JP2014031037A - ハッチサイドコーミング構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホールド4のハッチサイドコーミング構造1において、ハッチサイドコーミング2が、船体縦方向に縦通する縦通隔壁と一体に連続して上甲板上まで延伸して形成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この種の貨物船のホールドハッチ構造に関しては、本願出願人は、既に、例えば、実用新案登録第3076230号公報に開示のものを提案している。
図10,図11は、当該実用新案登録第3076230号公報の図1、図2として開示される考案に係るハッチコーミングエンドの横断面略示図、特に、当該ハッチコーミングエンドの一部断面図及びそのホールドの平面略示図である。
図10、図11において、符号301は、横置隔壁、102は、縦通隔壁、101は、外板、100は、ホールド、201は、上甲板、102は、ハッチサイドコーミング、104は、ハッチエンドコーミング、309は、ハッチオープニング、311は、コーミングトップ、312は、サイドコーミングスティ、313は、エンドコーミングスティ、314は、スティフナ、316は、ブラケット、317は、バックブラケットである(なお、符号は、先行技術であることを明らかにするために、上述したと同様に、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)。
ハッチサイドコーミング102に関しては、従来は、例えば、前記ホールド100を構成する前記縦通隔壁103の上に前記ハッチサイドコーミング102を溶接配置するようにしていた。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に係るハッチサイドコーミング構造において、前記ハッチサイドコーミングは、上甲板上のクロスデッキ部位置が当該クロスデッキ部の幅長だけ上甲板面と面一に欠落させたことを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る発明は、前記請求項2に係るハッチサイドコーミング構造において、前記クロスデッキ部の幅長だけ上甲板面と面一に欠落させた部分をサイドコーミングと同じ高さでクロスデッキ部と同じ長さの鋼板で閉塞したことを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1又は請求項3に係るハッチサイドコーミング構造において、前記縦通隔壁と一体に連続して上甲板上まで延伸して形成されたハッチサイドコーミング又はサイドコーミングと同じ高さでクロスデッキ部と同じ長さの鋼板で閉塞した鋼板に船体幅方向に通行する交通口、又は前記ハッチサイドコーミング又は前記鋼板を越える傾斜梯子を設けたことを特徴とする。
(1)船体縦強度部材としての機能も備えることになり、上甲板、舷側厚板等の縦通部材を小さくすることが可能となり、船体総重量を下げることができるという効果を有する。
(2)また、ハッチサイドコーミングを縦通させ、端部の複雑な構造を無くしたため、スクラップおよび現場工数の低減という効果を有する。
(3)さらに、実施例1では、図2のように同じ高さでもサイドタンクを大きくとることが可能となり設計上の自由度が上がるという効果を有する。
図1において、符号1は、本実施例1に係るハッチサイドコーミング構造、2は、縦通隔壁を上方に延伸させたハッチサイドコーミング、3は、ハッチエンドコーミング、4は、ホールド、101は、船側外板、105は、トップサイドタンク、106は、ビルジホッパータンクである。
本実施例1に係るハッチサイドコーミング構造1は、このような構造とすることにより、前記ハッチサイドコーミング2自体を船体縦強度部材として用いることができ、この結果、船体立て強度が向上するので、前記上甲板201、舷側厚板等のその余の船体縦通部材を小さくすることが可能となり、船体総重量を下げることができるようになる。
図3は、本実施例1に係るハッチサイドコーミング構造1における船体全体を通じて縦通して、かつ、前記上甲板201上まで延びるハッチサイドコーミング2が前記クロスデッキ部204と前記トップサイドタンク105上の上甲板201との間の前記ブロック溶接継手B(B1,B2)の接合概略を示す図である。図3における符号は、B1、B2は、前記ブロック溶接継手Bであり、そのうち、B1は、クロスデッキ部204上に配置接合される上部ブロック溶接継手、B2は、その下に配置接合される下部ブロック溶接継手であり、その余の符号は、図1,図2に示す同じ部材は同じ符号で示した。
図3から明らかなように、前記ハッチサイドコーミング2が、船体全体を通じて縦通して、かつ、前記上甲板201上まで延びているので、前記ブロック溶接継手B1,B2を前記クロスデッキ部204の上下に配置接合するようにしている。
なお、このような変形例にあっては、前記クロスデッキ部204位置の前記縦通隔壁103は上部が欠落するので、当該部分を含むブロック建造の際には、図4に示すように、従来どおり、前記縦通隔壁103の位置よりセンターライン側にブロック溶接継手Bを設けても良い。
