JP2018177201A - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2018177201A
JP2018177201A JP2018033155A JP2018033155A JP2018177201A JP 2018177201 A JP2018177201 A JP 2018177201A JP 2018033155 A JP2018033155 A JP 2018033155A JP 2018033155 A JP2018033155 A JP 2018033155A JP 2018177201 A JP2018177201 A JP 2018177201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
pedal
connection portion
equalizer
transmission member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018033155A
Other languages
English (en)
Inventor
康亘 永瀬
Yasunobu Nagase
康亘 永瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to BR102018007568A priority Critical patent/BR102018007568A2/pt
Priority to EP18167348.4A priority patent/EP3388322B1/en
Publication of JP2018177201A publication Critical patent/JP2018177201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

【課題】鞍乗型車両において、連動ブレーキ装置のためのブレーキペダル後方の空間を小さくすると共に、操作力の伝達効率の変化を抑え、ブレーキ操作の快適性の低下を抑える。【解決手段】イコライザ(43)は、第1接続部(46)と第2接続部(47)とを含む。第1接続部(46)には、連動ブレーキ伝達部材(38)と後ブレーキ伝達部材(37)との一方が接続される。第2接続部(47)には、連動ブレーキ伝達部材(38)と後ブレーキ伝達部材(37)との他方が接続される。ブレーキペダル(35)がゼロストローク位置であるときに、イコライザシャフトの中心軸(Ax2)は、ペダルシャフトの中心軸(Ax1)よりも前方に位置する。車両側面視において、第2接続部(47)の中心は、第1接続部(46)の中心とイコライザシャフトの中心軸(Ax2)とを通る直線(L1)上、又は、直線(L1)よりも後方に位置する。【選択図】図6

Description

本発明は、連動ブレーキ装置を備える鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両は、ヘッドパイプを含む車体フレームと、ステアリング装置とを備える。ステアリング装置は、運転者が手で操作するハンドル部材を含み、ヘッドパイプに回転可能に支持される。また、鞍乗型車両は、シートと、前輪と、後輪とを備える。シートは、ステアリング装置より後方に配置されており、運転者が着座する。前輪は、ステアリング装置に回転可能に支持される。後輪は、前輪より後方に配置される。
市場における商品性の向上等の観点から、鞍乗型車両には、連動ブレーキ装置を備えるものがある。連動ブレーキ装置は、ブレーキペダルの操作力を後ブレーキ装置と前ブレーキ装置とに分配して伝達することで、後ブレーキ装置と前ブレーキ装置とを連動させる。
例えば、特許文献1の連動ブレーキ装置は、ブレーキペダルと、連動ブレーキ伝達部材と、後ブレーキ伝達部材と、イコライザとを含む。ブレーキペダルは、運転者が着座するシートよりも下方に配置され、運転者が足で操作する。ブレーキペダルは、ペダルシャフトを介して車体に回転可能に支持されている。連動ブレーキ伝達部材は、前ブレーキ装置に接続されている。後ブレーキ伝達部材は、後ブレーキ装置に接続されている。イコライザは、イコライザシャフトを介してブレーキペダルに回転可能に接続されている。イコライザの一端は連動ブレーキ伝達部材に接続され、イコライザの他端は後ブレーキ伝達部材に接続されている。
ブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキペダルの動作がイコライザに伝達される。これにより、イコライザは、後ブレーキ伝達部材を引くことで、後ブレーキ装置を制動状態とする。また、イコライザは、連動ブレーキ伝達部材を引くことで、前ブレーキ装置を制動状態とする。このように、イコライザは、ブレーキペダルの操作力を前ブレーキ装置と後ブレーキ装置とに分配する。
特開2013−154845号公報
上述した連動ブレーキ装置では、イコライザシャフトの中心軸が、ペダルシャフトの中心軸よりも後方に位置している。そのため、連動ブレーキ伝達部材などの連動ブレーキ装置の他の部品も、イコライザに合わせて後方に位置することになる。そのため、ブレーキペダルの後方には、連動ブレーキ装置のための十分なスペースが必要となる。しかし、ブレーキペダルの後方にはサイレンサー等の他の部品が配置されるため、連動ブレーキ装置のための十分なスペースを確保することは容易ではない。
そこで、本願の発明者は、イコライザシャフトの中心軸をペダルシャフトの中心軸よりも前方に配置することを考えた。それにより、連動ブレーキ装置の他の部品も、イコライザに合わせて従来よりも前方に配置することができるので、連動ブレーキ装置のために必要なブレーキペダル後方のスペースを小さくすることができる。
しかし、イコライザシャフトの中心軸が従来の位置よりも前方に移動すると、イコライザと後ブレーキ伝達部材との間の角度、或いは、イコライザと連動ブレーキ伝達部材との間の角度が変化してしまう。イコライザと後ブレーキ伝達部材との間の角度、或いは、イコライザと連動ブレーキ伝達部材との間の角度は、ブレーキペダルの操作力を効率よく伝達することで、ブレーキ操作の快適性を確保できる様に、所定の範囲に調整されている。しかし、イコライザシャフトの中心軸が従来の位置よりも前方に移動することで、これらの角度が変化すると、操作力の伝達効率が変化し、ブレーキ操作の快適性が低下することが懸念される。尚、操作力の伝達効率が変化しても連動ブレーキ装置の機能としては、十分に高い機能を得ることができる。
本発明の課題は、鞍乗型車両において、連動ブレーキ装置のためのブレーキペダル後方の空間を小さくすると共に、操作力の伝達効率の変化を抑え、ブレーキ操作の快適性の低下を抑えることにある。
一態様に係る鞍乗型車両は、車体フレームと、ステアリング装置と、シートと、前輪と、後輪と、前ブレーキ装置と、後ブレーキ装置と、ブレーキペダルと、ペダルシャフトと、連動ブレーキ装置と、を含む。車体フレームは、ヘッドパイプを含む。ステアリング装置は、運転者が手で操作するハンドル部材を含み、ヘッドパイプに回転可能に支持される。シートは、ステアリング装置よりも後方に配置され、運転者が着座する。前輪は、ステアリング装置に回転可能に支持される。後輪は、前輪よりも後方に配置される。前ブレーキ装置は、前輪を制動する。後ブレーキ装置は、後輪を制動する。ブレーキペダルは、シートよりも下方に配置され、運転者が足で操作する。ペダルシャフトは、ブレーキペダルを車体フレームに対して回転可能に支持する。連動ブレーキ装置は、ブレーキペダルの操作に応じて、後ブレーキ装置と前ブレーキ装置とを連動させる。
