JPH10227371A - 水栓装置及び操作ハンドル - Google Patents

水栓装置及び操作ハンドル

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JPH10227371A
JPH10227371A JP36360497A JP36360497A JPH10227371A JP H10227371 A JPH10227371 A JP H10227371A JP 36360497 A JP36360497 A JP 36360497A JP 36360497 A JP36360497 A JP 36360497A JP H10227371 A JPH10227371 A JP H10227371A
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Atsushi Toyohara
篤 豊原
Junichi Tani
潤一 谷
Rina Ogata
里奈 緒方
Hisayasu Sakai
久泰 酒井
Masatoshi Enoki
正寿 榎
Hideyuki Matsui
英之 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効き手とされる方の手に障害のある使用者に
も配慮され、使い勝手のよい水栓装置10を提供する。 【解決手段】 水栓装置10は、横長に形成され、給水
した洗浄水を中央部に配設したカラン12から吐水する
流路を有する水栓本体11と、水栓本体11の軸上に配
設され駆動することによって水栓本体11の流路を開閉
する切換バルブ30と、を備えている。水栓装置10
は、水栓本体11の両端部で回動自在に支持され、使用
者による操作力を切換バルブ30の駆動力として伝達す
るための切換操作ハンドル50を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水栓装置及び操作
ハンドルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横長に形成され、給水した洗浄水
を中央部に配設したカランから吐水する流路を有する本
体と、同本体の軸上に配設され、駆動することによって
前記本体の流路を開閉するバルブと、を有する水栓装置
が知られている。
【0003】この水栓装置は、使用者による操作力をバ
ルブの駆動力として伝達するため、通常、本体の軸上で
しかも右端部(もしくは左端部)に操作ハンドルを備え
たものがほとんどである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記水栓装
置を使用するとき、使用者は、通常、身体の中心をカラ
ンに一致させるのであるが、右端部に操作ハンドルを備
える場合、左の手では遠く操作しにくいため、必然的に
右の手が操作のための利き手となる。(逆に、左端部に
操作ハンドルを備える場合、左の手が操作のための利き
手となる。)
【0005】そのため、利き手とされる方の手に障害が
ある場合、身体の中心をカランに一致させて使用するこ
とが困難になり、上記水栓装置が使い勝手の悪いものに
なっていた。
【0006】したがって、本発明の目的は、利き手とさ
れる方の手に障害のある使用者にも配慮され、使い勝手
のよい水栓装置及びその操作ハンドルを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1の発明は、横長に
形成され、給水源から供給された水を中央部に配設した
カランから吐水する流路を有する水栓本体と、上記水栓
本体の軸上に配設され、駆動することによって上記水栓
本体の流路を開閉する開閉バルブと、を有する水栓装置
において、少なくとも上記カランの上方に、使用者によ
る操作力を上記開閉バルブの駆動力として伝達するため
の操作ハンドルを配置したことを特徴とする。
【0008】第1の発明の水栓装置によれば、少なくと
も上記カランの上方に、使用者による操作力を上記開閉
バルブの駆動力として伝達するための操作ハンドルが配
置されているため、左右のいずれの手でも操作ハンドル
に対して同じような操作性が得られる。したがって、効
き手とされる方の手に障害があっても効き手とされない
手によって楽に操作できる。
【0009】また、上記水栓本体が、上記軸を中心とし
た円柱であり、上記操作ハンドルが、上記軸を中心とし
て回転駆動する場合は、水栓本体と操作ハンドルとの間
隔が変化することがないため、操作ハンドルの回転に伴
って、操作感が変化することがなく、使い勝手がよい。
【0010】さらに、上記操作ハンドルを、少なくとも
上記水栓本体から所定間隔離れた位置に配置した場合に
は、水栓本体と操作ハンドルとの間に所定面積を有する
操作領域が形成することが容易であり、その操作領域を
手の平全体であてて操作ハンドルを操作でき、手の握力
が弱い使用者にとっても使い勝手がよい。なお、操作領
域の面積は、大きければそれだけ使い易いが、あまり大
きすぎると水栓装置全体として大型化し、設置体積をい
たずらに増加させるだけなので、通常の使用者の手の大
きさから判断しても、所定間隔を1〜8cmとすれば十
分である。
【0011】また、上記操作ハンドルを、実質的に上記
水栓本体との隙間を形成しないものとする場合には、水
栓本体と操作ハンドルとの間に物が詰まることが回避さ
れるばかりでなく、水栓本体と操作ハンドルとに一体感
が発生し、デザイン性が向上する。
【0012】また、上記水栓本体の上部に平坦面を形成
し、上記操作ハンドルが、上記水栓本体の上部に形成し
た平坦面とともに、面一となる平坦面を備えた場合に
は、最も汚れが付着しやすい水栓装置の上面が平坦にな
るので、清掃がしやすい。しかも、操作ハンドルの平坦
面に操作表示(点字等)を設けることも可能になる。
【0013】さらに、上記水栓本体が、洗浄水を給水す
るとともに、上記水栓本体を壁に装着させる給水脚を備
え、同給水脚を着脱自在にカバーするカバー部を備えた
場合には、カバー部によって給水脚が覆われるため、最
も清掃しにくい給水脚が汚れることを回避できるととも
に、カバー部を外すことによって、清掃もしやすくな
る。
【0014】第2の発明は、低温水源及び高温水源から
それぞれ供給された低温水及び高温水を混合する混合バ
ルブと、該混合バルブから送られる混合湯水を複数の給
水路へ選択的に給水の切り換えを行なう切換バルブと、
を有し、上記混合バルブ及び切換バルブをほぼ同一軸上
に配置した水栓本体と、この水栓本体の軸方向のほぼ中
央部に配置されかつ上記給水路からの混合湯水を吐水す
る吐水口と、上記水栓本体の軸上の一端部に配置され、
上記混合バルブを駆動する温度設定操作ハンドルと、上
記水栓本体の軸上の他端部で駆動自在に支持されるとと
もに上記切換バルブに連結されたハンドル本体部と、該
ハンドル本体部から水栓本体の他端部に向けかつ上記吐
水口より温度設定操作ハンドル側へ延設されているアー
チ部とを有する切換操作ハンドルと、を備えたことを特
徴とする。
【0015】第2の発明にかかる水栓装置では、低温水
源からの低温水と高温水源からの低温水を混合バルブで
混合し、切換バルブに送る。切換バルブでは、切換操作
ハンドルで選択された給水路に接続されて、たとえば、
シャワーまたはカランから選択的に吐水される。切換操
作ハンドルは、温度設定操作ハンドルを装着した水栓本
体と反対側の端部に回動可能に支持されている。切換操
作ハンドルは、切換バルブに連結されたハンドル本体部
と、このハンドル本体部から延設されたアーチ部とから
形成されている。アーチ部は、ハンドル本体部から水栓
本体の他端部に向けかつ吐水口より温度設定操作ハンド
ル側へ延設されており、つまり水栓本体の前面側にわた
って広い範囲で配置されているので、左右のいずれの手
からの操作も容易で操作性に優れている。
【0016】なお、アーチ部は、吐水口より温度設定操
作ハンドル側へ延設されておれば、その形状や長さなど
は特に限定されないが、温度設定操作ハンドルに近接す
る位置まで延設することにより、左右対称の優れた意匠
性を得ることができる。
【0017】また、切換操作ハンドルは、水栓本体の両
側で回動自在に支持する構成をとることにより、つまり
ハンドル本体部とハンドル支持部とにより回動可能に堅
固に支持する構成をとることにより、アーチ部を大型化
した場合に特に有効である。
【0018】さらに、切換操作ハンドルは、切換バルブ
の複数の給水路への給水の切り換え、または止水する機
能を備えた場合には、以下の構成をとることが有効であ
る。すなわち、切換操作ハンドルのアーチ部は、水平方
向に配置した場合に、その操作角度が狭くなり、特にカ
ランの上方または下方に配置した場合に一層狭くなる。
このような場合において、給水路をシャワーまたはカラ
ンに連通する通路とした場合には、シャワーの流量を調
節する頻度がカラン側の流量調節より高いことから、シ
ャワー側の操作角度を大きくすることが好ましく、これ
により、適切な流量調節機能を得ることができる。
【0019】また、水栓装置において、アーチ部の上方
への回動操作によりシャワーへの給水、下方への回動操
作によりカラン側への給水を選択するように構成した場
合には、その間に止水範囲を設けることが好ましく、こ
れにより給水箇所がわかりやすく、優れた操作性を得る
ことができる。
【0020】さらに、第3の発明は、水平方向に配置さ
れたバルブ軸を有し、該バルブ軸を回動することにより
給水源に接続された流路を開閉する開閉バルブを有する
水栓本体と、使用者による操作力を上記開閉バルブのバ
ルブ軸の回転駆動力として伝達する操作ハンドルを備
え、上記操作ハンドルは、上記水栓本体の一端部に回動
可能に支持されかつ上記バルブ軸に連結されたハンドル
本体部と、該水栓本体の他端部で回動可能に支持された
ハンドル支持部と、上記ハンドル本体部とハンドル支持
部とを連結するとともに、上記水栓本体の前方かつ水平
方向に配設されたアーチ部とを備え、上記アーチ部の上
下方向の押圧操作により上記バルブ軸を回動するように
構成したことを特徴とする。
【0021】また、第3の発明では、開閉バルブのバル
ブ軸を水平方向に配置し、これを操作ハンドルにより操
作するものである。操作ハンドルは、水栓本体の両側で
ハンドル本体部及びハンドル支持部により回動自在に支
持されている。この場合において、操作ハンドルの回動
範囲を規制するストッパや節度感を得るためのクリック
手段を、ハンドル本体部及びハンドル支持部の両方に設
