JP5759028B2 - 横式構造船体の2層甲板船の艙内構造 - Google Patents

横式構造船体の2層甲板船の艙内構造 Download PDF

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本発明は、船舶の艙内構造、特に、横式構造船体の2層甲板船の艙内構造に関する。
船舶の艙内構造を始めとする船体構造は大きく船体横方向に船体を支える船体構造材を配置する横式構造船体と、船体縦方向に船体を支える船体構造材を配置する立式構造船体とがあり、横式構造船体としては、例えば、図4に示される特開平09-109989号公報に開示のものが知られている。特開平09-109989号公報の開示は、発明名称「船舶の横肋骨の配置方法」に係り、「縦強度、横強度および局部強度に耐えうるとともに、船殻部材の部品数や船殻重量の最適化を可能とする船舶の横肋骨の配置方法を提供する」を目的とし(同公報明細書段落番号0006参照)、「船体に必要な縦強度、横強度および局部強度を有する船側外板202の板厚から、予め求めておいた船側外板202の板厚と横肋骨201の間隔との関係曲線を利用して横肋骨201の要求間隔を導き出し、その横肋骨201の要求間隔に基づいて船倉内に横肋骨201を配置する」構成とすることにより(同公報特許請求の範囲の請求項1の記載参照)、「縦強度、横強度および局部強度に耐えうるとともに、船殻部材の部品数や船殻重量の最適化を可能とし、船殻部材の部品数の削減、船殻重量の減少を図ることができる」等の効果を奏するものである(同公報明細書段落番号0015参照)。
図4は、同公報に図3として開示される開示発明に係る船舶の横肋骨の配置方法により横肋骨を配置するときの図であり、図4において、符号201は、構造材である横肋骨、202は、船側外板、203は、横隔壁である(符号は、従来であることを明確とするために本願出願人において、二百番台の符号で示した。)
このような横式構造船体の貨物船においても、貨物を積載するカーゴホールドが第2甲板によって上下に分割されている貨物船があり、この種の船舶は、一般に2層甲板船と呼ばれている。
この種の横式構造船体の2層甲板船における上下に分割されている下部艙は、船舶喫水より下に設けられるのが通常であり、当該部分にかかる水圧の影響を考慮し、強度を増すために船側外板の内側に比較的大型の構造材(上記「横肋骨」に相当)であるウエブフレーム(「Web Frame」)が所定間隔で船体横方向に配置されるのに対し、水圧の影響が少なく強度的に強固にしなくても良い上部艙においては、構造材の全てを大型の構造材の上記ウエブフレームで構成する必要はなく、船体復元性への考慮等から軽量で,かつ、低重心であることが要求され、このため、大型の構造材のウエブフレーム数を少なくして、その間を前記ウエブフレームより深さ(船側外板からの突出幅)が小さいホールドフレーム(以下、「オーディナリーフレーム(「Ordinary Frame」)」ともいう。)が所定間隔で適宜の所定数で配置される構造としている。
図5(a)〜(d)は、従来の横式構造船体の2層甲板船の前記上部艙の前記ウエブフレーム及び前記オーディナリーフレームの概略を示す縦断面図であり、図5(a)は、オーディナリーフレームの概略縦断面図であり、図5(b)は、ウエブフレームの概略縦断面図、図5(c)は、横式構造船体の2層甲板船における前記ウエブフレーム及び前記オーディナリーフレームの上下艙を分割するセカンドデッキ(2ND DK)下の船側の骨組構造を示す概略平断図、図5(d)は、これらのウエブフレーム及びオーディナリーフレームの概略平面図である。
図5(a)〜(d)において、100は、船側外板、101は、上部艙、102は、下部艙、103は、オーディナリーフレーム、104は、ウエブフレーム、105は、アッパーデッキ(UPP.DK)、106は、セカンドデッキ(2ND DK)、107は、ロンジ、108は、ブラケット、109は、倒れ止めブラケット、116は、トランスウエブ、118は、ブラケット、204は、トランスウエブ、205は、サイドフレーム、206は、ロンジバルクヘッドスチフナ、207は、ロンジバルクヘッド、208は、艙内、209は、スチフナである。また、図中のウエブセクション(「WEB SECTION」)及び(「ORDINARY SECTION」)は、それらの各上部にそれぞれ前記ウエブフレーム104及び前記オーディナリーフレーム103が配設される箇所を示す。
図5(a)〜(d)から明らかなように、この種の横式構造船体の2層甲板船は、前述するように、第2甲板である前記セカンドデッキ(2ND DK)106により上下に分割され、前記セカンドデッキ(2ND DK)106より上に配置される前記上部艙101と、同セカンドデッキ(2ND DK)106より下に配置される前記下部艙102からなり、前記上部艙101の前記オーディナリーフレーム103及び前記ウエブフレーム104のセカンドデッキ(2ND DK)106下の船側骨組構造は、図4において横肋骨201として説明したトランスウエブ204と同じものであり、ここでは前記ウエブフレーム104として説明し、当該ウエブフレーム104(「トランスウエブ204」)の間を所定間隔で適宜の所定数の前記オーディナリーフレーム103が上部に配置されるサイドフレーム205及びロンジバルクヘッドスチフナ206からなるオーディナリーフレームとで構成される。
