JP2542393Y2 - 車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents

車両用ディスクブレーキ装置

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JP2542393Y2 JP1992072677U JP7267792U JP2542393Y2 JP 2542393 Y2 JP2542393 Y2 JP 2542393Y2 JP 1992072677 U JP1992072677 U JP 1992072677U JP 7267792 U JP7267792 U JP 7267792U JP 2542393 Y2 JP2542393 Y2 JP 2542393Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動二輪車や四輪自動
車等の車両に用いられるディスクブレーキに係り、詳し
くは、液圧式と機械式の2つのブレーキ系統を併せ持た
せたディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車に用いられる一般的なフロン
トブレーキ装置として、例えば実開昭64−28397
号公報に開示されるものがある。このブレーキ装置は、
バーハンドルに固着される液圧マスシリンダと、フロン
トホークの下端に取付けられたキャリパとを、ブレーキ
ホースにて接続した液圧式で、ブレーキレバーの握り操
作によって、液圧マスシリンダに発生した圧液を、キャ
リパのシリンダ孔底部に画成された液圧室へ供給し、該
シリンダ孔に収容されたピストンをディスクロータ方向
へ押動して、摩擦パッドをディスクロータの側面へ押圧
するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】液圧を用いた上述のデ
ィスクブレーキ装置は、定期的なメンテナンスによっ
て、安定したブレーキ性能を保つが、ブレーキホース
を、第3者のいたずらや車体の転倒等で損傷するなどし
て、ブレーキ装置に液漏れを生じた場合には、自動車の
2系統式ブレーキのように、失陥を補償してブレーキ性
能を確保することはできない。
【0004】本考案は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、液圧式ブレーキ系
統が失陥した場合にも、機械式ブレーキ系統によりブレ
ーキ性能を確保することのできる車両用ディスクブレー
キ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、本考
案は、ディスクロータ側に開口するキャリパのシリンダ
孔にピストンを収容し、該シリンダ孔と前記ディスクロ
ータとの間に摩擦パッドを配設、該シリンダ孔の底部
と、別途に配設された液圧マスタシリンダとを液圧配管
にて接続した液圧式ブレーキ系統を備え、前記液圧マス
タシリンダに付設されるブレーキレバーやプッシュロッ
ド等の作動子を作動させて、前記ピストンをディスクロ
ータ方向へ押動して制動を行う車両用ディスクブレーキ
装置において、前記キャリパに、前記ピストンをディス
クロータ方向へ押動する機械式作動機構を設け、該機械
式作動機構と前記作動子とをブレーキワイヤにて連結し
て機械式ブレーキ系統を構成し、該機械式ブレーキ系統
中に、前記作動子が前記液圧式ブレーキ系統の正常な作
動に要する所定のストローク量を越えてストロークした
際に、前記液圧式ブレーキ系統から前記機械式ブレーキ
系統への作動に切換えて、前記機械式作動機構を作動さ
せる切換手段を介装したことを特徴としている。
【0006】
【作用】上述のディスクブレーキ装置は、作動子の操作
によって、通常時には液圧式ブレーキ系統のみにて制動
が行われ、液圧式ブレーキ系統が失陥した際には、機械
式ブレーキ系統中に介装された切換手段によって機械式
ブレーキ系統にて制動が行われる。
【0007】
【実施例】以下本考案を、バーハンドル車両のフロント
ブレーキ装置に適用した実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0008】図1及び図2は、本考案の第1実施例を示
し、ディスクブレーキ装置1は、バーハンドル2のアク
