JP2013242369A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013242369A
JP2013242369A JP2012114387A JP2012114387A JP2013242369A JP 2013242369 A JP2013242369 A JP 2013242369A JP 2012114387 A JP2012114387 A JP 2012114387A JP 2012114387 A JP2012114387 A JP 2012114387A JP 2013242369 A JP2013242369 A JP 2013242369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyboard
lid
instrument case
speaker
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012114387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6103336B2 (ja
Inventor
Nariyuki Nagatsuma
成之 永妻
Kazuo Shimada
和夫 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2012114387A priority Critical patent/JP6103336B2/ja
Priority to US13/894,204 priority patent/US20130305899A1/en
Priority to CN201310306489.0A priority patent/CN103426423B/zh
Publication of JP2013242369A publication Critical patent/JP2013242369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6103336B2 publication Critical patent/JP6103336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10CPIANOS, HARPSICHORDS, SPINETS OR SIMILAR STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS WITH ONE OR MORE KEYBOARDS
    • G10C3/00Details or accessories
    • G10C3/12Keyboards; Keys
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 スピーカの音を効率良く且つ良好に放音させることができる鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】 前部側が上方に開放されたほぼ箱形状の楽器ケース1と、この楽器ケース1内に配置されて楽器ケース1の前部上側に露呈する鍵盤部10と、前蓋15と後蓋16とが折り曲げ可能に連結されて鍵盤部10の上側を開閉可能に覆う鍵盤蓋13と、この鍵盤蓋13をガイドして鍵盤部10を上側に開放した際に鍵盤蓋13を折り曲げて鍵盤部10の後部に接近させた状態で配置させる蓋ガイド部14と、鍵盤部10の後方に位置する楽器ケース1内に配置されたスピーカ26と、を備え、鍵盤蓋13は、鍵盤部10を上側に開放した際に、鍵盤部10の後部とスピーカ26との間に配置され、且つ楽器ケース1の上部に第2放音孔28を設けた。従って、スピーカ26の音を第2放音孔28から良好に楽器ケース1の外部に放音させることができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの鍵盤楽器に関する。
例えば、電子鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、前部側が上方に開放された楽器ケース内に鍵盤部を設けると共に、この鍵盤部を覆う鍵盤蓋を開閉可能に設け、この楽器ケースの下面にスピーカを上向きに取り付け、このスピーカで発生した音を楽器ケース内から楽器ケースの前側に向けて放音するように構成したものが知られている。
特開2011−28034号公報
このような電子鍵盤楽器における鍵盤部は、楽器ケース内に配置された鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回転可能な状態で並列に配列された複数の鍵とを備え、この複数の鍵の各隙間を通してスピーカの音が楽器ケースの前側に向けて放音されるように構成されている。
また、鍵盤蓋は、前蓋と後蓋とが蝶番で折り曲げ可能に連結され、蓋ガイド部によってガイドされるように構成されている。この場合、蓋ガイド部は、鍵盤蓋が鍵盤部を上側に開放した際に、前蓋と後蓋とを蝶番で折り曲げて。後蓋を鍵盤部の後部に接近させた状態で配置させるように構成されている。
これにより、この電子鍵盤楽器では、鍵盤蓋が鍵盤部を上側に開放した際に、前蓋が楽器ケースの上部に僅かな隙間をもって接近すると共に、後蓋が楽器ケースの後部に僅かな隙間をもって接近し、これらの隙間を通してスピーカの音が楽器ケースの前側に向けて放音されるように構成されている。
しかしながら、このような電子鍵盤楽器では、スピーカで発生した音が楽器ケースの内部を通して楽器ケースの前側に向けて放音される際に、鍵盤部における複数の鍵の各隙間、および後蓋と楽器ケースの後部との僅かな隙間、並びに前蓋と楽器ケースの上部との僅かな隙間を通して、スピーカの音が楽器ケースの前側に向けて放音される構成であるから、スピーカの音を効率良く且つ良好に放音させることができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、スピーカの音を効率良く且つ良好に放音させることができる鍵盤楽器を提供することである。
この発明は、
前部側が上方に開放された楽器ケースと、
この楽器ケース内に配置された鍵盤シャーシに複数の鍵が並列に配列されると共に前記楽器ケースの前部上側に露呈された鍵盤部と、
前記鍵盤部の後方に位置し、前記楽器ケース内に配置されたスピーカと、
前記楽器ケースの上部に位置する天板に設けられ、前記スピーカで発生した音を放音するための放音孔と、
複数の蓋部が折り曲げ可能に連結された鍵盤蓋と、
前記鍵盤部を上側に開放した際に、前記鍵盤蓋を折り曲げた状態で、前記鍵盤部の後部と前記スピーカとの間で、かつ前記放音孔を閉塞しない位置に配置させる蓋ガイド部と、
を備えていることを特徴とする鍵盤楽器である。
この発明によれば、鍵盤蓋が鍵盤部を開放させて上側に露呈させた状態で、この鍵盤部を押鍵操作してスピーカから楽音を発生させた際に、その楽音を楽器ケースの上部に設けられた放音孔から確実に且つ良好に楽器ケースの外部に放音させることができるので、スピーカの音を効率良く且つ良好に放音させることができる。