けることにより、アーチ部をねじるような力を回避で
き、機械的強度の点から有利である。
【0022】さらに、操作ハンドルは、メンテナンスの
ために水栓本体から着脱自在に構成する必要がある。こ
れに好適に対応するために、上記ハンドル本体部とバル
ブ軸との間に介在しハンドル本体部の回動力を該バルブ
軸に伝達する連結部材を設け、該連結部材を上記ハンド
ル本体部とバルブ軸との間に介在する状態から外したと
きに上記操作ハンドルを水栓本体から、上記軸方向と直
角方向へ着脱可能になるように構成することにより、ワ
ンタッチで操作ハンドルを水栓本体から外すことがで
き、メンテナンスが容易になる。
【0023】また、操作ハンドルは、ハンドル本体部、
ハンドル支持部及びアーチ部を一体に形成するほか、メ
ンテナンスを容易にするために分割して構成してもよ
い。たとえば、操作ハンドルを分割する箇所としては、
ハンドル本体部とアーチ部との間、またはハンドル支持
部とアーチ部との間にネジやピンなどの締結部材を介し
た接続部の部分である。この場合に、ハンドル支持部と
アーチ部との間で分割する構成をとった場合に、開閉バ
ルブを駆動する力が接続部から離れているために、ハン
ドル本体部とアーチ部との間に接続する場合より大きな
モーメントが加わらず、機械的強度の点から有利であ
る。
【0024】また、操作ハンドルを分割する構成とし
て、アーチ部を軸方向に積層するように形成してもよ
く、たとえば、水平方向に分割したアーチ上部とアーチ
下部とをそれぞれハンドル本体部やハンドル支持部から
延設するように構成してもよい。
【0025】第4の発明は、使用者による操作力を、水
栓本体に備えられかつ駆動することにより給水源に接続
された流路を開閉する開閉バルブの駆動力として伝達す
る操作ハンドルであって、上記水栓本体の一端部に駆動
可能に支持されたハンドル本体部と該水栓本体の他端部
で駆動可能に支持されたハンドル支持部と、上記ハンド
ル本体部とハンドル支持部とを連結するアーチ部とを備
え、上記アーチ部の押圧操作により上記開閉バルブを駆
動するように構成したことを特徴とする。
【0026】すなわち、第4の発明は、水栓本体に取り
付けられる操作ハンドルを単独で構成したものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0028】図1は第1の実施の形態に係る水栓装置1
0を示す斜視図、図2は水栓装置10を軸方向に対して
直角方向に切断した断面図、図3は水栓装置10の平面
図である。この水栓装置10は、鋳物で形成されかつ横
長であり給水脚11a,11bを介して壁に支持された
水栓本体11と、水栓本体11の下部に配置されたカラ
ン12と、水栓本体11内に収納された混合バルブ20
及び切換バルブ30と、混合バルブ20を操作する温度
設定操作ハンドル40と、水栓本体11の側部に配置さ
れ該水栓本体11から吐出される洗浄水をカラン12と
シャワー(図示省略)とに切り換えまたは止水するため
の断熱材で形成された切換操作ハンドル50と、を備え
ている。なお、上記給水脚11a,11bは、それぞれ
高温水または低温水を水栓本体11内の混合バルブ20
に送るためのものであり、断熱材で形成されたカバー部
13により覆われている。
【0029】次に、水栓装置10における吐水動作につ
いて簡単に説明する。水栓装置10では、給水脚11
a,11b内の通路を介してそれぞれ供給された高温水
及び低温水を混合バルブ20により混合する。このと
き、混合バルブ20は、温度設定操作ハンドル40によ
り設定された高温水と低温水の混合比に調節することに
より温水を目標設定温度に向けてフィードバック制御す
る。そして、混合バルブ20にて目標設定温度に調節さ
れた温水は、切換バルブ30に送られる。切換バルブ3
0は、切換操作ハンドル50の回動操作により選択され
た吐水先、つまりカラン12とシャワー(図示省略)の
いずれかの吐水先に向けて温水を送る。
【0030】次に、水栓装置10の構成及び動作を以下
詳細に説明する。図4は水栓装置10に収納された混合
バルブ20及び切換バルブ30を示す断面図である。
【0031】まず、混合バルブ20について説明する。
上記混合バルブ20は、外側ケーシング20aと、外側
ケーシング20a内に設けられた水導入通路21a及び
湯導入流路21bと、断熱用水路21eと、外側ケーシ
ング20a内に配置されたケーシング本体21と、を備
えている。
【0032】上記ケーシング本体21内には、後述する
弁機構等を収納する室を備えており、つまり、湯水混合
室23a、湯流入室23b及びスライド室23cを備え
ている。また、ケーシング本体21には、上記水導入通
路21aに接続される水側ポート21c及び湯導入流路
21bに接続される湯側ポート21dが形成されてお
り、水側ポート21c及び湯側ポート21dは、湯流入
室23bに連通している。さらに、湯流入室23bに
は、可動弁体26が摺動自在に配置されている。この可
動弁体26は、湯水混合室23a内に収納された感温ば
ね24によるばね力を受けると共に、バイアスばね25
によるばね力を受け、これらの力の釣合により、その位
置が定まる。
【0033】上記感温ばね24は、ケーシング本体21
の端部とスペーサ27との間に架設されている。この感
温ばね24は、温度に応じてばね定数が変化する金属に
よって形成されており、バイアスばね25は、温度に関
してほぼ一定のばね定数を有する通常のばね材料によっ
て形成されている。温度に応じてばね定数が変化する金
属材料としては、ニッケル・チタン合金からなる形状記
憶合金(SMA)の範疇に属する合金が知られている。
この種のSMAは、温度に応じて弾性係数が変化し、そ
の結果、SMAからなる感温ばね24のばね定数が温度
に応じて変化する。
【0034】また、図示右側には、バイアスばね25の
予荷重を調節する予荷重調節装置28が設けられてい
る。この予荷重調節装置28は、混合湯水の目標設定温
度を変更するものであり、温度設定操作ハンドル40を
回転することにより、スピンドル28aを介してライナ
28bが進退し、これによりバイアスばね25の予荷重
が増減する。予荷重の増減により、バイアスばね25の
ばね力と感温ばね24のばね力とが釣り合う位置まで可
動弁体26が変位して、目標設定温度が変更される。
【0035】次に、上記混合バルブ20の湯水の温度調
節動作について説明する。いま、給湯機からの給湯温
度、水道管からの水温度または流量などの条件が定常状
態にあり、混合湯水が目標設定温度で吐水しているとき
には、可動弁体26は、湯水混合室23a内の混合湯水
により感温ばね24に発生する力と、バイアスばね25
のばね力との釣合により位置が決定されて静止してい
る。この状態から、給湯機からの給湯温度、水道水温ま
たは流量などの条件が外乱により変動すると、この変動
に応じて湯水混合室23a内の混合湯水温度が目標設定
温度からずれて温度偏差を生じる。感温ばね24は、こ
の温度変化に応じてばね定数を変化させ、その結果、感
温ばね24のばね力が変化する。このとき、混合湯水温
度が目標設定温度より高い場合には、感温ばね24のば
ね力が増大し、バイアスばね25の予荷重を増加させな
がら可動弁体26を図4の右方向へ変位させるので、湯
の割合が減少し、混合湯水温度が低下する。
【0036】一方、混合湯水温度が目標設定温度より低
い場合には、感温ばね24のばね力が減少し、バイアス
ばね25の作用により可動弁体26が図4の左方向へ変
位するのを許容するので、湯の割合が増加すると同時に
水の割合が減少し、混合湯水温度が上昇する。こうした
感温ばね24の作用により混合湯水温度は、目標設定温
度に向かうよう調節される。
【0037】上記混合バルブ20において、その目標設
定温度を変更するには、予荷重調節装置28の一部を構
成する温度設定操作ハンドル40を所定方向へ回転する
ことにより行なう。すなわち、温度設定操作ハンドル4
0を所定方向へ回転すると、スピンドル28aを介して
ライナ28bが図4の左方向へ移動してバイアスばね2
5が圧縮変位し、バイアスばね25による可動弁体26
に対する予荷重が増大する。一方、温度設定操作ハンド
ル40を反対方向へ回転すると、スピンドル28aを介
して図4の右方向へ移動してバイアスばね25が伸張変
位し、バイアスばね25による可動弁体26に対する予
荷重が減少する。
【0038】このようなバイアスばね25の予荷重の増
加により、可動弁体26は、湯側ポート21dの流路を
広げると同時に水側ポート21cの流路を狭める位置で
釣合うように調節されて、湯量の増加と水の減少による
湯水混合比を変更することにより、混合湯水の吐水温度
を高くし、逆に、予荷重の減少により、可動弁体26
は、湯側ポート21dの流路を狭めると同時に水側ポー
ト21cの流路を広げる位置で釣合うように調節され
て、混合湯水の吐水温度を低くする。
【0039】次に、混合バルブ20から流出する混合湯
水を切り換えて2箇所に給湯する切換バルブ30につい
て説明する。切換バルブ30は、外側ケーシング20a
内の室に、支持体31と、2つの給湯点に接続された流
出ポート33a,33bを有するスリーブ32と、この
スリーブ32に内嵌されている切換弁体34と、を備え
ている。上記支持体31の端部は、バルブ駆動軸31a
に連結されており、さらに切換操作ハンドル50に連結
されている。また、支持体31には、上記切換弁体34
が設けられている。上記切換弁体34には、湯水混合室
23aに接続される有底孔35a及びこの有底孔35a
から上記スリーブ32の流出ポート33a,33bに切
換接続される流路孔36a,36bが形成されている。
【0040】上記切換バルブ30の動作について説明す
る。いま、切換操作ハンドル50を回転して、流路孔3
6aを流出ポート33aに位置させると、混合バルブ2
0の湯水混合室23aからの混合湯水は、有底孔35a
から流路孔36a、流出ポート33aを介してシャワー
側通路へ流れる。一方、切換操作ハンドル50を逆回転
して流路孔36bを流出ポート33bに合わせると、有
底孔35aの混合湯水は、流路孔36bから流出ポート
33bを介してカラン側通路に流れる。このようにして
カラン12とシャワとの2カ所の給湯点を切り換えるの
である。
【0041】図1に戻り、水栓本体11の形状について
説明する。水栓本体11の上面は、平坦な上面11pと
なっており、汚れが付着しても清掃しやすいようになっ
ている。また、カバー部13は、上述したように給水脚
11a,11bを覆うように設けられ、上記上面11p
