JP4757315B2 - 切替弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切替コック等の切替弁装置に関し、特に、セラミックディスクからなる可動ディスク及び固定ディスクを利用して、原水ストレート吐水、原水シャワー吐水及び浄水吐水の3つの吐水モードの間で弁切換動作を行う切替弁装置に関するものである。
この種の切替弁装置としては、例えば、水栓の吐水口に着脱自在に装着されるもの切替弁(切替コックとも言う)がある。この切替弁は、例えば、ハンドルにより原水ストレート吐水用の原水ストレート位置と、原水シャワー吐水用の原水シャワー位置と、浄水吐水用の浄水位置との間で切替自在とされ、3方向の流路(原水ストレート用流路、原水シャワー用流路、浄水用流路)を選択的に切替自在な三方弁として具体化される。或いは、切替弁は、特許文献1(特開2004−346958号公報)に記載のように、4方向の流路(原水ストレート用流路、原水シャワー用流路、浄水ストレート用流路、浄水シャワー用流路)を選択的に切替自在な四方弁として具体化されたり、特許文献2(特開2007−309333号公報)に記載のように、5方向の流路を選択的に切替自在な五方弁として具体化されたり、逆に、特許文献3(特開2000−266199号公報)に記載のように、2方向の流路を選択的に切替自在な二方弁として具体化されたりする。即ち、切替弁は、2方向以上の流路を選択的に切替自在なものとして具体化することができる。更に、切替弁に接続する外部給水装置は、一般的には浄水器であるが、それ以外にも、食器洗浄機等の浄水器以外の装置とすることもできる。なお、一般に、これら切替弁の弁機構は、流路の数に対応して球状弁体と弁座とを設け、球状弁体を弁座から離間させたり弁座に着座させたりして流路の開閉を行ったり、流路の数に対応して円筒状弁体に複数の弁孔を設け、円筒状弁体を周方向に回動する対応する弁座の弁孔との連通及び連通遮断を行って、流路の切替を行っている。
一方、従来、球状弁体等の代わりに、セラミックディスクを使用した弁機構も提案されている。例えば、特許文献4(特開平8−145209号公報)には、セラミックディスクを用いた三方弁が開示されている。この三方弁は、同文献の要約に記載のように、可動ディスク外周に係合したハンドルを、円筒状弁本体の外周で回動させて切換える三方弁で、固定ディスクに流入通水口と流出通水口を貫通する。また、可動ディスクに、この流入通水口と連通した通水口と、この通水口に隣接し且つ前記流入通水口を閉塞する閉塞ランド部と、これらの通水口と閉塞ランド部とから隔絶され且つ流入通水口と流出通水口とを同時に連通するバイパス凹部とを設けている。これにより、可動ディスクを回動するだけで、第1の流出、第1と第2の同時流出、及び第2の流出の切換えができるとされている。
また、本件出願人の特許である特許文献5(特許第3807343号公報)には、切替コックを構成しているコック本体内に収納されて、コック本体の第1流入口から第1流出口または第2流出口に至る第1流路及び第2流路と、これらの第1流路及び第2流路を遮断して第3流出口に至る第3流路とを形成する弁装置が開示されている。この弁装置は、3枚のセラミックディスク、即ち、互いに摺接し合う第1弁体、中央となる第2弁体及び第3弁体の3枚の弁体によって構成するとともに、第2弁体のみを、コック本体に設けた切替ハンドルによって第1弁体及び第3弁体間にて回動可能にしている。また、第1弁体に3個の通孔を形成し、これらの通孔の内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路または第2流路を形成する第1溝を第2弁体上に形成し、この第2弁体の反対面に第2溝を形成し、この第2溝に連通したとき第3流路を形成することになる2つの通孔を第3弁体に形成している。これにより、原水ストレート吐出、原水シャワー吐出及び浄水吐出の三方に切替自在な切替コックに弁装置を適用した場合、切替ハンドルをストレート吐出位置に回動させると、第1流入口に供給された水は、最終的に第1流出口に至る第1流路を通り、第1流出口からストレート吐出がなされる。また、切替ハンドルをシャワー吐出位置に回動させると、弁装置内には第2流路が形成され、第1流入口内部に流入した水は、第2流出口に通ずる第2流路を通り、第2流出口からはシャワー吐出がなされる。一方、切替ハンドルを浄水吐出位置に回動させると、第1流路及び第2流路が遮断されて、第3流路のみが形成され、第1流入口から供給された原水は、第4流出口から浄水器に向かって送られ、浄水器にて浄水化され、第2流入口から弁装置内に供給され、第3流路を通して第3流出口から吐出される。ここで、シャワー吐出位置及びストレート吐出位置のいずれの場合も、第2流入口は弁装置によって完全に遮断された状態になる。したがって、特許文献5に記載の弁装置は、仮に浄水器内に残圧があったとしても、第2流入口から浄水が切替コックに供給されることはなく、第3流出口から浄水が漏れ出ることはないという特有の効果を発揮する。
特開2004−346958号公報 特開2007−309333号公報 特開2000−266199号公報 特開平8−145209号公報 特許第3807343号公報
ここで、セラミックディスクを使用した弁機構を備える切替弁装置は、全体をコンパクトに設計できる等の利点を有するため好ましいものであるが、特許文献5にも記載のように、従来の2枚のセラミックディスク(1枚の可動ディスクと1枚の固定ディスク)を使用した浄水器接続型の切替コックの場合、原水吐出やシャワー化した原水吐出を行っているときは、浄水吐出は不要であるところ、浄水器にて送られた原水には、その吐出圧力が加わっているため、浄水吐出を行った直後に原水のストレート吐出やシャワー吐出を行うと、使用しないつもりの浄水がその残存圧力によって僅かではあるが浄水の吐出口から意図せず漏れ出ることになり、この意図しない浄水の漏出を防止する必要がある。そこで、特許文献5の弁装置は、上記のような3枚のセラミックディスク(1枚の可動ディスクと2枚の固定ディスク)を使用することにより、浄水の意図しない漏出を防止している。一方、特許文献5に記載の弁装置では、同文献の図5〜図7にそれぞれ示すように、各吐出モード時(原水ストレート吐出時、原水シャワー吐出時及び浄水吐出時)の通水は、第1弁体の1個の通孔を介して行われるため、十分な流量を確保するためには通孔の径を大きくする必要があり、ひいては、第1弁体を含む弁装置全体を大きくする必要がある。この場合でも、特許文献5に記載の弁装置は従来の弁装置に比べて十分に小型化できるものであるが、各吐出モード時に通水量をより大きく確保することができれば、一層の小型が可能となり、特に、キッチンシンク上の水栓に取付ける場合等、取付箇所のスペースを十分に確保できない場合に好適となる。
また、近年、年齢、能力、身体的特徴等による差異を問わずに誰でも簡単に利用できるデザインであるユニバーサルデザインが徐々に普及してきているが、一般的な切替コックのハンドルは、使用者の右手による回転操作を前提に設計されており、左利きの人や握力の弱い人等にとって操作性の点で改善する余地がある。更に、上記のように、切替コックの取付箇所はスペースが小さい場合が多く、ハンドル操作のためのスペースも非常に限定される場合が多いため、小さい操作スペースでも十分かつ容易なハンドル操作を可能とするハンドル関連の構成を提供できれば至便である。
そこで、本発明は、セラミックディスクを利用する一方で、各吐出モード時の通水量を大きく確保して装置全体のコンパクト化が可能であり、また、左利きの人や握力の弱い人等にとっての操作性を大きく改善してユニバーサルデザインを可能にし、更に、小さい操作スペースでも十分かつ容易なハンドル操作を可能とする切替弁装置の提供を課題とする。
本発明に係る切替弁装置は、弁装置本体、第1の弁機構、第2の弁機構及びハンドルを備える。弁装置本体は、第1の水流入口、前記第1の水流入口とそれぞれ連通する第1の水流出口及び第2の水流出口と、前記第2の水流出口と外部給水装置を介して連通自在な第2の水流入口と、前記第2の水流入口と連通する第3の水流出口とを有する。第1の弁機構は、前記弁装置本体の軸方向一側において、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを結ぶ経路上に内装配置され、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを連通状態とする第1の通水位置と、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在なセラミックディスクからなる。第2の弁機構は、前記弁装置本体の軸方向他側において、前記第1の水流入口並びに前記第1及び第2の水流出口と遮断された状態で、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口をと結ぶ経路上に内装配置され、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口とを連通状態とする第2の通水位置と、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在なセラミックディスクからなる。ハンドルは、前記第1の弁機構が第1の通水位置にあるときに前記第2の弁機構を遮水位置とすると共に前記第2の弁機構が第2の通水位置にあるときは前記第1の弁機構を遮水位置とするよう前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同期して回動操作すべく、前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを作動連結する。
本発明に係る切替弁装置によれば、セラミックディスクを利用する一方で、各吐出モード時の通水量を大きく確保して装置全体のコンパクト化が可能であり、また、左利きの人や握力の弱い人等にとっての操作性を大きく改善してユニバーサルデザインを可能にし、更に、小さい操作スペースでも十分かつ容易なハンドル操作が可能になるという利点がある。
図1は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置全体の部品構成を示す分解斜視図である。 図2は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の弁装置本体を原水流入口及び原水吐出口の部品構成と共に示す分解斜視図である。 図3は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第1の弁機構としての原水用弁機構の部品構成を示す分解斜視図である。 図4は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第2の弁機構としての浄水用弁機構の部品構成を示す分解斜視図である。 図5は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の外観を背面側(浄水用出入口側)から見て示す斜視図である。 図6は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の外観を正面側(ハンドル側)から見て示す斜視図である。 図7は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第1の弁機構の可動ディスクを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は斜視図、(e)は(c)のC−C線断面図、(f)は(c)のD−D線断面図である。 図8は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第1の弁機構の固定ディスクを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は斜視図、(e)は(c)のE−E線断面図、(f)は(c)F−F線断面図である。 図9は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第2の弁機構の可動ディスクを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は斜視図、(e)は(a)のG−G線断面図である。 図10は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第2の弁機構の固定ディスクを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 図11は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置を図5のA−A線で切断して示す断面図である。 図12は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置を図6のB−B線で切断して示す断面図である。 