JP2016007970A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を減少させシンプルな構造の連動機構を備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供する。
【解決手段】 ブレーキペダル5の操作によって、機械式の後輪ブレーキ3を作動させると共に、連動機構6を介して液圧式の前輪ブレーキ2を連動して作動させる。ブレーキペダル5は、中間部を固定軸9にて軸支し、先端部に足踏み部5aを設け、後端部にアーム部材11を支軸10により回動可能に取付け、固定軸9と支軸10との間に液圧マスタシリンダ12を設ける。アーム部材11は、回動基部11aと、ブレーキペダル5に当接してブレーキペダル5と共にアーム部材11を一体的に移動させるブレーキペダル当接腕11bと、連繋手段8を連結する連繋手段連結部11eと、後輪ブレーキ3からの反力が生じた際に、連繋手段8によりアーム部材11を回動してピストン14を押動する押動腕11dとを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バーハンドル車両用ブレーキ装置に関し、固定軸を中心に回動するブレーキペダルにより形成される第1ブレーキ操作子の操作によって、機械式の第1ブレーキと液圧式の第2ブレーキとを連動して作動させると共に、第2ブレーキ操作子の操作によって、前記第2ブレーキを単独で作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
バーハンドル車両用ブレーキ装置には、固定軸を中心に回動するブレーキペダルにより形成される第1ブレーキ操作子の操作によって作動する機械式の第1ブレーキと、ハンドルバーに装着された操作レバーにより形成される第2ブレーキ操作子によって作動する液圧式の第2ブレーキと、前記第2ブレーキ操作子からの液圧を前記第2ブレーキに中継すると共に、前記第1ブレーキ操作子の操作力によって第2ブレーキを作動させる液圧を発生させるマスタシリンダユニットとを備えたものがあった。また、このマスタシリンダユニットとして、第2ブレーキに液圧を供給する液圧マスタシリンダと、液圧マスタシリンダのピストンを作動させるノッカーと、第1ブレーキを作動させる牽引手段とブレーキペダルに接続される連繋手段とをそれぞれ連結したイコライザレバーとを備えたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−103437号公報
しかし、上述の特許文献1のバーハンドル車両用ブレーキ装置では、第1ブレーキ、第2ブレーキ、第1ブレーキ操作子及び第2ブレーキ操作子とは別に、液圧マスタシリンダやノッカー,イコライザレバー,連繋手段などを備えたマスタシリンダユニットを製造しなければならず、部品点数が増加すると共に、構造が複雑になることからコストが嵩んでいた。
そこで本発明は、部品点数を減少させシンプルな構造の連動機構を備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は、固定軸を中心に回動するブレーキペダルにより形成される第1ブレーキ操作子の操作によって、機械式の第1ブレーキを作動させると共に、液圧マスタシリンダを備えた連動機構を介して液圧式の第2ブレーキを連動して作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって、前記第2ブレーキを単独で作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記ブレーキペダルは、中間部が前記固定軸に軸支され、先端部に足踏み部が設けられると共に、後部側に前記連動機構が設けられ、該連動機構は、前記ブレーキペダルの後端部に、支軸により回動可能に取り付けられ、前記第1ブレーキを作動させる連繋手段が連結されたアーム部材と、前記固定軸と前記支軸との間に前記ブレーキペダルと一体に設けられた前記液圧マスタシリンダとを備え、前記ブレーキペダルの操作により前記アーム部材を介して前記連繋手段が牽引されて前記第1ブレーキが制動され、その反力が生じた後に、前記ブレーキペダルを操作することにより、前記アーム部材が前記ブレーキペダルに対して回動し、前記液圧マスタシリンダのピストンを押動することを特徴としている。
