JP2013189748A - 湯水混合水栓装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の湯水混合水栓装置1は、カウンター6を上下方向に貫く取付穴6aを覆うように取り付けられる台座部材8と、この台座部材とカウンターの取付穴との間に設けられたシートパッキン12と、台座部材に取り付けられ且つ通湯路10a及び通水路10bをそれぞれ形成すると共に、これらの通湯路及び通水路のそれぞれを通過させて混合された湯水をスパウト4に流出させる湯水混合路10cを形成する樹脂製の通水路形成部材と、通水路形成部材の通湯路及び通水路の下流側に設けられた湯水混合バルブユニットと、を有する。
【選択図】図4
Description
また、この樹脂製の通水路形成部材の下方部分がカウンターの取付穴の中に延びているため、万一、この樹脂製の通水路形成部材が破損した場合には、カウンター上に漏水するばかりではなく、カウンターの取付穴の下方にも漏水する可能性がきわめて高く、シンク下や床面までも水浸しになる等の漏水被害が拡大する可能性があるという問題がある。
このように構成された本発明においては、給湯源から台座部材を通過した湯が流入する樹脂製の通水路形成部材の通湯路と、給水源から台座部材を通過した水が流入する樹脂製の通水路形成部材の通水路のそれぞれには、湯水混合バルブユニットの作動状況にかかわらず、常時水圧がかかった状態となっている。万一、樹脂製の通水路形成部材の通湯路や通水路が破損し、その外部への漏水が生じたとしても、カウンター上に取り付けられた台座部材が通水路形成部材とは別体であるため、通水路形成部材に生じた破損がカウンター下まで伝達して、使用者の目に触れない箇所で漏水することを抑制することができる。。また、万一、樹脂製の通水路形成部材が破損して漏水した場合であっても、台座部材とカウンターの取付穴との間がシール部材により密封されているため、漏水をカウンター上のみに留め、漏水がカウンターの取付穴から台座部材の下方に漏出することを防ぐことができるため、早期に漏水を発見しやすくすることができる。
台座部材の通湯孔、通水孔には前述のように、湯水混合バルブユニットの作動状況にかかわらず、常時水圧がかかった状態となる。この部分を金属材料によって形成することにより、台座部材自身が破損し、漏水被害が拡大される可能性を低減することが可能となる。
このような構成とすることによって、樹脂製の台座部材に一次水圧をかけることがない構成とすることが出来る。これにより、通水路形成部材に加えて、台座部材まで樹脂で形成しながら、漏水被害が拡大される可能性を低減することが可能となる。
このように構成された本発明においては、ねじ部材を樹脂製の通水路形成部材の貫通孔に挿入して台座部材のねじ孔に螺合させることにより、通水路形成部材と台座部材とを確実に締結することができる。また、ねじ部材が挿入される通水路形成部材の貫通孔が上下方向に延びるように形成されているため、通水路形成部材の外径寸法を抑え、装置全体を小型化することができる。
このように構成された本発明においては、樹脂製の通水路形成部材とこの樹脂製の通水路形成部材の外周部を覆うカバー部材との間に所定の隙間を形成することにより、万一、樹脂製の通水路形成部材が破損して通水路形成部材の外部に漏水が生じたとしても、この隙間がカウンター上への漏水の抜け道となり、漏水がカバー部材の下部からカウンター上に流出するため、早期に漏水を発見しやすくすることができる。
まず、図1は、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置1は、給湯源(図示せず)から供給される湯と給水源(図示せず)から供給される水を混合し、1つの操作ハンドル2を操作することにより湯水の流量と温度を調整した湯水をスパウト4の吐水口4aから吐止水することができる、いわゆる、シングルレバー式の湯水混合水栓装置である。
また、操作ハンドル2を図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「C」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を低温側に設定することができるようになっている。一方、操作ハンドル2を図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「H」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を高温側に設定することができるようになっている。
