JP2005104362A - 小型車両用連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1および第2車輪ブレーキと、第1車輪ブレーキをブレーキ作動せしめる第1ブレーキ操作部材と、第1および第2車輪ブレーキを連動して作動せしめることを可能とした第2ブレーキ操作部材とを備える小型車両用連動ブレーキ装置において、ブレーキ操作部材のブレーキ操作力によって単独ブレーキ状態および連動ブレーキ状態を切換え可能とする。
【解決手段】第1ブレーキ操作部材24の操作に応じてブレーキ作動する第1車輪ブレーキに連なる第1ブレーキケーブル41が備えるアウターケーブル43の端部が、非作動位置側にばね付勢される連動部材35に設けられたアウター保持部35dに保持され、第2ブレーキ操作部材が第2車輪ブレーキに及ぼすブレーキ操作力を連動部材35にその作動方向に作用せしめるようにして、第2ブレーキ操作部材および第2車輪ブレーキが操作力伝達部材46に接続される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、小型車両用連動ブレーキ装置に関し、特に、第1および第2車輪ブレーキと、第1車輪ブレーキをブレーキ作動せしめる第1ブレーキ操作部材と、第1および第2車輪ブレーキを連動して作動せしめることを可能とした第2ブレーキ操作部材とを備える小型車両用連動ブレーキ装置に関する。
自転車の操向ハンドルに設けられた一対のブレーキレバーの一方が、前輪および後輪ブレーキに連なる一対のブレーキケーブルが連結されて揺動自在に支持された連動リンクに連結されるとともに、前記両ブレーキレバーの他方もそのブレーキ操作に応じて前記連動リンクを揺動駆動し得るように連動リンクに接続されるようにした連動ブレーキ装置が、特許文献1で既に知られている。
特開平5−16862号公報
上記従来のものは、両ブレーキレバーのいずれかをブレーキ操作すると、連動リンクが備える一定の配分比で前輪および後輪ブレーキが直ちに連動してブレーキ作動してしまうものであるが、走行路面の状態によっては、運転者のブレーキ操作力によって一対の車輪のブレーキ作動を適切に配分することが望ましい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成でブレーキ操作部材のブレーキ操作力によって、一対の車輪のブレーキ作動を適切に配分し得るようにした小型車両用連動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、第1および第2車輪ブレーキと、第1車輪ブレーキをブレーキ作動せしめる第1ブレーキ操作部材と、第1および第2車輪ブレーキを連動して作動せしめることを可能とした第2ブレーキ操作部材とを備える小型車両用連動ブレーキ装置において、第1ブレーキ操作部材の操作に応じてブレーキ作動する第1車輪ブレーキに連なる第1ブレーキケーブルが備えるアウターケーブルの端部が、非作動位置側にばね付勢される連動部材に設けられたアウター保持部に保持され、第2ブレーキ操作部材が第2車輪ブレーキに及ぼすブレーキ操作力を前記連動部材にその作動方向に作用せしめるようにして、第2ブレーキ操作部材および第2車輪ブレーキが前記連動部材に接続されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、インナー連結部を有する前記連動部材と、前記非作動位置とは反対側から前記インナー連結部に対向するアウター保持部を有するとともに第2車輪ブレーキに連なる第2ブレーキケーブルのインナーケーブルが連結される操作力伝達部材とが、前記インナー連結部および前記アウター保持部を近接、離反せしめることを可能として相対作動可能に配置され、第1ブレーキケーブルのインナーケーブルが第1ブレーキ操作部材に連結され、前記操作力伝達部材の前記アウター保持部には第2ブレーキ操作部材に連なる操作ケーブルが備えるアウターケーブルの端部が保持され、前記インナー連結部には、前記操作ケーブルのインナーケーブルが第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作に応じて前記連動部材に作動方向への牽引力を及ぼすようにして連結されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、第1および第2車輪ブレーキと、第1車輪ブレーキをブレーキ作動せしめる第1ブレーキ操作部材と、第1および第2車輪ブレーキを連動して作動せしめることを可能とした第2ブレーキ操作部材とを備える小型車両用連動ブレーキ装置において、非作動位置からの作動に応じて第1車輪ブレーキをブレーキ作動させ得るようにして第1車輪ブレーキに連動、連結されるとともに非作動位置側にばね付勢される連動部材にアウター保持部が設けられ、前記非作動位置とは反対側から前記アウター保持部に対向するインナー連結部を有する操作力伝達部材が、前記アウター保持部および前記インナー連結部を近接、離反せしめることを可能として前記連動部材との相対作動可能に配置され、前記