また、前記アーム部材は、前記支軸に回動可能に軸支される回動基部と、前記ブレーキペダルに当接して該ブレーキペダルが作動した際に該ブレーキペダルとともに前記アーム部材を一体的に移動させるブレーキペダル当接腕と、前記連繋手段を連結させる連繋手段連結部と、前記液圧マスタシリンダのピストンを押動する押動腕とを備えていると好ましい。さらに、前記液圧マスタシリンダは、前記シリンダ孔が、車両後方側に開口して設けられ、前記アーム部材は、前記回動基部の上部に前記連繋手段連結部が設けられ、前記ブレーキペダル当接腕は、前記回動基部から前記ブレーキペダルの車両前方側面方向へ延出し、先端に車両前方側面に当接する当接部を備え、前記押動腕は、前記回動基部から前記ブレーキペダルの車両後方側面方向へ延出し、前記ピストンを押動する押動部を備え、前記アーム部材と前記ブレーキペダルとの間に、前記ブレーキペダル当接腕を前記車両前方側面へ当接させる方向に付勢するスプリング部材を配置すると共に、前記アーム部材と前記ブレーキペダルのいずれか一方に、前記押動腕の前記ピストン側への回動を規制するストッパ部を設けると好適である。
また、前記液圧マスタシリンダは、前記ピストンが前記シリンダ孔の内周に設けた一対のカップシールを介して前記シリンダ孔に摺動可能に内挿され、前記ピストンと前記シリンダ孔の底部との間に液圧室が画成され、前記一対のカップシールの中間位置に、前記第2ブレーキ操作子の操作によって発生する液圧を前記シリンダ孔に導入する作動液導入孔が形成されると共に、前記ピストンに、非作動状態で前記作動液導入孔と前記液圧室とを連通させる連通ポートが形成されていると好ましい。
本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置によれば、液圧マスタシリンダと該液圧マスタシリンダのピストンを押動するアーム部材とで連動機構が構成されることから、部品点数を減少させることができコストの低減化を図ることができる。また、液圧マスタシリンダはブレーキペダルに一体的に設けられると共に、アーム部材もブレーキペダルに回動可能に取り付けられることから、連動機構を小型化させることができ、車両への搭載性を向上させることができる。
さらに、液圧マスタシリンダが、シリンダ孔の開口を車両後方側に向けて設けられると共に、アーム部材は、回動基部の上部に連繋手段連結部が設けられ、ブレーキペダル当接腕は、回動基部からブレーキペダルの車両前方側面方向へ延出し、先端部が車両前方側面に当接し、前記押動腕は、回動基部からブレーキペダルの車両後方側面方向へ延出し、ピストンを押動する押動部が形成されることにより、アーム部材を小型化することができる。また、液圧マスタシリンダのシリンダ孔は、ブレーキペダルの作動方向(水平方向)と略同一方向となる車両後方側に向けて開口していることから、後輪ブレーキからの反力によって、効率よく液圧マスタシリンダのピストンを押動させることができる。また、ブレーキペダル当接腕を車両前方側面へ当接させる方向に付勢するスプリング部材と、押動腕のピストン側への回動を規制するストッパ部とを設けたことにより、連動機構を良好に作動させることができる。
さらに、液圧マスタシリンダは、ピストンがシリンダ孔の内周に設けた一対のカップシールを介してシリンダ孔に摺動可能に内挿され、ピストンとシリンダ孔の底部との間に液圧室が画成され、一対のカップシールの中間位置に、第2ブレーキ操作子の操作によって発生する液圧を前記シリンダ孔に導入する作動液導入孔が形成されると共に、ピストンに、非作動状態で前記作動液導入孔と前記液圧室とを連通させる連通ポートが形成されることにより、第2ブレーキ操作子の操作によって発生した液圧を、液圧マスタシリンダを中継して第2ブレーキに供給することから、第2ブレーキは、単独で操作される際も連動で操作される際も、液圧マスタシリンダから液圧が供給されることになり、ユニオン孔を1つ備えた1系統式のキャリパボディを用いることができる。これにより、コストの低減化を図ることができると共に、液圧配管を少なくできることから、レイアウト性の向上も図ることができる。