この発明を電子鍵盤楽器に適用した第1実施形態を示した断面図である。 図1に示された電子鍵盤楽器において、鍵盤蓋および閉塞蓋を開いて演奏する状態を示した断面図である。 図2に示された電子鍵盤楽器において、閉塞蓋を取り外した状態を示した要部の平面図である。 図2に示された電子鍵盤楽器において、閉塞蓋を開いて支持するための蓋支持部材を示した要部の拡大斜視図である。 図2に示された電子鍵盤楽器において、閉塞蓋を開いて蓋支持部材によって支持した状態を示した要部の拡大断面図である。 図5に示された閉塞蓋を押し上げた状態を示した要部の拡大断面図である。 図6に示された蓋支持部材を反時計回りに回転させて閉塞蓋を閉じる方向に下げた状態を示した要部の拡大断面図である。 図7に示された蓋支持部材が閉塞蓋の収納凹部に収納されて閉塞蓋が第2放音孔を塞いだ状態を示した要部の拡大断面図である。 この発明を電子鍵盤楽器に適用した第2実施形態を示した断面図である。 図9に示された電子鍵盤楽器において閉塞蓋を取り外した状態を示した要部の平面図である。
(第1実施形態1)
以下、図1〜図8を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した第1実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1〜図3に示すように、楽器ケース1を備えている。この楽器ケース1は、前側上部(図1では左側上部)が開放された横長のほぼ箱形状に形成されている。
すなわち、この楽器ケース1は、図1および図2に示すように、底板2と、この底板2の前端部(図1では左端部)に起立して設けられた前板3と、底板2の後端部(図1では右端部)に起立して設けられた後板4と、底板2の左右両側部(図1では紙面の表裏面の両側部)に起立して設けられた一対の側板5と、この一対の側板および後板4の上部に配置された天板6とを備えている。
この場合、前板3は、図1および図2に示すように、後板4の高さのほぼ半分程度の高さで形成されている。また、一対の側板5は、その前端部が前板3よりも少し高く形成され、前後方向(図1では左右方向)におけるほぼ中間部から後部側が後板4と同じ高さで形成され、前端部から中間部に向けて後部上がりに傾斜する傾斜部に形成されている。
天板6は、図1および図2に示すように、前天板7と後天板8とを備えている。この場合、前天板7は、一対の側板5の後部における前側上部に配置されている。後天板8は、一対の側板5の後部における後側上部と後板4の上部とに配置されている。これにより、楽器ケース1は、一対の側板5の各傾斜部に対応する前部側が上方に開放された横長のほぼ箱形状に形成されている。
この楽器ケース1内には、図1〜図3に示すように、鍵盤部10が設けられている。この鍵盤部10は、楽器ケース1の底板2上に配置された鍵盤シャーシ11と、この鍵盤シャーシ11上に上下方向に回転可能な状態で並列に配列された複数の鍵12とを備えている。この鍵盤部4は、図2および図3に示すように、複数の鍵12が楽器ケース1の前部側から上方に露呈した状態で、押鍵操作されるように構成されている。
また、この楽器ケース1内には、図1および図2に示すように、コンソールパネル9が鍵盤部10の後部に位置する上側から天板6の前部の下側に向けて傾斜して設けられている。また、この楽器ケース1内には、鍵盤部10の上側を覆う鍵盤蓋13が蓋ガイド部14によって開閉可能に設けられている。この鍵盤蓋13は、前蓋15と後蓋16とを有し、この前蓋15と後蓋16とが蝶番17によって折り曲げ可能に連結された構成になっている。
この場合、前蓋15の前端部には、図1および図2に示すように、ガイド軸15aが一対の側板5に向けて突出して設けられている。また、後蓋16の前端部には、ガイド軸16aが一対の側板5に向けて突出して設けられている。この後蓋16の後端部には、軸取付板16bが取り付けられており、この軸取付板16bには、ピニオンギア16cが回転可能に取り付けられている。
蓋ガイド部14は、図1および図2に示すように、鍵盤蓋13が鍵盤部10の上側を覆った際に前蓋15と後蓋16とをほぼ平板状に配置し、且つ鍵盤蓋13が鍵盤部10を上側に開放した際に前蓋15と後蓋16とを蝶番17で折り曲げて鍵盤部10の後部に接近させた状態で配置させるように構成されている。この場合、蓋ガイド部14は、ガイドレール部18とガイド部材19とを有している。
ガイドレール部18は、図1および図2に示すように、一対の側板5の内面に前板3の上側からコンソールパネル9の上側を経て後板4に向けて斜め上方に傾斜して設けられ、鍵盤蓋13の前蓋15のガイド軸15aと後蓋16のガイド軸16aとをそれぞれガイドするように構成されている。これにより、ガイドレール部18は、図1に示すように、前蓋15と後蓋16とが鍵盤部10の上側を覆った際に、前蓋15と後蓋16とを前下りに傾斜させた状態で平板状に配置するように構成されている。
ガイド部材19は、図1および図2に示すように、鍵盤部10の後端部の上部付近に位置する箇所の側板5の内面に設けられた支持軸20と、この支持軸20に回転自在に取り付けられたアーム部21と、このアーム部21の先端と後蓋16のピニオンギア16cとを連結する連結軸22と、側板5に支持軸20を中心とする円弧状に設けられて連結軸22をガイドするガイド溝部23と、後蓋16のピニオンギア16cが噛み合って回転移動する半円形状のガイド歯車部24とを備えている。
これにより、蓋ガイド部14は、図1に示すように、鍵盤蓋13の前蓋15と後蓋16とが鍵盤部10の上側を覆って閉じた際に、前蓋15のガイド軸15aがガイドレール部18の前端部に位置し、後蓋16のガイド軸16aがガイドレール部18の中間部に位置し、後蓋16の後端部に位置する連結軸22がガイド溝部23の上端部に位置し、且つピニオンギア16cがガイド歯車部24の上端部に位置することにより、前蓋15と後蓋16とを前下がりに傾斜させた状態で平板状に配置するように構成されている。
また、この蓋ガイド部14は、図2に示すように、鍵盤蓋13が開いて鍵盤部10を上側に開放した際に、前蓋15と後蓋16とが蝶番17で折れ曲がり、前蓋15のガイド軸15aが鍵盤部10の後部上方に位置するガイドレール部18の箇所に位置し、後蓋16のガイド軸16aがガイドレール部18の後端部に位置し、この後蓋16の後端部に位置する連結軸22がガイド溝部23の下端部に位置し、且つピニオンギア16cがガイド歯車部24の下端部に位置することにより、鍵盤蓋13が鍵盤部10の後部を覆い隠すように、後蓋16を前蓋15に対し折り曲げて鍵盤部10の後部に接近させた状態で、垂下させ、かつ後述の第2放音孔28を閉塞しない位置に配置するように構成されている。
ところで、楽器ケース1内には、図1および図2に示すように、スピーカ26が鍵盤部10の後方に位置した状態で下向きに配置されている。すなわち、このスピーカ26は、鍵盤蓋13の後蓋16が前蓋15に対し折り曲げられて鍵盤部10の後部に接近した状態で垂下された際に、この後蓋16の後方に位置する箇所における鍵12の配列方向の両側に配置されている。この場合、楽器ケース1の底板2には、スピーカ26の音を楽器ケース1の下側に向けて放音する第1放音孔27が設けられている。
