JP4422676B2 - バーハンドル車両用連動ブレーキ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、バーハンドル車両用連動ブレーキ機構に係り、詳しくは、連動ブレーキ用の液圧系統に用いられる連動用スレーブシリンダと前輪用液圧マスタシリンダとを一体に備えたバーハンドル車両用連動ブレーキ機構に関する。
近年、バーハンドル車両用連動ブレーキ機構として、前輪用ブレーキレバーの操作に応じて前輪用液圧マスタシリンダから前輪ブレーキに液圧を供給する第1液圧系統と、後輪用ブレーキ操作子の操作に応じて後輪用アクチュエータから後輪ブレーキと連動用スレーブシリンダに液圧を供給し、該連動用スレーブシリンダによって前記前輪用液圧マスタシリンダを作動させて前輪ブレーキに液圧を供給する第2液圧系統とを備えたものが提案されている。この前輪用液圧マスタシリンダと前記連動用スレーブシリンダとは並列に配置され、前輪用液圧マスタシリンダのピストン端面と連動用スレーブシリンダのピストン端面とに両端がそれぞれ当接する円弧状の連動部材の中間部を、前記前輪用ブレーキレバーに回動自在に連結し、前輪用ブレーキレバーを操作して第1液圧系統によって前輪ブレーキを作動させる時には、前輪用ブレーキレバーの操作に伴って前記連動部材が回動して前輪用液圧マスタシリンダのピストンを押動して前輪用液圧マスタシリンダを作動させ、後輪用ブレーキ操作子を操作して第2液圧系統によって前輪ブレーキを作動させる時には、前記連動用スレーブシリンダが液圧作動することにより、前記連動部材が前輪用ブレーキレバーを非操作状態に保持したまま回動して前輪用液圧マスタシリンダのピストンを押動して前輪用液圧マスタシリンダを作動させるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−254771号公報
しかし、上述のものでは、前輪用液圧マスタシリンダと連動用スレーブシリンダとは別体に形成され、前輪用液圧マスタシリンダのシリンダボディに突設したブラケットと、連動用スレーブシリンダのシリンダボディに突設したブラケットとをボルトで一体に連結し、前輪用液圧マスタシリンダと連動用スレーブシリンダの開口部側に前記連動部材と前輪用ブレーキレバーとを配設することから、連動ブレーキ機構が大型化していた。
そこで本発明は、連動ブレーキ機構を極力小型化すると共に、良好な操作フィーリングを得ることのできるバーハンドル車両用連動ブレーキ機構を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため第1の発明は、後輪用ブレーキ操作子の操作に応じて後輪用液圧マスタシリンダから後輪ブレーキと連動用スレーブシリンダとに液圧を供給し、該連動用スレーブシリンダのピストンの動きを連動部材を介して前輪用液圧マスタシリンダのピストンに伝達することにより、該前輪用液圧マスタシリンダから前輪ブレーキに液圧を供給するとともに、前輪用ブレーキレバーの操作を前記連動部材を介して前記前輪用液圧マスタシリンダのピストンに伝達することにより、前輪用液圧マスタシリンダから前輪ブレーキに液圧を供給する連動機構を備えたバーハンドル車両用連動ブレーキ機構において、前記連動用スレーブシリンダのシリンダ孔と前記前輪用液圧マスタシリンダのシリンダ孔とを一つのシリンダ基体に並列に配置し、両シリンダ孔をシリンダ基体の一側に隣接させて開口させ、両開口の間に設けた回動軸に、前記前輪用ブレーキレバーと前記連動部材とを前記シリンダ孔の軸線方向に沿って揺動可能に軸着し、前記連動部材は、前記回動軸への軸着部と、該軸着部から突出して前記前輪用液圧マスタシリンダのピストン端面と前記連動用スレーブシリンダのピストン端面とにそれぞれ当接するマスタシリンダ側作用腕及びスレーブシリンダ側作用腕を備え、前記回動軸の中心から前記スレーブシリンダ側作用腕と前記連動用スレーブシリンダのピストン端面との当接部までの距離が、前記回動軸の中心から前記マスタシリンダ側作用腕と前輪用液圧マスタシリンダのピストン端面との当接部までの距離よりも小さく、且つ、前記連動用スレーブシリンダのピストンのフルストローク時であっても、前記前輪用液圧マスタシリンダのピストンはフルストロークまで摺動可能な状態に形成したことを特徴としている。