図6(a)〜(c)は、この種の従来の横式構造船体の2層甲板船の前記オーディナリーフレーム103及び前記ウエブフレーム104のセカンドデッキ(2ND DK)106下の船側骨組構造の接合概略を示す図であり、そのうち、図6(a)は、オーディナリーフレームを船艙側から見た概略図であり、図6(b)は、同オーディナリーフレームのセカンドデッキ(2ND DK)106における平面概略図、図6(c)は、当該オーディナリーフレームの船尾側端を船尾方向から見た概略図である。
図6(a)において、破線で示される部材は、船側方向から船尾方向に直角に屈曲する逆L字状鋼板の板厚からなる前記オーディナリーフレーム103の欠落部の背後に存する部材を示し、図6(a)〜(c)に示す符号は、図5(a)〜(d)に示す部材と同一の部材は同一の符号で示し、重複する説明は省略する。
従来の横式構造船体の2層甲板船における船側骨組構造における前記オーディナリーフレーム103は、図6(b)に示されるように、前記船側外板100から船艙208方向に突出し、船尾方向に直角に屈曲する逆L字状平断面形状の鋼板からなり、当該L字の船側からの突出軸部分の延長上に前記ブラケット118が接合される。また、船艙208側から見た図6(a)から明らかなように、前記オーディナリーフレーム103の下端形状は、船艙208側の逆L字角の底辺部分の下端部が所定幅を残して斜め上方ににカットされ、上方に広がる片台形形状に構成されている。これは、図6(c)から明らかなように、逆L字の底辺端下には補強材は配置されてなく、この部分にかかる荷重の軽減及びオーディナリーフレーム103の軽量化を図るためであり、このため、当該逆L字辺端部に直下のセカンドデッキ(2ND DK)106上においては、支持を受ける補強材がなく、強度的な問題があった。
すなわち、図5(b)に示すように、従来の横式構造船体の2層甲板船における前記ウエブフレーム104の直下には、構造材である横肋骨(前記トランスウエブ204)が配置されているが、前記オーディナリーフレーム103の直下には、構造材等が配置されてなく、このため、図6(a)に示すように、前記サイドフレーム205及びロンジバルクヘッドスチフナ206上に前記セカンドデッキ(2ND DK)106が配置され、当該セカンドデッキ(2ND DK)106には前記オーディナリーフレーム103の下端部を上方に斜めにカットした一部分のみが前記セカンドデッキ(2ND DK)106に接合され、また、図6(a)〜(c)に示すように、当該オーディナリーフレーム103の側端面を前記ブラケット118により、前記オーディナリーフレーム103と前記ブラケット118はセカンドデッキ(2nd DK)106を挟んで接合される構造となっていた。
なお、ブラケット118は、機械構成部品同士を結合させる部材であり、図5(a)〜(d)に示す従来のオーディナリーフレーム103の接合部においては、前記セカンドデッキ(2ND DK)106と前記オーディナリーフレーム103を接合する直角三角形状の平板の部材からなる。
このような構成からなる従来の横式構造船体の上部艙101に配置される前記オーディナリーフレーム103は、前記セカンドデッキ(2ND DK)106下に補強材が配置される構造ではなく、単に、セカンドデッキ(2ND DK)106を挟んでその直下に設けられる前記ブラケット118により支持される構造であるので、強度的に弱いという問題がある。
さらに、従来の横式構造船体の上部艙101の船側外板100側は、図5(d)に示されるように、前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さが異なるため各端部面(前記船側外板100からの前記オーディナリーフレーム103及び前記ウエブフレーム104の各端部面)に凹凸が生じ、このために、従来の横式構造船体の2層甲板船の上部艙101においては、船側外板100側に何の処置も施さない場合には、図7(c)に示すような貨物(A)の荷崩れが発生する恐れがあるという問題があった。
図7(a)(b)(c)は、この種の従来の横式構造船体の2層甲板船の前記上部艙101の前記オーディナリーフレーム103及び前記ウエブフレーム104に貨物(A)を積んだ状態を示す概念図であり、図7(a)は、前記前記オーディナリーフレーム103に貨物(A)を積んだときの状態を、図7(b)は、前記ウエブフレーム104に貨物(A)を積んだときの状態を、図7(c)は、前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さが異なる端部面の凹凸のために貨物の荷崩れが発生する状態を示す概略図である。図7(a)(b)(c)において、符号117は、開口、符号Aは、従来の横式構造船体の2層甲板船の上部艙101に積載される貨物であり、その余の符号については、図5(a)〜(d)に示した部材と同じ部材は同じ符号で示した。
このような、従来の横式構造船体の前記上部艙101の前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さが異なる端部面の凹凸のための貨物の荷崩れの問題に対する対策として、図8(a)に示すような前記オーディナリーフレーム103部に所定深さのスパーリング110と称する部材を付加して、前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さの違いから派生する端部凹凸を回避して貨物の荷崩れを防止することが行われてきている。