また、楽器ケース1の天板6における後天板8には、図1〜図3に示すように、スピーカ26の音を楽器ケース1の上側に向けて放音する第2放音孔28が設けられている。この場合、前天板7は、鍵盤部10の後部の上方に位置して後天板8よりも高い位置に配置され、鍵盤蓋13が鍵盤部10を上側に開放した際に、前蓋15の上面が接近するように構成されている。また、後天板8は、スピーカ26の上方に位置した状態で、その上面が前天板7の下面と同じ高さで一対の側板5と後板4との上部に設けられている。
これにより、第2放音孔28は、図1〜図3に示すように、スピーカ26の上方に位置する後天板8の両側にそれぞれ設けられている。この後天板8の上面には、第2放音孔28を塞ぐための閉塞蓋30が開閉可能に設けられている。この閉塞蓋30は、その厚みが前天板7と同じ厚みで形成され、その後端部がヒンジ部31によって後板4の上端部に回転可能に取り付けられている。これにより、閉塞蓋30は、後天板8上に重なって配置された際に、その上面が前天板7の上面と同じ高さになるように構成されている。
また、この閉塞蓋30は、図1〜図8に示すように、蓋支持部材32によって開閉可能に支持されるように構成されている。すなわち、この蓋支持部材32は、図4および図5に示すように、後天板8上に設けられた支持ガイド部33と、この支持ガイド部32に移動可能に支持される支持アーム部34とを備えている。支持ガイド部33は、ガイド板35と位置規制板36とを備えている。
ガイド板35は、図4〜図8に示すように、支持アーム部34を後天板8の前後方向にガイドするものであり、前取付部35aと後取付部35bとの上部に本体部35cを架け渡した構成になっている。位置規制板36は、支持アーム部34を位置規制するものであり、ガイド板35の本体部35cの下側に配置され、前側位置規制部36aと後側位置規制部36bとを備えている。前側位置規制部36aは、緩やかな山形状に形成されており、後側位置規制部36bは、急峻な山形状に形成されている。
支持アーム部34は、図4〜図8に示すように、丸棒をほぼU字形状に折り曲げ、その両端部を更に左右に折り曲げたものであり、ほぼU字形状の底部が支持ガイド部33にガイドされて支持される支持部34aに形成され、両端部が閉塞蓋30に回転可能に取り付けられたアーム軸34bに形成されている。この場合、閉塞蓋30の下面には、支持ガイド部33および支持アーム部34が挿入する収納凹部30aと、支持アーム部34のアーム軸34bを収納凹部30a内に回転可能に取り付ける軸受け金具30bとが設けられている。
これにより、この蓋支持部材32は、図5に示すように、閉塞蓋30を開いた際に、支持アーム部34がアーム軸34bを中心に自重で回転して、支持部34aが支持ガイド部33の前端部に位置してガイド板35の前側取付部35aに当接し、これにより支持部34aが位置規制され、この状態で閉塞蓋30が支持アーム部34によって支持されるように構成されている。
また、この蓋支持部材32は、図6に示すように、閉塞蓋30を閉じる際に、閉塞蓋30を少し持ち上げると、支持アーム部34の支持部34aが支持ガイド部33のガイド板35の本体部35cに下側から当接し、閉塞蓋30の上方への回転を規制するように構成されている。
このときに、蓋支持部材32は、図6に示すように、支持アーム部34の支持部34aが支持ガイド部33の位置規制部36における前側位置規制部36aを乗り越えることなく、前側位置規制部36aに接近することにより、不用意に閉塞蓋30が閉じないように構成されている。
また、この蓋支持部材32は、図7に示すように、支持アーム部34を反時計回りに回転させて支持部34aが前側位置規制部36aを乗り越えた際に、閉塞蓋30が閉じる方向に回転しながら、支持部34aが位置規制部36上を移動して後側位置規制部36bに当接し、閉塞蓋30が閉じる方向に回転するのを規制して、閉塞蓋30が完全に閉じないように構成されている。
さらに、この蓋支持部材32は、図7に示すように、支持アーム部34の支持部34aを後側位置規制部36bの上側に持ち上げて離脱させると、図8に示すように、支持アーム部34が反時計回りに回転しながら、支持部34aが後側位置規制部36bを乗り越えて、支持ガイド部33の後端部に位置し、この支持部34aがガイド板35の後側取付部35bに当接して位置規制されるように構成されている。
これにより、蓋支持部材32は、図1および図8に示すように、閉塞蓋30の下面に設けられた収納凹部30a内に挿入して収納されることにより、閉塞蓋30が後天板8の上面に密接した状態で配置され、これにより閉塞蓋30が第2放音孔28を塞ぐように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の作用について説明する。
この電子鍵盤楽器で演奏をする場合には、まず、鍵盤蓋13を開いて鍵盤部10を上側に開放させる。このときには、前蓋15の前端部を持ち上げて後方に向けて移動させると、前蓋15のガイド軸15aと後蓋16のガイド軸16aがガイドレール部18に沿って移動し、後蓋16の連結軸22がガイド溝部23に沿って移動すると共に、ピニオンギア16cがガイド歯車部24に噛み合って移動しながら、前蓋15と後蓋16とが蝶番17で徐々に折れ曲がって楽器ケース1内の後側に向けて移動する。
そして、前蓋15のガイド軸15aが鍵盤部10の後部上方に位置するガイドレール部18の箇所に位置し、後蓋16のガイド軸16aがガイドレール部18の後端部に位置し、この後蓋16の後端部に位置する連結軸22がガイド溝部23の下端部に位置し、且つピニオンギア16cがガイド歯車部24の下端部に位置すると、後蓋16が前蓋15に対し折れ曲がって鍵盤部10の後部に接近した状態で楽器ケース1内に垂下される。
これにより、鍵盤蓋13が、図2に示すように、鍵盤部10の後部を覆い隠す。このときには、後蓋16が鍵盤部10の後部とスピーカ26との間に配置されて、その両方の間を仕切る。この状態では、鍵盤部10が上方に開放されて複数の鍵12が上側に露呈するので、演奏が可能な状態になる。この状態で、演奏する前には、まず、天板6の閉塞蓋30を開いて第2放音孔28を開放する。
このときには、閉塞蓋30の前端部を持ち上げると、蓋支持部材32の支持アーム部34が自重でアーム軸34bを中心に自動的に回転しながら、支持部34aが支持ガイド部33の位置規制板36上を移動して、この位置規制板36の後側位置規制36bおよび前側位置規制部36aを順次乗り越えるので、支持部34aが支持ガイド部33のガイド板35の前取付部35aに当接する。これにより、閉塞蓋30が天板6の後天板8上に開いた状態で支持アーム部34によって支持される。
このような状態で、楽器ケース1の前部側から上側に露呈した鍵盤部10の複数の鍵12を押鍵操作して演奏すると、その押鍵操作に応じた楽音をスピーカ26が発生する。この場合、スピーカ26で発生した楽音のうち、高音側の音は、楽器ケース1の底板2に設けられた第1放音孔27から楽器ケース1の下側に向けて放音される。また、低音側の音は、楽器ケース1の天板6における後天板8に設けられた第2放音孔28から楽器ケース1の上側に向けて放音されると共に、この放音された音が閉塞蓋30によって楽器ケース1の前側に向けて放音される。