連動ブレーキ装置は、連動ブレーキ伝達部材と、後ブレーキ伝達部材と、イコライザと、イコライザシャフトと、を含む。連動ブレーキ伝達部材は、前ブレーキ装置に接続される。後ブレーキ伝達部材は、後ブレーキ装置に接続される。イコライザシャフトは、イコライザをブレーキペダルに対して回転可能に支持する。
イコライザは、第1接続部と第2接続部とを含む。第1接続部には、連動ブレーキ伝達部材と後ブレーキ伝達部材との一方が接続される。第2接続部には、連動ブレーキ伝達部材と後ブレーキ伝達部材との他方が接続される。ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、イコライザシャフトの中心軸は、ペダルシャフトの中心軸よりも前方に位置する。車両側面視において、第2接続部の中心は、第1接続部の中心とイコライザシャフトの中心軸とを通る直線上、又は、直線よりも後方に位置する。
本態様に係る鞍乗型車両では、ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、イコライザシャフトの中心軸は、ペダルシャフトの中心軸よりも前方に位置する。そのため、イコライザシャフトの中心軸が、ペダルシャフトの中心軸よりも後方にある場合と比べて、連動ブレーキ装置のためのブレーキペダル後方の空間を小さくすることができる。
また、車両側面視において、第2接続部の中心は、第1接続部の中心とイコライザシャフトの中心軸とを通る直線上、又は、直線よりも後方に位置する。そのため、イコライザシャフトの中心軸が、ペダルシャフトの中心軸よりも前方に位置していても、第2接続部の中心が、直線よりも前方に位置する場合と比べて、第2接続部に接続される連動ブレーキ伝達部材又は後ブレーキ伝達部材と、イコライザとの間の角度の変化を小さく抑えることができる。それにより、操作力の伝達効率の変化を抑え、ブレーキ操作の快適性の低下を抑えることができる。
鞍乗型車両は、連動ブレーキ装置の後方に配置されるサイレンサーをさらに含んでもよい。連動ブレーキ装置の少なくとも一部は、車幅方向において、サイレンサーの内側端とサイレンサーの外側端の間に位置してもよい。連動ブレーキ装置の少なくとも一部は、車両上下方向において、サイレンサーの上端とサイレンサーの下端との間に位置してもよい。この場合、イコライザシャフトの中心軸が、ペダルシャフトの中心軸よりも前方に位置することで、サイレンサーとの干渉を容易に回避することができる。
連動ブレーキ装置は、ブラケットをさらに含んでもよい。ブラケットの少なくとも一部は、ペダルシャフトの中心軸よりも後方に位置してもよい。この場合、イコライザシャフトの中心軸が、ペダルシャフトの中心軸よりも前方に位置することで、連動ブレーキ装置の後方にブラケットを配置する空間を確保することができる。
連動ブレーキ伝達部材は、第1接続部に接続されてもよい。後ブレーキ伝達部材は、第2接続部に接続されてもよい。この場合、後ブレーキ伝達部材において、イコライザとの間の角度の変化を緩和することができる。
ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第2接続部の鉛直方向への投影範囲は、イコライザシャフトの少なくとも一部と重なってもよい。この場合、第2接続部がイコライザシャフトに対して、前方又は後方に過度に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部の鉛直方向への投影範囲は、イコライザシャフトの少なくとも一部と重なってもよい。この場合、第1接続部がイコライザシャフトに対して、前方又は後方に過度に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第2接続部の鉛直方向への投影範囲は、ペダルシャフトの少なくとも一部と重なってもよい。この場合、第2接続部がペダルシャフトに対して、過度に前方に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部の鉛直方向への投影範囲は、ペダルシャフトの少なくとも一部と重なってもよい。この場合、第1接続部がペダルシャフトに対して、過度に前方に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダルが、後ブレーキ伝達部材が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部の中心は、イコライザシャフトの中心軸よりも前方に位置してもよい。この場合、ブレーキペダルが、後ブレーキ最大位置からさらに操作されるときに、角度の変化を小さく抑えることができる。
ブレーキペダルが、後ブレーキ伝達部材が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部の鉛直方向への投影範囲は、イコライザシャフトの少なくとも一部と重なる、この場合、ブレーキペダルが、後ブレーキ最大位置からさらに操作されるときに、角度の変化を小さく抑えることができる。
ブレーキペダルが、後ブレーキ伝達部材が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部の鉛直方向への投影範囲は、イコライザシャフトの少なくとも一部と重なってもよい。この場合、ブレーキペダルが、後ブレーキ最大位置からさらに操作されるときに、角度の変化を小さく抑えることができる。
連動ブレーキ伝達部材は、第1接続部から後方へ延びていてもよい。この場合、連動ブレーキ装置の後方のスペースを利用して、連動ブレーキ伝達部材を配置できる。
車両側面視において、第2接続部の中心は、直線上に位置してもよい。或いは、車両側面視において、第2接続部の中心は、直線よりも後方に位置してもよい。
本発明によれば、鞍乗型車両において、連動ブレーキ装置のためのブレーキペダル後方の空間を小さくすると共に、操作力の伝達効率の変化を抑え、ブレーキ操作の快適性の低下を抑えることができる。
実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 鞍乗型車両の制動システムを示す模式図である。 ブレーキペダル及び連動ブレーキ装置の周囲の構造を示す斜視図である。 ブレーキペダル及び連動ブレーキ装置の周囲の構造を示す側面図である。 ブレーキペダル及び連動ブレーキ装置の周囲の構造を示す上面図である。 ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときの連動機構を示す図である。 ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときの連動機構を示す図である。 ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときの連動機構を示す図である。 ブレーキペダルが後ブレーキ最大位置であるときの連動機構を示す図である。 ブレーキペダルが後ブレーキ最大位置であるときの連動機構を示す図である。 ブレーキペダルが前ブレーキ最大位置であるときの連動機構を示す図である。 ブレーキペダルが前ブレーキ最大位置であるときの連動機構を示す図である。 他の実施形態に係る連動機構の側面図である。