図13は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第1の通水位置としてのストレート吐水位置を示し、(a)は図12に対応する断面図、(b)は図11に対応する断面図である。 図14は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第2の通水位置としてのシャワー吐水位置を示し、(a)は図12に対応する断面図、(b)は図11に対応する断面図である。 図15は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第3の通水位置としての浄水吐水位置を示し、(a)は図12に対応する断面図、(b)は図11に対応する断面図である。 図16は本発明の一実施の形態に係る切替弁装置の第1〜第3の通水位置における第1及び第2の弁機構の可動ディスクと固定ディスクとの相対的回動角度位置関係を示し、(a)は第1の通水位置における第1の弁機構の可動ディスクと固定ディスクとの相対的位置関係を示す斜視図、(b)は第1の通水位置における第1の弁機構固定ディスクに対する可動ディスクの通水孔の対向位置を示す平面図、(c)は第1の通水位置における第2の弁機構の可動ディスクに対する固定ディスクの通水孔の対向位置を示す斜視図、(d)は第2の通水位置における第1の弁機構の可動ディスクと固定ディスクとの相対的位置関係を示す斜視図、(e)は第2の通水位置における第1の弁機構固定ディスクに対する可動ディスクの通水孔の対向位置を示す平面図、(f)は第2の通水位置における第2の弁機構の可動ディスクに対する固定ディスクの通水孔の対向位置を示す斜視図、(g)は第3の通水位置における第1の弁機構の可動ディスクと固定ディスクとの相対的位置関係を示す斜視図、(h)は第3の通水位置における第1の弁機構固定ディスクに対する可動ディスクの通水孔の対向位置を示す平面図、(i)は第3の通水位置における第2の弁機構の可動ディスクに対する固定ディスクの通水孔の対向位置を示す斜視図である。
符号の説明
10:コック本体(弁装置本体)、24a:原水流入口(第1の水流入口)
50:第1の弁機構、51:可動ディスク、51b:通水孔
52:固定ディスク、52a,52b:第1の通水孔、52c,52d:第2の通水孔
60:第2の弁機構、61:可動ディスク、61b:通水孔、61c:切欠部
62:固定ディスク、62a:通水孔、69:規制片、70:ハンドル
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その重複する説明は省略する。
以下、本発明の一実施の形態に係る切替弁装置について説明する。図1〜図6に示すように、本実施の形態の切替弁装置は、三方弁としての切替コックに具体化され、コック本体10を備える。コック本体10は、例えばABS樹脂等の合成樹脂により全体を一体成形されたものであり、上下方向に延びる円筒状の外形を有すると共に内部に通水路を形成する本体基部11を有している。図1に示すように、本体基部11の上端部は、吐水パイプ(図示略)先端の吐水口を取付けるための短円筒状の流入部12とされている。なお、流入部12の内周面には雌螺子が形成されている。一方、本体基部11の下端部は、前記流入部12と同軸上となる短円筒状の流出部13とされている。なお、流出部13の外周面には雄螺子が形成されている。また、本体基部11の中央部の右側には短円筒状をなす第1の弁機構収容部14が右方に突出するよう一体形成されている。一方、本体基部11の中央部の左側には円筒状をなす第2の弁機構収容部15が左方に突出するよう一体形成されている。第1の弁機構収容部14と第2の弁機構収容部15とは同軸上に配置されている。更に、本体基部11の中央部の背面側には、円筒状の原水給水部16及び円筒状の浄水流入部17が左右に併設してそれぞれ後方に突出するよう一体的に設けられている。また、第2の弁機構収容部15の下面側の中央部には、短円筒状をなす浄水吐出部18が下方に突出するよう一体形成されている。
図12に示すように、流入部12の内周面の雌螺子より下方の位置には段差面が形成されている。流入部12の内部の段差面には、図2に示すように、パッキン受け21、ストレーナ22及びパッキン23が順に載置して収容されている。そして、取付ナット24の内周壁の外周面に形成した雄螺子(図示略)を流入部12の内周面の雌螺子に螺合することにより、取付ナット24を介して流入部12に吐水パイプの吐水口(図示略)を着脱自在に取付けるようになっている。なお、パッキン受け21及びパッキン23の中心には、それぞれ、円形の通水孔が形成されると共に、取付ナット24の内周面により原水流入口24aが形成されている。そして、取付ナット24の原水流入口24a、パッキン23の通水孔、ストレーナ22及びパッキン受け21の通水孔を介して、吐水パイプからの原水が本体基部11内に流入するようになっている。
図12に示すように、流出部13の内部にはリング状溝を外周に有する平坦面状の載置面13aが形成されている。流出部13の載置面13aには、そのリング状溝にOリング31が嵌合して収容され、更に、整流板32及び泡沫内芯33が順に載置して収容されている。そして、流出部13の外周面の雄螺子の基端にOリング34を外嵌し、シャワーキャップ34の外周壁34aの内周面に形成した雌螺子を流出部13の外周面の雄螺子に螺合することにより、シャワーキャップ34を流出部13に取付けている。シャワーキャップ33は、中央部の円形状断面のストレート吐出空間34aの外周側に、リング状断面のシャワー吐出空間34bを配置したものであり、ストレート吐出空間34aの内部に泡沫内芯33を嵌合して収容すると共に、ストレート吐出空間34aの内部において泡沫内芯33とOリング31との間に、整流板32を配置している。
また、図11に示すように、原水給水部16は、プラグ筒状の給水部16a及び取付ナット状のホースジョイント16bからなり、給水部16aの外周面の雄螺子にホースジョイント16bを螺合することにより、外部給水装置としての浄水器へ至る給水ホース(図示略)を着脱自在に取付けるようになっている。同様に、浄水流入部17は、プラグ筒状の給水部17a及び取付ナット状のホースジョイント17bからなり、給水部17aの外周面の雄螺子にホースジョイント17bを螺合することにより、浄水器からの浄水ホース(図示略)を着脱自在に取付けるようになっている。また、原水給水部16の基端の段差状の凹部内には、水流の流量調節用の流量調整弁41が収容保持されている。更に、図2及び図12に示すように、浄水吐出部18の内部には、平坦面状の載置面が形成されている。浄水吐出部18の載置面には、浄水側パッキン42、浄水側整流器43及びストレーナ44が順に載置して収容されている。そして、浄水吐出部18の外周面の雄螺子の基端にOリング45を外嵌し、浄水側キャップ46の内周面に形成した雌螺子を浄水吐出部18の外周面の雄螺子に螺合することにより、浄水側キャップ46を浄水吐出部18に取付けている。
ここで、本実施の形態の切替弁装置は、上記のように、コック本体10の流入部12にパッキン受け21、ストレーナ22、パッキン23及び取付ナット24を装着すると共に、流出部13にOリング31、整流板32、泡沫内芯33及びシャワーキャップ34を装着し、コック本体10に原水給水部16及び浄水流入部17を一体的に設け、かつ、原水給水部16に流量調整弁41を内装すると共に、浄水吐出部18に浄水側パッキン42、浄水側整流器43、ストレーナ44、Oリング45及び浄水側キャップ46を装着することにより、弁装置本体を構成している。このとき、流入部12の取付ナット24の原水流入口24aが第1の水流入口を構成し、シャワーキャップ34のストレート吐出空間34aの下端開口乃至泡沫内芯33の下流端(吐出側端面)の吐出口が第1の水流出口としてのストレート吐出口を構成し、原水給水部16の先端の開口が第2の水流出口としての原水給水口を構成し、浄水流入部17の先端の開口が第2の水流入口としての浄水流入口を構成し、浄水吐出部18の浄水側キャップ46の底壁の円形開口が第3の水流出口としての浄水吐出口を構成し、流出部13のシャワーキャップ34のシャワー吐出空間34bの下端の小孔を多数形成した底壁が第4の水流出口としてのシャワー吐出口を構成している。
また、本体基部11の内部には、図12に示すように、原水流入路11a、1個のストレート吐出用流路11b及び一対のシャワー吐出用流路11cがそれぞれ形成されている。本体基部11の原水流入路11aは、流入部12側に形成され、流入部12内の通水路と連通すると共に、ストレート吐出用流路11bの上流端及びシャワー吐出用流路11cの上流端と(後述するストレート吐出用連絡路11f及びシャワー吐出用連絡路11gを介して)それぞれ連通している。本体基部11のストレート吐出用流路11bの下流端は、流出部13の載置面13aの中央で(例えば、直線スリット状となって)開口している。したがって、本体基部11のストレート吐出用流路11bの下流端は、流出部13内の整流板32の中央の整流孔を介して、シャワーキャップ34のストレート吐出空間34a内の泡沫内芯33の上流端(流入側端面)と対向する。これにより、流入部12の原水流入口24aから本体基部11の原水流入路11a及びストレート吐出用流路11bを経て流出部13のストレート吐出口に至るストレート吐出用の流路がコック本体10の内部に形成される。また、本体基部11のシャワー吐出用流路11cの下流端は、流出部13の載置面の外周側に若干離間した位置で(例えば、半円形スリット状となって)開口している。したがって、本体基部11のシャワー吐出用流路11cの下流端は、流出部13のシャワーキャップ34のシャワー吐出空間34bと対向する。これにより、流入部12の原水流入口24aから本体基部11の原水流入路11a及びシャワー吐出用流路11cを経て流出部13のシャワー吐出口に至るシャワー吐出用の流路がコック本体10の内部に形成される。
一方、本体基部11の内部には、図11に示すように、原水給水用流路11d及び浄水吐出用流路11eがそれぞれ形成されている。本体基部11の原水給水用流路11dは、上流端が前記原水流入路11aと連通すると共に、下流端が原水給水部16の内部の通水路の上流端に配置された流量調整弁41の弁孔と連通している。これにより、流入部12の原水流入口24aから本体基部11の原水給水用流路11dを経て原水給水部16の原水給水口に至る原水給水用の流路がコック本体10の内部に形成される。また、本体基部11の浄水吐出用流路11eは、上流端が前記浄水流入部17の基端の開口と連通すると共に、下流端が第2の弁機構収容部15の内部空間と連通している。なお、第2の弁機構収容部15の円形断面の内部空間は、浄水吐出部18の円形断面の内部空間と連通している。これにより、浄水流入部17の浄水流入口から本体基部11の浄水流入用流路11e及び第2の弁機構収容部15の内部空間を経て浄水吐出部18の浄水吐出口に至る浄水吐出用の流路がコック本体10の内部に形成される。
[第1の弁機構]
前記第1の弁機構収容部14の円形断面の内部空間には、第1の弁機構50が収容して配置される。第1の弁機構50は、弁装置本体の軸方向一側である第1の弁機構収容部14の内部において、第1の水流入口としての原水流入口24aと第1の水流出口としてのストレート吐出口(ストレート吐出空間34aの下端)とを結ぶ経路(通水路)上に内装配置され、原水流入口24aとストレート吐出口とを連通状態とする第1の通水位置と、原水流入口24aとストレート吐出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在であり、両位置の間で切替動作される。ここで、本実施の形態の切替弁装置は、水流出口として、ストレート吐出口(第1の水流出口)に加え、原水給水口(第2の水流出口)、浄水吐出口(第3の水流出口)及びシャワー吐出口(第3の水流出口)を設け、前記シャワー吐出口をストレート吐出口に隣接して配置している。即ち、前記弁装置本体は、更に、前記第1の水流出口としてのストレート吐出口に隣接して、当該ストレート吐出口とは(隔壁としてのシャワーキャップ34の内側壁を介して)遮断された状態で前記原水流出口24aと連通する第4の水流出口としてのシャワー吐出口を有している。
詳細には、第1の弁機構50は、可動ディスク51、固定ディスク52、切替流路用パッキン53及び第1の弁体54を有する。可動ディスク51は、コック本体10の原水流入口24aとストレート吐出口とを結ぶ経路及び原水流入口24aとシャワー吐出口とを結ぶ経路の上流側に配置される。また、固定ディスク52は、コック本体10の原水流入口24aとストレート吐出口とを結ぶ経路及び原水流入口24aとシャワー吐出口とを結ぶ経路において可動ディスク51よりも下流側に配置される。切替流路用パッキン53は、コック本体10の原水流入口24aとストレート吐出口とを結ぶ経路及び原水流入口24aとシャワー吐出口とを結ぶ経路において固定ディスク52よりも更に下流側に配置される。更に、コック本体10の第1の弁機構収容部14の内部空間において円形開口側の位置(可動ディスク51よりも開口側の位置)には、前記第1の弁体54が可動ディスク51と同軸状に配置されている。一方、第1の弁機構収容部14の開口には段付円筒状の第1の弁体押え55が水密に密嵌して装着されている。第1の弁体押え55の内部には短円筒状の第1のねじ押え56がOリング等のシール部材57a,57bを介して水密に装着されている。また、第1の弁体押え55の一端(外端)の円形開口には位置決めリング58が装着されている。更に、位置決めリング58の内側には第1のハンドル押え59が挿入されて、第1の弁体押え55内の第1のねじ押え56に装着されるようになっている。