セルグリップ(図示せず)の近傍に固着される液圧マス
タシリンダ3と、図示しない前輪の側部で前輪と一体に
回転するディスクロータ4と、該ディスクロータ4の一
側部で車体に固設されるブラケット5と、該ブラケット
5に、スライドピン6を介してディスク軸方向へ移動可
能に支持されるキャリパ7とを持っている。
【0009】上記キャリパ7は、液圧マスタシリンダ3
と液圧配管8にてつながれ、また液圧マスタシリンダ3
に付設されたブレーキレバー9と、後述する支軸13及
び回転カラー14とを介して、ブレーキワイヤ10にて
つながれており、ディスクブレーキ装置1は、液圧マス
タシリンダ3を用いた液圧式ブレーキ系統40と、ブレ
ーキワイヤ10を用いた機械式ブレーキ系統50との双
方のブレーキ系統によって操作されるようになってい
る。
【0010】液圧マスタシリンダ3は、シリンダボディ
3aの上部にリザーバ3bを有するリザーバ一体型で、
シリンダボディ3aに穿設されたシリンダ孔3cに、ピ
ストン11が収容され、該ピストン11とシリンダ孔3
cの底部間に、液圧室12が画成されている。ブレーキ
レバー9は本考案でいう作動子で、シリンダボディ3a
から突出する上下一対のレバーブラケット3d,3dの
間に、支軸13にて枢支され、作用腕9aが上記ピスト
ン11の後端へ突出配置される。
【0011】前記機械式ブレーキ系統50には、ブレー
キレバー9が液圧式ブレーキ系統40の正常な作動に要
する所定のストローク量を越えてストロークした際に、
液圧式ブレーキ系統40から機械式ブレーキ系統50へ
の作動に切換えて、キャリパ7に付設される機械式作動
機構19を作動させる切換手段51が介装されている。
該切換手段51は、支軸13の下端に枢着された回転カ
ラー14と、該回転カラー14に形成された円弧状のガ
イド溝14aと、該ガイド溝14aに差し込まれてい
る、ブレーキレバー9から垂設された回動ピン15とで
構成されている。前記ブレーキワイヤ10は、その一端
が回転カラー14に連結されると共に、他端が機械式作
動機構19の操作レバー27に連結されている。そし
て、ガイド溝14aは、ブレーキレバー9が液圧式ブレ
ーキ系統40の正常な作動に要する所定のストローク量
に相当する長さに形成されており、回動ピン15は、ブ
レーキレバー9を握り操作しない非作動時に、ガイド溝
14aの内部で、ブレーキレバー9の作動方向Aとは逆
の端部に位置している。
【0012】前記キャリパ7は、ディスクロータ4の両
側に配設される作用部7a及び反作用部7bと、ディス
クロータ4の外側を跨いでこれらをつなぐブリッジ部7
cとからなっている。作用部7aにディスクロータ側を
開口して設けられたシリンダ孔16には、ピストン17
が収容され、該ピストン17とシリンダ孔16の底部間
に、液圧室18が画成されると共に、反作用部7bには
反力爪7dが一体形成されている。作用部7aから延び
る取付け腕7eには、ブラケット5に突設された上述の
スライドピン6が差し込まれ、また作用部7aの後部に
は、機械式作動機構19が付設されている。
【0013】液圧マスタシリンダ3のシリンダ孔3cの
底部とキャリパ7のシリンダ孔16の底部とは液圧配管
8にて接続され、液圧マスタシリンダ3の液圧室12と
キャ リパ7の液圧室18とが連通しており、ブレーキレ
バー9を作動方向Aへ握り操作すると、作用腕9aが、
ピストン11をシリンダ孔3cの内部へ押し込んで、液
圧室12に圧液を発生させ、この発生圧液を、液圧配管
8を通してキャリパ7の液圧室18へ供給されるように
なっている。
【0014】ブレーキレバー9を上述のように握り操作
した場合に、切換手段51の回動ピン15もブレーキレ
バー9と一体に回動するが、ガイド溝14aを、ブレー
キレバー9が液圧式ブレーキ系統40の正常な作動に要
する所定のストローク量に相当する長さに形成している
ため、液圧マスタシリンダ3による液圧式ブレーキ系統
40が正常に作動している場合には、回動ピン15がガ
イド溝14aの長さ内を遊動するのみで、回転カラー1
4は回動しない。また、液圧式ブレーキ系統40が、液
漏れ等で失陥した場合には、ブレーキレバー9の作用腕
9aに圧液の反力がかからないため、ブレーキレバー9
は、液圧式ブレーキ系統40の正常な作動に要する所定
のストローク量を越えてストロークし、ガイド溝14a
