JP2014189116A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Yohei Takahashi
洋平 高橋
Kazuma Uehara
和真 上原
Genichi Hatagoshi
弦一 波多腰
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Abstract

【課題】液圧マスタシリンダからの反力をマスタシリンダユニットが受けることができない場合でも、第2ブレーキ操作子のストローク量が増加することなく、ブレーキ操作フィーリングの低下を防止する。
【解決手段】マスタシリンダユニット20を、液圧マスタシリンダ21と第1回動レバー22と第2回動レバー25とで形成する。前輪ブレーキ用操作子4の操作により、第1回動レバー22が回動し、マスタシリンダ作動子22cが液圧マスタシリンダ21のピストン21cを押動して前輪ブレーキ2を単独で作動させる。後輪ブレーキ用操作子5の操作により、第2回動レバー25が第2回動基部23bを中心に回動し、後輪用ブレーキワイヤ10を牽引して後輪ブレーキ3を作動させると共に、第1回動レバー押動子23aが第1回動レバー22を押動し、第1回動レバー22を回動させ、前輪ブレーキ2を連動して作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、バーハンドル車両用ブレーキ装置に係り、詳しくは、前輪ブレーキと後輪ブレーキのいずれか一方を液圧式ブレーキ、他方を機械式ブレーキとし、第1ブレーキ操作子の操作によって、液圧式ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって、液圧式ブレーキと機械式ブレーキとを連動して作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
バーハンドル車両用ブレーキ装置として、第1ブレーキ操作子の操作によって、マスタシリンダユニットを介して、液圧式ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって、マスタシリンダユニットを介して、液圧式ブレーキと機械式ブレーキとを連動して作動させるものがある。このマスタシリンダユニットとして、マスタシリンダとレバー機構とを組み合わせたものがあり、レバー機構は、第1回動レバー,第2回動レバー,ノッカー及びイコライザレバーの4個のレバーを備え、第1ブレーキ操作子の作動によって回動する第1回動レバーとノッカーとで、液圧式ブレーキを作動させ、第2ブレーキ操作子の作動によって回動する第2回動レバーとノッカーとイコライザレバーとで、液圧式ブレーキと機械式ブレーキとを連動して作動させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4532753号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、例えば、液圧マスタシリンダに不具合が生じて、液圧マスタシリンダのピストンからの反力をイコライザが受けることができなくなると、イコライザは、第2ブレーキ操作子のストローク量を増加させる方向に傾き、第2ブレーキ操作子のストローク量を増加させる虞があった。
そこで本発明は、液圧マスタシリンダからの反力をマスタシリンダユニットが受けることができない場合でも、第2ブレーキ操作子のストローク量が増加することなく、ブレーキ操作フィーリングの低下を防止することができるバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は、前輪ブレーキと後輪ブレーキのいずれか一方を液圧式ブレーキ、他方を機械式ブレーキとし、第1ブレーキ操作子の操作によって、液圧マスタシリンダとレバー機構とを組み合わせて形成されるマスタシリンダユニットを介して、前記液圧式ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって、前記マスタシリンダユニットを介して、前記液圧式ブレーキと前記機械式ブレーキとを連動して作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記マスタシリンダユニットは、前記液圧式ブレーキに液圧を供給する液圧マスタシリンダと、第1回動レバーと、第2回動レバーとを備え、
