JP2014033650A5 - - Google Patents

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JP2014033650A5
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モータホルダ、モータ組立体及びモータ組立体を備える電動リール
本発明は、一端が開口し、他端に出力軸が支持される有底筒状のモータケースを有するモータをリール本体に取り付ける電動リールのモータホルダ、モータ組立体及び電動リールに関する。
電動リールには、スプールの内部又はスプールの前方にモータが配置されている。モータは、モータケースを有しており、モータケースは、有底筒状のケース本体と、ケース本体の開口を塞ぐ蓋部材と、を有している(例えば、特許文献1参照)。従来の電動リールでは、リール本体と一体又は別体で設けられるモータホルダに蓋部材を複数本のボルトによって固定することによって、モータがリール本体に固定される。したがって、モータケースには、ボルトが貫通する複数の貫通孔が設けられる。
特開2009−284793号公報
従来の電動リールのモータでは、モータホルダに蓋部材をボルトによって固定することによりモータがリール本体に固定される。このため、モータホルダの外側面から貫通孔を通って液体が浸入するおそれがある。そこで、従来の電動リールでは、ボルトによってモータを固定した後に、貫通孔に接着剤などの封止部材を充填し、貫通孔をボルトの頭部を含んで封止している。このため、メンテナンス等によってモータを着脱する場合、モータを外すたびに封止部材を外し、モータを再度取り付けた後に封止部材によってボルト部材の頭部を含んで貫通孔を封止する必要がある。したがって、モータホルダの外側面からモータの内部への液体の浸入を防止する構成が複雑になる。
本発明の課題は、モータホルダの外側面からモータの内部への液体の浸入を簡素な構成で防止できるようにすることにある。
発明1に係る電動リールのモータホルダは、一端に開口を有し、他端に出力軸が支持される有底筒状のモータケースを有するモータをリール本体に取り付けるためのものである。電動リールのモータホルダは、蓋部と、連結部と、を備える。蓋部は、リール本体に設けられ、モータケースの一端の外周面に係合し、開口を塞ぐ底部を含む係合凹部を有する。連結部は、モータケースの外周面を連結するためのものである。
このモータホルダでは、蓋部の係合凹部の底部がモータケースの開口を塞ぎ、蓋部の係合凹部がモータケースの一端の外周面に係合することよって、モータホルダがモータケースを塞ぐ。また、モータケースの外周面が連結部によってモータホルダに連結され、モータケースがモータホルダに固定される。ここでは、モータケースの開口を塞ぐ機能と、モータケースをリール本体に固定する機能との2つの機能をモータホルダが有している。このため、モータホルダに蓋部材を取り付けるためのボルト部材の貫通孔が不要になる。これにより、モータホルダの外側面からモータの内部への液体の浸入を簡素な構成で防止できるようになる。
発明2に係る電動リールのモータホルダは、発明1に記載のモータホルダにおいて、モータケースは一端の外周面に形成された雄ネジ部を有する。連結部は、係合凹部に形成され、雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有する。この場合には、モータケースとモータホルダとを相対回転させることによって、モータケースをモータホルダに取り付けできる。このため、モータケースのモータホルダへの取付作業を容易になる。
発明3に係る電動リールのモータホルダは、発明1かに記載のモータホルダにおいて、リール本体は、第1側板と、第1側板と間隔を隔てて配置された第2側板と、第1側板と第2側板とを連結する連結部材と、を有するフレームを有する。モータホルダは、第1側板にボルト部材によって固定される取付部をさらに備える。この場合には、モータが固定されたモータホルダの取付部を、ボルト部材によって第1側板に固定することでモータをリール本体に容易に固定できる。
発明4に係る電動リールのモータホルダは、発明3に記載のモータホルダにおいて、取付部は、係合凹部の外周側に大径に形成されたフランジ部である。連結部は、ネジ孔と、ネジ部材と、を有する。ネジ孔は、先端が基端よりもモータケースの他端側に配置されるように係合凹部の外側面から内周面に向かって斜めに形成される。ネジ部材は、モータホルダの外側面からネジ孔にねじ込まれ、先端部によってモータケースの外周面を押圧する。
