JP5861181B2 - 混合水栓 - Google Patents
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この特許文献1に開示のものでは、水側流路からの水を内ハウジング内に流入させるとともに、外ハウジングと内ハウジングとの間の空間を横切るように設けた湯流入流路を通じて内ハウジング内に湯を流入させ、内ハウジング内に組み込んだ混合バルブユニットにてそれら流入した水と湯とを混合するようにしている。
そして同じく内ハウジング内に組み込んだ切替バルブユニットにより、混合水の流出流路をカラン(吐水管)側とシャワー側とに切り替え、またカラン或いはシャワーからの吐水と止水及び吐水の流量調節も併せて行うようにしている。
ここで切替バルブユニットによる流路の切替え,吐止水及び流量調節は、単一の切替ハンドルの操作にて行われる。
但しこの特許文献2にはカラン用の押ボタン,シャワー用の押ボタンにて、カラン用の開閉弁,シャワー用の開閉弁がそれぞれ吐水状態と止水状態に切り替えられるとの説明があるのみで、それら開閉弁自体の具体的な構造や取付構造等について一切開示されていない。
このようにすることで、複数の吐止水バルブユニットのそれぞれを簡単に構成することができるとともに、それらを容易に水栓本体に組み付けることができる。
このようにすれば、別途に弁座構成のための部品を必要とせず、所要部品点数が少なくなって、混合水栓のコストを低減することができる。
内ハウジングを樹脂製とする場合において、この主流路が複雑に屈曲した形状をなしていると、成形後において成形品(内ハウジング)を脱型することができず、従って内ハウジングを樹脂製とすることが実際上できないが、主流路を上記のように直線状に延びる形状で設けておいた場合、成形後の脱型に際して主流路の形状が脱型を阻害する要因とならず、従って内ハウジングを樹脂製とすることが可能となり、このことによって混合水栓のコストを安価とし、また混合水栓を軽量化することができる。
このような分岐流路を設けておけば、各吐止水バルブユニットにて対応する各分岐流路を開閉及び開度調節を行うことで、各吐水部ごとに吐止水及び吐水の流量調節を行うことができる。
このようにすれば、分岐流路を形成するための部品を別途に必要とせず、必要部品点数を少なくし得て、水栓の内部構造を簡素化でき、またコストを低減することができる。
この場合には、水栓本体の左端側にシャワーホースの接続部を有する混合水栓を用いて対応することが必要となる。
そしてそのことによって請求項8の効果と同様の効果を奏することができる。
図1において、10は本実施形態の壁付きの混合水栓(ここでは浴室用)で、図中左右方向に長手形状をなす水栓本体12を有している。
水栓本体12の下面からは、先端に吐水口を備えた略L字状をなすカラン(吐水管)14が延び出しており、また背面からはシャワー側の流出口部16が後方に突出して、そこにシャワーエルボ18が接続されている。
このシャワーエルボ18には、図示を省略するシャワーヘッドが可撓性のシャワーホースを介して接続される。
ここでカラン14は、水栓本体12の長手方向の略中央部(具体的には中央よりもやや図中左寄りの位置)から延び出しており、またシャワー側の流出口部16も、カラン14の延び出した位置と同じ左右方向位置に設けられている。
一方水栓本体12の背面側には、給水管を兼ねた水側のクランク脚22、及び給水管を兼ねた湯側のクランク脚24がそれぞれ接続されている。
本実施形態の混合水栓10は、これら一対のクランク脚22,24によって後方の壁に取り付けられている。
詳しくは、操作部28は水栓本体12の略中央部(詳しくは中央よりやや左寄りの位置)に、また操作部30は水栓本体12の、上記温調ハンドル20とは反対側の長手方向の端部側(図中右端側)に設けられている。
尚、操作部28における吐止水操作部32と、操作部30における吐止水操作部32とは同一の構成であり、また同様に操作部28における流調操作部34と、操作部30における流調操作部34も同様の構成のものである。
このとき、吐止水操作部32は吐水状態で突出した位置に保持され、また止水状態で押込位置に位置して、そこに位置保持される。
而してこの実施形態では、操作部28側の吐止水操作部32を押込操作することでカラン14からの吐水と止水とが行われ、また操作部28側の流調操作部34を回転操作することでカラン14からの吐水の流量が調節される。