第2の発明では、非作動状態において、前記連動用スレーブシリンダのピストンの先端部は、前記回動軸よりもシリンダ基体側に位置し、前記前輪用液圧マスタシリンダのピストンの先端部は、前記回動軸よりも反シリンダ基体側に位置することを特徴としている。
第3の発明では、前記連動用スレーブシリンダは、開口側の大径シリンダ部と、底部側の小径シリンダ部とを備えたシリンダ孔に、前記小径シリンダ部に挿入される大径軸部と、前記大径シリンダ部に挿入される中径軸部と、該中径軸部と前記大径軸部との間に形成される大径フランジ部と、前記中径軸部に連続する先端小径部とを備えたピストンを挿入し、前記大径シリンダ部の開口側に、リング状のストッパ部材を介して抜止部材が装着され、該抜止部材は、前記大径シリンダ部の内周面に密着する大径円筒部と、前記ストッパ部材の内周側に挿入される小径円筒部と、前記先端小径部の挿通孔と、前記大径円筒部の外周にシリンダ孔底部側に突出するスプリング受けとを備え、前記大径円筒部に前記中径軸部が当接することにより、前記ピストンの抜け止めとストロークの規制が行われるとともに、前記抜止部材のスプリング受けと前記ピストンの大径フランジ部との間に、前記ピストンをシリンダ孔底部側に付勢するリターンスプリングが縮設されることを特徴としている。
上述のように構成することにより、第1の発明では、回動軸の中心からスレーブシリンダ側作用腕と連動用スレーブシリンダのピストン端面との当接部までの距離を、前記回動軸の中心からマスタシリンダ側作用腕と前輪用液圧マスタシリンダのピストン端面との当接部までの距離よりも小さくなるように形成されることから、ピストンのストローク量を小さくして連動用スレーブシリンダの軸方向の長さを短くできると共に、連動用スレーブシリンダを前輪用液圧マスタシリンダ側に近づけて形成できることから、シリンダ基体を小型化できる。さらに、このように連動用スレーブシリンダ及びシリンダ基体の小型化を図りながらも、連動用スレーブシリンダの作動によって前輪用液圧マスタシリンダのピストンを充分にストロークさせることができる。
また、連動用スレーブシリンダのピストンがフルストロークした時に、前輪用液圧マスタシリンダのピストンはフルストロークに至らないように形成されることから、後輪用ブレーキ操作子を強く操作し続けても、必要以上に前輪側のブレーキ液圧が高まって前輪ブレーキが制動ロックを起こしたり、前輪用液圧マスタシリンダのリターンスプリングが密着してしまう虞がない。さらに、後輪用ブレーキ操作子を操作して、連動用スレーブシリンダを介して前輪ブレーキを作動させた状態で、前輪用ブレーキレバーを操作して、前輪ブレーキを作動させる際にも良好な操作フィーリングを得ることができる。
第2の発明では、連動用スレーブシリンダのピストンの突出力を効率よく連動部材の回動力にすることができ、この連動部材の回動力を効率よく前輪用液圧マスタシリンダのピストンの押圧力にすることができる。
第3の発明では、抜止部材によって、連動用スレーブシリンダのピストンの抜け止めとストロークの規制が行われると共に、リターンスプリングの位置決めも行うことができる。
以下、本発明の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1は連動ブレーキ機構の要部断面正面図、図2は前輪用ブレーキレバーを操作した時の連動ブレーキ機構の要部断面正面図、図3は後輪用ブレーキペダルを操作した時の連動ブレーキ機構の要部断面正面図、図4は連動ブレーキ機構の要部断面側面図、図5は図4のV-V断面図、図6は連動ブレーキ機構の説明図である。