前記第1回動レバーは、基端側に、前記液圧マスタシリンダのボディ本体に回動可能に軸支される第1回動基部を、先端側に、前記第1ブレーキ操作子の操作により作動する第1ブレーキワイヤに連結される第1ブレーキワイヤ連結部を、中央部に、前記液圧マスタシリンダを作動させるマスタシリンダ作動子をそれぞれ備え、前記第2回動レバーは、基端側に、前記ボディ本体に回動可能に軸支される第2回動基部を、中央部外側にリンク部を、中央部内側に、前記第1回動レバーを押動する第1回動レバー押動子をそれぞれ備え、前記リンク部は、先端部に前記機械式ブレーキの牽引手段を連結する牽引手段連結部を、中央部に前記第2ブレーキ操作子の操作により作動する第2ブレーキワイヤを連結する第2ブレーキワイヤ連結部をそれぞれ連結し、前記第1ブレーキ操作子を操作することにより、前記第1回動レバーが前記第1回動基部を中心に回動し、前記マスタシリンダ作動子が前記液圧マスタシリンダのピストンを押動することにより、前記液圧式ブレーキを単独で作動させ、前記第2ブレーキ操作子を操作することにより、前記第2回動レバーが前記第2回動基部を中心に回動することで、前記牽引手段を牽引して前記機械式ブレーキを作動させると共に、前記第2回動レバーの回動に伴って前記第1回動レバー押動子が前記第1回動レバーを押動し、該第1回動レバーを前記第1回動基部を中心に回動させて前記ピストンを押動することにより、前記液圧マスタシリンダを作動させて前記液圧式ブレーキを作動させることを特徴としている。
また、前記マスタシリンダユニットの非作動状態では、前記第1回動レバー押動子と前記第1回動レバーとの間にはクリアランスが設定されていると好ましい。
さらに、前記第1回動基部と前記第2回動基部のいずれか一方を二股腕状に形成すると共に、他方を前記一方の回動基部の間に挿入可能な板状に形成し、前記第1回動基部と前記第2回動基部とを重合させて、1つの回動軸を介して前記第1回動基部と前記第2回動基部とを前記ボディ本体にそれぞれ回動可能に取り付けると好適である。
また、前記第2回動レバーは、前記第2回動基部と前記第1回動レバー押動子とを備えたレバー本体と、該レバー本体と別体の前記リンク部とが回動可能に連結されて形成され、前記レバー本体と前記リンク部のいずれか一方に、前記リンク部が、前記牽引手段の反牽引方向に回転することを抑制するストッパ部が形成されると共に、前記ボディ本体には、前記第2回動レバーと当接して、該第2回動レバーの第1回動レバー押圧方向の回動量を規制する回動規制部が形成されていると好ましい。
本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置によれば、第2ブレーキ操作子の操作では、第2回動レバーが回動することで機械式ブレーキの牽引手段を牽引するので、液圧マスタシリンダからの反力の影響を受けないことから、液圧マスタシリンダに不具合が生じて、液圧マスタシリンダからの反力が受けられないことがあっても、第2ブレーキ操作子のストローク量は変化しないので、ブレーキ操作フィーリングの低下を防止できる。
また、マスタシリンダユニットの非作動状態では、第1回動レバー押動子と第1回動レバーとの間にクリアランスを設定したことにより、液圧式ブレーキと機械式ブレーキとを連動して作動させる際に、液圧式ブレーキを機械式ブレーキよりも遅れて作動させることができ、第2ブレーキ操作子による本来のブレーキフィーリングを損ねることがない。さらに、第1回動基部と第2回動基部のいずれか一方を二股腕状に形成すると共に、他方を二股腕の間に挿入される板状に形成し、第1回動基部と第2回動基部との重合部と、ボディ本体とに亘って挿通される回動軸によって、第1回動基部と第2回動基部とをボディ本体にそれぞれ回動可能に取り付けることにより、省スペース化を図ることができる。
また、前記第2回動レバーは、前記第2回動基部と前記第1回動レバー押動子とを備えたレバー本体と、該レバー本体と別体に形成された前記リンク部とが回動可能に連結されて形成され、レバー本体とリンク部のいずれか一方に、リンク部が牽引手段の反牽引方向に回転することを抑制するストッパ部を形成し、ボディ本体には、第2回動レバーの、第1回動レバー押圧方向の回動量を規制する回動規制部を形成したことにより、第2ブレーキ操作子の操作により、機械式ブレーキを作動させると共に、これに連動して液圧式ブレーキを所定の制動力まで制動させることができる。