一方操作部30側の吐止水操作部32を押込操作することでシャワーヘッド(以下シャワー側とすることがある)からの吐水と止水とが行われ、また操作部30側の流調操作部34を回転操作することでシャワー側からの吐水の流量が調節される。
また各操作部28,30は、それぞれその正面(前面)が、混合水栓10の前方の使用者を向くようにして、水栓本体12に設けられている。
即ちこの実施形態の混合水栓10は、水栓本体12が2重ハウジング構造をなしている。
ここで外ハウジング36及び内ハウジング38は、それぞれ図中右端が開口部60,62とされていて、それら開口部60,62が蓋体64,66にて水密シール状態に閉鎖されている。
一方の第1部材38-1には、図中左端部に大径の雌嵌合部40が設けられ、そこに第2部材38-2の右端部から成る雄嵌合部42がシール材による水密シール状態で嵌合され、以て第1部材38-1と第2部材38-2とが軸方向に結合されている。
ここで混合バルブユニット56は、その軸方向が内ハウジング38の軸方向を向くようにして、内ハウジング38の第2部材38-2に組み込まれている。
この外ハウジング36と内ハウジング38との間に形成される空間は、基本的に軸方向の一端から他端にかけて単一の空間を形成している。
この実施形態では、これら外ハウジング36と内ハウジング38との間に形成される空間は、その全体が単一の流路、ここでは1次側の水側流路44を形成している。
そしてその流入口部48に対して、上記の水側のクランク脚22が締結ナット50にて結合されている。
そして流入した水は、水側流路44を通じて図3中左向きに流れ、そして内ハウジング38に設けられた水流入開口52を通じて内ハウジング38の内部、具体的にはその第2部材38-2の内部に流入する。
そしてその湯の流入口部57に対して、湯側のクランク脚24が締結ナット50にて結合されている。
内ハウジング38の内部に流入した水と湯とは、上記の混合バルブユニット56により、温調ハンドル20の操作により設定された比率で混合されて設定温度の混合水とされ、上記のカラン14に向けて、或いはシャワーヘッドに向けて供給される。
本実施形態の混合バルブユニット56はサーモスタット式(自動温度調節機能付)のもので、弁ケース112を有しており、その弁ケース112ごと、上記の内ハウジング38の内部に軸方向に挿入されて組み付けられている。
流入した水と湯とは混合室120で混合された後、その混合水が流出口122から図中右向きに流出する。
この弁体ユニット128は、軸方向に離隔して設けられた水側弁体130と湯側弁体132、及びそれらを軸方向に連繋する連繋部134を有している。
この連繋部134は、図5にも示しているように湯側弁体132の内側位置において十字状をなすように中心部から放射状に延びる複数(ここでは4つ)の補強板140と、この補強板140から軸方向且つ図中右方向に突き出した円筒部142とを一体に有している。
ここで補強板140は湯側弁体132を内側から補強する働きをなすもので、板面が軸方向に延びており、そして外周端が湯側弁体132に一体化されている。
この実施形態では、水流入口116,湯流入口118から流入した水と湯とが図中右向きに流れて混合室120に到り、そこで水と湯とが混合される。
この形状記憶合金製の感温ばね144は混合室120内部の混合水温度に応じて伸縮し、混合水温度が設定温度となるように図中左向きの付勢力を変化させて、弁体ユニット128の位置を自動的に微調節する。
この水側弁体130には、図5にも明らかに示しているように内側が段付形状をなす円筒形状の嵌合部152が形成されており、その嵌合部152が、段付部154を円筒部142の先端面に当接させる状態に、円筒部142に外嵌状態に嵌合され組み付けられている。
詳しくは、円筒部142の内側には雌ねじ部156が形成されていて、そこに後述の弁軸206の先端部に形成された雄ねじ部158がねじ込まれている。
詳しくは水側弁座164,湯側弁座166におけるそれぞれの弁座面168,170に対して水側弁体130,湯側弁体132が当接するようになっている。
弁体ユニット128は、感温ばね144による図中左向きの付勢力と、バイアスばね172による図中右向きの付勢力とが釣合う位置に保持される。
この回転操作軸174は、弁体ユニット128を弁ケース112の内部で軸方向、即ち図中左右方向に移動させて混合水温度を設定操作するためのもので、嵌合軸部176と、ハンドル連結部178とを有しており、その嵌合軸部176が弁ケース112の嵌合孔180に回転可能に内嵌されている。