この場合、低音側の音は、第2放音孔28から楽器ケース1の上側に放音されるほかに、鍵盤蓋13の前蓋15と天板6の前天板7との間を通って楽器ケース1の前側に向けて放音されると共に、鍵盤蓋13の後蓋16の下側から鍵盤シャーシ11内を通って複数の鍵12の各隙間から楽器ケース1の前側に向けて放音される。これらによって、スピーカ26で発生した楽音が効率良く良好に楽器ケース1から放音される。
一方、演奏をないときには、鍵盤蓋13を閉じて鍵盤部10を覆うと共に、閉塞蓋30を閉じて第2放音孔28を塞ぐ。このときには、鍵盤蓋13の前蓋15の前端部を楽器ケース1の前側に向けて引き出すと、前蓋15のガイド軸15aと後蓋16のガイド軸16aがガイドレール部18に沿って移動し、後蓋16の連結軸22がガイド溝部23に沿って移動すると共に、ピニオンギア16cがガイド歯車部24に噛み合って移動しながら、前蓋15と後蓋16とが蝶番17で徐々に折れ曲がって楽器ケース1の前側に向けて移動する。
そして、前蓋15のガイド軸15aが楽器ケース1の前板3上に位置するガイドレール部18の前端部に位置し、後蓋16のガイド軸16aがガイドレール部18の中間部に位置し、この後蓋16の後端部に位置する連結軸22がガイド溝部23の上端部に位置し、且つピニオンギア16cがガイド歯車部24の上端部に位置すると、前蓋15と後蓋16とが前下がりに傾斜した状態で平板状に配置される。これにより、鍵盤部10が前蓋15と後蓋16とによって覆われる。
また、このときに、閉塞蓋30を閉じて第2放音孔28を塞ぐ。この場合には、閉塞蓋30を少し持ち上げると、蓋支持部材32の支持アーム部34の支持部34aが支持ガイド部33のガイド板35の本体部35cに下側から当接し、閉塞蓋30の上方への回転が規制される。このときに、図6に示すように、支持アーム部34の支持部34aが支持ガイド部33の位置規制部36における前側位置規制部36aを乗り越えることなく、前側位置規制部36aに接近する。このため、不用意に閉塞蓋30が閉じることがない。
この状態で、図7に示すように、支持アーム部34を反時計回りに回転させて、支持部34aが前側位置規制部36aを乗り越えた際には、閉塞蓋30が閉じる方向に回転しながら、支持部34aが位置規制部36上を移動して後側位置規制部36bに当接する。これにより、閉塞蓋30の回転が規制されて、閉塞蓋30が完全に閉じるのを防ぎ、閉塞蓋30によって手を挟んで怪我をするのを防ぐことができる。
この後、図8に示すように、支持アーム部34の支持部34aを後側位置規制部36bの上側に持ち上げて後側位置規制部36bから離脱させると、支持アーム部34が再び回転しながら支持部34aが後側位置規制部36bを乗り越えて、支持ガイド部33の後端部に位置してガイド板35の後側取付部35bに当接して位置規制される。このときには、蓋支持部材32が閉塞蓋30の収納凹部30a内に収納されて、閉塞蓋30が後天板8上に配置されて第2放音孔28を塞ぐ。
このように、この電子鍵盤楽器によれば、前部側が上方に開放されたほぼ箱形状の楽器ケース1と、この楽器ケース1内に配置されて楽器ケース1の前部上側に露呈する鍵盤部10と、前蓋15と後蓋16が折り曲げ可能に連結されて前記鍵盤部の上側を開閉可能に覆う鍵盤蓋13と、この鍵盤蓋13を開閉可能にガイドして鍵盤部10を上側に開放した際に鍵盤蓋13を折り曲げて鍵盤部10の後部に接近させた状態で配置させる蓋ガイド部14と、鍵盤部10の後方に位置する楽器ケース1内に配置されたスピーカ26と、を備え、鍵盤蓋13が鍵盤部10を上側に開放した際に、鍵盤蓋13が折り曲げられて鍵盤部10の後部とスピーカ26との間に配置され、且つ楽器ケース1の上部に第2放音孔28が設けられていることにより、この第2放音孔28によってスピーカ26の音を効率良く且つ良好に放音させることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器では、鍵盤蓋13が鍵盤部10を開放させて上側に露呈させた状態で、この鍵盤部10を押鍵操作してスピーカ26から楽音を発生させた際に、その楽音を楽器ケース1に設けられた第2放音孔28から確実に且つ良好に楽器ケース1の外部に放音させることができるので、スピーカ26の音を効率良く且つ良好に放音させることができる。
また、この電子鍵盤楽器では、鍵盤蓋13を開閉可能にガイドする蓋ガイド部14が、鍵盤部10の上側を鍵盤蓋13で覆った際に前蓋15と後蓋16とをほぼ平板状に配置し、且つ鍵盤部10を鍵盤蓋13が上側に開放した際に、前蓋15と後蓋16とを折り曲げて鍵盤蓋13を、鍵盤部10の後部に接近させた状態で、鍵盤部10の後部とスピーカ26との間に配置させる構成であるから、前蓋15と後蓋16とによって鍵盤部10の後部を覆うことができると共に、後蓋16によって鍵盤部10の後部とスピーカ26との間を仕切ることができ、これにより鍵盤部10の後方に位置する楽器ケース1内に音響空間を形成することができる。
この場合、スピーカ26は楽器ケース1内に下向きに配置されており、第2放音孔28は楽器ケース1の上部におけるスピーカ26の上方に位置する箇所に設けられていることにより、スピーカ26で発生した楽音のうち、低音側の音を楽器ケース1の天板6に設けられた第2放音孔28から楽器ケース1の上側に向けて放音することができ、また高音側の音を楽器ケース1の底板2に設けられた第1放音孔27から楽器ケース1の下側に向けて放音することができる。このため、スピーカ26で発生した楽音を効率良く良好に楽器ケース1から放音することができる。
このとき、スピーカ26で発生した楽音のうち、低音側の音は、楽器ケース1の天板6に設けられた第2放音孔28から楽器ケース1の上側に向けて放音されるほか、鍵盤蓋13の前蓋15と天板6の前天板7との間を通って楽器ケース1の前側に向けて放音されると共に、鍵盤蓋13の後蓋16の下側から鍵盤シャーシ11内を通って複数の鍵12の各隙間から楽器ケース1の前側に向けて放音されるので、これらによってもスピーカ26で発生した楽音を効率良く良好に楽器ケース1から放音することができる。
また、この電子鍵盤楽器では、楽器ケース1の上部に第2放音孔28を塞ぐ閉塞蓋30が開閉可能に設けられていることにより、演奏する際に、閉塞蓋30を開くことにより、スピーカ26の音を第2放音孔28から楽器ケース1の上側に放音させることができると共に、この放音された音を閉塞蓋30で楽器ケース1の前側に向けて放音させることができる。また、演奏しない際には、閉塞蓋30で第2放音孔28を塞ぐことにより、第2放音孔28から塵埃などの異物が楽器ケース1内に侵入するのを防ぐことができる。
さらに、この電子鍵盤楽器では、閉塞蓋30を開閉自在に支持する蓋支持部材32を備えていることにより、この蓋支持部材32によって閉塞蓋30を開いた状態で安全に且つ確実に支持することができる。この場合、蓋支持部材32は、後天板8上に設けられた支持ガイド部33と、この支持ガイド部32に移動可能に支持される支持アーム部34とを備えているので、閉塞蓋30を開いた際に、支持アーム部34を自重で動作させ、この支持アーム部34を支持ガイド部32によって起立させた状態で保持することができ、この支持アーム部34によって閉塞蓋30を開いた状態で確実に且つ安定して支持することができる。