アウター保持部には、第2車輪ブレーキに連なるブレーキケーブルが備えるアウターケーブルの端部が保持され、前記ブレーキケーブルが備えるインナーケーブルが前記インナー連結部に連結され、前記操作力伝達部材には、第2ブレーキ操作部材に連なる操作ケーブルのインナーケーブルが、第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作に応じて前記インナー連結部を前記アウター保持部から離反させる側に前記操作力伝達部材を作動せしめるようにして該操作力伝達部材に連結されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明の構成に加えて、第1ブレーキ操作部材が、操向ハンドルに取付けられるホルダにブレーキ操作を可能として支承され、前記連動部材が、前記ホルダに回動可能に支承されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明の構成に加えて、前記操作力伝達部材が、前記ホルダに回動可能に支承されることを特徴とする。
さらに請求項6記載の発明は、上記請求項4または5記載の発明の構成に加えて、第1ブレーキ操作部材および前記連動部材が、共通の支軸を介して前記ホルダに回動可能に支承されることを特徴とする。
上記請求項1記載の発明によれば、第2ブレーキ操作部材をブレーキ操作したときには、そのブレーキ操作力が第2車輪ブレーキに及ぶとともに連動部材にも及ぶものであり、連動部材を非作動位置側に付勢しているばね付勢力よりも前記ブレーキ操作力が小さいときには連動部材は非作動位置で静止しており、第2車輪ブレーキだけがブレーキ作動する。而して第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作力が前記ばね付勢力を超えると、連動部材が非作動位置から作動するので、第1車輪ブレーキに連なるブレーキケーブルのアウターケーブルが連動部材で押されることになり、ブレーキケーブルのインナーケーブルに牽引力が作用することで第1車輪ブレーキもブレーキ作動することになるので、コンパクトな構成で第1および第2車輪ブレーキを連動してブレーキ作動せしめることができる。すなわち連動部材を非作動位置側にばね付勢しているばね付勢力の調整により、第1および第2車輪ブレーキを連動させるときのブレーキ操作力を最適に設定することを可能としつつ、第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作力によって単独ブレーキ状態および連動ブレーキ状態を切換えることが可能となる。
また請求項2記載の発明によれば、第2ブレーキ操作部材をブレーキ操作したときには、第2ブレーキ操作部材に連なる操作ケーブルのインナーケーブルに作用する牽引力が連動部材にその作動方向に作用するが、連動部材を非作動位置側に付勢しているばね付勢力よりも第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作力が小さいときには連動部材は非作動位置で静止しており、前記操作ケーブルが備えるアウターケーブルからの反力が操作力伝達部材に作用することで操作力伝達部材が連動部材に近接作動し、第2車輪ブレーキに連なる第2ブレーキケーブルのインナーケーブルに操作力伝達部材から牽引力が作用することによって第2車輪ブレーキだけがブレーキ作動する。また第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作力が連動部材を付勢しているばね付勢力を超えると、連動部材が非作動位置から作動するので、第1車輪ブレーキに連なる第1ブレーキケーブルのアウターケーブルが連動部材で押されることになり、第1ブレーキケーブルのインナーケーブルに牽引力が作用するので第1車輪ブレーキがブレーキ作動することになり、第1および第2車輪ブレーキを連動してブレーキ作動せしめることができる。このように連動部材および操作力伝達部材を相対作動可能に配置し、第2ブレーキ操作部材によるブレーキ操作力を操作力伝達部材を介して第2車輪ブレーキに作用せしめるとともに、連動部材に作用せしめるようにすることにより、連動部材および操作力伝達部材を第1ブレーキ操作部材の近傍にコンパクトに配設することができる。
請求項3記載の発明によれば、第2ブレーキ操作部材をブレーキ操作したときには、第2ブレーキ操作部材に連なる操作ケーブルのインナーケーブルに作用する牽引力により、操作力伝達部材がそのインナー連結部を連動部材のアウター保持部から離反させるように作動することになり、第2車輪ブレーキに連なるブレーキケーブルのインナーケーブルに牽引力が作用することにより第2車輪ブレーキがブレーキ作動する。この際、前記ブレーキケーブルのアウターケーブルからの反力が前記連動部材にその作動方向に向けて作用するが、その反力が前記連動部材を非作動位置側に付勢しているばね力よりも小さいときには連動部材は非作動位置に静止したままであり、第1車輪ブレーキがブレーキ作動することはない。また第2ブレーキ操作部材のブレーキ操作力が増大し、前記ブレーキケーブルのアウターケーブルからの反力が前記ばね付勢力を超えると、連動部材が非作動位置から作動するので第1車輪ブレーキがブレーキ作動することになり、第1および第2車輪ブレーキを連動してブレーキ作動せしめることができる。このように連動部材および操作力伝達部材を相対作動可能に配置し、第2ブレーキ操作部材によるブレーキ操作力を操作力伝達部材を介して第2車輪ブレーキに作用せしめるとともに、連動部材に作用せしめるようにすることにより、連動部材および操作力伝達部材を第1ブレーキ操作部材の近傍にコンパクトに配設することができる。
