JP2013207006A - 貫通電極付き配線基板及びその製造方法 - Google Patents

貫通電極付き配線基板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013207006A
JP2013207006A JP2012072692A JP2012072692A JP2013207006A JP 2013207006 A JP2013207006 A JP 2013207006A JP 2012072692 A JP2012072692 A JP 2012072692A JP 2012072692 A JP2012072692 A JP 2012072692A JP 2013207006 A JP2013207006 A JP 2013207006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
large diameter
diameter portion
base material
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012072692A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Yoshida
智洋 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2012072692A priority Critical patent/JP2013207006A/ja
Publication of JP2013207006A publication Critical patent/JP2013207006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】微細な内径の貫通電極でも半導体素子や再配線層との接続が容易で信頼性が高く、接続用ランドの形成も不要な貫通電極付き配線基板を提供する。
【解決手段】基材1と、基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極10とを備える貫通電極付き配線基板100において、貫通電極の少なくとも一つは、厚さ方向の端部にそれぞれ設けられた第一大径部12および第二大径部13と、第一大径部と前記第二大径部とを接続するように設けられ、第一大径部および第二大径部よりも小さい径寸法を有する中間部14とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、貫通電極を備えた配線基板、より詳しくは、再配線層との接続が容易でありインターポーザとして使用可能な貫通電極付き配線基板およびその製造方法に関する。
ウエハプロセスで製造される各種のメモリー、CMOS、CPU等の半導体素子は、電気的接続用の端子を有する。その接続用端子のピッチと、半導体素子と電気的接続がなされるべきプリント基板側の接続部のピッチとは、通常そのスケールが数倍から数十倍程度異なる。そのため、半導体素子とプリント基板を電気的に接続しようとする場合、インターポーザと称されるピッチ変換のための仲介用基板(半導体素子実装用基板)が使用される。このインターポーザの一方の面に、半導体素子を実装し、他方の面もしくは基板の周辺でプリント基板との接続がとられる。
半導体素子を実装するインターポーザとしては、従来の有機基板や有機ビルドアップ基板に加え、近年ハイエンド向けのインターポーザとして、基板の材質にシリコンやガラスを用いたインターポーザの研究が活発に行われている。
基材としてシリコンやガラスを用いたインターポーザでは、内部に貫通穴を形成しその穴を導電性物質で充填するTSV(Through-Silicon Via)やTGV(Through-Glass Via)と呼ばれる技術が用いられる。この技術により形成された貫通電極は、表裏を最短距離で接続することで配線長が短くなり、信号伝送速度の高速化など優れた電気特性が期待されている。また、内部に配線を形成する構造のため電子デバイスの小型化にも有効な実装方法であるといえる。
材質にシリコンを用いたシリコンインターポーザは、半導体素子と同質の素材のため熱膨張係数に差がなく、熱ストレスへの信頼性が高い。また従来の有機基板に比べてより微細な配線を形成することも可能である。材質にガラスを用いたガラスインターポーザは、基材自体が絶縁性物質でできているため、絶縁信頼性が高く、また高速回路においても寄生素子発生の懸念もないため電気特性の優れたインターポーザが期待されている。
貫通電極を有するこれらのインターポーザでは、半導体素子やマザーボードとの接続のため再配線層を形成させる必要がある(例えば、特許文献1参照。)。このとき貫通電極上に再配線を接続させることで、半導体素子とプリント基板とを電気的に接続させることが可能となる。しかしながら、電子機器の小型化や高密度化が進むにつれて、インターポーザ内に形成させる貫通電極数の増加や貫通電極自体の微細化により、貫通電極上に再配線層を精度よく形成させることが難しくなってきている。
特開2011−243668号公報
特許文献1には、TSV上に再配線層を形成させることが記載されている。しかしながら、再配線層形成方法においては十分な記載はない。一般的な方法であるフォトマスクを用いて再配線と貫通電極とのアライメントを行うことは可能であるが、TSV径が微細化されるにつれてアライメントはより難しくなってしまう。
