JP2016055775A - 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗車荷重の変化に関係なく安定した制動性能を発揮することができる鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置を提供する。【解決手段】ブレーキペダル25の操作に応じて後輪ブレーキ11に操作力を伝達するとともに、ブレーキペダル25から入力される操作力が連動開始閾値を越えた時点で前輪ブレーキに操作力を伝達する操作力分配機構8を設ける。操作力分配機構8は、リヤクッション60の収縮変位の増加に応じて連動開始閾値を増大させる。【選択図】図2

Description

この発明は、後輪ブレーキの操作時に前輪ブレーキを連動して作動させる鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置に関するものである。
自動二輪車等の鞍乗り型車両において、後輪ブレーキのブレーキ操作子を操作したときに、操作力を後輪ブレーキだけでなく前輪ブレーキにも伝達することにより、安定した車両制動を得られるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の連動ブレーキ装置は、後輪側のブレーキ操作子であるブレーキペダルに、操作力を後輪ブレーキ側と前輪ブレーキ側とに分配するイコライザ(操作力分配部材)が接続されている。この連動ブレーキ装置の場合、ブレーキペダルの操作力が所定の連動開始閾値を越えない間は、操作力が後輪ブレーキ側のみに伝達され、ブレーキペダルの操作力が所定の連動開始閾値を越えた時点で、その操作力が前輪ブレーキ側にも伝達される。
具体的には、イコライザは、ブレーキペダルの作動に応動する支軸に支持されており、その支軸を挟む相反位置に、後輪側伝達アームと前輪側伝達アームとが延設されている。そして、後輪側伝達アームには、ブレーキロッドを介して後輪ブレーキが連結され、前輪側伝達アームには、前輪ブレーキの連動ブレーキ用マスターシリンダのピストンロッドと、ディレイスプリングとが連結されている。ディレイスプリングは、連動ブレーキ用マスターシリンダのピストンロッドに反力を付与する付勢部材であり、セット荷重を超える操作力が前輪側伝達アームに入力されるまでは、連動ブレーキ用マスターシリンダの作動を阻止するようになっている。
このため、特許文献1に記載の連動ブレーキ装置においては、ブレーキペダルが踏み込まれると、踏み込みの初期段階では後輪ブレーキが単独で作動し、その後にさらに踏み込み量が増加して操作力が連動開始閾値を超えると、その時点から前輪ブレーキが連動して作動するようになる。したがって、この連動ブレーキ装置を採用した車両では、後輪と前輪とに効果的に制動力を作用させることができるため、制動姿勢を安定させることができるとともに、制動距離を短くすることができる。
特開2013−154845号公報
一般に、車両後部の沈み込み量の多い二人乗車時等には、制動初期の後輪ブレーキの単独作動時間を長くした方が制動距離が短くなり、車両後部の沈み込み量の少ない一人乗車時等には、制動初期の後輪ブレーキの単独作動時間を短くした方が制動距離が短くなることが知られている。
しかしながら、特許文献1に記載の連動ブレーキ装置は、乗車人数や運転者の体重等による乗車荷重の変化(車両の沈み込みの多寡)に関係なく、ブレーキペダルの操作力が前輪ブレーキ側に伝達され始める連動開始閾値が一様に決められている。このため、特許文献1に記載の連動ブレーキ装置においては、乗車荷重によっては制動性能をさらに向上させる余地が残っている。
そこでこの発明は、乗車荷重の変化に関係なく安定した制動性能を発揮することができる鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置を提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置は、上記課題を解決するために、後輪が、スイングアーム(2)によって車体フレーム(F)に上下揺動可能に支持されるとともに、前記スイングアーム(2)と前記車体フレーム(F)の間にリヤクッション(60)が介装される鞍乗り型車両に用いられ、前輪に制動力を作用させる前輪ブレーキ(10)と、前記後輪に制動力を作用させる後輪ブレーキ(11)と、前記後輪ブレーキ(11)を操作するブレーキ操作子(25)と、前記ブレーキ操作子(25)の操作に応じて前記後輪ブレーキ(11)に操作力を伝達するとともに、前記ブレーキ操作子(25)から入力される操作力が連動開始閾値を越えた時点で前記前輪ブレーキ(10)に操作力を伝達する操作力分配機構(8)と、を備え、前記操作力分配機構(8)は、前記リヤクッション(60)の収縮変位の増加に応じて前記連動開始閾値を増大させるようにした。