本発明の一形態例を示すブレーキペダルと連動機構の正面図である。 同じくブレーキペダルと連動機構の断面図である。 同じくブレーキペダルと連動機構の斜視図である。 同じくバーハンドル車両用ブレーキ装置の説明図である。 同じく連動機構を車体に配置した状態の説明図である。 同じくブレーキペダルを操作し前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動状態となった際のブレーキペダルと連動機構の説明図である。 同じくブレーキペダルを操作し連動機構のアーム部材の回動が規制された状態の説明図である。 同じくブレーキペダルをフルに操作した状態の説明図である。
図1乃至図8は本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置の一形態例を示す図であり、図4及び図5に示されるように、本形態例のバーハンドル車両用ブレーキ装置1は、液圧式の前輪ブレーキ2(本発明の第2ブレーキ)及び機械式の後輪ブレーキ3(本発明の第1ブレーキ)と、前輪ブレーキ用の操作レバー4(本発明の第2ブレーキ操作子)と、後輪ブレーキ用のブレーキペダル5(本発明の第1ブレーキ操作子)と、ブレーキペダル5に取り付けられた連動機構6とを備えている。
前輪ブレーキ2には、ディスクロータ2aとキャリパボディ2bとを備えたディスクブレーキが適用され、キャリパボディ2bには液圧配管7が接続されている。後輪ブレーキ3には、バックプレート3a内に一対のブレーキシュー3b,3bを対向配置し、両ブレーキシュー3b,3bをカム軸3cの回動によってアンカーピン3dを支点に拡開する内拡型のドラムブレーキが適用されており、カム軸3cに一端を固着したカムレバー3eには、ロッドから成る連繋手段8が接続されている。
ブレーキペダル5は、中間部が固定軸9により車体に軸支され、先端部には足踏み部5aが設けられると共に、後部側には前記連動機構6が設けられている。操作レバー4は、ハンドルバー4aに取り付けられたリザーバ一体型の前輪用液圧マスタシリンダ4bのシリンダボディに枢着されている。
連動機構6は、ブレーキペダル5の後端部に支軸10により回動可能に取り付けられるアーム部材11と、固定軸9と支軸10との間に配置され、ブレーキペダル5と一体に形成された液圧マスタシリンダ12とを備えている。
液圧マスタシリンダ12は、ブレーキペダル5と交差する方向に形成されたシリンダボディ12aに、車両後方側が開口した有底円筒状のシリンダ孔12bと、該シリンダ孔12bの開口部に連続して形成される大径孔12cとが設けられ、シリンダ孔12bには、該シリンダ孔12bの内周に設けた第1カップシール13aと第2カップシール13b(本発明の一対のカップシール)とを介してピストン14が摺動可能に内挿されている。ピストン14は、シリンダ孔12bの開口部から突出する小径軸部14aと、シリンダ孔底部側に開口する凹部14bを有する大径軸部14cとを備えている。
シリンダ孔12bの底部と第1カップシール13aとの間には液圧室12dが画成され、シリンダ孔12bの底部側には、液圧室12dに連通するユニオン孔12eが形成され、ユニオン孔12eは前記液圧配管7を介して前記キャリパボディ2bに形成された液圧室(図示せず)に連通している。また、第1カップシール13aと第2カップシール13bとの間には、作動液導入孔12fが形成され、作動液導入孔12fは、液圧配管15を介して、前記前輪用液圧マスタシリンダ4bの液圧室(図示せず)に連通している。ピストン14の凹部14bの周壁には、該周壁の内外を貫通し、非作動状態の初期位置で、液圧室12dと作動液導入孔12fとを連通する小径の連通ポート14dが周方向に複数形成され、ピストン14の凹部14bの底面とシリンダ孔12bの底面との間には、非作動状態のピストン14を予め設定された初期位置に復帰させるリターンスプリング16が配置されている。さらに、ピストン14は、小径軸部14aと大径軸部14cとの間に形成される段部14eが、前記リターンスプリング16の弾発力により、前記大径孔12cに嵌着されたサークリップ17に当接することにより初期位置が設定され、シリンダ孔12bの開口部から外方に突出する小径軸部14aの先端部とサークリップ17の外面との間には、防塵用のブーツ18が装着されている。
