JP2830689B2 - 水 栓 - Google Patents

水 栓

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JP2830689B2
JP2830689B2 JP5125068A JP12506893A JP2830689B2 JP 2830689 B2 JP2830689 B2 JP 2830689B2 JP 5125068 A JP5125068 A JP 5125068A JP 12506893 A JP12506893 A JP 12506893A JP 2830689 B2 JP2830689 B2 JP 2830689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の流体を吐水する
水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の水栓として、湯や水を単独で吐
水できることは勿論、湯水を混合して吐水する湯水混合
水栓がある。この湯水混合水栓は、そのケーシング内部
に湯水の混合比を調整して混合湯水の温度を変更する湯
水混合機構や湯水の切換を行なう切換機構を備える。ま
た、湯側および水側の供給配管からこの湯水混合機構に
到るまでの湯側通路と水側通路のほか、湯水混合機構か
ら吐水口に向かう混合湯水通路が、ケーシングの内周面
を利用して形成されている。
【0003】ところで、湯水混合水栓は、吐水される混
合湯水の温度を変更できることから、快適な水まわりの
環境の創造の一貫として急速に普及している。例えば、
一般家庭の台所やバスルームは勿論、ホテルのバスルー
ムやデパート,空港等におけるトイレ等に設置されてい
る。
【0004】そして、湯水混合水栓の形状自体は勿論、
その多種多様な設置場所の雰囲気を高めるために、高級
感を持たせることが求められている。このような要求に
応えるために、湯水混合水栓の外観をなすケーシングを
鋳型成形することが行なわれている。このように、ケー
シングを鋳型成形すれば、鋳型に施した彫刻模様等をケ
ーシング外表面に転写できるので、上記した要求を充足
できていた。なお、倣い加工やNC工作機械によりケー
シング外表面に彫刻模様等を切削形成できるが、長時間
の機械加工を必要としたり高コストとなるため現実的で
はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーシ
ングを鋳型成形した場合には、次のような問題点が残さ
れている。既述したようにケーシングは湯水混合機構等
を内蔵するとともに、ケーシングの内周面は水栓内部に
おける湯側通路,水側通路や混合湯水通路として利用さ
れている。よって、シール性の確保,湯水混合機構の組
み込みや通路形成のために、ケーシング内部に種々の機
械加工を必要とする。具体的には、鋳肌のままではシー
ル性を確保できなかったり、湯水混合機構等の組み込み
や均一な通路形成ができないため、ケーシングの内部に
おいて、湯水混合機構等の収納用の穴やOリング配置用
の溝等の切削加工や旋削加工,研磨加工等を必要とす
る。
【0006】穴や溝等の切削加工や旋削加工,研磨加工
等の機械加工は、ケーシングの外側であれば容易に行な
うことができるが、ケーシングの内部では使用する工具
に制約を受けたり、内部でのいわゆるバリ取りが必要と
なるため特別な工具や複雑な製造工程を必要とする。つ
まり、ケーシングの内部において複雑な機械加工を経な
ければならなかった。なお、上記した問題点は、水或い
は湯のみを吐水する水栓であっても指摘されている。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、高級感を備えた水栓の製造工程の簡略化を図るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の第1の水栓において採用した手段は、供給
された流体を吐水口から吐水する水栓であって、前記流
体が流れ込む入口と前記吐水口に繋がる出口と、該入口
と出口を連通する通路とを有し、前記吐水口からの吐水
を司る水栓機能を発揮する内部部材と、該内部部材を収
納するための収納空間を内部に形成し、前記水栓として
の外観形状を前記収納空間の形状に拘わらず形成するよ
う鋳造され、前記内部部材を前記収納空間に収納・保持
する外部ケーシングとを備え、前記内部部材は、前記通
路を流れる流体を制御する弁装置を備え、前記供給され
た流体を、前記外部ケーシングの内周壁面に接触させる
ことなく前記入口に導くと共に、前記通路を通過した流
体を、前記外部ケーシングの内周壁面に接触させること
なく前記出口から前記吐水口に導くよう構成されている
ことをその要旨とする。また、本発明の第2の水栓にお
いて採用した手段は、供給された流体を吐水口から吐水
する水栓であって、前記流体が流れ込む入口と前記吐水
口に繋がる出口と、該入口と出口を連通する通路とを有
し、前記吐水口からの吐水を司る水栓機能を発揮する内
部部材と、該内部部材を収納するための収納空間を内部
に形成し、前記水栓としての外観形状を前記収納空間の
形状に拘わらず形成するよう鋳造され、前記内部部材を
前記収納空間に収納・保持する外部ケーシングとを備
え、前記外部ケーシングは、外部に突出して前記流体の
供給管への固定部とされる脚部を有し、該脚部は、前記
収納空間に連通すると共に前記内部部材の入口又は出口
と連通する管路を形成するをその要旨とする。
【0009】上記構成の水栓は、水,湯,混合湯水,石
鹸水,薬剤水,ムース,アルコール,食塩水などの流体
に対して一般的に使用される状態でのすべての水栓を含
む。また、水栓の内部に弁装置を備えたものに限られ
ず、弁装置がないもの、例えば、水栓の本体には弁装置
がなくシャワーヘッド内に止水弁を備える場合の水栓等
をも含む。
【0010】
【作用】上記構成を有する本発明の第1の水栓は、流体
の入口および出口とこれらを連通する通路とを備える内