図2に示されるように、本形態例のバーハンドル車両用の連動ブレーキ機構1は、前輪用のブレーキレバー2の操作に応じて前輪用液圧マスタシリンダ3から前輪ブレーキ4に液圧を供給する第1液圧系統5と、後輪用ブレーキ操作子となるブレーキペダル6の操作に応じて、後輪用液圧マスタシリンダ7から後輪ブレーキ8に液圧を供給すると共に、連動用スレーブシリンダ9を介して前輪用液圧マスタシリンダ3を作動させて前輪ブレーキ4に液圧を供給する第2液圧系統10とを備えている。
前輪用液圧マスタシリンダ3と連動用スレーブシリンダ9とは、バーハンドル車両の車体前部で前輪を操向するハンドルバー11のアクセルグリップ12に近接した車体内側に取り付けられるシリンダ基体13に、平行方向に併設される。シリンダ基体13の車体一側方には、上下一対のレバーブラケット13a,13aが、前記前輪用液圧マスタシリンダ3と連動用スレーブシリンダ9のシリンダ孔開口側の中間位置に突設され、該レバーブラケット13a,13aにブレーキレバー2と連動部材14とが、前記前輪用液圧マスタシリンダ3の軸線L2と連動用スレーブシリンダ9の軸線L3の中間位置に配設されるカラー15とピボット16とを用いて、前記軸線L2及び軸線L3に沿って揺動可能に設けられている。即ち、カラー15及びピボット16は、前記軸線L2及び軸線L3を通る平面に対して垂直に設けられ、前輪用ブレーキレバー2と連動部材14とは、前記軸線L2及び軸線L3を通る平面に沿って回動するように設けられている。
前輪用液圧マスタシリンダ3は、シリンダ基体13のハンドルバー11に近い位置に配設される。前輪用液圧マスタシリンダ3に用いられる有底の第1シリンダ孔3aは、ハンドルバー11の軸線L1に沿って、より好適には軸線L1に平行に形成され、シリンダ基体13の一側面13bに開口し、開口側には大径部3bが形成され、また、第1シリンダ孔3aの底部3cには、前輪ブレーキ4に作動液を供給する作動液供給口17が形成されている。第1シリンダ孔3aには、2つのカップシール18,18を介して第1ピストン19が内挿され、該第1ピストン19と第1シリンダ孔3aの底部3cとの間に液圧室20が画成される。第1ピストン19は、第1ピストン19の基端側に形成したフランジ部19aと前記底部3cとの間に縮設された第1リターンスプリング21によって常時開口側に付勢され、その後退限は、第1シリンダ孔3aの大径部3bに設けたサークリップ22によって規制されている。さらに、第1ピストン19は、非作動時において先端部19bが第1シリンダ孔3aから突出した状態となっており、先端部19b近傍に形成される環状溝19cと大径部3bの開口側との間に第1ダストブーツ23が装着されている。
連動用スレーブシリンダ9は、シリンダ基体13のハンドルバー11から遠い位置に配設される。連動用スレーブシリンダ9に用いられる有底の第2シリンダ孔9aは、その軸線L3が前記第1シリンダ孔3aの軸線L2に沿って形成され、シリンダ基体13の車体一側面13bに開口しており、開口側の大径シリンダ部9bと、底部側の小径シリンダ部9cと、大径シリンダ部9bと小径シリンダ部9cとを繋ぐ円錐部9dとを備えている。また、第2シリンダ孔9aの底部9eには、ブレーキペダル6の操作に応じて液圧が供給される作動液導入口24が小径シリンダ部9cに連通して形成されている。第2ピストン25は、前記小径シリンダ部9cに挿入される大径軸部25aと、前記大径シリンダ部9bに挿入される中径軸部25bと、中径軸部25bと大径軸部25aとの間に形成される大径フランジ部25cと、中径軸部25bに連続する先端小径部25dとを備えている。この第2ピストン25は、カップシール26を介して第2シリンダ孔9aに挿入される。