これにより、例えば、一人乗車のように乗車荷重が小さくリヤクッション(60)の収縮変位が小さい場合には、操作力分配機構(8)の連動開始閾値が小さくなる。このため、ブレーキ操作子(25)から入力される操作力が比較的小さい段階で、前輪ブレーキ(10)の連動作動が開始される。また、二人乗車のように乗車荷重が大きくリヤクッション(60)の収縮変位が大きい場合には、操作力分配機構(8)の連動開始閾値が大きくなる。このため、ブレーキ操作子(25)から入力される操作力が大きくなった段階で、前輪ブレーキ(10)の連動作動が開始される。
前記操作力分配機構(8)は、前記ブレーキ操作子(25)の作動に応動する支軸(26)に支持されるとともに、前記後輪ブレーキ(11)に操作力を伝達する後輪側伝達アーム(24b)と、前記前輪ブレーキ(10)に操作力を伝達する前輪側伝達アーム(24a)と、を有する操作力分配部材(24)と、前記車体フレーム(F)と前記スイングアーム(2)のいずれか一方に回動可能に支持される揺動部材(62)と、前記車体フレーム(F)と前記スイングアーム(2)のいずれか他方と前記揺動部材(62)とを連結して、前記リヤクッション(60)の収縮変位の増加に応じて前記揺動部材(62)の揺動変位を増加させる連結部材(64)と、前記揺動部材(62)と前記操作力分配部材(24)の前記前輪側伝達アーム(24a)とに連結され、前記前輪ブレーキ(10)への操作力の伝達を阻止する付勢力を前記前輪側伝達アーム(24a)に付与するディレイスプリング(28)と、を備え、前記ディレイスプリング(28)のセット荷重が前記揺動部材(62)の揺動変位の増加に応じて増大するようにしても良い。
この場合、一人乗車のように乗車荷重が小さくリヤクッション(60)の収縮変位が小さい場合には、連結部材(64)を介した揺動部材(62)の揺動変位が小さいため、前輪側伝達アーム(24a)に付勢力を付与するディレイスプリング(28)のセット荷重は小さく維持されている。このため、ブレーキ操作子(25)から入力される操作力が比較的小さい段階で、前輪ブレーキ(10)の連動作動が開始される。また、二人乗車のように乗車荷重が大きくリヤクッション(60)の収縮変位が大きい場合には、連結部材(64)を介した揺動部材(62)の揺動変位が大きくなり、それに伴ってディレイスプリング(28)のセット荷重が増大する。このため、前輪ブレーキ(10)の連動作動は、ブレーキ操作子(25)から入力される操作力が大きくなった段階で開始される。
この形態の場合、極めて簡単な構造によって操作力分配機構(8)を構成することができる。
前記揺動部材(62)は、前記スイングアーム(2)の上部において前記車体フレーム(F)に回動可能に支持され、前記連結部材(64)は、前記スイングアーム(2)と前記揺動部材(62)とを連結し、前記操作力分配部材(24)は、前記前輪側伝達アーム(24a)が前記支軸(26)を中心として上方側に延出するとともに、前記後輪側伝達アーム(24b)が前記支軸(26)を中心として下方側に延出し、前記揺動部材(62)は、前記車体フレーム(F)に回動可能に支持される支持中心(62a)から下方に延出し、延出端に前記ディレイスプリング(28)が連結される支持アーム片(62b)と、前記支持中心(62a)から前記支持アーム片(62b)よりも後方側に延出し、延出端に前記連結部材(64)が連結される連結片(62c)と、を有する構成としても良い。
この場合、揺動部材(62)の支持アーム片(62b)が、車体フレーム(F)に支持される支持中心(62a)から下方に延出し、操作力分配部材(24)の前輪側伝達アーム(24a)が支軸(26)を中心として上方側に延出しているため、支持アーム片(62b)と前輪側伝達アーム(24a)を連結するディレイスプリング(28)の軸長を短くしてばね特性を安定させることができる。
前記車体フレーム(F)は、車体前部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム(50)と、前記メインフレーム(50)の後部から車体後方側に向かって斜め上方に延出するシートレール(52)と、を備え、前記揺動部材(62)は、前記シートレール(52)の下端に回動可能に支持されるようにしても良い。