また、シリコンインターポーザを半導体チップに接続する際、貫通電極上に接続用のランドを形成し、そのランド上へ再配線層を形成して電気的な接続をとる方法が用いられることもあるが、工程が増えてしまうという欠点がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、微細な内径の貫通電極でも半導体素子や再配線層との接続が容易で信頼性が高く、接続用ランドの形成も不要な貫通電極付き配線基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、基材と、前記基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極とを備える貫通電極付き配線基板であって、前記貫通電極の少なくとも一つは、前記厚さ方向の端部にそれぞれ設けられた第一大径部および第二大径部と、前記第一大径部と前記第二大径部とを接続するように設けられ、前記第一大径部および前記第二大径部よりも小さい径寸法を有する中間部と、を有することを特徴とする。
前記基材は、ケイ素を含む材料で形成されてもよい。
前記第一大径部および前記第二大径部の高さは、1マイクロメートル以上であってもよい。
また、前記第一大径部および前記第二大径部の径寸法は、20マイクロメートル以上であってもよい。
前記貫通電極は、Cu、Ag、Au、Ni、Pt、Pd、Ru、Fe、およびこれらの金属の少なくとも一つを含む化合物のいずれかで形成されてもよい。
本発明の第二の態様は、本発明の貫通電極付き配線基板と、前記基材上に設けられた半導体素子とを備える半導体装置である。
本発明の第三の態様は、基材と、前記基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極とを備える貫通電極付き配線基板の製造方法であって、前記基材を貫通する第一ビアを形成し、前記第一ビアの両端に前記第一ビアよりも径寸法が大きい第二ビアおよび第三ビアを形成して前記貫通電極を形成するためのスルーホールを形成し、前記基材表面及び前記スルーホールの内面を絶縁層で被覆し、前記スルーホール内の前記絶縁層に触媒を担持させてメッキを行い、前記絶縁層上にシード/バリア層を形成し、前記シード/バリア層を用いたメッキにより、前記スルーホール内に電極層を充填し、前記基材の厚さ方向両面を研磨することを特徴とする。
本発明の貫通電極付き配線基板およびその製造方法によれば、微細な内径の貫通電極でも半導体素子や再配線層との接続が容易で信頼性が高く、接続用ランドの形成も不要とすることができる。
本発明の一実施形態の貫通電極付き配線基板を示す部分拡大断面図である。 (a)から(d)は、それぞれ同貫通電極付き配線基板の製造時の一過程を示す図である。 (a)から(d)は、それぞれ同貫通電極付き配線基板の製造時の一過程を示す図である。 (a)から(c)は、それぞれ同貫通電極付き配線基板の製造時の一過程を示す図である。
本発明の一実施形態について、図1から図4(c)を参照して説明する。
図1は、本実施形態の貫通電極付き配線基板(以下、単に「配線基板」と称する。)100を示す部分拡大断面図である。配線基板100は、基材1と、基材1を厚さ方向に貫通する多数の貫通電極10とを備えている。
基材1は、ケイ素(Si)を含む材料で形成されている。具体例としては、シリコンウエハやガラスなどが挙げられる。シリコンウエハを用いた場合、配線間を絶縁させるために絶縁層を形成させる必要があるが、シリコンウエハを熱酸化処理するなどして容易に絶縁層を形成させることができる。CVD法やスパッタ法などでも絶縁層を形成させることは可能であるが、この手法では表層とビア内での絶縁層の膜厚のばらつきが大きくなるため、絶縁膜厚が均一に形成できる熱酸化法を用いることが望ましい。基材にガラスを用いた場合には、ガラス自体が絶縁性物質であるため、絶縁層形成工程は不要でありコスト削減にもつながる。
貫通電極10は、基材1を厚さ方向に貫通するように形成されたスルーホール1Aに導電性の物質からなる電極層11が充填されて形成されている。
電極層11の主材料としては、Cu、Ag、Au、Ni、Pt、Pd、Ru、Feまたはこれらの金属の少なくとも一つを含む化合物のいずれかを用いることが好ましい。これらの物質は単体又は合金として電解めっきにより容易に析出させることが可能であり、また電気特性も優れている。中でも特に電気特性やコストの両面で優れているのはCuである。
本実施形態の基材1は、シリコンウエハであるため、スルーホール1Aの内面は絶縁層2で覆われており、電極層11と基材1との非導通状態が保持されている。絶縁層2と電極層11との間には、電極層11を形成する際に用いられる有機層3が形成されている。有機層3と電極層11との間には、電極層11形成時にシード層およびバリア層として機能するシード/バリア層4が形成されている。シード/バリア層4は、有機層3に触媒を担持させて無電解めっきを行うことにより形成されている。
貫通電極10は、基材1の厚さ方向両端にそれぞれ設けられた第一大径部12および第二大径部13と、第一大径部12と第二大径部13との間に両者を接続するように設けられた中間部14とを有している。第一大径部12、第二大径部13、および中間部14は、いずれも基材1の厚さ方向に延びる略円柱状に形成されており、中間部14の径は、第一大径部12および第二大径部13よりも小さく設定されている。
第一大径部12と第二大径部13の径は、同一であってもよいし、異なっていてもよいが、いずれも中間部14より大きく設定されている。配線基板100がインターポーザとして用いられる際、第一大径部12および第二大径部13の一方は半導体素子に、他方はプリント基板等に接続されるため、これら接続対象との接続が容易となるように径寸法の具体的値を決定すればよい。例えば、第一大径部12および第二大径部13の径を20マイクロメートル(μm)以上とすると、再配線層の配線幅が数μmといった微細な規格の場合でも、高い信頼性をもって容易に接続することができる。