この場合には、モータケースの外周面に向けて、ネジ孔にネジ部材をねじ込む。これにより、斜めに配置されたネジ部材の先端部がモータケースの外周面を斜めに押圧し、モータがモータホルダに固定される。ここでは、ネジ部材を斜めにねじ込むことができるため、ネジ部材の基端がフランジ部から離反し、ネジ部材を回すための工具がフランジ部に干渉しにくくなる。このため、モータをモータホルダに容易に固定できるようになる。
発明5に係る電動リールのモータホルダは、発明4に記載のモータホルダにおいて、ネジ部材、ネジ軸の基端に工具係止部を有する止めネジである。この場合には、頭部を有さないネジ部材を用いているので、モータホルダの取付構造がコンパクトになる。
発明6に係る電動リールのモータホルダは、発明1から5のいずれかに記載のモータホルダにおいて、蓋部には、モータケースの一端側の端面が接触する。この場合には、モータケースの軸方向の位置決めを行える。
発明7に係る電動リールのモータホルダは、発明1から6のいずれかに記載のモータホルダにおいて、蓋部は、出力軸の糸繰り出し方向の回転を禁止するワンウェイクラッチを収納可能なクラッチ収納部をさらに有する。この場合には、ワンウェイクラッチの収納構造を別に設ける必要がなくなる。
発明8に係る電動リールのモータホルダは、発明7に記載のモータホルダにおいて、クラッチ収納部に隣接して設けられ、出力軸の第2端を支持する軸受を収納する軸受収納部をさらに有する。この場合には、モータの出力軸を高精度に支持できる。
発明9に係るモータ組立体は、モータと、発明1から8のいずれかに記載のモータホルダと、を備える。この場合には、蓋部材を兼ねるモータホルダを有するモータ組立体が回転動作可能な状態になるとともに、上記作用効果を奏するモータ組立体を得ることができる。
発明10に係る電動リールは、リール本体と、リール本体に回転自在に支持されるスプールと、発明9に記載の電動リールのモータ組立体と、を備える。この場合には、上記作用効果を奏する電動リールを得ることができる。
発明11に係る電動リールは、発明10に記載の電動リールにおいて、モータは、スプールの内部に収納される。この場合には、モータがスプール内に収納されるので、リールの前後方向の長さの小型化を図れる。
発明12に係る電動リールは、発明10に記載の電動リールにおいて、モータは、スプールの前方に配置される。この場合には、スプールの小径化を図れる。
本発明によれば、モータケースの開口を塞ぐ機能と、モータケースをリール本体に固定する機能との2つの機能をモータホルダが有している。このため、モータホルダに蓋部を取り付けるためのボルト部材の貫通孔が不要になる。これにより、モータホルダの外側面からモータの内部への液体の浸入を簡素な構成で防止できるようになる。
本発明の第1実施形態による電動リールの斜視図。 第1実施形態による電動リールの側面図。 図1の切断線III−IIIによる断面図。 図3のモータ取付部分の断面拡大図。 第1実施形態の変形例の図4に相当する図。 第2実施形態の図4に相当する図。 第3実施形態の電動リールの平面断面図。
<第1実施形態>
<全体構成>
本発明の一実施形態を採用した電動リール10は、図1及び図2に示すように、主にハンドル1が装着されたリール本体2と、リール本体2に回転自在に装着されたスプール3と、スプール3内に装着されたモータ4と、リール本体2に設けられるモータホルダ7(図3参照)と、を備えている。リール本体2の上部には、水深表示等を行うためのカウンターケース5が装着されている。リール本体2の内部には、図3に示すように、ハンドル1の回転をスプール3に伝達するとともにモータ4の回転をスプール3に伝達する回転伝達機構6が設けられている。
<リール本体の構成>
リール本体2は、図1、図2及び図3に示すように、フレーム13と、フレーム13の両側方を覆う第1側カバー14(図3参照)及び第2側カバー15と、上カバー16と、前カバー17と、を有する。上カバー16は、フレーム13と第1側カバー14及び第2側カバー15との間の上部に前後方向及び左右方向に沿って配置される。前カバー17は、フレーム13の前方を覆う。フレーム13は、アルミニウムダイキャスト製の一体成形された部材であり、第1側板13a及び第2側板13bと、第1側板13a及び第2側板13bを複数箇所で連結する連結部材13cとを有している。第1側板13aには、円形の第1開口13dが形成されている。第1開口13dには、モータホルダ7が装着されている。第1側板13aの第1開口13dの周囲には、周方向に間隔を隔てて複数(例えば6個)の貫通孔13f(図4参照)が形成されている。貫通孔13fは、モータホルダ7を第1側板13aに固定するために使用される。