請求項4記載の発明によれば、第1ブレーキ操作部材を支承するホルダに連動部材を回動可能に支承することにより、第1および第2車輪ブレーキを連動部材の回動によって連動させるようにして連動作動を確実なものとするとともに、部品点数の増大を回避しつつ、ホルダに連動部材をコンパクトに配設することができる。
請求項5記載の発明によれば、連動部材に加えて操作力伝達部材を回動可能に支承することにより、簡単な構成で操作力伝達部材の作動を確実なものとするとともに、部品点数の増大を回避しつつ、ホルダに操作力伝達部材をコンパクトに配設することができる。
さらに請求項6記載の発明によれば、第1ブレーキ操作部材および連動部材を共通の支軸で回動可能に支承するようにして、部品点数の増大を回避しつつ第1ブレーキ操作部材および連動部材をよりコンパクトにまとめて配置することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は連動ブレーキ装置の全体構成を示す図、図2は右ブレーキレバー付近の拡大平面図、図3は図2の3矢視正面図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は非ブレーキ操作状態での右ブレーキレバーおよび連動部材の相対配置を示す平面図、図6は非ブレーキ操作状態での連動部材および操作力伝達部材の相対配置を図3の6−6線に沿って示す横断平面図、図7は右ブレーキレバーを操作した状態での図5に対応した平面図、図8は左ブレーキレバーを小さなブレーキ操作力で操作したときの図6に対応した横断平面図、図9は左ブレーキレバーを大きなブレーキ操作力で操作したときの図8に対応した横断平面図、図10はパーキングブレーキ状態での操作力伝達部材およびロック部材の相対配置を図3の10−10線に沿って示す横断平面図である。
先ず図1において、スクータ型自動二輪車、三輪車または自転車等の小型車両が備える操向ハンドル21の右端部には、右グリップ22が装着されるとともに右ホルダ23が装着され、右グリップ22を握った右手で操作可能な第1ブレーキ操作部材としての右ブレーキレバー24が右ホルダ23に軸支される。また操向ハンドル21の左端部には、左グリップ25が装着されるとともに左ホルダ26が装着され、左グリップ25を握った左手で操作可能な第2ブレーキ操作部材としての左ブレーキレバー27が左ホルダ26に軸支される。
一方、前輪にはドラムブレーキである第1車輪ブレーキB1が装着され、後輪にはドラムブレーキである第2車輪ブレーキB2が装着される。両車輪ブレーキB1,B2は、ばね28,29によって図1の反時計方向に付勢される作動レバー30,31を有しており、それらの作動レバー30,31をばね28,29のばね付勢力に抗して図1の時計方向に回動する力が入力するのに応じてブレーキ作動する。
図2〜図6を併せて参照して、右ホルダ23には、上下に間隔をあけた位置で前方に突出する一対の支持部32,33が一体に設けられており、上方の支持部32に摺接する右ブレーキレバー24の基部と、右ブレーキレバー24の基部との間に滑り板34を介在させて右ブレーキレバー24の下方に位置する連動部材35と、下方の支持部33に摺接するロック部材36と、連動部材35およびロック部材36間に配置されるねじりばね37とが前記両支持部32,33間に配置され、前記ねじりばね37の一端は右ホルダ23に当接、係合され、ねじりばね37の他端はロック部材36に当接、係合される。
前記両支持部32,33には、上方の支持部32の外面に当接、係合する拡径頭部38aを一端部に有する支軸38が、上方の支持部32、右ブレーキレバー24の基部、滑り板34および連動部材35の基部に挿通されるとともに下方の支持部33に螺合され、下方の支持部33から突出した支軸38の他端部にロックナット39が螺合される。而してロックナット39を締めつけることにより支軸38が両支持部32,33間に固定的に架設されるものであり、前記右ブレーキレバー24の基部、連動部材35およびロック部材36は共通の支軸38で回動可能に支承されることになる。
連動部材35は、図2および図6で示す非作動位置からの作動時にはその作動量に応じたブレーキ力を第1車輪ブレーキB1で発揮させるようにして第1車輪ブレーキB1に接続されるものであり、前記支軸38で回動可能に支承されて右ブレーキレバー24に隣接配置されるアーム部35aと、右ブレーキレバー24の基部の内方側で前記上方の支持部32側にまわり込むように屈曲して前記アーム部35aに一体に連設されるばね受け部35bとを有し、非作動位置から図2および図6の反時計方向に回動することを可能として支軸38に支承されることになる。