ここで嵌合軸部176と弁ケース112の嵌合孔180との間はOリング182にて水密にシールされている。
また弁ケース112から軸方向の左方に突き出したハンドル連結部178には、セレーション部184において温調ハンドル20が一体回転状態に連結されるようになっている。
この円筒部185の内周面には雌ねじ部188が形成され、そこに円筒形状をなす駆動部材190が、外周面の雄ねじ部192において螺合されている。
この駆動部材190は、回転操作軸174の回転操作によってねじ送りで軸方向即ち図中左右方向に進退移動させられる。
尚、ばね受196には図中右端と左端とに内向きのフランジ部198,200が設けられている。
また駆動部材190には、内向きに突出した段付部204が図中左端に設けられていて、そこにストッパリング194が図中右向きに当接させられている。
弁軸206の左端側はストッパリング194を貫通して図中左向きに突出しており、その突出した端部に、ストッパリング194の内径よりも大径の頭部208が設けられている。
この頭部208には、弁軸206における上記の雄ねじ部158を連繋部134の雌ねじ部156にねじ込む際に工具掛け部となる係合溝が形成されている。
また回転操作軸174を逆方向に回転操作すると、駆動部材190が図中左向きに後退移動させられて、バイアスばね172が延びる方向に変位し、弁体ユニット128に対する図中右向きの付勢力を弱くする。
またそれらの中間位置において水流入口116及び湯流入口118を開き、且つその開度を感温ばね144の温度感知に基づいて自動的に変化させ、水,湯の流入量を変化させて混合水温度を自動的に設定温度に調節する。
この安全ボタン214は、当接部218をストッパ部材220に当接させることによって、温調ハンドル20を回転規制する働きを有する。
ここでカラン14側の開口部68とシャワー側の開口部70とは水栓本体12の略中央部、詳しくは中央よりも僅かに図中左寄りの位置に設けられている。
そしてその筒部材によって、外ハウジング36にカラン14側の流出口部74が設けられている。
そしてこの流出口部74に対して、カラン14が締結ナット76にて回転可能にねじ結合されている。
ここで流出口部74は、内ハウジング38の開口部68と外ハウジング36の開口部72との接続部も兼ねており、内ハウジング38の開口部68からの混合水をカラン14へと流出させる。
そしてその筒部材によって、前記したシャワー側の流出口部16が外ハウジング36に設けられている。
上記のシャワーエルボ18は、このシャワー側の流出口部16に対して回転可能にねじ結合されている。
従って図9(B)に示す内ハウジング38のシャワー側の開口部70からの混合水は、この流出口部16を通じてシャワーエルボ18内部、即ちシャワーヘッド側に流出する。
ここでカラン14側の吐止水バルブユニット80は、カラン14からの吐止水及び吐水の流量調節の機能を備えている。
同様にシャワー側の吐止水バルブユニット82も、シャワーヘッドからの吐止水及び吐水の流量調節の機能を備えている。
ここでカラン14側の吐止水バルブユニット80は、図7に示す内ハウジング38の開口部68及び外ハウジング36の流出口部74と同じ軸方向位置に、即ち水栓本体12の略中央部、詳しくは中央よりも僅かに図中左寄りの位置に設けられている。
一方シャワー側の吐止水バルブユニット82は、水栓本体12の、温調ハンドル20とは反対側の軸方向の端部に寄った位置に設けられている。
即ち、カラン14側の吐止水バルブユニット80と、シャワー側の吐止水バルブユニット82とは軸方向に距離を隔てて配置されている。
図10に示しているように、主流路84は横断面形状が3角形状をなしており、内ハウジング38の外周側に寄った位置に一対設けられている。
この副流路86は、図10(E),(F)に示しているように一対の主流路84と84との間の位置に設けられており、その横断面形状は概略円形状に近い形状をなしている。
図11,図12にも示しているようにこの内筒部90の外周側、即ち内筒部90と外筒部88との間には、上記の主流路84に開口し、主流路84からの混合水を後述の主弁106側に流入させる流入側の流路94が形成されている。
主流路84を流れる混合水は、カラン14側の吐止水バルブユニット80の開弁によりこの分岐流路98へと流れ、図7,図9(B)及び図10(D)の内ハウジング38の開口部68を通じてカラン14側へと流れ込み、その先端の吐水口から外部に吐水される。
そして内筒部90の外周側、即ち内筒部90と外筒部88との間に、主流路84に開口し、主流路84からの混合水を主弁106側に流入させる流入側の流路94が形成されている。