この場合、揺動部材(62)がシートレール(52)の下端に回動可能に支持されるため、揺動部材(62)と操作力分配部材(24)の間の距離を短くしながら、スイングアーム(2)の上下方向の揺動代を充分に確保することができる。したがって、シートレール(52)の沈み込み変位を揺動部材(62)の回動変位により容易に変換することができ、操作力分配機構(8)の設定調整がより容易になる。
前記車体フレーム(F)は、車体前部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム(50)と、前記メインフレーム(50)の後部から車体後方側に向かって斜め上方に延出するシートレール(52)と、を備え、前記揺動部材(62)と前記連結部材(64)と前記ディレイスプリング(28)とは、側面視で前記シートレール(52)と前記スイングアーム(2)と前記操作力分配部材(24)とに囲まれた領域に配置されるようにしても良い。
この場合、操作力分配機構(8)がメインフレーム(50)の後部付近にコンパクトに集約配置されることになる。
この発明によれば、乗車荷重に対応するリヤクッションの収縮変位の増加に応じて、操作力分配機構の連動開始閾値が大きくなるため、乗車荷重が小さい状況では、前輪ブレーキの連動作動の開始が早くなり、乗車荷重が大きい状況では、前輪ブレーキの連動作動の開始が遅くなる。
したがって、この発明によれば、乗車荷重の変化に関係なく安定した制動性能を発揮することができる。
この発明の一実施形態の連動ブレーキ装置の概略構成図である。 この発明の一実施形態の連動ブレーキ装置を搭載した鞍乗り型車両の側面図である。 この発明の一実施形態の連動ブレーキ装置を搭載した鞍乗り型車両の要部の模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の連動ブレーキ装置を搭載した鞍乗り型車両の要部の模式的な側面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図中矢印UPは、車両の上方を指し、矢印FRは、車両の前方を指すものとする。
図1は、実施形態に係る鞍乗り型車両のブレーキシステム1の概略構成を示す図である。この実施形態においては、鞍乗り型車両として自動二輪車を採用している。
ブレーキシステム1は、制動部が油圧によって操作されるディスク式の前輪ブレーキ10と、制動部が機械的に操作されるドラム式の後輪ブレーキ11と、を備えている。この実施形態に係る連動ブレーキ装置は、このブレーキシステム1の一部によって構成されている。
鞍乗り型車両の前輪は、図示しないフロントフォークの下端に回転可能に支持され、後輪は、上下揺動可能なスイングアーム2の後端部に回転可能に支持されている。
前輪ブレーキ10は、前輪と一体に回転するブレーキディスク12と、ブレーキディスク12を両側から挟持して前輪に制動力を付与するブレーキキャリパ13と、を備えている。この実施形態では、ブレーキキャリパ13は、一対の第1ピストン14a,14aと単一の第2ピストン14bを有する3ポット式とされている。
第1ピストン14a,14aは、前輪ブレーキ用マスターシリンダ15から油圧を供給されることによって前輪を摩擦制動し、第2ピストン14bは、連動用マスターシリンダ16から油圧を供給されることによって前輪を摩擦制動する。
前輪ブレーキ用マスターシリンダ15は、前輪側のブレーキ操作子であるブレーキレバー17の回動操作によって油圧を発生する。ブレーキレバー17と前輪ブレーキ用マスターシリンダ15は操舵ハンドル3の一端側に取り付けられている。
後輪ブレーキ11は、後輪と一体に回転するブレーキドラム18と、後輪車軸の近傍で車体側に取り付けられるブレーキベース19と、ブレーキベース19に揺動可能に取り付けられ、後輪の制動時にブレーキドラム18の内周面に圧接される一対のブレーキシュー20,20と、を備えている。ブレーキベース19には、一対のブレーキシュー20,20をブレーキドラム18に圧接する方向に押し動かすためのカム21が回動可能に取り付けられている。カム21には、外部からの操作入力によってカム21を回動させるためのカムアーム22が連結されている。
カムアーム22は、ブレーキロッド23と、操作力分配部材であるイコライザ24を介して後輪側のブレーキ操作子であるブレーキペダル25に連結されている。ブレーキペダル25は、車体側部に回動自在に支持されるピボット軸25aから車体前方側に延出する操作アーム25bと、ピボット軸25aから車体上方側に延出する作動アーム25cと、を有し、操作アーム25bの先端側上面がブレーキ操作時に運転者によって踏み込まれるようになっている。