また前記ばね受け部35bに対向して右ホルダ23に一体に突設されるばね受け突部23aおよび前記ばね受け部35b間に、図2および図6の時計方向すなわち非作動方向に連動部材35をばね付勢するコイル状のばね40が縮設され、連動部材35のアーム部35aに一体に設けられた規制突部35cが右ホルダ23に当接することにより、連動部材35が非作動位置側に押しつけられる。しかも連動部材35が非作動位置にある状態で、非操作状態にある右ブレーキレバー24は前記ばね40とは反対側からばね受け部35bに当接した状態にある。
前記ばね40の側方位置で前記連動部材35のばね受け部35bには、右ブレーキレバー24とは反対側に延びる筒状の第1アウター保持部35dが一体に設けられ、第1車輪ブレーキB1に連なる第1ブレーキケーブル41が備える第1アウターケーブル43の端部が第1アウター保持部35dに嵌合、保持され、第1ブレーキケーブル41が備える第1インナーケーブル42の端部は前記第1アウター保持部35dから突出して右ブレーキレバー24に連結される。
而して第1車輪ブレーキB1をブレーキ作動せしめるべく右ブレーキレバー24を単独操作したときには、図7で示すように、前記連動部材35は非作動位置に保持されるままであり、第1インナーケーブル42に作用する牽引力によって第1車輪ブレーキB1がブレーキ作動する。
前記連動部材35におけるアーム部35aの先端部には円筒状の第1インナー連結部35eが下方の支持部33側に向けて突出するようにして一体に突設される。また前記支軸38の軸線に沿う方向で前記第1インナー連結部35eにほぼ対応する位置に操作力伝達部材46が配置される。この操作力伝達部材46は、前記第1インナー連結部35eに連動部材35の非作動位置とは反対側から対向する円筒状の第2アウター保持部46aを一体に備えるものであり、第2アウター保持部46aを前記インナー連結部35eに対して近接、離反させるように回動することを可能として、前記支軸38と平行な軸47を介して右ホルダ23に回動可能に支承される。また操作力伝達部材46には、連動部材35の第1アウター保持部35dとは反対側に突出する円筒状の第2インナー連結部46bが一体に設けられる。
左ブレーキレバー27に連なる操作ケーブル48が備える第3アウターケーブル50の端部は、操作力伝達部材46の第2アウター保持部46aに嵌合、保持されており、前記操作ケーブル48が備える第3インナーケーブル49は、前記第2アウター保持部46aから突出して連動部材35の第2インナー連結部35eに連結される。
第2車輪ブレーキB2に連なる第2ブレーキケーブル51が備える第2アウターケーブル53の端部は、前記操作力伝達部材46の第2インナー連結部46bに対向するようにして右ホルダ23に一体に設けられる第3アウター保持部23bに嵌合、保持されており、第2ブレーキケーブル51が備える第2インナーケーブル52の端部は前記第3アウター保持部23bから突出して操作力伝達部材46の第2インナー連結部46bに連結される。
而して左ブレーキレバー27をブレーキ操作したときには、左ブレーキレバー27に連なる操作ケーブル48の第3インナーケーブル49に作用する牽引力が連動部材35にその作動方向に作用するが、連動部材35を非作動位置側に付勢しているばね40のばね付勢力よりも左ブレーキレバー27のブレーキ操作力が小さいときには、図8で示すように、連動部材35は非作動位置で静止しており、操作ケーブル48が備える第3アウターケーブル50からの反力が操作力伝達部材46に作用することで操作力伝達部材46が連動部材35に近接作動し、第2車輪ブレーキB2に連なる第2ブレーキケーブル51の第2インナーケーブル52に操作力伝達部材46から牽引力が作用することによって第2車輪ブレーキB2だけがブレーキ作動する。また左ブレーキレバー27のブレーキ操作力が連動部材35を付勢しているばね付勢力を超えると、図9で示すように、連動部材35が非作動位置から作動するので、第1車輪ブレーキB1に連なる第1ブレーキケーブル41のアウターケーブル43が連動部材35で押されることになり、第1インナーケーブル42に牽引力が作用して第1車輪ブレーキB1がブレーキ作動することになり、第1および第2車輪ブレーキB1,B2を連動してブレーキ作動せしめることができる。
すなわち左ブレーキレバー27および第2車輪ブレーキB2は、左ブレーキレバー27が第2車輪ブレーキB2に及ぼすブレーキ操作力を連動部材35にその作動方向に作用せしめるようにして、前記連動部材35に接続されることになる。
図10を併せて参照して、ロック部材36は、右グリップ22側の一端側に操作部36aを有するとともに右グリップ22とは反対側の他端部に略L字状の係合爪36bを有するものであり、前記支軸38にロック部材36の中間部が回動可能に連結され、前記ねじりばね37は、前記操作部36aが右グリップ22から離反する側にロック部材36を回動付勢するばね力を発揮する。