第2側板13bには、円形の第2開口13eが形成されている。第2開口13eには、回転伝達機構6を含む各種の機構を装着するための機構装着板19が装着されている。下部の連結部材13cには、釣り竿を装着するための竿装着脚18が装着されている。第1側カバー14はハンドル1と逆側に配置され、第1側板13aの外方を覆う。
第1側カバー14は、カバー本体14aと、カバー本体14aのモータ配置部分に装着され、モータ4の冷却用のスリット14cを有する冷却カバー14bと、を有する。第2側カバー15は、ハンドル1装着側に配置され、第2側板13bの外方を覆う。機構装着板19は、第2側板13bと、第2側カバー15との間に配置される。機構装着板19の中心部には、スプール3を支持するための軸受44が装着される。
<スプールの構成>
スプール3は、図3に示すように、釣り糸が巻回される糸巻胴部3aと、糸巻胴部3aの両端に一体形成された第1フランジ部3b及び第2フランジ部3cと、を有する。糸巻胴部3aは、中空に形成され、内部にモータ4を収納するモータ収納空間3dと、回転伝達機構6を構成する遊星減速機構40を収納する遊星収納空間3eと、が形成される。遊星減速機構40は、モータ4の回転を減速してスプール3に伝達する。スプール3は、一端が軸受42によってモータ4の後述するモータケース20に回転自在に支持される。スプール3の他端(図3右端)には、回転支持用の固定板46が固定されている。固定板46は、軸受44によって、リール本体2の機構装着板19に回転自在に支持される。
<モータの構成>
モータ4は、例えば、定格出力が120ワット程度のブラシレスモータである。モータ4は、図4に示すように、モータケース20と、モータケース20の内周面に設けられた固定子22と、固定子22の内周側に配置された回転子24と、回転子が固定された出力軸26と、を有している。モータケース20は、耐食性を高めるためにアルマイト処理されたアルミニウム合金製の部材である。
モータケース20は、底部20aと筒部20bとを有し、一端(図4左端)に開口20eを有する有底筒状の部材である。モータケース20の他端に設けられた底部20aは、軸受30を装着するためのボス部20cを中心部に有する。底部20aは、筒部20bの内周面にねじ込み固定される。モータケース20の筒部20bの一端側の外周面20fは他端側の外周面20gよりも大径に形成されている。筒部20bの一端側の外周面20fには、図4のA部に拡大して示すように、雄ネジ部20dが形成されている。雄ネジ部20dは、外周面20fよりも大径に形成されている。筒部20bの一端面はモータホルダ7の後述する底部36bに当接する。また、雄ネジ部20dに隣接して、筒部20bの外周面20fには、スプール3を支持する軸受42が装着されている。
固定子22は、筒部20bの内周面に固定された図示しない複数(例えば3個)の積層コアと積層コアに巻回されるコイルと、を有する。回転子24は、出力軸26に一体回転可能に取り付けられている。回転子24は、S極及びN極を有する2極の筒状の磁石24aと、磁石24aの両端を保持する一対の磁石ホルダ24bとを含んでいる。磁石ホルダ24bは、出力軸26に一体回転可能に連結されている。回転子24は、露出部分がメッキ等の防食被膜により防食処理されている。
出力軸26は、大径部26aと、小径部26bと、を有する段付きの軸である。大径部26aには、回転子24が装着される。出力軸26の大径部26aはモータケース20のボス部20cに装着された軸受30と、モータホルダ7に装着された軸受32と、によって支持される。また、大径部26a一端には、出力軸26の糸繰り出し方向の回転を禁止するためのワンウェイクラッチ34が装着されている。小径部26bには、回転伝達機構6を構成する遊星減速機構40の2つの太陽ギア40a及び太陽ギア40bが装着される。太陽ギア40aは、小径部26bに圧入される。太陽ギア40bは、小径部26bに回転自在に支持される。このように出力軸26を段付き軸とすることにより、出力軸26の大径部26aを軸受30及び軸受32によって支持しつつ、小径部26bに太陽ギア40aを圧入しやすくなる。また、ワンウェイクラッチ34の内輪を不要とすることができる。
<モータホルダの構成>
