JP2007182157A - バーハンドル車両用アクチュエータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で操作レバー操作時に、回動部材のストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面との間の空隙部に異物が挟まることを防止する。
【解決手段】バーハンドル12に取り付けられるシリンダボディ14にレバーホルダ14a,14aを設け、レバーホルダ14a,14aに一方の回動部材となるレバー本体32と他方の回動部材となる連動部材33の軸着部32c,33aを枢支する。軸着部32c,33aにストッパ部32e,33eを突設する。連動部材33のストッパ部33eをシリンダボディ14に設けたストッパ当接面14bに当接させる。ストッパ当接面14bをバーハンドル12の軸線と直交する方向に形成し、シリンダボディ14の反バーハンドル側にストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う前方覆壁部14cを一体に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】バーハンドル12に取り付けられるシリンダボディ14にレバーホルダ14a,14aを設け、レバーホルダ14a,14aに一方の回動部材となるレバー本体32と他方の回動部材となる連動部材33の軸着部32c,33aを枢支する。軸着部32c,33aにストッパ部32e,33eを突設する。連動部材33のストッパ部33eをシリンダボディ14に設けたストッパ当接面14bに当接させる。ストッパ当接面14bをバーハンドル12の軸線と直交する方向に形成し、シリンダボディ14の反バーハンドル側にストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う前方覆壁部14cを一体に設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動二輪車等のバーハンドル車両に搭載されるアクチュエータ装置に係り、詳しくは、バーハンドル車両のバーハンドルに取り付けられるアクチュエータのシリンダボディに、クラッチやブレーキを作動させる操作レバーのような回動部材を枢支したバーハンドル車両用アクチュエータ装置に関する。
自動二輪車等のバーハンドル車両では、アクチュエータとなる液圧マスタシリンダと操作レバーのような回動部材とを組み合わせたアクチュエータ装置がバーハンドルに取り付けられている。回動部材は、液圧マスタシリンダのシリンダボディに設けられたレバーホルダに、軸着部が枢支されるとともに、該軸着部に突設したストッパ部を、前記シリンダボディのバーハンドル軸線方向に設けたストッパ当接面に当接させて、前記回動部材の反作動側への回動を規制するようにしている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特開2004−34909号公報
特開平9−254771号公報
上述のアクチュエータ装置は、非操作時には回動部材のストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面とが当接し、回動部材の反作動側への回動が規制された状態となっている。この状態から、回動部材を回動させて、クラッチやブレーキを作動させようとすると、前記ストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面とが離間することから、ストッパ部とストッパ当接面との間に形成される空隙部に、木の葉等の異物が挟まり、回動部材の操作を解除した時に、回動部材が所定の位置まで戻らない虞があった。
そこで本発明は、簡単な構造で回動部材操作時に、回動部材のストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面との間に形成される空隙部に異物が挟まることを防止し、常に安定したを操作フィーリングを得ることのできるバーハンドル車両用アクチュエータ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため第1の発明は、バーハンドルに取り付けられるアクチュエータのシリンダボディに、回動部材を枢支するとともに、該回動部材に突設したストッパ部を前記シリンダボディに設けたストッパ当接面に当接させて、前記回動部材の反作動側への回動を規制するバーハンドル車両用アクチュエータ装置において、前記ストッパ当接面をバーハンドルの軸線と直交する方向に形成し、前記シリンダボディの反バーハンドル側に、前記ストッパ部と前記ストッパ当接面との当接部分を覆う前方覆壁部を一体に設けたことを特徴としている。
