JP3933038B2 - 鍵盤楽器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鍵盤楽器は、持ち運びが可能な様に小型化され、例えば幅方向の長さが白鍵及び黒鍵が配列された鍵盤の長さとほぼ等しい長さとなるように構成された鍵盤楽器が商品化されている。この種の鍵盤楽器は、スピーカを鍵盤の横方向に配置する事が出来ないため、スピーカを鍵盤の後方のスペースに放音方向が上方もしくは下方となるように配置する事が行われている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0003】
また、放音方向が下方となるように配置されたスピーカの放音を、板部材等で反射させて一部を後方に導き出したり、或いは放音方向が後方となるようにスピーカを取付けると共に鍵盤楽器の背面にある壁等に反射させるようにすることも考えられている(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−263051号公報
【特許文献2】
特開2001−228859号公報
【特許文献3】
特開2000−231385号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記スピーカの放音方向を上方もしくは下方とした場合には、放音が演奏者に伝わらず音質の低下を招き、また、後方に放音させる場合には背面に壁が存在しないとやはり放音が演奏者に伝わらないという欠点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、鍵盤楽器を小型化すると共に、スピーカの放音を低下させることなく演奏者に伝える鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、前方に配置された鍵盤と、放音方向が後方となるように配置された報音装置と、前記鍵盤を覆う位置から前記報音装置の後方で前記放音を前方に反射させる位置に移動可能な鍵盤蓋と、を備えた事を特徴とする。
【0008】
この構造では、放音方向が後方となるように配置された報音装置と、前記報音装置の後方で前記放音を前方に反射させる位置に鍵盤蓋があるため、鍵盤蓋で反射した音を演奏者に音質の低下をきたすことなく伝える事が出来る。
【0009】
請求項2の発明は、前記報音装置は、放音方向が前記後方で、且つ斜め上方となるように配置されている事を特徴とする。
【0010】
この構造では、スピーカを後方の斜め上方に傾斜させ配置している為、鍵盤蓋での音の反射がより効果的になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本実施の形態による鍵盤楽器(以下、楽器本体と称呼する。)の斜視図であり、図2は図1の断面である。
【0013】
図1に示す様に楽器本体1は全体として横長の箱状に形成されており、前板2と白鍵及び黒鍵から成る鍵盤3と、この鍵盤3の後方に配置された後板5とが側板4a,4b間に配置されている。前記後板5は、図2の断面図及び図3の楽器本体1の背面図に示す様に、上板部5aと下板部5bとから成り、上板部5aの後方左右2ヶ所に放音孔5c,5cが形成された形状となっている。また、上板部5aの外側両端には凹部6,6が形成されている。この凹部6,6には鍵盤蓋10を鍵盤3を覆う状態から図1の開いた状態に回動させる支持部材7,7が配置されているもので、この支持部材7,7の一端は鍵盤蓋10の左右下端にそれぞれネジ11,11によって取付けられている。尚、後板5の上板部5aには楽器本体1の機能を制御するスイッチ類8と選択された機能を明示するランプ類9が配置されている。
【0014】
図2において、前記鍵盤3は底板12の前側に配置された鍵盤シャーシ13の上方に形成されている。また、前記後板5の下板部5bの内面側には突起14が形成されており、この突起14にクッション材15が嵌合されている。前記凹部6,6に配置された支持部材7,7は前記側板4a,4bに取付けられた軸受部材16,16によって軸支されるもので、図4は側板4b側の構成を示している。即ち、軸受部材16は側板4bの窪み部20に位置決めされネジ21によって固定され、前記支持部材7に固定された軸部材18が前記軸受部材16に回動可能に支持されている。
【0015】
図2、図3に戻り、打鍵された音を放音する報音装置であるスピーカ17は底板12に設けられたスピーカ固定部材22のスピーカ取付部5dにネジ等(図示せず)で放音方向が後方斜め上向きとなるように取付けられているもので、前記後板5の上板部5aの前記放音孔5cから放音される様に図3の破線で示される位置に2ヶ所設けられている。
【0016】
上記の構成において、楽器本体1を使用しない時には図5に示す様に鍵盤蓋10が鍵盤3を覆う様にして閉じておく。楽器本体1を使用する際には鍵盤蓋10を上方に回動させる。これにより前記鍵盤蓋10は前記支持部材7,7の前記軸部材18,18を軸に回動し、図2に示す様に前記楽器本体1の後部上側に傾斜し、前記支持部材7,7の端面が前記クッション材15,15に当接する事により位置決め保持される。この状態で鍵盤3を演奏すると前記スピーカ17から放音された音は図1及び図2の矢印Xで示す様に鍵盤蓋10の内側の反射面19で反射されて演奏者の位置に伝わり、演奏者は音質の低下のない音を聴くことが出来る。
【0017】
尚、本発明は実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、鍵盤蓋10と支持部材7は一体でも良く、また、軸受部材16,16は側板4a,4bに固定としたが、底板12に部材を介して固定し鍵盤蓋10が鍵盤3を覆う位置と楽器本体1の後部に幾分傾斜する位置に移動する範囲であれば良い。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明に依れば、楽器本体の後部に開いた鍵盤蓋を音の反射に利用する事により音質の低下のない音を演奏者に聞かせる事ができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の楽器本体の斜視図である。
【図2】実施の形態の鍵盤蓋を開いた状態の断面図である。
【図3】実施の形態の楽器本体の背面図である。
【図4】実施の形態の軸受部材の取付け部の部分断面図である。
【図5】実施の形態の鍵盤蓋を閉じた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 楽器本体
2 前板
3 鍵盤
4a,4b 側板
5 後板
5a 上板部
5b 下板部
5c 放音孔
5d スピーカ取付部
6 凹部
7 支持部材
8 スイッチ類
9 ランプ類
10 鍵盤蓋
11 ネジ
12 底板
13 鍵盤シャーシ
14 突起
15 クッション材
16 軸受部材
17 スピーカ
18 軸部材
19 反射面
22 スピーカ固定部材
Claims (2)
- 前方に配置された鍵盤と、
放音方向が後方となるように配置された報音装置と、
前記鍵盤を覆う位置から前記報音装置の後方で前記放音を前方に反射させる位置に移動可能な鍵盤蓋と、
を備えた事を特徴とする鍵盤楽器。 - 前記報音装置は、放音方向が前記後方で、且つ斜め上方となるように配置されている事を特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
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