以下、実施形態に係る鞍乗型車両について図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る鞍乗型車両1の側面図である。本実施形態に係る鞍乗型車両1は、モータサイクルである。図1に示すように、鞍乗型車両1は、車体フレーム2と、燃料タンク3と、シート4と、エンジン5と、ステアリング装置6と、前輪7と、後輪8と、を含む。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、アッパフレーム12と、ロアフレーム13と、を含む。ヘッドパイプ11は、車幅方向における車両中央に配置され、前方且つ下方に延びている。ヘッドパイプ11の前方にはヘッドライトが配置されている。なお、図1においては、ヘッドライトの図示が省略されている。
アッパフレーム12は、ヘッドパイプ11に接続されており、ヘッドパイプ11から後方に延びている。ロアフレーム13の少なくとも一部は、アッパフレーム12よりも下方に配置されている。ロアフレーム13は、ヘッドパイプ11に接続されており、ヘッドパイプ11から後方且つ下方に延びている。
なお、前後左右の方向は、シート4に着座した運転者から視たときの方向をいうものとする。ヘッドパイプ11からフレームが延びるとは、ヘッドパイプ11とフレームとが直接的に接続されている場合と、間接的に接続される場合との両方を含む。「接続」とは、直接的な接続に限らず、間接的な接続も含む。また、「接続」とは、別体の部材が互いに固定されていることに限らず、一体の部材において複数の部分が連続していることも含む。
車幅方向における内方とは、車幅方向において鞍乗型車両の中心に向かう方向を意味する。車幅方向における外方とは、車幅方向における内方と反対の方向を意味する。すなわち、車幅方向における外方とは、車幅方向において鞍乗型車両の中心から離れる方向を意味する。
燃料タンク3は、ヘッドパイプ11の後方に配置されている。シート4は、ステアリング装置6よりも後方に配置されている。シート4は、燃料タンク3の後方に配置されている。エンジン5は、燃料タンク3の下方に配置されている。エンジン5は車体フレーム2に支持されている。エンジン5は、アッパフレーム12の少なくとも一部より下方、且つ、ロアフレーム13の少なくとも一部よりも後方に配置されている。
ステアリング装置6は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されている。ステアリング装置6は、ステアリングシャフト14と、左右のサスペンション15と、アッパブラケット16と、ロアブラケット17と、ハンドル部材18と、を含む。ステアリングシャフト14は、ヘッドパイプ11に挿入され、前方且つ下方に延びている。
アッパブラケット16は、ヘッドパイプ11の上方に配置され、ステアリングシャフト14に接続されている。ロアブラケット17は、ヘッドパイプ11の下方に配置され、ステアリングシャフト14に接続されている。
ハンドル部材18は、アッパブラケット16に接続され、運転者が手で操作可能である。ハンドル部材18は、左右のグリップ21を含む。なお、図1では、左右のグリップ21のうち右側のグリップ21のみが図示されている。左右のグリップ21は、運転者が把持する部分である。
左右のサスペンション15は、前方且つ下方に延びている。なお、図1においては、左右のサスペンション15のうち右側のサスペンション15のみが図示されている。左右のサスペンション15は、前輪7を回転可能に支持している。前輪7は、エンジン5よりも前方に配置されている。
後輪8は、スイングアーム19を介して車体フレーム2に支持されている。スイングアーム19は、車体フレーム2に対して揺動可能に取り付けられている。或いは、スイングアーム19は、エンジン5に対して揺動可能に取り付けられてもよい。後輪8は、前輪7よりも後方に配置されている。後輪8は、エンジン5よりも後方に配置されている。
鞍乗型車両1は、排気管22とサイレンサー23とを含む。排気管22は、エンジン5の前方の位置から、エンジン5よりも下方の位置を通り、後方に向かって延びている。サイレンサー23は、排気管22に接続されている。サイレンサー23は、エンジン5よりも後方に配置されている。サイレンサー23は、後輪8の側方に配置されている。車両側面視において、サイレンサー23は、後輪8に重なる。
鞍乗型車両1は、左右のステップ24を含む。なお、図1では左右のステップ24のうち右側のステップ24のみが図示されている。左右のステップ24は、運転者の足を置くための部材である。左右のステップ24は、エンジン5よりも車幅方向における外方に突出している。左右のステップ24は、エンジン5の底面に取り付けられている。或いは、左右のステップ24は、車体フレーム2に取り付けられてもよい。
次に、鞍乗型車両1の制動システムに付いて説明する。図2は、制動システムの構成を示す模式図である。図2に示すように、制動システムは、前ブレーキ装置31と、ブレーキレバー32と、後ブレーキ装置34と、ブレーキペダル35と、連動ブレーキ装置36とを含む。
前ブレーキ装置31は、ブレーキレバー32の操作に応じて、前輪7を制動する。前ブレーキ装置31は、ディスクブレーキ式の装置である。前ブレーキ装置31は、ブレーキディスク311と、ブレーキキャリパ312と、マスタシリンダ313と、押圧部材314と、前ブレーキ伝達部材315とを含む。ブレーキディスク311は、前輪7に取り付けられている。ブレーキキャリパ312は、液圧によって作動して、ブレーキディスク311を挟み込むことによって制動力を発生させる。
マスタシリンダ313は、ブレーキレバー32の操作力を液圧に変換する。前ブレーキ伝達部材315は、マスタシリンダ313とブレーキキャリパ312とを接続する。前ブレーキ伝達部材315は、マスタシリンダ313の液圧をブレーキキャリパ312に伝達するチューブである。
運転者によるブレーキレバー32の操作に応じて、押圧部材314が動作することで、マスタシリンダ313のピストン316を押圧する。それにより、マスタシリンダ313内のブレーキフルードが加圧され、その液圧が前ブレーキ伝達部材315を介してブレーキキャリパ312に伝達される。ブレーキキャリパ312は、液圧によって作動してブレーキディスク311を挟み込む。それにより、前輪7が制動される。
後ブレーキ装置34は、ブレーキペダル35の操作に応じて後輪8を制動する。後ブレーキ装置34は、後輪8に取り付けられたドラムブレーキである。後ブレーキ装置34は、ドラム341と、ブレーキアーム342と、ブレーキシュー343とを含む。ドラム341は、後輪8に取り付けられており、後輪8と共に回転する。運転者によるブレーキペダル35の操作に応じて、ブレーキアーム342が引かれることで、ブレーキシュー343がドラム341に押し付けられる。それにより、後輪8が制動される。
図3は、ブレーキペダル35及び連動ブレーキ装置36の周囲の構造を示す斜視図である。図4は、ブレーキペダル35及び連動ブレーキ装置36の周囲の構造を示す側面図である。図5は、ブレーキペダル35及び連動ブレーキ装置36の周囲の構造を示す上面図である。