第一大径部12および第二大径部13の高さ(基材1の厚さ方向における寸法)は、1μm以上とされるのが好ましい。1μm以上に設定されると、例えば半田との接続の際に第一大径部12や第二大径部13が喰われることなく、接続の信頼性を十分確保することができる。
また、第一大径部12と第二大径部13の高さは、上述の接続の信頼性を十分確保しつつ、できるだけ小さく設定するのが好ましい。これにより、電極層11の形成に用いる導電性材料の使用量を削減することができるためである。
次に、配線基板100の製造方法について、図2(a)から図4(c)を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、基材1を準備する。
次に、基材1に貫通電極10を形成するためのスルーホール1Aを形成する。形成手段としては、例えばボッシュ法を用いると、容易にスルーホール1Aを加工することができる。すなわち、図2(b)に示すように、基材1の一方の面上に、厚さ及びパターンの異なる2種類のレジスト6、7を重ねて形成し、その後、イオンガスエッチングにより、図2(c)に示すように、開口径がレジスト6のパターンに対応した第一ビア1aを形成する。第一ビア1aの径は中間部14の径となるが、第一ビア1aを形成する際にレジスト6自身もエッチングされるため、第一ビア1a形成後のレジスト6の開口径はレジスト7と同サイズとなる。
次に、所定の深さまでエッチングを行うと、図2(d)に示すように、第一ビア1aの上端部に第一ビア1aよりも大径の第二ビア1bが形成される。
次に、基材1の他方の面にレジスト7を形成し、図3(a)に示すように、第一ビア1aよりも大径の開口7aを形成してエッチングを行うと、図3(b)に示すように、第一ビア1aの上端部と反対側の端部に第一ビア1aよりも大径の第三ビア1cが形成される。
図3(c)に示すようにレジスト7を除去すると、第一ビア1a、第二ビア1b、および第三ビア1cからなる、貫通電極10を形成するためのスルーホール1Aが完成する。
なお、上述の例では、エッチングを用いてスルーホール1Aを形成する例を説明したが、スルーホールの形成方法はエッチングに限られず、例えば、レーザー等を用いて形成してもよい。
次に、図3(d)に示すように、スルーホール1Aの内面を含む基材1の表面全体に絶縁層2を形成させる。例えば基材1がシリコンで形成されている場合、絶縁層として二酸化ケイ素を熱酸化法やCVD法、ゾルゲル法などにより形成する。形成方法は特に限定されないが、形成される絶縁層の緻密さや信頼性を考えると熱酸化法を用いることが好ましい。さらに絶縁層として絶縁性樹脂、例えばポリイミドフィルムなど基板と異なる材料を積層させることもでき、材料はこれらに限定されない。また基材1がガラスなどの絶縁性物質の場合は、この工程は省略することができる。
次に、絶縁層2に表面処理を行うことにより、図4(a)に示すように、めっき触媒の担持が可能な有機層3を絶縁層2上に形成する。有機層3は、シランカップリング剤を使用することにより絶縁層2に化学的に結合させることが可能である。例えば、絶縁層2に二酸化ケイ素を用いた場合、表層に存在するシラノール基とシランカップリング剤との間で脱水縮合反応が起こり、共有結合であるシロキサン結合を形成させることができる。形成する手段としては、浸漬法や塗工法、気相法などが考えられるが、緻密に均一に有機層を形成する観点からは、浸漬法により行うことが好ましい。
また、有機層3を組成するシランカップリング剤は電子供与基を持っていることが好ましい。このシランカップリング剤の電子供与基が、無電解めっきの触媒となるパラジウムや白金などの金属の金属イオンと相互作用し、有機層上に選択的に金属イオンを吸着させることができるからである。シランカップリング剤の電子供与基としては、アミノ基やチオール基などが考えられるが、これらに限定されるものではない。
有機層3上に吸着させた金属イオンは還元処理を施すことで金属となり、触媒としての利用が可能となる。このとき、次工程の無電解めっき液中の還元剤で金属イオンを還元することができる。また、無電解めっき液中の還元剤で金属イオンを還元できない場合は、無電解めっき工程の前に予め金属イオンを還元する必要がある。例えば、触媒としてパラジウムのイオンを吸着させた場合、無電解めっき液中の還元剤が次亜リン酸ナトリウムやジメチルアミンボランであれば還元できるが、ホルムアルデヒドの場合は還元できないため、事前にジメチルアミンボランなどにより還元を必要とする。使用できる還元剤は、次亜リン酸ナトリウム、ジメチルアミンボラン、ホルマリン、水素化ホウ素ナトリウム、ヒドラジンなどが挙げられるが、これらには限定されない。
有機層3上の触媒を用いて無電解めっきを行うと、図4(b)に示すように、シード/バリア層4が形成される。例えば、ホウ素を含むニッケル金属皮膜を形成させることにより、主電極の材料に銅を用いた場合など、銅の拡散を防止することが可能となる。この他、材料としてコバルト、タングステンなどの金属にリンやホウ素を含む合金などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、めっきで形成可能であり主電極材料に対してバリア性を有するものであれば使用可能である。