アーム部材11は、ブレーキペダル5の後端部に支軸10により回動可能に取り付けられる回動基部11aと、回動基部11aからブレーキペダル5の車両前方側面5b方向へ延出し、先端に車両前方側面5bに当接する当接部11cを備えたブレーキペダル当接腕11bと、回動基部11aからブレーキペダル5の車両後方側面5c方向へ延出する押動腕11dとを備えた略U字状に形成され、回動基部11aの上部に、連繋手段8を連結する連繋手段連結部11eが設けられている。押動腕11dは、中間部に、ピストン14の突出端14fに当接してピストン14を押動する押動部11fが設けられ、押動部11fよりも回動基部11a側に、ブレーキペダル5の車両後方側面5cに当接して、押動腕11dのピストン14側への回動を規制するアジャストボルト19(本発明のストッパ部)が取り付けられている。また、押動腕11dの先端部とブレーキペダル5との間には、当接部11cを車両前方側面5bへ当接させる方向にアーム部材11を付勢するスプリング部材20が設けられている。
上述のように形成されたバーハンドル車両用ブレーキ装置1は、操作レバー4が操作されると、前輪用液圧マスタシリンダ4bで昇圧された作動液が、液圧配管15を介して作動液導入孔12fから液圧マスタシリンダ12のシリンダ孔12b内に導入され、シリンダ孔12bに導入された液圧は、連通ポート14dと液圧室12dとを介して、ユニオン孔12eから液圧配管7を介して前輪ブレーキ2に供給され、前輪ブレーキ2を単独で作動させる。
また、ブレーキペダル5が操作されると、まず、ブレーキペダル5が固定軸9を中心に回動するのに伴って、アーム部材11が、スプリング部材20の弾発力によって、当接部11cと車両前方側面5bとの当接を維持した状態でブレーキペダル5と一体に回動し、連繋手段8が牽引されることにより、後輪ブレーキ3が作動される。
さらに、ブレーキペダル5が操作されると、図6に示されるように、後輪ブレーキ3からの反力により、連繋手段連結部11eの位置が固定され、ブレーキペダル5のみが回動することにより、アーム部材11の押動腕11dが、スプリング部材20の弾発力に抗して支軸10を中心に、ブレーキペダル5の車両後方側面5c方向に回動し、当接部11cがブレーキペダル5の車両前方側面5bから離れると共に、押動部11fがピストンを押動させる。ピストン14がシリンダ孔底部側に移動し、連通ポート14dが第1カップシール13aに到達した状態から液圧室12dに液圧が発生し、この液圧がユニオン孔12eを介して前輪ブレーキ2に供給され、前輪ブレーキ2を後輪ブレーキ3に連動して作動させる。
この状態から、さらにブレーキペダルが操作されると、図7に示されるように、アジャストボルト19がブレーキペダル5の車両後方側面5cに当接してアーム部材11の回動が規制され、前輪ブレーキ2への液圧の供給が停止し、次いで、図8に示されるように、アーム部材11は、アジャストボルト19がブレーキペダル5の車両後方側面5cに当接した状態で、ブレーキペダル5と共に回動し、後輪ブレーキ3のみをさらに作動させる。