大径シリンダ部9bの開口側には、サークリップ27(本発明のストッパ部材)を介して抜止部材28が装着される。この抜止部材28は、大径シリンダ部9bの内周面に密着する大径円筒部28aと、サークリップ27の内周側に挿入される小径円筒部28bと、抜止部材28の中央に形成される先端小径部25dの挿通孔28cと、大径円筒部28aの外周に連続してシリンダ孔底部側に突出するスプリング受け28dとを備えたもので、この抜止部材28を大径シリンダ部9bの開口側に装着することによって、抜止部材28と大径シリンダ部9bと円錐部9dとにより空気室29が画成される。また、第2ピストン25は、大径円筒部28aに中径軸部25bが当接することにより、第2ピストン25の抜け止めとストロークの規制が行われるとともに、抜止部材28のスプリング受け28dと第2ピストンの大径フランジ部25cとの間に、第2ピストン25を常時シリンダ孔底部側に付勢するリターンスプリング30が縮設される。さらに、第2ピストン25は、非作動時において先端部25eが第2シリンダ孔9aから突出した状態となっており、該先端部25eと大径シリンダ部9bの開口側との間に第2ダストブーツ31が装着されている。
シリンダ基体13は、前輪用液圧マスタシリンダ3の上部に、ポート(図示せず)を介して第1シリンダ孔3aに連通するリザーバタンク32が一体に形成され、該リザーバタンク32に隣接して、連動用スレーブシリンダ9の上部に、ブリーダボス部13cが一体に形成され、該ブリーダボス部13cにブリーダ33が設けられる。さらに、シリンダ基体13の下部には、ブレーキランプスイッチ34が設けられ、該ブレーキランプスイッチ34の作動子34aはシリンダ基体13の一側面13bから突出するように配設されている。
ブレーキレバー2は、アクセルグリップ12の前方に略沿って緩やかに湾曲する棒状に形成され、ライダーに操作される操作部2aと、該操作部2aの基部側に連続して、前記連動部材14を押圧して回動させる連動部材押圧腕2bと、シリンダ基体13のレバーブラケット13a,13aに支持される軸着部2cとが一体に形成され、軸着部2cには、前記ピボット16及びカラー15の挿通孔2dが形成されるとともに、前記シリンダ基体13の一側部に当接してブレーキレバー2の連動用スレーブシリンダ側への回動を規制する回動規制片2eが延設されている。
連動部材14は、前記シリンダ基体13のレバーブラケット13a,13aに支持される中間部の軸着部14aと、該軸着部14aから延出され、前記第1ピストン19と第2ピストン25の先端部にそれぞれ当接する円弧状のマスタシリンダ側作用腕14b及びスレーブシリンダ側作用腕14cと、ブレーキレバー2に形成された連動部材押圧腕2bとに対向する当接腕14dと、前記シリンダ基体13の一側面13bに当接して連動部材14の回動を規制する回動規制片14eと、該回動規制片14eから延出されてブレーキランプスイッチ34の作動子34aを押動するスイッチ作動部14fとを一体に備えている。軸着部14aには、前記ピボット16及びカラー15の挿通孔14gが形成されている。また、当接腕14dと前記連動部材押圧腕2bとの間には、ブレーキレバー2を非作動位置に付勢するスプリング部材35が縮設されている。さらに、前記シリンダ基体13の反バーハンドル側には、連動部材14の回動規制片14aと一側面13bとの当接部分を覆う第1覆壁部13dが、また、シリンダ基体13の車体上方側には、前記当接部分を覆う第2覆壁部13eがそれぞれ形成されている。