無電解めっきにより形成させたシード/バリア層4を用いて、電解めっきを行うと、図4(c)に示すように、スルーホール1A内に電極層11の材料が充填され、貫通電極10が形成される。電解めっきを行うことで、短時間で容易に貫通電極10を形成することができる。電極層11の材料として、Cu、Ag、Au、Ni、Pt、Pd、Ru、Feまたはこれらの金属を含む化合物のいずれかを用いると、電解めっきで容易に析出するため貫通電極が形成しやすく、かつ電気特性にも優れている。中でも銅は、電気特性、コストの両面で優れているため、銅又は銅を含む化合物を使用することが好ましい。
貫通電極10を形成後、最後に基材1の表裏面を研磨すると、再配線層を容易に形成できる配線基板100が完成する。研磨する方法としては、例えば化学機械研磨(CMP)により平坦に研磨することが可能であるが、方法には特に制限はない。配線基板100は、表面に半導体素子を搭載することで、いわゆるインターポーザとして使用可能な半導体装置を形成することが可能である。
本発明の実施例を以下に示す。
ケイ素に微量のホウ素をドープした厚さ200μmのp型半導体基板を基材として、スピンコート法により厚さ10μmの第一レジストを表面に塗布し、所定のパターンが描かれたフォトマスクを用いて露光・現像を行った。このとき、パターンに形成された開口の径を30μmとした。
レジストパターンが形成されたウエハ上にさらに厚さ20μmの第二レジストを塗布し、前述とは異なるパターンが描かれたフォトマスクにより露光・現像を行った。このとき形成した開口は、基材の平面視において一層目のレジストに形成された開口に重なっており、その径は50μmとした。このようにして、厚さ・パターンが異なる2種類のレジストをウエハ上に形成し、径が2段階となる開口をレジストに形成した。
次に、SFを主成分とするイオンガスエッチングを行い、径30μmで基材を貫通する第一ビアをボッシュ法により形成した。このとき、第一レジストの一部もエッチングされ、ウエハ上には径50μmの開口が残存した。この状態で再度イオンガスエッチングを行い、第一のビアの一端に、開口径50μm、深さ10μmの第二ビアを形成した。
次に、第一および第二ビアが形成された基材の他方の面に、フォトリソグラフィーにより第二レジストと同様のレジストパターンを形成し、イオンガスエッチングを行った。このとき、レジストパターン内に形成した開口の径を50μmとし、第一ビアと連通するように開口径50μm、深さ10μmの第三ビアを形成した。このようにして第一ビア、第二ビア、および第三ビアからなるスルーホールを基材に形成した。
スルーホールが形成された基材からレジストをすべて除去し、1000℃の熱酸化炉内で処理することにより、基材の表面に二酸化ケイ素を主成分とする厚さ1μmの絶縁層を形成した。
次に、アミノ基とアルキル基を有するシランカップリング剤、3−[2−(2−アミノエチルアミノ)エチルアミノ]プロピルトリメトキシシランを用い、絶縁層を被覆する有機層を形成した。具体的には、シランカップリング剤をトルエンに溶解して濃度10%のシランカップリング剤溶液を調製し、60℃に加熱しながら基材を浸漬することにより有機層を形成した。その後、基材をメタノールと純水で洗浄し、過剰に付着したシランカップリング剤や溶媒を除去した。
次に、有機層を形成した基材を0.2g/Lの塩化パラジウムを含む触媒溶液に浸漬し、有機層上にパラジウムイオンを吸着させた。さらに、吸着させたパラジウムイオンを核として、無電解ニッケルホウ素めっきにより、有機層上にシード/バリア層を形成した。無電解ニッケルホウ素めっきは、還元剤にジメチルアミンボランを使用して60℃で10分間行い、厚さ50μmのニッケルホウ素皮膜をシード/バリア層として形成した。
このニッケルホウ素皮膜をシード層として、電解銅めっきによりスルーホール内を銅で充填した。電解銅めっきは電流密度1ASDで5時間実施し、スルーホールが完全に充填されていることを断面観察によって確認した。
最後に基材の厚さ方向両面である表裏面をCMPにより研磨し、第一大径部および第二大径部の径50μm、中間部の径30μメートルの貫通電極が形成された貫通電極付き配線基板を得た。
以上説明したように、本実施形態の配線基板100によれば、貫通電極10において、中間部14の径寸法よりも、基材1の厚さ方向両端部に形成された第一大径部12および第二大径部13の径寸法の方が大きく設定されているため、中間部の径が微細であっても、別途接続ランドを設けることなしに半導体素子や再配線層との接続を容易かつ信頼性高く行うことができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、第一大径部、第二大径部、および中間部の径寸法は、上述の大小関係が保持されていれば、すべての貫通電極で同一である必要はなく、一部の貫通電極で異なっていてもよい。
また、基材に複数形成された貫通電極の一部が、第一大径部および第二大径部の一方または両方を有さない構成としてもよい。
また、上述の例では、単層構造のシード/バリア層が形成される例を示したが、これに代えて、シード層およびバリア層からなる二層構造のシード/バリア層を形成してもよい。ただし、二層構造とする場合、シード層の材料は基材に拡散しないものであること、バリア層の材料はシード層上に形成できる導電性物質であること等の一定の制約があるため、単層で機能する上述のようなシード/バリア層を用いる方が製造工程を簡素にしやすく、好ましい。
1 基材
1a 第一ビア
1b 第二ビア
1c 第三ビア
1A スルーホール
2 絶縁層
3 有機層
4 シード/バリア層
10 貫通電極
11 電極層
12 第一大径部
13 第二大径部
14 中間部
100 貫通電極付き配線基板

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極とを備える貫通電極付き配線基板であって、