モータホルダ7は、図3及び図4に示すように、アルミニウムダイキャスト製の概ね円形の部材である。モータホルダ7は、モータケース20の開口20eを塞ぐモータケース20の蓋部材の機能と、モータ4をリール本体2に固定する機能と、を有する。モータホルダ7は、第1側板13aの中心部の軸方向外側に配置され、複数本(例えば、6本)のボルト部材28により第1側板13aに固定されている。ボルト部材28は、スプール3側から第1側板13aに形成された複数(例えば6個)の貫通孔13fを貫通し、モータホルダ7に設けられた後述するネジ孔7dに螺合する。モータホルダ7には、モータ4のモータケース20が着脱可能に連結されている。モータ4は、前述したように、スプール3内に形成されたモータ収納空間3dに収納されている。モータ収納空間3dは、グリス等によりシールされている。モータホルダ7は、蓋部7aと、連結部7bと、取付部としての円形のフランジ部7cと、を有する。
蓋部7aは、モータケース20の開口20eを塞ぐために設けられる。蓋部7aは、モータケース20の筒部20bの一端の外周面20fに係合する筒状部36aと、開口20eを塞ぐ底部36bと、を含む係合凹部36を有する。係合凹部36の筒状部36aの先端は、軸受42の内輪に当接して、軸受42を軸方向に位置決めする。蓋部7aは、ワンウェイクラッチ34を収納するクラッチ収納部38及び軸受32を収納する軸受収納部39をさらに有する。軸受収納部39は、クラッチ収納部38の軸方向内側(図4右側)に隣接して配置される。ワンウェイクラッチ34は、クラッチ収納部38に回転不能に連結される外輪34aと、外輪34aに食い込み可能な複数の転動体3bとを有する。転動体34b、大径部26aと外輪34aの間に配置され、前述したように内輪は設けられていない。大径部26aの軸端部分において、モータホルダ7に貫通孔7fが形成されている。貫通孔7fは、太陽ギア40aを出力軸26の小径部26bに圧入するとき、出力軸26の軸端で力を受けるための支持部材を挿入するために設けられている。この貫通孔7fは、太陽ギア40aを圧入後に弾性体製のキャップ部材48によって塞がれる。また、このキャップ部材48は着脱可能なため、キャップ部材48を外すことによって、モータホルダ7を外すことなく、軸受32及びワンウェイクラッチ34に潤滑油を供給できる。
連結部7bは、モータケース20の外周面20fを連結するために設けられる。連結部7bは、係合凹部36の内周部に形成され、雄ネジ部20dに螺合する雌ネジ部36c(図4のA部参照)を有する。
フランジ部7cは、モータホルダ7を第1側板13aの外側面に固定するために係合凹部36の径方向外方に設けられる。フランジ部7cは、第1開口13dの外周側で第1側板13aの外側面に接触可能に円板状に形成される。フランジ部7cには、ボルト部材28が螺合する複数(例えば6個)のネジ孔7dが貫通孔13fに対向した位置で周方向に間隔を隔てて形成されている。また、フランジ部7cの軸方向の内側面には、第1開口13dに嵌合する環状突出部7eが形成されている。
図3に示すように、モータ4とモータホルダ7とによってモータ組立体8が構成される。モータ組立体8によってモータ4の各種のテストを行える。
このような構成のモータホルダ7には、モータケース20がネジ込み結合によって連結できるため、モータケース20の蓋部材が不要になる。このため、モータホルダ7には、モータの配線を外部に取り出すための配線取出孔を設けるだけでよい。この配線取出孔に封止部材を充填しても、配線をメンテナンス等で外す必要がないため、封止部材を外したり、封止部材を配線取付孔に再度充填したりする必要がない。このため、モータホルダ7の外側面からモータ4の内部への液体の浸入を簡素な構成で防止できるようになる。
<第1実施形態の第1変形例>
図5に示す第1変形例の電動リール110では、モータホルダ107がリール本体102のフレーム113の第1側板113aと一体で形成されている。したがって、ボルト部材28は、不要である。その他の点は図4に示す第1実施形態の電動リール10と同じ構成であるための説明を省略する。
<第2実施形態>
図6に示す第2実施形態の電動リール210では、モータ204を固定するモータホルダ207の連結部207b及びモータホルダ207を第1側板213aに固定するフランジ部207cの構成が第1実施形態と異なる。
図6のB部に拡大して示すように、連結部207bは、ネジ孔248と、ネジ部材250と、を有する。ネジ孔248は、先端248aが基端248bよりもモータケース220の他端側(図6右側)に配置されるように係合凹部236の外側面236dから内周面236eに向かって斜めに形成される。ネジ部材250は、モータホルダ207の外側面236dからネジ孔248にねじ込まれ、先端部250aによってモータケース220の外周面220fを押圧する。ネジ部材250は、例えば、ネジ軸250bの基端に例えば六角棒レンチが係合する六角形に凹んだ工具係止部250cを有する止めネジである。ネジ部材250は、先端部250aが凹んでいる窪み先である。このような構成の第2実施形態では、ネジ部材250の先端248aがモータケース220の外周面220fを押圧して凹ませ、モータケース220がモータホルダ207に連結される。