本発明の第1形態例を示すバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図である。 同じくマスタシリンダユニットの斜視図である。 同じくマスタシリンダユニットの非作動状態を示す一部断面正面図である。 同じく第1ブレーキ操作子を作動させた状態のマスタシリンダユニットを示す一部断面正面図である。 同じく第2ブレーキ操作子を作動し始めた状態のマスタシリンダユニットを示す一部断面正面図である。 同じく第2ブレーキ操作子を作動して液圧式ブレーキを所定の制動力まで作動させた状態のマスタシリンダユニットを示す一部断面正面図である。 同じく第2ブレーキ操作子を作動して機械式ブレーキを最大に作動させた状態のマスタシリンダユニットを示す一部断面正面図である。 同じく第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子とを作動して液圧式ブレーキと機械式ブレーキを最大に作動させた状態のマスタシリンダユニットを示す一部断面正面図である。 本発明の第2形態例を示すバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図である。
図1乃至図8は、本発明の第1形態例を示すもので、図1に示すように、本形態例のバーハンドル車両用のブレーキ装置1は、前輪ブレーキ2及び後輪ブレーキ3と、前輪ブレーキ用操作子4(本発明の第1ブレーキ操作子)と、後輪ブレーキ用操作子5(本発明の第2ブレーキ操作子)とを備え、前輪ブレーキ2と前輪ブレーキ用操作子4と後輪ブレーキ3と後輪ブレーキ用操作子5との間には、マスタシリンダユニット20が介装されている。
前輪ブレーキ2は、前輪と一体に回転するディスクロータ2aに、ピストンを備えたキャリパボディ2bを組み合わせた液圧式のディスクブレーキが用いられている。後輪ブレーキ3は、バックプレート3aに一対のブレーキシュー3b,3bを拡開可能に対向配置し、両ブレーキシュー3b,3bをアンカーピン3cを支点に拡開させる機械式のドラムブレーキが用いられている。
前輪ブレーキ用操作子4は、ハンドルバー6に取り付けられた操作レバー4aを操作することにより、第1ブレーキワイヤ7が牽引され、マスタシリンダユニット20の液圧マスタシリンダ21を作動させて、液圧配管8を介して、前輪ブレーキ2に液圧を供給して、該前輪ブレーキ2を単独で作動させる。
後輪ブレーキ用操作子5は、ハンドルバー6に取り付けられた操作レバー5aを操作することにより、第2ブレーキワイヤ9が牽引され、マスタシリンダユニット20を介して、後輪ブレーキ3を作動させる後輪用ブレーキワイヤ10(本発明の牽引手段)を牽引して後輪ブレーキ3を作動させると共に、マスタシリンダユニット20の液圧マスタシリンダ21を作動させて、液圧配管8を介して、前輪ブレーキ2に液圧を供給して、前輪ブレーキ2を連動して作動させる。
マスタシリンダユニット20は、前輪ブレーキ2に液圧を供給する前記液圧マスタシリンダ21と、第1回動レバー22と、レバー本体23とリンク部24とで構成される第2回動レバー25とを備えている。液圧マスタシリンダ21は、ボディ本体21a内に収容され、ボディ本体21aの一側面21bからピストン21cが突出している。また、ボディ本体21aの一側面21bの一端側には、第1回動レバー22と第2回動レバー25とを回動可能に取り付ける一対のレバー取付けブラケット21d,21dが突設され、一側面21bの他端側に連続する他端面21gには、第2回動レバー25の回動量を規制する回動規制部21eが突設され、該回動規制部21eには、第1ブレーキワイヤ7のガイド孔21fが設けられている。
第1回動レバー22は、略W字状に湾曲して形成され、基端側に、前記レバー取付けブラケット21d,21dの間に配置される二股腕状に形成された第1回動基部22aを、先端側に、第1ブレーキワイヤ7を連結する第1ブレーキワイヤ連結部22bを、中央部に、ピストン21cを押動して液圧マスタシリンダ21を作動させるマスタシリンダ作動子22cをそれぞれ備えている。また、該マスタシリンダ作動子22cと対向する面には、第2回動レバー25のレバー本体23に形成した第1回動レバー押動子23aに当接する当接面22dが形成されている。
レバー本体23は、略U字状に湾曲して形成され、基端側に、二股腕状の第1回動基部22aの間に挿入される第2回動基部23bを、中央部外側にリンク部24を回動可能に連結するリンク部連結部23cを、中央部内側に、第1回動レバー22を押動する前記第1回動レバー押動子23aをそれぞれ備えている。また、先端側には、前記回動規制部21eに当接して、第2回動レバー25が第1回動レバー押圧方向に所定量以上に回動することを規制する第1規制片23dが、基端側には、ボディ本体21aに当接して、第2回動レバー25の第1回動レバー反押圧方向の回動量を規制する第2規制片23eがそれぞれ設けられている。
リンク部24は、基端部に、レバー本体23に回動軸26により、回動可能に連結されるレバー本体連結部24aを、先端部に、後輪用ブレーキワイヤ10を連結する牽引手段連結部24bを、中央部に、第2ブレーキワイヤ9を連結する第2ブレーキワイヤ連結部24cをそれぞれ備え、基端側に、前記リンク部連結部23cに当接して、リンク部24が、後輪用ブレーキワイヤ10の反牽引方向に回転することを抑制するストッパ部24dが設けられている。