図2は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す背面断面図であり、図3は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す側面断面図であり、図4は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す分解斜視図である。
図2〜図4に示すように、湯水混合水栓装置1は、カウンター6を上下方向に貫く取付穴6aの上縁に密封して取り付けられるシール部材であるシートパッキン12と、このシートパッキン12の上面に取り付けられた金属製の台座部材8と、馬蹄形状の固定金具14と、この固定金具14に締結される締付金具16と、台座部材8の上方に取り付けられる樹脂製の通水路形成部材10と、この通水路形成部材10を台座部材8上に固定する一対のねじ部材18と、この通水路形成部材10の上方に取り付けられる湯水混合バルブユニット20と、この湯水混合バルブユニット20の外周を取り囲む円筒部材22と、この円筒部材22の内側に取り付けられるほぼ円環状の押さえ部材24と、この押さえ部材24の3箇所に形成された取付孔24aのそれぞれに取り付けられるビス部材26と、円筒部材22の外周を取り囲む本体カバー28とを備えている。
図2〜図5に示すように、湯水混合水栓装置1の台座部材8は、カウンター6の取付穴6aの表側(上側)に取り付けられたシートパッキン12を介して常時カウンター6の上面よりも上側に位置し、カウンター6の取付穴6aの上方を覆っている。また、台材部材8は、カウンター6の裏側(下側)から取り付けられた固定金具14と共にカウンター6を挟み込んだ状態で締付金具16を締め付けることにより、カウンター6上に固定されるようになっている。また、万一、樹脂製の通水路形成部材10が破損して漏水した場合であっても、台座部材8とカウンター6の取付穴6aとの間がシール部材シートパッキン12により密封されているため、漏水をカウンター6上のみに留め、漏水がカウンターの取付穴から台座部材8の下方に漏出することを防ぐことができ、早期に漏水を発見しやすくすることができるようになっている。
図2〜図8に示すように、湯水混合水栓装置1の樹脂製の通水路形成部材10は、台座部材8の上方に取り付けられた状態で台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bのそれぞれと連通する通湯路10a及び通水路10bを内部にそれぞれ形成すると共に、これらの通湯路10a及び通水路10bのそれぞれを通過させて湯水混合バルブユニット20の湯水混合室20a内で混合された湯水をスパウト4に流出させる湯水混合路10cを内部に形成している。
図6〜図10に示すように、通水路形成部材10の外周には、樹脂製のナットホルダ部材38が着脱可能に取り付けられている。このナットホルダ部材38は、その一部に切欠き38aが形成されたほぼ円環形状であり、三箇所に金属製のナット40が固定されている。
また、ナットホルダ部材38は、通水路形成部材10にナットホルダ部材38を着脱する際、切欠き38aの水平方向の幅が伸縮するように弾性変形可能であり、ナットホルダ部材38の全体について、樹脂製の通水路形成部材10に対して着脱可能な弾性を保持しつつ、剛性を備えた材料で形成されている。なお、図9に示すナットホルダ部材38においては、弾性変形前後のそれぞれの状態を実線及び破線でそれぞれ示している。
さらに、通水路形成部材10の外周にナットホルダ部材38が取り付けられた状態では、通水路形成部材10の上面の三箇所から下方に延びるように形成された3つのビス取付孔10eのそれぞれが、ナットホルダ部材38のナット40の取付孔40aのそれぞれと上下方向に対向して互いに一致するようになっている。
湯水混合水栓装置1を使用する際、図1に示すように、操作ハンドル2を矢印「開」の方向に引き上げ、必要に応じて、操作ハンドル2を矢印H又は矢印Cの方向に回動操作を行うと、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれと湯水混合路10cとが連通するように可動弁体44が摺動及び又は回転移動し、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれから湯と水が流出し、固定弁体保持部材50の通湯路50a及び通水路50bを経て湯水混合室20a内に流入する。そして、この湯水混合室20a内で混合されて所定の流量で所定の温度に調整された湯水は、固定弁体保持部材50の湯水混合路50cを経て通水路形成部材10の湯水混合路10cからスパウト4の流入口4cに流入し、吐水口4aから吐水される。