図8(a)(b)(c)は、前記オーディナリーフレーム103に所定深さのスパーリング110を付加して、前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さを同じにする従来例の概略を示す図であり、図8(a)は、前記オーディナリーフレーム103に所定深さのスパーリング110を付加する概略を、図8(b)は、図5(b)と同じ前記ウエブフレーム104の概略断面図、図8(c)は、図7(c)と同じこれらのオーディナリーフレーム103及びウエブフレーム104に接して所定の貨物を積載した概略平面図である。
図8(a)(b)(c)において、符号110は、スパーリングであり、その余の符号は、図5(a)〜(d)及び図7(a)(b)(c)に示した部材と同じ部材は同じ符号で示した。
しかしながら、前記スパーリング110は船体艤装品であり、船体建造がブロック工法で行われる場合には、ブロック組立後に取り付けが行われるため、現場の取り付け作業に時間が掛かり、現場工数の増加を招くという問題があった。すなわち、ブロック工法において、横式構造船体の前記上部艙101の前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さを同じする構造材として配設するようにすれば、現場での工数を減少させることができ、効率的である。
また、前記上部艙101においても、貨物(A)の積み込み、荷揚げはフォークリフトにより行われるが、後付けのスパーリング110は強度的に弱く、貨物(A)の積み付け中に、フォークリフトの先端等が前記スパーリング110に接触することにより、当該スパーリング110が変形する事故が発生するという問題があった。
特開平09-109989号公報
上記の問題点に鑑み、本願発明は、横式構造船体の2層甲板船の第2甲板上の上部艙への積載貨物の荷崩れが防止でき、そのためのスパーリング等の船体艤装品の設置を必要とせず、かつ、ブロック工法におけるブロック組立時に構造材として機能せしめ、強度を保つとともに、現場工数を減少することができる船艙構造の船舶を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願請求項1に係る発明は、横式構造船体の2層甲板船の艙内構造において、横式構造船体の2層甲板船の上部艙に配置されるホールドフレームが、同上部艙に配置されるウエブフレームと同じ深さに構成され、かつ、当該ホールドフレームが、前記上部艙と下部艙とを上下に分割するセカンドデッキの下方に配置されるブラケットに構造的に連続して接合されていることを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造において、前記ホールドフレームは、船側外板から船艙方向に突出するT字状平断面形状からなり、T字状平断面形状のT字軸部が前記ブラケットに、T字状平断面形状のT字頭頂部が下部艙内ロンジバルクヘッドに前記セカンドデッキを介して構造的に連続して接合されていることを特徴とする。
そして、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造において、前記セカンドデッキ下のサイドフレームとロンジバルクヘッドスチフナの間に掛け渡される前記ブラケットには、当該ブラケットに平行して配置接合されるブラケットスチフナが接合されていることを特徴とする。
さらに、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造において、前記ホールドフレームが、前記上部艙において、積載する貨物が接触しない箇所に欠落部を設けたことを特徴とする。
また、本願請求項5に係る発明は、前記請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造において、前記ホールドフレームが、前記上部艙側端部の複数箇所に所定長の前記欠落部を設け、前記端部に積載貨物側面との接触箇所の対応する上下に移動可能なスライド部材を設けたことを特徴とする。
本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
(1)横式構造船体の2層甲板船における第2甲板上の上部艙のオーディナリーフレームとウエブフレームの深さを同じにしたので、積載する貨物の横揺れ等による荷崩れを防止することができる。
(2)したがって、従来、深さの短いオーディナリーフレームで荷崩れ防止用に使用されていたスパーリングの設置を必要としない。
(3)深さの大きなオーディナリーフレームは、セカンドデッキ(2ND DK)下に配置されるブラケット及びブラケットスチフナの間に挿通配置されるようにしたので、ブロック組立時に既に構造材として機能せしめ、現場工数を減少することができるという効果を有する。
(4)さらに、上記のような構造としたので、横式構造船体の2層甲板船における第2甲板上の上部艙の強度を保つことができる。
