JPH0139947Y2 - - Google Patents

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JPH0139947Y2
JPH0139947Y2 JP1597085U JP1597085U JPH0139947Y2 JP H0139947 Y2 JPH0139947 Y2 JP H0139947Y2 JP 1597085 U JP1597085 U JP 1597085U JP 1597085 U JP1597085 U JP 1597085U JP H0139947 Y2 JPH0139947 Y2 JP H0139947Y2
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piston
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両に使用するブレーキ装置の改良に
関するものである。
(従来の技術) 従来の前記ブレーキ装置を第11,12,10
図により説明すると、1が多板ブレーキ、2がブ
レーキケース、3が回転軸、4がスプリング、5
が軸方向移動と回転との可能なピストン、6が環
状のプレート、7がボールで、同ボール7は、環
状プレート6を支持するとともに上記ピストン5
の回転時の回転抵抗を軽減するために上記ピスト
ン5と上記環状プレート6との間に介装されてい
る。また10,11が上記ブレーキケース2と上
記ピストン5との対向面の円周方向複数個所に設
けたカム溝で、同カム溝10,11は、同方向に
傾斜している。また8が同各カム溝10,11の
間に介装したボール、9が上記ブレーキケース2
内に設けて先端が上記ピストン5の背面に開口し
た油路で、ペタル(図示せず)を踏み込むと、リ
ンク機構(図示せず)を介してピストン5が第1
1図の矢印A方向に回転し、ボール8がカム溝1
0,11間の狭い部分へ楔入し、ピストン5がス
プリング4に抗し軸方向左方へ移動して、多板ブ
レーキ1が作動する。また油路9に圧油を供給す
ると、ピストン5が同様に軸方向左方へ移動し
て、多板ブレーキ1が作動する。なお第11図の
矢印Bは、制動解除時のピストン5の回転方向で
ある。このように機械驅動系と油圧驅動系の2つ
の驅動系で制動するブレーキ装置の場合、通常
は、油圧驅動系により制動し、緊急時には、機械
驅動系と油圧驅動系との両者により制動して、制
動力を増大させるようにし、さらにエンジン停止
時・油圧源故障時等には、機械驅動系により制動
するようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記第10図乃至第12図のブレーキ装置では
緊急時、ペタルを踏み込むと、リンク機構を介し
てピストン5が回転を始め、同時に油路9に圧油
が供給されて、ピストン5がスプリング4の力に
抗して軸方向左方へ急激に移動して、多板ブレー
キ1が作動を始める。このときの油圧驅動系によ
るピストン5の移動量は、機械驅動系による(ピ
ストン5の回転による)移動量よりも大きいの
で、ボール8がカム溝10,11の間で遊ぶ現象
を生じる(第12図参照)。このボール8の遊ぶ
現象は、ペタルをさらに踏み込みんで、油圧力が
上昇し、制動力が増して、ピストン5がさらに回
転するにつれてなくなる。この状態からは、ペタ
ルの踏力に、油圧による制動力が加わつて制動が
行われることになる。しかし前記のようにボール
8に遊びがあるために、ボール8の位置が一定せ
ず、制動力を解除するためにペタルを離し、油圧
力が低下して、ピストン5が逆方向(第11図の
矢印B方向)に回転しながら軸方向右方へ移動を
始めたときに、ボール8がカム溝10,11間を
滑りながら戻らざるを得なくて、戻るときの抵抗
が大きい。またボール8がカム溝10,11の間
で遊ぶ現象を生じたときに、ボール8がピストン
5を支持しなくなり、ピストン5とブレーキケー
ス2とが強く接触して、摺動抵抗が大きいという
問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記の問題点に対処するもので、軸方
向移動と回転とが可能なピストン5と、同ピスト
ン5とブレーキケース2との間に介装したカムリ
ング12と、上記ピストン5の背面に設けたカム
溝11と上記カムリング12のピストン対向面に
設けたカム溝10との間に介装したボール8と、
上記ブレーキケース2内に設けて上記ピストン5
の背面に開口した油路9とを有するブレーキ装置
において、前記ピストン5に固定したレバー34
のピン34aに先端部の長孔30aが係合したリ
ンク30と、回転可能なペダル軸25に固定した
レバー22,23,24と、同レバー22と上記
リンク30とを連結するリンク機構26〜28
と、上記レバー23を介し、上記リンク機構26
〜28及び上記リンク30をブレーキ作動方向に
付勢して上記長孔30aの一端部を上記ピン34
aに当接するスプリング36と、前記カムリング