部部材を、鋳型成形した外部ケーシングに収納・保持す
る。そして、この内部部材で水栓機能を発揮する。その
一方、外部ケーシングは、水栓としての外観形状を収納
空間の形状に拘わらず形成する。この結果、種々の異形
形状を取り得る水栓の外観をなす外部ケーシングを鋳型
成形品としたまま、外部ケーシングの内部においては、
単に内部部材を収納空間に収納・保持できればよくシー
ル性の確保や水等の通路形成のための機械加工を不要と
する。また、外部ケーシングの形状をその内部における
水等の通路形成等に左右されることなく変更することが
可能であり、外部ケーシングの形状に拘らず内部部材を
共通化することも可能である。更に、供給された流体
は、外部ケーシングの内周壁面に接触することなく内部
部材の入口に導かれて内部部材の通路を通過し、その後
は外部ケーシングの内周壁面に接触することなく出口か
ら吐水口に導かれる。このため、流体は、鋳造成型品で
ある外部ケーシングに一切接触することなく水栓から外
部に吐水される。また、本発明の第2の水栓は、上記の
本発明の第1の水栓と同様、水栓の外観をなす外部ケー
シングを鋳型成形品としたまま、外部ケーシングの内部
におけるシール性の確保や水等の通路形成のための機械
加工を不要とする。また、外部ケーシングの形状をその
内部における水等の通路形成等に左右されることなく変
更することを通して、内部部材を共通化することも可能
とする。更に、この構成の水栓は、外部ケーシングの脚
部を流体の供給管に固定して当該供給管と一体化するこ
とができる。そして、この供給管から供給された流体
は、脚部が形成する管路を経て、内部部材に導かれる。
【0011】ここで、外部ケーシングを鋳型成形するに
当たっては、従来から使用されていた鋳造可能な金属材
料を用いればよく、例えば、青銅,黄銅や種々の銅合金
等を例示することができる。
【0012】この本発明の第1、第2の水栓では、以下
の構成を採った。本発明の第1の水栓にあっては、外部
ケーシングを、収納空間に収納された内部部材の弁装置
とこの弁装置の駆動部とを連絡する連絡口を有するもの
とした。本発明の第2の水栓にあっては、内部部材を、
通路を流れる流体を制御する弁装置を有するものとし、
外部ケーシングを、収納空間に収納された内部部材の弁
装置とその弁装置の駆動部とを連絡する連絡口を有する
ものとした。このようにすれば、流体を水栓から吐水す
るに当たり、内部部材の弁装置の駆動部を外部ケーシン
グの側から操作することで、吐水の制御、例えば流量制
御等を行なうことができる。このほか、次のような構成
を採るようにすることもできる。まず第1に、内部部材
を収納する外部ケーシングを、その収納空間と連通し内
部部材が挿入される挿入穴を備えるものとすることがで
きる。こうすれば、この挿入穴から内部部材を挿入し外
部ケーシングの収納空間に収納することができ、水栓の
組み付けが容易となる。
【0013】
【0014】また、この弁装置を、内部部材の通路に嵌
挿される所定形状のハウジングを有しこのハウジング内
に流体を制御する機能の少なくとも一部を納めた弁装置
とすることができる。こうすれば、水栓の組み付けを容
易とし、弁装置に不良が生じた場合でも容易に弁装置を
交換することができる。
【0015】また、鋳型成形した外部ケーシングの挿入
を、弁装置の操作部の連絡口に兼用することかでき
。よって、外部ケーシングに必要な穴を少なくし、外
部ケーシングの強度を維持することができる。
【0016】また、外部ケーシングを、内部部材の入口
および/又は出口と連通する貫通孔を備えるものとする
ことができる。こうすれば、この貫通穴を経て内部部材
に流体を直に供給したり、内部部材から流体を直に吐
できる。
【0017】また、内部部材を外部ケーシングに密着し
て収納・保持するものとすることができる。こうすれ
ば、水栓への流体の供給管から内部部材の通路に流入す
る流体により内部部材が受ける力(圧力)を鋳型成形品
である外部ケーシングにて受けて、内部部材を外部から
直に補強することができる。よって、内部部材を耐熱温
度が100℃以上のいわゆるエンジニアリングプラスチ
ック、例えばポリフェニレンサルファイド(略称PP
S),ポリアセタール(略称POM),ポリブチレンテ
レフタレート(略称PBT),ガラス繊維強化ポリブチ
レンテレフタレート(略称GF・PBT),変性ポリフ
ェニレンオキサイド(略称PPO),ポリイミド(略称
PI),ポリアミドイミド(略称PAI),ポリエーテ
ルエーテルケトン(略称PEEK),ポリエーテルサル
フォン(略称PES),ポリサルフォン(略称PS
F),ポリアリレート(略称PAR),ポリエーテルイ
ミド(略称PEI)等から形成することができ、水栓の
軽量化を図ることができる。
【0018】また、内部部材を外部ケーシングに一部分
を接触して収納・保持するようにすることができる。こ
うすれば、ケーシング内部において外部ケーシングと内
部部材との間に、両者が非接触の部分を形成できる。こ
のため、この非接触の部分の空間に存在する空気によ
り、必然的に内部部材の断熱を図ることができる。
【0019】また、内部部材を外部ケーシングに一部分
を接触して収納・保持するに当たり、外部ケーシング内
面、もしくは、内部部材外面の少なくとも一方に設けた
リブにより、内部部材を収納・保持するようにすること
ができる。こうすれば、外部ケーシングの鋳型成形時或
いは内部部材の成形時(上記したエンジニアリングプラ
スチック製の内部部材であれば射出成形等による成形
時)に、このリブを外部ケーシング或いは内部部材に一
体に設けることが可能となり、リブを容易に形成するこ
とができる。よって、水栓の製造工程のより一層の簡略
化とコストダウンとを図ることができる。また、外部ケ
ーシング内部にリブを形成して外部ケーシングの肉厚を
薄くできるので、水栓の軽量化を図ることができる。
【0020】また、このリブを内部部材の入口および/
又は出口として構成するようにすることができる。こう