と面一に形成され、一体感をもたせて意匠性を向上させ
ている。なお、このカバー部13は、給水脚11a,1
1bに軽く係合させているので、着脱自在であり、清掃
時に取り外すことも可能である。また、このカバー部1
3自体は、熱伝導率の低い樹脂によって形成して断熱性
を付加することができる。また、水栓本体11の下部に
は、カラン12が一体に形成されている。このようにカ
ラン12は、水栓本体11を一体に構成することによ
り、別体に構成した場合と比較して、部品点数が少ない
ため、組立面、部品管理面において有利である。
【0042】次に、切換バルブ30を回動操作する切換
操作ハンドル50について説明する。切換操作ハンドル
50は、切換バルブ30のバルブ駆動軸31aに連結さ
れかつ水栓本体11の一端部に回動自在に支持されたハ
ンドル本体部51と、水栓本体11の他端部と温度設定
操作ハンドル40との間に介在し水栓本体11に回動自
在に支持されたハンドル支持部52と、ハンドル本体部
51とハンドル支持部52との間に掛け渡されたアーチ
部53とにより構成されている。アーチ部53は、上記
水栓本体11の上面11pと面一な平坦な面となってお
り、押し下げまたは引き上げることにより、切換操作ハ
ンドル50が一体的に回動する。このとき、切換操作ハ
ンドル50のハンドル本体部51は、バルブ駆動軸31
aに連結されているために、バルブ駆動軸31aを回動
させて切換バルブ30を切り換え作動させ、つまり給水
点をカラン12またはシャワに切り換え、または止水さ
せる。
【0043】また、切換操作ハンドル50のアーチ部5
3は、水栓本体11の前面わたって掛け渡されており、
右手でも左手でも同じように操作することができる。し
たがって、利き手に障害があっても無理に手をねじって
操作する必要がなく、使い勝手がよい。また、このアー
チ部53は、手の平で押さえることも可能な面積を有し
ており、握力の弱い使用者にも使い勝手がよくなるよう
に配慮されている。さらに、このアーチ部53の上面に
は、点字や絵表示(図示せず)を設けることにより、視
力の弱い使用者にも使い勝手がよくなるように配慮する
ことができる。
【0044】上記アーチ部53の上面は、水栓本体11
に形成した平坦な上面11pとともに面一の平坦な面と
なっている。このようにアーチ部53の上面を水栓本体
11とともに平坦な面とすることにより、水栓本体11
と切換操作ハンドル50とに一体感が発生し、外観上も
好ましい。
【0045】また、この切換操作ハンドル50は、水栓
本体11の両側の2カ所で回動自在に支持されているた
めに、つまりハンドル本体部51とハンドル支持部52
とにより回動自在に支持されているために、回動操作が
安定するとともに、切換操作ハンドル50が大型化して
も安定して操作できる。
【0046】図5及び図6は第2の実施の形態である水
栓装置60を示し、図5は水栓装置60の斜視図、図6
は図5の水栓装置60の軸方向と直角方向の断面図であ
る。この水栓装置60は、鋳物で形成されかつ横長に配
置された水栓本体61と、給水した洗浄水をカラン64
とシャワー(図示せず)に切り換える切換操作ハンドル
62と、吐水する洗浄水の温度を設定する温度設定操作
ハンドル63と、前述したカラン64と、給水脚36a
(給湯用),36b(給水用)と、吐水される洗浄水の
温度が温度設定操作ハンドル63で設定した値に一致す
るよう給水する湯と水の混合比を調節する混合バルブ6
7と、混合バルブ67で混合された洗浄水を切換操作ハ
ンドル62からの駆動力を受けてカラン64とシャワー
に切り換えるもしくは止水する切換バルブ68とから構
成される。この水栓装置60は、第1の実施の形態に係
る水栓装置10と比較して、水栓本体61がほぼ円柱状
に形成されており、切換操作ハンドル62および温度設
定操作ハンドル63も水栓本体61の形状に倣ってほぼ
円柱状に形成されている箇所、およびアーチ部62aも
水栓本体61と距離L1(1cm程度)を形成している
箇所に構成上の差異がある。
【0047】このように、第2の実施の形態に係る水栓
装置60は、第1の実施の形態に係る水栓装置10と比
較して構成が一部異なっているが、こうすることによ
り、アーチ部62aと水栓本体61との隙間が、切換操
作ハンドル62を回転操作しても変化しないため、操作
感を一定とすることができる。
【0048】図7は第3の実施の形態にかかる水栓装置
70を示す断面図、図8は水栓装置70の平面図であ
る。水栓装置70は、第2の実施の形態にかかる水栓装
置60と比べて、水栓本体71の下部に設けたカラン7
2を水平方向に回動可能に取り付けるとともに、切換操
作ハンドル73のアーチ部74の形状が異なっている。
すなわち、アーチ部74は、水栓本体71との距離L2
を大きくとるとともに、その前側の縁部をカラン72よ
り距離L3だけ前側に突出するように平板状に形成した
ものである。このようなアーチ部74と水栓本体71の
距離L2を大きくとることにより、アーチ部74と水栓
本体71との間に広いスペースが形成され、このスペー
スを通して、上方からカラン72の吐水口72aが視認
でき、吐水位置を視認することができ、視力障害者にと
って使い勝手のよい。また、アーチ部74は、平板状に
形成することにより、手に当てて回動操作することがで
きる面積が大きくなり、一層、使用性を向上させること
ができる。
【0049】また、アーチ部74の先端部がカラン72
より距離L3だけ突出させているので、アーチ部74の
上にかかった水や石鹸などがカラン72の上に摘下する
ことがなく、カラン72の上面が汚れにくい。
【0050】さらに、カラン72は、その上面が前方に
向けて傾斜した傾斜面72bになっており、この傾斜面
72bに汚れた水がかかっても、下方に流れる。したが
って、カラン72の上面に汚れが付着しにくい。なお、
カラン72の上面の汚れの付着を防止する効果を得るた
めには、カラン72の傾斜角θは、カラン72の材質に
より異なるが、通常の金属材料の場合には、水平面から
10度以上あればよいが、特にカラン72を超親水性の
材料により形成した場合には、3度以上あればよい。
【0051】なお、上記第3の実施の形態では、水栓本
体71とアーチ部74との距離L2を大きくとったが、
その距離L2が大きすぎると、カラン72自体が大型化
し、設置スペースをいたずらに増加させることから、カ
ラン72の吐水位置の視認性及び、アーチ部74に触れ
る手の大きさを基準とした操作性から判断して8cm以
下とすることが望ましい。
【0052】図9は第4の実施の形態にかかる水栓装置
80を一部破断して示す平面図である。水栓装置80
は、水栓本体81の両側で切換操作ハンドル84を支持
する構成に特徴を有している。図10は切換操作ハンド
ル84を示す斜視図である。切換操作ハンドル84は、
ハンドル本体部86と、ハンドル支持部87と、ハンド
ル本体部86とハンドル支持部87とを連結するアーチ
部88とを備えている。ハンドル本体部86の軸心には
凹所86aが形成されており、この凹所86aにブッシ
ュ85が嵌合されている。凹所86aは、ブッシュ85
から軸方向と直角方向に着脱することができるようにそ
の端部が開放されている。ブッシュ85の軸心には、切
換バルブ83のバルブ軸83aに嵌合する軸穴85aが
形成されている。このブッシュ85は、切換バルブ83
のバルブ軸83aとハンドル本体部86とを連結して、
ハンドル本体部86の回動力をバルブ軸83aに伝達す
るものである。また、ハンドル支持部87の側部には、
温度調節ハンドル89が装着されている。この温度調節
ハンドル89は、ハンドル支持部87の貫通穴87aを
貫通するボス部89aを備え、このボス部89aの軸穴
89bを混合バルブ82のバルブ軸82aに連結固定し
ている。
【0053】上記切換操作ハンドル84を水栓本体81
に装着するには、まず、切換バルブ83のバルブ軸83
aをブッシュ85の軸穴85aに嵌合して、ブッシュ8
5を切換バルブ83に取り付ける。次いで、ハンドル支
持部87の貫通穴87aに混合バルブ82のバルブ軸8
2aを貫通させると共に、ハンドル本体部86の凹所8
6aをブッシュ85に嵌合させて、ハンドル本体部86
とハンドル支持部87とで水栓本体81の両側を挟むよ
うにすることにより、ハンドル支持部87を水栓本体8
1に装着する。次いで、温度調節ハンドル89のボス部
89aをハンドル支持部87の貫通穴87aに貫通させ
て、軸穴89bを混合バルブ82のバルブ軸82aに嵌
合させる。逆の操作を行なうことにより、切換操作ハン
ドル84を水栓本体81から外すことができる。このよ
うに、第4の実施の形態では、切換操作ハンドル84を
ブッシュ85を介してワンタッチで水栓本体81に着脱
することができるから、組立及び取り外し作業が容易で
ある。
【0054】図11は第5の実施の形態にかかる水栓装
置90を示す断面図である。水栓装置90は、第4の実
施の形態の同様に、水栓本体91の両側で切換操作ハン
ドル94を支持する構成に特徴を有している。図12は
切換操作ハンドル94を示す斜視図、図13は水栓装置
90を分解して示す断面図である。切換操作ハンドル9
4は、ハンドル本体部96と、ハンドル支持部97と、
ハンドル本体部96とハンドル支持部97とを連結する
アーチ部98とを備えている。ハンドル本体部96の軸
心には貫通穴96aが形成されており、この貫通穴96
aの壁面にスプライン96bが形成されている。この貫
通穴96aには、連結ピン95が貫挿されている。連結
ピン95は、外周部に上記スプライン96bに嵌合する
スプライン95bが形成されており、また先端部に軸穴
95aが形成されている。この軸穴95aに切換バルブ
93のバルブ軸93aが嵌合している。この連結ピン9
5は、切換バルブ93のバルブ軸93aとハンドル本体
部96とを連結して、ハンドル本体部96の回動力をバ
ルブ軸93aに伝達するものである。
【0055】また、ハンドル支持部97の側部には、温
度調節ハンドル99が装着されている。この温度調節ハ
ンドル99は、ハンドル支持部97の貫通穴97aを貫
通するボス部99aを備え、このボス部99aの軸穴9
9bに混合バルブ92のバルブ軸92aを嵌合してい
る。
【0056】上記切換操作ハンドル94を水栓本体91
に装着するには、切換操作ハンドル94のハンドル本体
部96とハンドル支持部97とで水栓本体91の両側を
挟むように位置合わせし、連結ピン95を貫通穴96a
に貫挿する。このとき、連結ピン95のスプライン95
