JP2006257746A - 湯水混合水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作性や外観の選択の自由度を高めることができる湯水混合水栓を提供する。
【解決手段】 湯側の流入路21と、水側の流入路22と、流出路24とを具備する水栓ボディ10と、水栓ボディ10を被覆する外装部材30と、湯側のハンドル41Aによって閉弁操作及び開弁操作が施される湯側の吐止水弁50Aと、水側のハンドル41Bによって閉弁操作及び開弁操作が施される水側の吐止水弁50Bと、を備え、デッキ面4D等に設置される湯水混合水栓1である。湯側の操作部41Aと水側の操作部41Bとが、外装部材30の外面部のうちで一側方の側に位置する部分から突出する状態に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、湯水混合水栓に関し、具体的には、操作性や外観の選択の自由度を高めることができる湯水混合水栓に関する。
湯水混合水栓の中には、上向きの設置面(特に、水平なデッキ面、台面等)に設置して使用されるタイプのもの(所謂「デッキタイプ」若しくは「台付きタイプ」と称される湯水混合水栓)がある。更に、このタイプの湯水混合水栓の中には、湯側のハンドルと、水側のハンドルとにマニュアル操作を施して、吐水温度の調節等を行うもの(以下、「2ハンドルタイプ」ということがある。)が存在する(特許文献1の図1等を参照、以下「従来例」という。)。
特開平10−227050号公報
しかし、この従来例に係る湯水混合水栓では、操作性や、外観の選択の自由度の点で問題を有している。つまり、このタイプの湯水混合水栓では、通常、水栓ボディの上面部に吐水手段(吐水管、シャワースタンド等)を配置し、その両脇に、湯側のハンドルと、水側のハンドルとを配置する構造を採用する。具体的には、(1)水栓ボディの上面部の中央部に吐水手段を配置し、この上面部における吐水手段の左側に湯側のハンドルを配置し、この上面部における吐水手段の右側に水側のハンドルを配置する構造(以下、「タイプ1」という。)や、(2)水栓ボディの上面部の中央に吐水手段を配置し、水栓ボディの左側面部に湯側のハンドルを配置し、水栓ボディの右側面部に水側のハンドルを配置する構造(以下、「タイプ2」という。)、等が採用されている。
かかる構造を備える湯水混合水栓においては、使用者が吐水温度の調節等を行う際に、両手を用いたハンドル操作が必要となる。つまり、通常、吐水手段の前方に位置する使用者は、自己の左前方に位置するハンドル(通常、湯側のハンドル)を左手で操作し、自己の右前方に位置するハンドル(通常、水側のハンドル)を右手で操作するのが一般的である。従って、この種の湯水混合水栓では、使用者は両手を用いた煩雑なハンドル操作が必要であり、操作性が低いという問題を有している。
また、「タイプ1」の湯水混合水栓では、水栓ボディの上面部に、吐水手段と、湯側のハンドルと、水側のハンドルの配置スペースを確保することが必要となるため、水栓ボディ自体の横幅(以下、使用者から見て、左右方向に沿った幅の意味で用いる。)を十分なものとすることが必要となる。更に、「タイプ2」の湯水混合水栓では、水栓ボディの両側部からハンドルを突出させる構造となるため、湯水混合水栓全体の横幅(両ハンドルを含めた横幅)が大きくなり易い。換言すると、「タイプ1」及び「タイプ2」の湯水混合水栓では、その横幅等を選択する自由度は低くなっている。このため、従来例の湯水混合水栓(2ハンドルタイプの湯水混合水栓)では、水栓ボディ、ひいては、湯水混合水栓の外観の選択の自由度が低くなっている。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、操作性や外観の選択の自由度を高めることができる湯水混合水栓を提供することを目的とする。
請求項1の発明の湯水混合水栓は、
湯を流入させる湯側の流入路と、水を流入させる水側の流入路と、吐水手段に連絡される流出路とを具備する水栓ボディと、
前記水栓ボディに配置されると共に、湯側の操作部によって閉弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該湯側の操作部によって開弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを連通状態とする湯側の吐止水弁装置と、
前記水栓ボディに配置されると共に、水側の操作部によって閉弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該水側の操作部によって開弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを連通状態とする水側の吐止水弁装置と、
を備え、上向きの設置面に設置される湯水混合水栓であって、
前記湯側の操作部と前記水側の操作部とが、前記水栓ボディの外面部のうちで一側方の側に位置する部分から突出する状態に配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明では、湯側の操作部と水側の操作部を、「湯水混合水栓の外面部における一側方の側の部分(例えば、使用者から見て、右側方の側の部分、若しくは、左側方の側の部分等)」に集約する。このため、使用者は、湯側の操作部と水側の操作部を片方の手で操作することができる。よって、請求項1の発明によると、各操作部の操作性、ひいては、湯水混合水栓の操作性が高くなる。
また、請求項1によると、水栓ボディの上面部に、湯側の操作部と水側の操作部とを配置する必要がないため、水栓ボディの横幅を必ずしも、大きくする必要がない。しかも、「湯水混合水栓の外面部における一側方の側の部分」に、湯側の操作部と水側の操作部を集中的に配置でき、水栓ボディの左右の両側部に操作部を配置する必要がないため、湯水混合水栓全体の横幅を必ずしも、大きくする必要がない。つまり、請求項1の発明によると、湯水混合水栓の横幅の選択の自由度(大きなものを選択したり、小さなもの選択する自由度)が高くなる。従って、請求項1の発明によると、外観の選択の自由度が高められる。
請求項2の発明の湯水混合水栓は、
湯を流入させる湯側の流入路と、水を流入させる水側の流入路と、吐水手段に連絡される流出路とを具備する水栓ボディと、
前記水栓ボディを被覆する外装部材と、
前記水栓ボディに配置されると共に、湯側の操作部によって閉弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該湯側の操作部によって開弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを連通状態とする湯側の吐止水弁装置と、
前記水栓ボディに配置されると共に、水側の操作部によって閉弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該水側の操作部によって開弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを連通状態とする水側の吐止水弁装置と、
を備え、上向きの設置面に設置される湯水混合水栓であって、
前記湯側の操作部と前記水側の操作部とが、前記外装部材の外面部のうちで一側方の側に位置する部分から突出する状態に配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明においては、湯側の操作部と水側の操作部とが湯水混合水栓(外装部材)の外面部のうちで一側方の側に位置する部分から突出する状態に配置されるため、請求項1の発明と同様な効果が得られる。つまり、請求項2の発明によっても、請求項1の発明と同様な理由により、各操作部の操作性、ひいては、湯水混合水栓の操作性が高くなる。また、請求項2の発明によっても、請求項1の発明と同様な理由により、外観の選択の自由度が高められる。
更に、請求項2の発明によると、以下の効果を得ることもできる。つまり、請求項2の発明によると、湯水混合水栓の安全性を高めつつ、湯水混合水栓の製造コストの削減を図ることができる。つまり、水栓ボディの表面部には、高温となる部分(湯側の流入路の周囲の部分や、流出路の周囲の部分等であって、以下、「高温表面部」という。)が存在する。そして、水栓ボディを外観として露呈させる湯水混合水栓においては、この「高温表面部」が、むき出しとなり、使用者が誤って接触すると、火傷等を生ずる危険性がある。
また、水栓ボディにおいて、湯側の流入路の周囲の部分や流出路の周囲の部分に冷却用の空洞部(空気層)を設けたり、湯側の流入路の周囲の部分や流出路の周囲の部分の肉厚を厚くして、「高温表面部」の面積を少なくする等の対策(以下、「熱対策」という。)を施すこと等によって、前記「火傷等を生ずる危険性」を低くすることができる。ところが、これらの「熱対策」によっても、水栓ボディ全体から「高温表面部」を無くすことは困難であり、依然として、前記「火傷等を生ずる危険性」が存在することになる。
また、これらの「熱対策」によると、鋳物等を用いて水栓ボディを作製する際のコストが高くなり、このため、湯水混合水栓の製造コストを高くすることになり易い。蓋し、湯側の流入路の周囲の部分や流出路の周囲の部分に冷却用の空洞部(空気層)を設ける態様では水栓ボディの構造が複雑化し、水栓ボディの製造上の手間が多くなる。また、湯側の流入路の周囲の部分や流出路の周囲の部分の肉厚を厚くする態様では、この肉厚を厚くする分だけ、水栓ボディを作製する際の原料費が高くなるからである。
一方、請求項2の発明によると、水栓ボディを外装部材によって覆うことで、「高温表面部」を外装部材の内部に納め、外部に露呈させない。このため、水栓ボディに対して前記「熱対策」を施すまでもなく、確実に、前記「火傷等を生ずる危険性」を無くすることができる。従って、請求項2の発明によると、湯水混合水栓の安全性を高めつつ、湯水混合水栓の製造コストの削減を図ることができる。また、請求項2の発明によると、水栓ボディに前記「熱対策」を施す必要がない分だけ、この水栓ボディを細くすることもできる。つまり、請求項2の発明によると、水栓ボディの太さに関する選択の範囲が広くなり、その分、外観の選択の自由度が更に高められる。