即ちシャワー側の吐止水バルブユニット82の側の分岐流路102が軸方向に大きく延び出して、開口部70に到っている。
そしてこの筒部材104をバルブハウジングとして、その内部に後述のダイヤフラム弁から成る主弁106、及び操作部28の操作に基づいて主弁106を駆動する駆動部108を含む弁機能部が組み込まれている。
ここで筒部材104は、図8に示しているように外ハウジング36の外部において、平面形状が4角形状をなす鍔部222を有しており、その鍔部222の固定孔224において、外ハウジング36に対しねじ締結具(図示省略)にて締結固定されている。
そしてその固定具226のねじ込みにより、上記の弁機能部が押圧部材228を介して下向きに押圧され、抜止状態に固定されている。
尚、シャワー側の吐止水バルブユニット82の取付構造及びその詳細についても、基本的にカラン14側の吐止水バルブユニット80と同様であり、以下ではカラン14側の吐止水バルブユニット80についてのみ図11〜図16に基づいて詳細説明を行う。
これらの図において、ダイヤフラム弁から成る主弁106は、シール部材を兼ねたゴム製のダイヤフラム膜229と硬質の主弁本体231とから成っている。
そして中心部が軸心方向(図11及び図12中上下方向)に変位して主弁座92との距離を変化させ、流路の開度を変化させる。
詳しくは、主弁106は主弁座92への着座によって流路を遮断し、また主弁座92から図中上向きに離間することによって流路を開放する。
また主弁座92からの離間量に応じて流路の開度を大小変化させ、流路を流れる水の流量、即ち給水流量を調節する。
圧力室234は、内部の圧力を主弁106に対して図中下向きの閉弁方向の押圧力として作用させる。
主弁106には、これを貫通して流路94と圧力室234とを連通させる導入小孔238が設けられている。
この導入小孔238は、流路94からの水を圧力室234に導いて圧力室234の圧力を増大させる。
このパイロット水路242は、圧力室234内の水を流路96に抜いて圧力室234の圧力を減少させる。
この主弁106には、貫通孔244の内周面に沿って主弁106の軸心周りに環状をなすパイロット弁座248が一体に設けられている。
250はこのパイロット弁座248におけるシール部で、環状溝内部に環状をなす弾性シールリングとしてのOリング252を保持ししている。
詳しくはこのパイロット弁246は、断面円形をなし且つ図中上下方向即ち進退方向において外径が同径のシール部254(図13,図14参照)と、その下側(図中下側)の環状の凹所256とを有している。
環状の凹所256の軸方向の各端部は、凹所256の最小径部に向かって漸次小径となるテーパ面とされており、そのテーパ面の大径側の各端部に段付部260,262が形成されている。
またこのとき、主弁106は主弁座92に着座した状態にあって、流路は閉鎖された状態にある。
またこのとき主弁106は主弁座92から図中上向きに離間した状態にあって、流路を開いた状態にある。
この実施形態では、流調の際にパイロット弁246はパイロット水路242を閉鎖することはなく、その移動によってパイロット水路242の開度だけを変化させる。
流調操作部34の回転操作量がそのように規制されている。
そこで主弁としての主弁106が流路94との圧力差により図中上向きに後退移動し、そして図15(II)に示しているように、流路94の圧力と圧力室234の圧力とがバランスする位置で主弁106の後退移動が停止する。
この主弁106の後退移動によって、主弁106と主弁座92との間の隙間が大となり、流路94から流路96への水の流出量が増大する。
このとき主弁106と主弁座92との間の隙間は小さくなって、即ち流路の開度が小さくなって、流路を流れる水の流量が減少する。
即ちこの実施形態では、流調操作部34を回転操作すると回転量に応じてパイロット弁246が図中上下に進退移動して、主弁106をこれに追従して変位させる。それにより流量調節が行われる。
即ちその主弁106の開閉によって分岐流路98の開閉、即ち混合水の流路切替えを行う。
尚、駆動軸264と圧力室234との間はOリング252にて水密にシールされている。
また主弁106の閉弁によってカラン14からの吐水の停止即ち止水が行われる。
また主弁106の開度が変化することによって、シャワーヘッドからの吐水の流量が調節される。
そして主弁106が閉弁することで、シャワーヘッドからの吐水の停止即ち止水が行われる。