第2の発明は、前記シリンダボディの車体上部側に、前記ストッパ部と前記ストッパ当接面の当接部分を覆う上方覆壁部を一体に設けたことを特徴とし、第3の発明では、前記ストッパ部を延出して、ブレーキランプスイッチ又はスタータ制御スイッチの作動子を作動させるスイッチ作動部を形成し、前記前方覆壁部によって、前記作動子と前記スイッチ作動部との係合部を覆うことを特徴としている。
さらに、第4の発明では前記回動部材は、操作レバーであることを特徴とし、第5の発明は、前記回動部材は、スレーブシリンダの動きを液圧マスタシリンダに伝達する連動部材であることを特徴としている。
また、第6の発明では、前記バーハンドル車両用アクチュエータ装置が外部に露出していることを特徴としている。
上述のように構成することにより、第1の発明では、前方覆壁部によって、回動部材のストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面との間の空隙部に異物が挟まることを抑制できる。また、従来のようにシリンダボディのバーハンドル軸線方向にストッパ当接面を設けると、前方覆壁部とストッパ当接面との間の空隙部に異物が挟まる虞があるが、第1の発明のように、シリンダボディのストッパ当接面を、バーハンドルの軸線と直交する方向に形成することにより、前方覆壁部とストッパ当接面との間の空隙部に異物が挟まることがない。これにより、回動部材を常に良好な状態で操作することができ、安定した操作フィーリングを得ることができる。さらに、走行風が前記ストッパ部と前記ストッパ当接面との間の空隙部に当たって、風切り音等の騒音を発生させることも防止できる。また、前方覆壁部は、シリンダボディに一体に形成されることから、シリンダボディが大型化することがなく、コストも抑えることができる。
第2の発明では、さらに、ストッパ部とストッパ当接面の上部側も上方覆壁部で覆うことによって、より効果的に回動部材のストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面との間の空隙部に異物が侵入することを防止でき、また、騒音の発生も抑制できる。
第3の発明では、ブレーキランプスイッチやスタータ制御スイッチの作動子と、回動部材のスイッチ作動部との間の空隙部に異物が挟まることも防止でき、ブレーキランプスイッチやスタータ制御スイッチを常に的確に作動させることができる。
第4の発明では、回動部材となる操作レバーを常に良好な状態で操作でき、安定した操作フィーリングを得ることができる。
第5の発明では、回動部材となる連動部材を常に良好な状態で操作でき、連動ブレーキを良好に作動させることができる。
第6の発明では、アクチュエータ装置がカウル等で覆われていなくても、回動部材のストッパ部とシリンダボディのストッパ当接面との間の空隙部に異物が挟まることを抑制できる。
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図6は本発明の第1形態例を示すもので、図1はアクチュエータ装置の一部断面側面図、図2はアクチュエータ装置の断面正面図、図3は前輪用ブレーキレバーを操作した時のアクチュエータ装置の断面正面図、図4は後輪用ブレーキペダルを操作した時のアクチュエータ装置の断面正面図、図5は図1のV-V断面図、図6は本形態例のアクチュエータ装置を適用した連動ブレーキ機構の説明図である。
図6に示されるように、本形態例のアクチュエータ装置1を適用したバーハンドル車両用の連動ブレーキ機構2は、前輪用ブレーキ操作子となる操作レバー3の操作に応じて前輪用液圧マスタシリンダ4を介して前輪ブレーキ5に液圧を供給する第1液圧系統6と、後輪用ブレーキ操作子となるブレーキペダル7の操作により後輪用液圧マスタシリンダ8を介して後輪ブレーキ9と、連動用スレーブシリンダ10とに液圧を供給し、該連動用スレーブシリンダ10を介して前輪用液圧マスタシリンダ4を作動させて前輪ブレーキ5に液圧を供給する第2液圧系統11とを備えている。