より詳細には、可動ディスク51は、図7に示すように、コック本体10の第1の弁機構収容部14の内径(内周面の直径)と同一の直径を有する円盤状のセラミックディスクからなり、その外周面が第1の弁機構収容部14の内周面に密接させた状態で第1の弁機構収容部14に収容され、その外周面が第1の弁機構14の内周面上を摺動自在となっている。可動ディスク51の一側面(第1の弁体54と対向する面)には、方形凹部状乃至円弧凹部状をなす一対の係合凹部51aが、その周方向に180度の間隔をおいて形成されている。更に、可動ディスク51には、前記係合凹部51aに対して周方向に90度の間隔を置いた位置に、所定直径の円形断面を有する一対の通水孔51bが軸方向に貫通して形成されている。両通水孔51bは、可動ディスク51の周方向に180度の間隔を置いて、可動ディスク51の中心に対して点対称となるよう配置されている。
また、固定ディスク52は、図8に示すように、小判形状(可動ディスク51と同一直径の円盤形状の180度対向する円弧状部分を共に切除した形状)のセラミックディスクからなり、その円弧状の外周面(切除していない円弧状部分の外周面)を第1の弁機構収容部14の内周面に密接させた状態で第1の弁機構収容部14に収容されている。固定ディスク52には、第1の通水孔52a及び第1の通水孔52bが、それぞれ、軸方向に貫通して形成されている。固定ディスク52の第1の通水孔52aは、固定ディスク52の円弧状の外周面に沿って周方向に所定角度範囲(図示の例では第1の通水孔52bの両端の円形部分の中心間の角度θ1=45度)だけ当該円弧状の外周面と同一曲率で若干湾曲して延びる長孔状となっている。また、当該長孔状の第1の通水孔52aの幅は、可動ディスク51の通水孔51bの直径と同一寸法となっている。一方、前記円形の第1の通水孔52bは、可動ディスク51の通水孔51bより若干小径の円形断面の孔となっている。また、固定ディスク52には、その周方向に180度の間隔を置いて、固定ディスク52の中心に対して点対称となるよう、第2の通水孔52c及び第2の通水孔52dが、それぞれ、軸方向に貫通して形成されている。固定ディスク52の第2の通水孔52cは、可動ディスク51の通水孔51bより若干小径の円形断面の孔となっている。一方、固定ディスク52の第2の通水孔52dは、前記長孔状の第1の通水孔52aの幅と同一の直径、即ち、可動ディスク51の通水孔51bと同一直径の円形断面の孔となっている。第2の通水孔52c,52dは、前記第1の通水孔52a,52bから周方向(図8(a)の時計回り方向)に所定角度を置いて配置されている。更に、固定ディスク52の一側面(可動ディスク51との対向面側)において、一方の円弧状部分(第1の通水孔52a及び第2の通水孔52c側の部分)と他方の円弧状部分(第1の通水孔52b及び第2の通水孔52d側の部分)との間には、固定ディスク52の一対の直線部分(一対の円弧間の部分)を掛け渡して、異形平面形状をなす凹溝状の遮蔽溝52e,52f,52g,52h,52iが形成されている。遮蔽溝52e,52f,52g,52h,52iは、その全面にわたって均一な厚み(固定ディスク52の厚みの数分の1、好ましくは、1/8〜1/10程度の厚み)を有している。また、遮蔽溝52e,52f,52g,52h,52iは、長さ方向中央(固定ディスク52の中心部分)に異形平面形状の拡大部52eを有すると共に、第2の通水孔52a,52bに対応する部分に前記拡大部52eから狭まる一対の狭窄部52f,52gを有し、更に、当該一対の狭窄部52f,52gから両開放端(固定ディスク52の一対の直線部分)に向かってテーパー状に拡径する一対の拡径部52h,52iを有した異形平面形状となっている。
ここで、固定ディスク52の第1の通水孔52a,52bと第2の通水孔52c,52dと遮蔽溝52eとは、以下のような相対配置角度で互いに配置されている。即ち、可動ディスク51及び固定ディスク52を互いに同軸上に重ね合わせて、可動ディスク51を固定ディスク52に対して所定方向(図8(a)の時計回り方向)に相対回動していくと、まず、可動ディスク51の一対の通水孔51bが、第1の回動位置(図16(a)及び(b)の位置)で固定ディスク52の一対の第1の通水孔52a,52bとそれぞれ連通する。このとき、可動ディスク51の一方の通水孔51bの直径は、固定ディスク52の第1の通水孔52aの幅と同一であるため、可動ディスク51の一方の通水孔51bは固定ディスク52の一方の第1の通水孔52aの長さ方向一端部(第2の通水孔52c側の端部)に完全に重なって配置され、可動ディスク51の一方の通水孔51bの周縁が、固定ディスク52の一方の第1の通水孔52aの長さ方向一端部周縁と完全に重なって位置する。一方、可動ディスク51の他方の通水孔51bは、固定ディスク52の他方の第1の通水孔52bより若干大径であるため、可動ディスク51の他方の通水孔51bの周縁が、固定ディスク52の他方の第1の通水孔52bの周縁より若干外側に一定の微小間隔を置いて位置する。
次に、第1の回動位置から更に可動ディスク51を固定ディスク52に対して同一方向に所定角度(図示の例では45度)だけ相対回動すると、可動ディスク51の一対の通水孔51bが第2の回動位置(図16(d)及び(e)の位置)となり、固定ディスク52の一対の第2の通水孔52c,52dとそれぞれ連通する。即ち、固定ディスク52の第2の通水孔52c,52cは、第1の通水孔52a,52bに対して前記所定角度(図示の例では45度)の間隔を置いて配置されている。このとき、可動ディスク51の一方の通水孔51bは、固定ディスク52の一方の第2の通水孔52cより若干大径であるため、可動ディスク51の一方の通水孔51bの周縁が、固定ディスク52の一方の第2の通水孔52cの周縁より若干外側に一定の微小間隔を置いて位置する。一方、可動ディスク51の他方の通水孔51bは、固定ディスク52の他方の第2の通水孔52dと同一径であるため、固定ディスク52の他方の第2の通水孔52dに完全に整合して配置され、可動ディスク51の他方の通水孔51bの周縁が、固定ディスク52の他方の第2の通水孔52dの周縁と完全に一致して配置される。
更に、第2の回動位置から更に可動ディスク51を固定ディスク52に対して同一方向に略同一の所定角度だけ相対回動すると、可動ディスク51の一対の通水孔51bが第3の回動位置(図16(g)及び(h)の位置)となり、固定ディスク52の遮蔽溝の一対の狭窄部52h,52i、または、一対の狭窄部52h,52iの近傍位置にそれぞれ対向配置される。即ち、固定ディスク52の遮蔽溝は、一対の狭窄部52h,52iが第2の通水孔52c,52dに対して前記所定角度(図示の例では45度)の間隔を置いて配置されるよう形成されている。
前記切替流路用パッキン53は、図3に示すように、固定ディスク52の他側面の第1及び第2の通水孔52a,52b,52c,52d以外の中実部分に対応する形状を有している。具体的には、切替流路用パッキン53は、固定ディスク52の第1の通水孔52aと同一形状の長孔53aを形成する第1の部分(長孔53aの周縁部分)と、固定ディスク52の第1の通水孔52bと同一形状の円形孔53bを形成する第2の部分(円形孔53bの周縁部分)と、固定ディスク52の第2の通水孔52cと同一形状の円形孔53cを形成する第3部分(円形孔53cの周縁部分)と、固定ディスク52の第2の通水孔52dと同一形状の円形孔53dを形成する第4の部分(円形孔53dの周縁部分)と、固定ディスク52の遮蔽溝の拡大部52e及び狭窄部52f,52gに対応する形状の異形孔53eを形成する第5の部分(異形孔53eの周縁部分)とからなり、長孔53a、円形孔53b、円形孔53c、円形孔53dが、それぞれ、固定ディスク52の第1の通水孔52a、52b及び第2の通水孔53c,53dと連通する位置に配置されるよう、前記第1の部分と第3の部分とを一部で互いに連結すると共に、第2の部分と第4の部分とを一部で互いに連結し、更に、第5の部分によりそれらを互いに一体的に連結した異形形状をなしている。
前記切替流路用パッキン53は、図11及び図12に示すように、切替コック10の第1の弁機構収容部14の基端開口に対向する中実部分乃至隔壁の平坦面に載置して配置される。このとき、図12に示すように、コック本体10の内部では、第1の弁機構収容部14の前記平坦面において、前記切替流路用パッキン53の長孔53aと整合する位置で、前記ストレート吐出用流路11bの上流端から連通して(直交状態で)延びる第1のストレート吐出用連絡路11fが、切替流路用パッキン53の長孔53aと同一開口形状となるよう開口している。即ち、第1のストレート吐出用連絡路11fの断面形状は、切替流路用パッキン53の長孔53a(及び固定ディスク52の第1の通水孔52a)と同一断面形状となっている。また、図示はしないが、コック本体10の内部では、第1の弁機構収容部14の前記平坦面において、切替流路用パッキン53の円形孔53bと整合する位置で、ストレート吐出用流路11bの途中位置(上流端と下流端との間の略中央位置)から連通して(直交状態で)延びる第2のストレート吐出用連絡路が、切替流路用パッキン53の円形孔53bと同一開口形状となるよう開口している。即ち、第2のストレート吐出用連絡路の断面形状は、切替流路用パッキン53の円形孔53b(及び固定ディスク52の第1の通水孔52b)と同一断面形状となっている。一方、図11に示すように、コック本体10の内部では、第1の弁機構収容部14の平坦面において、切替流路用パッキン53の円形孔53cと整合する位置で、前記半円スリット上のシャワー吐出用流路11cの一端から中央よりの位置から連通して(交差状態で)延びる第1のシャワー吐出用連絡路11gが、切替流路用パッキン53の円形孔53cと同一開口形状となるよう開口している。即ち、第1のシャワー吐出用連絡路11gの断面形状は、切替流路用パッキン53の円形孔53c(及び固定ディスク52の第2の通水孔52c)と同一断面形状となっている。また、コック本体10の内部では、第1の弁機構収容部14の平坦面において、切替流路用パッキン53の円形孔53dと整合する位置で、シャワー吐出用流路11cの他端から中央よりの位置から連通して(交差状態で)延びる第2のシャワー吐出用連絡路11gが、切替流路用パッキン53の円形孔53dと同一開口形状となるよう開口している。即ち、第2のシャワー吐出用連絡路gの断面形状は、切替流路用パッキン53の円形孔53d(及び固定ディスク52の第2の通水孔52d)と同一断面形状となっている。
前記第1の弁体54は、図3に示すように、操作部54a、一対の係止凸部54b、間隔保持突起54c及び栓棒54dを一体形成したものである。操作部54aは、可動ディスク51と同一直径の円盤状をなしている。一対の係止部54bは、操作部54aの一側面(可動ディスク51との対向面)の外周部に、可動ディスク51の一対の係合凹部51aと同一の角度間隔(180度の角度間隔)を置いて形成され、操作部54aの軸方向に沿って一側方(可動ディスク51側)に所定長だけ突出している。各係止凸部54bは、可動ディスク51の係合凹部51aの形状と同一の方形ブロック状乃至方形突起状をなしている。また、係止凸部54bの突出長は、可動ディスク51の係合凹部51aの深さより所定の余分長だけ大きい長さに設定されている。更に、間隔保持突起54cは、操作部54aの一側面の外周部において、係止凸部54b以外の位置(好ましくは係止凸部54bの近傍位置)に形成されている。間隔保持突起54cは、前記操作部54aの軸方向に沿って可動ディスク51側に向かって前記係止凸部54bの余分長と同一長だけ突出している。また、栓棒54dは、操作部54aの他側面の中心から軸方向に他側方に向かって所定長だけ突出する略柱状をなしている。栓棒54dは、円の一部の円弧状部分(弓形部分)を切除した断面形状となっている。そして、一対の係止部54bを可動ディスク51の一対の係合凹部51aにそれぞれ嵌合して係止すると、可動ディスク51が第1の弁体54に対して軸方向への着脱自在、かつ、周方向への相対回動不能に作動連結され、栓棒54dを正逆回転することにより、第1の弁体54と一体的に回動するようになっている。このとき、可動ディスク51及び第1の弁体54の操作部54aの対向面の間には、係止凸部54bの余分長及び間隔保持突起54cの突出長と同一の間隙が形成され、当該間隙が、可動ディスク51と第1の弁体54の操作部54aとの間で、可動ディスク51の通水孔51bと連通する通水空間を形成するようになっている。