すなわち、支持ガイド部33は、支持アーム部34を後天板8の前後方向にガイドするガイド板35と、支持アーム部34を位置規制する位置規制板36とを備えており、支持アーム部34は、丸棒をほぼU字形状に折り曲げてなり、支持ガイド部33にガイドされて支持される支持部34aと、閉塞蓋30に回転可能に取り付けられたアーム軸34bとを備えているので、閉塞蓋30を開いた際に、支持ガイド部32によって支持アーム部34を起立させた状態で保持することができる。
この場合、ガイド板35は、前取付部35aと後取付部35bとの上部に本体部35cを架け渡した構成であり、位置規制板36は、ガイド板35の本体部35cの下側に配置されて、緩やかな山形状の前側位置規制部36aと急峻な山形状の後側位置規制部36bとを備えているので、閉塞蓋30を開いた際に、ガイド板35の前取付部35aによって支持アーム部34の支持部34aを確実に位置規制して保持することができ、また閉塞蓋30を閉じる際に、位置規制板36の前側位置規制部36aと後側位置規制部36bとによって支持アーム部34の支持部34aを位置規制しながら安全に閉じることができる。
すなわち、閉塞蓋30を閉じる際には、閉塞蓋30を少し持ち上げると、蓋支持部材32の支持アーム部34の支持部34aが支持ガイド部33のガイド板35の本体部35cに下側から当接し、閉塞蓋30の上方への回転を規制することができる。このときに、支持アーム部34の支持部34aが支持ガイド部33の位置規制部36における前側位置規制部36aを乗り越えることがなく、前側位置規制部36aに接近するため、不用意に閉塞蓋30が閉じるのを防ぐことができる。
また、この状態で、支持アーム部34を反時計回りに回転させて、支持部34aが前側位置規制部36aを乗り越えた際には、閉塞蓋30が閉じる方向に回転しながら、支持部34aが位置規制部36上を移動して後側位置規制部36bに当接するので、閉塞蓋30が完全に閉じるのを防ぐことができ、これにより閉塞蓋30によって手を挟んで怪我をするのを防ぐことができる。
さらに、この状態で、支持アーム部34の支持部34aを後側位置規制部36bの上側に持ち上げて後側位置規制部36bから離脱させると、支持アーム部34が再び回転しながら支持部34aが後側位置規制部36bを乗り越えるので、支持アーム部34をガイド板35の後側取付部35bに当接させて確実に位置規制することができる。
この場合、閉塞蓋30には、蓋支持部材32を収納する収納凹部30aが設けられているので、支持アーム部34がガイド板35の後側取付部35bに当接して位置規制された際に、蓋支持部材32を閉塞蓋30の収納凹部30a内に収納することができ、これにより閉塞蓋30を天板6の後天板8上に密接させて配置させることができると共に、第2放音孔28を確実に且つ良好に塞ぐことができる。
(第2実施形態)
次に、図9および図10を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図8に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子鍵盤楽器は、図9に示すように、楽器ケース40内にスピーカ26を前向きに配置した構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この楽器ケース40は、図9に示すように、後板41の高さがスピーカ26の外径よりも高く形成され、これにより後板41が第1実施形態の後板4よりも高く形成されている。これに伴って、一対の側板5は、その中間部よりも後部側が第1実施形態の側板5よりも高く形成されている。また、天板42は、後板41の上部と一対の側板5における後部側の上部とに跨って配置されている。この天板42の前端部には、前下り板42aが鍵盤蓋13の上側に接近して設けられている。また、この天板42上の前部には、前天板43が配置されている。
また、この楽器ケース40内には、図9に示すように、鍵盤部10とスピーカ26とを仕切る取付板44が、鍵盤部10の後部に接近して配置される鍵盤蓋13の後方に位置して設けられている。この取付板44は、その下端部が底板2上に取り付けられ、上端部が天板42の下面に取り付けられている。この取付板44の後面(図9では右側面)には、スピーカ26が前向きに取り付けられている。この場合、取付板44には、第1放音孔45がスピーカ26に対応して設けられている。
これにより、楽器ケース40内には、図9に示すように、取付板44によって、その後部側に音響空間46が形成され、また取付板44の前部側に放音空間47が形成されている。すなわち、音響空間46は、取付板44と後板41との間に形成されている。また、放音空間47は、スピーカ26の前側に位置する鍵盤蓋13と天板42と取付板44との間に形成されている。
また、天板42には、第2放音孔48がスピーカ26の前側に位置する放音空間47に対応して設けられている。この天板42上には、第1実施形態と同様、第2放音孔48を塞ぐ閉塞蓋30が設けられている。この閉塞蓋30も、第1実施形態と同様、その後端部がヒンジ部31によって後板41の上端部に回転可能に取り付けられていると共に、蓋支持部材32によって開閉可能に支持されるように構成されている。
また、鍵盤蓋13が開いて鍵盤部10を上側に開放した際にも、第1実施形態と同様に鍵盤蓋13が第2放音孔48を閉塞しない位置に配置するように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の作用について説明する。
鍵盤蓋13を開いて鍵盤部10の複数の鍵12を押鍵操作して演奏する際には、第1実施形態と同様、閉塞蓋30の前端部を持ち上げる。すると、閉塞蓋30が天板42上に傾斜した状態で開き、この閉塞蓋30が支持アーム部34によって支持される。この状態で、楽器ケース1の前部側から上側に露呈した鍵盤部10の複数の鍵12を押鍵操作して演奏すると、その押鍵操作に応じた楽音をスピーカ26が発生する。
このときには、スピーカ26で発生した楽音のうち、高音側の音は、取付板44の第1放音孔45から楽器ケース40内の放音空間47に放音され、この放音空間47に放音された音が天板42の第2放音孔48から楽器ケース40の上側に放音され、この放音された音が閉塞蓋30によって楽器ケース1の前側に向けて放音される。
この場合、放音空間47に放音された音は、第2放音孔48から楽器ケース40の上側に放音されるほかに、鍵盤蓋13の前蓋15と天板42の前下り板42aとの間を通って楽器ケース40の前側に向けて放音されると共に、鍵盤蓋13の後蓋16の下側から鍵盤シャーシ11内を通って複数の鍵12の各隙間から楽器ケース40の前側に向けて放音される。これらによって、スピーカ26で発生した楽音が効率良く良好に楽器ケース40から放音される。
このように、この電子鍵盤楽器によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、スピーカ26が楽器ケース40内に前向きに配置され、第2放音孔48が楽器ケース40の天板42におけるスピーカ26の前側に位置する箇所に設けられているので、スピーカ26で発生した楽音のうち、高音側の音を楽器ケース40の天板42に設けられた第2放音孔48から楽器ケース40の上側に向けて放音することができ、これによりスピーカ26で発生した楽音を効率良く良好に楽器ケース40から放音することができる。
