JP2013203505A - 乗客コンベアおよび乗客コンベアの安全設備 - Google Patents
乗客コンベアおよび乗客コンベアの安全設備 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】乗客の寄りかかりや衝突が生じた場合に、破損しにくい乗客コンベアの安全設備を提供する。
【解決手段】乗客コンベアと構造体12との交差部または乗客コンベア同士の交差部に設置される安全設備13において、安全設備13の主板体13Aの前縁に円筒状の前縁体13Bを接合部13Dで接合した構成とし、接合部13Dの上端が前縁体13Bの上端よりも下方に位置するように非接合部13Eを設けることで、構造体12への安全設備13の取付部の孔13Cと接合部13Dの上端にある剛性急変部13Fとの距離Lを長くし、剛性急変部13Fにおける反力Rを小さくして、破損しにくい安全設備13とした。
【選択図】 図3
【解決手段】乗客コンベアと構造体12との交差部または乗客コンベア同士の交差部に設置される安全設備13において、安全設備13の主板体13Aの前縁に円筒状の前縁体13Bを接合部13Dで接合した構成とし、接合部13Dの上端が前縁体13Bの上端よりも下方に位置するように非接合部13Eを設けることで、構造体12への安全設備13の取付部の孔13Cと接合部13Dの上端にある剛性急変部13Fとの距離Lを長くし、剛性急変部13Fにおける反力Rを小さくして、破損しにくい安全設備13とした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアおよびそれに備えられる安全設備に係り、特に、エスカレータ同士の交差部やエスカレータと建物の交差部へ乗客が挟まれることを防止する安全設備の構成に関するものである。
乗客コンベアには、乗客コンベア同士の交差部や乗客コンベアと建物の交差部へ乗客が挟まれることを防止する安全設備として、可動警告板および固定保護板が備えられている(JEAS−A406参照)。
前述の安全設備の構成として、特許文献1には、交差部の楔状空間を塞ぐ三角状の主板体と、主板体の前縁に接合された筒状の前縁体とで構成されたものが記載されている。
しかしながら、前述の特許文献1の安全設備では、主板体と前縁体との剛性が異なるため、荷重を受けたときに、主板体と前縁体との接合部上端に存在する剛性急変部において最も破損しやすく、構造体への取付部に最も近い接合部端部を破損の起点として、主板体全体が破損するという問題がある。すなわち、安全設備に乗客の寄りかかりや衝撃による荷重が加わった場合、安全設備における構造体への取付部と破損の起点となる剛性急変部間の距離が短いため、剛性急変部に発生する荷重が大きく安全設備が破損しやすい構造であった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、安全設備に加わる荷重に対して破損しにくい安全設備を提供することにある。
本発明は、このような課題を解決するため、建築構造物に設置された乗客コンベア本体と、前記乗客コンベア本体と前記建築構造物の構造体との交差部または前記乗客コンベア本体と他の乗客コンベア本体との交差部に設置された安全設備とを有する乗客コンベアにおいて、前記安全設備は、主板体と、前記主板体の前縁に接合部で接合された円筒状の前縁体とを有し、前記接合部の上端が前記前縁体の上端よりも下方に位置することを特徴とする。
このように、接合部の上端が前縁体の上端よりも下方に位置するようにすることで、前縁体の上部を非接合部とすることができ、安全設備における構造体への取付部の孔と、主板体と前縁体との接合部の上端に存在する剛性急変部との間の距離を長くすることができ、剛性急変部における反力を小さくすることができる。そして、剛性急変部における反力が小さくできることから、乗客の寄りかかりや衝突による荷重に対して破損しにくい構造とすることができる。
本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。尚、各図において、同一又は類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例では、乗客コンベア本体の一例としてエスカレータを用い、建築構造物(建物)の構造体と乗客コンベア本体とが交差する交差部に安全装置を設置した例を説明する。
図1は、エスカレータの全体構成図である。エスカレータ1は、図1に示すように、上部水平枠2aと、下部水平枠2cと、これらの各枠をつなぐ傾斜した中間枠2bとで構成された枠体2を有している。枠体2は、建築構造物の上下の各階床に跨って設置されている。また、エスカレータ1は、枠体2の他に、上部水平枠2a内に設置された駆動スプロケット3と、下部水平枠2c内に設置された従動スプロケット4と、これらの各スプロケット3、4に無端状に巻き掛けられた踏段チェーン5と、この踏段チェーン5に連結され、往路側では常に水平に保持される踏板を有する踏段6と、踏段6の幅方向の両側に立設された欄干パネル7と、この欄干パネル7の周縁に案内されて移動する移動手摺8と、踏段チェーン5及び移動手摺8を駆動する駆動装置9とを備えている。駆動装置9は、モータ9A、ブレーキ9B及びこれら各部の駆動を制御する運転制御部9Cをもって構成されており、商用電源11からの電力の供給を受けて駆動される。モータ9Aの回転力は、動力伝達チェーン10を介して踏段チェーン5及び移動手摺8に伝達される。
図2は、エスカレータ、構造体、および安全設備の位置関係の説明図である。図2に示すように、エスカレータ1と建築構造物の構造体12との交差部には、安全設備13および安全設備14が構造体12に取付部で取付けられている。
図3は、安全設備の構造図である。図4は、安全設備のA−A線に沿う断面図である。安全設備13は、図3、図4に示すように、主板体13Aと、主板体13Aの前縁に一定範囲の接合部13Dによって接合された円筒状の前縁体13Bから構成されている。また、安全設備13には、構造体12に取付けるための孔13Cが設けられている。