    前記貫通電極の少なくとも一つは、
    前記厚さ方向の端部にそれぞれ設けられた第一大径部および第二大径部と、
    前記第一大径部と前記第二大径部とを接続するように設けられ、前記第一大径部および前記第二大径部よりも小さい径寸法を有する中間部と、を有する
    ことを特徴とする貫通電極付き配線基板。
  2. 前記基材がケイ素を含む材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貫通電極付き配線基板。
  3. 前記第一大径部および前記第二大径部の高さは、1マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の貫通電極付き配線基板。
  4. 前記第一大径部および前記第二大径部の径寸法は、20マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の貫通電極付き配線基板。
  5. 前記貫通電極が、Cu、Ag、Au、Ni、Pt、Pd、Ru、Fe、およびこれらの金属の少なくとも一つを含む化合物のいずれかで形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の配線基板。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の貫通電極付き配線基板と、
    前記基材上に設けられた半導体素子と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  7. 基材と、前記基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極とを備える貫通電極付き配線基板の製造方法であって、
    前記基材を貫通する第一ビアを形成し、
    前記第一ビアの両端に前記第一ビアよりも径寸法が大きい第二ビアおよび第三ビアを形成して前記貫通電極を形成するためのスルーホールを形成し、
    前記基材表面及び前記スルーホールの内面を絶縁層で被覆し、
    前記スルーホール内の前記絶縁層に触媒を担持させてメッキを行い、前記絶縁層上にシード/バリア層を形成し、
    前記シード/バリア層を用いたメッキにより、前記スルーホール内に電極層を充填し、
    前記基材の厚さ方向両面を研磨する
    ことを特徴とする貫通電極付き配線基板の製造方法。
JP2012072692A 2012-03-28 2012-03-28 貫通電極付き配線基板及びその製造方法 Pending JP2013207006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072692A JP2013207006A (ja) 2012-03-28 2012-03-28 貫通電極付き配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072692A JP2013207006A (ja) 2012-03-28 2012-03-28 貫通電極付き配線基板及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013207006A true JP2013207006A (ja) 2013-10-07

Family

ID=49525817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012072692A Pending JP2013207006A (ja) 2012-03-28 2012-03-28 貫通電極付き配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013207006A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017073416A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 浜松ホトニクス株式会社 配線構造体、及び配線構造体の製造方法
JP2017512856A (ja) * 2014-03-26 2017-05-25 サン−ゴバン グラス フランス 封止用の熱可塑性エラストマー組成物
JP2017204527A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 凸版印刷株式会社 配線回路基板及びその製造方法
KR20190052852A (ko) * 2017-11-09 2019-05-17 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 및 그 제조방법
JP2019220549A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 株式会社伸光製作所 プリント配線板の製造方法
JP2022058670A (ja) * 2020-02-25 2022-04-12 大日本印刷株式会社 貫通電極基板
JP2022533048A (ja) * 2019-05-10 2022-07-21 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド パッケージの構成及び製造の方法
US11837680B2 (en) 2019-05-10 2023-12-05 Applied Materials, Inc. Substrate structuring methods