このように形成されたバーハンドル車両用ブレーキ装置1によれば、連動機構6を、液圧マスタシリンダ12とアーム部材11とで構成することができることから、部品点数を減少させることができコストの低減化を図ることができる。また、液圧マスタシリンダ12はブレーキペダル5に一体的に設けられると共に、アーム部材11はブレーキペダル5に回動可能に取り付けられることから、連動機構6を小型化させることができ、車両への搭載性を向上させることができる。また、液圧マスタシリンダ12は、シリンダ孔12bの開口を車両後方側に向けて設けられ、アーム部材11は、回動基部11aの上部に連繋手段連結部11eが設けられると共に、ブレーキペダル当接腕11bは、回動基部11aからブレーキペダル5の車両前方側面5b方向へ延出し、先端部が車両前方側面5bに当接し、押動腕11dは、回動基部11aからブレーキペダル5の車両後方側面5c方向へ延出する略U字状に形成されることから、アーム部材11を小型化することができる。さらに、ブレーキペダル当接腕11bを車両前方側面5bへ当接させる方向に付勢するスプリング部材20と、押動腕11dのピストン側への回動を規制するアジャストボルト19とを備えていることにより、ブレーキペダル5の操作により、連動機構6を良好に作動させることができ、また、アジャストボルト19の突出量を調整することにより、前輪ブレーキ2と後輪ブレーキ3とが連動して作動している状態から、後輪ブレーキ3のみをさらに作動させるタイミングの調整を容易に行うことができる。また、液圧マスタシリンダ12のシリンダ孔12bを車両後方側に向けて開口させ、すなわちブレーキペダル5の作動方向(水平方向)と略同一方向に向けて開口していることから、後輪ブレーキ3からの反力によって、効率よく液圧マスタシリンダ12のピストン14を押動させることができる。
さらに、液圧マスタシリンダ12は、シリンダ孔12bの底部側が開口した凹部14bを備えたピストンが、シリンダ孔12bの内周に設けた第1カップシール13aと、第2カップシール13bとを介して、シリンダ孔12bに摺動可能に内挿され、第1カップシール13aと、第2カップシール13bとの中間位置に、作動液導入孔12fが形成されると共に、ピストン14の凹部に連通ポート14dが形成されることにより、操作レバー4の操作によって前輪用液圧マスタシリンダ4bで発生した液圧を、液圧マスタシリンダ12を中継して前輪ブレーキ2に供給することから、前輪ブレーキ2は、単独で操作される際も連動で操作される際も、液圧マスタシリンダ12から液圧が供給されることになり、1系統式のキャリパボディ2bを用いることができる。これにより、コストの低減化を図ることができると共に液圧配管を少なくすることができる。
尚、本発明は、上述の形態例に限るものではなく、液圧式ブレーキや機械式ブレーキの構造は任意であり、液圧式ブレーキとして、ホイールシリンダを用いたドラムブレーキを用いても良く、機械式ブレーキとして、ピストンをメカニカルな機構で押動する形式のディスクブレーキを用いることもできる。さらに、液圧式ブレーキとして、操作レバーの操作によって前輪用液圧マスタシリンダで発生した液圧が供給される液圧系統と、ブレーキペダルの操作によって連動機構の液圧マスタシリンダで発生した液圧が供給される液圧系統とを備えた2系統式のキャリパボディを備えたディスクブレーキを用いることもでき、この場合、連動機構の液圧マスタシリンダとして、ピストン側に一対のカップシールを設けた液圧マスタシリンダを用いることもできる。さらに、押動腕のピストン側への回動を規制するストッパ部は、アジャストボルトを用いるものに限らず、突部によって形成されるものでもよく、ストッパ部は、ブレーキペダルに設けても差し支えない。さらに、機械式ブレーキを作動させる連繋手段として、ブレーキワイヤを用いるものでも良い。
1…バーハンドル車両用ブレーキ装置、2…前輪ブレーキ、2a…ディスクロータ、2b…キャリパボディ、3…後輪ブレーキ、3a…バックプレート、3b…ブレーキシュー、3c…カム軸、3d…アンカーピン、3e…カムレバー、4…操作レバー、4a…ハンドルバー、4b…前輪用液圧マスタシリンダ、5…ブレーキペダル、5a…足踏み部、5b…車両前方側面、5c…車両後方側面、6…連動機構、7…液圧配管、8…連繋手段、9…固定軸、10…支軸、11…アーム部材、11a…回動基部、11b…ブレーキペダル当接腕、11c…当接部、11d…押動腕、11e…連繋手段連結部、11f…押動部、12…液圧マスタシリンダ、12a…シリンダボディ、12b…シリンダ孔、12c…大径孔、12d…液圧室、12e…ユニオン孔、12f…作動液導入孔、13a…第1カップシール、13b…第2カップシール、14…ピストン、14a…小径軸部、14b…凹部、14c…大径軸部、14d…連通ポート、14e…段部、14f…突出端、15…液圧配管、16…リターンスプリング、17…サークリップ、18…ブーツ、19…アジャストボルト、20…スプリング部材