ブレーキペダル35は、運転者が足で操作する部材である。ブレーキペダル35は、車体フレーム2に対して回転可能に取り付けられている。ブレーキペダル35は、後述するブラケット41を介して車体フレーム2に取り付けられている。ブレーキペダル35は、シート4よりも下方に配置されている。
ブレーキペダル35は、ブレーキペダル35の回転軸Ax1(以下、「ペダル回転軸Ax1」と呼ぶ)周りに回転可能である。ブレーキペダル35は、ゼロストローク位置からフルストローク位置までの間で操作される。ゼロストローク位置とは、ブレーキペダル35が運転者によって踏み込まれていないときのブレーキペダル35の位置を意味する。また、フルストローク位置とは、ブレーキペダル35が運転者によって最大に踏み込まれたときのブレーキペダル35の位置を意味する。
詳細には、ブレーキペダル35は、ペダルシャフト351とペダル本体352とを含む。ペダルシャフト351は、ブラケット41を介して車体フレーム2に支持されている。ペダル回転軸Ax1は、ペダルシャフト351の中心軸である。
ペダル本体352は、ペダルシャフト351から前方に延びている。ペダル本体352は、その先端部に踏面353を含む。ブレーキペダル35の踏面353は、ステップ24の前方に配置されている。
ブレーキペダル35は、連動ブレーキ装置36を介して、後述する後ブレーキ伝達部材37に接続されている。運転者によるブレーキペダル35の操作に応じて、後ブレーキ伝達部材37がブレーキアーム342を引くことで、ブレーキシュー343がドラム341に押し付けられる。
連動ブレーキ装置36は、ブレーキペダル35の操作に応じて、後ブレーキ装置34と前ブレーキ装置31とを連動させる。連動ブレーキ装置36は、後ブレーキ伝達部材37と、連動ブレーキ伝達部材38と、連動機構39と、ブラケット41と、を含む。
連動ブレーキ伝達部材38は、前ブレーキ装置31に接続されている。連動ブレーキ伝達部材38は、アウターチューブ381と、アウターチューブ381内に配置されたインナーケーブル382とを含む。連動ブレーキ伝達部材38のインナーケーブル382は、前ブレーキ装置31の押圧部材314に接続されている。
後ブレーキ伝達部材37は、後ブレーキ装置34のブレーキアーム342に接続されている。後ブレーキ伝達部材37は、例えばブレーキロッドである。ただし、後ブレーキ伝達部材37は、ブレーキケーブルであってもよい。
連動機構39は、ブレーキペダル35と接続されている。連動機構39は、連動ブレーキ伝達部材38を介して、前ブレーキ装置31に接続されている。連動機構39は、後ブレーキ伝達部材37を介して後ブレーキ装置34と接続されている。連動機構39は、ブレーキペダル35の動作を後ブレーキ装置34と前ブレーキ装置31とに伝達する。
ブレーキレバー32及びブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときには、前ブレーキ装置31は非制動状態に保持される。ブレーキレバー32又はブレーキペダル35が操作されると、押圧部材314が動作することで、前ブレーキ装置31が制動状態となる。
後ブレーキ装置34は、後付勢部材344を含む。後付勢部材344は、後ブレーキ装置34を非制動状態とする方向にブレーキアーム342を付勢している。それにより、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときには、後ブレーキ装置34は、後付勢部材344の付勢力によって非制動状態に保持される。
ブレーキペダル35が操作されると、後付勢部材344の付勢力に抗してブレーキアーム342が動作することで、後ブレーキ装置34が制動状態となる。なお、本実施形態において、後ブレーキ装置34の後付勢部材344はコイルスプリングである。ただし、コイルスプリング以外の後付勢部材344が用いられてもよい。
図1に示すように、連動機構39は、エンジン5の少なくとも一部より後方に配置されている。連動機構39は、エンジン5の後端より後方に配置されてもよい。或いは、連動機構39は、エンジン5の前端より後方に配置され、エンジン5の後端より前方に配置されてもよい。
上述したサイレンサー23は、連動機構39の後方に配置されている。すなわち、車両後方視において、連動機構39の少なくとも一部は、サイレンサー23と重なる。連動機構39は、排気管22の上方に配置されている。図5に示すように、連動機構39の少なくとも一部は、排気管22と重なる。
連動機構39は、ペダルアーム42と、イコライザ43と、イコライザシャフト44と、を含む。ペダルアーム42は、ブレーキペダル35に取り付けられている。ペダルアーム42は、ブレーキペダル35と共に、ペダル回転軸Ax1回りに回転する。ブレーキペダル35がゼロストローク位置にある状態で、ペダルアーム42は、ペダルシャフト351から上方に延びている。
なお、ペダルアーム42には、テールライトの点灯用のスイッチ51が接続されている。スイッチ51は、コイルスプリング52を介してペダルアーム42に接続されている。スイッチ51は、ブラケット41に固定された支持部材53に支持されている。ただし、スイッチ51は省略されてもよい。或いは、スイッチ51は、連動機構39から離れた位置に配置されてもよい。
イコライザ43は、イコライザシャフト44を介して、ペダルアーム42に回転可能に取り付けられている。イコライザシャフト44は、イコライザ43をブレーキペダル35に対して回転可能に支持する。イコライザ43は、第1接続部46と第2接続部47とを含む。
第1接続部46は、イコライザシャフト44よりも下方に位置している。第2接続部47は、イコライザシャフト44よりも上方に位置している。第1接続部46には、連動ブレーキ伝達部材38が接続される。詳細には、連動ブレーキ伝達部材38のインナーケーブル382が第1接続部46に接続される。第1接続部46は、例えばイコライザ43に取り付けられたピン部材である。或いは、第1接続部46は、イコライザ43に一体的に形成された部分であってもよい。連動ブレーキ伝達部材38は、第1接続部46から後方へ延びている。
図4に示すように、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、第1接続部46の中心C1とイコライザシャフト44の中心軸Ax2とを通る直線L1上に位置する。すなわち、車両側面視において、第2接続部47の中心C2とイコライザシャフト44の中心と第1接続部46の中心C1とは一直線上に配置されている。イコライザ43は、直線L1に沿って延びた形状を有している。
第2接続部47には、後ブレーキ伝達部材37が接続される。後ブレーキ伝達部材37は、第2接続部47から後方に延びている。第2接続部47は、例えば、イコライザ43に形成された孔であり、連動ブレーキ伝達部材38の端部が当該孔に挿入されて係止する。或いは、第2接続部47は、イコライザ43に取り付けられたピン部材、或いはイコライザ43に一体的に形成された部分であってもよい。
ブレーキペダル35の動作は、ペダルアーム42を介して、イコライザ43に伝達される。イコライザ43は、ブレーキペダル35の動作に応じて、後ブレーキ伝達部材37と連動ブレーキ伝達部材38とを引く。これにより、イコライザ43は、ブレーキペダル35の操作力を前ブレーキ装置31と後ブレーキ装置34とに分配する。