本形態例のアクチュエータ装置1は、カウル等で覆われていない、外部に露出した状態で車体に取り付けられており、バーハンドル車両の車体前部で前輪を操向するバーハンドル12のアクセルグリップ13に近接した車体内側に取り付けられるシリンダボディ14に、前記操作レバー3を回動可能に設けたもので、シリンダボディ14には、前記前輪用液圧マスタシリンダ4と連動用スレーブシリンダ10とがバーハンドル12の軸線L1に対して平行方向に併設されている。シリンダボディ14の車体一側方には、上下一対のレバーホルダ14a,14aが、前記前輪用液圧マスタシリンダ4と連動用スレーブシリンダ10のシリンダ孔開口側の中間位置に突設され、該レバーホルダ14a,14aに操作レバー3が、前記前輪用液圧マスタシリンダ4の軸線L2と連動用スレーブシリンダ10の軸線L3の中間位置に配設されるカラー15とピボット16とを用いて回動可能に設けられている。
前輪用液圧マスタシリンダ4は、シリンダボディ14のバーハンドル12に近い位置に配設される。前輪用液圧マスタシリンダ4に用いられる有底の第1シリンダ孔4aは、バーハンドル12の軸線L1と平行に形成され、シリンダボディ14の車体外側方向に開口し、開口側には大径部4bが形成され、また、第1シリンダ孔4aの底部4cには、前輪ブレーキ5に作動液を供給する作動液供給口17が形成されている。第1シリンダ孔4aには、2つのカップシール18,18を介して第1ピストン19が内挿され、該第1ピストン19と第1シリンダ孔4aの底部4cとの間に液圧室20が画成される。また、第1ピストン19は、第1ピストン19の基端側に形成したフランジ部19aと前記底部4cとの間に縮設された第1リターンスプリング21によって常時開口側に付勢され、その後退限は、第1シリンダ孔4aの大径部4bに設けたサークリップ22によって規制されている。さらに、第1ピストン19は、非作動時に於いて先端部19bが第1シリンダ孔4aから突出した状態となっており、先端部19bと大径部4bの開口側との間に第1ダストブーツ23が装着されている。
連動用スレーブシリンダ10は、シリンダボディ14のバーハンドル12から遠い位置に配設される。連動用スレーブシリンダ10に用いられる有底の第2シリンダ孔10aは、バーハンドル12の軸線L1及び前記前輪用液圧マスタシリンダ4の軸線L2と平行で、且つ第1シリンダ孔4aと水平に形成され、シリンダボディ14の車体一側方に開口し、開口側の大径シリンダ部10bと、底部側の小径シリンダ部10cと、大径シリンダ部10bと小径シリンダ部10cとを繋ぐ円錐部10dとを備えている。また、第2シリンダ孔10aの底部10eには、ブレーキペダル7の操作に応じて液圧が供給される作動液導入口24が小径シリンダ部10cに連通して形成されている。第2ピストン25は、カップシール26が装着され、前記小径シリンダ部10cに挿入される大径軸部25aと、該大径軸部25aのシリンダ開口側端部に形成されるフランジ部25bと、該フランジ部25bに連続する中径軸部25cと、該中径軸部25cに連続する先端小径部25dとを備えている。この第2ピストン25を第2シリンダ孔10aに挿入し、大径シリンダ部10bの開口側に、サークリップ27を介して抜止部材28が装着されることにより、該抜止部材28と大径シリンダ部10bと円錐部10dとにより空気室29が画成され、抜止部材28と前記フランジ部25bとの間には、第2ピストン25を常時シリンダ孔底部側に付勢する第2リターンスプリング30が縮設される。また、前記中径軸部25cと抜止部材28とが当接することによって、第2ピストン25のストロークの規制と第2ピストン25の抜け止めが図られる。さらに、第2ピストン25は、非作動時において先端部25eが第2シリンダ孔10aから突出した状態となっており、該先端部25eと大径シリンダ部10bの開口側との間に第2ダストブーツ31が装着されている。
前記レバーホルダ14a,14aには、本発明の回動部材となるレバー本体32と連動部材33とで構成される操作レバー3が前記ピボット16とカラー15によって枢支されている。一方の回動部材となるレバー本体32は、アクセルグリップ13の前方に略沿って緩やかに湾曲する棒状に形成され、ライダーに操作される操作部32aと、該操作部32aの基部側に連続して、前記連動部材33を押圧して回動させる連動部材押圧腕32bと、シリンダボディ14のレバーホルダ14a,14aに支持される軸着部32cとが一体に形成されている。軸着部32cには、前記ピボット16及びカラー15の挿通孔32dが形成されるとともに、前記シリンダボディ14に当接してレバー本体32の反作動側への回動を規制するストッパ部32eが延設されている。