上述の連動ブレーキ機構1は、ブレーキレバー2及びブレーキペダル6の非作動状態では、図1に示されるように、前輪用液圧マスタシリンダ3の第1リターンスプリング21と、連動用スレーブシリンダ9の第2リターンスプリング30と、スプリング部材35の弾発力によって、ブレーキレバー2は回動規制片2eがシリンダ基体13の一側部に当接して回動が規制され、連動部材14は回動規制片14eが一側面13bに当接して回動が規制された状態となっている。また、連動部材14に設けたスイッチ作動部14fが、前記作動子34aを押し込んで、ブレーキランプスイッチ34はOFFの状態となっている。
また、この非作動状態において、回動軸となるピボット16の中心P1から、マスタシリンダ側作用腕14bと前輪用液圧マスタシリンダ3の第1ピストン19の先端部19bとの当接部までの距離をA1、前記中心P1から、スレーブシリンダ側作用腕14cと連動用スレーブシリンダ9の第2ピストン25の先端部25eとの当接部までの距離をA2とした時に、A1>A2となるように形成され、A2/A1が連動部材14のレバー比となる。また、第1ピストン19のフルストローク量となる環状溝19cに嵌入された第1ダストブーツの端面が非作動状態からサークリップ22に当接するまでの距離をB1、第2ピストン25のフルストローク量となる中径軸部19bが非作動状態から抜止部材28の大径円筒部28aに当接するまでの距離をB2とした時に、B2<B1となっていて、連動用スレーブシリンダ9の第2ピストン25がフルストロークした時であっても、前輪用液圧マスタシリンダ3の第1ピストン19はフルストロークまで摺動可能な状態に形成されている。
さらに、連動用スレーブシリンダ9は、第2ピストン25の先端部25eが、ピボットの中心P1よりもシリンダ基体側に位置し、前輪用液圧マスタシリンダ3は、第1ピストン19の先端部19bが、ピボットの中心P1よりも反シリンダ基体側に位置している。
このような非作動状態からブレーキレバー2を回動操作すると、図2に示されるように、ブレーキレバー2の連動部材押圧腕2bが連動部材14の当接腕14dを押動し、ブレーキレバー2と連動部材14とが、ピボット16を中心として前輪用液圧マスタシリンダ3側へ回動し、連動部材14のマスタシリンダ側作用腕14bが、第1リターンスプリング21の弾発力に抗して第1ピストン19をシリンダ孔底部側に押し込む。これに伴って、液圧室20に液圧が発生し、作動液供給口17から第1液圧系統5を介して前輪ブレーキ4に液圧が供給され、前輪ブレーキ4を作動させる。さらに、ブレーキレバー2の回動操作に伴って、ブレーキレバー2の回動規制片2eがシリンダ基体13の一側部から離れ、また、連動部材14の回動規制片14eが一側面13bから離れるとともに、スイッチ作動部14fが作動子34aから離れることにより、ブレーキランプスイッチ34の作動子34aが突出し、ブレーキランプスイッチ34がONの状態となり、図示しないブレーキランプを点灯させる。
また、ブレーキペダル6を操作すると、図3に示されるように、後輪用液圧マスタシリンダ7の液圧室(図示せず)に液圧が発生し、第2液圧系統10を介して、後輪ブレーキ8に液圧が供給され、後輪ブレーキ8を作動させる。一方、後輪用液圧マスタシリンダ7の液圧室に発生した液圧は、第2液圧系統10を介して、連動用スレーブシリンダ9の作動液導入口24から、第2シリンダ孔9aに供給され、第2ピストン25を第2リターンスプリング30の弾発力に抗してシリンダ孔開口側に押圧する。これに伴い、第2ピストン25の先端部25eがシリンダ孔開口部から突出し、連動部材14のスレーブシリンダ側作用腕14cを押圧し、連動部材14をピボット16を中心に前輪用液圧マスタシリンダ3側に回動させる。連動部材14は、スプリング部材35が伸長することによって、ブレーキレバー2を非操作状態に保持したまま単独で回動し、マスタシリンダ側作用腕14bが前輪用液圧マスタシリンダ3を作動させて、上述のように前輪ブレーキ4を作動させる。また、この時、連動部材14の回動規制片14eが一側面13bから離れることにより、上述のように、ブレーキランプスイッチ34がONの状態となり、ブレーキランプを点灯させる。