内の回動ピン15が、ブレーキレバー9の作動方向Aと
は逆の端部に当接して、回転カラー14を矢印B方向へ
回動させ、該カラー14に連結されるブレーキワイヤ1
0を牽引する。
【0015】ピストン17と反力爪7dとの間には、一
対の摩擦パッド20,20が、ディスクロータ4を挟ん
で対向配置されている。両摩擦パッド20,20は、作
用部7aと反作用部7bとに掛け渡されたハンガーピン
21にて、ディスク軸方向へ移動可能に吊持されてい
る。液圧配管8を通して、キャリパ7の液圧室18に供
給された圧液は、シリンダ孔16内のピストン17を押
し退けながら、液圧室18の容積を拡大して行く。これ
により、ピストン17は、出力手段23と一体となって
ディスクロータ方向へ移動し、一方の摩擦パッド20を
ディスクロータ4の一側面へ押圧する。次にこの反力に
よって、キャリパ7が作用部7a方向へ移動し、反作用
部7bの反力爪7dが、他方の摩擦パッド20を、ディ
スクロータ4の他側面へ押圧して、制動作用が行なわれ
る。
【0016】前記機械式作動機構19は、ブレーキワイ
ヤ10の牽引力にて回動する入力手段22と、キャリパ
7内のピストン17をディスクロータ方向へ押動する出
力手段23と、入力手段22に入力された回動力を推力
に変換して、出力手段23に伝達する推力変換手段24
とを持っている。
【0017】入力手段22は、推力変換手段24と兼用
のスリーブナット25と、該ナット25に螺合するアジ
ャストボルト26と、スリーブナット25の外端に嵌合
される操作レバー27と、アジャストボルト26に螺着
されるロックナット28とからなっている。スリーブナ
ット25は、作用部7aの底壁7fに固着されたハウジ
ング29の底壁29aを内外に貫通して配設され、操作
レバー27には、ブレーキワイヤ10の他端が連結され
ると共に、ロックナット28は、スリーブナット25に
対するアジャストボルト26のねじ込み位置を調整可能
に固定する。
【0018】出力手段23は、作用部7aの底壁7fを
貫通して、液圧室18とハウジング29とに跨るプッシ
ュロッドで、液圧室18側の先端はピストン17に連結
され、ハウジング29の後端は、アジャストボルト26
の先端と当接するように設定される。
【0019】また推力変換手段24は、上述のスリーブ
ナット25と、該ナット25内端の外フランジ25a及
びハウジング29の底壁29aとの間で、スリーブナッ
ト25の外周に嵌挿される一対のカムプレート30,3
1と、両カムプレート30,31のランプ溝30a,3
1aの間に収容されるカムボール32と、スリーブナッ
ト25の外フランジ25a及びハウジング29との間に
縮設されるコイル状のリターンスプリング33とからな
っている。
【0020】上記リターンスプリング33は、スリーブ
ナット25と、フランジ25a側のカムプレート30と
を反作用部方向へ弾発している。またランプ溝30a,
31aは、カムプレート30,31の周方向にテーパ状
に形成されており、機械式作動機構19が作動しない状
態では、両ランプ溝30a,31aの最深部が対向して
いて、この最深部にカムボール32が位置し、両カムプ
レート30,31が最短距離に接近している。
【0021】このように構成される機械式作動機構19
は、ブレーキワイヤ10の牽引で操作レバー27が回動
し、更にスリーブナット25及びアジャストボルト26
と、外フランジ25a側のカムプレート30とが一体に
回動する。カムボール32を挟んで対向するランプ溝3
0a,31aは、カムプレート30の回動によって周方
向に偏位し、カムボール32がランプ溝30a,31a
の最深部から、浅いテーパ面側に移動する。
【0022】ランプ溝30a,31aの偏位とカムボー
ル32の移動は、双方のカムプレート30,31を離間
するように働き、外フランジ25a側のカムプレート3
0を、作用部7a側へ移動させる。カムプレート31の
移動により、スリーブナット25とアジャストボルト2
6及び操作レバー27とが、上述の回動を行ないなが
ら、作用部7a側へ移動し、更にアジャストボルト26
が、プッシュロッドを用いた出力手段23と、これと一
体のピストン17とを押動して、作用部7a側の摩擦パ
ッド20を、液圧の場合と同様にディスクロータ4の一
側面へ押圧する。
【0023】本実施例のディスクブレーキ装置1は、液