ここで、各請求項の発明において、「〜外面部のうちで一側方の側に位置する部分」とは、以下の部分をいう。つまり、図12(a)に示すように、湯水混合水栓の外面部(請求項1の発明では水栓ボディの外面部であり、請求項2の発明では外装部材の外面部である。)Gの外縁部が、略円形、略楕円となる場合(以下、「具体例1」という。)には、以下の部分を指す。つまり、湯水混合水栓の外面部のうちで、湯水混合水栓の正面に居る使用者Mから見て、右側方の側の位置する部分と、左側方の側の位置する部分とのうちの何れかを指す。即ち、湯水混合水栓の最前方の位置Fと、最後方(真後ろ)の位置Bとを除く部分であって、最前方の位置Fから最後方の位置Bに向かって、左右何れかの方向より半周回状の経路を描く部分である。より具体的には、湯水混合水栓の外周部の周方向に沿った各位置を、湯水混合水栓の軸心を中心(O)としつつ、反時計回りに計る中心角(X)で示し、しかも、最前方の位置Fの中心角(X)を「ゼロ度」とすると、「〜外面部のうちで一側方の側に位置する部分」は、「0度<X<180度」の範囲にある部分、及び、「180度<X<360度」の範囲にある部分のうちの一方である。
また、図12(b)及び(c)に示すように、湯水混合水栓の外面部(請求項1の発明では水栓ボディの外面部であり、請求項2の発明では外装部材の外面部である。)Gが、複数の側面部を備える場合(横断面形状が三角形状、多角形状の場合等)には、以下の部分を指す。つまり、湯水混合水栓の正面に居る使用者Mから見て、右側方の側の位置する「右側面部R」と、左側方の側の位置する「左側面部L」とのうちの何れかを指す。
尚、「具体例1」においては、湯側の操作部の操作軸(回動軸等)の軸心位置と、水側の操作部の操作軸(回動軸等)の軸心位置は、両操作部の操作性をより一層、高める上で、以下の範囲とすることが好ましい。即ち、湯側の操作部の操作軸と、水側の操作部の操作軸とが形成する角度{中心(O)回りの角度}を45度以下(ゼロ度を含む)とすることが好ましく、30以下(ゼロ度を含む)とすることが更に好ましい。また、ゼロ度とすると(つまり、両操作軸の軸心を平行にすること)、特に好ましい。
各請求項の発明において、「湯側の操作部」及び「水側の操作部」は、回動操作のみが施される「ハンドルタイプの操作部」であっても、傾動操作のみが施される「レバータイプの操作部」であってもよいし、傾動操作及び回動操作が施される「レバータイプの操作部」であってもよい。また、湯側の吐止水弁と、水側の吐止水弁は、吐止水の選択機能のみを備えていてもよいし、吐止水の選択機能と共に吐水量の調節機能を備えてもよい。
各請求項の発明の「上向きの設置面」には、湯水混合水栓の設置空間(浴室、台所、洗面所等)において鉛直上方を向く設置面(水平な設置面)の他に、この設置空間において、斜め上方を向く設置面(傾斜状の設置面)も含まれる。例えば、(A)浴室の浴槽の側方、流し台の奥側、若しくは、洗面台の奥側等に設けられるデッキ部の上面や、設置空間に配置されるカウンターの上面等によって構成することができる。
各吐止水弁装置の構造は種々選択可能であり、例えば、(a)固定ディスクと可動ディスクとを備える摺動弁装置や、(b)水栓ボディに設けられた弁座部に着座したり、弁座部から離間して、弁座部の開閉や弁座部の開放度合いの調節を行う水栓コマによって構成される弁装置、(c)リフト方式の弁装置(対向する一対の弁口に対して弁体を進退させて吐止の選択及び吐水量調節を行う弁装置)等を例示できる。但し、(a)の摺動弁装置を採用すると、湯水混合水栓のより一層のコンパクト化が可能となり、湯水混合水栓の外観選択の自由度がより一層、高められる。つまり、摺動弁装置であれば、その主要部をなす弁体(固定ディスク及び可動ディスク)自体の薄肉化が容易で、しかも、弁装置の開閉に際して弁体のリフトを必要としない。このため、摺動弁装置を用いると、吐止水弁装置のコンパクト化が可能である。よって、水栓ボディにおいて、吐止水弁装置の配置スペースが大きくならないため、水栓ボディ、ひいては、湯水混合水栓の設計の自由度を更により一層、高めることができる。
請求項3の湯水混合水栓は、請求項2に記載の湯水混合水栓において、
前記水栓ボディの外周部のうちで一側方の側に位置する部分には、前記湯側の吐止水弁装置が装着される湯側の装着部と、前記水側の吐止水弁装置が装着される水側の装着部とが略筒形状に突出する状態に形成され、
前記外装部材は、上下に開口部を備える略筒状体によって構成されると共に湯側の挿入部と水側の挿入部とを肉厚方向に貫通する状態に備え、
前記外装部材と前記水栓ボディとの間に横方向に沿った位置ずれを生じさせた状態で、前記外装部材に前記水栓ボディを挿入した後に、
前記外装部材と前記水栓ボディとの間に横方向に沿った相対移動を生じさせて前記位置ずれを修正しつつ、前記湯側の装着部を前記湯側の挿入部に挿入し、前記水側の装着部を前記水側の挿入部に挿入すると共に、前記外装部材の内周部と前記水栓ボディの外周部との間に所定の空間部を設けることを特徴とする。
ここで、本明細書において、「外装部材に水栓ボディを挿入」する態様には、(1)固定状態にある外装部材に向かって、水栓ボディを近づけて、水栓ボディを外装部材に挿入する態様、(2)固定状態にある水栓ボディに向かって外装部材を近づけて、水栓ボディを外装部材に挿入する態様(外装部材を水栓ボディに被せる態様)、(3)外装部材及び水栓ボディを相互に近づけて、水栓ボディを外装部材に挿入する態様、等が含まれる。同様に、「湯側の装着部を湯側の挿入部に挿入する態様」や、「水側の装着部を水側の挿入部に挿入する」態様にも、(a)固定状態にある各装着部に向かって対応する挿入部を近づけて挿入する態様、(b)固定状態にある各挿入部に向かって対応する装着部を近づけて挿入する態様、(c)対応する挿入部と装着部とを相互に近づけて挿入する態様、等が含まれる。
請求項3の発明によると、湯水混合水栓の外観をより一層、向上させることができると共に、外装部材及び水栓ボディの組み付け作業の円滑化と、湯水混合水栓の安全性のより一層の向上を図ることができる。以下、この点に関し、図13〜図15を用いて説明する。例えば、左右両側部に操作部を配置する湯水混合水栓では、図15(a)に示すように、吐止水弁装置が装着される装着部101、102を、水栓ボディ100の左右両側部に突出状に設けることがある。かかる湯水混合水栓において、その水栓ボディ100の外周部を、略円筒状の外装部材200で被覆する場合、図15(b)に示すように、この外装部材200を、複数の分割体200A、200Bを組み合わせた構成とすることが必要となる。蓋し、水栓ボディ100の装着部101、102は、通常、外装部材200の挿入部(挿入孔)201、202に挿入される。ところが、この水栓ボディ100における横方向に沿った最大幅V1は、装着部101、102を通過する部位で計測される。そして、この最大幅V1は、外装部材200の内部空間の空間幅W1よりも大きくされる。
このため、外装部材200を単一の略筒状体で構成すると、水栓ボディ100を外装部材200に挿入しようとしたときに、外装部材200の内周部203と、両装着部101、102の突端部101a、102aとが干渉し(両突出部101、102の突端部101a、102aと、外装部材200の端面とが衝突し)、結局、この挿入が不可能となるからである。従って、この湯水混合水栓では、分割体200A、200B同士の合わせ目(接合部)205が意匠面に現れ、その分、外観が低下する。また、水栓ボディ100と、外装部材200とを組み付ける際に、複数の分割体200A、200Bの接合(係合やネジ止め)等が必要なため、その分、この組み付けの手間が多くなる。
一方、請求項3の発明では、図13(a)に例示するように、両装着部101、102(湯側の装着部101と、水側の装着部102)が、水栓ボディ100の外周部のうちで一側方の側に位置する部分に集約される。しかも、図14(a)に示すように、外装部材200と水栓ボディ100との間に横方向に沿った位置ずれを生じさせると、外装部材200に水栓ボディ100を挿入することが可能とされる。そして、外装部材200に水栓ボディ100を挿入した後に、外装部材200と水栓ボディ100の間に、横方向に沿った相対移動を生じさせて、この「位置ずれ」を修正する。その際、各装着部101、102と、対応する挿入部(挿入孔)201、202との間に横方向に沿った相対的なスライドを生じさせ、各装着部101、102を、対応する挿入部(挿入孔)201、202に挿入する。これにより、外装部材200の内周部と水栓ボディ100の外周部との間に空間部(断熱用の空間部)220が形成され、水栓ボディ100の外周部の熱が、外装部材200の外周部(湯水混合水栓の外周部)に伝達することが、より確実に防止される。
つまり、図13(b)に示すように、外装部材200と、水栓ボディ100との組み付けが完了したときに、外装部材200の基準位置(例えば、軸心)X1と、水栓ボディ100の基準位置X2とが位置合わせされると仮定する。かかる場合、請求項3の発明では、外装部材200に水栓ボディ100を挿入する作業を行う際に、図14(a)に示すように、両基準位置X1、X2の間に作為的な「位置ずれ」を生じさせる。しかも、この外装部材200の挿入作業が完了したところで、外装部材200と水栓ボディ100とを横方向に相対移動(横スライド)させ、両基準位置X1、X2の間の「位置ずれ」を修正する。その際、各装着部101、102が、対応する挿入部(挿入孔)201、202に挿入されると共に、外装部材200の内周部203と水栓ボディ100の外周部103との間に空間部(断熱用の空間部)220が形成される。