連動機構39はイコライザ付勢部材48を含む。イコライザ付勢部材48は、イコライザ43に取り付けられている。イコライザ付勢部材48は、前ブレーキ装置31を非制動状態とする方向に、イコライザ43を付勢している。
連動機構39はペダル付勢部材49を含む。ペダル付勢部材49は、ブレーキペダル35に取り付けられている。ペダル付勢部材49は、ブレーキペダル35をゼロストローク位置に向けて付勢している。
ブラケット41の少なくとも一部は、ペダル回転軸Ax1よりも後方に位置する。ブラケット41は、連動機構39の他の部材の車幅方向における外方に配置されている。ブラケット41は、車両側面視において、連動機構39の他の部材の少なくとも一部と重なる。詳細には、ブラケット41は、第1側面部411と、第2側面部412と、上面部413とを含む。第1側面部411は、ペダルシャフト351の支持部414を含む。第1側面部411は、支持部414から上方に延びている。第2側面部412は、第1側面部411の下部から後方に延びている。第2側面部412の後端は、ペダル回転軸Ax1よりも後方に位置する。上面部413は、第2側面部412の上部から車幅方向における内方に向かって延びている。上面部413は、ペダル回転軸Ax1よりも後方に位置する。
例えば、ブラケット41は、車両側面視において、ペダルアーム42の少なくとも一部と重なる。ブラケット41は、車両側面視において、イコライザ付勢部材48の少なくとも一部と重なる。ブラケット41は、車両側面視において、ペダル付勢部材49の少なくとも一部と重なる。詳細には、第1側面部411は、車両側面視において、ペダルアーム42の少なくとも一部と重なる。第1側面部411は、車両側面視において、イコライザ43の少なくとも一部と重なる。第2側面部412は、車両側面視において、イコライザ付勢部材48とペダル付勢部材49との少なくとも一部と重なる。
ブラケット41の後方には、サイレンサー23が配置されている。車両背面視で、ブラケット41の少なくとも一部は、サイレンサー23と重なる。サイレンサー23は、連動ブレーキ伝達部材38の後方に配置されている。車両背面視で、連動ブレーキ伝達部材38の少なくとも一部は、サイレンサー23と重なる。
詳細には、ブラケット41の少なくとも一部は、車幅方向において、サイレンサー23の内側端とサイレンサー23の外側端の間に位置する。すなわち、ブラケット41は、サイレンサー23と車幅方向において同じ位置に位置する部分を含む。連動機構39の少なくとも一部は、車両上下方向において、サイレンサー23の上端とサイレンサー23の下端との間に位置する。すなわち、ブラケット41は、サイレンサー23と車両上下方向において同じ位置に位置する部分を含む。
図6から図8は、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときの連動機構39を示す図である。なお、図6以降の図では、理解の容易のためにスイッチ51、コイルスプリング52、及び支持部材53が省略されている。
図6に示すように、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、第1接続部46の中心C1は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、第2接続部47の中心C2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、イコライザシャフト44の中心軸Ax2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。
図7に示すように、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なる。なお、投影範囲R1は、車両側面視において第1接続部46の前端を通る鉛直線と第1接続部46の後端を通る鉛直線との間の範囲である。ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、ペダルシャフト351の少なくとも一部と重なる。ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、第2接続部47の少なくとも一部と重なる。
図8に示すように、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なる。なお、なお、投影範囲R2は、車両側面視において第2接続部47の前端を通る鉛直線と第2接続部47の後端を通る鉛直線との間の範囲である。ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、ペダルシャフト351の少なくとも一部と重なる。
図6に示すように、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、後ブレーキ伝達部材37とイコライザ43の直線L1とのなす角a2は、鋭角である。ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、連動ブレーキ伝達部材38とイコライザ43の直線L1とのなす角a1は、鋭角である。
図9及び図10は、ブレーキペダル35が、後ブレーキ伝達部材37が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときの連動機構39を示す図である。図9に示すように、ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の中心C1は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、イコライザシャフト44の中心軸Ax2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。
ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の中心C1は、イコライザシャフト44の中心軸Ax2よりも後方に位置する。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、イコライザシャフト44の中心軸Ax2よりも前方に位置する。
図10に示すように、ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なる。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、第2接続部47の少なくとも一部と重なる。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、ペダルシャフト351と重ならない。
ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なる。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、ペダルシャフト351と重ならない。