bをハンドル本体部96のスプライン96bに嵌合させ
ると共に、軸穴95aに切換バルブ93のバルブ軸93
aを嵌合させる。次いで、温度調節ハンドル99のボス
部99aをハンドル支持部97の貫通穴97aに貫通さ
せて、軸穴99bを混合バルブ92のバルブ軸92aに
嵌合させる。これにより、切換操作ハンドル94を水栓
本体91に装着することができる。なお、逆の操作を行
なうことにより、切換操作ハンドル94を水栓本体91
から外すことができる。
【0057】このように、第5の実施の形態では、切換
操作ハンドル94を連結ピン95及び温度調節ハンドル
99で確実に支持すると共に、連結ピン95及び温度調
節ハンドル99を挿脱することにより、切換操作ハンド
ル94を水栓本体91に着脱することができるから、組
立及び取り外し作業が容易である。
【0058】図14は第6の実施の形態にかかる水栓装
置100を示す斜視図、図15は水栓装置100を分解
して示す斜視図である。水栓装置100は、上述した第
4及び第5の実施の形態と同様に、水栓本体101の両
側で切換操作ハンドル104を支持する構成に特徴を有
している。切換操作ハンドル104は、ハンドル本体部
106と、ハンドル支持部107と、ハンドル本体部1
06とハンドル支持部107とを連結するアーチ部10
8とを備えている。ハンドル本体部106の軸心には貫
通穴106aが形成されており、この貫通穴106aの
壁面にスプライン106bが形成されている。また、ハ
ンドル本体部106の側部には、該ハンドル本体部10
6の外形に倣った形状のハンドル継手105が装着され
ている。ハンドル継手105は、その側部に突設された
ボス部105a及び突部105cを備えている。ボス部
105aは、ハンドル本体部106の貫通穴106aを
貫通して、スプライン106b、スプライン105bを
介してハンドル本体部106と連結される。また、ボス
部105aの先端部には、軸穴105dが形成され、切
換バルブ103のバルブ軸103aに嵌合している。ま
た、ハンドル継手105の突部105cは、ハンドル本
体部106のガイド穴106cに突入嵌合することによ
り、ハンドル本体部106に対して回り止めする。
【0059】一方、ハンドル支持部107の側部には、
温度調節ハンドル109が装着されている。この温度調
節ハンドル109は、ハンドル支持部107の貫通穴1
07aを貫通するボス部109aを備え、このボス部1
09aの軸穴109bに混合バルブ102のバルブ軸1
02aを嵌合している。
【0060】上記切換操作ハンドル104を水栓本体1
01に装着するには、ハンドル本体部106とハンドル
支持部107とで水栓本体101の両側を挟むように位
置合わせし、ハンドル継手105を貫通穴106aに貫
挿する。このとき、ハンドル継手105のスプライン1
05bをハンドル本体部106のスプライン106bに
嵌合させると共に、軸穴105dに切換バルブ103の
バルブ軸103aを嵌合させる。次いで、温度調節ハン
ドル109のボス部109aをハンドル支持部107の
貫通穴107aに貫通させて、軸穴109bを混合バル
ブ102のバルブ軸102aに嵌合させる。これによ
り、切換操作ハンドル104を水栓本体101に装着す
ることができる。なお、逆の操作を行なうことにより、
切換操作ハンドル104を水栓本体101から外すこと
ができる。
【0061】このように、第6の実施の形態では、切換
操作ハンドル104をハンドル継手105及び温度調節
ハンドル109で確実に支持すると共に、ハンドル継手
105及び温度調節ハンドル109を挿脱することによ
り、切換操作ハンドル104を水栓本体101に着脱す
ることができるから、組立及び取り外し作業が容易であ
る。
【0062】図16は水栓装置100の軸方向と直角方
向の断面図である。図16において、水栓装置100
は、水栓本体101の下部に水平方向に回動自在なカラ
ン101aを備え、このカラン101aの上方に切換操
作ハンドル104が設けられている。切換操作ハンドル
104は回動することにより、カラン101aとシャワ
ー(図示省略)との給湯点を変更するものであるが、水
平から角度θ0の範囲が止水位置P0、水平から下方へ
角度θ1の範囲がカラン101aによる吐水位置P1、
水平から上方へ角度θ2の範囲がシャワーによる吐水位
置P2になっている。そして、カラン101a側の吐水
位置P1の角度θ1は、シャワー側の吐水位置P2の角
度θ2より小さくなるように設定している。
【0063】このように角度θ1と角度θ2との大小関
係を設定したのは、以下の理由による。切換操作ハンド
ル104は、カラン101aの上方に配置されており、
カラン101aと壁などに当たらない範囲で回動可能に
設定する必要がある。したがって、このような狭い範囲
で、流量及び温度調節を行なう必要があるが、回動角度
が狭い範囲では微妙な流量調節をすることが難しい。そ
こで、以下の点を考慮している。通常、カラン101a
からの吐水量を調節する頻度より、シャワーの吐水量を
調節する頻度の方が大きい。というのは、カラン101
aからの吐水量は、浴槽や手桶などに、一定量を短時間
に流出させるような使用方法が多く、シャワーのように
流量調節することが少ない。しかも、シャワーの場合に
は、シャワーヘッドの部分で流量抵抗が大きいために、
一層、微妙な流量調節が難しい。そこで、シャワー側に
おいて流量調節できる範囲を大きくし、カラン101a
側において流量調節できる範囲を狭くしたのである。
【0064】また、水栓装置100では、止水位置P0
を角度θ0(45゜以下)の範囲に設定することによ
り、止水を容易に行なうことができ、障害者に対しての
操作性を一層高めている。なお、この止水範囲は、用途
に応じて適宜設定することができ、図17に示すよう
に、水栓装置120の切換操作ハンドル124における
ようになくすか狭くし、カラン121a及びシャワー側
の流量調節できる角度θ1,θ2を大きくとってもよ
い。
【0065】なお、図16及び図17における水栓装置
100,120の止水範囲、吐水位置P1,P2は、ス
トッパ機構や節度感を有するクリック手段により規定す
ることが好ましい。図18は切換操作ハンドル104の
ストッパ機構130を説明する説明図である。すなわ
ち、切換操作ハンドル104のハンドル本体部106の
内周部には、所定角度範囲にわたって切欠き130aが
形成されており、一方、水栓本体101の外周側に係止
突起130bが形成されており、係止突起130bが切
欠き130aの範囲で回動可能に切換操作ハンドル10
4の回動範囲を規制している。
【0066】ここで、上記ストッパ機構130は、ハン
ドル本体部106及びハンドル支持部107にそれぞれ
設けられている。これは、以下の理由による。いま、切
換操作ハンドル104のアーチ部108を押し下げまた
は押し上げる力を加え、ストッパ機構130による回動
範囲の上限に達すると、回動を規制する反力がハンドル
本体部106とハンドル支持部107とからアーチ部1
08に加えられる。このとき、ストッパ機構130がハ
ンドル本体部106とハンドル支持部107との両方に
設けられているから、アーチ部108は、ほぼ等しい反
力を受けて捻るような力を受けない。したがって、アー
チ部108の接続部などの大きな負荷が加えられず、切
換操作ハンドル104のガタつきが防止される。
【0067】なお、止水位置とシャワーからの吐水開始
位置、カラン101aからの吐水開始位置との間には、
図19に示すようなクリック機構140を設けてもよ
い。図19はクリック機構140を説明する説明図であ
る。クリック機構140は、水栓本体101の外周部に
形成された収納溝141と、この収納溝141に収納さ
れたスプリング142と、スプリング142に支持され
たボール143とを備え、このボール143がハンドル
本体部106に形成された凹所144を係合することに
より節度感を与えている。この場合において、クリック
機構140は、切換操作ハンドル104の回動抵抗力と
なることから、ハンドル本体部106のほかにハンドル
支持部107にも設けることが好ましい。これにより、
ストッパ機構130と同様にアーチ部108のねじれを
防止することができる。
【0068】図21ないし図39は切換操作ハンドルの
アーチ部を分割して形成した実施例であり、温度設定操
作ハンドルを水栓本体から外すことなく、切換操作ハン
ドルだけを外してメンテナンスができる例である。以
下、各実施の形態について説明する。
【0069】図20は第7の実施の形態にかかる水栓装
置200を示す斜視図、図21は水栓装置200の一部
を分解して示す斜視図である。水栓装置200は、上述
した図1ないし図19の実施の形態と比べて、切換操作
ハンドル204の一部だけを取り外すことができる構成
に特徴を有している。すなわち、切換操作ハンドル20
4は、ハンドル本体部206と、ハンドル支持部207
と、ハンドル本体部206とハンドル支持部207とを
連結するアーチ部208とを備えている。ハンドル本体
部206は、アーチ部208の端部と着脱自在に形成さ
れている。すなわち、ハンドル本体部206の中央部に
ネジ穴206aが形成されており、ネジ206bがネジ
穴206aを貫通し、さらに切換バルブ203のバルブ
軸203aに螺着されている。また、ハンドル本体部2
06の端部にもネジ穴206cが穿設され、ネジ206
dがネジ穴206cを貫通して、アーチ部208の端部
のネジ穴208aに螺着されている。また、ハンドル本
体部206の側部は、該ハンドル本体部206の側部の
形状に倣ったキャップ206eで覆われている。
【0070】上記水栓装置200では、切換操作ハンド
ル204のアーチ部208に上方または下方へ力を加え
ると、アーチ部208、ネジ206dを介してハンドル
本体部206を回動させ、さらにネジ206bを介して
切換バルブ203のバルブ軸203aを回動させて切換
バルブ203を切換動作させる。
【0071】水栓装置200において、切換バルブ20
3のメンテナンスをするには、ハンドル本体部206だ
けを外すことにより行なうことができる。すなわち、キ
ャップ206eをハンドル本体部206の側部から外
し、さらにネジ206b及びネジ206dを外し、さら
に、ハンドル本体部206を切換バルブ203及びアー
チ部208から分離する。このように、温度調節ハンド
ル209を外さなくても、ハンドル本体部206だけを
外して、切換バルブ203を取り出すことができるか
ら、切換バルブ203のメンテナンスが容易である。