前記第1の弁体押え55は、図3に示すように、大径短円筒状の支持部55aの一側面に小径短円筒状の挿着部55fを一体形成した段付円筒状をなす。支持部55aは、コック本体10の第1の弁機構収容部14の外径(外周面の直径)と同一の外径を有している。支持部55aの他側面の円形開口には段差部が形成されて、当該段差部の底面により若干内方の位置にリング板状の段差面55bが設けられると共に、当該段差部の内周面には周方向に一定角度間隔(図示の例では45度間隔)を置いて複数(図示の例では8個)の位置決め溝55cが形成されている。位置決め溝55cは、支持部55aの軸方向に沿って段差面55bまで延びる短い直線溝状をなす。また、支持部55aの外周面の上側部分には、所定角度間隔(図示の例では45度間隔)を置いて3個の目印突起55dが形成されている。目印突起55dは、支持部55aの軸方向に沿って延びる直線リブ状をなす。なお、図示の例では、前記位置決め溝55cのうちの3個は、前記3個の目印突起の55dと同一角度位置にそれぞれ形成され、当該3個の位置決め溝55cに対して他の3個の位置決め溝55cが180度間隔でそれぞれ対向すると共に、残り2個の位置決め溝55cが、これら3個ずつの位置決め溝55c間に45度間隔で配置されている。更に、支持部55aの内周面の前記段差面55bより奥側には雌螺子55eが形成されている。一方、挿着部55fは、コック本体10の第1の弁機構収容部14の内径(内周面の直径)と同一の外径を有している。また、挿着部55fの外周面には、一定角度間隔(図示の例では90度間隔)を置いて複数(図示の例では4個)の位置決め突起55gが形成されている。位置決め突起55gは、挿着部55fの軸方向に沿って延びる直線リブ状をなす。支持部55aの内径と挿着部55gの内径は同一とされ、第1の弁体押え55の軸方向に貫通する円形断面の挿通孔を形成している。なお、図2に示すように、コック本体10の第1の弁機構収容部14の円形開口の内周面には、第1の弁体押え55の挿着部55fの位置決め突起55gと対応する位置に、位置決め突起55gと対応する直線凹溝状をなす位置決め溝14aが軸方向に沿って形成されている。即ち、第1の弁機構収容部14の円形開口の内周面には、一定角度間隔(図示の例では90度間隔)を置いて複数(図示の例では4個)の位置決め溝14aが形成されている。そして、挿着部55fの位置決め突起55gを第1の弁機構収容部14の位置決め溝14aに嵌合して案内し、第1の弁体押え55の挿着部55fを第1の弁機構収容部14の円形開口から内部に挿入することにより、第1の弁体押え55を第1の弁機構収容部14に回動不能に装着するようになっている。このとき、図5及び図6に示すように、第1の弁体押え55の3個の目印突起55dのうち中央部の目印突起55dが、第1の弁機構収容部14の上側中央位置に対応して配置され、その両側の2個の目印突起55dが、中央の目印突起55dより45度下方の位置にそれぞれ配置されるようになっている。
前記第1のねじ押え56は、図3に示すように、第1の弁体押え55の支持部55aの内径に対応する外径の円筒状をなしている。第1のねじ押え56の一側面の中心部には正六角形の断面を有する装着凹部56aが形成されている。また、第1のねじ押え56の軸方向一側部の外周面には、第1の弁体押え55の支持部55aの雌螺子55eに螺入及び螺退自在な雄螺子56bが形成されている。更に、第1のねじ押え56の軸方向他側部(雄螺子56bが形成されていない部分)は、第1の弁体押え55の挿着部55gの内周面に密接する密接部56cとなっている。第1のねじ押え56は、第1の弁体押え55内に挿入し、雄螺子部56bを雌螺子部55eに螺合して装着するようになっている。密接部56cの中心部には円形断面の挿通孔56dが貫通形成されている。密接部56cの挿通孔56dの直径は、前記第1の弁体54の栓棒54dの直径と略同一に設定され、図11及び図12に示すように、栓棒54dを密接部56cの挿通孔56dに挿通して、栓棒54dの基端部の外周面を密接部56cの挿通孔56dの周面に密接させるようになっている。第1のねじ押え56の密接部56cの基端部(雄螺子部56bとの境界部)のリング状溝内には、Oリング等のシール部材57aが密嵌して装着されている。また、図11及び図12に示すように、密接部56cの先端の平坦面のリング状溝内には、Oリング等のシール部材57bが密嵌して装着されている。
前記位置決めリング58は、図3、図11及び図12に示すように、第1の弁体押え55の支持部55aの円形開口の段差部と略同一直径の段付リング状をなし、その大径部が支持部55aの段差部に挿着されて段差面55bに当接支持されると共に、小径部が支持部55a内に若干突出して配置される。また、位置決めリング58の外周面には、その軸方向に沿って延びる位置決め突起58aが、第1の弁体押え55の位置決め溝55cの2倍の角度間隔(図示の例では90度間隔)で、位置決め溝55cの半分の数(図示の例では4個)だけ一体形成されている。位置決め突起58aは、第1の弁体押え55の位置決め溝55cに対応する短い直線リブ状をなす。一方、位置決めリング58の内周面には、その軸方向に沿って延びる直線リブ状の嵌合突起58bが180度の角度を置いて対をなすよう一体形成されている。なお、図示の例では、位置決め突起58aは、一対の嵌合突起58bの周方向両側に45度の角度をおいてそれぞれ2個ずつ形成されている。そして、位置決めリング58は、図5及び図6に示す状態で第1の弁機構収容部14に取付けた第1の弁体押え55に対し、一対の嵌合突起58bを水平方向に配置した状態で、位置決め突起58aを第1の弁体押え55の位置決め溝55cに嵌合して案内し、位置決めリング58を第1の弁体押え55の円形開口の段差部に挿着するようになっている。このとき、各位置決め突起58aが第1の弁体押え55の各位置決め溝55c内に嵌合しているが、位置決めリング58に対して正逆方向の回動力を伝達することにより、各位置決め突起58aが弾性変形して第1の弁体押え55の各位置決め溝55cから離脱し、第1の弁体押え55の円形開口の内周面上を摺接移動し、隣の位置決め溝55cに来たときに弾性復帰して当該位置決め溝55c内に嵌合し、再度位置決めされるようになっている。即ち、位置決めリング58は、正逆方向の回動力の付与によって、第1の弁体押え55の円形開口内を正逆方向に回動して、位置決め溝55c乃至位置決め突起58aの配置角度間隔ごとに位置決めされるようになっている。
前記第1のハンドル押え59は、図3に示すように、フランジ部59a、固着部59b、回動部59c及び連結部59eを一体形成してなる。フランジ部59aは、正円形の一部に略正三角形を合体した涙滴状の平板状をなす。固着部59bは、フランジ部59aと相似形状で、かつ、若干小寸法の涙滴状の断面形状を有するブロック状をなし、固着部59bの一側面の外周縁からフランジ部59aが外方に張り出し形成されている。回動部59cは、固着部59bの他側面の円形部分の中央部から軸方向に突出形成される円柱状をなす。回動部59cは、位置決めリング58の内径と略同一の外径を有している。また、回動部59cの外周面には、位置決めリング58の一対の嵌合突起58bと同一の角度位置となるよう、180度の間隔を置いて、一対の嵌合溝59dが形成されている。嵌合溝59dは、位置決めリング58の嵌合突起58bに対応する直線溝状をなし、回動部59cの軸方向に沿って延びている。連結部59eは、回動部59cの先端面の中心部から軸方向に突出形成される。連結部59eは、第1のねじ押え56の装着凹部56a内を回動自在となるよう、当該装着凹部56aより小径の外径を有する円筒状をなし、装着凹部56a内に収容されるようになっている。また、連結部59eの中心には、図11及び図12に示すように、軸方向に沿って延びる連結孔59fが形成されている。連結部59eの連結孔59fは、前記第1の弁体54の栓棒54dと同一断面形状をなしている。そして、第1の弁体押え55に挿着した位置決めリング58の嵌合突起58bを一対の嵌合溝59dに嵌合して案内することにより、第1のハンドル押え59を位置決めリング58に対して相対回動不能に作動連結するようになっている。このとき、連結部59eを第1のねじ押え56の装着凹部56a内に収容するようになっている。また、このとき、連結部59eの連結孔59fに第1の弁体54の栓棒54dを回動不能に挿着して、第1のハンドル押え59に対して第1の弁体54を相対回動不能に作動連結するようになっている。
そして、本実施の形態の切替弁装置は、コック本体10において第1の弁体収容部14内の平坦面に、切替流路用パッキン53、固定ディスク52及び可動ディスク51を挿入して収容する。このとき、切替流路用パッキン53は、その長孔53a、円形孔53b、円形孔53c及び円形孔53dが、それぞれ、コック本体10内の前記平坦面の第1及び第2のストレート吐出用連絡路11f並びに第1及び第2のシャワー吐出用連絡路11gと整合するよう、コック本体10内の当該平坦面に載置して固定的に配置保持される。また、固定ディスク52は、第1の通水孔52a,52b及び第2の通水孔52c,52dが、それぞれ、切替流路用パッキン53の長孔53a、円形孔53b、円形孔53c及び円形孔53dと整合し、かつ、当該切替流路用パッキン53に弾性的に密接した状態で、第1の弁体収容部14内(その基端部)に固定的に配置保持される。即ち、コック本体10の第1の弁体収容部14の基端側開口に対応する部位には、切替流路用パッキン53の外径に対応するパッキン収容部と、固定ディスク52の外径に対応する固定ディスク収容部とが、それぞれ形成され、当該パッキン収容部に切替流路用パッキン53を密嵌保持し、当該固定ディスク収容部に固定ディスク52を密嵌保持している。次に、可動ディスク51は、第1の弁体収容部14の円形断面の内周面に回動自在に挿入して配置され、固定ディスク51上に密接して載置される。この状態で、前記第1の弁体54が、その操作部54a側から第1の弁体収容部14内に収容され、一対の係止凸部54bを可動ディスク51の一対の係合凹部51aにそれぞれ嵌合係止して、可動ディスク51を周方向(正逆回転方向)に一体回動するよう作動連結する。次に、上記したように、前記第1の弁体押え55が、目印突起55dを上側として第1の弁体収容部14の円形開口に装着される共に、第1のねじ押え56が、その挿通孔56dに前記第1の弁体54の栓棒54dを挿通した状態で、第1の弁体押え55内に装着される。次に、位置決めリング58が、嵌合突起58bを水平状態として、第1の弁体押え55の円形開口に装着される。その後、第1のハンドル押さえ59が、第1のねじ押え56及び位置決めリング58に対して装着され、後述するハンドル61の一端を作動連結するようになっている。
[第2の弁機構]
前記第2の弁機構収容部15の円形断面の内部空間には、第2の弁機構60が収容して配置される。第2の弁機構60は、弁装置本体の軸方向他側である第2の弁機構収容部15の内部において、第1の水流入口としての原水流入口24a並びに前記第1水流出口としてのストレート吐出口及び第2の水流出口としての原水給水口と、コック本体10内の隔壁等により遮断された状態で、かつ、前記第1の弁機構50と回動軸が同軸上となるよう、第2の水流入口としての浄水流入口と第3の水流出口としての浄水吐出口とを結ぶ経路(通水路)上に内装配置され、浄水流入口と浄水吐出口とを連通状態とする第2の通水位置と、浄水流入口と浄水吐出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在であり、両位置の間で切替動作される。詳細には、第2の弁機構60は、可動ディスク61、固定ディスク62、Oリング等のシール部材63及び第2の弁体64を有する。可動ディスク61は、コック本体10の浄水流入口と浄水吐出口とを結ぶ経路の上流側に配置される。また、固定ディスク62は、コック本体10の浄水流入口と浄水吐出口とを結ぶ経路において可動ディスク61よりも下流側に配置される。シール部材63は、コック本体10の浄水流入口と浄水吐出口とを結ぶ経路及び原水流入口24aとシャワー吐出口とを結ぶ経路において可動ディスク61よりも更に上流側に配置される。更に、コック本体10の第2の弁機構収容部15の内部空間において円形開口側の位置(可動ディスク61よりも開口側の位置)には、前記第2の弁体64が固定ディスク62と同軸状に配置されている。一方、第2の弁機構収容部15の開口には段付円筒状の第1の弁体押え65が水密に密嵌して装着されている。第2の弁体押え65の内部には短円筒状の第2のねじ押え66がOリング等のシール部材67a,67bを介して水密に装着されている。また、第2の弁体押え65の内部には第2のハンドル押え68が挿入されて、第2の弁体押え65内の第2のねじ押え66に装着されるようになっている。