12を軸方向に移動可能に支持するとともに同カ
ムリング12と前記ボール8とを介して前記ピス
トン5をブレーキ作動方向に付勢するスプリング
15とを具えていることを特徴としたブレーキ装
置に係わり、その目的とする処は、油圧驅動系に
よる制動時に生じていたボールの遊び現象をなく
すことができて、戻るときの抵抗を小さくでき、
その結果、総合的な戻し力を弱くすることができ
て、機械驅動系による制動力を大きくすることが
できる改良されたブレーキ装置を供する点にあ
る。
(実施例) 次に本考案のブレーキ装置を第1図乃至第9図
に示す一実施例により説明すると、第1図の1が
多板ブレーキ、2がブレーキケース、3が回転
軸、4がスプリング、5が軸方向移動と回転との
可能なピストン、6が環状のプレート、7がボー
ルで、同ボール7は、環状プレート6を支持する
とともに上記ピストン5の回転時の回転抵抗を軽
減するために上記ピストン5と上記環状プレート
6との間に介装されている。また12が上記ブレ
ーキケース2と上記ピストン5との間に介装した
環状のカムリング、10,11が同カムリング1
2と上記ピストン5との対向面の円周方向複数個
所に設けたカム溝で、同カム溝10,11は、同
方向に傾斜している。また8が同各カム溝10,
11の間に介装したボール、9が上記ブレーキケ
ース2内に設けて先端が上記ピストン5の背面に
開口した油路、第2図乃至第5図の13が上記ブ
レーキケース2に固定したピン、14が上記カム
リング12に設けたピン13のガイド孔、15が
上記カムリング12を上記ブレーキケース2から
離す方向に付勢するスプリングで、同スプリング
15が上記ブレーキケース2に設けた孔16と上
記カムリング12に設けた孔17との間に介装さ
れている。なお上記各部13,14,15,1
6,17は円周方向の複数個所にある。また第6
図乃至第9図の21がペタル、22,23,24
がレバーで、同各レバー22,23,24が上記
ペタル21の回転中心軸25に固定されている。
また26がリンク、27,28が回転軸29に一
体のレバー、32がコントロールバルブ、31が
同コントロールバルブ32と上記レバー24とを
連結するリンク、34が上記ピストン5に一体の
レバー、30が同レバー34と上記レバー28と
を連結するリンクで、同リンク30の先端部に
は、長孔30aがあり、これが上記レバー34に
係合している。また36が上記レバー23と車体
側部材37との間に介装したスプリングで、同ス
プリング36が上記リンク機構26〜28及び上
記リンク30をブレーキ作動方向(第7図の矢印
方向)に付勢して上記長孔30aの右端部を上記
ピン34aに当接させている。また33が上記コ
ントロールバルブ32の油路で、同油路33が上
記油路9に接続している。
(作用) 次に前記第1図乃至第9図のブレーキ装置の作
用を説明する。()まず圧油の供給がない場合
について説明する。ペタル21を踏み込むと、リ
ンク機構22〜30を介しレバー34が押され
て、ピストン5が左回転するので、同ピストン5
が軸方向左方へ移動して、多板ブレーキ1が作動
する。ペタル21を離すと、同ペタル21がスプ
リング36により押されて元の位置に戻るととも
にリンク機構22〜30とレバー34とを介しピ
ストン5が右回転しながら軸方向右方へ移動し
て、元の位置へ戻る。()次に圧油が供給され
た場合について説明する。ペタル21を踏み込む
と、リンク機構22〜30を介しレバー34が押
されて、ピストン5が左回転する。またこれと同
時にコントロールバルブ32が作動して、圧油が
油路33から油路9へ供給される。油圧とスプリ
ング15力との和がスプリング4の力よりも小さ
い初期においては、ピストン5が油圧力で軸方向
左方へ移動することができなくて、前記()の
場合と同様に機械驅動系の力(ピストン5の回
転)だけによりピストン5が軸方向左方へ移動を
始める(第5図及び第10図参照)。やがて油圧
が上昇してくる。そうすると、ピストン5が軸方
向左方へ急激に移動して、制動状態になる。この
とき、カムリング12は、スプリング15により
軸方向左方へ移動して、カム溝10,11の間に
介装したボール8に遊びの生ずることがない(第
4図参照)。さらにペタル21を踏み込むと、油
圧力が増して、制動力が増大するとともにピスト
ン5が左回転を続けるために、カムリング12が
軸方向右方へ移動し、ブレーキケース2に接して
止まる(第5,8図参照)。この状態で踏力を上
げてやると、油圧による制動力に踏力による制動
力を加えることができる。ペタル21を離すと、
スプリング36によりレバー23が右回転して、
リンク30を戻し始めるとともにリンク31が作
動して、油圧力も低下し始める(第5,9図参
照)。ペタル21をさらに離して、圧油とスプリ
ング15力との和がスプリング4の力以下になる
と、ピストン5がスプリング4により戻されると
ともにボール8がカム溝10,11の間で転がり
運動して、レバー34とリンク30とが押し合う