図9に示すように、ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、後ブレーキ伝達部材37とイコライザ43の直線L1とのなす角a2は、鋭角である。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、連動ブレーキ伝達部材38とイコライザ43の直線L1とのなす角a1は、鈍角である。
図11及び図12は、ブレーキペダル35が、連動ブレーキ伝達部材38が最大限に引かれた前ブレーキ最大位置であるときの連動機構39を示す図である。なお、前ブレーキ最大位置は、フルストローク位置であってもよい。或いは、前ブレーキ最大位置は、フルストローク位置に対して遊びを持たせた位置であってもよい。
図11に示すように、ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の中心C1は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、イコライザシャフト44の中心軸Ax2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。
ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の中心C1は、イコライザシャフト44の中心軸Ax2よりも前方に位置する。ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、イコライザシャフト44の中心軸Ax2よりも後方に位置する。
図12に示すように、ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なる。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、第2接続部47と重ならない。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、ペダルシャフト351と重ならない。
ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、イコライザシャフト44と重ならない。ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、ペダルシャフト351と重ならない。
図11に示すように、ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、後ブレーキ伝達部材37とイコライザ43の直線L1とのなす角a2は、鈍角である。ブレーキペダル35が前ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、連動ブレーキ伝達部材38とイコライザ43の直線L1とのなす角a1は、鋭角である。
以上説明した本実施形態に係る鞍乗型車両では、ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、イコライザシャフト44の中心軸Ax2は、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置する。そのため、イコライザシャフト44の中心軸Ax2が、ペダル回転軸Ax1よりも後方にある場合と比べて、連動ブレーキ装置36のためのブレーキペダル35後方の空間を小さくすることができる。
また、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、第1接続部46の中心C1とイコライザシャフト44の中心軸Ax2とを通る直線L1上に位置する。そのため、イコライザシャフト44の中心軸Ax2が、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置していても、第2接続部47の中心C2が、直線L1よりも前方に位置する場合と比べて、第2接続部47に接続される後ブレーキ伝達部材37と、イコライザ43との間の角度a2の変化を小さく抑えることができる。また、第1接続部46の中心C1が、直線L1よりも前方に位置する場合と比べて、第1接続部46に接続される連動ブレーキ伝達部材38と、イコライザ43との間の角度a1の変化を小さく抑えることができる。それにより、操作力の伝達効率の変化を抑え、ブレーキ操作の快適性の低下を抑えることができる。
車両後方視において、連動ブレーキ装置36の少なくとも一部は、サイレンサー23と重なっている。しかし、イコライザシャフト44の中心軸Ax2が、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置することで、サイレンサー23との干渉を容易に回避することができる。
連動ブレーキ装置36のブラケット41の少なくとも一部は、ペダル回転軸Ax1よりも後方に位置している。しかし、イコライザシャフト44の中心軸Ax2が、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置することで、連動ブレーキ装置36の後方にブラケット41を配置する空間を確保することができる。
連動ブレーキ伝達部材38は、第1接続部46から後方へ延びている。しかし、イコライザシャフト44の中心軸Ax2が、ペダル回転軸Ax1よりも前方に位置することで、連動ブレーキ装置36の後方のスペースを利用して、連動ブレーキ伝達部材38を配置できる。
ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なっている。そのため、第2接続部47がイコライザシャフト44に対して、前方又は後方に過度に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度a2の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なっている。そのため、第1接続部46がイコライザシャフト44に対して、前方又は後方に過度に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度a1の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、ペダルシャフト351の少なくとも一部と重なっている。そのため、第2接続部47がペダルシャフト351に対して、過度に前方に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度a2の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダル35がゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、ペダルシャフト351の少なくとも一部と重なっている。そのため、第1接続部46がペダルシャフト351に対して、過度に前方に大きく離れて配置されることが抑えられる。それにより、角度a1の変化が小さく抑えられる。
ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、イコライザシャフト44の中心軸Ax2よりも前方に位置している。そのため、ブレーキペダル35が、後ブレーキ最大位置からさらに操作されるときに、角度a2の変化を小さく抑えることができる。
