JP2014001674A - エンジン駆動作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージ型のエンジン駆動作業機において,燃料タンクより生じた漏油がボンネット外に漏出することを確実に防止する。
【解決手段】エンジン駆動作業機の構成機器を搭載した単一の構造体によって形成されたフレーム10上をボンネット50で覆うと共に,前記ボンネット50内の空間を仕切壁55によってエンジン室56と排風室57とに仕切り,前記排風室57の下方位置から前記エンジン室56の下方位置に至る前記フレーム10内の空間に,上向きに開放する有底の漏油溜12を燃料タンク60の容量以上の容量で形成する。そして,前記排風室57の下方にカバー61を設け,前記カバー61によって前記排風室57の底部を画成すると共に,該カバー61の下方に形成された燃料タンク収容空間63内に燃料タンク60を収容する。
【選択図】図2

Description

本発明は圧縮機や発電機等の作業機本体とこれを駆動するエンジンを共に備えたエンジン駆動作業機に関し,より詳細には,前述の作業機本体やエンジン等の構成機器をフレーム上に載置すると共に,前記構成機器が載置されたフレームの上面をボンネットによって覆ったパッケージ型のエンジン駆動作業機において,燃料や潤滑油等が漏れ出した際にこれを受け止める漏油溜を備えたエンジン駆動作業機に関する。
発電機や圧縮機等の作業機本体,前記作業機本体を駆動するエンジン,バッテリー,その他の必要な機器から構成される構成機器をフレーム上に載置すると共に,前記構成機器と共にフレーム上部を防音材等が取り付けられたボンネットで覆うことによりパッケージ化したエンジン駆動作業機は,独自の駆動源を持つことにより設置場所を問わずに使用できると共に,可搬性を有することから工事現場等において広く使用されている。
このようなエンジン駆動作業機にあっては,パッケージ内に収容された作業機本体やエンジン,燃料タンク等から燃料や潤滑油等の漏出が生じた場合であっても,設置場所の土壌等を汚染することが無いよう,燃料や潤滑油等の漏油が更にボンネット外に迄漏出してしまうことがないよう,漏油を留めておくための漏油溜を設けることが行われている。
このような漏油溜の構成として,フレームを上下に分解可能に構成し,下フレームを上向きに開放する有底の水密な箱型に形成して漏油溜を形成すると共に,この下フレームの上部に上フレームを重ねてボルト止めによって一体的に固着し,上下フレームの内部に形成された空間に扁平状で大容量の燃料タンクを収納することで,漏油を下フレーム内に溜めることができるようにしたエンジン駆動作業機が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−69759号公報
以上で説明した特許文献1に記載のエンジン駆動作業機では,下フレーム内を水密な容器として漏油溜とし,上下フレーム内に形成された空間に燃料タンクを収容すると共に,上フレーム上にエンジンや作業機本体等の構成機器を搭載していることから,燃料タンク,エンジン,及び作業機本体から漏出した燃料や潤滑油は,いずれも下フレーム内に溜まることとなるために機外への油の漏出が防止できる。
しかし,上記構成のエンジン駆動作業機にあっては,フレーム内に形成された空間内に大容量の燃料タンク全体を収容する構成を採用しているため,燃料タンクを収容する空間を確保するためにフレーム全体の厚さ(高さ)を厚く(高く)する必要があり,この構成がエンジン駆動作業機全体の全高を高くして,運搬,設置に際し,高さ方向に大きな空間を必要とするものとなっていた。
また,前述した構造のエンジン駆動作業機にあっては,フレームを上下フレームの組合せによって構成する2ピース構造と成すと共に,これらを固定するためのボルト等の固定部材が必要で,部品点数が多く,フレームの組み立て作業に労力を割く必要があった。
更に,上下フレーム内の空間には,平面視においてこの空間を埋めるように扁平の大容量燃料タンクが収容されているために,大容量燃料タンクに阻まれて下フレームの底部を直接,点検等することができない構造となっていた。