第1回動レバー22と、レバー本体23とは、板状に形成された第2回動基部23bを挿入した二股腕状の第1回動基部22aを、一対のレバー取付けブラケット21d,21d間に挿入し、レバー取付けブラケット21dと第1回動基部22a及び第2回動基部23bに亘って回動軸27を挿通することにより、レバー取付けブラケット21dに第1回動レバー22と第2回動レバー25とが、回動可能にそれぞれ取り付けられる。また、第1回動レバー22の第1ブレーキワイヤ連結部22bには、回動規制部21eのガイド孔21fに挿通された第1ブレーキワイヤ7の端部が連結される。さらにレバー本体23のリンク部連結部23cにリンク部24のレバー本体連結部24aが連結されると共に、リンク部24の第2ブレーキワイヤ連結部24cに、第2ブレーキワイヤ9が、牽引手段連結部24bに後輪用ブレーキワイヤ10がそれぞれ連結される。
マスタシリンダユニット20は、非作動状態では、図3に示されるように、第1回動レバー22は、液圧マスタシリンダ21のピストン21cに、マスタシリンダ作動子22cが当接した状態に保持され、第2回動レバー25は、ボディ本体21aと第2規制片23eとが当接した状態に保持され、当接面22dと第1回動レバー押動子23aとの間には、隙間(クリアランス)が形成されると共に、第1規制片23dは、回動規制部21eから離れた位置にある。リンク部24は、後輪ブレーキ3のリターンスプリング3dのスプリング力によって非作動方向に付勢される後輪用ブレーキワイヤ10の牽引力により、図3における反時計方向に回動させる力が働いており、ストッパ部24dがリンク部連結部23cに当接した状態で保持されている。
上述のように形成されたブレーキ装置1は、前輪ブレーキ用操作子4が操作されると、図4に示されるように、第1ブレーキワイヤ7が第1回動レバー22の第1ブレーキワイヤ連結部22bを牽引する。これにより、第1回動レバー22が第1回動基部22aを中心に回動し、マスタシリンダ作動子22cが液圧マスタシリンダ21のピストン21cを押動する。これにより、ピストンシール21cが無効ストロークを埋めながら、シリンダ孔底部側に移動し、図示しないカップシールが、図示しないリリーフポートを閉塞し、液圧室の作動液が昇圧され、昇圧した作動液が、液圧配管8を介して、前輪ブレーキ2に液圧を供給し、前輪ブレーキ2を単独で作動させる。
また、後輪ブレーキ用操作子5が操作されると、まず、図5に示されるように、第2ブレーキワイヤ9がリンク部24を牽引し、ストッパ部24dとリンク部連結部23cとの当接を保ったまま、第2回動基部23bを中心に第2回動レバー25が回動することで、後輪用ブレーキワイヤ10を牽引し、後輪ブレーキ3を作動し始める。また、第2回動レバー25の回動に伴って、第2回動レバー25が第2回動基部23bを中心に回動し、第1回動レバー押動子23aと当接面22dとの間のクリアランスが狭くなっていく。
後輪ブレーキ用操作子5がさらに操作されると、図6に示されるように、ストッパ部24dとリンク部連結部23cとの当接を保ったまま、第2回動レバー25がさらに回動して、第1回動レバー押動子23aが当接面22dに当接し、第1回動レバー22を回動させる。これにより、マスタシリンダ作動子22cが液圧マスタシリンダ21のピストン21cを押動することで、ピストン21cが無効ストロークを埋めながら、シリンダ孔底部側に移動し、図示しないカップシールが、図示しないリリーフポートを閉塞し、液圧室の作動液が昇圧されると、前輪ブレーキ2が連動して作動し始める。そして、第2回動レバー25の第1規制片23dが回動規制部21eに当接すると、第2回動レバー25の回動が規制されることにより、後輪ブレーキ操作子5をさらに操作しても、第1回動レバー22は、これ以上回動することがなく、前輪ブレーキ2を所定の制動力まで作動させた状態を維持する。
なお、上述の場合は、リターンスプリング3dのスプリング力がピストン21cの反力よりも強い力で設定されている場合で、第1規制片23dが回動規制部21eに当接するまで、ストッパ部24dとリンク部連結部23cとが当接した状態のまま、第2回動レバー25が回動する。一方、ピストン21cの反力がリターンスプリング3dのスプリング力よりも強く設定されている場合には、第1回動レバー押動子23aが当接面22dに当接した後、リンク部24が回動軸26を中心に図5における時計回り方向に回動して傾き、ストッパ部24dとリンク部連結部23cとが離れた状態で第2回動レバー25が回動する場合もある。