ブレーキペダル35が後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第2接続部47の鉛直方向への投影範囲R2は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なっている。そのため、ブレーキペダル35が、後ブレーキ最大位置からさらに操作されるときに、角度a2の変化を小さく抑えることができる。
ブレーキペダル35が、後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、第1接続部46の鉛直方向への投影範囲R1は、イコライザシャフト44の少なくとも一部と重なっている。そのため、ブレーキペダル35が、後ブレーキ最大位置からさらに操作されるときに、角度a1の変化を小さく抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
鞍乗型車両1は、モータサイクルに限らず、不整地走行用車両(ALL−TERRAIN VEHICLE)などの他の種類の車両も含む。前輪7の数は、1つに限らず、2以上であってもよい。後輪8の数は、1つに限らず、2以上であってもよい。
前ブレーキ装置31の構成は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、前ブレーキ装置31は、ディスクブレーキに限らず、ドラムブレーキなどの他の種類のブレーキであってもよい。後ブレーキ装置34の構成は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、後ブレーキ装置34は、ドラムブレーキに限らず、ディスクブレーキなどの他の種類のブレーキであってもよい。
連動ブレーキ装置36の構成は上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。イコライザ43の形状或いは位置が変更されてもよい。例えば、図13に示すように、車両側面視において、第2接続部47の中心C2は、直線L1よりも後方に位置してもよい。第1接続部46に後ブレーキ伝達部材37が接続され、第2接続部47に連動ブレーキ伝達部材38が接続されてもよい。第1接続部46がイコライザシャフト44より上方に配置され、第2接続部47がイコライザシャフト44より下方に配置されてもよい。
第1接続部46、第2接続部47、イコライザシャフト44、及びペダルシャフト351の配置が変更されてもよい。イコライザ43の直線L1と連動ブレーキ伝達部材38とのなす角a1が変更されてもよい。イコライザ43の直線L1と後ブレーキ伝達部材37とのなす角a2が変更されてもよい。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
本発明によれば、鞍乗型車両において、連動ブレーキ装置のためのブレーキペダル後方の空間を小さくすると共に、操作力の伝達効率の変化を抑え、ブレーキ操作の快適性の低下を抑えることができる。
11 ヘッドパイプ
2 車体フレーム
6 ステアリング装置
5 エンジン
7 前輪
8 後輪
31 前ブレーキ装置
34 後ブレーキ装置
35 ブレーキペダル
351 ペダルシャフト
36 連動ブレーキ装置
38 連動ブレーキ伝達部材
37 後ブレーキ伝達部材
43 イコライザ
44 イコライザシャフト
46 第1接続部
47 第2接続部
Ax2 イコライザシャフトの中心軸
Ax1 ペダル回転軸
C2 第2接続部の中心
L1 直線
23 サイレンサー
41 ブラケット

Claims (14)

  1. ヘッドパイプを含む車体フレームと、
    運転者が手で操作するハンドル部材を含み、前記ヘッドパイプに回転可能に支持されたステアリング装置と、
    運転者が着座し、前記ステアリング装置よりも後方に配置されたシートと、
    前記ステアリング装置に回転可能に支持された前輪と、
    前記前輪よりも後方に配置された後輪と、
    前記前輪を制動するための前ブレーキ装置と、
    前記後輪を制動するための後ブレーキ装置と、
    前記シートよりも下方に配置され、運転者が足で操作するブレーキペダルと、
    前記ブレーキペダルを前記車体フレームに対して回転可能に支持するペダルシャフトと、
    前記ブレーキペダルの操作に応じて、前記後ブレーキ装置と前記前ブレーキ装置とを連動させる連動ブレーキ装置と、
    を備え、
    前記連動ブレーキ装置は、
    前記前ブレーキ装置に接続される連動ブレーキ伝達部材と、
    前記後ブレーキ装置に接続される後ブレーキ伝達部材と、
    イコライザと、
    前記イコライザを前記ブレーキペダルに対して回転可能に支持するイコライザシャフトと、
    を含み、
    前記イコライザは、
    前記連動ブレーキ伝達部材と前記後ブレーキ伝達部材との一方が接続される第1接続部と、
    前記連動ブレーキ伝達部材と前記後ブレーキ伝達部材との他方が接続される第2接続部と、
    を含み、
    前記ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、前記イコライザシャフトの中心軸は、前記ペダルシャフトの中心軸よりも前方に位置し、
    車両側面視において、前記第2接続部の中心は、前記第1接続部の中心と前記イコライザシャフトの中心軸とを通る直線上、又は、前記直線よりも後方に位置する、
    鞍乗型車両。
  2. 前記連動ブレーキ装置の後方に配置されるサイレンサーをさらに備え、
    前記連動ブレーキ装置の少なくとも一部は、車幅方向において、前記サイレンサーの内側端と前記サイレンサーの外側端の間に位置し、
    前記連動ブレーキ装置の少なくとも一部は、車両上下方向において、サイレンサーの上端とサイレンサーの下端との間に位置する、
    請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記連動ブレーキ装置は、ブラケットをさらに含み、
    前記ブラケットの少なくとも一部は、前記ペダルシャフトの中心軸よりも後方に位置する、
    請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記連動ブレーキ伝達部材は、前記第1接続部に接続され、
    前記後ブレーキ伝達部材は、前記第2接続部に接続される、
    請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、前記第2接続部の鉛直方向への投影範囲は、前記イコライザシャフトの少なくとも一部と重なる、
    請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、前記第1接続部の鉛直方向への投影範囲は、前記イコライザシャフトの少なくとも一部と重なる、
    請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、前記第2接続部の鉛直方向への投影範囲は、前記ペダルシャフトの少なくとも一部と重なる、
    請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  8. 前記ブレーキペダルがゼロストローク位置であるときに、車両側面視において、前記第1接続部の鉛直方向への投影範囲は、前記ペダルシャフトの少なくとも一部と重なる、