以上のように、請求項3の発明によると、外装部材200を一体的な略筒状体によって構成し、湯水混合水栓の外観のより一層の向上を図ることができる。しかも、外装部材200に対して、水栓ボディ100を挿入する作業を円滑に行うことができるため、外装部材及び水栓ボディを組み付ける作業の円滑化を図ることができる。更に、外装部材200の内周部203と水栓ボディ100の外周部103との間に空間部(断熱用の空間部)220が確実に形成されるため、湯水混合水栓の安全性のより一層の向上を図ることができる。
請求項4の湯水混合水栓は、請求項2に記載の湯水混合水栓において、
前記水栓ボディの外周部のうちで一側方の側に位置する部分には、前記湯側の吐止水弁装置が装着される湯側の装着部と、前記水側の吐止水弁装置が装着される水側の装着部とが略筒形状に突出する状態に形成され、
前記外装部材は略筒状体によって構成され、湯側の挿入部と水側の挿入部とを肉厚方向に貫通する状態に備えると共に、前記湯側の装着部を該湯側の挿入部に挿入し、前記水側の装着部を該水側の挿入部に挿入し、かつ、前記外装部材の内周部と前記水栓ボディの外周部との間に所定の空間部を設けた状態で前記水栓ボディを被覆すると共に、
前記水栓ボディの外郭部のサイズが、前記外装部材に挿入可能なサイズとされていることを特徴とする。
請求項4の発明によっても、外装部材200を一体的な略筒状体によって構成し、湯水混合水栓の外観のより一層の向上を図る。しかも、外装部材200に対して、水栓ボディ100を挿入する作業を円滑に行うことができるため、外装部材及び水栓ボディを組み付ける作業の円滑化を図ることができる。更に、外装部材200の内周部203と水栓ボディ100の外周部103との間に空間部(断熱用の空間部)220が確実に形成されるため、湯水混合水栓の安全性のより一層の向上を図ることができる。
請求項3及び4の発明の「外装部材」の外形は種々選択でき、略円筒形、「横断面が多角形の枠形状となる筒状体(以下、「多角形筒状体」という。)」等を例示できる。また、請求項4の発明において、「水栓ボディの外郭部のサイズが、外装部材に挿入可能なサイズとされている」とは次の場合等を指す。例えば、外装部材が上下に開口部を備える略筒状体によって構成される場合に、「外装部材の内部空間において外装部材の軸心を通過しつつ、横方向に計測される空間幅」が、「水栓ボディの横方向に沿った最大幅よりも大きくされていること」等を指す。そして、請求項4の発明において、「外装部材」が略円筒形とされる場合、この「〜空間幅」とは、この略円筒形の内周部の直径を指す。また、請求項4の発明において、この「水栓ボディの横方向に沿った最大幅」は、当該「水栓ボディ」において、装着部(湯側の装着部や水側の装着部)を含む部分の横幅として計測されてもよいし、「水栓ボディ」のその他の部分(装着部を含まない部分)の横幅として計測されてもよい。
また、請求項3及び4の発明の挿入部は、例えば、外装部材を肉厚方向に貫通する「挿入孔」を備える構成とされる。つまり、この挿入部は、図14(b)に示すように、単なる「挿入孔(外装部材を肉厚方向に貫通する単なる孔)201a、202a」のみによって構成されてもよいし、図14(a)に示すように、「挿入孔201a、202a」と、「外装部材の外周部及び内周部のうちの少なくとも何れかにおいて、挿入孔201a、202aの周縁部から突出する突出部の内部空間」と、を備える構成としてもよい。
尚、請求項2〜4の発明では、湯側の操作部の軸心(操作軸)及び水側の操作部の軸心(操作軸)が略平行であると、外装部材の装着作業や取り外し作業の作業性が高くなり、より好適である。つまり、請求項2及び請求項3に示すように、水栓ボディには、湯側及び水側の装着部(吐止水弁装置の装着部)が突出状に設けられることがあるが、湯側の操作部の軸心(操作軸)及び水側の操作部の軸心(操作軸)が略平行であると、両装着部の軸心方向も略平行となる。そして、外装部材を水栓ボディに装着する際に、両装着部を、外装部材の挿通孔や挿通用の切り欠き部等に対して、同一方向に挿通させればよいため(つまり、各装着部と、外装部材の内周部との干渉を避けるために、外装部材を、水栓ボディを基準に種々の方向に動かすことが必要なため)、外装部材を水栓ボディに装着する作業が容易であるからである。
請求項5の湯水混合水栓は、請求項3又は請求項4の何れかに記載の湯水混合水栓において、
前記湯側の装着部は、前記湯側の挿入部に対して隙間部を形成した状態で挿入され、前記水側の装着部は前記水側の挿入部に対して隙間部を形成した状態で挿入されると共に、
各隙間部には、安定化部材が前記外装部材の外側から嵌合されることを特徴とする。
請求項5の発明によると、水栓ボディと、外装部材とを組み付ける作業の作業性がより一層高くなると共に、湯側の操作部や水側の操作部を操作する際に、湯水混合水栓に、「がたつき」を生ずることを防止できる。つまり、各装着部と、対応する挿入部との間にはクリアランス部(隙間部)が設けられる。よって、請求項5の発明によると、各装着部を、対応する挿入部に挿入する作業をより円滑に行うことができるため、水栓ボディと、外装部材とを組み付ける作業の作業性がより一層高くなる。また、請求項5の発明によると、この「各装着部を対応する挿入部に挿入する作業」の後に、クリアランス部(隙間部)に安定化部材が嵌合される。よって、各操作部を操作する際に、水栓ボディと、外装部材との間で、「がたつき」を生ずることを防止できる。
ここで、安定化部材としては、略円筒状の外形を備える安定化部材(カラー状の安定化部材)を例示できる。つまり、クリアランス部(隙間部)の空間形状が、略円筒状の空間形状となる場合に、このクリアランス部(隙間部)に嵌合する「略円筒状の安定化部材」を例示できる。
請求項6の発明の湯水混合水栓は、請求項2乃至請求項5の何れかに記載の湯水混合水栓において、
前記水栓ボディの外周部において上下方向に沿った複数カ所には、該外周部を略周回する状態のスペーサ部材が各々装着されると共に、
各スペーサ部材の外周部が、前記外装部材の内周部と当接していることを特徴とする。
請求項6の発明によると、湯水混合水栓の上下方向に沿った複数カ所にスペーサ部材を配置し、水栓ボディの外周部(水栓ボディの外周部とは、水栓ボディの外面部のうちで、外周側に位置する部分を指す。)と、外装部材の内周部との間に、確実に空き空間を確保する。このため、水栓ボディの外周部と、外装部材の内周部との間に確実に断熱用の空気層が確保されることになる。よって、請求項6の発明によると、前記「火傷等を生ずる危険性」をより確実に無くすることができる。
ここで、スペーサ部材の形状としては、「略リング形状」、「略枠形状」の他に、「略リング形状の一部に切り欠き部を設けた形状(例えば、略C字形状)」や、「略枠形状の一部に切り欠き部を設けた形状(例えば、略コ字形状)」等を例示することができる。また、スペーサ部材の装着数や、装着位置も種々選択できる。例えば、スペーサ部材の装着数を2つとすると共に、一方を水栓ボディの上端部に装着し、他方を水栓ボディの下端部に装着する態様を例示できる。
請求項7の発明の湯水混合水栓は、請求項2乃至又は請求項6の何れかに記載の湯水混合水栓において、
前記湯側の装着部と、前記水側の装着部は、前記外装部材内に配置されることを特徴とする。
請求項7の発明によると、湯水混合水栓の外観がより一層、良好となる。つまり、請求項7の発明に従わない場合、湯水混合水栓の本体部分(つまり、水栓本体であって、湯水混合水栓から操作部等を取り除いた部分)の外面部から、湯側の装着部と、水側の装着部とが突出する。
一方、請求項7の発明では、湯水混合水栓の本体部分(水栓本体)を、(1)「内部流路を構成するための水栓ボディ」と、(2)「水栓ボディを被覆し、湯水混合水栓の外装部分を構成する外装部材」とを備える構成とする。つまり、湯水混合水栓の本体部分において、内部流路を形成する部材と、外装部分を構成する部材と、を別個に構成する。そして、湯側の装着部と、水側の装着部とを外装部材内に配置し、湯水混合水栓の外観として現れないようにすることができるため、湯水混合水栓の外観がより一層、良好となる。
請求項8の発明の湯水混合水栓は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の湯水混合水栓において、
前記湯側の操作部と前記水側の操作部とが、上下に並んだ状態に配置されていることを特徴とする。
請求項8の発明によると、「湯側の操作部及び水側の操作部の配置間隔」を、湯水混合水栓の周方向に沿って狭くできる。よって、湯水混合水栓の外観選択の自由度が、より一層、高められる。例えば、湯水混合水栓の外径をより一層、小さくして、スマートな外形を備える湯水混合水栓を得ることができる。
ここで、請求項8の発明において、「湯側の操作部と水側の操作部とが上下に並んだ状態に配置される」態様としては、先ず、(1)「湯側の操作部」及び「水側の操作部」を、鉛直上下方向に並べる態様を例示できる。具体的には、各操作部が、回動操作の施されるハンドルタイプの操作部である場合(つまり、ハンドルである場合)、「湯側の操作部の回動軸心」及び「水側の操作部の回動軸心」が、鉛直上下方向に所定の間隔をおいて並ぶ態様を例示できる。
この態様において、「湯側の操作部の回動軸心」及び「水側の操作部の回動軸心」を略平行とする態様が、より好適な態様となる。この態様によると、使用者は、「湯側の操作部」の操作と「水側の操作部」の操作とを、略同一態様(掌の角度等)にて操作できるため、各操作部の操作性がより一層、高くなる。
また、請求項8の発明では、この(1)の態様の他に、(2)「湯側の操作部」及び「水側の操作部」が、斜め上下方向に並ぶ場合も含まれる。例えば、各操作部が、回動操作の施されるハンドルタイプの操作部であって、湯水混合水栓が、複数の側面部を備える場合(例えば、湯水混合水栓の外形が略角柱状等とされる場合)には、1つの側面部において、「湯側の操作部の回動軸心」及び「水側の操作部の回動軸心」が斜め上下方向に所定の間隔をおいて並ぶ態様を例示できる。この態様においても、「湯側の操作部の回動軸心」及び「水側の操作部の回動軸心」を略平行とすることが望ましい。