すれば、このリブを経て内部部材に流体を供給したり、
内部部材から流体を吐水できる。
【0021】また、外部ケーシングを、このケーシング
内部において内部部材を保持する保持部材を介して内部
部材を収納・保持するようにすることができる。つ
り、外部ケーシングと内部部材との間に、保持部材を介
在させるようにすることができる。こうすれば、ケーシ
ング内部において、保持部材を介して内部部材をその外
部から補強することができ、内部部材を種々のエンジニ
アリングプラスチックにて形成して水栓の軽量化を図る
ことができる。
【0022】また、外部ケーシングと内部部材との間に
介在する保持部材を、外部ケーシングと内部部材に密着
るようにすることができる。こうすれば、保持部材を
介して内部部材をその外部から補強することができる。
【0023】また、外部ケーシングと内部部材との間に
介在する保持部材を、外部ケーシングと内部部材に一部
分を接触するものとすることができる。こうすれば、
ーシング内部において外部ケーシングと内部部材との間
に、両者が非接触の部分を形成できる。このため、この
非接触の部分の空間に存在する空気により、必然的に内
部部材の断熱を図ることができる。
【0024】また、外部ケーシングと内部部材との間に
介在する保持部材を、内部部材の入口および/又は出口
と連通する通路を備えたものとすることができる。こう
すれば、この保持部材を経て内部部材に流体を供給した
り、内部部材から流体を吐水できる。
【0025】また、外部ケーシングと内部部材との間に
介在保持する保持部材を弾性体とすることができる。こ
うすれば、水栓への流体の供給管から流体が通路に脈動
して流入し内部部材が振動しても、この振動を弾性体で
吸収しつつ内部部材を保持することができる。このた
め、内部部材の振動に起因する不具合、例えば外部ケー
シングとの接触による破損等を回避することができる。
【0026】
【実施例】次に、本発明に係る水栓の構成・作用を一層
明らかにするために、水栓の一形態である湯水混合水栓
を例に採り、図面を用いて詳細に説明する。図1は第1
実施例に係る湯水混合水栓の平面図である。
【0027】図1に示すように、第1実施例の湯水混合
水栓10は、湯水の混合およびその吐水・止水を行なう
ための本体部12と、図示しない給水管に接続される給
水脚金具20と、図示しない給湯管に接続される給湯脚
金具40と、湯,水又は混合湯水を吐水するカラン14
とを備える。本体部12は、湯水混合水栓10の主要な
外観をなす外部ケーシング16と、このケーシングに収
納・保持され湯水の混合およびその吐水・止水を司る水
栓本体部18と、混合湯水の温度を調整する温度調節ハ
ンドル80と、カラン14からの吐水・止水を切り換え
るとともにその吐水量を調整するための切り換えハンド
ル160とを備える。
【0028】外部ケーシング16は、後述する水栓本体
部18を収納するよう青銅,黄銅や種々の銅合金等を用
いて鋳型成形したものであり、両端に開口部を有する筒
状体の鋳型成形品である。そして、この筒状体から突出
した固定脚部17a,17bに、図示するように給水脚
金具20および給湯脚金具40が締め具28を介して固
定されている。また、カラン14に固定される固定脚部
17c(図2参照)を筒状体から突出して備える。
【0029】この外部ケーシング16の鋳型成形に当た
っては、水栓本体部18を隙間なく収納できるようその
鋳造寸法が考慮された鋳型が用いられている。よって、
外部ケーシング16を鋳型成形することで、外部ケーシ
ング16内に水栓本体部18を収納可能となる。なお、
鋳型成形された外部ケーシング16の上記固定脚部17
aないし17cには、カラン14,給水脚金具20およ
び給湯脚金具40への固定に必要なだけの螺刻加工およ
び穴加工が施されている。
【0030】内部機構の詳細を省略した図1のI−I線
断面図である図2に示すように、給水脚金具20は、水
の一次側の流入空間を形成するハウジング22と、後述
する水栓本体部18の水流路55に接続される接続金具
26と、外部ケーシング16の固定脚部17aを固定す
るための締め具28とを備える。接続金具26は、ハウ
ジング22と一体化されており、固定脚部17aに設け
られた金具挿入孔25に嵌合され、その先端において水
流路55と導通する。そして、締め具28と固定脚部1
7a先端の螺刻部とを螺合することで、外部ケーシング
16は給水脚金具20に固定される。なお、固定脚部1
7a先端には樹脂製のUパッキン27が、接続金具26
先端にはOリング29がそれぞれ装着されており、固定
脚部17a内周と接続金具26外周との間、および接続
金具26外周と水流路55との間がそれぞれシールされ
ている。
【0031】給水管に接続される入り口21とハウジン
グ22との間には、止水弁30が組み込まれている。こ
の止水弁30は、ハウジング22に水密に締結されたキ
ャップ34と、キャップ34とハウジング22にガイド
された弁体32と、ストレーナ38とを有する。弁体3
2は、ハウジング22とのガイド部35と、端部36と
を有しており、ガイド部35には通水時に水の通路とな
る開口部37が設けられている。ガイド部35は、ハウ
ジング22と噛み合っており、弁体32を回転させるこ
とにより、弁体32が軸方向にスライドする構成となっ
ている。従って、弁体32を回転させて端部36とハウ
ジング22に形成された弁座23とを着脱させることに
より、止水又は通水する。通水時には、端部36と弁座
23との隙間から流入した水は、開口部37を通り、ス
トレーナ38によりゴミを除去した後、ハウジング2
2,接続金具26を経て水栓本体部18の水流路55に
流れ込む。
【0032】給湯脚金具40は、給水脚金具20と同一
の構成を備え、図示しない給湯管からの湯を水栓本体部
18の湯流路130(図3参照)に流し込む。なお、こ
の給湯脚金具40の構成については、その説明を省略す
る。また、固定脚部17cにおいては、図2に示すよう