そのため,下フレーム内に形成された漏油溜の掃除やメンテナンスを行おうとすれば,上下フレームを固定するボルトを外して下フレームより上フレームをエンジンや作業機本体等の機器ごとクレーンで吊り上げ,更に大容量タンクを除去した後,掃除やメンテナンスを行う必要がある等,極めて大掛かりな作業を必要としていた。
なお,特許文献1のようなフレーム内に漏油溜を形成したエンジン駆動作業機にあっては,パッケージ内に浸入した雨水が漏油溜へ流入すると,漏油溜に漏油と共に雨水が貯留してしまい漏油の抜き取りに際し,漏油と水とを分離して回収する必要があった。
また,このように漏油のみならず雨水が漏油溜に溜まってしまうと,漏油溜の容量を燃料タンクの容量に対し大きく取っていたとしても,溜まった雨水の量が多くなれば漏油の全てを受け切れずにオーバーフローさせてしまう場合もある。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,部品点数が少なく,比較的簡単な構造であり,エンジン駆動作業機の全高を可及的に低く抑えることができると共に,漏油溜内の掃除,その他のメンテナンスが容易であり,漏油溜に雨水を溜めることなく漏油のみを溜めることで,燃料や潤滑油等が燃料タンクやエンジン,作業機本体より漏出した場合であっても,これらを機外に漏出させることなくパッケージ内に確実に溜めておくことができるエンジン駆動作業機を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明のエンジン駆動作業機1は,単一の構造体として形成されたフレーム10上にエンジン30及び該エンジン30によって駆動される作業機本体40を搭載すると共に,前記エンジン30及び作業機本体40を搭載したフレーム10上をボンネット50で覆ったパッケージ型のエンジン駆動作業機において,
前記ボンネット50内の空間を仕切壁55によって前記エンジン30及び作業機本体40が収容されるエンジン室56と,前記仕切壁55に設けた開口55aを介して前記エンジン室56と連通すると共に前記ボンネット50の天板に形成された排風口54を介して機外に開放する排風室57とに仕切り,前記エンジン室56から前記排風室57を介して前記排風口54に至る冷却風の流路を形成し,
前記排風室57の下方位置から前記エンジン室56の下方位置に至る前記フレーム10内の空間に,上向きに開放する有底の漏油溜12を燃料タンク60の容量以上の容量で形成し,
前記排風室57の下方において前記漏油溜12の開放部上を覆い,前記排風室57内の雨水が前記漏油溜12に浸入することを防止するカバー61を設け,前記カバー61によって前記排風室57の底部を画成すると共に,該カバー61の下方に燃料タンク収容空間63を形成し,
前記燃料タンク収容空間63内に,前記漏油溜12内に底部が受け入れられた状態で前記燃料タンク60を収容したことを特徴とする(請求項1)。
前記構成のエンジン駆動作業機1において,少なくとも前記漏油溜12の形成位置における前記フレーム10の上部開口縁に,上向きに突出する枠板13を連続して設け,前記枠板13の形成位置に対する外側に前記ボンネット50の側壁を配置することができる(請求項2)。
このような枠板13を設ける場合,枠板13の形成位置における前記フレームの上部開口縁に,更に外周方向に向かって突出するフランジ14を連続して設け,該フランジ14の周縁部上に前記ボンネットの側壁下端を接合又は近接して配置し,前記枠板13,フランジ14,及びボンネット50の側壁下端部で形成された排水路16を設けると共に,前記フランジ14及び/又は前記ボンネット50の側壁下端部に,例えば前記フランジ14を貫通する貫通孔151,前記側壁の下端部に形成された貫通孔152及び/又は前記フランジ14と前記ボンネット50の側壁下端間に設けた隙間153等から成る,水抜孔15を設けるものとしても良い(請求項3)。
更に,前記カバー61に,前記仕切壁55より遠ざかる方向に向けて上向きに傾斜する傾斜面61aを設けるものとしても良い(請求項4)。