なお接合部13Dの上方には非接合部13Eが設けられ、非接合部13Eでは、主板体13Aと前縁体13Bとが接触しない構造となっている。具体的には、接合部13Dの上端が前縁体13Bの上端よりも下方に位置する構造となっており、これによって、接合部13Dの上方には非接合部13Eが設けられている。さらに、非接合部13Eは、接合部13Dの上端から前縁体13Bの上端までの間の主板体13Aと前縁体13Bとの対向部に空隙が設けられた構造となっている。
ここで乗客の寄りかかりや衝突によって、安全設備13に荷重が加わった場合、側面方向の荷重Wが発生する。そして、荷重Wが安全設備13の強度を超えたとき、主板体13Aと前縁体13Bとの接合部13Dの上端に存在する剛性急変部13Fを起点に、破損線Xに示すような形状で安全設備13の破損が生じる。
この剛性急変部13Fの反力Rは、荷重Wによる孔13Cまわりのモーメントを支えており、反力Rは剛性急変部13Fと孔13Cとの距離Lの大きさによって変化する。
図5は、図4における従来構造を示した図である。従来の構造では、図5に示すように主板体13Aと前縁体13Bにおいて、前縁体13Bの全域で接合部13D′により接合されており、剛性急変部13F′と孔13Cとの距離は比較的短い距離L′であり、剛性急変部13F′には大きな反力R′が発生していた。
これに対して、図3、図4に示した本実施例の構造と図5に示した従来の構造とを比較した場合、剛性急変部13F、13F′と、孔13Cとの距離は、L>L′となるため、剛性急変部13F、13F′における反力は、R<R′となる。
よって、本実施例の構造では、剛性急変部13Fの反力Rを従来より小さくすることができ、安全設備13が破損しにくい構造とすることができる。
なお、上記構造は安全設備14に適用することで、安全設備13と同様に破損しにくい構造とすることができる。
また、上記構造はエスカレータ1と構造体12との交差部だけでなく、乗客コンベア本体と他の乗客コンベア本体との交差部に適用することもできる。
また、乗客コンベア本体の一例としてエスカレータを用いた例を示したが、乗客コンベア本体として傾斜型の移動歩道を用いてもよい。
以上、本発明を実施例を用いて説明してきたが、これまでの実施例で説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
1 エスカレータ
2 枠体
2a 上部水平枠
2b 中間枠
2c 下部水平枠
3 駆動スプロケット
4 従動スプロケット
5 踏段チェーン
6 踏段
7 欄干パネル
8 移動手摺
9 駆動装置
9A モータ
9B ブレーキ
9C 運転制御部
10 動力伝達チェーン
11 商用電源
12 構造体
13、14 安全設備
13A 主板体
13B 前縁体
13C 孔
13D 接合部
13E 非接合部
13F 剛性急変部
L 剛性急変部と孔との距離
R 反力
W 荷重
X 破損線
2 枠体
2a 上部水平枠
2b 中間枠
2c 下部水平枠
3 駆動スプロケット
4 従動スプロケット
5 踏段チェーン
6 踏段
7 欄干パネル
8 移動手摺
9 駆動装置
9A モータ
9B ブレーキ
9C 運転制御部
10 動力伝達チェーン
11 商用電源
12 構造体
13、14 安全設備
13A 主板体
13B 前縁体
13C 孔
13D 接合部
13E 非接合部
13F 剛性急変部
L 剛性急変部と孔との距離
R 反力
W 荷重
X 破損線
Claims (4)
- 建築構造物に設置された乗客コンベア本体と、前記乗客コンベア本体と前記建築構造物の構造体との交差部または前記乗客コンベア本体と他の乗客コンベア本体との交差部に設置された安全設備とを有する乗客コンベアにおいて、
前記安全設備は、主板体と、前記主板体の前縁に接合部で接合された円筒状の前縁体とを有し、前記接合部の上端が前記前縁体の上端よりも下方に位置することを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1において、前記接合部の上端から前記前縁体の上端までの間の前記主板体と前記前縁体との対向部に空隙が設けられた非接合部を有することを特徴とする乗客コンベア。
- 建築構造物に設置された乗客コンベア本体と前記建築構造物の構造体との交差部または前記乗客コンベア本体と他の乗客コンベア本体との交差部に設置された乗客コンベアの安全設備において、
主板体と、前記主板体の前縁に接合部で接合された円筒状の前縁体とを有し、前記接合部の上端が前記前縁体の上端よりも下方に位置することを特徴とする乗客コンベアの安全設備。 - 請求項3において、前記接合部の上端から前記前縁体の上端までの間の前記主板体と前記前縁体との対向部に空隙が設けられた非接合部を有することを特徴とする乗客コンベアの安全設備。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012072713A JP2013203505A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 乗客コンベアおよび乗客コンベアの安全設備 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012072713A Pending JP2013203505A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 乗客コンベアおよび乗客コンベアの安全設備 |
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-
2012
- 2012-03-28 JP JP2012072713A patent/JP2013203505A/ja active Pending
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2013
- 2013-02-19 CN CN2013100535609A patent/CN103359599A/zh active Pending
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