に、カラン14と連通する流路174(図3参照)に導
通する接続金具26および締め具28により、カラン1
4と固定脚部17cとが接続されている。そして、給水
脚金具20と同様に、Uパッキン27,Oリング29に
よりシールされており、流路174からはカラン14に
混合湯水が流れ出る。なお、湯流路130,流路174
等については後述する。
【0033】次に、外部ケーシング16に収納される水
栓本体部18の構成について、詳細に説明する。なお、
以下に説明する水栓本体部18全体が本発明にいう内部
部材である。図1のII−II線断面図(縦断面図)で
ある図3に示すように、この水栓本体部18は、外部ケ
ーシング16に密着する外側ケーシング50と、この外
側ケーシング50内に水密に装着される内側ケーシング
60とを備える。そして、この内側ケーシング60内に
は、湯水をその混合比を変更可能に混合するための混合
弁カートリッジ70と、カラン14からの吐水・止水の
切換および吐水量の調整を行なうための切り換え弁カー
トリッジ150とがそれぞれ水密に収納・固定されてい
る。
【0034】また、水栓本体部18の両端には、混合弁
カートリッジ70に作用して湯水の混合比を変更するた
めの温度調節ハンドル80と、切り換え弁カートリッジ
150に作用して吐水・止水の切換および吐水量の調整
を行なうための切り換えハンドル160とが、それぞれ
の握り部を外部ケーシング16から露出して組み付けら
れている。
【0035】外側ケーシング50には、給水脚金具20
における接続金具26と接続された水入り口51と、給
湯脚金具40における接続金具26と接続された湯入り
口52と、カラン出口170とが、それぞれ固定脚部1
7aないし17cの金具挿入孔25と同心となるよう形
成されている。そして、この外側ケーシング50内に内
側ケーシング60を水密に装着することで、両ケーシン
グの間に、水入り口51から水が流入する水流路55
と、湯入り口52から湯が流入する図示しない湯流路
と、混合湯水が後述するように内側ケーシング60内部
から流入する流路174とが、それぞれ個別に形成され
。このように水栓本体部18に形成された水流路5
5、湯流路並びに流路174は、既述したようにこの水
栓本体部18の外側ケーシング50と内側ケーシング6
0の間にあることから、これら通路を流れる水・湯並び
に混合湯水は外部ケーシング16の内周壁に接触するこ
とはない。
【0036】よって、水入り口51から水流路55に流
入した水は、内側ケーシング60に形成された図示しな
い孔を通過して混合弁カートリッジ70に流れ込む。一
方、湯入り口52から湯流路に流入した湯は、内側ケー
シング60に形成された図示しない孔を通過して混合弁
カートリッジ70に流れ込む。そして、後述する混合弁
カートリッジ70において湯水が混合され、混合湯水が
流路174からカラン14に流出する。
【0037】この外側ケーシング50は、エンジニアリ
ングプラスチックの一種であるポリフェニレンスルフィ
ド(PPS)を射出成形して形成されている。エンジニ
アリングプラスチックとは、構造材や、耐熱、耐じん性
の高いプラスチックで、引張強さが50MPa以上、衝
撃強さが50J/m以上、熱変形温度が100℃以上の
プラスチックをいう(プラスチック成形加工用語辞
典)。そして、本実施例の外側ケーシング50に用いた
PPSは、耐熱性・耐熱水性および耐圧性が特に優れた
プラスチックである。また、本実施例では、内側ケーシ
ング60もPPSにより形成されている。実施例ではP
PSにより外側ケーシング50等を形成したが、PPS
以外のプラスチックであっても性能的に優れたプラスチ
ックであれば使用できることは勿論である。例えば、ポ
リイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリ
エーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルス
ルフォン(PES)、ポリスルフォン(PSF)、ポリ
アリレート(PAR)、ポリエーテルイミド(PEI)
等も使用可能である。
【0038】次に、外側ケーシング50内に収納される
混合弁カートリッジ70について説明する。この混合弁
カートリッジ70は、感温ばね室90と、バイアスばね
室100と、スライド室120とを備える。この混合弁
カートリッジ70はその外周に湯流路130を備え、内
側ケーシング60に混合弁カートリッジ70が水密に収
納されることで、この湯流路130と湯入り口52とは
内側ケーシング60に形成された孔を介して連通する。
この湯流路130からバイアスばね室100への湯の通
路である湯側ポート132には、後述の可動弁体110
が着座する湯側弁座134が形成されている。また、混
合弁カートリッジ70はその外周に水流路140を備
え、この水流路140と水入り口51とは内側ケーシン
グ60に形成された孔を介して連通する。この水流路1
40から感温ばね室90への水の通路である水側ポート
142には、後述の可動弁体110が着座する水側弁座
144が形成されている。
【0039】湯側弁座134と水側弁座144との間に
は、湯側弁座134および水側弁座144のいずれかに
着座するよう可動弁体110が摺動自在に嵌合されてい
る。この可動弁体110は、感温ばね室90に収納され
た感温ばね92のばね力をばね受け94を通じて受ける
と共に、バイアスばね室100に収納されたバイアスば
ね102のばね力を受け、これらのばね力の釣合によ
り、その位置が定まる。また、この可動弁体110に
は、バイアスばね室100と感温ばね室90とを連通す
る連通孔111が形成されている。
【0040】よって、湯流路130に流入した湯は、可
動弁体110と湯側弁座134との間の間隙を通過して
バイアスばね室100に流入し、その後、連通孔111
を通過して感温ばね室90内に流入する。一方、水流路
140に流入した水は、可動弁体110と水側弁座14