【0072】図22は第8の実施の形態にかかる水栓装
置210の一部を分解して示す斜視図、図23は水栓装
置210の要部の断面図である。水栓装置210は、図
21の実施の形態と比べて、切換操作ハンドル214の
接続構成に特徴を有している。すなわち、切換操作ハン
ドル214は、ハンドル本体部216と、ハンドル支持
部217と、ハンドル本体部216とハンドル支持部2
17とを連結するアーチ部218とを備えている。ハン
ドル本体部216は、アーチ部218の端部と着脱自在
に形成されている。すなわち、ハンドル本体部216の
軸心には、切換バルブ213のバルブ軸213aを固定
する軸穴(図示省略)が形成されている。また、図23
に示すように、ハンドル本体部216の端部にも、ガイ
ド穴216aが穿設され、また下方からネジ穴216b
が形成されている。また、アーチ部218の端部には、
ガイド穴216aに挿入されるようにガイドピン218
aが埋設されている。このガイドピン218aの先端側
外周には、抜止溝218bが刻設されている。この抜止
溝218bにネジ穴216bに螺着されたネジ216c
の先端部が突入している。
【0073】水栓装置210において、切換バルブ21
3のメンテナンスをするには、ハンドル本体部216だ
けを外すことにより行なうことができる。すなわち、ネ
ジ216cを外せば、ガイドピン218aの抜止溝21
8bに対して係脱され、これにより、ハンドル本体部2
16をアーチ部218及び切換バルブ213のバルブ軸
213aから分離することができる。このように、温度
調節ハンドル219を外さなくても、ハンドル本体部2
16だけを外して、切換バルブ213を取り出すことが
できるから、切換バルブ213のメンテナンスが容易で
ある。また、ネジ216cはハンドル本体部216の下
方から着脱するために前面に表れないから、これを隠す
ためのキャップなども必要とせず、意匠性に優れてい
る。
【0074】図24は第9の実施の形態にかかる水栓装
置220を示す斜視図である。水栓装置220は、切換
操作ハンドル224の接続構成に特徴を有している。す
なわち、切換操作ハンドル224は、ハンドル本体部2
26と、ハンドル支持部227と、ハンドル本体部22
6とハンドル支持部227とを連結するアーチ部228
とを備えている。水栓装置220におけるアーチ部22
8は、上下の薄板状に分割されて形成されている。すな
わち、アーチ部228は、ハンドル本体部226から延
設されたアーチ下部228aと、ハンドル支持部227
から延設されたアーチ上部228bとから形成されてい
る。図25はアーチ上部228bとアーチ下部228a
とを接合する前のアーチ部228を示す図である。アー
チ部228は、アーチ下部228aとアーチ上部228
bとは互いに一体になるように段部228c,228d
に形成され、水栓本体221へ組み付けることにより密
着した状態で互いに一体化する。
【0075】図26ないし図28は水栓装置220の使
用の様子を説明する説明図である。図26に示すよう
に、アーチ部228を手で握ると、アーチ上部228b
とアーチ下部228aとが密着する方向に力が加えられ
る。また、図27に示すように、アーチ部228を下げ
ると、アーチ上部228bがアーチ下部228aを押す
方向に力が加えられて、アーチ部228の密着性が高め
られる。さらに、図28に示すように、アーチ部228
を上げると、アーチ下部228aがアーチ上部228b
を押す方向に力が加えられてアーチ部228の密着性が
高められる。したがって、アーチ部228をアーチ上部
228bとアーチ下部228aとの重ね合わせ構造とし
て場合に、アーチ上部228bとアーチ下部228aと
の接合強度が高く、それらをビスなどで連結する必要が
なく、構成を簡単にできる。
【0076】また、アーチ上部228bとアーチ下部2
28aとが広い面積での接合であるので、局所的に大き
な過重が加えられず、よってアーチ部228を細くして
も大きな強度を得ることができる。
【0077】なお、水栓装置220において、切換バル
ブのメンテナンスをするには、ハンドル本体部226を
軸方向に抜くだけで容易に行なうことができる。
【0078】なお、アーチ部228は、アーチ上部22
8bとアーチ下部228aとをネジで一体に連結しても
よく、これにより一層、アーチ部228の一体性を一層
高めることができる。
【0079】図29は第10の実施の形態にかかる水栓
装置230を示す斜視図、図30は水栓装置230の切
換操作ハンドル234を分解した斜視図である。本実施
の形態は、切換操作ハンドル234のアーチ部238を
両側で着脱自在に構成した点に特徴を有している。すな
わち、アーチ部238は、棒状のアーチ本体238a
と、アーチ本体238aの一端部に形成された接続端部
238bとを備えている。接続端部238bは、ハンド
ル本体部236に連結されるブロック形状であり、アー
チ本体238aに対してハンドル本体部236側に突出
した形状になっている。
【0080】このアーチ部238は、接続端部238b
でネジ238cを介してハンドル支持部237に締結さ
れるとともに、アーチ本体238aの端部でネジ238
dを介してハンドル支持部237に締結されている。な
お、ネジ238c,238dは、キャップ238e,2
38fにより覆われている。したがって、上記アーチ部
238の接続構成によれば、ネジ238dを外せば、ハ
ンドル本体部236及びアーチ部238を水栓本体23
1から外すことができ、メンテナンスを容易に行なうこ
とができる。
【0081】また、上記アーチ部238の接続端部23
8bは、ハンドル本体部236側に突出して形成されて
ハンドル本体部236に連結されており、つまり、切換
操作ハンドル234のバルブ軸に近接しているハンドル
本体部236に連結されている。このため、アーチ部2
38に大きな力が加わっても、接続端部238bとハン
ドル本体部236との間に大きなモーメントが加わら
ず、アーチ部238に大きな機械的強度を必要としな
い。
【0082】図31は水栓装置240のアーチ部248
を円弧形状に形成した第11の実施の形態である。この
実施の形態でも、アーチ部248は、ハンドル本体部2
46との連結部分に大きな力が加わらないように、アー
チ部248のハンドル本体部246側をハンドル支持部
237より軸側に近接するように湾曲形成している。
【0083】図32は第12の実施の形態にかかる水栓
装置250を示す斜視図、図33はアーチ部258の着
脱作業を説明する説明図、図34は水栓装置250の分
解斜視図である。本実施の形態は、切換操作ハンドル2
54のアーチ部258をハンドル支持部257側で連結
した構成に特徴を有している。すなわち、アーチ部25
8は、ハンドル本体部256の端部から一体にL字形に
延設されている。また、ハンドル支持部257は、支持
本体257aから延設された支持連結部257bを備え
ている。そして、支持連結部257bは、アーチ部25
8の自由端258a側にネジ258bにより軸方向から
締結されている。
【0084】この水栓装置250において、ハンドル本
体部256を外すには、温度調節ハンドル259を上方
へ回動する。これにより、アーチ部258の自由端25
8a側の側部に締結されたネジ258bが見えるように
なる。そして、ネジ258bをドライバなどの治具で外
せば、アーチ部258の自由端258aと支持連結部2
57bとの間の連結が解除され、ハンドル本体部256
をアーチ部258とともに支持連結部257bから外す
ことができる。したがって、図34に示すように、切換
バルブ253などを水栓本体251から外し、切換バル
ブ253のメンテナンスができる。
【0085】本実施の形態では、アーチ部258がハン
ドル本体部256と一体に形成されて、ハンドル支持部
257に対して切換バルブ253のバルブ軸253a側
と反対側で、つまり、アーチ部258の自由端258a
でハンドル支持部257の支持本体256aに連結され
ている。したがって、切換バルブ253のバルブ軸25
3aに近接して連結部がないので、この連結部に加わる
負荷が大きくなることがなく、アーチ部258やその連
結部分の機械的強度を高める必要がない。
【0086】また、ネジ258bは、温度調節ハンドル
259を上方に回動しなければ、表面に露出しないか
ら、ネジ258bを隠すための化粧キャップなどを装着
しなくても意匠性に優れている。
【0087】図35は第13の実施の形態にかかる切換
操作ハンドル264のアーチ部268を説明する説明
図、図36はアーチ部268の部分の断面図である。本
実施の形態は、切換操作ハンドル264の連結構成に特
徴を備えている。すなわち、アーチ部268は、ハンド
ル本体部266から一体的に延設され、その一端部が自
由端268aになり、その端部が連結段部268bにな
っている。一方、ハンドル支持部267は、リング状の
環状支持部267aを備え、この環状支持部267aか
らアーチ部268の連結段部268bと連結するための
連結段部267bが形成されている。そして、連結段部
268bと連結段部267bとがネジ268cにより下
方から締結されている。したがって、ネジ268cを外
すことによりハンドル本体部266及びアーチ部268
を一体的に分離することができる。この実施の形態にお
いても、ネジ268cは、下方から締結されて前方から
見えないので意匠性に優れている。
【0088】なお、図33の水栓装置250では、アー
チ部268を水平方向からネジ止めしているが、図37
の第14の実施の形態にかかる水栓装置270に示すよ
うに下方からネジ止めしてもよい。すなわち、切換操作
ハンドル274のアーチ部278は、ハンドル本体部2
76から一体的に延設され、その一端部が自由端278
aになり、その端部に連結ピン278bが突設されてい
る。一方、ハンドル支持部277の端部には、上記連結
ピン278bを挿入するガイド穴(図示省略)が形成さ
れ、さらに、下方からネジ278cが螺着されることに
より連結ピン278bが抜止されている。したがって、
ネジ278cを外すことにより、ハンドル本体部276
及びアーチ部278を一体的に分離することができる。
【0089】図38は第15の実施の形態にかかる水栓
装置280を設置した洗面台を示す斜視図、図39は水
栓装置280を一部破断した側面図である。本実施の形
態にかかる水栓装置280は、切換操作ハンドル284
のハンドル本体部286及び温度調節ハンドル289を