US11927885B2 (en) 2020-04-15 2024-03-12 Applied Materials, Inc. Fluoropolymer stamp fabrication method

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61172336A (ja) * 1985-01-25 1986-08-04 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置電極開口部の形成方法
JPWO2004103039A1 (ja) * 2003-05-19 2006-07-20 大日本印刷株式会社 両面配線基板および両面配線基板の製造方法
JP2006245070A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Sanyo Electric Co Ltd 回路装置
JP2006270009A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Seiko Epson Corp 電子装置の製造方法
JP2007005401A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2007005403A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 半導体基板への貫通配線の形成方法
JP2010087230A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sanyo Electric Co Ltd 素子搭載用基板、半導体モジュール、携帯機器ならびに素子搭載用基板の製造方法
JP2011040498A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Seiko Instruments Inc 電子部品用基板及び発光デバイス
JP2011171687A (ja) * 2010-01-20 2011-09-01 Fujifilm Corp 絶縁基板、その製造方法および配線の形成方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61172336A (ja) * 1985-01-25 1986-08-04 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置電極開口部の形成方法
JPWO2004103039A1 (ja) * 2003-05-19 2006-07-20 大日本印刷株式会社 両面配線基板および両面配線基板の製造方法
JP2006270009A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Seiko Epson Corp 電子装置の製造方法
JP2006245070A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Sanyo Electric Co Ltd 回路装置
JP2007005401A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2007005403A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 半導体基板への貫通配線の形成方法
JP2010087230A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sanyo Electric Co Ltd 素子搭載用基板、半導体モジュール、携帯機器ならびに素子搭載用基板の製造方法
JP2011040498A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Seiko Instruments Inc 電子部品用基板及び発光デバイス
JP2011171687A (ja) * 2010-01-20 2011-09-01 Fujifilm Corp 絶縁基板、その製造方法および配線の形成方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017512856A (ja) * 2014-03-26 2017-05-25 サン−ゴバン グラス フランス 封止用の熱可塑性エラストマー組成物
CN108140618B (zh) * 2015-10-05 2021-03-19 浜松光子学株式会社 配线构造体及配线构造体的制造方法
CN108140618A (zh) * 2015-10-05 2018-06-08 浜松光子学株式会社 配线构造体及配线构造体的制造方法
JP2017073416A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 浜松ホトニクス株式会社 配線構造体、及び配線構造体の製造方法
WO2017061194A1 (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 浜松ホトニクス株式会社 配線構造体、及び配線構造体の製造方法
US10573556B2 (en) 2015-10-05 2020-02-25 Hamamatsu Photonics K.K. Wiring structure and method for producing wiring structure