なお、図中の符号4は、ブレーキペダル25を初期位置に付勢するリターンスプリングであり、符号5は、ブレーキペダル25の回動変位を規制するストッパである。
イコライザ24は、運転者からブレーキペダル25に加えられた操作力を、ブレーキロッド23を介して後輪ブレーキ11に伝達するとともに、前記操作力が後述する連動開始閾値を越えたときに、その操作力を前輪ブレーキ10側にも分配して伝達する。イコライザ24は、ブレーキペダル25の作動アーム25cの先端側の支軸26に回動可能に支持されている。
イコライザ24には、支軸26を中心に車体上方側に延出する前輪側伝達アーム24aと、支軸26を中心に車体下方側に延出する後輪側伝達アーム24bが設けられている。この実施形態では前輪側伝達アーム24aと後輪側伝達アーム24bとが相反方向に直線を成すように延出しているが、前輪側伝達アーム24aと後輪側伝達アーム24bは、相互に所定角度をもって屈曲するように延出するようにしても良い。
イコライザ24の前輪側伝達アーム24aの上端部(延出端)には、連動用マスターシリンダ16から延出するピストンロッド27が回動可能に連結されている。ピストンロッド27は、連動用マスターシリンダ16の内部の図示しない作動ピストンに連結されている。連動用マスターシリンダ16は、ピストンロッド27に外部から操作力を加えられることによって油圧を発生し、その油圧を前輪ブレーキ10の第2ピストン14bに作用させる。
イコライザ24の前輪側伝達アーム24aの延出端には、後に詳述するディレイスプリング28が接続されている。ディレイスプリング28は、ピストンロッド27に対する(前輪ブレーキ10に対する)操作力伝達を阻止する方向の付勢力を前輪側伝達アーム24aに付与する。
図2は、この実施形態に係る鞍乗り型車両の一部の右側面を示す図である。
鞍乗り型車両の車体フレームFは、車体中心に略沿って車体前部から車体後方に向かって延出するメインフレーム50と、メインフレーム50の後端部から下方に延出するピボットプレート51と、メインフレーム50の後端部から車体後方側に向かって斜め上方に延出する左右一対のシートレール52と、を備えている。ピボットプレート51には、スイングアーム2の前端部が上下揺動可能に軸支されている。また、ピボットプレート51はメインフレーム50とともにエンジン53を支持している。なお、図中の符号6は、スイングアーム2のピボット軸である。
ブレーキペダル25のピボット軸25aは、ピボットプレート51のスイングアーム2のピボット軸6よりも下方かつ後方である位置に支持されている。ブレーキペダル25の作動アーム25cは、スイングアーム2のピボット軸6よりも後方側位置において上方に立ち上がり、作動アーム25cに支持されるイコライザ24は、ピボット軸6よりも後方側のピボット軸6と干渉しない位置に配置されている。
なお、図中の符号32は、後輪ブレーキ11のブレーキシュー20を支持するブレーキベース19からスイングアーム2の下方に向かって突設されたアーム部であり、符号33は、アーム部32とスイングアーム2の前部よりの下端を連結するトルクロッドである。
ところで、メインフレーム50の後部側では、ピボット軸6を中心として車体後方側に向かって延出する揺動アーム2と、メインフレーム50の後端部から車体後方側に向かって斜め上方に延出するシートレール52とが、側面視で鋭角をなすように配置されている。そして、シートレール52と揺動アーム2の各中間部同士は、後輪側のスサペンション部品であるリヤクッション60によって連結されている。リヤクッション60は、軸線をほぼ上下方向に向けるようにして配置され、シートレール52の上下方向の沈み込みに応じて収縮するようになっている。
また、シートレール52の前縁部には、後斜め下方に向かって突出するブラケット29が取り付けられている。ブラケット29には、側面視が略V字状である揺動部材62が回動可能に取り付けられている。揺動部材62は、ブラケット29に支持される支持中心62aから下方に延出する支持アーム片62bと、支持中心62aから車体斜め後方側に延出する連結片62cと、を有している。