この場合,前記傾斜面61aの下端を前記仕切壁55に水密に突合し,前記仕切壁55と前記傾斜面61a下端の突合位置に形成された溝62を,前記枠板13の形成位置に対し外側に延長して前記排水路16に連通させるものとしても良い(請求項5)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明のエンジン駆動作業機1にあっては,以下の顕著な効果を得ることができた。
フレーム10内に漏油溜12を形成すると共に,排風室57の下方に底部のみが漏油溜12に収容されるように燃料タンク60を配置したことで,フレーム10の厚み(高さ)が燃料タンク60の容量による影響を受けなくなった。その結果,燃料タンク60の容量を確保しつつ,フレームの厚み(高さ)を低く抑えることが可能となり,エンジン駆動作業機1の全高も低く抑えることができた。
また,フレーム10を単一の構造体として形成したことで部品点数を少なくすることができ,エンジン駆動作業機1の組み立てに際しフレーム10の組み立てが不要となるために組立時の作業工数を減らすことができた。
前述の漏油溜12を排風室57の下方からエンジン室56の下方に至る位置に設けると共に,燃料タンク60を排風室57の下部に設けた燃料タンク収容空間63内に収容することで,例えばエンジン室56のボンネット50側面に設けたメンテナンス用の扉(図示せず)を開けて窓52を開放すれば,燃料タンク60が邪魔をすることなく容易にフレーム10内に設けた漏油溜12内部を確認することができ,漏油溜12内の掃除やメンテナンスが容易である。
更に,前記排風室57の底部を画成するカバー61を設けたことで,排風室57内に入り込んだ雨水が漏油溜12に入り込むことを防止することができた。
フレーム10の開口部周縁に前述の枠板13を連続して設け,前記枠板13の形成位置に対する外側に前記ボンネット50の側壁を配置した構成では,ボンネット50の側壁内面を伝った雨水の落下等が生じた場合であっても,前記枠板13の存在によりこのような雨水が漏油溜12内に入り込むことを防止できた。
特に,前述の枠板13と共にフランジ14を設けることで,枠板13,フランジ14,及びボンネット50の側壁下端部で形成された排水路16を設けた構成(図5参照)では,この排水路16及び排水路16に設けた水抜孔15を介して雨水を円滑に機外に排出することができ,漏油溜12に対する雨水の浸入をより確実に防止することができた。
前記カバー61に,前記仕切壁55より遠ざかる方向で上向きに傾斜する傾斜面61aを設けた構成にあっては,燃料タンク収容空間63として排風室57側に向かって突出する形状を有する大きな空間を確保することができ,大容量の燃料タンク60の搭載が可能となった。しかも,前記傾斜面61aの傾きは,エンジン室56からの排風を排風口54に向けて偏向する偏向板として機能するため,排風の円滑な流れを生じさせるものであった。
前記カバー61の傾斜面61aの下端部を前記仕切壁55に水密に突合すると共に,前記仕切壁55と前記傾斜面61aの下端部との突合位置に形成された溝62を,前記枠板13の形成位置に対し外側に延長した構成にあっては,このカバー61の傾斜面61aによってカバー61上に落下した雨水を溝62に円滑に集めることができると共に,溝62に集められた雨水を排水路16及び水抜孔15を介して円滑に機外に円滑に排出することができた。
本発明のエンジン駆動作業機の斜視図。 本発明のエンジン駆動作業機の正面透視図。 フレームの斜視図。 燃料タンク及びカバー部分の拡大斜視図。 フレームに対する枠板,フランジ,及びボンネットの取付状態の説明図。 図5に対する変形例を示す説明図。 図5に対する更に別の変形例を示す説明図。
以下に,添付図面を参照しながら本発明のエンジン駆動作業機1について説明する。
図1中の符号1は,本発明のエンジン駆動作業機であり,このエンジン駆動作業機1は,フレーム10上にエンジン30や作業機本体(図示の実施形態にあっては発電機)40,バッテリー70,その他の必要な機器から成る構成機器を載置すると共に,これらの構成機器が載置されたフレーム10の上面を,側壁及び天板を備えた箱型のボンネット50で覆いパッケージ化したものである。