請求項9の発明の湯水混合水栓は、請求項1乃至請求項8の何れかに記載の湯水混合水栓において、
前記吐水手段が上面部に配置されていることを特徴とする。
請求項9の発明によると、吐水手段を配置するための構造部分(例えば、流出路)を、水栓ボディの上下方向に沿った中間部に設ける必要がない。このため、水栓ボディの太さを、より一層、細くすることもできる。つまり、請求項9の発明によると、湯水混合水栓の太さに関する選択の自由度がより一層高くなるため、この湯水混合水栓の外観の選択の自由度も更に一層、高くなる。この吐水手段としては、例えば、吐水管、吐水装置(シャワーヘッド等の水ヘッドと、ホースとを備える吐水装置等)等を例示できる。また、吐水手段は、水栓ボディに対して、回転可能な状態に装着されてもよいし、回転不可能な状態に装着されてもよい。
請求項10の発明の湯水混合水栓は、請求項9に記載の湯水混合水栓において、
前記湯側の流入路と、前記水側の流入路とが、前記水栓ボディの内部を下方から上方に向かう経路を備え、
前記湯側の流入路の2次側の端部と、前記水側の流入路の2次側の端部とが、前記水栓ボディの内部において高さの異なる位置に配置されると共に、
前記湯側の流入路の2次側の端部と、前記水側の流入路の2次側の端部とのうちで、下方に配置される一方の2次側の端部が、上方に配置される他方の2次側の端部に対して、水栓ボディの内部を下方から上方に向かう連絡路を用いて連絡され、
前記他方の2次側の端部に、前記流出路が連絡されることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載の湯水混合水栓の「流路構造」の具体例を示すものである。この請求項10の発明では、湯水混合水栓をその横断面の方向(横幅方向)に観察すると、この湯水混合水栓は、当該横断面の方向に2つの内部流路を並べた部分と、当該横断面の方向に、ただ1つの内部流路を配置した部分と、を備えるだけである。よって、湯水混合水栓の太さを、更により一層、細くすることもできる。つまり、請求項10の発明によると、湯水混合水栓の外観の選択の自由度が更により一層、高くなる。
以上のように、本各発明によると、操作性や外観の選択の自由度を高めることができる湯水混合水栓が得られる。
次に、本各発明に係わる「湯水混合水栓」の最良の形態(以下、「実施例」という。)を図面に従って詳細に説明する。
本湯水混合水栓1は、図1に示すように、デッキ部(台部)2の上面(デッキ面)2Dに設置して使用されるデッキタイプの湯水混合水栓1である。また、この湯水混合水栓1は、湯側のハンドル41Aと、水側のハンドル41Bとを用いて、吐水止水の選択操作と、吐水量の調節操作と、吐水温度の調節操作とが実行される、所謂「2ハンドルタイプ」の湯水混合水栓1である。尚、デッキ面2Dは、「上向きの設置面」の具体例を示している。
この湯水混合水栓1は、図1に示すように、水栓本体Hと、湯側のハンドル41Aと、水側のハンドル41Bと、吐水手段60と、を備えている。また、水栓本体Hは、水栓ボディ10と、この水栓ボディ10に内蔵された湯側の吐止水弁装置50Aと、この水栓ボディ10に内蔵された水側の吐止水弁装置50Bと、水栓ボディ10の下端部と一体化された取付部材70と、スペーサ部材80、85と、外装部材30と、カラー86、87とを備えている。
本実施例では、デッキ部(台部)2に設けられた取付孔3に対して、デッキ部(台部)2の上方から取付部材70の下端部及び中間部が挿入されている(取付部材70の下端部を先頭にして挿入する)。そして、デッキ部(台部)2の下方側において、取付部材70の外周面の雄ネジ部71に、固定ナット72を螺合し、下方のスペーサ部材85の下面部と、固定ナット72の上面部(フランジ部)とで、デッキ部(台部)2を上下に挟持することで、(パッキンP、Pを介して挟持することで)、水栓ボディ10がデッキ部(台部)2の上面(デッキ面)2Dに設置されている。
水栓ボディ10は、鋳物を用いて構成される一体成型品であると共に、上端及び下端で開口する略筒形状(略円筒形状)に構成されている。また、この水栓ボディ10は、その側面部(周面部)のうちで、使用者を基準とする右側方の側の部分に、2つの突出部11、12を備えている。これらの突出部11、12は、水栓ボディ10の鉛直方向に沿って、所定の間隔をおいて設けられている。
両突出部11、12は、略円筒形状となりつつ、その軸心を水平方向に向けている。また、両突出部11、12は、その内部空間を水栓ボディ10の内部空間に連通させつつ、開口部を、水栓ボディ10の右側方に向けている。尚、以下の説明において、水栓ボディ10の上方側に形成された突出部11を、湯側の装着部11aと称し、水栓ボディ10の上方側に形成された突出部12を、水側の装着部12aと称することがある。
水栓ボディ10の内部には隔壁部が形成され、この水栓ボディ10の内部空間が、6つの空間部分14a〜14fに区画されている。つまり、水栓ボディ10の内部には、水栓ボディ10の上下方向中間部から下端部における空間部を、左右に分割するための縦側の隔壁部13aと、縦側隔壁部13aの左側に形成された空間部分14aの上端を封止するための蓋状隔壁部13bと、縦側隔壁部13aの右側に形成された空間部分(14b、14c、14e)を上下に区画するための区画隔壁部13cと、を備えている。
本実施例では、水栓ボディ10の周壁部(外壁部)と、この水栓ボディ10内に形成された隔壁部(縦側隔壁部13a、蓋状隔壁部13b、区画隔壁部13c)とを用いて、水栓ボディ10の内部空間を適宜、区画し、水栓ボディ10内に内部流路等を構成している。つまり、水栓ボディ10の内部空間のうちで、縦側隔壁部13aの左側に位置すると共に、蓋状隔壁部13bで上端を封止された空間部分14aによって、湯側の流入路21を構成する。また、水栓ボディ10の内部空間のうちで、縦側隔壁部13aの右側に位置すると共に、区画隔壁部13cの下方に位置する空間部分14bによって、水側の流入路22を構成する。
水栓ボディ10の内部空間のうちで、縦側隔壁部13aの右側に位置すると共に、上方の突出部11よりも下方で、下方の突出部12よりも上方の部分に位置する空間部分14cによって、連絡路23を構成する。また、水栓ボディ10の内部空間のうちで、蓋状隔壁部13bよりも上方に位置する空間部分14dによって流出路24を構成する。
水栓ボディ10の内部空間のうちで、縦側隔壁部13aの右側に位置すると共に水側の流入路22と連絡路23との間に位置する空間部分14eによって、「水側の吐止水弁装置装着空間部25」の奥側部分を構成している。つまり、この「水側の吐止水弁装置装着空間部25」は、空間部分14eと、水側の装着部12aの内部空間とを略円柱空間状に連続させて構成されている。そして、この「水側の吐止水弁装置装着空間部25」と、水側の流入路22の2次側の端部とは、区画隔壁部13cに設けられた連通孔15を介して連通している。また、「水側の吐止水弁装置装着空間部25」と、連絡路23の一次側の端部も上下方向に連通している。
水栓ボディ10の内部空間のうちで、縦側隔壁部13aの右側に位置すると共に連絡路23と、流出路24の間に位置する空間部分14fによって、「湯側の吐止水弁装置装着空間部26」の奥側部分を構成している。つまり、この「湯側の吐止水弁装置装着空間部26」は、空間部分14fと、湯側の装着部11aの内部空間とを略円柱空間状に連続させて構成されている。そして、この「湯側の吐止水弁装置装着空間部26」と、連絡路23とは、上下方向に連通している。また、「湯側の吐止水弁装置装着空間部26」と、流出路24の1次側の端部も、上下方向に連通している。更に、湯側の流入路21の2次側の端部と、「湯側の吐止水弁装置装着空間部26」とは、縦側隔壁部13aの上端側に設けられた連通孔16を介して連通している。
以上の各内部流路(湯側の流入路21と、水側の流入路22と、連絡路23と、流出路24)は、何れも、水栓ボディ10の下方から上方へ向かう経路を備えている。また、湯側の流入路21及び水側の流入路22が、1次側の端部を、水栓ボディ10の下面部に配置しつつ、水栓ボディ10の上方へ向かう略平行な経路を描いている。更に、湯側の流入路21の「2次側の端部の位置(上方の突出部11と横方向に位置合わせされる位置)」が、水側の流入路22の「2次側の端部の位置(下方の突出部12と横方向に位置合わせされる位置)」よりも上方に配置されている。更に、水側の流入路22の2次側の端部と、湯側の流入路21の2次側の端部とが、上方に向かう連絡路23を介して連絡されている。そして、湯側の流入路21の2次側の端部及び連絡路23の2次側の端部が、流出路24に連絡されている。
つまり、本水栓ボディ10をその横断面の方向(横幅方向)に観察すると、本水栓ボディ10は、(1)「当該横断面の方向に2つの内部流路を並べた部分(湯側の流入路21及び水側の流入路22を並べた部分と、湯側の流入路21及び連絡路23を並べた部分)」と、(2)「当該横断面の方向に、ただ1つの内部流路を配置した部分(流出路24を形成した部分)」と、を備えるだけである。しかも、何れの内部流路も、水栓ボディ10の下方から上方へ向う単純な略直線状の経路を描くため(殆ど、迂回する経路部分を備えないため)、水栓ボディ10の外径を細くして、水栓ボディ10のコンパクト化を図ることができる。
水栓ボディ10の下面部には、2つの接続部(接続口)17a、17bが開口している。このうち一方の接続部(使用者から見て左側の接続部)17aは、湯側の流入路21の1次側の端部を構成し、他方の接続部(使用者から見て右側の接続部)17bは、水側の流入路22の1次側の端部を構成する。そして、一方の接続部17aには、湯側の連結具18aを介して給湯管5Aの端末部が接続され、他方の接続部17bには、水側の連結具18bを介して給水管5Bの端末部が接続されている。