一方、操作力伝達部材46には、前記ロック部材36の係合爪36bを係脱可能に係合し得る係止部46cが一体に設けられており、該係止部46cは、左ブレーキレバー27を操作することで操作力伝達部材46が連動部材35側に回動したときに、前記操作部36aを右グリップ22に近づけるようにロック部材36を操作することで前記係合爪36bを係合し得るように形成される。而して係止部46cへの係合爪36bの係合により第2車輪ブレーキB2のブレーキ作動状態が維持されることになり、小型車両がパーキングブレーキ状態となる。
また左ブレーキレバー27を再度強く操作することで、前記係止部46cは時計まわりに回動し、係止部46cおよび係合爪36bの係合が解除され、ねじりばね37の反力でロック部材36が非作動状態に復帰し、パーキングブレーキ状態が解除される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、第1車輪ブレーキB1をブレーキ作動せしめるべく右ブレーキレバー24を単独操作したときには、第1インナーケーブル42の作動量に応じたブレーキ力が第1車輪ブレーキB1で発揮され、左ブレーキレバー27が第2車輪ブレーキB2に及ぼすブレーキ操作力を連動部材35にその作動方向に作用せしめるようにして、左ブレーキレバー27および第2車輪ブレーキB2が連動部材35に接続されている。
したがって左ブレーキレバー27をブレーキ操作したときには、そのブレーキ操作力が第2車輪ブレーキB2に及ぶとともに連動部材35にも及ぶものであり、連動部材35を非作動位置側に付勢しているばね40のばね付勢力よりも前記ブレーキ操作力が小さいときには連動部材35は非作動位置で静止しており、第2車輪ブレーキB2だけがブレーキ作動する。而して左ブレーキレバー27のブレーキ操作力が前記ばね付勢力を超えると、連動部材35が非作動位置から作動するので、第1車輪ブレーキB1に連なるブレーキケーブル41のアウターケーブル43が連動部材35で押されることになり、ブレーキケーブル41のインナーケーブル42に牽引力が作用することで第1車輪ブレーキB1もブレーキ作動することになるので、第1および第2車輪ブレーキB1,B2を連動してブレーキ作動せしめることができる。
すなわち連動部材35を非作動位置側にばね付勢しているばね40のばね付勢力を調整することにより、第1および第2車輪ブレーキB1,B2を連動させるときのブレーキ操作力を最適に設定することを可能としつつ、左ブレーキレバー27のブレーキ操作力によって単独ブレーキ状態および連動ブレーキ状態を切換えることが可能となる。
しかも連動部材35に対して近接、離反するように作動することを可能とした操作力伝達部材46が非作動位置とは反対側で連動部材35に対向配置され、第1車輪ブレーキB1に連なる第1ブレーキケーブル41の第1インナーケーブル42が右ブレーキレバー24に連結され、操作力伝達部材46には、第2車輪ブレーキB2に連なる第2ブレーキケーブル51の第2インナーケーブル52が連結されるとともに左ブレーキレバー27に連なる操作ケーブル48が備える第3アウターケーブル50の端部が保持され、連動部材35には、第1ブレーキケーブル41が備える第1アウターケーブル43の端部が保持されるとともに操作ケーブル48の第3インナーケーブル49が左ブレーキレバー27のブレーキ操作に応じて連動部材35に作動方向への牽引力を及ぼすようにして連結されている。
したがって左ブレーキレバー27をブレーキ操作したときには、左ブレーキレバー27に連なる操作ケーブル48の第3インナーケーブル49に作用する牽引力が連動部材35にその作動方向に作用するが、連動部材35を非作動位置側に付勢しているばね付勢力よりも左ブレーキレバー27のブレーキ操作力が小さいときには連動部材35は非作動位置で静止しており、操作ケーブル48が備える第3アウターケーブル50からの反力が操作力伝達部材46に作用することで操作力伝達部材46が連動部材35に近接作動し、第2車輪ブレーキB2に連なる第2ブレーキケーブル51の第2インナーケーブル52に操作力伝達部材46から牽引力が作用することによって第2車輪ブレーキB2だけがブレーキ作動する。また左ブレーキレバー27のブレーキ操作力が連動部材35を付勢しているばね付勢力を超えると、連動部材35が非作動位置から作動するので、第1車輪ブレーキB1に連なる第1ブレーキケーブル41の第1アウターケーブル43が連動部材35で押されることになり、第1インナーケーブル42に牽引力が作用するので第1車輪ブレーキB1がブレーキ作動することになり、第1および第2車輪ブレーキB1,B2を連動してブレーキ作動せしめることができる。
このように連動部材35に対向させて操作力伝達部材46を配置し、左ブレーキレバー27によるブレーキ操作力を操作力伝達部材46を介して第2車輪ブレーキB2に作用せしめるとともに、連動部材35に作用せしめるようにすることにより、連動部材35および操作力伝達部材46を右ブレーキレバー24の近傍にコンパクトに配設することができる。