一方、スイングアーム2の前縁部の揺動部材62と対向する位置にはブラケット38が取り付けられている。揺動部材62の連結片62cは、このスイングアーム2側のブラケット38に対して連結ロッド64(連結部材)によって連結されている。連結ロッド64の両端部は、ブラケット38と連結片62cに対して回動可能に連結されている。連結ロッド64は、設置時に軸方向がほぼ鉛直方向を向くように設定されている。
したがって、乗車荷重の増加によってシートレール52の沈み込み量とリヤクッション60の収縮変位が増加すると、連結ロッド64が連結片62cを上方に押し上げ、それによって揺動部材62が図中時計回り方向に回動する。このとき、揺動部材62の支持アーム片62bは後方側に向かって変位する。
支持アーム片62bの下端部(延出端)には、ディレイスプリング28の一端部が接続されている。ディレイスプリング28の他端部は、前述のようにイコライザ24の前輪側伝達アーム24aの上端部(延出端)に接続されている。
ここで、支持アーム片62bは、ディレイスプリング28の一端部を支持しており、支持アーム片62bの前後の回動位置はディレイスプリング28のセット荷重を決定する。このため、前述のように揺動部材62が図中時計回りに回動して、支持アーム片62bが後方側に向かって回動変位すると、ディレイスプリング28のセット荷重が強められる。そして、ディレイスプリング28のセット荷重は、ブレーキペダル25の操作時におけるイコライザ24から前輪ブレーキ10への操作力の伝達開始のタイミングを決定し、前輪ブレーキ10の連動開始閾値を決定する。したがって、シートレール52の沈み込み(リヤクッション60の収縮変位の増加)によって支持アーム片62bが後方側に向かって回動変位すると、前輪ブレーキ10の連動開始閾値は増大する。
この実施形態の場合、ブレーキペダル25の操作力を後輪ブレーキ11と前輪ブレーキ10に分配する操作力分配機構8は、上述したイコライザ24、揺動部材62、連結ロッド64、ディレイスプリング28等によって主として構成されている。
つづいて、この実施形態に係る連動ブレーキ装置の乗車荷重の多寡に応じた作動の相違について説明する。
図3は、乗車荷重が小さいときの車両各部の挙動を示す図であり、図4は、乗車荷重が大きいときの車両各部の挙動を示す図である。
標準的な体重の運転者が一人乗車しているときのように乗車荷重が小さい場合には、リヤクッション60の収縮変位が小さく、シートレール52の沈み込みが小さくなっている。このため、図3に示すように、揺動部材62の連結片62cに対する連結ロッド64による押し上げは小さくなり、揺動部材62の支持アーム片62bの延出端は比較的前方側に位置されている。このとき、ディレイスプリング28のセット荷重は小さく、前輪ブレーキ10の連動開始閾値は比較的小さな値となっている。
したがって、この状態においてブレーキペダル25が運転者によって踏み込まれると、最初に、イコライザ24の後輪側伝達アーム24bとブレーキロッド23を介して後輪ブレーキ11に操作力が伝達され、その後に比較的早いタイミングでイコライザ24の前輪側伝達アーム24aを介して連動用マスターシリンダ15が操作される(前輪ブレーキ10に操作力が伝達される)ようになる。この結果、後輪ブレーキ11の制動が開始された後に、比較的早いタンミングで前輪ブレーキ10の制動が開始され、車両は効率良く制動されることになる。
一方、二人乗車時のように乗車荷重が大きい場合には、リヤクッション60の収縮変位が大きくなり、シートレール52の沈み込みも大きくなる。このため、図4に示すように、揺動部材62の連結片62cに対する連結ロッド64による押し上げは大きくなり、揺動部材62の支持アーム片62bの延出端は後方側に回動変位する。このとき、ディレイスプリング28のセット荷重が増大し、前輪ブレーキ10の連動開始閾値も増大する。
したがって、この状態においてブレーキペダル25が運転者によって踏み込まれると、最初に、イコライザ24の後輪側伝達アーム24bとブレーキロッド23を介して後輪ブレーキ11に操作力が伝達された後、比較的遅いタイングでイコライザ24の前輪側伝達アーム24aを介して連動用マスターシリンダ15が操作される(前輪ブレーキ10に操作力が伝達される)ようになる。
以上のように、この実施形態に係る連動ブレーキ装置は、乗車荷重に対応するリヤクッション60の収縮変位の増加に応じて連動開始閾値が大きくなるように操作力分配機構8が構成されているため、乗車荷重が小さい状況では、前輪ブレーキ10の連動作動の開始を早め、乗車荷重が大きい状況では、前輪ブレーキ10の連動作動の開始を遅くすることができる。したがって、この実施形態に係る連動ブレーキ装置によれば、乗車荷重の変化に関係なく安定した制動性能を発揮することができる。