より詳細には、固定ディスク62は、図10に示すように、可動ディスク61の直径の数分の一の直径の短円筒状乃至リング筒状をなすセラミックディスクからなり、中心を軸方向に貫通する所定直径の円形断面の通水孔62aを有している。一方、図11に示すように、コック本体10の内部において第2の弁機構収容部15の基端開口に対向する中実部分乃至隔壁の平坦面には、段付孔状の浄水吐出用連絡路11h,11iが形成され、前記浄水吐出用流路11eの下流端と連通している。浄水吐出用連絡路は、固定ディスク62と同一の内径の収容部11hと収容部11iより小径の連通部11iとを同軸上に配置した段付孔状をなし、浄水吐出用流路11eと第2の弁機構収容部15内の空間とを連通している。また、浄水吐出用連絡路の収容部11hの段差面(連通部11iとの間の段差面)には前記シール部材63を収容するためのリング溝が形成され、当該リング溝にシール部材63が密嵌して装着されている。更に、浄水吐出用連絡路の収容部11hには固定ディスク62が密嵌して装着されている。
前記可動ディスク61は、図9に示すように、コック本体10の第2の弁機構収容部15の内径(内周面の直径)と同一の直径を有する切欠を有する略円盤状のセラミックディスクからなり、その(切欠以外の)外周面が第2の弁機構収容部15の内周面に密接させた状態で第2の弁機構収容部15に収容され、その外周面が第2の弁機構15の内周面上を摺動自在となっている。可動ディスク61の一側面(第2の弁体64と対向する面)には、方形凹部状乃至円弧凹部状をなす一対の係合凹部61aが、その周方向に所定角度(図示の例では係合凹部61aの中心間の角度=140度)の間隔をおいて形成されている。また、可動ディスク61には、一対の係合凹部61a間の周方向中央位置(各係合凹部61aから70度の間隔を置いた位置)に、所定直径の円形断面を有する通水孔61bが軸方向に貫通して形成されている。可動ディスク61の通水孔61bは、前記固定ディスク62の通水孔62aと同一直径の円形断面の孔となっている。よって、固定ディスク62は、可動ディスク61の通水孔61bの外周部に対応する小さな直径の円筒状となる。更に、可動ディスク61の一対の係合凹部61a間において前記通水孔51bと反対側の部位の外周部は、周方向に所定角度範囲だけ切除されて切欠部61cとされている(図示の例では切欠部61cの両端間の角度θ2=130度)。したがって、図示の例の場合、切欠部61cの長さ方向(円弧方向)両端は、両係合凹部61aからそれぞれ45度((360度−140度−130度)/2=45度)の位置に配置される。なお、可動ディスク61の切欠部61cは、前記第1の弁機構50の可動ディスク51及び2の弁機構60の可動ディスク61の回動角度を所定角度範囲(切欠部61cの延設角度範囲)に規制して設定する回動角度設定手段を構成する。また、可動ディスク61の切欠部61c側の外周部(切欠部61cの周縁部)の中央位置には、前記通水孔51bに対して可動ディスク51の周方向に180度の間隔を置いて、固着孔61dが軸方向に貫通して形成されている。即ち、固着孔61dは、一対の係合凹部61a間の周方向中央位置に配置される。固着孔61dは、通水孔61bと同一直径の円形孔となっている。
前記第2の弁体64は、図4に示すように、操作部64a、一対の係止凸部64b、間隔保持リブ64c、固着突起64d及び栓棒64eを一体形成したものである。操作部64aは、可動ディスク61と同一直径の円盤状をなしている。一対の係止部64bは、操作部64aの一側面(可動ディスク61との対向面)の外周部に、可動ディスク61の一対の係合凹部61aと同一の角度間隔を置いて形成され、操作部64aの軸方向に沿って一側方(可動ディスク61側)に所定長だけ突出している。各係止凸部64bは、可動ディスク61の係合凹部61aの形状と同一の方形ブロック状乃至方形突起状をなしている。また、係止凸部64bの突出長は、可動ディスク61の係合凹部61aの深さより所定の余分長だけ大きい長さに設定されている。更に、間隔保持リブ64cは、操作部64aの一側面の直径方向全体を延びる2本のリブを直交配置して十字形状のリブとされている。また、間隔保持リブ64cは、前記操作部64aの軸方向に沿って可動ディスク61側に向かって前記係止凸部64bの余分長と同一高さだけ突出している。そして、間隔保持リブ64cは、両係止凸部64bの近傍位置に配置され、両係止凸部64bを可動ディスク61の両係合凹部61a内に嵌合して可動ディスク61を第2の弁体64に連結したときに、間隔保持リブ64cの十字形の2本の直線部分(或いは、4本の半直線部分)が、可動ディスク61の一対の係合凹部61a並びに通水孔61b及び固着孔61dのいずれとも干渉せず、それらの間に配置されて、間隔保持リブ64cの可動ディスク61に対する対向端面が可動ディスク61の対向面に当接するようになっている。更に、固着突起64dは、可動ディスク61の固着孔61dと同一直径の円柱状をなしている。固着突起64dは、操作部64aの一側面において一対の係止凸部64b間の周方向中央位置に配置されている。また、固着突起64dは、係止凸部64bより若干高い高さ、或いは、同一高さだけ操作盤64aから突出し、両係止凸部64bを可動ディスク61の両係合凹部61a内に嵌合して可動ディスク61を第2の弁体64に連結したときに、可動ディスク61の固着孔61d内に完全に、或いは、若干先端に隙間を残して収容されるようになっている。なお、固着突起64dは、操作部64aの一側面において間隔保持リブ64c間に配置される。即ち、第2の弁体64の一対の係止凸部64b及び固着突起64dは、それぞれ、可動ディスク61の一対の係合凹部61a及び固着孔61dと整合する位置に配置されている。一方、栓棒64eは、操作部64aの他側面の中心から軸方向に他側方に向かって所定長だけ突出する略柱状をなしている。栓棒64eは、前記第1の弁体55の栓棒55dと同様、円の一部の円弧状部分(弓形部分)を切除した断面形状となっている。そして、一対の係止部64bを可動ディスク61の一対の係合凹部61aにそれぞれ嵌合して係止すると共に、固着突起64dの先端部を固着孔61dに挿入すると、可動ディスク61が第2の弁体64に対して軸方向への着脱自在、かつ、周方向への相対回動不能に作動連結され、栓棒64eを正逆回転することにより、第2の弁体64と一体的に回動するようになっている。このとき、可動ディスク61及び第2の弁体64の操作部64aの対向面の間には、係止凸部64bの余分長及び間隔保持リブ64cの突出高さと同一の間隙が形成され、当該間隙が、可動ディスク61と第2の弁体64の操作部64aとの間で、可動ディスク61の通水孔61bと連通する通水空間を形成するようになっている。
前記第2の弁体押え65は、図4に示すように、フランジ状の支持部65aを短円筒状の挿着部65bの一端から外方に張り出し形成した段付円筒状乃至フランジ付円筒状をなす。支持部65aは、コック本体10の第2の弁機構収容部15の外径(外周面の直径)と同一の外径を有している。一方、挿着部65bは、コック本体10の第2の弁機構収容部15の内径(内周面の直径)と同一の外径を有している。支持部65aの内径と挿着部65bの内径は同一とされ、第2の弁体押え65の軸方向に貫通する円形断面の挿通孔を形成している。また、第2の弁体押え65の内周面の支持部65a側部分には雌螺子65cが形成されている。そして、挿着部65bを第2の弁機構収容部15の円形開口から内部に挿入することにより、第2の弁体押え65を第2の弁機構収容部15に装着するようになっている。
前記第2のねじ押え66は、図4に示すように、前記第1のねじ押え56と同様の構成である。即ち、第2のねじ押え66は、第2の弁体押え65の支持部65aの内径に対応する外径の円筒状をなしている。第2のねじ押え66の一側面の中心部には正六角形の断面を有する装着凹部66a(図11及び図12参照)が形成されている。また、第2のねじ押え66の軸方向一側部の外周面には、第2の弁体押え65の雌螺子65cに螺入及び螺退自在な雄螺子66bが形成されている。更に、第2のねじ押え66の軸方向他側部(雄螺子66bが形成されていない部分)は、第2の弁体押え65の挿着部65bの内周面に密接する密接部66cとなっている。第2のねじ押え66は、第2の弁体押え65内に挿入し、雄螺子部66bを雌螺子部65bに螺合して装着するようになっている。密接部66cの中心部には円形断面の挿通孔66dが貫通形成されている。密接部66cの挿通孔66dの直径は、前記第2の弁体64の栓棒64eの直径と略同一に設定され、図11及び図12に示すように、栓棒64eを密接部66cの挿通孔66dに挿通して、栓棒64eの基端部の外周面を密接部66cの挿通孔66dの周面に密接させるようになっている。第2のねじ押え66の密接部66cの基端部(雄螺子部66bとの境界部)のリング状溝内には、Oリング等のシール部材67aが密嵌して装着されている。また、密接部66cの先端の平坦面のリング状溝内には、Oリング等のシール部材67bが密嵌して装着されている。
前記第2のハンドル押え68は、図4に示すように、フランジ部68a、固着部68b及び連結部68cを一体形成してなる。フランジ部68a及び固着部68bは、第1のハンドル押え59のフランジ部59a及び固着部59bと同様の構成である。連結部68cは、固着部68bの他側面の円形部分の中央部から軸方向に突出形成される。連結部68cは、(第1のハンドル押え59のように回動部59cを介して設けるのではなく)固着部68bに直接設けた点を除き、第1のハンドル押え59の連結部59eと同様の構成である。即ち、連結部68cの中心には、図4並びに図11及び図12に示すように、軸方向に沿って延びる連結孔68dが形成されている。連結部68cの連結孔68dは、前記第2の弁体64の栓棒64eと同一断面形状をなしている。このように、第1の弁機構収容部14側では、第1の弁体50を一定角度ごとに位置決めして回動するよう位置決めリング58等の位置決め回動機構を設けるのに対し、第2の弁機構収容部15側では、このような位置決め回動機構は不要であるため(無論、重複して設けることは可能であるが)、第2のハンドル押え68は、前記第1のハンドル押え59から(位置決めリング)58を前提とする)回動部59cを除いた構成となっている。同様の観点から、第2の弁体押え65も、第1の弁体押え55のように位置決めリング58を前提とする段差面55b、位置決め溝55c、目印突起55d等の構成は設けていない。なお、第2のハンドル押え68の連結部68cは、第2のねじ押え66の装着凹部に収容するようになっている。このとき、連結部68cの連結孔68dに第2の弁体64の栓棒64eを回動不能に挿着して、第2のハンドル押え68に対して第2の弁体64を相対回動不能に作動連結するようになっている。
そして、本実施の形態の切替弁装置は、コック本体10において第2の弁体収容部15内の平坦面に、シール部材63、固定ディスク62及び可動ディスク61を挿入して収容する。このとき、シール部材63及び固定ディスク62は、それぞれ、コック本体10内の前記平坦面の浄水吐出用連絡路の収容部11h内に装着して固定的に保持される。このとき、固定ディスク62の通水孔62aが、浄水吐出用連絡路の連通部11iと対向して連通している。次に、可動ディスク61は、第2の弁体収容部15の円形断面の内周面に回動自在に挿入して配置され、固定ディスク62上に密接して載置される。この状態で、前記第2の弁体64が、その操作部64a側から第2の弁体収容部15内に収容され、一対の係止凸部64bを可動ディスク61の一対の係合凹部61aにそれぞれ嵌合係止して、可動ディスク61を周方向(正逆回転方向)に一体回動するよう作動連結する。次に、上記したように、前記第2の弁体押え65が、第2の弁体収容部15の円形開口に装着される共に、第2のねじ押え66が、その挿通孔66dに前記第2の弁体64の栓棒64eを挿通した状態で、第2の弁体押え65内に装着される。その後、第2のハンドル押さえ68が、第2のねじ押え66に対して装着され、後述するハンドル70の他端を作動連結するようになっている。
本実施の形態の切替弁装置は、ハンドル70が、第1の弁機構50と第2の弁機構60とを作動連結し、第1の弁機構50が第1の通水位置にあるときに第2の弁機構60を遮水位置とすると共に、第2の弁機構60が第2の通水位置にあるときは第1の弁機構50を遮水位置とするよう、第1の弁機構50と第2の弁機構60とを同期して回動操作するようになっている。詳細には、ハンドル70は、第1の弁機構50の可動ディスク51と第2の弁機構60の可動ディスク61とを同期して回動操作するよう、第1の弁機構50の可動ディスク51の回動軸となる第1の弁体54の栓棒54dと、第2の弁機構60の可動ディスク61の回動軸となる第2の弁体64の栓棒64eとの間を掛け渡して作動連結する形状(略コ字状乃至略U字状等の形状)をなす。より詳細には、ハンドル70は、アーチ部71と、アーチ部71両端に一体形成した一対の固着部72及び固着部73とを有している。アーチ部71は、コック本体10の第1の弁機構収容部14に装着された第1の弁体押え55と第2の弁機構収容部15に装着された第2の弁体押え65と間を掛け渡す長さの直線状をなす。また、一方の固着部72は、アーチ部71の一端から直交して延設され、その先端部は、第1のハンドル押え59の涙滴形状に対応する略涙滴形状のブロック状となっている。また、固着部72の先端部には、第1のハンドル押え59の固着部59bと同一形状の固着孔72aが厚さ方向に貫通形成されている。更に、固着部72の上面には、前記第1の弁体押え55の中央の目印突起55dと対応するリブ状をなす目印突起72bが一体形成されている。一方、他方の固着部73は、アーチ部71の他端から直交して延設され、その先端部は、第2のハンドル押え68の涙滴形状に対応する略涙滴形状のブロック状となっている。また、固着部73の先端部には、第2のハンドル押え68の固着部68bと同一形状の固着孔73aが厚さ方向に貫通形成されている。