図4、図5から明らかなように、前記クロスデッキ部204と前記上甲板201との間の前記ハッチサイドコーミング2の欠落部に、前記閉塞鋼板2aを配置し、下端部を両側からブロック溶接継手B3,B4で配置接合するようにしている。
なお、本実施例1に係る変形例のハッチサイドコーミング構造1は、このようにしても、前記ハッチサイドコーミング2を船体全体に縦通させるハッチサイドコーミング構造1としたので、前記ハッチサイドコーミング2自体を船体縦強度部材として用いることができ、この結果、船体縦強度が向上するので、前記上甲板201、舷側厚板等のその余の船体縦通部材を小さくすることが可能となり、船体総重量を下げることができることに変わりはない。
そこで、図6に示すように、上記の実施例1および2において、上甲板201上の幅方向の交通のため、前記クロスデッキ204上のハッチサイドコーミング2に交通口5を設けることとした。
図6に示すように、このような交通口5を設けても、前記ハッチサイドコーミング2を前記縦通隔壁103と一体に連続した構造とし、ハッチサイドコーミング2自体を船体縦強度部材としても使用する構造には変わりなく、この結果、船体幅方向の通行性を向上させつつ、上甲板201、舷側厚板等の縦通部材を小さくして、船体総重量を下げることができる。
図7は、上記実施例1及び実施例2に係るハッチサイドコーミング構造の変形例を示す図であり、前記クロスデッキ204上のハッチサイドコーミング2に傾斜梯子6が設けられたハッチサイドコーミング構造の概略図である。
2 ハッチサイドコーミング
2a 閉塞鋼板
4 ホールド
5 交通口
6 傾斜梯子
100 ホールド
101 船側外板
102、102 ハッチサイドコーミング
103 縦通隔壁
104 ハッチエンドコーミング
105 トップサイドタンク
106 ビルジホッパータンク
201 上甲板
203、203 ハッチサイドコーミング端部
204 クロスデッキ部
205 ブロック溶接継手位置
301 横置隔壁
309 ハッチオープニング
311 コーミングトップ
312 サイドコーミングスティ
313 エンドコーミングスティ
314 スティフナ
316 ブラケット
317 バックブラケット
B ブロック溶接継手
H 建屋天井制限高さ
h サイドタンク幅
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のハッチサイドコーミング構造において、前記クロスデッキ部の幅長だけ上甲板面と面一に欠落させた部分をサイドコーミングと同じ高さでクロスデッキ部と同じ長さの鋼板で閉塞したことを特徴とする。
そして、本願請求項3に係る発明は、前記請求項2に記載のハッチサイドコーミング構造において、前記縦通隔壁と一体に連続して上甲板上まで延伸して形成されたハッチサイドコーミング又はサイドコーミングと同じ高さでクロスデッキ部と同じ長さの鋼板で閉塞した鋼板に船体幅方向に通行する交通口、又は前記ハッチサイドコーミング又は前記鋼板を越える傾斜梯子を設けたことを特徴とする。
Claims (4)
- ホールドのハッチサイドコーミング構造において、
ハッチサイドコーミングが、船体縦方向に縦通する縦通隔壁と一体に連続して上甲板上まで延伸して形成されたことを特徴とするハッチサイドコーミング構造。 - 前記ハッチサイドコーミングは、上甲板上のクロスデッキ部位置が当該クロスデッキ部の幅長だけ上甲板面と面一に欠落させたことを特徴とする請求項1に記載のハッチサイドコーミング構造。
- 前記クロスデッキ部の幅長だけ上甲板面と面一に欠落させた部分をサイドコーミングと同じ高さでクロスデッキ部と同じ長さの鋼板で閉塞したことを特徴とする請求項2に記載のハッチサイドコーミング構造。
- 前記縦通隔壁と一体に連続して上甲板上まで延伸して形成されたハッチサイドコーミング又はサイドコーミングと同じ高さでクロスデッキ部と同じ長さの鋼板で閉塞した鋼板に船体幅方向に通行する交通口、又は前記ハッチサイドコーミング又は前記鋼板を越える傾斜梯子を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のハッチサイドコーミング構造。
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CN104118531A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-10-29 | 上海外高桥造船有限公司 | 单壳散货船斜纵舱壁的不等高折边方法及单壳散货船 |
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2012
- 2012-08-01 JP JP2012171022A patent/JP5438180B2/ja active Active
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