この場合、楽器ケース40内には、鍵盤部10とスピーカ26とを仕切る取付板44が、鍵盤部10の後部に接近して配置された鍵盤蓋13の後方に位置して設けられていると共に、この取付板44によって鍵盤蓋13と楽器ケース40との間に放音空間46が設けられ、第2放音孔48が、楽器ケース40の天板42における放音空間46に対応する箇所に設けられていることにより、スピーカ26で発生した楽音のうち、高音側の音を鍵盤蓋13と楽器ケース40との間の放音空間46に確実に放音させることができ、この放音空間46に放音された音を第2放音孔48から楽器ケース40の上側に良好に放音させることができる。
このときにも、スピーカ26で発生した楽音のうち、高音側の音は、楽器ケース40の天板42に設けられた第2放音孔48から楽器ケース1の上側に向けて放音されると、第1実施形態と同様、放音された音を閉塞蓋30によって楽器ケース40の前側に向けて放音することができるので、これによってもスピーカ26で発生した楽音を効率良く良好に楽器ケース40から放音することができる。
また、このときには、放音空間46に放音された音を鍵盤蓋13の前蓋15と天板40との間を通って楽器ケース40の前側に向けて放音することができると共に、鍵盤蓋13の後蓋16の下側から鍵盤シャーシ11内を通って複数の鍵12の各隙間から楽器ケース1の前側に向けて放音することができる。これらによっても、スピーカ26で発生した楽音を効率良く良好に楽器ケース40から放音することができる。
なお、上述した第1、第2の各実施形態では、スピーカ26を楽器ケース1内に下向きに配置し、またスピーカ26を楽器ケース40内に前向きに配置した場合について述べたが、これに限らず、例えば楽器ケース1、40内にスピーカ26を上向きに配置しても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、鍵盤蓋13が前蓋15と後蓋16とを蝶番17で連結した場合について述べたが、これに限らず、例えば多数の蓋部に分割し、この分割された蓋部をそれぞれ蝶番などの屈曲可能な連結部材で順次連結した構成であっても良い。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、前部側が上方に開放された楽器ケースと、
この楽器ケース内に配置された鍵盤シャーシに複数の鍵が並列に配列されると共に前記楽器ケースの前部上側に露呈された鍵盤部と、
前記鍵盤部の後方に位置し、前記楽器ケース内に配置されたスピーカと、
前記楽器ケースの上部に位置する天板に設けられ、前記スピーカで発生した音を放音するための放音孔と、
複数の蓋部が折り曲げ可能に連結された鍵盤蓋と、
前記鍵盤部を上側に開放した際に、前記鍵盤蓋を折り曲げた状態で、前記鍵盤部の後部と前記スピーカとの間で、かつ前記放音孔を閉塞しない位置に配置させる蓋ガイド部と、
を備えていることを特徴とする鍵盤楽器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記蓋ガイド部は、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部の上側を覆った際に前記複数の蓋部をほぼ平板状に配置し、且つ前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を上側に開放した際に前記複数の蓋部を折り曲げて前記鍵盤部の後部に接近させた状態で、前記鍵盤部の後部と前記スピーカとの間に配置させることを特徴とする鍵盤楽器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の鍵盤楽器において、前記スピーカは前記楽器ケース内に下向きに配置されており、前記放音孔は前記楽器ケースの上部における前記スピーカの上方に位置する箇所に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器である。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の鍵盤楽器において、前記スピーカは前記楽器ケース内に前向きに配置されており、前記放音孔は前記楽器ケースの上部における前記スピーカの前側に位置する箇所に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鍵盤楽器において、前記楽器ケース内には、前記鍵盤部と前記スピーカとを仕切る取付部材が、前記鍵盤部の後部に接近して配置された前記鍵盤蓋の後方に位置して設けられていると共に、前記取付部材によって前記鍵盤蓋と前記楽器ケースとの間に放音空間が設けられており、前記放音孔は、前記楽器ケースの上部における前記放音空間に対応する箇所に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の鍵盤楽器において、前記楽器ケースには、前記放音孔を塞ぐ閉塞蓋が開閉可能に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の鍵盤楽器において、前記閉塞蓋を開閉自在に支持する蓋支持部材を備えていることを特徴とする鍵盤楽器である。
1、40 楽器ケース
2 底板
3 前板
4、41 後板
5 一対の側板
6、42 天板
10 鍵盤部
11 鍵盤シャーシ
12 複数の鍵
13 鍵盤蓋
14 蓋ガイド部
15 前蓋
16 後蓋
17 蝶番
18 ガイドレール部
19 ガイド部材
26 スピーカ
27、45 第1放音孔
28、48 第2放音孔
30 閉塞蓋
31 ヒンジ部
32 蓋支持部材
44 取付板
46 音響空間
47 放音空間

Claims (7)

  1. 前部側が上方に開放された楽器ケースと、
    この楽器ケース内に配置された鍵盤シャーシに複数の鍵が並列に配列されると共に前記楽器ケースの前部上側に露呈された鍵盤部と、
    前記鍵盤部の後方に位置し、前記楽器ケース内に配置されたスピーカと、
    前記楽器ケースの上部に位置する天板に設けられ、前記スピーカで発生した音を放音するための放音孔と、
    複数の蓋部が折り曲げ可能に連結された鍵盤蓋と、
    前記鍵盤部を上側に開放した際に、前記鍵盤蓋を折り曲げた状態で、前記鍵盤部の後部と前記スピーカとの間で、かつ前記放音孔を閉塞しない位置に配置させる蓋ガイド部と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記蓋ガイド部は、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部の上側を覆った際に前記複数の蓋部をほぼ平板状に配置し、且つ前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を上側に開放した際に前記複数の蓋部を折り曲げて前記鍵盤部の後部に接近させた状態で、前記鍵盤部の後部と前記スピーカとの間に配置させることを特徴とする鍵盤楽器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鍵盤楽器において、前記スピーカは前記楽器ケース内に下向きに配置されており、前記放音孔は前記楽器ケースの上部における前記スピーカの上方に位置する箇所に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器。