JP2017204527A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 凸版印刷株式会社 配線回路基板及びその製造方法
KR102501905B1 (ko) 2017-11-09 2023-02-21 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 및 그 제조방법
KR20190052852A (ko) * 2017-11-09 2019-05-17 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 및 그 제조방법
JP2019220549A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 株式会社伸光製作所 プリント配線板の製造方法
JP7051187B2 (ja) 2018-06-19 2022-04-11 株式会社伸光製作所 プリント配線板の製造方法
JP2022533048A (ja) * 2019-05-10 2022-07-21 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド パッケージの構成及び製造の方法
JP7386902B2 (ja) 2019-05-10 2023-11-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド パッケージの構成及び製造の方法
US11837680B2 (en) 2019-05-10 2023-12-05 Applied Materials, Inc. Substrate structuring methods
US11887934B2 (en) 2019-05-10 2024-01-30 Applied Materials, Inc. Package structure and fabrication methods
JP2022058670A (ja) * 2020-02-25 2022-04-12 大日本印刷株式会社 貫通電極基板
JP7327535B2 (ja) 2020-02-25 2023-08-16 大日本印刷株式会社 貫通電極基板
US11927885B2 (en) 2020-04-15 2024-03-12 Applied Materials, Inc. Fluoropolymer stamp fabrication method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013207006A (ja) 貫通電極付き配線基板及びその製造方法
WO2014192270A1 (ja) 貫通電極付き配線基板、その製造方法及び半導体装置
US8623751B2 (en) Through-hole electrode substrate and method of manufacturing the same
JP5093563B2 (ja) 導電性構成部品、貫通ビア及び導電性貫通ウェーハ・ビアを含む半導体構成部品を製造するためのプロセス及び集積化スキーム
KR20080031407A (ko) 웨이퍼 관통 인터커넥트의 형성 방법 및 그로부터 형성된구조체
JP2012520568A (ja) マスクを使用せずに導電性ビアに対して裏面位置合わせを行うことによる半導体構成部品の製造方法
JP6056386B2 (ja) 貫通電極付き配線基板及びその製造方法
US9084339B2 (en) Wiring substrate and method of manufacturing the same
US9263326B2 (en) Interconnection structure and method of forming the same
TWI442852B (zh) 基板結構的製作方法
US8823161B2 (en) Semiconductor chip, semiconductor package, and method for manufacturing semiconductor chip for reducing open failures
JP2007081100A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP2015156424A (ja) 印刷回路基板、半導体装置、およびそれらの製造方法
JP2015097243A (ja) 電子部品、電子部品の製造方法及び電子装置
CN107920427B (zh) 电路板的金属连接结构的制备方法和印刷电路板
JP5648897B2 (ja) 貫通孔を形成しためっき層付シリコン基板の製造方法
JP5942867B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6065359B2 (ja) 貫通電極付き配線基板の製造方法
TWI838968B (zh) 防止擴散的基板結構和其製作方法
JP5824808B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6087061B2 (ja) バンプ及びバンプ形成方法
TW202422837A (zh) 防止擴散的基板結構和其製作方法
JP6672705B2 (ja) インターポーザ及びインターポーザの製造方法
JP5509818B2 (ja) 配線基板の製造方法
KR20100100008A (ko) 인쇄회로기판 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160906