特に、この実施形態に係る連動ブレーキ装置は、操作力分配機構8が、イコライザ24と、揺動部材62と、連結ロッド64と、ディレイスプリング28と、を備えた構成とされている。そして、この連動ブレーキ装置では、乗車荷重が増加すると、リヤクッション60の収縮変位の増加に伴い、揺動部材62と連結ロッド64との共働によってディレイスプリング28のセット荷重が増大する。これにより、イコライザ24による連動開始閾値が増大し、イコライザ24から前輪ブレーキ10に比較的遅いタイングで操作力が伝達されるようになる。
したがって、この実施形態に係る連動ブレーキ装置を採用した場合には、低コストでの製造が可能な極めて簡単な構成でありながら、乗車荷重の変化に関係なく安定した制動性能を発揮することができる。
また、この実施形態に係る連動ブレーキ装置は、揺動部材62がスイングアーム2の上部の車体フレームFに支持され、その揺動部材62の支持アーム片62bが下方に延出しており、イコライザ24の前輪側伝達アーム24bが支軸26から上方に延出し、揺動部材62の支持アーム片62bとイコライザ24の前輪側伝達アーム24bがディレイスプリング28によって連結されている。このため、この実施形態の構造の場合、支持アーム片62bと前輪側伝達アーム24aを連結するディレイスプリング28の軸長を短くし、ディレイスプリング28のばね特性を安定させることができる。
さらに、この実施形態に係る連動ブレーキ装置の場合、メインフレーム50の後部から車体後方に斜め上方に延出するシートレール52の下端に揺動部材62が回動可能に支持されているため、揺動部材62とイコライザ24の間の距離を短くしながら、スイングアーム2の上下方向の揺動代を充分に確保することができる。したがって、この構造を採用した場合には、ディレイスプリング28のばね特性を安定させつつも、シートレール52の沈み込み変位を揺動部材62の回動変位により容易に変換することができる。この結果、操作力分配機構8の設定調整がより容易になる。
また、この実施形態の場合、シートレール52の沈み込み変位に応じてイコライザ24の作動を調整する揺動部材62と連結部材64とディレイスプリング28とが、車体の側面視でシートレール52とスイングアーム2とイコライザ24とに囲まれた領域に配置されている。したがって、この構造を採用した場合には、操作力分配機構8がメインフレーム50の後部付近にコンパクトに集約配置されることになり、車両の大型化を回避することが可能になる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態の場合、前輪ブレーキ10は、制動部が油圧によって操作されるディスク式のブレーキによって構成され、後輪ブレーキ11は、制動部が機械的に操作されるドラム式のブレーキによって構成されているが、前後の各ブレーキの構造は、前後に操作力を機械的に分配し得る構造のものであればこれらに限らず任意である。
また、上記の実施形態においては、前輪側のブレーキ操作子としてブレーキペダルが採用されているが、前輪側のブレーキ操作子はブレーキレバーであっても良い。
さらに、上記の実施形態においては、揺動部材62が車体フレームF側に回動可能に支持され、揺動部材62とスイングアーム2の間が連結ロッド64によって連結されていたが、揺動部材62をスイングアーム2側に回動可能に支持させ、揺動部材62と車体フレームFとを連結ロッド64等の連結部材によって連結するようにしても良い。
また、この発明を適用する車両は、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)に限らず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の小型車両も含まれる。
2…スイングアーム
8…操作力分配機構
10…前輪ブレーキ
11…後輪ブレーキ
24…イコライザ(操作力分配部材)
24a…前輪側伝達アーム
24b…後輪側伝達アーム
25…ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
26…支軸
28…ディレイスプリング
50…メインフレーム
52…シートレール
60…リヤクッション
62…揺動部材
62a…支持中心
62b…支持アーム片
62c…連結片
64…連結ロッド(連結部材)
F…車体フレーム

Claims (5)