尚、図11〜図16に示した吐止水バルブユニットと基本的に同様の内容のものが特開2007−467705号公報に詳しく開示されている。
そしてこの立上り部274の内面に、上記の流調機構を働かせるための係合溝276が設けられている。
更にこの流調操作部34と押ボタン式の吐止水操作部32とにまがたって、吐止水操作部32を押込位置即ち止水位置にロックするロック機構が設けられている。
またその分岐流路98,102が内ハウジング38自体にて形成してあるため、分岐流路98,102を形成するための部品を別途に必要とせず、必要部品点数を少なくし得て、混合水栓10の内部構造を簡素化でき、またコストを低減することができる。
そしてそのことによって、混合水栓10の設置現場においてシャワーヘッドの位置が水栓本体12に対して右側に位置している場合であっても、また左側に位置している場合であっても、同じ混合水栓10を用いて対応することができ、シャワーヘッドの位置が右側であるか左側であるかによって、それに対応した混合水栓10を用意しておかなくても良く、混合水栓10の共通化を図ることができる。
この例では、シャワー側の吐止水バルブユニット82と同じ軸方向位置において、内ハウジング38に、混合水をシャワー側に流出させるための開口部279を設け、そして内ハウジング38に一体に設けたリブ281にてその内側に溝282を形成し、そこにシール部材284を嵌め込んで、これを内ハウジング38と外ハウジング36とで挟み込み、そのシール部材284によって、内ハウジング38の開口部279と外ハウジング36の上記のシャワー側の流出口部16とを連絡する流路286を、内ハウジング38と外ハウジング36との間の空間の他部と区画して形成している。
この例では、シャワー側の吐止水バルブユニット82の直下の位置、即ち同じ軸方向位置において、内ハウジング38と外ハウジング36とに、それぞれシャワー側の開口部70,78を設けて、それらを外ハウジング36に設けた流出口部16にて接続し、内ハウジング38の主流路84からの混合水を、その流出口部16を通じてシャワー側へと送り出すようになしている。
尚これらの構成についてはカラン側においても基本的に同様である。
この例では、内ハウジング38に直線状をなす主流路84のみが設けられており、上記実施形態のような副流路86は設けられていない。
またシャワー側の吐止水バルブユニット82の操作部30を操作すると、主流路84からの混合水がシャワー側の吐止水バルブユニット82の直下の位置の流出口部16からシャワーヘッドに向けて流出する。
この例は、直進移動する棒状のスライド部材にて流調操作部290を構成して、その流調操作部290に摘み292を設け、この流調操作部290の直進移動により、上記実施形態の流調操作部に相当するリング294を回転させることで、流量調節を行うようになした例である。
尚図中300は操作部28,30のケースである。
この例の場合、摘み292の位置によって現在の流量がどれくらいであるかということが分かり易い利点がある。
例えば上記実施形態では内ハウジング38が第1部材38-1と第2部材38-2との2分割構成とされていて、それらが結合されて1つの内ハウジング38を構成しているが、本発明では内ハウジング38全体を一体に構成しておくことも可能である。
また本発明では3つ若しくはそれ以上の吐水部を設けるとともに、これに対応した数で吐止水バルブユニットを設け、各吐水部からの吐水と止水及び吐水の流量調節を、対応する吐止水バルブユニットにて行うようになすといったことも可能である。
また吐水部を2つ設ける場合において、一方の吐水部からは水を、他方の吐水部からは混合水を吐水させるようになすことも場合により可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
12 水栓本体
14 カラン
16 流出口部
36 外ハウジング
38 内ハウジング
46,54,60,62,68,70,72,78 開口部
56 混合バルブユニット
74 流出口部
80,82 吐止水バルブユニット
84 主流路
86 副流路
92 主弁座
94,96 流路
98,102 分岐流路
104 筒部材
106 主弁
Claims (10)
- 複数の吐水部を有するとともに、水栓本体が筒形の外ハウジングと内ハウジングとを有する混合水栓において、
前記外ハウジングと内ハウジングとの間の空間には流路が形成してあり、