図3に示すように、湯側の装着部11aの内壁面には雌ネジ部11bが設けられている。そして、湯側の吐止水弁装置50Aは、外周面の雄ネジ部51eを雌ネジ部11bに螺合することによって湯側の装着部11aに固定されている。また、図4に示すように、水側の装着部12aの内壁面にも雌ネジ部12bが設けられている。そして、水側の吐止水弁装置50Bも、外周面の雄ネジ部51eを雌ネジ部12bに螺合することによって水側の装着部12aに固定される。そして、水栓ボディ10に固定された湯側の吐止水弁装置50A及び水側の吐止水弁装置50Bは、図1に示すように、水栓ボディ10の外面部(外壁部)のうちで、右側方(使用者を基準)の側に位置する部分に配置されると共に、各軸心(回動軸心)の位置を鉛直上下方向に所定の間隔をおいて平行な状態としている。尚、湯側の吐止水弁装置50A及び水側の吐止水弁装置50Bの詳細に関しては後述する。
水栓ボディ10の外面部のうちで、上端寄りの部分(流出路24の外側に位置する部分)と、水栓ボディ10の外面部のうちで、下端寄りの部分(接続部17a、17bの外側に位置する部分)には、各々、雄ネジ部19a、19bが形成されている。そして、上方の雄ネジ部19aには、上方のスペーサ部材80の雌ネジ部80aの全体が螺合され、下方の雄ネジ部19bには、下方のスペーサ部材85の雌ネジ部85aの上半側が螺合されている。
ここで、各スペーサ部材80、85は略リング形状とされると共に、両スペーサ部材80、85の外径は等しくされている。但し、上方に位置するスペーサ部材80は、その外周面の上端側から鍔部80aを突出させ、下方に位置するスペーサ部材85は、その外周面の下端側から鍔部85aを突出させている。また、各スペーサ部材80、85は、内部空間に水栓ボディ10を挿入した状態で、この水栓ボディ10に螺合固定されている。尚、本実施例では、水栓ボディ10の上下両端側の外径が異なったものとされているが、水栓ボディ10の上下両端側に「外径が等しいスペーサ部材80、85」を装着するため、この水栓ボディ10に対して、単純形状(略円筒形状)の外装部材30を装着することができる。
取付部材70は、水栓ボディ10の下端部に連結されている。この取付部材70は、略円筒形状に構成されると共に、外径を水栓ボディ10の下端部の外径と略等しくしている。この取付部材70は、外周面の略全域に雄ネジ部71を形成すると共に、この雄ネジ部71の上端側を、下方のスペーサ部材85の雌ネジ部85aの下半側が螺合することで、水栓ボディ10の下端部に連結されている。このように、連結された取付部材70の軸心は、水栓ボディ10の下端部の軸心と位置合わせされている。この取付部材70の内部に、前述の「湯側の連結具18a及び給湯管5Aの端末部」と、「水側の連結具18b及び給水管5Bの端末部」とが挿通されている。そして、本実施例では、水栓ボディ10の下端部と一体化された取付部材70を用いて、水栓ボディ10を、デッキ部(台部)2上に設置している。
外装部材30は、金属を用いて構成されるものであり、図1に示すように、上下方向(軸心方向)に長尺状の略円筒体(略パイプ形状)を用いて構成されると共に、上端と下端に開口部30a、30bを有し、軸心を略鉛直方向に向けて配置されている。この外装部材30の内径は、両スペーサ部材80、85の外径と略等しくされている。また、外装部材30の軸心長(長手幅)は、両スペーサ部材80、85の配置間隔と略等しくされている。
この外装部材30の外面部(周面部)において、軸心方向に沿って所定の間隔をおいた部位には、挿入孔(挿通孔)33、34が設けられている。この両挿入孔33、34の配置間隔は、湯側の装着部11a及び水側の装着部12aの配置間隔と等しくされている。つまり、両挿入孔33、34の軸心位置の間隔は、湯側の装着部11a及び水側の装着部12aの各軸心位置の間隔と等しくされている。
また、図3及び図4に示すように、外装部材30の外面部(周面部)において、各挿通孔33、34の周縁側の部位(各挿通孔33、34を取り囲む部位)からは、突出部33a、34aが突出している(外装部材30の半径外側方向に突出している)。そして、外装部材30の上方側において連続する「挿通孔33と、突出部33aの内部空間」によって、「湯側の挿入部33A」の具体例を構成し(図3を参照)、外装部材30の下方側において連続する「挿通孔34と、突出部34aの内部空間」によって、「水側の挿入部34A」の具体例を構成している。
「湯側の挿入部33A」は、湯側の装着部11aを、遊びを持った状態で挿通可能なサイズとされ(図3参照)、「水側の挿入部34A」は、水側の装着部12aを、遊びを持った状態で挿通可能なサイズとされている(図4参照)。つまり、「湯側の挿入部33A」と、これに挿入される湯側の装着部11aとの間には、略円筒状の隙間部33Bが形成され、この隙間部33Bには、略円筒状のカラー86が嵌合されている。また、「水側の挿入部34A」と、これに挿入される水側の装着部12aとの間にも、、略円筒状の隙間部34Bが形成され、この隙間部34Bにも、略円筒状のカラー87が嵌合されている。
本実施例では、水栓ボディ10が、外装部材30の装着方向(本実施例では、上下方向)と交差する方向(本実施例では、略直交する方向)に複数の突出部11、12(湯側の装着部11a、水側の装着部12a)を備える。つまり、水栓ボディ10が、外装部材30を装着する際に、干渉物(障害物)となる突出部11、12(湯側の装着部11a、水側の装着部12a)を、複数箇所に有している。しかし、複数の突出部11、12(湯側の装着部11a、水側の装着部12a)が、突出部11、12(湯側の装着部11a、水側の装着部12a)の突出方向が同一方向となるため、水栓ボディ10に対する外装部材30の装着を円滑に行うことができる。
また、このように、外装部材30が水栓ボディ10に装着されると、外装部材30の内面部(内壁部)と、水栓ボディ10の外面部(側面部)との間に空間部Kが形成される。つまり、本実施例では、水栓ボディ10の上端部側に、スペーサ部材80を装着し(この上端部側と略同軸状に装着し)、水栓ボディ10の下端部側に、スペーサ部材85を装着する(下端部側と略同軸状に装着する)。そして、この状態の下、外装部材30がスペーサ部材80、85を外嵌する状態となるようにしつつ、この外装部材30を装着するため、外装部材30の軸心位置と、水栓ボディ10の軸心位置と位置合わせすることができる。
このため、空間部Kの幅(外装部材30の半径方向に沿った幅)は、水栓ボディ10を周回する方向に沿って略一定とされる。よって、外装部材30との水栓ボディ10との間には、水栓ボディ10の全周部分を通じて、十分な大きさの空気層が形成される。従って、本実施例では、水栓ボディ10の周囲を外装部材30を覆うばかりか、外装部材30の内側に十分な大きさの空気層を形成するため、水栓ボディ10の表面部の熱が、湯水混合水栓1の表面部(外装部材30の表面部)により一層、伝達し難くなる。このため、本実施例によると、湯水混合水栓1の安全性がより一層、高められる。
更に、本実施例では、水栓本体Hが、内部流路を構成するための水栓ボディ10と、この水栓ボディ10を被覆し、湯水混合水栓1の外装部分を構成する外装部材30と、を備える構成とされる。そして、水栓ボディ10の外面部から各々突出する「湯側の装着部11a及び水側の装着部12a」を外装部材30内に配置し、湯水混合水栓1の外観として現れないようにするため、湯水混合水栓1の外観がより一層、向上している。
吐水手段60は、図1及び図2(a)に示すように、水栓ボディ10の上面部に回動可能な状態に配置されている。ここで、本実施例では、吐水手段60を吐水管によって構成するが、吐水手段60の態様はこれに限定されない。例えば、ホースと、このホースの端末に接続される吐水具(シャワーヘッド等)とを備える吐水手段を例示することもできる。尚、図1は、吐水手段60を左回転方向(遊技者を基準)に「90度」だけ、回転させた状態を示している。
吐水手段60は、図1に示すように、水栓ボディ10の上面部に回転支持部材61を介して装着されている。この回転支持部材61は略円筒形状に構成されると共に、水栓ボディ10において上方のスペーサ部材80の装着部位よりも、上方の部位に回転可能な状態に外嵌されている。
吐水手段60は、図1に示すように、その基端部を回転支持部材61の上面部に一体化している。この吐水手段60の基端部は、回転支持部材61の中空部の上端側開口部61bと連通しつつ、この上端側開口部61bを封止している。このため、吐水手段60を、回転支持部材61と一体で水栓ボディ10に装着すると、流出路24の2次側の端部と、吐水手段60の内部空間(吐水用流路である。)とが水密状に連通する。
回転支持部材61には、図2(b)に示すように、その半径方向に沿って装着孔61aが設けられ、この装着孔61aには回転規制部材62が装着されている。ここで、本実施例では、この回転規制部材62をビスを用いて構成している。そして、この回転支持部材61を装着孔61aに対して、回転支持部材61の半径方向外側から螺合装着すると、回転規制部材62の軸部の端部62aが、回転規制部材62の内壁面から突出する。つまり、この回転規制部材62の軸部の端部62aは、回転支持部材61の内壁面から、回転支持部材61の半径内側方向に突出し、回転規制突起tを構成する。そして、水栓ボディ10において回転支持部材61を装着した際に、回転支持部材61の半径方向に沿って、回転規制突起tと位置合わせされる部位には、略円弧状の規制溝Mが形成されている。
吐水手段60を回転支持部材61と一体で水栓ボディ10に装着し、吐水手段60を左右何れかの方向に回転させると、回転規制突起tは規制溝M内を移動する。そして、回転規制突起tの回転量が所定量となり、回転規制突起tと、規制溝Mの端部(端部壁M1若しくはM2)とが当接すると、吐水手段60の回転量が、当該「所定量」を超えることが規制される。
