JP3080337U - 艙口の縁材構造 - Google Patents

艙口の縁材構造

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JP3080337U
JP3080337U JP2001001369U JP2001001369U JP3080337U JP 3080337 U JP3080337 U JP 3080337U JP 2001001369 U JP2001001369 U JP 2001001369U JP 2001001369 U JP2001001369 U JP 2001001369U JP 3080337 U JP3080337 U JP 3080337U
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welding
upper deck
fillet
butt
deck
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真矢 森永
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Original Assignee
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 艙口縁材は、上甲板に基部が固定されてお
り、隅肉溶接の熱影響により母材の表から裏まで通して
脆化され、外力による繰り返しの変動荷重が多く、組織
の急な不連続による切り欠ぎの存在も皆無ではなく疲労
破壊の可能性を有し、また、隅肉溶接のように形状的不
連続のあるものは、突合せ溶接に比べ引張疲労強度が劣
り、隅肉十字溶接は、溶接熱影響部を数回に亘り入熱し
て組織も不安定であり、溶接止端などの溶接欠陥の発生
可能性が高いなどの問題点を有していた。 【解決手段】 艙口縁材1を上甲板U下で突合せ溶接を
行い、上甲板Uにおいては、両面隅肉溶接でとどめ、構
造母材に対して溶接熱影響による脆化部の減少と溶接施
工法による溶接欠陥の可能性を最小限に止めようとする
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、主として二重船側構造を有する艙口H(ハッチ)の縁材と上甲板の 取合い部に関するものである。
【0002】 図3に示すように、近年、貨物船またはコンテナ船は荷役の便宜性から艙口Hの 幅を最大に広げるようになり、上甲板U上において、船側Sとの距離が短くなり 、船体船側幅の短い船が現れるようになった。
【0003】 船体は、外洋からの外力または縦強度のサギング・ホギングに耐えるため、また 、船体重量を軽くするために、従来の軟鋼(SM41)に替え、引張り強さの大 きい(降伏点または耐力高い)調質鋼(例えば、SM50Y=HT50=高張力 鋼)などを使用していた。調質鋼とは、TMCP(Thermo-Mechanical Contorol Process)と称し、製造過程で化学成分の制御と制御圧延および制御冷却された 一定の規格の鋼である。
【0004】
【従来の技術】
従来の技術を、図3の拡大図、図2に示すように、外板Sに上甲板Uが隅肉溶接 され、該上甲板Uに二重船側甲板Wが隅肉溶接され、さらに、上甲板Uに艙口縁 材30が隅肉溶接され、十字継手となっていた。
【0005】 前述のように、船体船側幅の短くしているので船側方向からの外力に対して、艙 口縁材30は、弾性限度内であるが繰り返しの変動が多いが調質鋼を使用してお り、静的強さ(降伏点または耐力、引張強さ)の問題はなかった。
【0006】 溶接および溶接熱影響部から考慮してみると、溶接金属31は、溶融温度1500℃ 以上となり、調質鋼であるがため、合金元素添加による溶接性の劣化はなく、熱 影響部34は、図4(編者:溶接学会、発行所:産報出版株式会社「溶接技術の 基礎」76P(図4.10溶接部の衝撃値の分布を定性的にあらわしたもの)に補足 説明を加えたもの)に示すように、1250℃以上の粗粒域33は、調質鋼特有の母 材32より衝撃値が極端に下がり、200℃のぜい化域までは脆化していた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたように、艙口縁材は、上甲板に基部が固定されており、隅肉 溶接の熱影響により母材の表から裏まで通して脆化され、外力による繰り返しの 変動荷重が多く、組織の急な不連続による切り欠ぎの存在も皆無ではなく疲労破 壊の可能性を有するという問題点を有していた。
【0008】 また、隅肉溶接のように形状的不連続のあるものは、突合せ溶接に比べ引張疲労 強度が劣り、隅肉十字溶接は、溶接熱影響部を数回に亘り入熱して組織も不安定 であり、溶接止端などの溶接欠陥の発生可能性が高いなどの問題点を有していた 。
【0009】 この考案は、従来の技術の有するこのような不十分な点に鑑みてなされたもので あり、その目的とするところは、艙口縁材を上甲板下で突合せ溶接を行い、上甲 板においては、両面隅肉溶接でとどめ、構造母材に対して溶接熱影響による脆化 部の減少と溶接施工法による溶接欠陥の可能性を最小限に止めようとするもので ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、外板に上甲板が隅肉溶接され、艙口縁 材を該上甲板下まで延長し、二重船側甲板と突合溶接を行い、さらに、艙口縁材 と上甲板は両面隅肉溶接されるものである。
【0011】 上甲板より少なくとも50mm下方で艙口縁材と二重船側甲板は、 突合せ溶接が行われるものである。
【0012】
【実施例】 この考案の技術を図1で示すように、図3の拡大図、図1に示すように、外板S に上甲板Uが隅肉溶接され、艙口縁材1を該上甲板U下まで延長し、二重船側甲 板Wと突合溶接を行い、さらに、艙口縁材1と上甲板Uは両面隅肉溶接される。
【0013】 艙口縁材1は、上甲板Uを基に外力により変動するのであるが、上甲板Uとの両 面隅肉溶接において、艙口縁材1、所謂、母材の片面に溶接金属2は溶融凝固し 、熱影響部3は母材の略中間どころまでしか到達しておらず、中間どころから裏 面は200℃以下であり、母材は原質のまま、調質鋼が存在するのである。
【0014】 また、上甲板Uより少なくとも50mm下方で艙口縁材1と二重船側甲板Wは、V 型開先による完全溶込みの突合せ溶接が行われ、溶接部においても、上甲板Uか らあまり距離がないのでモーメントの発生も小さく、十分な強度を有している。
【0015】
【考案の効果】
この考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。こ の考案は、艙口縁材を上甲板下で突合せ溶接を行い、上甲板においては、両面隅 肉溶接でとどめ、構造母材に対して溶接熱影響による脆化部の減少と溶接施工法 による溶接欠陥の可能性を最小限に止めようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の艙口の縁材と上甲板の取合い部を略
示したものである。
【図2】従来の艙口の縁材と上甲板の取合い部を略示し
たものである。
【図3】貨物船またはコンテナ船の横置断面を略示した
ものである。
【図4】溶接部の衝撃値の分布を定性的にあらわしたも
の(文献)したものである。
【符号の説明】
1 艙口縁材 2 溶接金属 3 熱影響部 S 外板 U 上甲板 W 二重船側甲板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外板に上甲板が隅肉溶接され、艙口縁材
    を該上甲板下まで延長し、二重船側甲板と突合溶接を行
    い、さらに、艙口縁材と上甲板は両面隅肉溶接されるを
    特徴とする艙口の縁材構造。
  2. 【請求項2】 上甲板より少なくとも50mm下方で艙口
    縁材と二重船側甲板は、突合せ溶接が行われる請求項1
    記載の艙口の縁材構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010195226A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船舶
JP2010195227A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船舶
JP2014031037A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Shin Kurushima Dockyard Co Ltd ハッチサイドコーミング構造

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