圧マスタシリンダ3のピストン11から液圧配管8にて
接続されたキャリパ7の液圧室18までが、液圧式ブレ
ーキ系統40を構成し、また、切換手段51の回動ピン
15及び回転カラー14からブレーキワイヤ10にて接
続された機械式作動機構19の出力手段23までが、機
械式ブレーキ系統50を構成しており、ブレーキレバー
9と、キャリパ7のシリンダ孔16に収容されるピスト
ン17とを、双方のブレーキ系統の共通部品としてい
る。
【0024】本実施例は、このように構成されており、
通常の制動作用は、液圧式ブレーキ系統40が行ない、
機械式ブレーキ系統50は、ブレーキレバー9の回動ピ
ン15が、回転カラー14のガイド溝14aを遊動する
のみで作動しない。また、液圧式ブレーキ系統40が液
漏れ等で失陥した場合には、液圧反力の減少で増加する
ブレーキレバー9のレバーストロークを利用して、機械
式ブレーキ系統50を作動させる。機械式ブレーキ系統
50の制動力は、回転カラー14の外径や、スリーブナ
ット25とアジャストボルト26のねじのリード、或い
はカムプレート30,31のランプ溝30a,31aの
深さ設定によって、液圧式ブレーキ系統40と同程度と
することも可能であるが、これよりもやや低い制動力に
設定して、液圧式ブレーキ系統40の失陥を、運転者に
知らしめるようにしてもよい。
【0025】以上のように、本実施例のディスクブレー
キ装置1は、機械式ブレーキ系統50に介装した切換手
段51にて、液圧式ブレーキ系統40から機械式ブレー
キ系統50に切換えるフェイルセーフ(Fail−sa
fe)構造としたから、液圧式ブレーキ系統40が失陥
した場合にも、機械式ブレーキ系統50によって、必要
な制動力を確保することができる。また、液圧式ブレー
キ系統40が作動しているうちは、機械式ブレーキ系統
50を作動させないから、ブレーキレバー9の操作に負
担がなく、機械式作動機構19やブレーキワイヤ10等
の機械式ブレーキ系統50の構成部品を、いたずらに損
耗させなくて済む。
【0026】図3は、本考案の第2実施例を示すもの
で、機械式ブレーキ系統50に介装される切換手段を、
キャリパ7の機械式作動機構19に設けた点で、第1実
施例のと異なっている。この切換手段52は、入力手段
22のアジャストボルト26及び出力手段23と、これ
らの間に設定される間隙Cとで構成されており、機械式
ブレーキ系統50のブレーキワイヤ10は、ブレーキレ
バー9(第1実施例の図1,2参照)と、機械式作動機
構19の操作レバー27とを直接的につないでいる。
【0027】アジャストボルト26と出力手段23間の
間隙は、第1実施例における回転カラー14のガイド
溝14aの長さと同様に、ブレーキレバー9が液圧式ブ
レーキ系統40の正常な作動に要する所定のストローク
量に相当する間隔で形成されており、ブレーキレバー9
を握り操作した場合に、液圧式ブレーキ系統40が正常
に作動している場合には、ブレーキワイヤ10から推力
変換手段24までは作動するが、アジャストボルト26
の移動量は、出力手段23との間隙を埋めるだけで、
ピストン17へ押圧力が作用しないようになっている。
そして、液圧式ブレーキ系統40が、液漏れ等で失陥し
た場合には、ブレーキレバー9の作用腕9aに圧液の反
力がかからないため、ブレーキレバー9は、液圧式ブレ
ーキ系統40の正常な作動に要する所定のストローク量
を越えてストロークし、機械式作動機構19のアジャス
トボルト26が間隙Cを埋めて出力手段23を押動し、
ピストン17へ押圧力が作用して、機械式ブレーキ系統
50による制動が行われる。
【0028】上記両実施例で例示した車両用ディスクブ
レーキ装置は、自動車の2系統ブレーキに変わるフェイ
ルセーフ構造として、特に自動二・三輪車や三・四輪バ
ギー車,ゴルフカート等のバーハンドル車両や鞍乗り型
車両のブレーキに最適である。また、2系統ブレーキを
持つ自動車への適用も可能であり、自動車では、一方の
系統が欠損すると、制動力が半減してしまうが、本考案
を併用すれば、機械式のブレーキ系統によって、所定の
制動力を確保できる効果がある。尚、自動車への適用で
は、液圧マスタシリンダとブレーキペダルとの間に配設
されるプッシュロッドが、本考案でいう作動子となる。
【0029】また、上述の両実施例では、機械式作動機