上述のような連動ブレーキ機構1では、ピボット16の中心P1から、スレーブシリンダ側作用腕14cと連動用スレーブシリンダ9の第2ピストンの先端部25eとの当接部までの距離A2が、前記中心P1から、マスタシリンダ側作用腕14bと前輪用液圧マスタシリンダ3の第1ピストン19の先端部19bとの当接部までの距離A1よりも小さいことから、連動用スレーブシリンダ9の第2ピストン25のストローク量を小さくして連動用スレーブシリンダ9の軸方向の長さを短くすると共に、連動用スレーブシリンダ9を前輪用液圧マスタシリンダ3側に近づけて形成できることから、シリンダ基体13を小型化できる。さらに、このように連動スレーブシリンダ9及びシリンダ基体13の小型化を図りながらも、連動部材14のレバー比に応じて、連動用スレーブシリンダ9の作動によって前輪用液圧マスタシリンダの第1ピストン19を充分にストロークさせることができる。また、連動用スレーブシリンダ9の第2ピストン25のフルストローク量B2は、前輪用液圧マスタシリンダ3の第1ピストン19のフルストローク量B1よりも小さく、第2ピストン25がフルストロークした時であっても、第1ピストン19はフルストロークまで摺動可能な状態に形成されていることから、ブレーキペダル6を強く操作しても、必要以上に前輪側のブレーキ液圧が高まることがなく、前輪ブレーキ4が制動ロックを起こしたり、前輪用液圧マスタシリンダ3の第1リターンスプリング21が密着してしまう虞がない。さらに、ブレーキペダル6を操作して、第2液圧系統10によって前輪ブレーキ4を作動させ、次いで、ブレーキレバー2を操作して、第1液圧系統5から前輪ブレーキ4を作動させる際にも良好な操作フィーリングを得ることができる。
また、非作動状態において、連動用スレーブシリンダ9は、第2ピストン25の先端部25eが、ピボットの中心P1よりもシリンダ基体側に位置し、前輪用液圧マスタシリンダ3は、第1ピストン19の先端部19bが、ピボット16の中心P1よりも反シリンダ基体側に位置していることにより、連動用スレーブシリンダ9の第2ピストン25の突出力を、効率よく連動部材14の回動力にすることができ、この連動部材14の回動力を効率よく前輪用液圧マスタシリンダ3の第1ピストン19の押圧力にすることができる。
さらに、連動用スレーブシリンダ9は、抜止部材28によって、第2ピストン25の抜け止めとストロークの規制が行われると共に、第2リターンスプリング30は、スプリング受け28dと第2ピストン25の大径フランジ部25cとによって位置決めすることができる。
なお、本発明は、上述の各形態例に限らず、後輪用ブレーキ操作子がブレーキレバーであっても良い。また、シリンダ基体をシリンダ孔の軸線がハンドルバーの軸線と直交するように配設した縦型のブレーキ装置にも適用できる。
本発明の一形態例を示す連動ブレーキ機構の要部断面正面図である。 同じく前輪用ブレーキレバーを操作した時の連動ブレーキ機構の要部断面正面図である。 同じく後輪用ブレーキペダルを操作した時の連動ブレーキ機構の要部断面正面図である。 同じく連動ブレーキ機構の要部断面側面図である。 図4のV-V断面図である。 同じく連動ブレーキ機構の説明図である。
符号の説明
1…連動ブレーキ機構、2…ブレーキレバー、2a…操作部、2b…連動部材押圧腕、2c…軸着部、2e…回動規制片、3…前輪用液圧マスタシリンダ、3a…第1シリンダ孔、3b…大径部、4…前輪ブレーキ、5…第1液圧系統、6…ブレーキペダル、8…後輪ブレーキ、9…連動用スレーブシリンダ、9a…第2シリンダ孔、9b…大径シリンダ部、9c…小径シリンダ部、9d…円錐部、10…第2液圧系統、11…ハンドルバー、12…アクセルグリップ、13…シリンダ基体、13a…レバーブラケット、13b…一側面、14…連動部材、14a…軸着部、14b…マスタシリンダ側作用腕、14c…スレーブシリンダ側作用腕、14d…当接腕、14e…回動規制片、14f…スイッチ作動部、15…カラー、16…ピボット、17…作動液供給口、19…第1ピストン、20…液圧室、21…第1リターンスプリング、22,27…サークリップ、24…作動液導入口、25…第2ピストン、28…抜止部材、28d…スプリング受け、29…空気室、30…第2リターンスプリング、34…ブレーキランプスイッチ、34a…作動子、35…スプリング部材