  1. 後輪が、スイングアーム(2)によって車体フレーム(F)に上下揺動可能に支持されるとともに、前記スイングアーム(2)と前記車体フレーム(F)の間にリヤクッション(60)が介装される鞍乗り型車両に用いられ、
    前輪に制動力を作用させる前輪ブレーキ(10)と、
    前記後輪に制動力を作用させる後輪ブレーキ(11)と、
    前記後輪ブレーキ(11)を操作するブレーキ操作子(25)と、
    前記ブレーキ操作子(25)の操作に応じて前記後輪ブレーキ(11)に操作力を伝達するとともに、前記ブレーキ操作子(25)から入力される操作力が連動開始閾値を越えた時点で前記前輪ブレーキ(10)に操作力を伝達する操作力分配機構(8)と、
    を備え、
    前記操作力分配機構(8)は、前記リヤクッション(60)の収縮変位の増加に応じて前記連動開始閾値を増大させることを特徴とする鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。
  2. 前記操作力分配機構(8)は、
    前記ブレーキ操作子(25)の作動に応動する支軸(26)に支持されるとともに、前記後輪ブレーキ(11)に操作力を伝達する後輪側伝達アーム(24b)と、前記前輪ブレーキ(10)に操作力を伝達する前輪側伝達アーム(24a)と、を有する操作力分配部材(24)と、
    前記車体フレーム(F)と前記スイングアーム(2)のいずれか一方に回動可能に支持される揺動部材(62)と、
    前記車体フレーム(F)と前記スイングアーム(2)のいずれか他方と前記揺動部材(62)とを連結して、前記リヤクッション(60)の収縮変位の増加に応じて前記揺動部材(62)の揺動変位を増加させる連結部材(64)と、
    前記揺動部材(62)と前記操作力分配部材(24)の前記前輪側伝達アーム(24a)とに連結され、前記前輪ブレーキ(10)への操作力の伝達を阻止する付勢力を前記前輪側伝達アーム(24a)に付与するディレイスプリング(28)と、を備え、
    前記ディレイスプリング(28)のセット荷重が前記揺動部材(62)の揺動変位の増加に応じて増大することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。
  3. 前記揺動部材(62)は、前記スイングアーム(2)の上部において前記車体フレーム(F)に回動可能に支持され、
    前記連結部材(64)は、前記スイングアーム(2)と前記揺動部材(62)とを連結し、
    前記操作力分配部材(24)は、前記前輪側伝達アーム(24a)が前記支軸(26)を中心として上方側に延出するとともに、前記後輪側伝達アーム(24b)が前記支軸(26)を中心として下方側に延出し、
    前記揺動部材(62)は、
    前記車体フレーム(F)に回動可能に支持される支持中心(62a)から下方に延出し、延出端に前記ディレイスプリング(28)が連結される支持アーム片(62b)と、
    前記支持中心(62a)から前記支持アーム片(62b)よりも後方側に延出し、延出端に前記連結部材(64)が連結される連結片(62c)と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。
  4. 前記車体フレーム(F)は、
    車体前部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム(50)と、
    前記メインフレーム(50)の後部から車体後方側に向かって斜め上方に延出するシートレール(52)と、を備え、
    前記揺動部材(62)は、前記シートレール(52)の下端に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。
  5. 前記車体フレーム(F)は、
    車体前部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム(50)と、
    前記メインフレーム(50)の後部から車体後方側に向かって斜め上方に延出するシートレール(52)と、を備え、
    前記揺動部材(62)と前記連結部材(64)と前記ディレイスプリング(28)とは、側面視で前記シートレール(52)と前記スイングアーム(2)と前記操作力分配部材(24)とに囲まれた領域に配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。
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