構を、ブレーキレバーの牽引で回動する入力手段とし、
入力手段の回転力を推力変換手段で推力に変えて、ピス
トンの押動力としたが、本考案は、入力手段に、中間部
を枢支されるリンクレバーを設け、該リンクレバーの一
端にブレーキワイヤを連結して、他端に直接推力を持た
せてもよい。
【0030】
【考案の効果】本考案の車両用ディスクブレーキ装置
は、液圧で作動するピストンをシリンダ孔に収容した
ャリパに、ピストンをディスクロータ方向へ押動する機
械式作動機構を設け、該機械式作動機構と液圧マスタシ
リンダに付設されるブレーキレバ ーやプッシュロッド等
の作動子とをブレーキワイヤにて連結して機械式ブレー
キ系統を構成し、該機械式ブレーキ系統中に、作動子が
液圧式ブレーキ系統の正常な作動に要する所定のストロ
ーク量を越えてストロークした際に、液圧式ブレーキ系
統から機械式ブレーキ系統への作動に切換えて、機械式
作動機構を作動させる切換手段を介装したフェイルセー
フ構造としたから、液圧式ブレーキ系統が失陥した場合
にも、機械式ブレーキ系統によって、必要な制動力を確
保することができるので、安全性が極めて高い。しか
も、液圧式ブレーキ系統が作動しているうちは、機械式
ブレーキ系統による制動力が発生しないので、機械式作
動機構やブレーキワイヤ等の機械式ブレーキ系統の構成
部品に制動反力が伝達されないから、機械式ブレーキ系
統の構成部品をいたずらに損耗させなくて済む。
【0031】特に本考案のディスクブレーキ装置は、自
動二・三輪車や三・四輪バギー車,ゴルフカート等のバ
ーハンドル車両や鞍乗り型車両には、自動車の2系統ブ
レーキに代わるフェイルセーフを持つブレーキとして最
適であるほか、自動車への適用も可能であり、自動車で
は、ブレーキ系統の一方が欠損した場合にも、所定の制
動力を確保できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すディスクブレーキ装
置の全体図
【図2】図1のII−II矢視図
【図3】本考案の第2実施例を示すキャリパの断面正面
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ装置 2…バーハンドル 3…液圧マスタシリンダ 3c…シリンダ孔 4…ディスクロータ 7…キャリパ 8…液圧配管 9…本考案の作動子となるブレーキレバー 9a…作用腕 10…ブレーキワイヤ 11…ピストン 12…液圧室 13…支軸 14…回転カラー 14a…ガイド溝 15…回動ピン 16…シリンダ孔 17…ピストン 18…液圧室 19…機械式作動機構 20…摩擦パッド 22…入力手段 23…出力手段 24…推力変換手段 26…アジャストボルト 27…操作レバー40…液圧式ブレーキ系統 50…機械式ブレーキ系統 51,52…切換手段 A…ブレーキレバー9の回動方向 B…回転カラー14の回動方向C…アジャストボルト26と出力手段23との間隙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータ側に開口するキャリパの
    シリンダ孔にピストンを収容し、該シリンダ孔と前記デ
    ィスクロータとの間に摩擦パッドを配設、該シリンダ
    孔の底部と、別途に配設された液圧マスタシリンダとを
    液圧配管にて接続した液圧式ブレーキ系統を備え、前記
    液圧マスタシリンダに付設されるブレーキレバーやプッ
    シュロッド等の作動子を作動させて、前記ピストンをデ
    ィスクロータ方向へ押動して制動を行う車両用ディスク
    ブレーキ装置において、前記キャリパに、前記ピストン
    をディスクロータ方向へ押動する機械式作動機構を設
    け、該機械式作動機構と前記作動子とをブレーキワイヤ
    にて連結して機械式ブレーキ系統を構成し、該機械式ブ
    レーキ系統中に、前記作動子が前記液圧式ブレーキ系統
    の正常な作動に要する所定のストローク量を越えてスト
    ロークした際に、前記液圧式ブレーキ系統から前記機械
    式ブレーキ系統への作動に切換えて、前記機械式作動機
    構を作動させる切換手段を介装したことを特徴とする車
    両用ディスクブレーキ装置。
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