なお,図1では,後述する排風室57内の構造を説明するためにボンネット50の一部を透視している。また,図1では,ボンネット50の側面に点検用の窓52,53を設けると共,この窓52,53を開放した状態を図示しているが,これらの窓52,53は,適切な防音材を貼着した扉(図示せず)によって塞ぐことができるように構成されており,これによりエンジン30や作業機本体40の作動音等の騒音の漏出が防止されていると共に,扉(図示せず)の開放により内部点検等のメンテナンスを容易に行うことができるようになっている。
ボンネット50の天板の一角には,図示の実施形態では金網状の排風口54が設けられており,ボンネット50内で熱交換に使用された冷却風(排風)が,この排風口54を介して機外に排出できるように構成されている。
前述したボンネット50内の空間は,図2に示すように仕切壁55によって仕切られており,仕切壁55によって仕切られた一方の空間にエンジン30及び作業機本体40を収容するエンジン室56が,他方に,前述の排風口54に連通する排風室57が形成されている。
そして,前述の仕切壁55の中央に形成された開口55aを介して前記二室56,57が連通していると共に,エンジン室56側で前記開口55aに面してエンジン30の冷却水を冷却風で冷却するラジエータコア32が取り付けられており,エンジン30の駆動によってラジエータファン31が回転すると,エンジン室56からラジエータコア32を通過した冷却風が排風室57内に導入されると共に,排風室57の上部で開口する排風口54より機外に排出できるようになっている。
エンジン30や作業機本体40等の構成機器を載置する前述のフレーム10は,本実施形態にあっては図2〜7に示すように幅方向の断面において略コ字状を成すチャネル材を,いずれも外向きに開放するコ字となるように矩形状に配置して溶着,その他の方法で固着した枠状の基本構造を有し(図3参照),従来技術として紹介した上下二段のフレームをボルトで連結した構造とは異なり,本発明のエンジン駆動作業機1で使用するフレーム10は前述した枠体を基本構造とした単一の構造体(1ピース構造)となっている。
図3に示す実施形態にあっては,このフレーム10上に仕切壁55やラジエータコア32を載置する基台17,エンジンの底部を支えるための支持材18,及び作業機本体40の底部を載置する架台19をそれぞれ設け,図2に示すようにこれらの基台17,支持材18,及び架台19上に仕切壁55やラジエータコア32,エンジン30,及び作業機本体40をそれぞれ載置した状態でフレーム10上をボンネット50で覆うことで,ボンネット50内における各部材の適切な配置が実現できるようになっている。
前述した排風室57の下部からエンジン室56の下部に至り,フレーム10の前記枠体内には,図2及び図3に示すように漏油溜12が形成されている。
この漏油溜12は,例えば上部を開口する水密性の有底箱体をフレーム10の枠体内に取り付けることによって形成しても良く,または,フレーム10の枠体を構成するチャネル材の垂直壁の内周面に,漏油溜12の底面となる金属板等を溶着等の方法で水密に取り付けることにより形成しても良く,水密の漏油溜12を形成可能であればその形成方法は特に限定されない。
図2に示す実施形態にあってはこの漏油溜12を,排風室57の下部からエンジン室56の長手方向約1/3の位置に至り設けているが,エンジン室56の下方における漏油溜12の形成範囲は,燃料タンク60の容量に対して十分な容量を確保し得るものであれば,図示の例に限定されず,より拡張乃至は縮小して形成しても良い。
以上のように構成されたフレーム10の上部開口縁のうち,少なくとも漏油溜12が形成されている部分,好ましくは,漏油溜12の形成部分よりも広い範囲のフレーム10の上部開口部には,図5に示すように開口部の内周縁より上方に向かって突出する枠板13が周方向に連続して取り付けられている。
フレーム10の内周縁に対する枠板13の接合は,接合部を介して雨水が漏油溜12に入り込むことがないように水密に取り付けるものとし,全周に亘り連続溶接を行うか,必要に応じてシール材を貼着乃至は塗布することにより水密性を確保する。