(5)また、貨物を積み付け中の事故防止にもなり、安全性向上や積み付け時間短縮という効果も有する。
図1(a)は、本発明を実施するための一実施例である横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の実施例1を示す横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレームの横断面概略図であり、図1(b)は、セカンドデッキ(2ND DK)下における平面概略図。 図2(a)(b)(c)は、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造のオーディナリーフレーム1の直下の配置概略を示す図。 図3は、実施例2に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレーム部の横断面概略図。 図4は、特開平09-109989号公報に図3として開示される開示発明に係る船舶の横肋骨の配置方法により横肋骨を配置するときの図。 図5(a)〜(d)は、従来の横式構造船体の2層甲板船の前記上部艙の前記ウエブフレーム及び前記オーディナリーフレームの概略を示す縦断面図であり、図5(a)は、オーディナリーフレームの概略横断面図であり、図5(b)は、ウエブフレームの概略横断面図、図5(c)は、横式構造船体の2層甲板船における前記ウエブフレーム及び前記オーディナリーフレームの上下艙を分割するセカンドデッキ(2ND DK)下の船側の骨組構造を示す概略平面図、図5(d)は、これらのウエブフレーム及びオーディナリーフレームの概略平面図。 図6(a)〜(c)は、この種の従来の横式構造船体の2層甲板船の前記オーディナリーフレーム103及び前記ウエブフレーム104のセカンドデッキ(2ND DK)106下の船側骨組構造の接合概略を示す図であり、そのうち、図6(a)は、オーディナリーフレームを船艙側から見た概略図であり、図6(b)は、同オーディナリーフレームのセカンドデッキ(2ND DK)106における平面概略図、図6(c)は、当該オーディナリーフレームの船尾側端を船尾方向から見た概略図。 図7(a)(b)(c)は、この種の従来の横式構造船体の2層甲板船の前記上部艙101の前記オーディナリーフレーム103部及び前記ウエブフレーム104部に貨物を積んだ状態を示す概念図。 図8(a)(b)(c)は、前記オーディナリーフレーム103に所定深さのスパーリング110を付加して、前記オーディナリーフレーム103と前記ウエブフレーム104の深さを同じにする従来例をの概略を示す図
本発明に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造を実施するための一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1(a)は、本発明を実施するための一実施例である横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の実施例1を示す横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレームの縦断面概略図であり、図1(b)は、セカンドデッキ(2ND DK)(図1(a)においては、符号106として示した)下における平面概略図である。
図1(a)(b)において、符号1は、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造のオーディナリーフレームであり、従来の前記ウエブフレーム104と同じ深さ(船側外板100からの内側距離)を有する。また、符号2は、ブラケット、3は、ブラケットスチフナであり、その余の符号は、セカンドデッキ(2ND DK)106及び上部艙101等、図5(a)〜(d)及び図6(a)〜(c)に示した部材と同一の部材は同じ符号で示す。また、前記ロンジバルクヘッド207の内側は、前記ロンジバルクヘッドスチフナ206や前記サイドフレーム205等の骨材で防撓処理が施されている。
図1(a)から明らかなように、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の上部艙内のオーディナリーフレーム1は、前記ウエブフレーム104と同じ深さ(船側外板100からの内側距離)に構成され、かつ、当該オーディナリーフレーム1は、前記セカンドデッキ(2ND DK)106下方に配置される前記ブラケット2上に支持され、構造的に連続した構造としている。ここに「構造的に連続する」とは、前記セカンドデッキ(2ND DK)106を挟んで前記オーディナリーフレーム1と前記ブラケット2が連続することをいう。
また、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造のオーディナリーフレーム1の形状は、前記船側外板100から船艙208方向に突出するT字状平断面形状からなる。
図2(a)(b)(c)は、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造のオーディナリーフレーム1の直下の配置概略を示す図であり、図2(a)は、前述の図6(a)に対応し、図2(b)は、同図6(b)に、図2(c)は、同図6(c)にそれぞれ対応する。図2(a)(b)(c)において、符号1aは、本実施例1に係るT字状平断面形状の軸部分であり、1bは、同T字状平断面形状の頭頂部を示す。