  4. 請求項1または請求項2に記載の鍵盤楽器において、前記スピーカは前記楽器ケース内に前向きに配置されており、前記放音孔は前記楽器ケースの上部における前記スピーカの前側に位置する箇所に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器。
  5. 請求項4に記載の鍵盤楽器において、前記楽器ケース内には、前記鍵盤部と前記スピーカとを仕切る取付部材が、前記鍵盤部の後部に接近して配置された前記鍵盤蓋の後方に位置して設けられていると共に、前記取付部材によって前記鍵盤蓋と前記楽器ケースとの間に放音空間が設けられており、前記放音孔は、前記楽器ケースの上部における前記放音空間に対応する箇所に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の鍵盤楽器において、前記楽器ケースには、前記放音孔を塞ぐ閉塞蓋が開閉可能に設けられていることを特徴とする鍵盤楽器。
  7. 請求項6に記載の鍵盤楽器において、前記閉塞蓋を開閉自在に支持する蓋支持部材を備えていることを特徴とする鍵盤楽器。


JP2012114387A 2012-05-18 2012-05-18 鍵盤楽器 Active JP6103336B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012114387A JP6103336B2 (ja) 2012-05-18 2012-05-18 鍵盤楽器
US13/894,204 US20130305899A1 (en) 2012-05-18 2013-05-14 Keyboard musical instrument
CN201310306489.0A CN103426423B (zh) 2012-05-18 2013-05-17 键盘乐器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012114387A JP6103336B2 (ja) 2012-05-18 2012-05-18 鍵盤楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013242369A true JP2013242369A (ja) 2013-12-05
JP6103336B2 JP6103336B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=49580208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012114387A Active JP6103336B2 (ja) 2012-05-18 2012-05-18 鍵盤楽器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20130305899A1 (ja)
JP (1) JP6103336B2 (ja)
CN (1) CN103426423B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014160219A (ja) * 2013-02-21 2014-09-04 Casio Comput Co Ltd 鍵盤楽器
JP2015132641A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器
JP2016180808A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 カシオ計算機株式会社 天板、天板組立方法、および鍵盤楽器
JP2018159842A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 カシオ計算機株式会社 鍵盤楽器

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5909146B2 (ja) * 2012-04-27 2016-04-26 株式会社河合楽器製作所 電子鍵盤楽器
JP5516646B2 (ja) * 2012-05-17 2014-06-11 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置
US9430993B2 (en) * 2013-12-24 2016-08-30 Casio Computer Co., Ltd. Keyboard lid opening and closing apparatus and keyboard instrument
JP2015161736A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器
JP6555644B2 (ja) * 2016-12-22 2019-08-07 カシオ計算機株式会社 鍵盤楽器
JP2021089333A (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 ローランド株式会社 放音装置および電子鍵盤楽器

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6156699U (ja) * 1984-09-19 1986-04-16
JPH0339797U (ja) * 1989-08-28 1991-04-17
JPH0533197U (ja) * 1991-10-09 1993-04-30 松下電器産業株式会社 電子ピアノ
JPH08314434A (ja) * 1995-05-17 1996-11-29 Columbia Onkyo Kogyo Kk 鍵盤楽器
JPH09160560A (ja) * 1995-12-13 1997-06-20 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器のスピーカ装置
JPH1039868A (ja) * 1996-07-29 1998-02-13 Roland Corp 電子楽器のスピーカ取付け構造
JP2000338975A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器
JP2007133249A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 鍵盤楽器の鍵盤蓋装置
JP2008102494A (ja) * 2006-09-21 2008-05-01 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器