なお,前述したようにフレーム10の枠体内に上向きに開放する有底の箱体を取り付けることで漏油溜12を形成する場合には,この箱体の上端開口縁が,フレーム10の上部開口縁より上方に突出するように取り付けることで,別途,枠板13を取り付ける作業が不要となる。
このようにフレーム10の上部開口縁に枠板13を設けることで,この枠板13が漏油溜12内に入り込もうとする雨水に対する障壁となるため,この枠板13の形成位置に対して外側にボンネット50の側壁を配置すれば,雨水がボンネット50の内壁を伝って落下した場合であっても,漏油溜12内に入り込むことは無い。
前述したようにコ字状のチャンネル材によってフレーム10の枠体を形成することで,フレーム10の上部開口縁に外周方向に突出するフランジ14が形成されている本実施形態にあっては,図4に示すように所定間隔でこのフランジ14の肉厚を貫通する貫通孔151を水抜孔15として設け,この水抜孔15を介してフランジ14上に落下した雨水を機外に排出できるようにすることができる。また,この水抜孔15を当該エンジン駆動作業機の運転時に機外よりも僅かに高い圧力となる排風室57内に配置したことから,排風室57内と機外との圧力差で円滑に雨水を機外に排出することができる。
そして,例えば図5に示すようにボンネット50の側壁下端をフランジ14の周縁部に接合することで,前述の枠板13,フランジ14,及びボンネット50側壁によって排水路16が形成され,これによりボンネット50の内壁を伝って落下した雨水は,排水路16内に確実に捕集されて,水抜孔15を介して機外に排出されるため,枠板13を越えて漏油溜12内に入り込むことがない。
なお,図5に示す例では,フランジ14に設けた貫通孔151を水抜孔15とする例を説明したが,この構成に代え,又は,この構成と共に,例えば図6に示すようにボンネット50の側壁下端部に設けた貫通孔152を水抜孔15として使用しても良く,更には図7に示すようにフランジ14とボンネット50の側壁下端との間に設けた隙間153を前述の水抜孔15として使用しても良い。
前述の仕切壁55によってボンネット50内の空間を仕切ることで形成された排風室57の下部には,図2に示すようにカバー61が設けられており,このカバー61によって排風室57の底部を画成することで,排風室57と漏油溜12との連通をこのカバー61によって遮断している。
そして,前述のように排風室57の底部をカバー61で画成することにより,該カバー61の下方に形成された空間を燃料タンク収容空間63とし,この燃料タンク収容空間63内に燃料タンク60を,その底部が漏油溜12内に受け入れられた状態で収容できるようにした。
図示の実施形態にあっては,前記カバー61を図2に示すように正面視において単一の斜辺を有する略台形のキャップ状に形成し,このカバー61の傾斜面61aの下端を仕切壁55に水密に突合すると共に,該カバー61の垂直側壁の下端部が枠板13の外側に配置されるように取り付けることで,カバー61上に落下した雨水が漏油溜12内に入ることができないようになっている。
そして,前記傾斜面61aと仕切壁55との突合位置に形成された溝62を,前述の枠板13の外側迄延設して,溝62を排水路16に連通することで,図4中に破線の矢印で示すように,傾斜面61aを伝って溝62内に捕集された雨水は,枠板13とフランジ14,及びボンネット50の内壁によって形成された排水路16内に導入され,水抜孔15を介して機外に円滑に排出されるようになっている。なお,外気が水抜孔15から排風室57内に吹き込んで排風室57内の雨水が飛散するような場合があっても,カバー61が漏油溜12の上部を覆っていることから,飛散した雨水が漏油溜12内に入り込むことがない。
さらに,このようにカバー61に傾斜面61aを設けたことで,カバー61上に落下した雨水を所定の方向に誘導することができるだけでなく,エンジン室56から排風室57に流れ込んだ排風を排風口54が形成された上方に向けて偏向することができるため,排風を円滑に行うこともできる。
しかも,このような形状のカバー61を使用することで,燃料タンク収容空間63の上部が排風室57側に向かって突出した形状となるために,燃料タンク収容空間63を広くとることができ,排風の流れを妨げることなく,大容量の燃料タンク60を搭載することが可能となっている。