他方の回動部材となる連動部材33は、前記シリンダボディ14のレバーホルダ14a,14aに支持される中間部の軸着部33aと、該軸着部33aから車体前後方向に延出され、前記第1ピストン19と第2ピストン25の先端部にそれぞれ当接する円弧状の第1作用腕33b及び第2作用腕33cと、前記レバー本体32に形成された連動部材押圧腕32bに対向する当接腕33dと、前記シリンダボディ14のストッパ当接面14bに当接して連動部材33の反作動側への回動を規制するストッパ部33eと、該ストッパ部33eから延出されるスイッチ作動部33fとを一体に備えている。軸着部33aには、前記ピボット16及びカラー15の挿通孔33gが形成されている。また、当接腕33dと前記連動部材押圧腕32bとの間には、レバー本体32を非作動位置に付勢するスプリング部材34が縮設されている。
シリンダボディ14は、バーハンドル12の軸線L1と直交する一側面を、前記連動部材33のストッパ部33eが当接するストッパ当接面14bとし、シリンダボディ14の反バーハンドル側には、ストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う前方覆壁部14cを一体に設けるとともに、シリンダボディ14の車体上部側に、ストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う上方覆壁部14dを一体に設けている。また、シリンダボディ14は、前輪用液圧マスタシリンダ4の上部に、第1シリンダ孔4aにポート(図示せず)を介して連通するリザーバタンク35が設けられ、連動用スレーブシリンダ10の上部に、第2シリンダ孔底部側の作動液導入口24に連通するブリーダ孔36を備えたブリーダボス部14eがそれぞれ設けられる。また、シリンダボディ14の下部には、ブレーキランプスイッチ37が設けられ、該ブレーキランプスイッチ37の作動子37aは前記ストッパ当接面14bから突出するように配設されている。さらに、前記第1シリンダ孔4aと第2シリンダ孔10aとは、シリンダボディ14一側の前記ストッパ当接面14bを両シリンダ孔の加工基準面として、該ストッパ当接面14bから寸法を追って、第1シリンダ孔4a,大径部4b,第2シリンダ孔10aの大径シリンダ部10b,小径シリンダ部10c,円錐部10d及びポート(図示せず)が形成される。
上述のように形成されたアクチュエータ装置1は、操作レバー3及びブレーキペダル7の非作動状態では、図2及び図5に示されるように、前輪用液圧マスタシリンダ4の第1リターンスプリング21と、連動用スレーブシリンダ10の第2リターンスプリング30と、スプリング部材34の弾発力によって、レバー本体32はストッパ部32eが上方覆壁部14dに当接し、連動部材33はストッパ部33eがシリンダボディ14のストッパ当接面14bにそれぞれ当接して反作動側の回動が規制された状態となっている。また、連動部材33に設けたスイッチ作動部33fが、前記作動子37aを押し込んで、ブレーキランプスイッチ37はOFFの状態となっている。
操作レバー3のレバー本体32を回動操作すると、図3に示されるように、レバー本体32の連動部材押圧腕32bが連動部材33の当接腕33dを押動し、レバー本体32と連動部材33とが、ピボット16を中心として前輪用液圧マスタシリンダ4側へ回動し、連動部材33の第1作用腕33bが、第1リターンスプリング21の弾発力に抗して第1ピストン19をシリンダ孔底部側に押し込む。これに伴って、液圧室20に液圧が発生し、作動液供給口17より第1液圧系統6を介して前輪ブレーキ5に液圧が供給され、前輪ブレーキ5を作動させる。また、レバー本体32の回動操作に伴って、レバー本体32のストッパ部32eがシリンダボディ14の上方覆壁部14dから離れ、さらに、連動部材33のストッパ部33eがストッパ当接面14bから離れるとともに、スイッチ作動部33fが作動子37aから離れることにより、ブレーキランプスイッチ37の作動子37aが突出し、ブレーキランプスイッチ37がONの状態となり、図示しないブレーキランプを点灯させる。