図2(b)から明らかなように、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の上部艙内のオーディナリーフレーム1は、前述するように、前記船側外板100から船艙208方向に突出するT字状平断面形状からなり、前記T字状平断面形状のT字軸部1a及びそのT字状平断面形状のT字先端に所定長の頭頂部1bからなる。なお、図2(a)における破線は、当該T字状平断面形状の鋼板のT字状軸部分1aであり、図2(b)における破線は、前記オーディナリーフレーム1のT字状平断面形状の前記頭頂部1bの直下に配置される前記ロンジバルクヘッド207である。
そして、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の上部艙内のオーディナリーフレーム1は、図1(b)に示されるように、前記ロンジバルクヘッドスチフナ206及び前記サイドフレーム205の間に掛け渡される前記ブラケット2上に配置される。
このため、前記セカンドデッキ(2ND DK)106上においては、従来の横式構造船体の2層甲板船における船側骨組構造における前記オーディナリーフレーム103において必要とした前記セカンドデッキ(2ND DK)106を挟んで支持する構造の前記ブラケット118を必要としなければ、また、その形状も従来の横式構造船体の2層甲板船における船側骨組構造における前記オーディナリーフレーム103のような前記セカンドデッキ(2ND DK)106との接合部分の下端部を所定幅だけ残して斜め上方にカットして、上方に広がる片台形形状とすることも要しない。
このことは、前記セカンドデッキ(2ND DK)106下で当該オーディナリーフレーム1が構造的に連続することを意味し、強度的に補強されたものとなる。
また、図2(b)(c)から明らかなように、当該オーディナリーフレーム1のT字状の頭頂部分1bは、前記ロンジバルクヘッド207の直上に配置され、この点においても当該部分の構造上連続し、強度が向上することとなる。
また、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の上部艙内のオーディナリーフレーム1は、前述するように、前記ロンジバルクヘッドスチフナ206及び前記サイドフレーム205の間に掛け渡される前記ブラケット2上に配置され、前記ブラケット2には、前記ブラケットスチフナ3が接合され、当該ブラケット2を補強している。すなわち、当該ブラケット2に平行して前記ブラケットスチフナ3が配置接合され、これらの前記ブラケット2と前記ブラケットスチフナ3により前記オーディナリーフレーム1を構造的に補強する構造とする。
そして、図1(a)から明らかなように、当該オーディナリーフレーム1は、前記上部艙101の天井までの高さの所定厚のT字状平断面形状の鋼板からなり、従来の横式構造船体の2層甲板船の前記上部艙101と同様に、当該高さ位置に前記アッパーデッキ(UPP.DK)105が構成され、当該アッパーデッキ(UPP.DK)105下の上部艙101天井部には前記ロンジ107、107、107が配置される。
そして、これらのオーディナリーフレーム1は、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造においては、前記ウエブフレーム104に対し、例えば、図1(a)(b)から明らかなように、前記ウエブフレーム104の間に前記オーディナリーフレーム1が2枚配置されるように構成される。
また、前記オーディナリーフレーム1の側面には、前記ウエブフレーム104と同様に所定間隔に前記倒れ止めブラケット109が複数配置される。
このような構成としたので、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造においては、上部艙101のウエブフレーム104と同じ深さのオーディナリーフレーム1であるので、積載される荷物の面がホールド面に一致し、船体横揺れ等にたいして荷崩れを防止することができ、さらに、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造においては、前記ブラケット2との上部に前記オーディナリーフレーム1がセカンドデッキ(2ND DK)106上に配置され、接合されるようにしたので、強度的にも前記上部艙101の剛性を保つことができるとともに、構造材として機能する前記オーディナリーフレーム1をブロック組立時に組立可能とすることができ、その結果、現場工数を減少することができることとなる。
次に、本発明の一実施例である横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の実施例2を図面に基づいて説明する。図3は、実施例2に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレーム部の縦断面概略図である。
図3において、符号4は、本実施例2に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレームであり、5は、当該オーディナリーフレーム4において、積載する貨物が接触しない箇所の当該オーディナリーフレーム4の端部面を欠落した欠落部であり、その余の部材は図1に示す部材と同一の部材は同一の符号で示す。