JP2011028034A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Casio Computer Co Ltd 電子鍵盤楽器

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2530251A (en) * 1945-08-09 1950-11-14 Luberoff Louis Piano construction for sound amplification
US4656913A (en) * 1985-01-31 1987-04-14 Nippon, Gakki Seizo, Kabushiki Kaisha Electronic musical instrument with keyboard and cover
JPH11219180A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器のスピーカ装置
JP3905421B2 (ja) * 2002-05-29 2007-04-18 株式会社河合楽器製作所 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構および鍵盤楽器
CN101685624B (zh) * 2004-01-14 2013-01-23 雅马哈株式会社 键盘乐器
JP3918825B2 (ja) * 2004-03-29 2007-05-23 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器
US7700860B2 (en) * 2006-01-16 2010-04-20 Yamaha Corporation Keyboard instrument and fallboard structure thereof
CN101847402B (zh) * 2009-03-23 2013-02-13 雅马哈株式会社 滑动键盘盖机构
JP4930802B2 (ja) * 2009-05-18 2012-05-16 カシオ計算機株式会社 鍵盤楽器
US8502062B2 (en) * 2010-07-12 2013-08-06 Yamaha Corporation Electronic keyboard musical instrument

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6156699U (ja) * 1984-09-19 1986-04-16
JPH0339797U (ja) * 1989-08-28 1991-04-17
JPH0533197U (ja) * 1991-10-09 1993-04-30 松下電器産業株式会社 電子ピアノ
JPH08314434A (ja) * 1995-05-17 1996-11-29 Columbia Onkyo Kogyo Kk 鍵盤楽器
JPH09160560A (ja) * 1995-12-13 1997-06-20 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器のスピーカ装置
JPH1039868A (ja) * 1996-07-29 1998-02-13 Roland Corp 電子楽器のスピーカ取付け構造
JP2000338975A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器
JP2007133249A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 鍵盤楽器の鍵盤蓋装置
JP2008102494A (ja) * 2006-09-21 2008-05-01 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器
JP2011028034A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Casio Computer Co Ltd 電子鍵盤楽器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014160219A (ja) * 2013-02-21 2014-09-04 Casio Comput Co Ltd 鍵盤楽器
JP2015132641A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器
JP2016180808A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 カシオ計算機株式会社 天板、天板組立方法、および鍵盤楽器
JP2018159842A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 カシオ計算機株式会社 鍵盤楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6103336B2 (ja) 2017-03-29
US20130305899A1 (en) 2013-11-21
CN103426423A (zh) 2013-12-04
CN103426423B (zh) 2016-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6103336B2 (ja) 鍵盤楽器
JP5561498B2 (ja) 鍵盤楽器
CN108231047B (zh) 键盘乐器
JP6507623B2 (ja) 鍵盤蓋開閉装置、鍵盤楽器および蓋開閉装置
JP5516646B2 (ja) 鍵盤装置
JP6198102B2 (ja) 鍵盤楽器
JP6252109B2 (ja) 鍵盤楽器
JP2008229230A (ja) 遊技機
JP6086219B2 (ja) 鍵盤楽器
JP6150052B2 (ja) 鍵盤楽器
JP6548001B2 (ja) 鍵盤楽器
JP2007133249A (ja) 鍵盤楽器の鍵盤蓋装置
JP6229845B2 (ja) 鍵盤楽器
JP5935335B2 (ja) 楽器の可動部の可動構造
JP5320783B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP3933038B2 (ja) 鍵盤楽器
JP2010286633A (ja) 鍵盤楽器
JP4479246B2 (ja) 楽器
JP2004302426A (ja) 電子楽器
JP6124193B2 (ja) 蓋開閉装置及び鍵盤楽器
JP2013046839A (ja) 遊技機
JP2008264025A (ja) 遊技機
JP2019113769A (ja) 電子楽器
JPH10340084A (ja) スピーカ取付構造
JP2015060057A (ja) 鍵盤楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6103336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150