また、ブレーキペダル7を操作すると、図4に示されるように、後輪用液圧マスタシリンダ8の液圧室(図示せず)に液圧が発生し、第2液圧系統11を介して後輪ブレーキ9に液圧が供給され、後輪ブレーキ9を作動させる。一方、後輪用液圧マスタシリンダ8の液圧室に発生した液圧は、第2液圧系統11を介して連動用スレーブシリンダ10の作動液導入口24から第2シリンダ孔10aに供給され、第2ピストン25を第2リターンスプリング30の弾発力に抗してシリンダ孔開口側に押圧する。これに伴い、第2ピストン25の先端部25eがシリンダ孔開口部から突出し、連動部材33の第2作用腕33cを押圧し、連動部材33をピボット16を中心に回動させる。連動部材33は、スプリング部材34が伸長することによって、レバー本体32を非操作状態に保持したまま単独で回動し、第1作用腕33bが前輪用液圧マスタシリンダ4を作動させて、上述のように前輪ブレーキ5を作動させる。また、この時、連動部材33のストッパ部33eがストッパ当接面14bから離れるとともに、スイッチ作動部33fが作動子37aから離れることにより、ブレーキランプスイッチ37の作動子37aが突出し、ブレーキランプスイッチ37がONの状態となりブレーキランプを点灯させる。
本形態例のアクチュエータ装置1は、上述のように、シリンダボディ14の反バーハンドル側に、ストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う前方覆壁部14cを一体に設けるとともに、シリンダボディ14の車体上部側に、ストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う上方覆壁部14dを一体に設けたことにより、上述のように操作レバー3のレバー本体32の回動操作時、或いはブレーキペダル7の操作時に、連動部材33のストッパ部33eとストッパ当接面14bとが離れて隙間ができてもこれらの隙間に異物が侵入する虞がない。これによって、操作レバー3を良好な状態で操作することができ、安定した制動力を得ることができ、さらに、連動部材33の回動に伴ってブレーキランプを点灯させる際に、スイッチ作動部33fとブレーキランプスイッチ37の作動子37aとの間に空隙部ができても、該空隙部に異物が挟まることも防止でき、ブレーキランプスイッチ37を常に的確に作動させてブレーキランプを点灯させることができる。また、ストッパ当接面14bは、シリンダボディ14の側方に、バーハンドルの軸線L1と直交する方向に形成されることにより、アクチュエータ装置1をカウル等で覆わない場合であっても、走行中に前方覆壁部とストッパ当接面との間の空隙部に異物が挟まる虞がない。さらに、走行風が前記ストッパ部と前記ストッパ当接面との間の空隙部に当たって、風切り音等の騒音を発生させることも防止できる。また、アクチュエータ装置1がカウル等で覆われていなくても、連動部材33のストッパ部33eとシリンダボディ14のストッパ当接面14bとの間の空隙部に異物が挟まることを抑制できる。
図7及び図8は、本発明の第2形態例を示すもので、図7は本発明の第2形態例を示すアクチュエータ装置の断面正面図、図8はアクチュエータ装置の一部断面側面図である。また、第1形態例と同一の部材には、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本形態例では、シリンダボディ14の反バーハンドル側に設けられ、ストッパ部33eとストッパ当接面14bの当接部分を覆う前方覆壁部14cを、操作レバー3側へ延出させると共に、車両下方に向けて延出させて延長覆壁部14fを形成し、該延長覆壁部14fによって、ブレーキランプスイッチ37と、連動部材33のスイッチ作動部33fの係合部を車両進行方向前方から覆うようにしている。また、本形態例のレバー本体32は、ストッパ部32eが連動部材33のストッパ部33eと同様に、ストッパ当接面14bに当接することによって回り止めされている。
本形態例は以上のように構成されることにより、前方覆壁部14cによって、操作レバー3の操作時に連動部材33のストッパ部33eとストッパ当接面14bとの間に生じる隙間を完全に車両進行方向前方から覆うことができ、前記隙間に異物が挟まることを確実に防止できる。さらに、延長覆壁部14fによって、ブレーキランプスイッチ37の側面と、連動部材33のスイッチ作動部33fとの間に生じる隙間へ異物が挟まることを防止でき、ブレーキランプスイッチ37を確実に作動させることができる。