フランジ部207cには、ネジ孔ではなく、ボルト部材228が貫通可能な複数の第1貫通孔207dが周方向に間隔を隔てて形成される。また、第1側板213aにも、第1貫通孔207dと同じ位置にボルト部材228が貫通可能な第2貫通孔213fが周方向に間隔を隔てて配置されている。第1側板213aとスプール3との間には、環状の固定部材252が配置されている。固定部材252には、第1貫通孔207d及び第2貫通孔213fと対向可能なネジ孔252aが周方向に間隔を隔てて形成されている。
第2実施形態では、ボルト部材228は、フランジ部207cの外側面から第1貫通孔207d及び第2貫通孔213fを貫通して環状部材252のネジ孔252aに螺合される。これにより、第1側板213a又はモータホルダ207にネジ孔を設ける必要がなくなり、それらの機械加工が容易になる。また、それぞれのボルト部材228を個別にナットに締め付ける場合には比べて、ボルト部材228の締付作業が容易になる。
なお、この第2実施形態では、係合凹部236の蓋部207aに第1実施形態に設けられた貫通孔7fは設けられていない。
このような構成の第2実施形態では、モータケース220の外周面220fに向けて、ネジ孔248にネジ部材250をねじ込む。これによって、斜めに配置されたネジ部材250の先端がモータケース220の外周面220fを押圧することによって、モータ204がモータホルダに固定される。ここでは、ネジ部材250を斜めにねじ込むことができるため、ネジ部材250の基端がフランジ部207cから離反し、ネジ部材250を回すための工具がフランジ部207cに干渉しにくくなる。このため、モータ204をモータホルダ207に容易に固定できるようになる。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態の電動リールでは、モータがスプール内に収納されていたが、図7に示すように、第3実施形態の電動リール310では、モータ304がスプール303の前方(図7下方)でリール本体302に収納されている。リール本体302のフレーム313は、第1側板313aと第2側板313bとを連結する筒状の連結部材313cをスプール303の前方に有する。筒状の連結部材313cは、内部にモータ収納部313gを有している。
モータ304は、第1実施形態とモータケース320の構成が異なる。モータケース320において、底部320aと筒部320bとが一体形成されている。モータホルダ307は、取付部307cがフランジ部を有さず、係合凹部336の外周部から個別に径方向外方に延びる図示しない複数の取付アームを有する。取付アームの先端がボルト部材によって第1側板313aの外側面に固定される。
このように、スプール303の前方に配置されるモータ304であっても本発明を適用できる。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。なお、以降の説明において、第1実施形態に表れる構造については第1実施形態の符号を付している。
(A)電動リール10のモータホルダ7は、一端に開口20eを有し、他端に出力軸26が支持される有底筒状のモータケース20を有するモータ4をリール本体に取り付けるためのものである。電動リールのモータホルダは、蓋部7aと、連結部7bと、を備える。蓋部7aは、リール本体2に設けられ、モータケース20の一端の外周面20fに係合し、開口2eを塞ぐ底部36bを含む係合凹部36を有する。連結部7bは、モータケース20の外周面20fを連結するためのものである。
このモータホルダ7では、蓋部7aの係合凹部36の底部36bがモータケース20の開口20eを塞ぎ、係合凹部36がモータケース20の一端の外周面20fに係合することよって、モータホルダ7がモータケース20を塞ぐ。また、モータケース20の外周面20fが連結部7bによってモータホルダ7に連結され、モータケース20がモータホルダ7に固定される。ここでは、モータケース20の開口20eを塞ぐ機能と、モータケース20をリール本体2に固定する機能との2つの機能をモータホルダ7が有している。このため、モータホルダ7に蓋部材を取り付けるためのボルト部材の貫通孔が不要になる。これにより、モータホルダ7の外側面からモータ4の内部への液体の浸入を簡素な構成で防止できるようになる。
