JP2013530229A5 - - Google Patents

Description

以上からわかるように、本発明に係る化合物（Ａ）を含有する組成物は、当該技術分野の原稿技術に係る重合性化合物を含有する組成物よりも優れている。本発明の実施態様の一部を以下の項目［１］−［１５］に記載する。
［１］
組成物であって、
ａ）以下の特徴：
６〜２０個の炭素原子を有する唯１つの骨格ユニット（Ｕ）であって、そのうちの少なくとも６個の炭素原子が芳香族又は脂肪族環状部分を形成し、残りの炭素原子が前記環状部分から懸垂する置換基の一部であるか、又はスペーサユニットに対する架橋基の一部であり、前記残りの炭素原子のうちの１以上が、酸素原子によって置換されてもよく、前記骨格ユニットがビスフェノール構造及びハロゲン原子を含まない骨格ユニット（Ｕ）、
エーテル結合を介して前記骨格ユニット（Ｕ）に結合する１又は２個のユニット（Ｓ）であって、少なくとも１個のユニット（Ｓ）が、１個のユニット（Ｓ）内に−ＣＨ _２ −ＣＨ _２ −ＣＨ _２ −ＣＨ _２ −Ｏ−ＣＨ _２ −ＣＨ（Ｑ）−ＯＧ部分若しくは−ＣＨ _２ −ＣＨ（ＯＧ）−ＣＨ _２ −ＯＭ部分又はこれら２種類の部分の混合物を含むユニット（Ｓ）、
（式中、
Ｇは、少なくとも１個の重合可能部分及びウレタン部分を含み、前記ウレタン部分は、ユニット（Ｓ）に対する結合エレメントとして作用し、
Ｍは、アクロイル、メタクロイル、アリール、これらの混合物及び組み合わせから選択される少なくとも１個の基を含み、
Ｑは、水素、メチル、フェニル、フェノキシメチル、これらの混合物及び組み合わせから選択される少なくとも１個の基を含むが、
但し、前記骨格ユニット（Ｕ）には少なくとも２個の置換基が結合し、それぞれが少なくとも１個の基Ｇを有し、
ユニット（Ｓ）が１個しか存在しない場合、前記ユニット（Ｓ）の一部ではない基Ｇは、ユニット（Ｕ）から懸垂する更なる置換基中に位置する）を有する化合物（Ａ）と、
ｂ）充填剤（Ｂ）と、
ｃ）反応開始剤（Ｃ）と、を含み、
歯科用組成物である組成物。
［２］
前記化合物（Ａ）が、以下の特徴のうちの少なくとも１つを特徴とする、項目１に記載の組成物：
○分子量（Ｍｗ）：約６００〜約１２００、
○官能性：１分子当たり２〜４個の反応基、
○屈折率：約１．５００〜約１．５６０（ｎ _Ｄ ^２０ ）。
［３］
前記骨格ユニット（Ｕ）が、以下から選択される部分を含む、項目１又は２に記載の組成物：

（式中、 ^＊ は別の部分又はユニットへの結合点を示す）。
［４］
前記スペーサユニット（Ｓ）が、以下から選択される部分により表される、項目１〜３のいずれかに記載の組成物：

（ｍ＝１〜３及びｎ＝１〜３、
Ｑ＝水素、メチル、フェニル、フェノキシメチル）、

（Ｍ＝アクロイル、メタクロイル、フェニル）、

（Ｍ＝アクロイル、メタクロイル、フェニル及びｍ＝１〜３及びｎ＝１〜３、
Ｑ＝水素、メチル、フェニル、フェノキシメチル）、
（式中、 ^＊ は別の部分又はユニットへの結合点を示す）。
［５］
前記Ｇが、以下から選択される部分：

これらの組合せ及び混合物を含む（式中、 ^＊ は別の部分又はユニットへの結合点を示す）、項目１〜４のいずれかに記載の組成物。
［６］
前記化合物（Ａ）が、式（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）、（ＩＶ）、（Ｖ）、（ＶＩ）、及び（ＶＩＩ）のうちのいずれかに係る構造：