また、スパウト4の吐水口4aの水平方向の位置を変更したい場合には、スパウト4のカバー部4bを湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)又は図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動させ、スパウト4の全体を湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に旋回させる。
このように構成することによって、一次水圧が常に掛かる部分を金属部材で形成することによって、台座部材自身の強度を確保することが可能となる。
また、台座部材は樹脂製の台座部材に、通湯孔、通水孔をそれぞれ形成する金属部材を個別に挿入するような形態とすることも考えられる。
ここで示した台座部材8‘は上述の実施例における台座部材8と同様に利用することができる。
この第二の変形例においては、台座部材8“は全体が樹脂材料からなる。このとき、樹脂製の台座部材8“に一次水圧が直接掛からないように、給湯源である給湯ホース30及び給水源である給水ホース32が、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bと、それぞれ平パッキン35を介して接続される。そのため、台座部材8”には、給湯ホース貫通孔8fと、給水ホース貫通孔8gが形成されている。
このとき、給湯ホース30と給湯ホース貫通孔8fと、給水ホース32と給水ホース貫通孔8gはそれぞれ、Oリング37を利用して水密にシールされる。このようにすることで、通水路形成部材10が破損して漏水が発生した場合であっても、給湯ホース貫通孔8f、給水ホース貫通孔8gを伝って、台座部材8“の下部まで浸水が及ぶ可能性を低減することできる。
2 操作ハンドル
2a 軸受部
4 スパウト
4a 吐水口
4b カバー部(カバー部材)
4c 流入口
6 カウンター
6a カウンターの取付穴
8 台座部材
8a 通湯孔
8b 通水孔
8c 雌ねじ孔
8d 台座中心部材
8e 台座周辺部竿
8f 給湯ホース貫通孔
8g 給水ホース貫通孔
10 通水路形成部材
10a 通湯路
10b 通水路
10c 湯水混合路
10d 貫通孔
10e ビス取付孔
12 シートパッキン(シール部材)
14 固定金具
16 締付金具
18 ねじ部材
20 湯水混合バルブユニット
20a 湯水混合室
22 円筒部材
22a 保持部
22b 保持部の内周縁
22c キー溝
24 押さえ部材
24a 取付孔
24b 中央穴
26 ビス部材
28 本体カバー
28a 係止突起
28b 開口部
30 給湯ホース(給湯源)
30a 接続部
32 給水ホース(給水源)
32a 接続部
34、35 平パッキン
36、37 Oリング
38 ナットホルダ部材
38a 切欠き
40 ナット
40a 取付孔
42 ケーシング部材
42a 段部
44 可動弁体
46 操作軸部材
48 固定弁体
50 固定弁体保持部材
50a 通湯路
50b 通水路
50c 湯水混合路
Claims (5)
- 給湯源から供給される湯と給水源から供給される水を混合して湯水を吐止水する湯水混合水栓装置であって、
湯水を吐水する吐水口を形成するスパウトと、
カウンターを上下方向に貫く取付穴を覆うように上記カウンター上に取り付けられる台座部材と、
この台座部材と上記カウンターの取付穴との間に設けられたシール部材と、
上記台座部材に取り付けられ且つ通湯路及び通水路をそれぞれ形成する樹脂製の通水路形成部材と、
上記通水路形成部材の通湯路及び通水路の下流側に設けられて上記通水路形成部材の通湯路及び通水路のそれぞれから供給された湯と水を混合すると共に、通水状態又は止水状態を切り替える湯水混合バルブユニットと、
を有することを特徴とする湯水混合水栓装置。 - 更に、上記台座部材が給湯源から供給される湯が通過する通湯孔と、給水源から供給される水が通過する通水孔を有し、
上記通湯孔及び上記通水孔の周囲が金属材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合水栓装置 - 上記台座部材が樹脂製であり、
前記給湯源及び前記給水源が直接、通水路形成部材と接続されることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合水栓。 - 更に、上記樹脂製の通水路形成部材を上下方向に貫くように形成された貫通孔に挿入され且つ上記通水路形成部材の貫通孔と対向するように上記台座部材に形成されたねじ孔に螺合されるねじ部材を有する請求項1又は2に記載の湯水混合水栓装置。
- 更に、上記スパウトを形成すると共に上記樹脂製の通水路形成部材の外周部を覆うカバー部材を有し、このカバー部材は、上記通水路形成部材との間に所定の隙間を形成する請求項1〜3の何れか一項に記載の湯水混合水栓装置。
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