(B)モータホルダ7において、モータケース20は一端の外周面20fに形成された雄ネジ部20dを有する。連結部7bは、係合凹部36に形成され、雄ネジ部20dに螺合する雌ネジ部36cを有する。この場合には、モータケース20とモータホルダ7とを相対回転させることによって、モータケース20をモータホルダ7に取り付けできる。このため、モータケース20のモータホルダ7への取付作業を容易になる。
(C)モータホルダ7において、リール本体2は、第1側板13aと、第1側板13aと間隔を隔てて配置された第2側板13bと、第1側板13aと第2側板13bとを連結する連結部材13cと、を有するフレーム13を有する。モータホルダ7は、第1側板13aにボルト部材28によって固定されるフランジ部7c(取付部の一例)をさらに備える。この場合には、モータ4が固定されたモータホルダ7のフランジ部7cを第1側板13aにボルト部材28によって固定することによってモータ4をリール本体2に固定できる。
(D)モータホルダ207において、取付部は、係合凹部236の外周側に大径に形成されたフランジ部207cである。連結部207bは、ネジ孔248と、ネジ部材250と、を有する。ネジ孔248は、先端248aが基端248よりもモータケース220の他端側に配置されるように係合凹部236の外側面236dから内周面236eに向かって斜めに形成される。ネジ部材250は、モータホルダ207の外側面からネジ孔248にねじ込まれ、先端部250aによってモータケース220の外周面220fを押圧する。
この場合には、モータケース220の外周面220fに向けて、ネジ孔248にネジ部材250をねじ込む。これによって、斜めに配置されたネジ部材250の先端部250aがモータケース220の外周面220fを押圧することによって、モータ204がモータホルダ207に固定される。ここでは、ネジ部材250を斜めにねじ込むことができるため、ネジ部材250の基端がフランジ部207cから離反し、ネジ部材250を回すための工具がフランジ部207cに干渉しにくくなる。このため、モータ204をモータホルダ207に容易に固定できるようになる。
(E)モータホルダ207において、ネジ部材250、ネジ軸250bの基端に工具係止部250cを有する止めネジである。この場合には、頭部を有さないネジ部材250を用いているので、取付構造がコンパクトになる。
(F)モータホルダ7において、蓋部7aには、モータケース20の一端側の端面が接触する。この場合には、モータケース20の軸方向の位置決めを行える。
(G)モータホルダ7において、蓋部7aは、出力軸26の糸繰り出し方向の回転を禁止するワンウェイクラッチ34を収納可能なクラッチ収納部38をさらに有する。この場合には、ワンウェイクラッチ34の収納構造を別に設ける必要がなくなる。
(H)モータホルダ7において、クラッチ収納部38に隣接して設けられ、出力軸26の第2端を支持する軸受32を収納する軸受収納部39をさらに有する。この場合には、モータ4の出力軸26を高精度に支持できる。
(I)モータ組立体8は、モータ4と、モータホルダ7と、を備える。この場合には、蓋部材を兼ねるモータホルダ7を有するモータ組立体8が回転動作可能な状態になるとともに、上記作用効果を奏するモータ組立体8を得ることができる。
(J)電動リール10は、リール本体2と、リール本体2に回転自在に支持されるスプール3と、モータ組立体8と、を備える。この場合には、上記作用効果を奏する電動リールを得ることができる。
(K)電動リール10において、モータ4は、スプール3の内部に収納される。この場合には、モータ4がスプール3内に収納されるので、電動リール10の前後方向の長さの小型化を図れる。
(K)電動リール310において、モータ304は、スプール303の前方に配置される。この場合には、スプール303の小径化を図れる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、モータとしてブラシレスモータを例示したが、本発明はこれに限定されない。有底筒状のモータケースを有するものであれば、モータはどのようなものでもよい。例えば、ブラシ付きの直流モータでもよい。
(b)前記実施形態では、連結部として、雄ネジ部と雌ネジ部とによるネジ結合又はネジ部材による押圧による連結構造を例示したが、本発明の連結構造はこれに限定されない。例えば、モータケースをモータホルダにかしめることによって連結してもよい。また、モータホルダをバヨネット構造によってモータケースに連結してもよい。