（式中、
ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６、（ｃ＋ｄ）＝１〜６、
Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択される）、

（式中、
Ｒ＝独立して、Ｈ又はメチルから選択される）、

（式中、
Ｒ＝Ｈ又はメチル）、

（式中、
Ｒ＝独立して、Ｈ又はメチルから選択される、
Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択される、
ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６且つ（ｃ＋ｄ）＝１〜６）

（式中、
Ｒ＝Ｈ又はメチル、
Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択される、
ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６且つ（ｃ＋ｄ）＝１〜６）

（式中、
ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６、（ｃ＋ｄ）＝１〜６、
Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択され、
式中、Ｇは、以下から選択され、

式中、Ｕは、以下から選択される）

これらの組合せ及び混合物を特徴とする
（式中、 ^＊ は別の部分又はユニットへの結合点を示す）、項目１〜５のいずれかに記載の組成物。
［７］
化合物（Ａ）が、以下：

これらの混合物及び組み合わせから選択される項目１〜６のいずれかに記載の組成物。
［８］
前記反応開始剤（Ｃ）が、レドックス反応開始剤、光反応開始剤、又はこれらの組合せ若しくは混合物である、項目１〜７のいずれかに記載の組成物。
［９］
以下の成分のうちの１以上を更に含む、項目１〜８のいずれかに記載の組成物：
○化合物（Ａ）とは異なる重合可能化合物（Ｄ）、
○重合可能基を含まない柔軟剤（Ｅ）、
○補助剤（Ｆ）。
［１０］
前記重合性化合物（Ｄ）が、エチレン性不飽和モノマー、オリゴマー、又はポリマー、これらの組合せ及び混合物から選択される、項目１〜９のいずれかに記載の組成物。
［１１］
以下の量の成分を含む、項目１〜１０のいずれかに記載の組成物：
○化合物（Ａ）：約５〜約７０重量％、
○充填剤（Ｂ）：約２５〜約９０重量％、
○反応開始剤（Ｃ）：約０．１〜約３重量％、
○重合性化合物（Ｄ）：約０〜約６５重量％、
○柔軟剤（Ｅ）：約０〜約２０重量％、
○補助剤（Ｆ）：約０〜約２５重量％、
（重量％は、全組成物の重量に対する）。
［１２］
硬化後、以下のパラメータのうちの少なくとも１、２、又はそれ以上を特徴とする、項目１〜１１のいずれかに記載の組成物：
○圧縮強度：少なくとも約３００ＭＰａ、より好ましくは少なくとも約３５０ＭＰａ、最も好ましくは少なくとも約３７５ＭＰａ、
○曲げ強度：少なくとも約１００ＭＰａ、より好ましくは少なくとも約１１５ＭＰａ、最も好ましくは少なくとも約１３０ＭＰａ、
○Ｅ−弾性率：少なくとも約８ＧＰａであるが１４ＧＰａ以下、より好ましくは少なくとも約１０ＧＰａであるが１２ＧＰａ以下、
○接着ディスク収縮歪み：１．９０％未満、より好ましくは１．７０％未満、最も好ましくは１．５０未満、
○収縮応力：１７００μｓｔｒａｉｎ未満、より好ましくは１５５０μｓｔｒａｉｎ未満、最も好ましくは１４００μｓｔｒａｉｎ未満、
○硬化深度：少なくとも約４．４０ｍｍ、より好ましくは少なくとも約４．５０ｍｍ、最も好ましくは少なくとも約４．６０ｍｍ。
［１３］
容器内に収容されている項目１〜１２のいずれかに記載の組成物。
［１４］
前記組成物が、少なくとも色に関して互いに異なる項目１〜１３のいずれかに記載の少なくとも２つの組成物を含むキットオブパーツ。
［１５］
歯科用セメント、クラウン及びブリッジ材料、歯科用充填材、注型材料、キャビティライナ、コーティング組成物、ミルブランク、歯列矯正装置、シーラント、又はこれらの組合せを製造するための項目１〜１４のいずれかに記載の組成物の使用。