また右ブレーキレバー24が、操向ハンドル21に取付けられる右ホルダ23にブレーキ操作を可能として支承され、連動部材35が右ホルダに回動可能に支承されるので、第1および第2車輪ブレーキB1,B2を連動部材の回動によって連動させるようにして連動作動を確実なものとするとともに、部品点数の増大を回避しつつ、右ホルダ23に連動部材23をコンパクトに配設することができる。しかも右ブレーキレバー24および連動部材35が、共通の支軸38を介して右ホルダ23に回動可能に支承されるので、部品点数の増大を回避しつつ右ブレーキレバー24および連動部材35をよりコンパクトにまとめて配置することができる。
さらに右ホルダ23には操作力伝達部材46が回動可能に支承されるので、簡単な構成で操作力伝達部材46の作動を確実なものとするとともに、部品点数の増大を回避しつつ、右ホルダ23に操作力伝達部材46をコンパクトに配設することができる。
図11〜図16は本発明の第2実施例を示すものであり、図11は連動ブレーキ装置の全体構成を示す図、図12は非操作状態にある右ブレーキレバー付近の拡大平面図、図13は図12の13−13線拡大断面図、図14は右ブレーキレバーを操作した状態での図12に対応した平面図、図15は左ブレーキレバーを小さなブレーキ操作力で操作したときの図12に対応した平面図、図16は左ブレーキレバーを大きなブレーキ操作力で操作したときの図12に対応した平面図である。
先ず図11において、操向ハンドル21の右端部には、右グリップ22が装着されるとともに、マスタシリンダ56のシリンダ体57がホルダとして機能すべく装着され、右グリップ22を握った右手で操作可能な第1ブレーキ操作部材としての右ブレーキレバー24′が前記シリンダ体57に軸支される。また操向ハンドル21の左端部には、左グリップ25が装着されるとともに左ホルダ26が装着され、左グリップ25を握った左手で操作可能な第2ブレーキ操作部材としての左ブレーキレバー27が左ホルダ26に軸支される。また前輪にはディスクブレーキである第1車輪ブレーキB1′が装着され、後輪にはドラムブレーキである第2車輪ブレーキB2が装着されている。
図12および図13を併せて参照して、前記シリンダ体57には操向ハンドル21の略半部が嵌合されるものであり、操向ハンドル21の残余の略半部を嵌合せしめる取付部材62を一対のねじ部材63,63でシリンダ体57に締結することでシリンダ体57が操向ハンドル21に取付けられ、このシリンダ体57にはリザーバ64が一体に付設される。
マスタシリンダ56は、操向ハンドル21の長手方向に沿う軸線を有するピストン59が前面を出力液圧室58に臨ませてシリンダ体57内に摺動可能に嵌合されて成るものであり、ピストン58を前進駆動することによって出力液圧室58で発生する液圧が、操向ハンドル21の長手方向に沿うシリンダ体57の内端に設けられる出力ポート60から出力され、出力ポート60は管路61を介して第1車輪ブレーキB1′に接続される。
シリンダ体57には、上下に間隔をあけた位置で前方に突出する一対の支持部65,66が一体に設けられており、上方の支持部65に摺接する右ブレーキレバー24′の基部と、前記マスタシリンダ56におけるピストン59の後端に当接するノッカー67と、該ノッカー67を右ブレーキレバー24の基部との間に挟む連動部材68とが前記両支持部65,66間に配置される。
前記両支持部65,66間には支軸69が架設されており、右ブレーキレバー24′の基部、ノッカー67および連動部材68が共通の支軸69で回動可能に支承されることになる。
ノッカー67には、マスタシリンダ56におけるピストン59の後端に当接する押圧部67aが設けられるとともに、前方側に臨む段部67bが設けられており、段部67bに押圧力が入力されることにより、ピストン59を前進作動せしめるように回動する。また右ブレーキレバー24′には、前記段部67bの略半部に当接可能な押圧部70が設けられており、右ブレーキレバー24′を単独操作したときには、図14で示すように、ノッカー67の段部67bに当接した押圧部70でノッカー67を回動せしめ、ピストン59を前進作動することによってマスタシリンダ56で生じる液圧が第1車輪ブレーキB1′に作用することになる。
連動部材68は、図12〜図14で示す非作動位置からの作動時にはその作動量に応じたブレーキ力を第1車輪ブレーキB1′で発揮させるようにして第1車輪ブレーキB1′に接続されるものであり、前記ノッカー67の段部67bの残余の略半部に当接可能として支軸69で回動可能に支承される押圧アーム部68aと、前記支軸69の半径方向に沿押圧アーム部68aの基部から延出されるばね受けアーム部68bを一体に備え、押圧アーム部68aは非作動位置から回動作動することによって前記ノッカー67を介してマスタシリンダ56のピストン59を押圧駆動することになる。
また前記ばね受けアーム部68bに対向してシリンダ体57に一体に突設されるばね受け突部57aおよび前記ばね受けアーム部68b間に、図12および図14の反時計方向すなわち非作動方向に連動部材68をばね付勢するコイル状のばね71が張設され、連動部材68の押圧アーム部68aに一体に設けられた規制突部68cがシリンダ体57に当接することにより、連動部材68が非作動位置側に押しつけられる。