図7に示されるように、後輪ブレーキ用操作子5をさらに入力すると、第2回動レバー25は、第1規制片23dが回動規制部21eに当接した状態を保持し、リンク部24のみがさらに傾き(すなわち、回動軸26を中心に図7における時計回り方向に回動し)、後輪用ブレーキワイヤ10を牽引して、後輪ブレーキをさらに作動させる。
また、図8に示されるように、後輪ブレーキ用操作子5と前輪ブレーキ用操作子4とをそれぞれ操作すると、第1回動レバー22は第1ブレーキワイヤ7に牽引されることにより、第1回動レバー押動子23aと当接面22dとが離間して単独で回動して、ピストン21cを押動し、前輪ブレーキ2を作動させると共に、第2回動レバー25は、上述のように、第1規制片23dが回動規制部21eに当接した状態となった後、リンク部24のみが傾いて、後輪用ブレーキワイヤ10を牽引し、後輪ブレーキ3を作動させる。
また、例えば、液圧マスタシリンダ21に不具合が生じて、第1回動レバー22が、液圧マスタシリンダ21のピストン21cからの反力が受けられないことがあったとしても、後輪ブレーキ用操作子5を操作すると、ピストン21cからの反力がなくても、ストッパ部24dとリンク部連結部23cとが当接しているため、第2ブレーキワイヤ9からの入力で後輪用ブレーキワイヤ10を牽引することができ、ストローク量の変化を抑えることができる。
本形態例は、上述のように、リンク部24に、リンク部連結部23cに当接してリンク部24が後輪用ブレーキワイヤ10の反牽引方向に傾動することを抑制するストッパ部24dを形成することにより、液圧マスタシリンダ21のピストン21cからの反力を受けることができなくても、後輪ブレーキ3を作動させることができる。また、非作動状態で、第1回動レバー押動子23aと当接面22dとの間に隙間を設定したことにより、前輪ブレーキ2と後輪ブレーキ3とを連動して作動させる際に、前輪ブレーキ2を後輪ブレーキ3よりも遅れて作動させることができ、後輪ブレーキ用操作子5による本来のブレーキフィーリングを損ねることがない。また、第1回動基部22aを二股腕状に形成し、第2回動基部23bを第1回動基部の間に挿入される板状に形成し、これらの重合部に回動軸27を挿通し、第1回動基部22aと第2回動基部23bとをレバー取付けブラケット21dにそれぞれ回動可能に取り付けることにより、省スペース化を図ることができる。
図9は、本発明の第2形態例を示し、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
本形態例の第2回動レバー25は、レバー本体23の第1規制片23dよりも反第2回動基部23b側にリンク部23fが一体に突設され、リンク部23fの先端側に、後輪用ブレーキワイヤ10を連結する牽引手段連結部23gが、レバー本体23側に第2ブレーキワイヤ9を連結する第2ブレーキワイヤ連結部23hがそれぞれ形成されている。
尚、本発明は上述の形態例に限るものではなく、レバー取付けブラケット21dや第1回動基部を二股腕状に形成しなくても良い。また、レバー本体側に、リンク部の回転を抑制するストッパ部を設けることもできる。リンク部にストッパ部を形成するものに限らず、ボディ本体側に、ストッパ部を形成しても差し支えない。さらに、第2回動基部を二股状に形成し、第1回動基部を、第2回動基部の間に挟まれる板状に形成しても良い。また、第2回動レバー側に、リンク部の回転を抑制するストッパ部を設けることもできる。さらに、第2ブレーキワイヤと後輪用ブレーキワイヤの張力のバランスによって、図3に示されるような非作動状態の位置を保つようにすれば、第2回動レバーに第2規制片を設けなくても良い。さらに、後輪ブレーキを液圧式ブレーキ、前輪ブレーキを機械式ブレーキとしたものでも差し支えない。
1…ブレーキ装置、2…前輪ブレーキ、2a…ディスクロータ、2b…キャリパボディ、3…後輪ブレーキ、3a…バックプレート、3b…ブレーキシュー、3c…アンカーピン、3d…リターンスプリング、4…前輪ブレーキ用操作子、4a…操作レバー、5…後輪ブレーキ用操作子、5a…操作レバー、6…ハンドルバー、7…第1ブレーキワイヤ、8…液圧配管、9…第2ブレーキワイヤ、10…後輪用ブレーキワイヤ、20…マスタシリンダユニット、21…液圧マスタシリンダ、21a…ボディ本体、21b…一側面、21c…ピストン、21d…レバー取付けブラケット、21e…回動規制部、21f…ガイド孔、21g…他端面、22…第1回動レバー、22a…第1回動基部、22b…第1ブレーキワイヤ連結部、22c…マスタシリンダ作動子、22d…当接面、23…レバー本体、23a…第1回動レバー押動子、23b…第2回動基部、23c…リンク部連結部、23d…第1規制片、23e…第2規制片、23f…リンク部、23g…牽引手段連結部、23h…第2ブレーキワイヤ連結部、24…リンク部、24a…第2回動レバー連結部、24b…牽引手段連結部、24c…第2ブレーキワイヤ連結部、24d…ストッパ部、25…第2回動レバー、26,27…回動軸