なお、本発明のアクチュエータ装置は上述の形態例のように、液圧マスタシリンダとスレーブシリンダとを一体に備えたシリンダボディに操作レバーを取り付けた連動用のアクチュエータ装置に限らず、液圧マスタシリンダのシリンダボディに操作レバーを取り付けた液圧マスタシリンダ装置にも適用できる。さらに、ブレーキ用のアクチュエータ装置に限らずクラッチ用のアクチュエータ装置にも適用でき、ブレーキランプスイッチに限らず、スタータ制御スイッチをシリンダボディに取り付け、回動部材で作動させるものにも適用できる。また、本発明の回動部材は、レバー本体のみで構成される操作レバーでも良く、ストッパ片はレバー本体に一体に形成すれば良い。また、回動部材はレバー本体とノッカーとを組み合わせた操作レバーでも良く、ストッパ片は、レバー本体とノッカーのいずれか一方又は双方に設けることができる。
1…アクチュエータ装置、2…連動ブレーキ機構、3…操作レバー、4…前輪用液圧マスタシリンダ、5…前輪ブレーキ、6…第1液圧系統、7…ブレーキペダル、8…後輪用液圧マスタシリンダ、9…後輪ブレーキ、10…連動用スレーブシリンダ、11…第2液圧系統、12…バーハンドル、13…アクセルグリップ、14…シリンダボディ、14a…レバーホルダ、14b…ストッパ当接面、14c…前方覆壁部、14d…上方覆壁部、14e…ブリーダボス部、14f…延長覆壁部、15…カラー、16…ピボット、17…作動液供給口、18…カップシール、19…第1ピストン、20…液圧室、21…第1リターンスプリング、23…第1ダストブーツ、24…作動液導入口、25…第2ピストン、26…カップシール、28…抜止部材、29…空気室、30…第2リターンスプリング、31…第2ダストブーツ、32…レバー本体、32a…操作部、32b…連動部材押圧腕、32c…軸着部、32d…挿通孔、32e…ストッパ部、33…連動部材、33a…軸着部、33b…第1作用腕、33c…第2作用腕、33d…当接腕、33e…ストッパ部、33f…スイッチ作動部、33g…挿通孔、34…スプリング部材、35…リザーバタンク、36…ブリーダ孔、37…ブレーキランプスイッチ、37a…作動子、L1…バーハンドルの軸線、L2…前輪用液圧マスタシリンダの軸線、L3…連動用スレーブシリンダの軸線
Claims (6)
- バーハンドルに取り付けられるアクチュエータのシリンダボディに、回動部材を枢支するとともに、該回動部材に突設したストッパ部を前記シリンダボディに設けたストッパ当接面に当接させて、前記回動部材の反作動側への回動を規制するバーハンドル車両用アクチュエータ装置において、前記ストッパ当接面をバーハンドルの軸線と直交する方向に形成し、前記シリンダボディの反バーハンドル側に、前記ストッパ部と前記ストッパ当接面との当接部分を覆う前方覆壁部を一体に設けたことを特徴とするバーハンドル車両用アクチュエータ装置。
- 前記シリンダボディの車体上部側に、前記ストッパ部と前記ストッパ当接面の当接部分を覆う上方覆壁部を一体に設けたことを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用アクチュエータ装置。
- 前記ストッパ部を延出して、ブレーキランプスイッチ又はスタータ制御スイッチの作動子を作動させるスイッチ作動部を形成し、前記前方覆壁部によって、前記作動子と前記スイッチ作動部との係合部を覆うことを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用アクチュエータ装置。
- 前記回動部材は、操作レバーであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のバーハンドル車両用アクチュエータ装置。
- 前記回動部材は、スレーブシリンダの動きを液圧マスタシリンダに伝達する連動部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のバーハンドル車両用アクチュエータ装置。
- 外部に露出していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のバーハンドル車両用アクチュエータ装置。
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2006
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