下方の支持部66に対応する位置で前記連動部材68のばね受けアーム部68bには、筒状のアウター保持部68dが一体に設けられ、第2車輪ブレーキB2に連なる第2ブレーキケーブル51が備えるアウターケーブル53の端部がアウター保持部68dに嵌合、保持される。
前記両支持部65,66のうち下方の支持部66には、前後方向に延びる操作力伝達部材72の中間部が軸73により回動可能に支承されており、この操作力伝達部材72の一端部には、前記アウター保持部68dに連動部材68の非作動位置とは反対側から対向する第1インナー連結部72aが一体に設けられる。而して操作力伝達部材72は、第1インナー連結部72aを連動部材68のアウター連結部68dに対して近接、離反せしめることを可能として回動することになり、第2ブレーキケーブル51が備えるインナーケーブル52の端部は前記アウター保持部68dから突出して操作力伝達部材72の第1インナー連結部72aに連結される。
左ブレーキレバー27に連なる操作ケーブル48が備えるアウターケーブル50の端部は、シリンダ体57に設けられたアウター保持部57bに嵌合、保持される。一方、前記操作力伝達部材72の他端部には第2インナー連結部72bが設けられており、前記操作ケーブル48が備えるインナーケーブル49は、前記アウター保持部57bから突出して操作力伝達部材72の第2インナー連結部72bに連結される。すなわち操作力伝達部材72には、操作ケーブル48のインナーケーブル49が、左ブレーキレバー27のブレーキ操作に応じて第1インナー連結部72を連動部材68のアウター保持部68dから離反させる側に操作力伝達部材72を作動せしめるようにして該操作力伝達部材72に連結される。
而して、左ブレーキレバー27をブレーキ操作したときには、左ブレーキレバー27に連なる操作ケーブル48のインナーケーブル49に作用する牽引力により、操作力伝達部材72が第1インナー連結部72aを連動部材68のアウター保持部68dから離反させるように作動することになり、第2車輪ブレーキB2に連なるブレーキケーブル51のインナーケーブル52に牽引力が作用することにより第2車輪ブレーキB2がブレーキ作動する。この際、前記ブレーキケーブル51のアウターケーブル53からの反力が連動部材68にその作動方向に向けて作用するが、その反力が連動部材68を非作動位置側に付勢しているばね71のばね力よりも小さいときには、図15で示すように、連動部材68は非作動位置に静止したままであり、第1車輪ブレーキB1′がブレーキ作動することはない。
また左ブレーキレバー27のブレーキ操作力が増大し、前記ブレーキケーブル51のアウターケーブル53からの反力が前記ばね71のばね付勢力を超えると、図16で示すように、連動部材68が非作動位置から作動するので,連動部材68の押圧アーム部68aでノッカー67が押圧回動され、第1車輪ブレーキB1′がブレーキ作動することになり、第1および第2車輪ブレーキB1′,B2を連動してブレーキ作動せしめることができる。
このように連動部材68および操作力伝達部材72を相対作動可能に配置し、左ブレーキレバー27によるブレーキ操作力を操作力伝達部材72を介して第2車輪ブレーキB2に作用せしめるとともに、連動部材68に作用せしめるようにすることにより、連動部材68および操作力伝達部材72を右ブレーキレバー24′の近傍にコンパクトに配設することができる。
この第2実施例によっても、上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば本発明は、自動二輪車以外にも、自動三輪車や自転車等の小型車両に広く適用可能である。
第1実施例の連動ブレーキ装置の全体構成を示す図である。 右ブレーキレバー付近の拡大平面図である。 図2の3矢視正面図である。 図2の4−4線拡大断面図である。 非ブレーキ操作状態での右ブレーキレバーおよび連動部材の相対配置を示す平面図である。 非ブレーキ操作状態での連動部材および操作力伝達部材の相対配置を図3の6−6線に沿って示す横断平面図である。 右ブレーキレバーを操作した状態での図5に対応した平面図である。 左ブレーキレバーを小さなブレーキ操作力で操作したときの図6に対応した横断平面図である。 左ブレーキレバーを大きなブレーキ操作力で操作したときの図8に対応した横断平面図である。 パーキングブレーキ状態での操作力伝達部材およびロック部材の相対配置を図3の10−10線に沿って示す横断平面図である。 第2実施例の連動ブレーキ装置の全体構成を示す図である。 非操作状態にある右ブレーキレバー付近の拡大平面図である。 図12の13−13線拡大断面図である。 右ブレーキレバーを操作した状態での図12に対応した平面図である。 左ブレーキレバーを小さなブレーキ操作力で操作したときの図12に対応した平面図である。 左ブレーキレバーを大きなブレーキ操作力で操作したときの図12に対応した平面図である。
符号の説明
21・・・操向ハンドル
23・・・右ホルダ
24,24′・・・第1ブレーキ操作部材としての右ブレーキレバー