このようにしてカバー61を取り付けることにより排風室57から分離された,排風室57の下方の空間は,前述したようにこれを燃料タンク収容空間63と成し,ここに燃料タンク60を収容する。
図2に示すように,本実施形態にあってはこの燃料タンク60の上端部分を前述のカバーの内部形状に対応した形状に形成することで,燃料タンク収容空間63内の空間を最大限使用して燃料タンク60を収容することで,燃料タンク60の容量を可及的に大きくできるようにしている。
このように,燃料タンク60をカバーの下方に収容することで,前述したように排風室57内の雨水が漏油溜12内に入り込むことを防止できる一方,燃料タンク60からの燃料の漏出や,燃料タンク60に対する給油時の噴きこぼれ等があった場合には,漏出した燃料が漏油溜12内に確実に回収される。
1 エンジン駆動作業機
10 フレーム
12 漏油溜
13 枠板
14 フランジ
15 水抜孔
151,152 貫通孔
153 隙間
16 排水路
17 基台
18 支持材
19 架台
30 エンジン
31 ラジエータファン
32 ラジエータコア
40 作業機本体
50 ボンネット
52,53 窓
54 排風口
55 仕切壁
55a 開口
56 エンジン室
57 排風室
60 燃料タンク
61 カバー
61a 傾斜面
62 溝
63 燃料タンク収容空間
70 バッテリー

Claims (5)

  1. 単一の構造体として形成されたフレーム上にエンジン及び該エンジンによって駆動される作業機本体を搭載すると共に,前記エンジン及び作業機本体を搭載したフレーム上をボンネットで覆ったパッケージ型のエンジン駆動作業機において,
    前記ボンネット内の空間を仕切壁によって前記エンジン及び作業機本体が収容されるエンジン室と,前記仕切壁に設けた開口を介して前記エンジン室と連通すると共に前記ボンネットの天板に形成された排風口を介して機外に開放する排風室とに仕切り,前記エンジン室から前記排風室を介して前記排風口に至る冷却風の流路を形成し,
    前記排風室の下方位置から前記エンジン室の下方位置に至る前記フレーム内の空間に,上向きに開放する有底の漏油溜を燃料タンクの容量以上の容量で形成し,
    前記排風室の下方において前記漏油溜の開放部上を覆い,前記排風室内の雨水が前記漏油溜に浸入することを防止するカバーを設け,前記カバーによって前記排風室の底部を画成すると共に,該カバーの下方に燃料タンク収容空間を形成し,
    前記燃料タンク収容空間内に,前記漏油溜内に底部が受け入れられた状態で前記燃料タンクを収容したことを特徴とするエンジン駆動作業機。
  2. 少なくとも前記漏油溜の形成位置における前記フレームの上部開口縁に,上向きに突出する枠板を連続して設け,前記枠板の形成位置に対する外側に前記ボンネットの側壁を配置したことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動作業機。
  3. 前記枠板の形成位置における前記フレームの上部開口縁に外周方向に向かって突出するフランジを連続して設け,該フランジの周縁部上に前記ボンネットの側壁下端を接合又は近接して配置し,前記枠板,フランジ,及びボンネットの側壁下端部で形成された排水路を設けると共に,前記フランジ及び/又は前記ボンネット側壁下端部に水抜穴を設けたことを特徴とする請求項2記載のエンジン駆動作業機。
  4. 前記カバーに,前記仕切壁より遠ざかる方向に向けて上向きに傾斜する傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のエンジン駆動作業機。
  5. 前記カバーに,前記仕切壁より遠ざかる方向に向けて上向きに傾斜する傾斜面を設けると共に,前記傾斜面の下端を前記仕切壁に水密に突合し,前記仕切壁と前記傾斜面下端の突合位置に形成された溝を,前記枠板の形成位置に対し外側に延長したことを特徴とする請求項2又は3記載のエンジン駆動作業機。
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