図示の右側から同時に着脱することができる構成に特徴
を有する。すなわち、切換操作ハンドル284は、ハン
ドル本体部286と、ハンドル支持部287と、ハンド
ル本体部286とハンドル支持部287とを連結するア
ーチ部288とを備えている。ハンドル本体部286
は、水栓本体281に対して回動自在に支持されてい
る。また、アーチ部288は、ハンドル本体部286に
ネジ288aを介して連結され、ハンドル支持部287
とは一体形成されている。また、ハンドル支持部287
は、その軸心でネジ287aを介して貫通孔287bを
貫通して、水栓本体281のネジ穴281bにネジ止め
されている。したがって、切換操作ハンドル284は、
水栓本体281に対して回動自在に支持されている。さ
らに、温度調節ハンドル289は、ハンドル本体部28
6の側面に装着されており、ハンドル本体部286の貫
通穴(図示省略)を介して、混合バルブ282の温度調
節を行うことができるように水栓本体281に支持され
ている。
【0090】このような構成において、混合バルブ28
2や切換バルブ283のメンテナンスを行なうには、ネ
ジ288aを外せば、ハンドル本体部286がアーチ部
288から分離し、混合バルブ282や切換バルブ28
3を温度調節ハンドル289及び切換操作ハンドル28
4と一体に外すことができる。
【0091】この水栓装置280では、図38に示すよ
うに、洗面台にハンドシャワーHhとともに設置した場
合に、ハンドシャワーHh側のスペースが狭くなってい
ても、ハンドシャワーHhと反対側へ温度調節ハンドル
289などを外すことができ、メンテナンスが容易であ
る。
【0092】なお、上記実施の形態では、ネジなどの締
結部材を外すことにより水栓本体から操作ハンドルを着
脱する構成を説明したが、これに限らず、操作ハンドル
を操作できる範囲でない角度に設定されたときに操作ハ
ンドルを着脱できる構成としてもよい。
【0093】図40ないし図50は上述した実施の形態
のように温度調節機能を有する水栓装置と異なり、吐水
・止水機能だけを有する水栓装置を示す実施の形態であ
る。
【0094】図40は第16の実施の形態にかかる水栓
装置300を示す斜視図、図41は水栓装置300を示
す側面図である。水栓装置300は、水栓本体301
と、水栓本体301内に収納された切換バルブ303
と、切換バルブ303を開閉操作するための切換操作ハ
ンドル304とを備えている。水栓本体301の上部に
は、上方へ突出したスパウト301aが設けられてお
り、このスパウト301aの先端部に下方に開口した吐
水口301bが設けられている。また、上記切換操作ハ
ンドル304は、水栓本体301の一端部で、切換バル
ブ303のバルブ軸303aに連結され、他端部で回動
自在に支持され、その間をアーチ部308で連結されて
いる。このアーチ部308は、水栓本体301の前面に
跨って配設されている。
【0095】上記水栓装置300において、止水位置
(図示の水平位置)にある切換操作ハンドル304を下
方へ回動することにより、切換操作ハンドル304の回
動力は、バルブ軸303aを介して切換バルブ303を
作動させて、スパウト301aを通り吐水口301bか
ら吐水される。このように、切換操作ハンドル304
は、スパウト301aの下方に水平方向にわたって配設
されており、左右のいずれの手からも同じような操作性
を得ることができる。
【0096】図42は水栓装置300を台所に取り付け
た状態を示す斜視図、図43は水栓装置300を使用し
ている様子を説明する説明図である。水栓装置300の
スパウト301aは、水栓本体301との取付部を中心
として回動することにより吐水口301bをシンクSI
の広い範囲にわたって移動させることができる。しか
も、スパウト301aの下部に配置した切換操作ハンド
ル304は、左右対称であり、図43に示すように座っ
た状態であっても、左右いずれの手も容易に届く範囲に
あり、使い勝手がよい。
【0097】図44は第17の実施の形態にかかる水栓
装置310が浴室Brの壁面に取り付けられている状態
を示す斜視図である。図44に示すように、水栓装置3
10は、スパウト311aを水平方向へ回動することに
より、吐水口311bを浴槽Btと、洗い場Bfとに選
択的に向けることができる。さらに切換操作ハンドル3
14を押し下げまたは押し上げることにより吐水・止水
を行なうことができ、しかも浴槽Btまたは洗い場Bf
のいずれの方向からも同じような操作性を得ることがで
きる。
【0098】図45及び図46は浴室Brを上方から見
た図であり、図45は浴槽Btが図示の左側に設置され
ている場合を示し、図46は浴槽Btが図示の右側に設
置されている場合を示す。図45及び図46に示すよう
に水栓装置310を浴槽Btの洗い場Bfとの間の壁面
に設置することにより、水栓装置310の切換操作ハン
ドル314は、水平方向に跨ったほぼ左右対称の形状で
あることから、浴槽Btを浴室の左右いずれの位置に設
置しても、同一の操作性を得ることができ、水栓装置3
10に種々のバリエーションを取り揃える必要がない。
【0099】なお、水栓装置は、種々の位置に取り付け
ることができ、例えば、図47及び図48の第18の実
施の形態に示すように、水栓装置320をカウンタCt
の下面に取り付けたり、図49及び図50の第19の実
施の形態にかかる水栓装置330に示すように、カウン
タCtの下部の壁面Wlに固定するなど各種の場所に設
置しても、切換操作ハンドルの使い勝手が悪くなること
もない。
【0100】なお、上記実施の形態において、水栓装置
の切換操作ハンドルを構成するアーチ部は、ハンドル本
体部とハンドル支持部とに連結して、ハンドル本体部と
ハンドル支持部で水栓本体に対して回動自在に支持して
いる例を説明したが、これに限らず、図51ないし図5
4に示すように、アーチ部をハンドル本体部だけに連結
する構成であってもよい。すなわち、図51の水栓装置
400は、水栓本体401の一方の端部に、ハンドル本
体部406を回動自在に支持し、ハンドル本体部406
からアーチ部408を延設している。このアーチ部40
8は、温度調節ハンドル409側と隣接しているだけで
連結されていない構成となっている。この構成によれ
ば、ネジなどを外す必要がなく、アーチ部408をハン
ドル本体部406とともに軸方向へ容易に外すことがで
きる。
【0101】さらに、図52及び図53に示すように、
アーチ部408A,408Bをカラン401aより温度
調節ハンドル409側に延設するように配置するととも
に、水栓本体401の温度調節ハンドル409側との間
に間隔をとってもよい。この場合には、アーチ部408
A,408Bの長さは、左右の手による操作性を損なわ
ない範囲に設定する。
【0102】さらに、図54に示すように、水栓本体4
01の両側からアーチ部408Ca,408Cbを延設
するとともに、カラン401aの部分でアーチ部408
Caとアーチ部408Cbとの間隔をあけてカラン40
1aを見やすくする構成としてもよい。この場合におい
て、アーチ部408Ca,408Cbが連動して回動す
るように、水栓本体401の内部で連結部材410を介
して一体的に連結する構成とすることにより操作性を向
上させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る水栓装置10を示す斜
視図である。
【図2】水栓装置10を軸方向に対して直角方向に切断
した断面図である。
【図3】水栓装置10の平面図である。
【図4】水栓装置10に収納された混合バルブ20及び
切換バルブ30を示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる水栓装置60を示す
斜視図である。
【図6】水栓装置60を示す断面図である。
【図7】第3の実施の形態にかかる水栓装置70を示す
断面図である。
【図8】水栓装置70の平面図である。
【図9】第4の実施の形態にかかる水栓装置80を一部
破断して示す平面図である。
【図10】切換操作ハンドル84を示す斜視図である。
【図11】第5の実施の形態にかかる水栓装置90を示
す断面図である。
【図12】切換操作ハンドル94を示す斜視図である。
【図13】水栓装置90を分解して示す断面図である。
【図14】第6の実施の形態にかかる水栓装置100を
示す斜視図である。
【図15】水栓装置100を分解して示す斜視図であ
る。
【図16】水栓装置100の軸方向と直角方向の断面図
である。
【図17】図16の変形例にかかる水栓装置120の軸
方向と直角方向の断面図である。
【図18】切換操作ハンドル104のストッパ機構13
0を説明する説明図である。
【図19】クリック機構140を説明する説明図であ
る。
【図20】第7の実施の形態にかかる水栓装置200を
示す斜視図である。
【図21】水栓装置200の一部を分解して示す斜視図
である。
【図22】第8の実施の形態にかかる水栓装置210の
一部を分解して示す斜視図である。
【図23】水栓装置210の要部の断面図である。
【図24】第9の実施の形態にかかる水栓装置220を
示す斜視図である。
【図25】アーチ上部228bとアーチ下部228aと
を接合する前のアーチ部228を示す図である。
【図26】水栓装置220の操作を説明する説明図であ
る。
【図27】水栓装置220の操作を説明する説明図であ
る。
【図28】水栓装置220の操作を説明する説明図であ
る。
【図29】第10の実施の形態にかかる水栓装置230
を示す斜視図である。
【図30】水栓装置230の切換操作ハンドル234を
分解した斜視図である。
【図31】第11の実施の形態にかかる水栓装置240
のアーチ部248を示す平面図である。
【図32】第12の実施の形態にかかる水栓装置250
を示す斜視図である。
【図33】水栓装置250のアーチ部258の着脱作業
を説明する説明図である。
【図34】水栓装置250の分解斜視図である。
【図35】第13の実施の形態にかかる切換操作ハンド
ル264のアーチ部268を説明する説明図である。
【図36】アーチ部268の部分の断面図である。
【図37】第14の実施の形態にかかる水栓装置270
を一部分解して示す斜視図である。
【図38】第15の実施の形態にかかる水栓装置280
を設置した洗面台を示す斜視図である。
【図39】水栓装置280の一部を破断した側面図であ
る。
【図40】第16の実施の形態にかかる水栓装置300
を示す斜視図である。
【図41】水栓装置300を示す側面図である。