そして、ハンドル70の両端の固着部72の固着孔72a及び固着部73の固着孔73aを、それぞれ、コック本体10の第1の弁機構収容部14に装着した第1の弁体押え55の円形開口及び第2の弁機構収容部15に装着した第2の弁体押え65の円形開口に対向配置し、第1のハンドル押え59の固着部59bをハンドル70の固着部72の固着孔72aに挿入してフランジ部59aが固着部72の外側面に当接するまで押し込んで密嵌すると共に、第2のハンドル押え68の固着部68bをハンドル70の固着部73の固着孔73aに挿入してフランジ部68aが固着部73の外側面に当接するまで押し込んで密嵌する。すると、第1のハンドル押え59の回動部59cが第1の弁体押え55内の位置決めリング58に装着されて位置決めされ。また、このとき、第1のハンドル押え59の回動部59cが第1のねじ押え56の装着凹部56a内に収容されると共に、連結部59eが挿通孔56dに挿通され、連結部59eの連結孔59f内に第1の弁体54の栓棒54dが挿着される。一方、第2のハンドル押え68の連結部68cは、第2のねじ押え66の装着凹部66a内に収容されると共に、連結部68cの連結孔68d内に第2の弁体64の栓棒64eが挿着される。なお、この組付状態では、ハンドル70は、第1の弁機構収容部14の中心と第2の弁機構収容部15の中心とを結ぶ線を回動軸として、上下方向に傾動操作自在である。即ち、ハンドル70は、目印突起72bが第1の弁体押え55の最も手前側(ハンドル70側)の目印突起55dと一致する第1の傾動位置、目印突起72bが第1の弁体押え55の中央の目印突起55dと一致する第2の傾動位置(図5及び図6の位置)、及び、目印突起72bが第1の弁体押え55の最も奥側(ハンドル70と反対側)の目印突起55dと一致する第3の傾動位置の間で傾動自在である。このとき、ハンドル70は、位置決めリング58により45度ずつ位置決めされて当該第1、第2及び第3の傾動位置に配置して保持される。
加えて、この組付状態では、ハンドル70が第1の傾動位置にあるときは、第1の弁機構50の可動ディスク51は、固定ディスク52に対して上述した第1の回動位置(図16(a)及び(b)の位置)にあり、可動ディスク51の両通水孔51bが固定ディスク52の両第1の通水孔52a,52bとそれぞれ連通している。また、このとき、第2の弁機構60の可動ディスク61は、固定ディスク62に対して第1の回動位置(図16(c)の位置)にあり、固定ディスク62の通水孔62aは可動ディスク61の壁面位置(通水孔61b以外の位置)にあるため、固定ディスク62の通水孔62bと浄水吐出口との連通は、可動ディスク61の壁面により完全に遮断されている。次に、ハンドル70が第2の傾動位置にあるときは、第1の弁機構50の可動ディスク51は、固定ディスク52に対して上述した第2の回動位置(図16(d)及び(e)の位置)にあり、可動ディスク51の両通水孔51bが固定ディスク52の両第2の通水孔52c,52dとそれぞれ連通している。また、このとき、第2の弁機構60の可動ディスク61は、固定ディスク62に対して第2の回動位置(図16(f)の位置)にあり、固定ディスク62の通水孔62aは、依然として可動ディスク61の壁面位置(通水孔61b以外の位置)にあるため、固定ディスク62の通水孔62aと浄水吐出口との連通は、可動ディスク61により完全に遮断されている。次に、ハンドル70が第3の傾動位置にあるときは、第1の弁機構50の可動ディスク51は、固定ディスク52に対して上述した第3の回動位置(図16(g)及び(h)の位置)にあり、可動ディスク51の両通水孔51bは、固定ディスク52の遮蔽溝の一対の狭窄部52h,52i部分に対向配置され、固定ディスク52の第1の通水孔52a,52bまたは第2の通水孔52c,52dとの連通は、両狭窄部52h,52i部分の壁面により完全に遮断されている。また、このとき、第2の弁機構60の可動ディスク61は、固定ディスク62に対して第3の回動位置(図16(i)の位置)にあり、固定ディスク62の通水孔61aが可動ディスク62の通水孔62bと連通している。
ここで、図16(i)に示すように、ハンドル70の第3の傾動位置では、第2の弁機構60の可動ディスク61の切欠部61cの一端の段差部乃至段差面が、コック本体10の内部に固定的に設けた規制片69に当接して係止され、可動ディスク61のそれ以上の回動が阻止されると共に、ハンドル70を介して同軸状に連結された第1の弁機構50の可動ディスク51のそれ以上の回動も阻止される。したがって、ハンドル70は、第3の傾動位置から更に奥側乃至後方(原水給水部16または浄水流入部17側)への回動不能となっている。一方、ハンドル70の第1の傾動位置から第2の傾動位置までの回動角度(前記第1の回動位置から第2の回動位置までの回動角度)が45度であり、ハンドル70の第2の傾動位置から第3の傾動位置までの回動角度(前記第2の回動位置から第3の回動位置までの回動角度)が45度であるため、第1の傾動位置と第3の傾動位置との間の回動角度(第1の回動位置と第3の回動位置との間の回動角度)は90度となる。一方、第2の弁機構60の可動ディスク61の切欠部61cの延設角度は130度であり、第1の傾動位置と第3の傾動位置との間の回動角度(第1の回動位置と第3の回動位置との間の回動角度)に対して40度の余裕角度が設けられている。したがって、前記規制片69を点状として(可動ディスク61の回動方向に)設置角度範囲を殆ど設けない場合、ハンドル70の第1の傾動位置では、第2の弁機構60の可動ディスク61の切欠部61cの他端が、コック本体10の内部の規制片69に未だ当接せず、ハンドル70は、第1の傾動位置から更に手前側乃至前方へ回動することができる。即ち、この場合、ハンドル70を第1の傾動位置から手前乃至前方に前記余裕角度分(40度)回動したときに、可動ディスク61の切欠部61cの他端の段差部乃至段差面が規制片69に当接して係止され、可動ディスク61のそれ以上の回動が阻止されると共に、ハンドル70を介して同軸状に連結された第1の弁機構50の可動ディスク51のそれ以上の回動も阻止される。このとき、固定ディスク52の第1の通水孔52aは45度の角度範囲に延設された長孔であり、第1の傾動位置(第1の回動位置)では、可動ディスク51の通水孔51bが固定ディスク52の第1の通水孔52aの一端(図16(b)の位置)に配置される。したがって、この場合、ハンドル70を第1の傾動位置から更に手前側に傾動することも可能である。しかし、前記規制片69を線状として(可動ディスク61の回動方向に)ある程度の設置角度範囲を設けた場合(例えば、前記余裕角度を相殺する設置角度範囲を設けた場合)、ハンドル70の第1の傾動位置で第2の弁機構60の可動ディスク61の切欠部61cの他端がコック本体10の内部の規制片69に当接して、それ以上の回動を規制されるため、ハンドル90の傾動角度範囲(及び可動ディスク51,61の回動角度範囲)は90度となる。
[動作]
本実施の形態の切替弁装置は、流入部12が各種水栓の吐水パイプ先端の吐出口に取付ナット24を介して取付けられる。また、原水給水部16には外部給水装置の一例としての浄水器へ向かう給水ホースが接続され、浄水流入部17には浄水器からの浄水ホースが接続される。そして、この状態で、水栓のハンドルや操作部を吐水位置とすることにより、吐水パイプの吐出口からの原水が流入部12の原水流入口24a内に流入する。ここで、ハンドル70を第1の傾動位置とすると、図13に示すように、原水流入口24aから流入した原水は、ストレーナ22を経て原水流入路11aに流入し、原水流入路11aから第1の弁体54の操作部54aと可動ディスク51との間の通水空間内に流入する。このとき、第1の弁機構50の可動ディスク51は前記第1の回動位置にあり、一対の通水孔51bが、それぞれ、固定ディスク52の一対の第1の通水孔52a,52bと連通している。したがって、原水は、可動ディスク51の両通水孔51bから固定ディスク52の両第1の通水孔52a,52bへ流入し、切替流路用パッキン53の長孔53a及び円形孔53bを経て、切替コック10の一対のストレート吐出用連絡路11fに流入し、両ストレート吐出用連絡路11fからストレート吐出用流路11bへと流入して、ストレート吐出口の泡沫内芯53からストレート吐出される。一方、原水流入路11aから第1の弁体54の操作部54aと可動ディスク51との間の通水空間内に流入した原水は、原水給水用流路11d内にも流入し、原水給水部16の流量調整弁41を経て原水給水口から浄水器へと給水され、浄水器で浄化された浄水が、浄水流入部17の浄水流入口から浄水吐出用流路11eに流入し、浄水吐出用連絡路11hから第2の弁機構60の固定ディスク62の通水孔62a内に流入する。しかし、このとき、第2の弁機構60の可動ディスク61は前記第1の回動位置にあり、固定ディスク62の通水孔62aが可動ディスク61の壁面と対向して完全に遮断されているため、固定ディスク62の通水孔62aからの浄水が可動ディスク61を超えて浄水吐出口側に流出することは全くない。
次に、ハンドル70を第1の傾動位置から第2の傾動位置に回動すると、図14に示すように、原水流入口24aから流入した原水は、ストレーナ22を経て原水流入路11aに流入し、原水流入路11aから第1の弁体54の操作部54aと可動ディスク51との間の通水空間内に流入する。このとき、第1の弁機構50の可動ディスク51は前記第1の回動位置から所定角度(θ3=45度)だけ回動されて第2の回動位置にあり、一対の通水孔51bが、それぞれ、固定ディスク52の一対の第2の通水孔52c,52dと連通している。したがって、原水は、可動ディスク51の両通水孔51bから固定ディスク52の両第2の通水孔52c,52dへ流入し、切替流路用パッキン53の円形孔53c及び円形孔53dを経て、切替コック10の一対のシャワー吐出用連絡路11gに流入し、両シャワー吐出用連絡路11gからシャワー吐出用流路11cへと流入して、シャワー吐出口のシャワーキャップ34からシャワー吐出される。一方、原水流入路11aから第1の弁体54の操作部54aと可動ディスク51との間の通水空間内に流入した原水は、原水給水用流路11d内にも流入し、原水給水部16の流量調整弁41を経て原水給水口から浄水器へと給水され、浄水器で浄化された浄水が、浄水流入部17の浄水流入口から浄水吐出用流路11eに流入し、浄水吐出用連絡路11hから第2の弁機構60の固定ディスク62の通水孔62a内に流入する。しかし、このとき、第2の弁機構60の可動ディスク61は前記第2の回動位置にあり、固定ディスク62の通水孔62aが依然として可動ディスク61の壁面と対向して完全に遮断されているため、固定ディスク62の通水孔62aからの浄水が可動ディスク61を超えて浄水吐出口側に流出することは全くない。
次に、ハンドル70を第2の傾動位置から第3の傾動位置に回動すると、図15に示すように、原水流入口24aから流入した原水は、ストレーナ22を経て原水流入路11aに流入し、原水流入路11aから第1の弁体54の操作部54aと可動ディスク51との間の通水空間内に流入する。このとき、第1の弁機構50の可動ディスク51は前記第2の回動位置から所定角度(θ4=45度)だけ回動されて前記第3の回動位置にあり、一対の通水孔51bが、それぞれ、動ディスク51の遮蔽溝の両狭窄部52h,52i部分に配置されて完全に遮断されている。したがって、原水は、可動ディスク51の両通水孔51bから固定ディスク52の第1の通水孔52a,52bまたは第2の通水孔52c,52dのいずれへも流入することは全くなく、ストレート吐出口またはシャワー吐出口のいずれからも吐出されることは全くない。一方、原水流入路11aから第1の弁体54の操作部54aと可動ディスク51との間の通水空間内に流入した原水は、原水給水用流路11d内にも流入し、原水給水部16の流量調整弁41を経て原水給水口から浄水器へと給水され、浄水器で浄化された浄水が、浄水流入部17の浄水流入口から浄水吐出用流路11eに流入し、浄水吐出用連絡路11hから第2の弁機構60の固定ディスク62の通水孔62a内に流入する。このとき、第2の弁機構60の可動ディスク61は前記第3の回動位置にあり、固定ディスク62の通水孔62aが可動ディスク61の通水孔61bと連通している。したがって、固定ディスク62の通水孔62aからの浄水が、可動ディスク61の通水孔61bを経て、可動ディスク61と第2の弁体64の操作部64aとの間の通水空間に流入し、当該通水空間を経て、浄水吐出部18の浄水吐出口の浄水側キャップ46から浄水吐出される。