次に、図5〜図9等を用いて吐止水弁装置50A(50B)の構造等について簡単に説明する。ここで、湯側の吐止水弁装置50A及び水側の吐止水弁装置50Bは、同一の構造を備える摺動弁装置を用いて構成されている。そして、図5では、湯側の吐止水弁装置50Aのみ図示し、水側の吐止水弁装置50Bの図示を省略する。
これらの吐止水弁装置50A(50B)は、図5に示すように、ハウジング51と、スピンドル52と、固定ディスク53と、可動ディスク55とを備えている。このうち、ハウジング51は、前後両端に開口部51a、51bを有する略筒状に構成されると共に、ハウジング本体51cと、ハウジング本体51cの後端に着脱自在に装着されるリング部材51dとを備える。
ハウジング本体51cの外周面のうちで、前後方向に沿った中間の部位からは、フランジ部51pが突出している。更に、ハウジング本体51cの外周面のうちで、フランジ部51pの後方の部位には、装着部11a(12a)の雌ネジ部11b(12b)に螺合可能な雄ネジ部51eが設けられている。また、ハウジング本体51cの外周面のうちで、雄ネジ部51eの後方の部位には、ハウジング本体51cの内外を連通させる開口孔51mが設けられている。尚、この開口孔51mは、ハウジング本体51cの周方向に沿った2カ所に設けられている。
ハウジング本体51cにおいて、フランジ部51pよりも前方の部位が、スピンドル52を回動可能に支持するための軸受け部51nを構成する。尚、ハウジング51前端の開口部51aは、軸受け部51nの前端に設けられ、ハウジング51後端の開口部51bは、リング部材51dに設けられる。
リング部材51dの表裏面(前面及び後面)には、開口部51bを周回状に抱囲する周回溝が設けられ、これらの周回溝には、それぞれ、リング状のパッキン51f、51gが装着されている。
スピンドル52は、前半部を構成する軸部52aと、後半部を構成する駆動伝達部52bとを備えている。そして、軸部52aの一端側の外周面には、雄型のセレーション部52cが設けられ、この外周面においてセレーション部52cの後方側の部位には複数の周回溝が設けている。また、これらの周回溝のそれぞれには、リング状のパッキン52gが装着されている。更に、駆動伝達部52bの後端部は、横断面が略矩形状の係合突起52dとされている。
このスピンドル52は、セレーション部52cを開口部51aによってハウジング51(ハウジング本体51c)の前方に露呈させると共に、パッキン52gを軸受け部51nの内壁に摺接させた状態で、ハウジング51に組み込まれている。
固定ディスク53はセラミックを用いて構成されると共に、図6(a)に示すように、略円板形状を備える。この固定ディスク53は、前面(上面)を可動ディスク55が摺動する摺動面53aとし、後面(下面)を前述のリング部材51dの前面によって支持されている。この固定ディスク53は、上下面を貫通する状態に、2つの通過孔53cを備えている。そして、これらの通過孔53cは、固定ディスク53の周方向に沿って略180度隔てた位置に設けられると共に、平面形状が略扇形状とされている。
この固定ディスク53の外周面において周方向に沿って略180度隔てた位置には、それぞれ位置決め突起53dが設けられている。そして、この固定ディスク53は摺動面53aを前方を向け、「反」摺動面53a側の面(後面)を後方に向けた状態で、ハウジング本体51cの後端からハウジング本体51c内に挿入されている。このとき、2つの位置決め突起53dが、ハウジング本体51cの内壁の係止部(図示を省略するが、例えば、溝状のもの)に係止され、固定ディスク53の軸心回りの位置決めがなされる。
このように、固定ディスク53がハウジング本体51cに挿入された状態でリング部材51dがハウジング本体51cの後端に装着されているが、図5に示すように、リング部材51d表面側の「リング状のパッキン51f」が、「反」摺動面53a側の面(後面)の周縁側の部位に水密状に圧接される。このとき、固定ディスク53の通過孔53cは、リング部材51dの開口部51bを通じて、ハウジング51の後方へ開放された状態とされる。
可動ディスク55もセラミックを用いて構成されると共に、図6(b)及び(c)に示すように、平面形状が略長円型の板状体に構成されている。この可動ディスク55は、前面(上面)を係合面55aとし、後面(下面)を「固定ディスク53の摺動面53a」と摺動する摺動面55bとしている。また、図6(c)、図7(a)及び(b)に示すように、可動ディスク55の各長辺に沿う部位に切り欠き状の連通路55cが設けられている。この連通路55cは、可動ディスク55において、摺動面55bと外周面とで開口するが、係止面55aでは開口しない。つまり、可動ディスク55の各長辺に沿って設けられた2つの連通路55cは、それぞれ、摺動面55bにおいて略V字状に開口すると共に、可動ディスク55の外周面において略矩形状に開口している。
可動ディスク55の係合面55aには、平面形状が略矩形状(長尺型の略矩形状である。)の係合穴55dが、可動ディスク55の前方(上方)に開口している。この係合穴55dには、前述のスピンドル52の係合突起52dが嵌合(係合)可能とされている。そして、この可動ディスク55は、固定ディスク53と互いの摺動面55b、53aを当接させ、しかも、可動ディスク55の軸心を固定ディスク53の軸心と同軸状に位置合わせした状態でハウジング51内に収納されている。
但し、本実施例では、図5に示すように、ハウジング51内に収納される可動ディスク55と、スピンドル52との間にディスク押さえ56を配置している。このディスク押さえ56は、図6(c)及び図7(c)に示すように、略円板状に構成されると共に、後面(下面)において略180隔てた位置から「ディスク把持用の突起56a」を垂下させている。これらの突起56aは、平滑な把持面56bを相互に対向させている。そして、この対向する2つの把持面56bの距離は、可動ディスク55の長辺間の距離と等しくされている。また、ディスク押さえ56には略矩形状の貫通孔56cが上下面を貫通する状態に設けられている。この貫通孔56cは、把持面56bと略平行に形成されている。
可動ディスク55は、図6(c)等に示すように、その係合面55aの側をディスク押さえ56で把持されている。つまり、ディスク押さえ56の後面(下面)と、可動ディスク55の係合面55aとを当接させると共に、2つのディスク把持用の突起56aの把持面56bで可動ディスク55の長辺側の側面部を把持した状態とされる。そして、可動ディスク55の係合穴55dは貫通孔56cを通じてディスク押さえ56の前方(上方)に開放される。そして、この状態にて係合穴55dには、貫通孔56cを通じてディスク押さえ56の前方から係合突起52dが係合(嵌合)されている。
各吐止水弁装置50A、50Bでは、図5に示すように、スピンドル52と、可動ディスク55と、この可動ディスク55を把持するディスク押さえ56と、固定ディスク53とが、同軸状とされつつ、ハウジング51に収納されている。尚、スピンドル52の軸部52aにおいて、雄型のセレーション部52cと、リング状のパッキン52gとの間の部位には周回溝が設けられ、この周回溝にはEリング58が弾性係合されている。
両吐止水弁装置50A、50Bが水栓ボディ10に装着されると、両吐止水弁装置50A、50Bを構成するスピンドル52が、水栓ボディ10(外装部材30)の鉛直上下方向に所定の間隔をおいて略平行に配置される。つまり、両吐止水弁装置50A、50Bを構成するスピンドル52が、水栓ボディ10を基準に、鉛直上下方向に隔てた位置で、同一の方向を指向する状態となる。
図3に示すように、湯側の吐止水弁装置50Aの右側方に露呈するスピンドル52の雄型のセレーション部52cには、湯側のハンドル41Aの雌型のセレーション部41aがセレーション嵌合されている。このため、湯側のハンドル41Aは、湯側の吐止水弁装置50Aのスピンドル52と一体回動可能となっている。また、図4に示すように、水側の吐止水弁装置50Bの右側方に露呈するスピンドル52の雄型のセレーション部52cには、水側のハンドル41Bの雌型のセレーション部41bがセレーション嵌合されている。このため、水側のハンドル41Bは、水側の吐止水弁装置50Bのスピンドル52と一体回動可能となっている。この状態で、湯側のハンドル41Aの回動軸心と、水側のハンドル41Bの回動軸心とは、鉛直上下方向に隔てた位置で、同一の方向を指向する状態となる。
湯側の吐止水弁装置50Aが水栓ボディ10(湯側の吐止水弁装置装着空間部26)に装着されると、図3に示すように、吐止水弁装置50Aの後端部(リング部材51dの後端部)が、縦側隔壁部13aと当接する。このとき、縦側隔壁部13aの連通孔16と、リング部材51d(ハウジング51の後端の開口部51b)が位置合わせされ、湯側の流入路21と、吐止水弁装置50Aの内部空間とが連通する。尚、吐止水弁装置50Aの後端部と、隔壁部13aとの水密性は、リング部材51dの裏面(後面)側のパッキング51gによって保持される。
同様に、水側の吐止水弁装置50Bが水栓ボディ10(水側の吐止水弁装置装着空間部25)に装着されると、図4に示すように、吐止水弁装置50Bの後端部(リング部材51dの後端部)が、縦側隔壁部13aと当接する。このとき、縦側隔壁部13aの連通孔16と、リング部材51d(ハウジング51の後端の開口部51b)が位置合わせされ、水側の流入路22と、吐止水弁装置50Bの内部空間とが連通する。尚、吐止水弁装置50Bの後端部と、隔壁部13aとの水密性も、リング部材51dの裏面(後面)側のパッキング51gによって保持される。