【図42】水栓装置300を台所に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図43】水栓装置300を使用している様子を説明す
る説明図である。
【図44】第17の実施の形態にかかる水栓装置310
が浴室Brの壁面に取り付けられている状態を示す斜視
図である。
【図45】水栓装置310が浴槽Btの右側に設置され
ている場合を示す説明図である。
【図46】水栓装置310が浴槽Btの左側に設置され
ている場合を示す説明図である。
【図47】第18の実施の形態にかかる水栓装置320
を示す斜視図である。
【図48】水栓装置320をカウンタCtの下面に取り
付け状態を示す側面図である。
【図49】第19の実施の形態にかかる水栓装置330
を示す斜視図である。
【図50】水栓装置330をカウンタCtの下方の壁面
に取り付けた状態を示す側面図である。
【図51】第20の実施の形態にかかる水栓装置400
を示す平面図である。
【図52】図51の変形例を示す平面図である。
【図53】図52の変形例を示す平面図である。
【図54】図51の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
10…水栓装置 11a,11b…給水脚 11…水栓本体 11p…上面 12…カラン 13…カバー部 20…混合バルブ 20a…外側ケーシング 21…ケーシング本体 21a…水導入通路 21b…湯導入流路 21c…水側ポート 21d…湯側ポート 21e…断熱用水路 23a…湯水混合室 23b…湯流入室 23c…スライド室 24…感温ばね 25…バイアスばね 26…可動弁体 27…スペーサ 28…予荷重調節装置 28a…スピンドル 28b…ライナ 30…切換バルブ 31…支持体 31a…バルブ駆動軸 32…スリーブ 33a,33b…流出ポート 34…切換弁体 35a…有底孔 36a,36b…流路孔 37…連結部材 38a…第1流路 38b…第2通路 40…温度設定操作ハンドル 50…切換操作ハンドル 51…ハンドル本体部 52…ハンドル支持部 53…アーチ部 60…水栓装置 61…水栓本体 62…切換操作ハンドル 62a…アーチ部 63…温度設定操作ハンドル 64…カラン 67…混合バルブ 68…切換バルブ 70…水栓装置 71…水栓本体 72…カラン 72a…吐水口 72b…傾斜面 73…切換操作ハンドル 74…アーチ部 80…水栓装置 81…水栓本体 82…混合バルブ 82a…バルブ軸 83…切換バルブ 83a…バルブ軸 84…切換操作ハンドル 85…ブッシュ 85a…軸穴 86…ハンドル本体部 86a…凹所 87…ハンドル支持部 87a…貫通穴 88…アーチ部 89…温度調節ハンドル 89a…ボス部 89b…軸穴 90…水栓装置 91…水栓本体 92…混合バルブ 92a…バルブ軸 93…切換バルブ 93a…バルブ軸 94…切換操作ハンドル 95…連結ピン 95b…スプライン 95a…軸穴 96…ハンドル本体部 96a…貫通穴 96b…スプライン 97…ハンドル支持部 97a…貫通穴 98…アーチ部 99…温度調節ハンドル 99a…ボス部 99b…軸穴 100…水栓装置 101…水栓本体 101a…カラン 102…混合バルブ 102a…バルブ軸 103…切換バルブ 103a…バルブ軸 104…切換操作ハンドル 105…ハンドル継手 105a…ボス部 105c…突部 105b…スプライン 105d…軸穴 106…ハンドル本体部 106a…貫通穴 106b…スプライン 106c…ガイド穴 107…ハンドル支持部 107a…貫通穴 108…アーチ部 109…温度調節ハンドル 109a…ボス部 109b…軸穴 120…水栓装置 121a…カラン 124…切換操作ハンドル 130…ストッパ機構 130a…切欠き 130b…係止突起 140…クリック機構 141…収納溝 142…スプリング 143…ボール 144…凹所 200…水栓装置 203…切換バルブ 203a…バルブ軸 204…切換操作ハンドル 206…ハンドル本体部 206a…ネジ穴 206b…ネジ 206c…ネジ穴 206d…ネジ 206e…キャップ 207…ハンドル支持部 208…アーチ部 208a…ネジ穴 209…温度調節ハンドル 210…水栓装置 213…切換バルブ 213a…バルブ軸 214…切換操作ハンドル 216…ハンドル本体部 216a…ガイド穴 216b…ネジ穴 216c…ネジ 217…ハンドル支持部 218…アーチ部 218a…ガイドピン 218b…抜止溝 219…温度調節ハンドル 220…水栓装置 221…水栓本体 223…切換バルブ 224…切換操作ハンドル 226…ハンドル本体部 227…ハンドル支持部 228…アーチ部 228a…アーチ下部 228b…アーチ上部 228c,228d…段部 230…水栓装置 231…水栓本体 234…切換操作ハンドル 236…ハンドル本体部 237…ハンドル支持部 238…アーチ部 238a…アーチ本体 238b…接続端部 238c…ネジ 238d…ネジ 238c,238d…ネジ 238e,238f…キャップ 240…水栓装置 246…ハンドル本体部 248…アーチ部 250…水栓装置 251…水栓本体 253…切換バルブ 253a…バルブ軸 254…切換操作ハンドル 256…ハンドル本体部 257…ハンドル支持部 257a…支持本体 257b…支持連結部 258…アーチ部 258a…自由端 258b…ネジ 259…温度調節ハンドル 264…切換操作ハンドル 266…ハンドル本体部 267…ハンドル支持部 267a…環状支持部 267b…連結段部 268…アーチ部 268a…自由端 268b…連結段部 268c…ネジ 270…水栓装置 274…切換操作ハンドル 276…ハンドル本体部 277…ハンドル支持部 278…アーチ部 278a…自由端 278b…連結ピン 278c…ネジ 280…水栓装置 281…水栓本体 281a…スパウト 281b…ネジ穴 282…混合バルブ 283…切換バルブ 284…切換操作ハンドル 286…ハンドル本体部 287…ハンドル支持部 287a…ネジ 287b…貫通孔 288…アーチ部 288a…ネジ 289…温度調節ハンドル 300…水栓装置 301…水栓本体 301a…スパウト 301b…吐水口 303…切換バルブ 303a…バルブ軸 304…切換操作ハンドル 308…アーチ部 310…水栓装置 311a…スパウト 311b…吐水口 314…切換操作ハンドル 320…水栓装置 330…水栓装置 400…水栓装置 401…水栓本体 401a…カラン 406…ハンドル本体部 408…アーチ部 408A,408B…アーチ部 408Ca,408Cb…アーチ部 409…温度調節ハンドル 410…連結部材 Hh…ハンドシャワー SI…シンク Br…浴室 Bt…浴槽 Bf…洗い場 Ct…カウンタ Wl…壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 里奈 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 酒井 久泰 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 榎 正寿 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松井 英之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横長に形成され、給水源から供給された
    水を中央部に配設したカランから吐水する流路を有する
    水栓本体と、 上記水栓本体の軸上に配設され、駆動することによって
    上記水栓本体の流路を開閉する開閉バルブと、を有する
    水栓装置において、 少なくとも上記カランの上方に、使用者による操作力を
    上記開閉バルブの駆動力として伝達するための操作ハン
    ドルを配置したことを特徴とする水栓装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記水栓本体は、上記軸を中心とした円柱であり、 上記操作ハンドルは、上記軸を中心として回転駆動する
    ように構成した水栓装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記操作ハンドルは、少なくとも上記水栓本体から所定
    間隔離れた位置に配置した水栓装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記所定間隔は、1〜8cm程度に設定した水栓装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記操作ハンドルは、実質的に上記水栓本体との隙間を
    有しないように配置した水栓装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記水栓本体は、上部に平坦面が形成され、 上記操作ハンドルは、上記水栓本体の上部に形成された
    平坦面とともに、ほぼ面一の平坦面を備えた水栓装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記水栓本体は、洗浄水を給水するとともに、上記水栓
    本体を壁に装着するための給水脚を備え、 さらに、上記給水脚を着脱自在にカバーするカバー部を
    備えたことを特徴とする水栓装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかにお
    いて、 上記操作ハンドルの少なくとも一端部は、上記カランの
    先端部より使用者側の手前にでるように配置されている
    水栓装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかにお
    いて、 上記カランの上面は、使用者に向かって下方へ傾斜して
    いる水栓装置。
  10. 【請求項10】 低温水源及び高温水源からそれぞれ供
    給された低温水及び高温水を混合する混合バルブと、該
    混合バルブから送られる混合湯水を複数の給水路へ選択
    的に給水の切り換えを行なう切換バルブと、を有し、上
    記混合バルブ及び切換バルブをほぼ同一軸上に配置した
    水栓本体と、 この水栓本体の軸方向のほぼ中央部に配置されかつ上記
    給水路からの混合湯水を吐水する吐水口と、 上記水栓本体の軸上の一端部に配置され、上記混合バル