4との間の間隙を通過して感温ばね室90内に流入す
る。このため、この感温ばね室90内において湯水が混
合され、その混合比は、可動弁体110とその両側の弁
座との間の間隙の比で定まる。そして、混合弁カートリ
ッジ70の感温ばね室90において混合された湯水は、
後述の切り換え弁カートリッジ150を経て流路174
に流入し、カラン14から吐水される。
【0041】感温ばね92は、温度に応じて弾性係数が
変化する金属によって形成されている。温度に応じて弾
性係数が変化する金属材料としては、ニッケル・チタン
合金からなる形状記憶合金(SMA)の範疇に属する合
金が知られている。このSMAが温度に応じて弾性係数
を変化させることにより、感温ばね92のばね定数が温
度に応じて変化する。一方、バイアスばね102は温度
に関して一定のばね定数を有する通常のばね材料により
形成されている。
【0042】スライド室120には、バイアスばね10
2のばね受け122が軸方向変位自在、かつ回転不能に
混合弁カートリッジ70の内側にスプライン嵌合されて
おり、ばね受け122の内ねじには、温度調節ハンドル
80に固定されたウォーム124が噛み合っている。従
って、温度調節ハンドル80を回転させることにより、
ウォーム124が回転し、ばね受け122が軸方向にス
ライドして、バイアスばね102の付勢量が変化する。
この結果、感温ばね92とバイアスばね102との釣合
が崩れて可動弁体110は新たな釣合の位置まで変位
し、可動弁体110とその両側の弁座との間の新たな間
隙の比となるよう湯水の混合比が変化して、混合湯水の
温度が変わる。
【0043】温度調節ハンドル80によりバイアスばね
102の付勢量を調節することにより出湯温度を設定し
た後は、次に説明するように感温ばね92とバイアスば
ね102により出湯温度が調節される。
【0044】出湯開始後、混合湯水が設定温度となり、
給湯機からの給湯温度,水道水温又は流量等の条件が定
常状態にある時には、可動弁体110は、感温ばね室9
0内の混合湯水の温度により発生する感温ばね92のば
ね力とバイアスばね102のばね力との釣合により位置
が決定され、静止している。この状態から、給湯機から
の給湯温度、水道水温又は流量等の条件が外乱により変
動し、混合湯水の温度が設定温度より高くなると、感温
ばね92は、この温度変化に応じてばね定数を変化さ
せ、ばね力を増大させる。このことにより、感温ばね9
2のばね力とバイアスばね102のばね力との釣合が崩
れ、感温ばね92は、バイアスばね102の予荷重を増
加させ、可動弁体110を図3左方に変位させる。この
可動弁体110の変位に従って、湯の割合が減少し、混
合湯水の温度が低下する。
【0045】反対に、混合湯水の温度が設定温度より低
くなると、感温ばね92は、この温度変化に応じてばね
定数を変化させ、そのばね力を減少させる。このことに
より、感温ばね92のばね力とバイアスばね102のば
ね力との釣合が崩れ、感温ばね92に対してバイアスば
ね102が作用することにより、可動弁体110を図3
右方に変位させる。この可動弁体110の変位に従っ
て、水の割合が減少し、混合湯水の温度が上昇する。こ
うした感温ばね92の作用により混合湯水の温度は設定
温度に保持される。
【0046】切り換え弁カートリッジ150は、混合湯
水の吐水・止水の切換および吐水量の調整を行なうため
の切り換え弁152をハウジング153内に回動自在に
収納して備える。また、その外周には、混合湯水を流路
174に流入させるための環状の流路172を備える。
そして、内側ケーシング60に切り換え弁カートリッジ
150が水密に収納されることで、この流路172と流
路174とは、内側ケーシング60に形成された連通孔
61を介して連通する。この切り換え弁152には、感
温ばね室90において混合された湯水が切り換え弁15
2の端面から流入する流入室154が形成されており、
この流入室154を覆うよう、切り換え弁152には弁
体155が取り付けられている。一方、ハウジング15
3には、切り換え弁152の回転により弁体155を介
してその開口面積が可変し上記流路172と連通する湯
水通過孔156が穿孔されている。また、切り換え弁1
52は切り換えハンドル160に固定されており、切り
換えハンドル160を回転させることにより、切り換え
弁152が回転する。
【0047】よって、切り換えハンドル160を介して
切り換え弁152を回転させることで、切り換え弁15
2の弁体155により湯水通過孔156は開口され、そ
の開口面積に応じた吐水量の混合湯水が、流路172,
内側ケーシング60の連通孔61,流路174を経てカ
ラン14から吐水される。つまり、上記した切り換え弁
カートリッジ150により、カラン14からの混合湯水
の吐水・止水の切換および吐水量の調整がなされる。
【0048】次に、上記した湯水混合水栓10の組み付
けの様子について説明する。まず、筒状体として鋳型成
形された外部ケーシング16にその端部の開口部から水
栓本体部18を嵌め込む。この際、水栓本体部18にお
ける水入り口51と外部ケーシング16における固定脚
部17aの金具挿入孔25と、水栓本体部18における
湯入り口52と外部ケーシング16における固定脚部1
7bの金具挿入孔25と、水栓本体部18におけるカラ
ン出口170と外部ケーシング16における固定脚部1
7cの金具挿入孔25とを、それぞれ一致させる。こう
して、水栓本体部18は外部ケーシング16に密着して
収納される。なお、水栓本体部18における外側ケーシ
ング50にはその外周両端にOリング56が装着されて
いるので、水栓本体部18の嵌め込みにより水栓本体部
18は外部ケーシング16に収納・固定されるととも
に、水栓本体部18は不用意に長手方向にずれることが
ない。
【0049】次いで、給水脚金具20,給湯脚金具40
およびカラン14における接続金具26を、外部ケーシ
ング16の各固定脚部17aないし17cの金具挿入孔