本実施例では、各ハンドル41A(41B)に開放操作を施すと、図8(a)に示すように、スピンドル52の回転駆動力がディスク押さえ56と、可動ディスク55に伝達される。これにより、可動ディスク55は、固定ディスク53上で摺動し、各吐止水弁装置50A(50B)の流路の開閉を行う。尚、各吐止水弁装置50A(50B)流路は、通過孔53cと、連通路55cとで構成される。
各吐止水弁装置50A(50B)では、図8(b)に示すように、固定ディスク53の通過孔53cが摺動面53aの側で閉鎖されると閉弁状態となる。つまり、「通過孔53cの摺動面53a側の開口」が、「可動ディスク55における連通路55cの非形成部」で閉鎖されている場合、各吐止水弁装置50A(50B)は閉弁状態となる。一方、可動ディスク55を固定ディスク53上で摺動状態で回転させ、図8(c)に示すように、通過孔53cと連通路55cとを連通させると、各吐止水弁装置50A(50B)は開弁状態となる。このときの各吐止水弁装置50A(50B)の開弁度(弁開放量)は、「通過孔53cの摺動面53a側の開口」の開放面積に比例して決定される。
本湯水混合水栓1において、水側のハンドル41Bに開放操作を施し、水側の吐止水弁装置50Bを開弁状態とし、湯側のハンドル41Aに閉鎖操作を施し、湯側の吐止水弁装置50Aを閉弁状態とすると、給水管5Bから供給される「水」が、吐水手段60から吐水される。つまり、給水管5B、水側の連結具18bの順に通過し、水側の流入路22に流入した水は、連通孔15を通じて水側の吐止水弁装置50Bに流入する。そして、水側の吐止水弁装置50Bに流入した水は、連絡路23を通過し、更に、「湯側の吐止水弁装置装着空間部26」の奥側部分のうちで、湯側の吐止水弁装置50Aの外側に位置する部位14g(以下、「通過用の空間部14g」という。)に進入する(図9を参照)。
この通過用の空間部14gは、一次側の端部を連絡路23の2次側の端部に接続すると共に、湯側の吐止水弁装置50Aの外側を、左右両回転方向に略半周回する経路を描き、2次側の端部を、流出路24の1次側の端部に接続している。このため、連絡路23から通過用の空間部14gに進入した水は、流出路24を通過した後、吐水手段60から吐水される。このときの吐水量は、水側の吐止水弁装置50Bの開弁度(弁開放量)に応じて調節される。
本湯水混合水栓1において、水側のハンドル41Bに閉弁操作を施し、水側の吐止水弁装置50Bを閉弁状態とすると共に、湯側のハンドル41Aに開放操作を施し、湯側の吐止水弁装置50Aを開弁状態とすると、給湯管5Aから供給される「湯」が、吐水手段60から吐水される。つまり、給湯管5A、湯側の連結具18aの順に通過し、湯側の流入路21に流入した湯は、連通孔16を通じて湯側の吐止水弁装置50Aに流入する。そして、湯側の吐止水弁装置50Aに流入した湯は、流出路24を通過した後、吐水手段60から吐水される。このときの吐水量は、湯側の吐止水弁装置50Aの開弁度(弁開放量)に応じて調節される。
本湯水混合水栓1において、水側のハンドル41Bに開弁操作を施し、水側の吐止水弁装置50Bを開弁状態とし、湯側のハンドル41Aに開放操作を施し、湯側の吐止水弁装置50Aを開弁状態とすると、給水管5Bから供給される「水」と、給湯管5Aから供給される「湯」とを、混合した混合水が吐水手段60から吐水される。つまり、通過用の空間部14gから流出路24に進入した水と、湯側の吐止水弁装置50Aから流出路24に進入した湯とが、当該流出路24において混合された後、吐水手段60から吐水される。このときの吐水量は、水側の吐止水弁装置50Bの開弁度(弁開放量)及び湯側の吐止水弁装置50Aの開弁度(弁開放量)に応じて調節される。また、吐水温度は、水側の吐止水弁装置50Bの開弁度(弁開放量)と、湯側の吐止水弁装置50Aの開弁度(弁開放量)との比率に応じて調節される。
以上のように構成される湯水混合水栓1においては、図10(a)に示すように、水栓ボディ10における横方向に沿った最大幅Q1は、外装部材30の内周部の直径Q2よりも小さくされている。このため、水栓ボディ10の外郭部のサイズが、外装部材30に挿入することが可能なサイズとされている。尚、本実施例において、「水栓ボディ10における横方向に沿った最大幅Q1」は、水栓ボディ10において、湯側の装着部11aの含む部分の幅によって構成されると共に、水側の装着部12aの含む部分の幅によっても構成される。
次に、本湯水混合水栓1を構成する部品の組付の手順の一具体例を、図10等を用いて説明する。先ず、水栓ボディ10に対して、何れか一方のスペーサ部材(80若しくは85)を装着する。この後、水栓ボディ10の上端部及び下端部のうちで、「スペーサ部材(80若しくは85)が未装着の端部」を先頭にし、水栓ボディ10を外装部材30内に挿入する。この際、図10(a)に示すように、水栓ボディ10の基準位置10Pと、外装部材30の軸心30Pとの間に、横方向(外装部材30の半径方向)に沿った位置ずれを生じさせる。この「位置ずれ」を生じさせることにより、湯側の装着部11aや水側の装着部12aが、外装部材30の端面や、外装部材30の内周部と干渉すること(衝突すること)が回避され、水栓ボディ10を外装部材30内に円滑に挿入することができる。
次いで、外装部材30を横方向にスライドさせるか、水栓ボディ10を横方向にスライド(以下、「横スライド」という。)させる。この横スライドは、湯側の装着部11aを「湯側の挿入部33A」に挿入すると共に、水側の装着部12aを「水側の挿入部34A」に挿入するために行われる。そして、この横スライドは、水栓ボディ10の基準位置10Pと、外装部材30の軸心30Pとの間の「位置ずれ」を解消するまで(基準位置10Pが、軸心30P上に到達するまで)行われる。
この横スライド完了すると、水栓ボディ10の外周部と、外装部材30の内周部との間には、外装部材30の内周部の周方向に沿って略均一な幅を備える空間空間部Kが形成される。そして、水栓ボディ10の上端部及び下端部のうちで、「スペーサ部材(80若しくは85)が未装着の端部」に、スペーサ部材(85若しくは80)を装着する。これにより、外装部材30の上下両端部(両端面)は、上方に位置するスペーサ部材80の鍔部80aと、下方に位置するスペーサ部材85の鍔部85aとで挟み込まれた状態となる。
また、水栓ボディ10の基準位置10Pと、外装部材30の軸心30Pとの間の「位置ずれ」が解消されたところで、図10(b)に示すように、「湯側の挿入部33A」と、これに挿入される湯側の装着部11aとの間には、略円筒状の隙間部33Bが形成され、「水側の挿入部34A」と、これに挿入される水側の装着部12aとの間にも、隙間部34Bが形成される。そして、これらの隙間部33B、34Bには、対応するカラー86、87が外装部材30の外部から嵌合される。
この後、図10(c)に示すように、外装部材30の外側から、「湯側の装着部11aに対して湯側の吐止水弁装置50A」を装着し、「水側の装着部12aに対して水側の吐止水弁装置50B」を装着する。そして、湯側のハンドル41Aを湯側の吐止水弁装置50Aに装着し、水側のハンドル41Bを水側の吐止水弁装置50Bに装着する。更に、吐水手段60等の他の部品を装着すると、本湯水混合水栓1は使用可能な状態となる。
以上の実施例によると、湯側のハンドル41Aと水側のハンドル41Bとが、鉛直上下方向に並んだ状態に配置されるため、各ハンドル41A、41Bの操作性が高くなる。具体的には、使用者は、上下に並ぶ、2つのハンドル41A、41Bを片方の手で操作すること等ができるため、各ハンドル41A、41Bの操作性、ひいては、湯水混合水栓1の操作性が高くなる。また、本実施例によると、水栓本体Hの上面部に、湯側のハンドル41Aと水側のハンドル41Bとを配置する必要がないため、水栓本体Hの幅を必ずしも、大きくする必要がない。つまり、水栓本体Hを幅の狭く、縦長形状とすることができる。従って、本実施例によると、湯水混合水栓1の外観の選択の自由度が高められる。
特に、本実施例では、水栓ボディ10の外径(水栓ボディ10の外形を略円柱状と仮定した場合)を、外装部材30の内径よりも僅かに小さく構成し、外装部材30に水栓ボディ10を挿入してから、外装部材30の各挿入部33A、34A」に各装着部11a、12aを横スライドしながら挿入する構造を採用するため、従来の「両側方にハンドルがある湯水混合水栓」よりも、水栓ボディ10を細くすることができる。そして、従来の「両側方にハンドルがあり、水栓ボディ10が太く、見栄えが悪い湯水混合水栓」に比べて、水栓ボディ10を細くすることができるため、湯水混合水栓としての美観が向上する。また、本湯水混合水栓1は、スリムな外形を備えるため、デッキ面4D(設置面)に対する設置面積を小さくできる。
更に、外装部材30を、水栓ボディ10に対して横スライドさせることで、水栓ボディ10の湯流路(湯側の流入路21等)と、外装部材30との間に空間部Kを確保できる。このため、湯流路(湯側の流入路21等)を通過する湯の熱が、湯水混合水栓1の表面部に伝わり難くなるという、効果も得られる。
尚、本各発明の範囲は前記各実施例に示す具体的な態様に限定されず、本各発明の範囲内で種々の変形例を例示できる。
即ち、本実施例では、湯側のハンドル41Aと水側のハンドル41Bとを、鉛直上下方向に並べる態様を例示したが、湯側のハンドル41Aの回転軸心の方向と、水側のハンドル41Bの回転軸心の方向との間に、45度以内の範囲(ゼロ度を含まない。)、好ましくは、30度以内の範囲(ゼロ度を含まない。)で位置ズレを生じていてもよい。
つまり、図11(a)の変形例1に示すように、湯側のハンドル41Aの回転軸心の方向L1と、水側のハンドル41Bの回転軸心の方向L2とが、水栓ボディ10の軸心J回りに形成する角度(Y)が、45度以内の範囲(ゼロ度を含まない。)、好ましくは、30度以内の範囲(ゼロ度を含まない。)となるような「位置ズレ」を生じていてもよい。尚、変形例1は、湯水混合水栓1の外面部のうちで、使用者Mから見て右側方の側に位置する部分に湯側のハンドル41Aと、水側のハンドル41Bとを、「位置ズレ」を生じた状態で配置した具体例を示している。