このようにして、ハンドル70を第1の傾動位置、第2の傾動位置及び第3の傾動位置の間で切替操作することにより、第1の弁機構50の可動ディスク51及び第2の弁機構60の可動ディスク61を第1の回動位置、第2の回動位置及び第3の回動位置の間で弁切替動作することができ、その順に、ストレート吐水、シャワー吐水及び浄水吐水の間で吐水状態を切替動作することができる。なお、ハンドル70は、第1の傾動位置から更に手前側に傾動することも可能であり、このとき、第1の弁機構50の可動ディスク51の通水孔51bの一方が、固定ディスク52の長孔状の第1の通水孔52aと連通している。したがって、原水は、可動ディスク51の一方の通水孔51bから固定ディスク52の一方の第1の通水孔52aへ流入し、切替流路用パッキン53の長孔53aを経て、切替コック10の一方のストレート吐出用連絡路11fに流入し、一方のストレート吐出用連絡路11fからストレート吐出用流路11bへと流入して、ストレート吐出口の泡沫内芯53からストレート吐出される。
[効果]
本実施形態に係る切替弁装置は、上記のように、セラミックディスクを利用する一方で、各吐出モード時の通水量を大きく確保して装置全体のコンパクト化が可能であり、また、左利きの人や握力の弱い人等にとっての操作性を大きく改善してユニバーサルデザインを可能にし、更に、小さい操作スペースでも十分かつ容易なハンドル操作を可能とする。また、ストレート吐水とシャワー吐水とを第1の弁機構50の2枚のセラミックディスク(可動ディスク51及び固定ディスク52)により切替動作すると共に、浄水吐水を第2の弁機構60の2枚のセラミックディスク(可動ディスク61及び固定ディスク62)により切替動作する、即ち、4枚のセラミックディスクにより三方弁の切替動作を行うため、原水吐水時(ストレート吐水時またはシャワー吐水時)には、第2の弁機構60の可動ディスク61と固定ディスク62との連通を(原水吐水側とは独立して動作することにより)完全に遮断することができるため、浄水吐水口からの浄水吐水を確実に完全に遮断することができ、原水側からの残圧等により浄水吐水口から水漏れを起こすことを確実に防止することができる。同様に、浄水吐水時には、第1の弁機構50の可動ディスク51と固定ディスク52との連通を(浄水吐水側とは独立して動作することにより)完全に遮断することができるため、ストレート吐水口やシャワー吐水口からの原水吐水を確実に完全に遮断することができ、原水側からの残圧等によりストレート吐水口やシャワー吐水口から水漏れを起こすことを確実に防止することができる。
また、第1の弁機構50では、可動ディスク51に一対の通水孔51bを設けて、固定ディスク52にも対応する一対の第1の通水孔52a,52b及び一対の第2の通水孔52c,52dを設けたため、原水吐水時(ストレート吐水時またはシャワー吐水時)の吐水量を大幅に増量(従来の1個のみの通水孔に比較して約40%増量)することができる。一方、第2の弁機構60では、固定ディスク62を可動ディスク61の直径の数分の一の直径の短円筒状乃至リング筒状としたため、可動ディスク61に対する固定ディスク62の摺接面積が非常に小さくなり、摺動摩擦抵抗を大幅に低減することができる。したがって、可動ディスク61及び固定ディスク62の摺動部分の磨耗を大幅に低減し、耐久性及び信頼性を大幅に向上することができると共に、可動ディスク61の回動トルクを小さくして回動操作をより円滑に行うことができる。同様に、第1の弁機構50の固定ディスク52にも遮蔽溝52e,52f,52g,52h,52iを設けたため、可動ディスク51に対する固定ディスク52の摺接面積がその分小さくなり、摺動摩擦抵抗を低減することができ、可動ディスク51及び固定ディスク52の摺動部分の磨耗をその分低減し、耐久性及び信頼性を向上することができると共に、可動ディスク51の回動トルクを小さくして回動操作をより円滑に行うことができる。
更に、単一のハンドル70により第1の弁機構50と第2の弁機構60とを同期回動するよう作動連結するため、利き腕にかかわらず(右利きの人及び左利きの人の両者が)容易にハンドル70を傾動操作して、ストレート吐水、シャワー吐水及び浄水吐水の間での吐水状態を切替動作することができる。また、第1の弁機構50及び第2の弁機構60が、90度の回動角度範囲内で回動して、第1の回動位置、第2の回動位置及び第3の回動位置となるよう構成したため、ハンドル70による傾動角度が90度の範囲内となる。したがって、キッチンシンク上に配設される水栓の場合のように、非常にスペースが限定される(スペースが小さい)水栓に本実施の形態の切替弁装置を取付けた場合でも、ハンドル70の傾動角度範囲が90度の範囲内と非常に小さいため、ハンドル70によるストレート吐水、シャワー吐水及び浄水吐水の間での弁切替動作を容易かつ確実に行うことができる。なお、ハンドル70の傾動角度が90度を超えるにつれて、ハンドル70の上端位置(最も上側の位置)が高くなりすぎ、水栓と衝突して操作が困難となる可能性が大きくなる。このように、本実施の形態の切替弁装置は、ユニバーサルデザインにとって非常に好適なものとなる。
なお、上記実施の形態において、可動ディスク51,61及び固定ディスク52,62の表面には、少なくともそれらの摺接面に、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを施し、可動ディスク51,61と固定ディスク52,62との間の摺動摩擦抵抗を低減して耐久性や操作性を向上することが好ましい。
[別例]
ところで、本発明の切替弁装置は、上記実施の形態の切替弁装置以外にも、発明の課題を達成する限りにおいて任意の構成とすることができる。例えば、弁装置本体は、第1の水流入口(原水流入口24a等)、第1の水流入口とそれぞれ第1の流路(ストレート吐出用流路11b等)及び第2の流路(原水給水用流路11d等)により連通する第1の水流出口(ストレート吐出口等)及び第2の水流出口(原水給水口等)と、第2の水流出口と外部給水装置(浄水器等)を介して連通自在な第2の水流入口(浄水流入口等)と、第2の水流入口と第3の流路(浄水吐出用流路11e等)を介して連通する第3の水流出口(浄水吐出口)とを有する限りにおいて、上記実施の形態と異なる構成とすることができる。また、第1の弁機構は、弁装置本体の軸方向一側において、第1の水流入口と第1の水流出口とを結ぶ経路上に内装配置され、第1の水流入口と第1の水流出口とを連通状態とする第1の通水位置と、第1の水流入口と前記第1の水流出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在なセラミックディスクからなる限りにおいて、上記実施の形態と異なる構成とすることができる。例えば、第1の弁機構は、可動ディスク51及び固定ディスク52を密接状態で、ハンドル70の回転軸に沿って同軸上に配置する一方、可動ディスク51の中心から半径方向に所定距離を置いた外周部の位置に少なくとも1個の通水孔51bを形成すると共に、固定ディスク52の中心から半径方向において可動ディスク51の通水孔52bと同一の距離を置いた位置に、可動ディスク51を回動したときの当該可動ディスク51の通水孔51bの移動軌跡上に当該可動ディスク51の通水孔51bと連通自在な通水孔を形成して、可動ディスク51を回動してその通水孔51bを固定ディスク52の通水孔と連通状態とすることにより、第1の水流入口(原水流入口24a)と第1の水流出口(ストレート吐出口)とを連通する第1の通水位置とすると共に、可動ディスク51を回動してその通水孔51bを固定ディスク52の通水孔と非連通状態とすることにより、第1の水流入口と第1の水流出口との連通を遮断して前記遮水位置とすればよい。即ち、例えば、上記実施の形態の第4の水流出口(シャワー吐出口)及びこれに連通する流路や連絡路を省略してもよい。この場合、切替弁装置は二方切替弁となる。また、この場合、第1の弁機構の固定ディスクには第1の水流出口に連通する通水孔のみ形成すればよい。この場合でも、第1の弁機構及び第2の弁機構を独立して設け、ハンドルにより同期して回動操作することにより、上記と同様の作用及び効果を発揮することができる。また、上記実施の形態では、コック本体10内の隔壁及びシャワーキャップ34の隔壁により原水の流路及び吐水口をストレート吐水用の流路及び吐水口とシャワー吐水用の流路及び吐水口とに区画しているが、本発明は、ストレート吐水口及びシャワー吐水口以外にも、異なる2つの流路をコック本体10内に隔壁を介して形成し、対応する2つの吐出口を設けたものとすればよい。
また、第2の弁機構は、弁装置本体の軸方向他側において、第1の水流入口並びに第1及び第2の水流出口と隔壁により遮断された状態で、かつ、第1の弁機構と同軸上となるよう、第2の水流入口と第3の水流出口をと結ぶ経路上に内装配置され、第2の水流入口と第3の水流出口とを連通状態とする第2の通水位置と、第2の水流入口と第3の水流出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在なセラミックディスクからなる限りにおいて、上記実施の形態と異なる構成とすることができる。更に、ハンドルは、第1の弁機構が第1の通水位置にあるときに第2の弁機構を遮水位置とすると共に第2の弁機構が第2の通水位置にあるときは第1の弁機構を遮水位置とするよう第1の弁機構と第2の弁機構とを同期して回動操作すべく、第1の弁機構と第2の弁機構とを作動連結する限りにおいて、上記実施の形態と異なる構成とすることができる。例えば、第2の弁機構は、可動ディスク61及び固定ディスク62を密接状態でハンドル70の回転軸に沿って配置する一方、可動ディスク61の中心部から半径方向に所定距離を置いた外周部の位置に少なくも1個の通水孔61bを形成すると共に、固定ディスク62には可動ディスク61を回動したときの当該可動ディスク61の通水孔61bの移動軌跡上に当該可動ディスク61の通水孔61bと連通自在な通水孔62aを形成して、可動ディスク61を回動してその通水孔61bを固定ディスク62の通水孔62aと連通状態とすることにより、第2の水流入口と第3の水流出口とを連通する第2の通水位置とすると共に、可動ディスク61を回動してその通水孔61bを固定ディスク62の通水孔62aと非連通状態とすることにより、第2の水流入口と第3の水流出口との連通を遮断して遮水位置とする構成とすることができる。
また、上記実施の形態では、第1の弁機構50の固定ディスク52の通水孔として、第1の水流出口用の第1の通水孔52a,52bに加え、当該固定ディスク52における可動ディスク51を回動したときの当該可動ディスク51の通水孔51bの移動軌跡上において、固定ディスク51の第1の通水孔52a,52bと所定角度を置いた別の位置に、可動ディスク51の通水孔と連通自在な第2の通水孔52c,52dを形成して、可動ディスク51を回動してその通水孔51bを固定ディスク52の第2の通水孔52c,52dと連通状態とすることにより、第1の水流入口と第4の水流出口とを連通する第3の通水位置とすると共に、可動ディスク51を回動してその通水孔51bを固定ディスク52の第1の通水孔52a,52b及び第2の通水孔52c,52dのいずれとも非連通状態とすることにより、第1の水流入口と第1の水流出口及び第4の水流出口の両者との連通を遮断して前記遮水位置とするようになっている。また、上記のように、第1の弁機構50は、可動ディスク51の通水孔51bとして一対の通水孔51bを当該可動ディスク51の周方向に180度の角度間隔を置いて形成すると共に、固定ディスク52の通水孔として、可動ディスク51の一対の通水孔51bと対応する一対の通水孔(第1の通水孔52a,52b)のみを、可動ディスク51を回動したときの当該可動ディスク51の通水孔51bの移動軌跡上に当該可動ディスク51の通水孔51bと連通自在なよう形成して、可動ディスク51を回動してその一対の通水孔51bを固定ディスクの一対の通水孔52a,52bとそれぞれ連通状態とすることにより、第1の水流入口と第1の水流出口とを連通する第1の通水位置とすると共に、可動ディスク51を回動してその一対の通水孔51bを固定ディスク52の一対の通水孔52a、52bのいずれとも非連通状態とすることにより、第1の水流入口と第1の水流出口との連通を遮断して遮水位置とすることもできる。このように、第1の弁機構50の可動ディスク51及び固定ディスク52に、それぞれ、第1の水流出口(ストレート吐出口)及び第4の水流出口(シャワー吐出口)用の一対の通水孔51b及び52a,52b,52c,52dを設けることが好ましいが、本発明の切替弁装置は、流量が要求されないような用途では、可動ディスク及び固定ディスクの通水孔の数をそれぞれ1個のみとしてもよい。
また、上記実施の形態では、第2の弁機構60は、可動ディスク61の通水孔61bを円形孔とすると共に、固定ディスク62を、可動ディスク61の通水孔61bより若干大径で当該可動ディスク61の通水孔61bを包囲する外形を有し、かつ、当該可動ディスク61の通水孔61bと対応する形状(同一半径または若干大径の円形)をなす通水孔62aを有するリング状とし、固定ディスク62を可動ディスク61の通水孔61bの移動軌跡上に配置して固定している。しかし、例えば、第1の弁機構50と同様、可動ディスク61に一対の通水孔を設け、固定ディスクを可動ディスク61と同等の寸法のセラミックディスクとして、固定ディスクにも対応する一対の通水孔を設けて、第3の水流出口からの流量を増大することもできる。