(c)前記実施形態では、カウンターケースを有する電動リールを例に本発明を説明したが、カウンターケースを有さない電動リールにも本発明を適用できる。
1 ハンドル
2,102,302 リール本体
3,303 スプール
4 モータ
7 モータホルダ
7a 蓋部
7b 連結部
7c フランジ部
7d ネジ孔
8 モータ組立体
10 電動リール
13 フレーム
13a 第1側板
13b 第2側板
13c 連結部材
20 モータケース
20d 雄ネジ部
20e 開口
20f 外周面
26 出力軸
28 ボルト部材
32 軸受
34 ワンウェイクラッチ
36 係合凹部
36c 雌ネジ部
38 クラッチ収納部
39 軸受収納部
102 リール本体
107 モータホルダ
113 フレーム
113a 第1側板
204 モータ
207 モータホルダ
207a 蓋部
207b 連結部
207c フランジ部
210 電動リール
213a 第1側板
220 モータケース
220f 外周面
228 ボルト部材
236 係合凹部
236d 外側面
236e 内周面
248 ネジ孔
248a 先端
248b 基端
250 ネジ部材
250a 先端部
250b ネジ軸
250c 工具係止部
302 リール本体
303 スプール
304 モータ
307 モータホルダ
310 電動リール
313 フレーム
313a 第1側板
313b 第2側板
336 係合凹部

Claims (12)

  1. 一端に開口を有し、他端に出力軸が支持される有底筒状のモータケースを有するモータをリール本体に取り付けるための電動リールのモータホルダであって、
    前記リール本体に設けられ、前記モータケースの前記一端の外周面に係合し、前記開口を塞ぐ底部を含む係合凹部を有する蓋部と、
    前記モータケースの前記外周面を連結するための連結部と、
    を備える電動リールのモータホルダ。
  2. 前記モータケースは前記一端の外周面に形成された雄ネジ部を有し、
    前記連結部は、前記係合凹部に形成され、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有する、請求項1に記載の電動リールモータホルダ。
  3. 前記リール本体は、第1側板と、前記第側板と間隔を隔てて配置された第2側板と、前記第1側板と前記第2側板とを連結する連結部材と、を有するフレームを有し、
    前記係合凹部より径方向外方で前記第1側板にボルト部材によって固定される取付部をさらに備える、請求項1に記載の電動リールのモータホルダ。
  4. 前記取付部は、前記係合凹部の外周側に大径に形成されたフランジ部であり、
    前記連結部は、
    先端が基端よりも前記モータケースの前記他端側に配置されるように前記係合凹部の外側面から内周面に向かって斜めに形成されるネジ孔と、
    前記モータホルダの外側面から前記ネジ孔にねじ込まれ、先端部によって前記モータケースの外周面を押圧するネジ部材と、を有する、請求項3に記載の電動リールのモータホルダ。
  5. 前記ネジ部材、ネジ軸の基端に工具係止部を有する止めネジである、請求項4に記載の電動リールのモータホルダ。
  6. 前記蓋部には、前記モータケースの前記一端側の端面が接触する、請求項1から5のいずれか1項に記載の電動リールのモータホルダ。
  7. 前記蓋部は、前記出力軸の糸繰り出し方向の回転を禁止するワンウェイクラッチを収納可能なクラッチ収納部をさらに有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の電動リールのモータホルダ。
  8. 前記蓋部は、前記クラッチ収納部に隣接して設けられ、前記出力軸の前記第2端を支持する軸受を収納する軸受収納部をさらに有する、請求項7に記載の電動リールのモータホルダ。
  9. 前記モータと、
    請求項1から8いずれか1項に記載のモータホルダと、
    を備える電動リールのモータ組立体。
  10. リール本体と、
    前記リール本体に回転自在に支持されるスプールと、
    請求項9に記載のモータ組立体と、
    を備える電動リール。
  11. 前記モータは、前記スプールの内部に収納される、請求項10に記載の電動リール。
  12. 前記モータは、前記スプールの前方に配置される、請求項10に記載の電動リール。
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