27・・・第2ブレーキ操作部材としての左ブレーキレバー
35,68・・・連動部材
35d,46a,68d・・・アウター保持部
35e,72a・・・インナー連結部
38,69・・・支軸
41・・・第1ブレーキケーブル
42,49,52・・・インナーケーブル
43,50,53・・・アウターケーブル
46,72・・・操作力伝達部材
48・・・操作ケーブル
51・・・第2ブレーキケーブル
57・・・ホルダとしてのシリンダ体
B1,B1′・・・第1車輪ブレーキ
B2・・・第2車輪ブレーキ

Claims (6)

  1. 第1および第2車輪ブレーキ(B1,B2)と、第1車輪ブレーキ(B1)をブレーキ作動せしめる第1ブレーキ操作部材(24)と、第1および第2車輪ブレーキ(B1,B2)を連動して作動せしめることを可能とした第2ブレーキ操作部材(27)とを備える小型車両用連動ブレーキ装置において、第1ブレーキ操作部材(24)の操作に応じてブレーキ作動する第1車輪ブレーキ(B1)に連なる第1ブレーキケーブル(41)が備えるアウターケーブル(43)の端部が、非作動位置側にばね付勢される連動部材(35)に設けられたアウター保持部(35d)に保持され、第2ブレーキ操作部材(27)が第2車輪ブレーキ(B2)に及ぼすブレーキ操作力を前記連動部材(35)にその作動方向に作用せしめるようにして、第2ブレーキ操作部材(27)および第2車輪ブレーキ(B2)が前記連動部材(35)に接続されることを特徴とする小型車両用連動ブレーキ装置。
  2. インナー連結部(35e)を有する前記連動部材(35)と、前記非作動位置とは反対側から前記インナー連結部(35e)に対向するアウター保持部(46a)を有するとともに第2車輪ブレーキ(B2)に連なる第2ブレーキケーブル(51)のインナーケーブル(52)が連結される操作力伝達部材(46)とが、前記インナー連結部(35e)および前記アウター保持部(46a)を近接、離反せしめることを可能として相対作動可能に配置され、第1ブレーキケーブル(41)のインナーケーブル(42)が第1ブレーキ操作部材(24)に連結され、前記操作力伝達部材(46)の前記アウター保持部(46a)には第2ブレーキ操作部材(27)に連なる操作ケーブル(48)が備えるアウターケーブル(50)の端部が保持され、前記インナー連結部(35e)には、前記操作ケーブル(48)のインナーケーブル(49)が第2ブレーキ操作部材(27)のブレーキ操作に応じて前記連動部材(35)に作動方向への牽引力を及ぼすようにして連結されることを特徴とする請求項1記載の小型車両用連動ブレーキ装置。
  3. 第1および第2車輪ブレーキ(B1′,B2)と、第1車輪ブレーキ(B1′)をブレーキ作動せしめる第1ブレーキ操作部材(24)と、第1および第2車輪ブレーキ(B1′,B2)を連動して作動せしめることを可能とした第2ブレーキ操作部材(27)とを備える小型車両用連動ブレーキ装置において、非作動位置からの作動に応じて第1車輪ブレーキ(B1′)をブレーキ作動させ得るようにして第1車輪ブレーキ(B1′)に連動、連結されるとともに非作動位置側にばね付勢される連動部材(68)にアウター保持部(68d)が設けられ、前記非作動位置とは反対側から前記アウター保持部(68d)に対向するインナー連結部(72a)を有する操作力伝達部材(72)が、前記アウター保持部(68d)および前記インナー連結部(72a)を近接、離反せしめることを可能として前記連動部材(68)との相対作動可能に配置され、前記アウター保持部(68d)には、第2車輪ブレーキ(B2)に連なるブレーキケーブル(51)が備えるアウターケーブル(53)の端部が保持され、前記ブレーキケーブル(51)が備えるインナーケーブル(52)が前記インナー連結部(72a)に連結され、前記操作力伝達部材(72)には、第2ブレーキ操作部材(27)に連なる操作ケーブル(48)のインナーケーブル(49)が、第2ブレーキ操作部材(27)のブレーキ操作に応じて前記インナー連結部(72)を前記アウター保持部(68d)から離反させる側に前記操作力伝達部材(72)を作動せしめるようにして該操作力伝達部材(72)に連結されることを特徴とする小型車両用連動ブレーキ装置。
  4. 第1ブレーキ操作部材(24)が、操向ハンドル(21)に取付られるホルダ(23,57)にブレーキ操作を可能として支承され、前記連動部材(35,68)が、前記ホルダ(23,57)に回動可能に支承されることを特徴とする請求項2または3記載の小型車両用連動ブレーキ装置。
  5. 前記操作力伝達部材(46,72)が、前記ホルダ(23,57)に回動可能に支承されることを特徴とする請求項4記載の小型車両用連動ブレーキ装置。
  6. 第1ブレーキ操作部材(24)および前記連動部材(35,68)が、共通の支軸(38,69)を介して前記ホルダ(23,57)に回動可能に支承されることを特徴とする請求項4または5記載の小型車両用連動ブレーキ装置。
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