Claims (3)

  1. 後輪用ブレーキ操作子の操作に応じて後輪用液圧マスタシリンダから後輪ブレーキと連動用スレーブシリンダとに液圧を供給し、該連動用スレーブシリンダのピストンの動きを連動部材を介して前輪用液圧マスタシリンダのピストンに伝達することにより、該前輪用液圧マスタシリンダから前輪ブレーキに液圧を供給するとともに、前輪用ブレーキレバーの操作を前記連動部材を介して前記前輪用液圧マスタシリンダのピストンに伝達することにより、前輪用液圧マスタシリンダから前輪ブレーキに液圧を供給する連動機構を備えたバーハンドル車両用連動ブレーキ機構において、前記連動用スレーブシリンダのシリンダ孔と前記前輪用液圧マスタシリンダのシリンダ孔とを一つのシリンダ基体に並列に配置し、両シリンダ孔をシリンダ基体の一側に隣接させて開口させ、両開口の間に設けた回動軸に、前記前輪用ブレーキレバーと前記連動部材とを前記シリンダ孔の軸線方向に沿って揺動可能に軸着し、前記連動部材は、前記回動軸への軸着部と、該軸着部から突出して前記前輪用液圧マスタシリンダのピストン端面と前記連動用スレーブシリンダのピストン端面とにそれぞれ当接するマスタシリンダ側作用腕及びスレーブシリンダ側作用腕を備え、前記回動軸の中心から前記スレーブシリンダ側作用腕と前記連動用スレーブシリンダのピストン端面との当接部までの距離が、前記回動軸の中心から前記マスタシリンダ側作用腕と前輪用液圧マスタシリンダのピストン端面との当接部までの距離よりも小さく、且つ、前記連動用スレーブシリンダのピストンのフルストローク時であっても、前記前輪用液圧マスタシリンダのピストンはフルストロークまで摺動可能な状態に形成したことを特徴とするバーハンドル車両用連動ブレーキ機構。
  2. 非作動状態において、前記連動用スレーブシリンダのピストンの先端部は、前記回動軸よりもシリンダ基体側に位置し、前記前輪用液圧マスタシリンダのピストンの先端部は、前記回動軸よりも反シリンダ基体側に位置することを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用連動ブレーキ機構。
  3. 前記連動用スレーブシリンダは、開口側の大径シリンダ部と、底部側の小径シリンダ部とを備えたシリンダ孔に、前記小径シリンダ部に挿入される大径軸部と、前記大径シリンダ部に挿入される中径軸部と、該中径軸部と前記大径軸部との間に形成される大径フランジ部と、前記中径軸部に連続する先端小径部とを備えたピストンを挿入し、前記大径シリンダ部の開口側に、リング状のストッパ部材を介して抜止部材が装着され、該抜止部材は、前記大径シリンダ部の内周面に密着する大径円筒部と、前記ストッパ部材の内周側に挿入される小径円筒部と、前記先端小径部の挿通孔と、前記大径円筒部の外周にシリンダ孔底部側に突出するスプリング受けとを備え、前記大径円筒部に前記中径軸部が当接することにより、前記ピストンの抜け止めとストロークの規制が行われるとともに、前記抜止部材のスプリング受けと前記ピストンの大径フランジ部との間に、前記ピストンをシリンダ孔底部側に付勢するリターンスプリングが縮設されることを特徴とする請求項1又は2記載のバーハンドル車両用連動ブレーキ機構。
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