25,水栓本体部18の水入り口51,湯入り口52お
よびカラン出口170にそれぞれ挿入する。その後、締
め具28により各脚金具とカランとを湯水混合水栓10
の外部ケーシング16に固定して水や湯の通路を給水管
および給湯管と接続する。そして、温度調節ハンドル8
0,切り換えハンドル160を、水栓本体部18の両端
に組み付け、湯水混合水栓10を完成させる。
【0050】以上説明したように第1実施例の湯水混合
水栓10では、湯水混合水栓10の外観をなす外部ケー
シング16は鋳型成形品でありながら、この外部ケーシ
ング16の内部においては、単に水栓本体部18を収納
できればよくシール性の確保や混合弁カートリッジ7
0,切り換え弁カートリッジ150の組み込み並びに
水,湯等の通路形成のための機械加工が不要となる。こ
の結果、この第1実施例の湯水混合水栓10によれば、
高級感を備えた湯水混合水栓の製造工程の簡略化を図る
ことができる。
【0051】また、外部ケーシング16の内部において
は単に水栓本体部18を収納できればよいことから、第
1実施例の湯水混合水栓10では、水栓本体部18を外
部ケーシング16の内部において鋳肌のまま収納するこ
とができる。この結果、第1実施例の湯水混合水栓10
によれば、水栓本体部18の収納のための外部ケーシン
グ16内部の機械加工が一切必要ないので湯水混合水栓
の製造工程をより一層簡略化することができる。更に、
鋳肌のままであるので湯水混合水栓10の耐食性を向上
させることもできる。
【0052】加えて、外部ケーシング16の形状を、混
合弁カートリッジ70,切り換え弁カートリッジ150
の組み込みや水,湯および混合湯水の通路形成等に左右
されることなく変更することが可能である。このため、
第1実施例の湯水混合水栓10では、外部ケーシング1
6の設計の自由度を拡大することができる。よって、第
1実施例の湯水混合水栓10によれば、高級感を備えた
湯水混合水栓の外観(意匠)の多様化を図ることができ
る。更に、外部ケーシング16の形状に拘らず水栓本体
部18を共通化できるので、第1実施例の湯水混合水栓
10によれば、部材の共通化を通してコストダウンを図
ることができる。
【0053】また、第1実施例の湯水混合水栓10で
は、水栓本体部18を外部ケーシング16に収納・固定
するに当たり、水栓本体部18を外部ケーシング16に
密着させた。このため、水栓本体部18を外部ケーシン
グ16により外部から補強することができる。よって、
第1実施例の湯水混合水栓10によれば、水栓本体部1
8を種々のエンジニアリングプラスチックにて形成する
ことができ、湯水混合水栓10の軽量化を図ることがで
きる。
【0054】更に、湯水混合水栓10を製造するに当た
っては、鋳型成形された外部ケーシング16の開口部か
ら水栓本体部18を嵌め込んで水栓本体部18を外部ケ
ーシング16に収納・固定し、給水脚金具20,給湯脚
金具40およびカラン14に締め具28を介して外部ケ
ーシング16を固定するだけでよい。よって、外部ケー
シング16の分割成形やその組み付け等を必要としない
ので、容易に湯水混合水栓10を製造することができ
る。
【0055】また、第1実施例の湯水混合水栓10は、
次のような効果を奏する。 湯水混合水栓10は、外部ケーシング16に収納・固
定した水栓本体部18に、弁装置として混合弁カートリ
ッジ70,切り換え弁カートリッジ150を備える。こ
のため、湯水混合水栓10によれば、水栓本体部18の
通路を流れる湯や水に対して、これらの流れの停止や切
り換え、湯水の混合およびその混合比の調整、吐水量の
調整等の種々の制御を行なうことができる。 湯水混合水栓10は、混合弁カートリッジ70,切り
換え弁カートリッジ150等のハウジングを有する弁装
置を用いた。このため、湯水混合水栓10によれば、こ
れら弁装置の組み付けを容易とし、弁装置に不良が生じ
た場合でも容易に弁装置を交換することができる。 湯水混合水栓10は、鋳型成形された外部ケーシング
16の開口の端部を、混合弁カートリッジ70,切り換
え弁カートリッジ150とその駆動部である温度調節ハ
ンドル80,切り換えハンドル160とを連絡する連絡
口とした。このため、湯水混合水栓10によれば、外部
ケーシング16の開口の端部をこの連絡口に兼用して外
部ケーシング16に必要な穴を少なくし、外部ケーシン
グ16の強度を維持することができる。 湯水混合水栓10は、水栓本体部18の水入り口5
1,湯入り口52およびカラン出口170にそれぞれ連
通する貫通孔(金具挿入孔25)を備える外部ケーシン
グ16を用いた。このため、湯水混合水栓10によれ
ば、この貫通穴を経て水栓本体部18に湯や水を供給し
たり、水栓本体部18から湯や水或いは混合湯水を吐水
できる。 湯水混合水栓10では、図2,図3から明らかなよう
に、外部ケーシング16の脚17a,17bは、給水脚
金具20,給湯脚金具40を介して給水管、給湯管にそ
れぞれ固定されており、この給水管および給湯管から供
給された湯水は、それぞれの脚内壁の鋳肌面はもとより
外部ケーシング16の内周壁面に接触することなく水栓
本体部18の水流路55の水入り口51,湯入り口52
に導かれる。そして、この湯水は、その後、水栓本体部
18の内部に外部ケーシング16の内壁面から区画して
形成された水流路、湯流路を通過し、外部ケーシング1
6の内周壁面に接触することなくカラン14に導かれて
外部に吐水される。このため、鋳肌面を湯水に一切晒さ
ないので、耐食性を高めることができる。 湯水混合水栓10では、図2,図3から明らかなよう
に、外部ケーシング16の脚17a,17bを給水脚金
具20,給湯脚金具40を介して給水管、給湯管に固定
してこれを一体化させている。このため、この脚17
a,17b自体で、あるいは給水脚金具20,給湯脚金
具40自体で、若しくは給水管、給湯管自体でこの湯水
混合水栓10を壁面等に固定支持することができる。こ
のため、外部ケーシング16に収納された水栓本体部1