Claims (4)

  1. 固定軸を中心に回動するブレーキペダルにより形成される第1ブレーキ操作子の操作によって、機械式の第1ブレーキを作動させると共に、液圧マスタシリンダを備えた連動機構を介して液圧式の第2ブレーキを連動して作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって、前記第2ブレーキを単独で作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置において、
    前記ブレーキペダルは、中間部が前記固定軸に軸支され、先端部に足踏み部が設けられると共に、後部側に前記連動機構が設けられ、該連動機構は、前記ブレーキペダルの後端部に、支軸により回動可能に取り付けられ、前記第1ブレーキを作動させる連繋手段が連結されたアーム部材と、前記固定軸と前記支軸との間に前記ブレーキペダルと一体に設けられた前記液圧マスタシリンダとを備え、前記ブレーキペダルの操作により前記アーム部材を介して前記連繋手段が牽引されて前記第1ブレーキが制動され、その反力が生じた後に、前記ブレーキペダルを操作することにより、前記アーム部材が前記ブレーキペダルに対して回動し、前記液圧マスタシリンダのピストンを押動することを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. 前記アーム部材は、前記支軸に回動可能に軸支される回動基部と、前記ブレーキペダルに当接して該ブレーキペダルが作動した際に該ブレーキペダルとともに前記アーム部材を一体的に移動させるブレーキペダル当接腕と、前記連繋手段を連結させる連繋手段連結部と、前記液圧マスタシリンダのピストンを押動する押動腕とを備えていることを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  3. 前記液圧マスタシリンダは、前記シリンダ孔が車両後方側に開口して設けられ、
    前記アーム部材は、前記回動基部の上部に前記連繋手段連結部が設けられ、前記ブレーキペダル当接腕は、前記回動基部から前記ブレーキペダルの車両前方側面方向へ延出し、先端に車両前方側面に当接する当接部を備え、前記押動腕は、前記回動基部から前記ブレーキペダルの車両後方側面方向へ延出し、前記ピストンを押動する押動部を備え、
    前記アーム部材と前記ブレーキペダルとの間に、前記ブレーキペダル当接腕を前記車両前方側面へ当接させる方向に付勢するスプリング部材を配置すると共に、前記アーム部材と前記ブレーキペダルのいずれか一方に、前記押動腕の前記ピストン側への回動を規制するストッパ部を設けたことを特徴とする請求項2記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  4. 前記液圧マスタシリンダは、前記ピストンが前記シリンダ孔の内周に設けた一対のカップシールを介して前記シリンダ孔に摺動可能に内挿され、前記ピストンと前記シリンダ孔の底部との間に液圧室が画成され、前記一対のカップシールの中間位置に、前記第2ブレーキ操作子の操作によって発生する液圧を前記シリンダ孔に導入する作動液導入孔が形成されると共に、前記ピストンに、非作動状態で前記作動液導入孔と前記液圧室とを連通させる連通ポートが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
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