まで回転して、戻される(第3,7図参照)。ペ
タル21をさらに離すと、スプリング4の戻し力
によりリンク機構を介してペタル21が元の位置
の方向へ戻るとともにペタル21の戻し量に追従
してピストン5が回転しながら戻る(第4,7図
参照)。
(考案の効果) 本考案は前記のように軸方向移動と回転とが可
能なピストン5と、同ピストン5とブレーキケー
ス2との間に介装したカムリング12と、上記ピ
ストン5の背面に設けたカム溝11と上記カムリ
ング12のピストン対向面に設けたカム溝10と
の間に介装したボール8と、上記ブレーキケース
2内に設けて上記ピストン5の背面に開口した油
路9とを有するブレーキ装置において、前記ピス
トン5に固定したレバー34のピン34aに先端
部の長孔30aが係合したリンク30と、回転可
能なペダル軸25に固定したレバー22,23,
24と、同レバー22と上記リンク30とを連結
するリンク機構26〜28と、上記レバー23を
介し上記リンク機構26〜28及び上記リンク3
0をブレーキ作動方向に付勢して上記長孔30a
の一端部を上記ピン34aに当接するスプリング
36と、前記カムリング12を軸方向に移動可能
に支持するとともに同カムリング12と前記ボー
ル8とを介して前記ピストン5をブレーキ作動方
向に付勢するスプリング15とを具えていて、前
記の作用が行われるので、油圧驅動系による制動
時に生じていたボールの遊び現象をなくすことが
できて、戻るときの抵抗を小さくでき、その結
果、総合的な戻し力を弱くすることができて、機
械驅動系による制動力を大きくすることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わるブレーキ装置の一実施
例を示す縦断側面図、第2図乃至第5図は第1図
の矢視−線に沿う部分の作用説明図、第6図
はリンク機構の側面図、第7図乃至第9図は同リ
ンク機構の作用説明図、第10図は従来のブレー
キ装置の縦断側面図、第11,12図は同ブレー
キ装置の作用説明図である。 2……ブレーキケース、5……ピストン、8…
…ボール、9……油路、10,11……カム溝、
12……カムリング、15……スプリング、2
2,23,24……レバー、25……ペダル軸、
26〜28……リンク機構、30……リンク、3
0a……長孔、34……レバー、34a……ピ
ン、36……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸方向移動と回転とが可能なピストン5と、同
    ピストン5とブレーキケース2との間に介装した
    カムリング12と、上記ピストン5の背面に設け
    たカム溝11と上記カムリング12のピストン対
    向面に設けたカム溝10との間に介装したボール
    8と、上記ブレーキケース2内に設けて上記ピス
    トン5の背面に開口した油路9とを有するブレー
    キ装置において、前記ピストン5に固定したレバ
    ー34のピン34aに先端部の長孔30aが係合
    したリンク30と、回転可能なペダル軸25に固
    定したレバー22,23,24と、同レバー22
    と上記リンク30とを連結するリンク機構26〜
    28と、上記レバー23を介し上記リンク機構2
    6〜28及び上記リンク30をブレーキ作動方向
    に付勢して上記長孔30aの一端部を上記ピン3
    4aに当接するスプリング36と、前記カムリン
    グ12を軸方向に移動可能に支持するとともに同
    カムリング12と前記ボール8とを介して前記ピ
    ストン5をブレーキ作動方向に付勢するスプリン
    グ15とを具えていることを特徴としたブレーキ
    装置。
JP1597085U 1985-02-08 1985-02-08 Expired JPH0139947Y2 (ja)

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JP1597085U JPH0139947Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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JPS61133133U JPS61133133U (ja) 1986-08-20
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JP2542393Y2 (ja) * 1992-10-19 1997-07-23 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ装置

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JPS61133133U (ja) 1986-08-20

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