    請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  9. 前記ブレーキペダルが、前記後ブレーキ伝達部材が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、前記第2接続部の中心は、前記イコライザシャフトの中心軸よりも前方に位置する、
    請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  10. 前記ブレーキペダルが、前記後ブレーキ伝達部材が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、前記第2接続部の鉛直方向への投影範囲は、前記イコライザシャフトの少なくとも一部と重なる、
    請求項1から9のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  11. 前記ブレーキペダルが、前記後ブレーキ伝達部材が最大限に引かれた後ブレーキ最大位置であるときに、車両側面視において、前記第1接続部の鉛直方向への投影範囲は、前記イコライザシャフトの少なくとも一部と重なる、
    請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  12. 前記連動ブレーキ伝達部材は、前記第1接続部から後方へ延びている、
    請求項1から11のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  13. 車両側面視において、前記第2接続部の中心は、前記直線上に位置する、
    請求項1から12のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  14. 車両側面視において、前記第2接続部の中心は、前記直線よりも後方に位置する、
    請求項1から12のいずれかに記載の鞍乗型車両。
JP2018033155A 2017-04-14 2018-02-27 鞍乗型車両 Pending JP2018177201A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
BR102018007568A BR102018007568A2 (pt) 2017-04-14 2018-04-13 veículo montado
EP18167348.4A EP3388322B1 (en) 2017-04-14 2018-04-13 Straddled vehicle

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017080613 2017-04-14
JP2017080613 2017-04-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018177201A true JP2018177201A (ja) 2018-11-15

Family

ID=64282629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018033155A Pending JP2018177201A (ja) 2017-04-14 2018-02-27 鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018177201A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020136980A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の前後連動ブレーキ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020136980A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の前後連動ブレーキ装置
CN113226908A (zh) * 2018-12-27 2021-08-06 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆的前后连动制动装置
JPWO2020136980A1 (ja) * 2018-12-27 2021-10-07 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の前後連動ブレーキ装置
JP7061692B2 (ja) 2018-12-27 2022-04-28 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の前後連動ブレーキ装置
CN113226908B (zh) * 2018-12-27 2022-08-23 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆的前后连动制动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5981638B2 (ja) 自動二輪車用ブレーキ装置
JP5887241B2 (ja) 自動二輪車の連動ブレーキ装置
JP6306896B2 (ja) 自動二輪車
EP3069981B1 (en) Motorcycle
JP2015160547A (ja) 自動二輪車
WO2018104833A1 (en) Synchronized braking system
WO2018124099A1 (ja) 鞍乗型車両
EP3366564B1 (en) Straddled vehicle
JP5792135B2 (ja) 自動二輪車の連動ブレーキ装置
JP2018177201A (ja) 鞍乗型車両
WO2017056281A1 (ja) 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置
JP4945604B2 (ja) 自動二輪車の制動装置
WO2017130355A1 (ja) 連動ブレーキ装置を備えた鞍乗型車両
EP3388322B1 (en) Straddled vehicle
CN110035948B (zh) 一种带有同步制动系统的两轮车辆
EP3539857A1 (en) Straddled vehicle
JP6012682B2 (ja) 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置
CN108883807B (zh) 鞍乘式车辆
JP2018140761A (ja) 鞍乗型車両
JP7286793B2 (ja) 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置
JP6425349B2 (ja) 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置
WO2018124065A1 (ja) 鞍乗型車両
JP4392005B2 (ja) 自動二輪車の制動装置
CN111148691B (zh) 跨骑型车辆的制动配管结构
JP6221163B2 (ja) 鞍乗型車両