本実施例2に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙101のオーディナリーフレーム4は、最大深さは前記ウエブフレーム104と同じ深さとするが、積載する貨物の高さに応じて、積載する貨物が接触しない箇所のオーディナリーフレーム4の端部面に前記欠落部5を設けたものであり、前記セカンドデッキ(2ND DK)106下の平面構造は、上記実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレーム部と変わることはない。
本実施例2に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレーム4は、当該オーディナリーフレーム4の重量を少しでも低減させ、船体安定等を確保するためである。図3においては、上部艙101の天井に近い箇所に前記欠落部5を設けたものであるが、前記欠落部5を設ける位置は、天井に近い部分に限らない。貨物の側面が接触しない箇所であれば、全長のいずれに箇所でも良い。
また、当該オーディナリーフレーム4の端部面の適宜の複数箇所に所定長の前記欠落部5を設け、その艙内端に上下に移動可能なスライド部材(図示外)を設けて、積載貨物側面との接触箇所の対応させるようにしても良い。なお、前記スライド部材(図示外)の表面は、特に、前記セカンドデッキ(2ND DK)106に近い箇所には、貨物の搬入や積み降ろしの際に動き回るフォークリフト等の爪(図示外)等の接触によるオーディナリーフレーム4の破損を防止する弾力材で構成するようにしても良く、また、前記セカンドデッキ(2ND DK)106に近い箇所の欠落部5を設け、貨物の搬入や積み降ろしの際に動き回るフォークリフト等の爪(図示外)等の接触によるオーディナリーフレーム4の破損を防止するようにしても良い。
なお、前記欠落部5は、当該オーディナリーフレーム4の端部面に限るものではなく、端部面は、本実施例1に係る横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレーム1と同様に前記セカンドデッキ(2ND DK)106から天井までとするが、当該オーディナリーフレーム4の途中に開口部(図示外)等をからなる一又は複数個の欠落部5であっても良く、軽量化構造であればどのような形状であっても構わない。
本発明は、横式構造船体の2層甲板船の艙内構造の上部艙のオーディナリーフレーム部に利用される。
1、4 オーディナリーフレーム
1a T字軸部
1b T字頭頂部
2 ブラケット
3 ブラケットスチフナ
5 欠落部
100 船側外板
101 上部艙
102 下部艙
103 オーディナリーフレーム
104 ウエブフレーム
105 アッパーデッキ(UPP.DK)
106 セカンドデッキ(2ND DK)
107 ロンジ
108 ブラケット
109 倒れ止めブラケット
110 スパーリング
116 トランスウエブ
117 開口
118 ブラケット
201 横肋骨
202 船側外板
203 横隔壁
204 トランスウエブ
205 サイドフレーム
206 ロンジバルクヘッドスチフナ
207 ロンジバルクヘッド
209 スチフナ
A 積載貨物

Claims (5)

  1. 横式構造船体の2層甲板船の上部艙に配置されるホールドフレームが、同上部艙に配置されるウエブフレームと同じ深さに構成され、かつ、当該ホールドフレームが、前記上部艙と下部艙とを上下に分割するセカンドデッキの下方に配置されるブラケットに構造的に連続して接合されていることを特徴とする横式構造船体の2層甲板船の艙内構造。
  2. 前記ホールドフレームは、船側外板から船艙方向に突出するT字状平断面形状からなり、T字状平断面形状のT字軸部が前記ブラケットに、T字状平断面形状のT字頭頂部が下部艙内ロンジバルクヘッドに前記セカンドデッキを介して構造的に連続して接合されていることを特徴とする請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造。
  3. 前記セカンドデッキ下のサイドフレームとロンジバルクヘッドスチフナの間に掛け渡される前記ブラケットには、当該ブラケットに平行して配置接合されるブラケットスチフナが接合されていることを特徴とする請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造。
  4. 前記ホールドフレームが、前記上部艙において、積載する貨物が接触しない箇所に欠落部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造。
  5. 前記ホールドフレームが、前記上部艙側端部の複数箇所に所定長の前記欠落部を設け、前記端部に積載貨物側面との接触箇所の対応する上下に移動可能なスライド部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の横式構造船体の2層甲板船の艙内構造。
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