Claims (4)

  1. 前輪ブレーキと後輪ブレーキのいずれか一方を液圧式ブレーキ、他方を機械式ブレーキとし、第1ブレーキ操作子の操作によって、液圧マスタシリンダとレバー機構とを組み合わせて形成されるマスタシリンダユニットを介して、前記液圧式ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって、前記マスタシリンダユニットを介して、前記液圧式ブレーキと前記機械式ブレーキとを連動して作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置において、
    前記マスタシリンダユニットは、前記液圧式ブレーキに液圧を供給する液圧マスタシリンダと、第1回動レバーと、第2回動レバーとを備え、
    前記第1回動レバーは、基端側に、前記液圧マスタシリンダのボディ本体に回動可能に軸支される第1回動基部を、先端側に、前記第1ブレーキ操作子の操作により作動する第1ブレーキワイヤに連結される第1ブレーキワイヤ連結部を、中央部に、前記液圧マスタシリンダを作動させるマスタシリンダ作動子をそれぞれ備え、
    前記第2回動レバーは、基端側に、前記ボディ本体に回動可能に軸支される第2回動基部を、中央部外側にリンク部を、中央部内側に、前記第1回動レバーを押動する第1回動レバー押動子をそれぞれ備え、前記リンク部は、先端部に前記機械式ブレーキの牽引手段を連結する牽引手段連結部を、中央部に前記第2ブレーキ操作子の操作により作動する第2ブレーキワイヤを連結する第2ブレーキワイヤ連結部をそれぞれ連結し、
    前記第1ブレーキ操作子を操作することにより、前記第1回動レバーが前記第1回動基部を中心に回動し、前記マスタシリンダ作動子が前記液圧マスタシリンダのピストンを押動することにより、前記液圧式ブレーキを単独で作動させ、
    前記第2ブレーキ操作子を操作することにより、前記第2回動レバーが前記第2回動基部を中心に回動することで、前記牽引手段を牽引して前記機械式ブレーキを作動させると共に、前記第2回動レバーの回動に伴って前記第1回動レバー押動子が前記第1回動レバーを押動し、該第1回動レバーを前記第1回動基部を中心に回動させて前記ピストンを押動することにより、前記液圧マスタシリンダを作動させて前記液圧式ブレーキを作動させることを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. 前記マスタシリンダユニットの非作動状態では、前記第1回動レバー押動子と前記第1回動レバーとの間にはクリアランスが設定されていることを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  3. 前記第1回動基部と前記第2回動基部のいずれか一方を二股腕状に形成すると共に、他方を前記一方の回動基部の間に挿入可能な板状に形成し、前記第1回動基部と前記第2回動基部とを重合させて、1つの回動軸を介して前記第1回動基部と前記第2回動基部とを前記ボディ本体にそれぞれ回動可能に取り付けることを特徴とする請求項1又は2記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  4. 前記第2回動レバーは、前記第2回動基部と前記第1回動レバー押動子とを備えたレバー本体と、該レバー本体と別体に形成された前記リンク部とが回動可能に連結されて形成され、前記レバー本体と前記リンク部のいずれか一方に、前記リンク部が、前記牽引手段の反牽引方向に回転することを抑制するストッパ部が形成されると共に、前記ボディ本体には、前記第2回動レバーと当接して、該第2回動レバーの第1回動レバー押圧方向の回動量を規制する回動規制部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
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JP2016124486A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 本田技研工業株式会社 バーハンドル車両の連動ブレーキ装置
CN106080927A (zh) * 2016-06-21 2016-11-09 厦门厦杏摩托有限公司 一种摩托车前碟后鼓联动刹车系统

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