    ブを駆動する温度設定操作ハンドルと、 上記水栓本体の軸上の他端部で駆動自在に支持されると
    ともに上記切換バルブに連結されたハンドル本体部と、
    該ハンドル本体部から水栓本体の他端部に向けかつ上記
    吐水口より温度設定操作ハンドル側へ延設されているア
    ーチ部とを有する切換操作ハンドルと、 を備えたことを特徴とする水栓装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記アーチ部は温度設定操作ハンドルに近接する位置ま
    で延設されている水栓装置。
  12. 【請求項12】 低温水源及び高温水源からそれぞれ供
    給された低温水及び高温水を混合する混合バルブと、該
    混合バルブから送られる混合湯水を複数の給水路へ選択
    的に給水の切り換えを行なう切換バルブと、を有し、上
    記混合バルブ及び切換バルブをほぼ同一軸上に配置した
    水栓本体と、 この水栓本体の軸方向のほぼ中央部に配置し上記給水路
    からの混合湯水を吐水する吐水口と、 上記水栓本体の軸上の一端部に配置され、上記混合バル
    ブを駆動する温度設定操作ハンドルと、 上記水栓本体の軸上の他端部で駆動自在に支持されると
    ともに上記切換バルブに連結されたハンドル本体部と、
    該水栓本体の一端部側で駆動可能に支持されたハンドル
    支持部と、上記ハンドル本体部とハンドル支持部とを連
    結するアーチ部とを有する切換操作ハンドルと、 を備えたことを特徴とする水栓装置。
  13. 【請求項13】 請求項10ないし請求項12のいずれ
    かにおいて、 上記切換操作ハンドルは、上記切換バルブの複数の給水
    路への給水及び止水を行なえるように構成した水栓装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記複数の給水路は、シャワーに連通するシャワー側給
    水路及びカランに連通するカラン側給水路であり、 上記切換操作ハンドルは、アーチ部がほぼ水平位置から
    上方に向けて回動する角度の範囲にあるときに混合湯水
    を上記シャワー側給水路に供給するシャワー側吐水角度
    に設定し、一方、アーチ部が水平位置から下方に向けて
    回動する角度の範囲にあるときに混合湯水を上記カラン
    側給水路に供給するカラン側吐水角度に設定した水栓装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記切換操作ハンドルは、上記シャワー側吐水角度とカ
    ラン側吐水角度との間でありかつ上記アーチ部が水平位
    置から約45゜の範囲に止水範囲を設定した水栓装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15におい
    て、 上記カラン側吐水角度は、上記シャワー側吐水角度より
    小さく設定した水栓装置。
  17. 【請求項17】 請求項15において、 上記アーチ部は、水平方向に水平な面を有している水栓
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項15において、 上記ハンドル支持部は、上記止水範囲にて上記バルブ軸
    の回動抵抗力を増加して節度感を与えるクリック手段を
    設けた水栓装置。
  19. 【請求項19】 水平方向に配置されたバルブ軸を有
    し、該バルブ軸を回動することにより給水源に接続され
    た流路を開閉する開閉バルブを有する水栓本体と、 使用者による操作力を上記開閉バルブのバルブ軸の回転
    駆動力として伝達する操作ハンドルを備え、 上記操作ハンドルは、上記水栓本体の一端部に回動可能
    に支持されかつ上記バルブ軸に連結されたハンドル本体
    部と、該水栓本体の他端部で回動可能に支持されたハン
    ドル支持部と、上記ハンドル本体部とハンドル支持部と
    を連結するとともに、上記水栓本体の前方かつ水平方向
    に配設されたアーチ部とを備え、上記アーチ部の上下方
    向の押圧操作により上記バルブ軸を回動するように構成
    したことを特徴とする水栓装置。
  20. 【請求項20】 請求項19において、 上記ハンドル本体部及びハンドル支持部は、上記バルブ
    軸の回転角度を上記水栓本体との間で規制するストッパ
    をそれぞれ設けた水栓装置。
  21. 【請求項21】 請求項19において、 上記ハンドル本体部及びハンドル支持部は、上記バルブ
    軸の所定角度で、該回動抵抗力を増加して節度感を与え
    るクリック手段を設けた水栓装置。
  22. 【請求項22】 請求項19において、 上記ハンドル本体部、ハンドル支持部及びアーチ部は、
    一体に形成された水栓装置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、 上記ハンドル本体部とバルブ軸との間に介在しハンドル
    本体部の回動力を該バルブ軸に伝達する連結部材を備
    え、 該連結部材は、上記ハンドル本体部とバルブ軸との間に
    介在する状態から外したときに上記操作ハンドルを水栓
    本体から、上記軸方向と直角方向へ着脱可能になるよう
    に構成した水栓装置。
  24. 【請求項24】 請求項19において、 上記操作ハンドルは、ハンドル本体部、ハンドル支持部
    またはアーチ部のいずれかの部分で分割可能に形成した
    水栓装置。
  25. 【請求項25】 請求項24において、 上記アーチ部の少なくとも一部は、ハンドル本体部また
    はハンドル支持部と一体に形成されている水栓装置。
  26. 【請求項26】 請求項24において、 上記アーチ部は、上記ハンドル本体部側で連結・非連結
    可能である連結部を有するとともに、上記ハンドル支持
    部と一体に形成した水栓装置。
  27. 【請求項27】 請求項24において、 上記アーチ部は、上記ハンドル支持部側で連結・非連結
    可能である連結部を有するとともに、上記ハンドル本体
    部と一体に形成した水栓装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または請求項27におい
    て、 上記アーチ部は、バルブ軸とほぼ平行に配置されるよう
    にハンドル本体部とハンドル支持部とによりコ字形に構
    成した水栓装置。
  29. 【請求項29】 請求項26または請求項27におい
    て、 上記連結部は、締結部材により締結されている水栓装
    置。
  30. 【請求項30】 請求項29において、 上記締結部材は、アーチ部を手で操作する方向または該
    アーチ部の下方から締結可能に設けた水栓装置。
  31. 【請求項31】 請求項24において、 上記アーチ部は、軸方向に積層されるように分割して形
    成された水栓装置。
  32. 【請求項32】 請求項31において、 上記アーチ部は、軸方向かつ水平に分割されたアーチ下
    部と、該アーチ下部に積層されたアーチ上部とを備えた
    水栓装置。
  33. 【請求項33】 請求項24において、 上記アーチ部の一端部は、上記ハンドル本体部と連結・
    非連結可能な第1連結部を介して該ハンドル本体部に接
    続され、上記アーチ部の他端部は、上記ハンドル支持部
    と連結・非連結可能な第2連結部を介して該ハンドル支
    持部に接続されている水栓装置。
  34. 【請求項34】 請求項33において、 上記第1連結部は、上記第2連結部より上記バルブ軸の
    軸線に対する距離を小さくなるように設けた水栓装置。
  35. 【請求項35】 請求項33または請求項34におい
    て、 第1及び第2連結部は、アーチ部を上記軸線方向に対し
    て垂直方向に着脱可能に設けた水栓装置。
  36. 【請求項36】 請求項33において、 上記第1及び第2連結部は、アーチ部とハンドル本体部
    またはハンドル支持部との間に介在する締結部材により
    締結され、該締結部材は、上記アーチ部を手で操作する
    方向または該アーチ部の下方から締結可能に設けた水栓
    装置。
  37. 【請求項37】 請求項19ないし請求項36のいずれ
    かにおいて、 上記水栓本体は、高温水と低温水とを混合した混合湯水
    を開閉バルブに送る混合バルブを備えている水栓装置。
  38. 【請求項38】 請求項37において、 上記水栓本体の他端部とともに上記ハンドル支持部を挟
    む位置に上記混合バルブの混合比を調節する温度設定操
    作ハンドルを配置した水栓装置。
  39. 【請求項39】 請求項37において、 上記ハンドル本体部に近接して上記混合バルブの混合比
    を調節する温度設定操作ハンドルを配置するとともに、
    上記ハンドル本体部及び温度設定操作ハンドルを水栓本
    体に対して一体に軸方向へ着脱可能に設けた水栓装置。
  40. 【請求項40】 駆動することにより給水源に接続され
    た流路を開閉する開閉バルブを有する水栓本体と、 使用者による操作力を上記開閉バルブの駆動力として伝
    達する操作ハンドルとを備え、 上記操作ハンドルは、上記水栓本体の一端部に駆動可能
    に支持されたハンドル本体部と、該水栓本体の他端部で
    駆動可能に支持されたハンドル支持部と、上記ハンドル
    本体部とハンドル支持部とを連結するアーチ部とを備
    え、上記アーチ部の押圧操作により上記開閉バルブを駆
    動するように構成したことを特徴とする水栓装置。
  41. 【請求項41】 使用者による操作力を、水栓本体に備
    えられかつ駆動することにより給水源に接続された流路
    を開閉する開閉バルブの駆動力として伝達する操作ハン
    ドルであって、 上記水栓本体の一端部に駆動可能に支持されたハンドル
    本体部と該水栓本体の他端部で駆動可能に支持されたハ
    ンドル支持部と、 上記ハンドル本体部とハンドル支持部とを連結するアー
    チ部とを備え、 上記アーチ部の押圧操作により上記開閉バルブを駆動す
    るように構成したことを特徴とする操作ハンドル。
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