Claims (3)

1. 組成物であって、
   ａ）以下の特徴：
   ６〜２０個の炭素原子を有する唯１つの骨格ユニット（Ｕ）であって、そのうちの少なくとも６個の炭素原子が芳香族又は脂肪族環状部分を形成し、残りの炭素原子が前記環状部分から懸垂する置換基の一部であるか、又はスペーサユニットに対する架橋基の一部であり、前記残りの炭素原子のうちの１以上が、酸素原子によって置換されてもよく、前記骨格ユニットがビスフェノール構造及びハロゲン原子を含まない骨格ユニット（Ｕ）、
   エーテル結合を介して前記骨格ユニット（Ｕ）に結合する１又は２個のユニット（Ｓ）であって、少なくとも１個のユニット（Ｓ）が、１個のユニット（Ｓ）内に−ＣＨ_２−ＣＨ_２−ＣＨ_２−ＣＨ_２−Ｏ−ＣＨ_２−ＣＨ（Ｑ）−ＯＧ部分若しくは−ＣＨ_２−ＣＨ（ＯＧ）−ＣＨ_２−ＯＭ部分又はこれら２種類の部分の混合物を含むユニット（Ｓ）、
   （式中、
   Ｇは、少なくとも１個の重合可能部分及びウレタン部分を含み、前記ウレタン部分は、ユニット（Ｓ）に対する結合エレメントとして作用し、
   Ｍは、アクロイル、メタクロイル、アリール、これらの混合物及び組み合わせから選択される少なくとも１個の基を含み、
   Ｑは、水素、メチル、フェニル、フェノキシメチル、これらの混合物及び組み合わせから選択される少なくとも１個の基を含むが、
   但し、前記骨格ユニット（Ｕ）には少なくとも２個の置換基が結合し、それぞれが少なくとも１個の基Ｇを有し、
   ユニット（Ｓ）が１個しか存在しない場合、前記ユニット（Ｓ）の一部ではない基Ｇは、ユニット（Ｕ）から懸垂する更なる置換基中に位置する）を有する化合物（Ａ）と、
   ｂ）充填剤（Ｂ）と、
   ｃ）反応開始剤（Ｃ）と、を含み、
   歯科用組成物である組成物。
2. 前記化合物（Ａ）が、式（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）、（ＩＶ）、（Ｖ）、（ＶＩ）、及び（ＶＩＩ）のうちのいずれかに係る構造：
   

   

   （式中、
   ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６、（ｃ＋ｄ）＝１〜６、
   Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択される）、
   

   

   （式中、
   Ｒ＝独立して、Ｈ又はメチルから選択される）、
   

   

   （式中、
   Ｒ＝Ｈ又はメチル）、
   

   

   （式中、
   Ｒ＝独立して、Ｈ又はメチルから選択される、
   Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択される、
   ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６且つ（ｃ＋ｄ）＝１〜６）
   

   

   （式中、
   Ｒ＝Ｈ又はメチル、
   Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択される、
   ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６且つ（ｃ＋ｄ）＝１〜６）
   

   

   （式中、
   ａ、ｂ＝０〜３、ｃ、ｄ＝０〜３、（ａ＋ｂ）＝１〜６、（ｃ＋ｄ）＝１〜６、
   Ｑ＝独立して、水素、メチル、フェニル、又はフェノキシメチルから選択され、
   式中、Ｇは、以下から選択され、
   

   

   式中、Ｕは、以下から選択される）
   

   

   これらの組合せ及び混合物を特徴とする
   （式中、^＊は別の部分又はユニットへの結合点を示す）、請求項１に記載の組成物。
3. 化合物（Ａ）が、以下：
   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   これらの混合物及び組み合わせから選択される請求項１に記載の組成物。