また、上記実施の形態では、第1の弁機構50の固定ディスク52の第1の通水孔52a,52b及び第2の通水孔52c,52dと第2の弁機構60の固定ディスク62の通水孔62aとを、それぞれの可動ディスク51,61の回転方向において90度以内の配置角度範囲内にそれぞれ離間配置し、当該配置角度範囲内で、ハンドル70によって第1の弁機構50及び第2の弁機構60を同期して回動することにより、第1の弁機構50の第1の通水位置及び第3の通水位置と第2の弁機構60の第2の通水位置との間での弁切替操作を行うようにしている。このように、固定ディスク52の第1の通水孔52a,52bに対する第2の通水孔52c,52dの配置角度は、固定ディスク52の周方向に45度以内の角度とすることが好ましい。同様に、固定ディスク52の第2の通水孔52c,52dに対する遮蔽溝の一対の狭窄部52h,52iの配置角度も、固定ディスク52の周方向に45度以内の角度とすることが好ましい。この場合、これらを同一角度とすれば、同一角度の回動操作ごとに切替操作を行うことができ、操作感覚が向上するが、無論、異なる角度とすることも可能である。また、上記のように、各吐水状態の切替のための回動角度を45度以内の角度とすれば、即ち、その上限角度を45度とすれば、三方弁の場合はその合計回動角度が90度以内となり、ユニバーサルデザインとしての操作性が向上し、狭い空間でもハンドル操作が可能となるという利点が得られる。即ち、各吐水状態の切替のための回動角度は、上記実施の形態の45度以外にも、40度、35度等、別の角度とすることもできる。一方、ある程度の操作スペースが確保できる当の場合は、各吐水状態の切替のための回動角度を45度以上の角度、例えば、50度、55度等とすることも可能である。
一方、各吐水状態の切替のための回動角度の下限角度は、可動ディスク51の挿通孔52bが固定ディスク52の第1の通水孔52a,52bとの対向位置(第1の回動位置)から第2の通水孔52c,52dとの対向位置(第2の角度位置)に至る間に、固定ディスク52の対向面により完全に遮断状態となるよう、即ち、第1の通水孔52a,52bや第2の通水孔52c,52dの一部と連通して一部でも通水状態とならないよう、第1の通水孔52a,52bと第2の通水孔52c,52dとの間隔を設定できる限りにおいて、任意の角度とすることができる。即ち、第1の通水孔52a,52bと第2の通水孔52c,52dとの間隔を通水孔51bの直径より大きな寸法とする限りにおいて、任意の角度とすることができる。下限角度を小さくすれば、全体の操作角度が小さくなり、より小さいスペースでの操作が可能となるが、通常は、40度程度とすれば十分であり、45度とすることが操作感覚等の点では好ましい。
また、上記実施の形態では、各吐水状態の切替のための回動角度を規制するための回動角度規制手段として、第2の弁機構60の可動ディスク61に切欠部61cを設けたが、本発明はこれ以外の構成の回動角度規制手段を設けることもできる。即ち、本発明は、第1の弁機構50の可動ディスク51の外周部の一部に、第1の弁機構50の固定ディスク52の第1の通水孔52a,52b及び第2の通水孔52c,52dと第2の弁機構60の固定ディスク62の通水孔62aの配置角度範囲と同一の角度範囲で延びる円弧状の切欠部を設けて、コック本体10内の規制片との当接により回動角度を規制することができる。即ち、当該可動ディスク51の回動時に、切欠部の円弧方向両端の段差部を弁装置本体の内部に設けた対応する突起状等の規制片にそれぞれ係止してそれ以上の回動を阻止(規制)することにより、第1の弁機構50の固定ディスク52の第1の通水孔52a,52b及び第2の通水孔52c,52dと第2の弁機構60の固定ディスク61の通水孔61bとの配置角度範囲内でのみ、ハンドル70による第1の弁機構及50び第2の弁機構60の回動操作を行うようにしてもよい。

Claims (7)

  1. 第1の水流入口、前記第1の水流入口とそれぞれ連通する第1の水流出口及び第2の水流出口と、前記第2の水流出口と外部給水装置を介して連通自在な第2の水流入口と、前記第2の水流入口と連通する第3の水流出口とを有する弁装置本体と、
    前記弁装置本体の軸方向一側において、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを結ぶ経路上に内装配置され、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを連通状態とする第1の通水位置と、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在なセラミックディスクからなる第1の弁機構と、
    前記弁装置本体の軸方向他側において、前記第1の水流入口並びに前記第1及び第2の水流出口と遮断された状態で、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口をと結ぶ経路上に内装配置され、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口とを連通状態とする第2の通水位置と、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口とを遮断状態とする遮水位置との間で切替自在なセラミックディスクからなる第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構が第1の通水位置にあるときに前記第2の弁機構を遮水位置とすると共に前記第2の弁機構が第2の通水位置にあるときは前記第1の弁機構を遮水位置とするよう前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同期して回動操作すべく、前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを作動連結するハンドルと
    を備えることを特徴とする切替弁装置。
  2. 前記第1の弁機構は、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを結ぶ経路の上流側に配置される可動ディスクと下流側に配置される固定ディスクとからなり、前記可動ディスク及び固定ディスクを密接状態で配置する一方、前記可動ディスクに少なくとも1個の通水孔を形成すると共に、前記固定ディスクには前記可動ディスクを回動したときの当該可動ディスクの通水孔の移動軌跡上に当該可動ディスクの通水孔と連通自在な通水孔を形成して、前記可動ディスクを回動してその通水孔を前記固定ディスクの通水孔と連通状態とすることにより、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを連通する前記第1の通水位置とすると共に、前記可動ディスクを回動してその通水孔を前記固定ディスクの通水孔と非連通状態とすることにより、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口との連通を遮断して前記遮水位置とし、
    前記第2の弁機構は、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口とを結ぶ経路の上流側に配置される可動ディスクと下流側に配置される固定ディスクとからなり、前記可動ディスク及び固定ディスクを密接状態で配置する一方、前記可動ディスクに少なくも1個の通水孔を形成すると共に、前記固定ディスクには前記可動ディスクを回動したときの当該可動ディスクの通水孔の移動軌跡上に当該可動ディスクの通水孔と連通自在な通水孔を形成して、前記可動ディスクを回動してその通水孔を前記固定ディスクの通水孔と連通状態とすることにより、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口とを連通する前記第2の通水位置とすると共に、前記可動ディスクを回動してその通水孔を前記固定ディスクの通水孔と非連通状態とすることにより、前記第2の水流入口と前記第3の水流出口との連通を遮断して前記遮水位置とし、
    前記第1の弁機構の可動ディスクと前記第2の弁機構の可動ディスクとは、前記弁装置本体の内部に隔壁を介して遮断された状態で同軸上に配置され、
    前記ハンドルは、前記第1の弁機構の可動ディスクと前記第2の弁機構の可動ディスクとを同期して回動操作するよう、前記第1の弁機構の可動ディスクの回動軸と前記第2の弁機構の可動ディスクの回動軸との間を掛け渡して作動連結する形状をなすことを特徴とする請求項1記載の切替弁装置。
  3. 前記弁装置本体は、更に、前記第1の水流出口に隣接して、当該第1の水流出口とは遮断された状態で前記第1の水流入口と連通する第4の水流出口を有し、
    前記第1の弁機構は、前記固定ディスクの通水孔を前記第1の水流出口用の第1の通水孔とすると共に、当該固定ディスクにおける前記可動ディスクを回動したときの当該可動ディスクの通水孔の移動軌跡上において、前記固定ディスクの第1の通水孔と所定角度を置いた別の位置に、前記可動ディスクの通水孔と連通自在な第2の通水孔を形成して、前記可動ディスクを回動してその通水孔を前記固定ディスクの第2の通水孔と連通状態とすることにより、前記第1の水流入口と前記第4の水流出口とを連通する第3の通水位置とすると共に、前記可動ディスクを回動してその通水孔を前記固定ディスクの第1の通水孔及び第2の通水孔のいずれとも非連通状態とすることにより、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口及び第4の水流出口の両者との連通を遮断して前記遮水位置とし、
    前記ハンドルは、前記第1の弁機構が前記第1の通水位置または第3の通水位置にあるときは前記第2の弁機構を遮水位置とすると共に前記第2の弁機構が前記第2の通水位置にあるときは前記第1の弁機構を遮水位置とするよう前記第1の弁機構の可動ディスクと前記第2の弁機構の可動ディスクとを同期して回動操作すべく、前記第1の弁機構の可動ディスクと前記第2の弁機構の可動ディスクとを作動連結することを特徴とする請求項2記載の切替弁装置。
  4. 前記第1の弁機構は、前記可動ディスクの通水孔として一対の通水孔を当該可動ディスクの周方向に180度の角度間隔を置いて形成すると共に、前記固定ディスクの通水孔として、前記可動ディスクの一対の通水孔と対応する一対の通水孔を、前記可動ディスクを回動したときの当該可動ディスクの通水孔の移動軌跡上に当該可動ディスクの通水孔と連通自在なよう形成して、前記可動ディスクを回動してその一対の通水孔を前記固定ディスクの一対の通水孔とそれぞれ連通状態とすることにより、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口とを連通する前記第1の通水位置とすると共に、前記可動ディスクを回動してその一対の通水孔を前記固定ディスクの一対の通水孔のいずれとも非連通状態とすることにより、前記第1の水流入口と前記第1の水流出口との連通を遮断して前記遮水位置とすることを特徴とする請求項2または3記載の切替弁装置。
  5. 前記第2の弁機構は、前記可動ディスクの通水孔を円形孔とすると共に、前記固定ディスクを、前記可動ディスクの通水孔より若干大径で当該可動ディスクの通水孔を包囲する外形を有し、かつ、当該可動ディスクの通水孔と対応する形状をなす通水孔を有するリング状とし、前記固定ディスクを前記可動ディスクの通水孔の移動軌跡上に配置して固定したことを特徴とする請求項3項記載の切替弁装置。
  6. 前記第1の弁機構の固定ディスクの第1の通水孔及び第2の通水孔と前記第2の弁機構の固定ディスクの通水孔とを、前記可動ディスクの回転方向において90度以内の配置角度範囲内にそれぞれ離間配置し、当該配置角度範囲内で、前記ハンドルによる前記第1の弁機構の第1の通水位置及び第3の通水位置と前記第2の弁機構の第2の通水位置との間での弁切替操作を行うようにしたことを特徴とする請求項3記載の切替弁装置。
  7. 前記第1の弁機構の可動ディスクまたは前記第2の弁機構の可動ディスクは、その外周部の一部に、前記第1の弁機構の固定ディスクの第1の通水孔及び第2の通水孔と前記第2の弁機構の固定ディスクの通水孔の配置角度範囲と同一の角度範囲で延びる円弧状の切欠部を有し、当該可動ディスクの回動時に、前記切欠部の円弧方向両端の段差部を前記弁装置本体の内部に設けた対応する規制片にそれぞれ係止してそれ以上の回動を阻止することにより、前記第1の弁機構の固定ディスクの第1の通水孔及び第2の通水孔と前記第2の弁機構の固定ディスクの通水孔との前記配置角度範囲内でのみ前記ハンドルによる前記第1の弁機構及び第2の弁機構の回動操作を行うようにしたことを特徴とする請求項6記載の切替弁装置。
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