8には水栓固定のための力が掛からないので、水栓本体
部18の損傷を招くことはない。
【0056】次に、第2実施例に係る湯水混合水栓につ
いて説明する。なお、上記した第1実施例に係る湯水混
合水栓10と相違する構成について詳細に説明し、共通
する部材については、その説明或いは図示を省略すると
ともに第1実施例と同一の数値記号を用いることとす
る。また、第1実施例に係る湯水混合水栓10と共通す
る部材については、その説明を省略し図示するに止める
こととする。
【0057】第2実施例に係る湯水混合水栓310は、
その概略斜視図である図4に示すように、本体部312
の形状が湯水混合水栓10の本体部12と異なり、ま
た、本体部312を構成する外部ケーシング316も湯
水混合水栓10の外部ケーシング16とその形状および
機能で異なる。一方、外部ケーシング316に収納・固
定される水栓本体部318(図5参照)は、湯水混合水
栓10の水栓本体部18とその外形形状が異なるに過ぎ
ない。
【0058】図4に示すように、外部ケーシング316
は、湯水混合水栓10と同様に、給水脚金具20,給湯
脚金具40およびカラン14に固定される固定脚部17
a,17bおよび固定脚部17c(図5参照)を備え
る。一方、外部ケーシング316は、湯水混合水栓10
における外部ケーシング16と異なり、その両端に開口
部を閉塞する着脱自在の蓋体319a,319bを備え
る。この蓋体319a,319bは、温度調節ハンドル
80,切り換えハンドル160をケーシング端部から突
出させて、外部ケーシング316両端の開口部を塞ぐも
のであり、外部ケーシング316と同様に、鋳型成形さ
れる。そして、外部ケーシング316に水栓本体部31
8が収納・固定された後に、上記したように外部ケーシ
ング316に取り付けられる。
【0059】次に、外部ケーシング316,水栓本体部
318の構成および外部ケーシング316による水栓本
体部318の収納の様子について、内部機構の詳細を省
略した図4のIII−III線に沿った断面図である図
5を用いて説明する。なお、この図5には、外部ケーシ
ング316が固定される給水脚金具20を合わせて図示
することとする。
【0060】図5に示すように、第2実施例の湯水混合
水栓310の主要な外観をなす外部ケーシング316
は、湯水混合水栓10における外部ケーシング16と同
様、青銅,黄銅や種々の銅合金等を用いて鋳型成形され
ており、その内部に水栓本体部318収納用の収納空間
317を有する。また、外部ケーシング316は、この
収納空間317内に、水栓本体部318を保持するため
の上下のリブ320,321を、外部ケーシング316
の長手方向に沿って備える。このリブ320,321
は、外部ケーシング316の鋳型成形時に、外部ケーシ
ング316と一体に鋳型成形されたものである。また、
各リブ320,321は、後述する水栓本体部318に
設けた上下の回り止め部322が支障なく挿入できるよ
う、その間隔を考慮して鋳型成形されている。
【0061】外部ケーシング316に収納される水栓本
体部318は、混合弁カートリッジ70,切り換え弁カ
ートリッジ150のほか、水,湯および混合湯水の通路
を有し、その内部構成は、湯水混合水栓10における水
栓本体部18と同一である。そして、その外形形状にお
いて、湯水混合水栓10の水栓本体部18と異なる。即
ち、図5に示すように、水栓本体部318は、外側ケー
シング50の外周面の上下に、回り止め部322を、水
栓本体部318の長手方向に沿って備える。この場合、
水栓本体部318の外側ケーシング50は、エンジニア
リングプラスチックの一種であるポリフェニレンスルフ
ィド(PPS)を射出成形して形成されているので、回
り止め部322は外側ケーシング50の外周面に一体に
形成される。なお、この回り止め部322は、水栓本体
部318の長手方向に沿って形成されている必要はな
く、射出成形における金型の都合に合わせて外側ケーシ
ング50の外周面の上下に一部のみ形成されていてもよ
い。
【0062】そして、次のようにして組み付けること
で、水栓本体部318を回転させることなく、外部ケー
シング316の収納空間317に水栓本体部318をリ
ブ320,321を介して収納・固定することができ
る。しかも、外部ケーシング316は、収納空間317
において水栓本体部318を保持するリブ320,32
1を介して水栓本体部318とその一部に接触すること
になる。
【0063】つまり、リブ320,321を一体にして
鋳型成形された外部ケーシング316にその端部の開口
部から水栓本体部318の一端を入れ込み、その際、こ
のリブ320,321に水栓本体部318の上下の回り
止め部322を挿入する。そして、上下の回り止め部3
22がリブ320,321に挿入された状態のまま、こ
の水栓本体部318を押し込む。この水栓本体部318
の押し込みを、外部ケーシング316における各固定脚
部17aないし17cの金具挿入孔25に水栓本体部3
18における水入り口51,湯入り口52およびカラン
出口170がそれぞれ一致するまで継続する。
【0064】次いで、給水脚金具20,給湯脚金具40
およびカラン14における接続金具26を、外部ケーシ
ング316の各固定脚部17aないし17cの金具挿入
孔25,水栓本体部318の水入り口51,湯入り口5
2およびカラン出口170にそれぞれ挿入する。次に、
締め具28により各脚金具とカランとを湯水混合水栓3
10の外部ケーシング316に固定して水や湯の通路を
給水管および給湯管と接続する。その後、温度調節ハン
ドル80および切り換えハンドル160の水栓本体部3
18両端への組み付けと、外部ケーシング316両端へ
の蓋体319a,319bの固定を経て、湯水混合水栓
310を完成させる。
【0065】以上説明したように第2実施例の湯水混合
水栓310では、第1実施例における湯水混合水栓10
と同様に、外部ケーシング316は鋳型成形品でありな