また、本実施例では、水栓ボディ10が、周回状に形成される外面部(周面部)を備える態様を例示したが、図11(b)の変形例2に示すように、水栓ボディ10が、複数の側面部(10A)を備えてもよい。例えば、水栓ボディ10を、略角柱形状若しくは略箱形状等に構成すると共に、この水栓ボディ10の1つの側面部10Aにおいて、上下に、湯側のハンドル41Aと、水側のハンドル41Bとを並べてもよい。
また、実施例や各変形例において、湯側のハンドル41Aの回転軸心の位置と、水側のハンドル41Bの回転軸心の位置とが、鉛直方向に並ぶことは必ずしも必要とされない。つまり、図11(b)の変形例2に示すように、湯側のハンドル41Aの回転軸心の位置と、水側のハンドル41Bの回転軸心の位置とが、鉛直方向に沿って位置ズレを生じていてもよい。
更に、本実施例では、湯水混合水栓1の外面部のうちで、右側方の側の部位に、湯側のハンドル41Aと、水側のハンドル41Bとを配置する態様を例示したが、各請求項の発明では、湯水混合水栓1の外面部のうちで、左側方の側の部位に、湯側のハンドル41Aと、水側のハンドル41Bとを配置してもよい。この場合、「左利き専用の湯水混合水栓1」等として使用できる。
本発明は、例えば、水栓の製造、販売、施工、加工等を行う分野で利用可能である。
実施例の湯水混合水栓の縦断面図である。 (a)は実施例の湯水混合水栓の平面図、(b)は図1の1−1断面図である。 図1の2−2断面図である。 図1の3−3断面図である。 吐止水弁の構造を説明するための縦断面図である。 (a)は本実施例の吐止水弁を構成する固定ディスクの平面図、(b)は本実施例の吐止水弁を構成する可動ディスクの平面図、(c)は本実施例の吐止水弁を構成するスピンドルと、ディスク押さえと、可動ディスクとの関係を示す縦断面図{図6(b)のb−b断面に相当する。}である。 (a)は本実施例の吐止水弁を構成する可動ディスクの底面図、(b)は本実施例の吐止水弁を構成する可動ディスクの横断面図{図6(c)のc−c断面に相当する。}、(c)は本実施例の吐止水弁を構成するディスク押さえの平面図である。 (a)は本実施例の吐止水弁において可動ディスクの可動状態等を説明するための説明図、(b)は本実施例の吐止水弁において閉弁状態を示す説明図、(c)は本実施例の吐止水弁において開弁状態を示す説明図である。 通過用の空間部を説明するための概略的な縦断面図である(図3の5−5断面に相当する)。 (a)〜(c)は本実施例の湯水混合水栓において、主要な部品の組付手順を説明するための説明図である。 (a)は変形例1を説明するための横断面、(b)は変形例2を説明するための側面図である。 (a)〜(c)は各請求項の発明において、湯側の操作部と、水側の操作部の配置態様を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は請求項3及び4の発明を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は請求項3及び4の発明を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は請求項3及び4の発明に対する比較例を説明するための説明図である。
符号の説明
1;湯水混合水栓、
2;デッキ部(設置部)、
10;水栓ボディ、
21;湯側の流入路、
22;水側の流入路、
23;連絡路、
24;流出路、
30;外装部材、
50A;湯側の吐止水弁、
50B;水側の吐止水弁、
60;吐水手段、
80、85;スペーサ部材、
86、87;カラー(安定化部材)。

Claims (10)

  1. 湯を流入させる湯側の流入路と、水を流入させる水側の流入路と、吐水手段に連絡される流出路とを具備する水栓ボディと、
    前記水栓ボディに配置されると共に、湯側の操作部によって閉弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該湯側の操作部によって開弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを連通状態とする湯側の吐止水弁装置と、
    前記水栓ボディに配置されると共に、水側の操作部によって閉弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該水側の操作部によって開弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを連通状態とする水側の吐止水弁装置と、
    を備え、上向きの設置面に設置される湯水混合水栓であって、
    前記湯側の操作部と前記水側の操作部とが、前記水栓ボディの外面部のうちで一側方の側に位置する部分から突出する状態に配置されていることを特徴とする湯水混合水栓。
  2. 湯を流入させる湯側の流入路と、水を流入させる水側の流入路と、吐水手段に連絡される流出路とを具備する水栓ボディと、
    前記水栓ボディを被覆する外装部材と、
    前記水栓ボディに配置されると共に、湯側の操作部によって閉弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該湯側の操作部によって開弁操作されると、前記湯側の流入路と前記流出路とを連通状態とする湯側の吐止水弁装置と、
    前記水栓ボディに配置されると共に、水側の操作部によって閉弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを非連通な状態とし、該水側の操作部によって開弁操作されると、前記水側の流入路と前記流出路とを連通状態とする水側の吐止水弁装置と、
    を備え、上向きの設置面に設置される湯水混合水栓であって、
    前記湯側の操作部と前記水側の操作部とが、前記外装部材の外面部のうちで一側方の側に位置する部分から突出する状態に配置されていることを特徴とする湯水混合水栓。
  3. 前記水栓ボディの外周部のうちで一側方の側に位置する部分には、前記湯側の吐止水弁装置が装着される湯側の装着部と、前記水側の吐止水弁装置が装着される水側の装着部とが略筒形状に突出する状態に形成され、
    前記外装部材は、上下に開口部を備える略筒状体によって構成されると共に湯側の挿入部と水側の挿入部とを肉厚方向に貫通する状態に備え、
    前記外装部材と前記水栓ボディとの間に横方向に沿った位置ずれを生じさせた状態で、前記外装部材に前記水栓ボディを挿入した後に、
    前記外装部材と前記水栓ボディとの間に横方向に沿った相対移動を生じさせて前記位置ずれを修正しつつ、前記湯側の装着部を前記湯側の挿入部に挿入し、前記水側の装着部を前記水側の挿入部に挿入すると共に、前記外装部材の内周部と前記水栓ボディの外周部との間に所定の空間部を設けることを特徴とする請求項2に記載の湯水混合水栓。
  4. 前記水栓ボディの外周部のうちで一側方の側に位置する部分には、前記湯側の吐止水弁装置が装着される湯側の装着部と、前記水側の吐止水弁装置が装着される水側の装着部とが略筒形状に突出する状態に形成され、
    前記外装部材は略筒状体によって構成され、湯側の挿入部と水側の挿入部とを肉厚方向に貫通する状態に備えると共に、前記湯側の装着部を該湯側の挿入部に挿入し、前記水側の装着部を該水側の挿入部に挿入し、かつ、前記外装部材の内周部と前記水栓ボディの外周部との間に所定の空間部を設けた状態で前記水栓ボディを被覆すると共に、
    前記水栓ボディの外郭部のサイズが、前記外装部材に挿入可能なサイズとされていることを特徴とする請求項2に記載の湯水混合水栓。
  5. 前記湯側の装着部は、前記湯側の挿入部に対して隙間部を形成した状態で挿入され、前記水側の装着部は前記水側の挿入部に対して隙間部を形成した状態で挿入されると共に、
    各隙間部には、安定化部材が前記外装部材の外側から嵌合されることを特徴とする請求項3又は請求項4の何れかに記載の湯水混合水栓。
  6. 前記水栓ボディの外周部において上下方向に沿った複数カ所には、該外周部を略周回する状態のスペーサ部材が各々装着されると共に、
    各スペーサ部材の外周部が、前記外装部材の内周部と当接していることを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れかに記載の湯水混合水栓。
  7. 前記湯側の装着部と、前記水側の装着部は、前記外装部材内に配置されることを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れかに記載の湯水混合水栓。
  8. 前記湯側の操作部と前記水側の操作部とが、上下に並んだ状態に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の湯水混合水栓。
  9. 前記吐水手段が上面部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の湯水混合水栓。
  10. 前記湯側の流入路と、前記水側の流入路とが、前記水栓ボディの内部を下方から上方に向かう経路を備え、
    前記湯側の流入路の2次側の端部と、前記水側の流入路の2次側の端部とが、前記水栓ボディの内部において高さの異なる位置に配置されると共に、
    前記湯側の流入路の2次側の端部と、前記水側の流入路の2次側の端部とのうちで、下方に配置される一方の2次側の端部が、上方に配置される他方の2次側の端部に対して、水栓ボディの内部を下方から上方に向かう連絡路を用いて連絡され、
    前記他方の2次側の端部に、前記流出路が連絡されることを特徴とする請求項9に記載の湯水混合水栓。
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