それら外ハウジングと内ハウジングとにまたがって、それぞれが吐止水及び流量調節の各機能を備えた吐止水バルブユニットが前記吐水部の数に対応した数で複数設けてあり、
前記内ハウジングの軸方向の端部には、該内ハウジングに流入した水と湯とを混合する混合バルブユニットが組み込んであるとともに、該内ハウジングの内部には、該混合バルブユニットからの混合水を前記複数の吐止水バルブユニットのそれぞれに送る主流路が設けてあり、
何れかの前記吐止水バルブユニットの操作により、対応する何れかの前記吐水部と前記主流路とを連絡する流路の開閉及び開度調節を行って該吐水部からの吐止水及び流量調節を行うようになしてあることを特徴とする混合水栓。 - 複数の吐水部を有するとともに、水栓本体が筒形の外ハウジングと内ハウジングとを有する混合水栓において、
前記外ハウジングと内ハウジングとにまたがって、それぞれが吐止水及び流量調節の各機能を備えた吐止水バルブユニットが前記吐水部の数に対応した数で複数設けてあり、
前記内ハウジングの軸方向の端部には、該内ハウジングに流入した水と湯とを混合する混合バルブユニットが組み込んであるとともに、該内ハウジングの内部には、該混合バルブユニットからの混合水を前記複数の吐止水バルブユニットのそれぞれに送る主流路が設けてあり、
何れかの前記吐止水バルブユニットの操作により、対応する何れかの前記吐水部と前記主流路とを連絡する流路の開閉及び開度調節を行って該吐水部からの吐止水及び流量調節を行うようになしてあり、
前記外ハウジング及び内ハウジングとは別体をなす筒部材を、それら外ハウジングと内ハウジングとにまたがって該外ハウジング及び内ハウジングに対しシール状態で取り付けてあり、前記各吐止水バルブユニットが、該筒部材をバルブハウジングとして内部に弁機能部を組み込むことで構成してあることを特徴とする混合水栓。 - 請求項1,2の何れかにおいて、前記混合バルブユニットは、該混合バルブユニットの軸方向を前記内ハウジングの軸方向に向けて組み込んであり、前記複数の各吐止水バルブユニットは、該内ハウジングの軸方向の異なった位置でそれぞれの軸方向を前記外ハウジング及び該内ハウジングの軸直角方向に向けて設けてあることを特徴とする混合水栓。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記内ハウジングには、前記複数の吐止水バルブユニットの各主弁を着座させる主弁座が、各吐止水バルブユニットに対応した位置に一体に形成してあることを特徴とする混合水栓。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記内ハウジングの内部の前記主流路は、前記混合バルブユニットから最も遠く離れた前記吐止水バルブユニットの位置まで直線状に延びていることを特徴とする混合水栓。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、該内ハウジングの内部の前記主流路から分岐し、混合水を前記外ハウジングの流出口部に向けて流出させる分岐流路が前記内ハウジングの筒壁貫通の開口部に到るまで、各吐止水バルブユニットごとに設けてあることを特徴とする混合水栓。
- 請求項6において、前記分岐流路が前記内ハウジング自体に形成されていることを特徴とする混合水栓。
- 請求項6,7の何れかにおいて、前記内ハウジングと外ハウジングとの間には、何れかの前記吐止水バルブユニットに対応して設けた、該内ハウジングの前記開口部と該開口部に対して異なった軸方向位置の該外ハウジングの前記流出口部とを連絡する流路を該内ハウジングと外ハウジングとの間の空間の他部から区画して形成するシール部材が設けてあることを特徴とする混合水栓。
- 請求項7において、前記内ハウジングには前記主流路とは区画された別の副流路が該内ハウジングの軸方向に形成されていて、該副流路が、何れかの前記吐止水バルブユニットに対応した前記分岐流路の流出側の流路を形成しており、
該流出側の流路は、前記内ハウジングの前記開口部まで延びていて、該開口部が前記外ハウジングの前記流出口部に接続部にて接続されていることを特徴とする混合水栓。 - 請求項1〜9の何れかにおいて、前記吐止水バルブユニットとして、カランから混合水を吐止水させるカラン側の吐止水バルブユニットと、シャワーヘッドから混合水を吐止水させるシャワー側の吐止水バルブユニットとが設けてあることを特徴とする混合水栓。
Priority Applications (1)
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