がら、その内部においてはシール性の確保等のための機
械加工が不要となり、鋳肌のままとすることができる。
この結果、第2実施例の湯水混合水栓310によれば、
第1実施例における湯水混合水栓10と同様に、高級感
を備えた湯水混合水栓の製造工程の簡略化を図ることが
できるとともに、湯水混合水栓310の耐食性を向上さ
せることもできる。また、第1実施例における湯水混合
水栓10と同様に、外部ケーシング316の設計の自由
度の拡大を通した湯水混合水栓の外観(意匠)の多様化
や、水栓本体部318の共通化およびコストダウンを図
ることができる。
【0066】更に、湯水混合水栓310を製造するに当
たっても、鋳型成形された外部ケーシング316の開口
部から水栓本体部318を押し込んで、水栓本体部31
8を外部ケーシング316にリブ320,321を介し
て収納・固定し、給水脚金具20,給湯脚金具40およ
びカラン14に締め具28を介して外部ケーシング31
6を固定するだけでよい。よって、第2実施例にあって
も、第1実施例と同様に、外部ケーシング316の分割
成形やその組み付け等を必要としないので、容易に湯水
混合水栓310を製造することができる。
【0067】また、上記した第2実施例の湯水混合水栓
310では、鋳型成形した外部ケーシング316を、水
栓本体部318を保持するリブ320,321を介して
水栓本体部318とその一部に接触させ、この水栓本体
部318を収納・固定するものとした。これにより、外
部ケーシング316の収納空間317において外部ケー
シング316と水栓本体部318との間に両者が非接触
の部分を形成できる。この結果、第2実施例の湯水混合
水栓310によれば、この非接触の部分の収納空間31
7に存在する空気により、必然的に水栓本体部318の
断熱を図ることができる。
【0068】しかも、外部ケーシング316の収納空間
317において水栓本体部318を保持するとともに外
部ケーシング316と水栓本体部318とをその一部に
おいて接触させるに当たり、鋳型成形した外部ケーシン
グ316の内部に設けられたリブ320,321を用い
た。よって、第2実施例の湯水混合水栓310によれ
ば、外部ケーシング316の鋳型成形時に、このリブ3
20,321を外部ケーシング316に一体に容易に設
けることができ、湯水混合水栓310の製造工程のより
一層の簡略化とコストダウンとを図ることができる。ま
た、外部ケーシング316内部にリブ320,321を
形成して外部ケーシング316の肉厚を薄くできるの
で、湯水混合水栓310の軽量化を図ることができる。
【0069】また、第2実施例の湯水混合水栓310で
は、第1実施例の湯水混合水栓10と同様に、〜の
効果を奏することができる。
【0070】次に、第3実施例に係る湯水混合水栓35
0について説明する。この湯水混合水栓350は、その
縦断面図である図6に示すように、上記した第1実施例
に係る湯水混合水栓10と外部ケーシングの形状および
水栓本体部18の収納の仕方において相違し、水栓本体
部18を始めとする他の構成部材についてはその構成が
同一である。
【0071】図6に示すように、湯水混合水栓350に
おける外部ケーシング360は、外部ケーシング16と
同様、青銅,黄銅や種々の銅合金等を用いて鋳型成形し
た筒状体の鋳型成形品であるものの、外部ケーシング1
6と異なり水栓本体部18を間隙を持って収納できる収
納空間361を有する。そして、外部ケーシング360
と水栓本体部18との間には、ゴム等の弾性体から形成
され水栓本体部18外周に嵌め込まれた弾性リング36
2が圧縮された状態で介在する。
【0072】そして、次のようにして組み付けること
で、水栓本体部18を外部ケーシング360の収納空間
361に弾性リング362を介して収納・固定すること
ができる。しかも、外部ケーシング360は、収納空間
361において水栓本体部18を保持する弾性リング3
62を介して水栓本体部18とその一部に接触すること
になる。
【0073】つまり、筒状体として鋳型成形された外部
ケーシング360の収納空間361にその端部の開口部
から水栓本体部18を挿入する。この際、水栓本体部1
8の外周には、弾性リング362が嵌め込み固定されて
いるので、弾性リング362を圧縮させて、水栓本体部
18を外部ケーシング360の収納空間361に挿入す
る。そして、水栓本体部18の挿入を、外部ケーシング
360における各固定脚部17aないし17c(図6に
は固定脚部17cのみ図示する)の金具挿入孔25に水
栓本体部18における水入り口51,湯入り口52およ
びカラン出口170がそれぞれ一致するまで継続する。
これにより、弾性リング362の復元力により水栓本体
部18は外部ケーシング360の収納空間361内に収
納・固定される。
【0074】次いで、第1実施例の湯水混合水栓10と
同様に、給水脚金具,給湯脚金具およびカランにおける
接続金具26を、外部ケーシング360の各固定脚部の
金具挿入孔25,水栓本体部18の水入り口51,湯入
り口52およびカラン出口170にそれぞれ挿入する。
その後、締め具により各脚金具とカランとを湯水混合水
栓350の外部ケーシング360に固定して水や湯の通
路を給水管および給湯管と接続する。その後、温度調節
ハンドル80および切り換えハンドル160の水栓本体
部18両端への組み付けを経て、湯水混合水栓350を
完成させる。
【0075】以上説明したように第3実施例の湯水混合
水栓350では、第1実施例における湯水混合水栓10
と同様に、鋳型成形品である外部ケーシング360の内
部においてはシール性の確保等のための機械加工が不要
となり、鋳肌のままとすることができる。また、第3実
施例の湯水混合水栓350では、第2実施例における湯
水混合水栓310と同様に、外部ケーシング360の収
納空間361において外部ケーシング360と水栓本体
部18との間に両者が非接触の部分を形成して水栓本体
部18を収納・固定した。
【0076】この結果、第3実施例の湯水混合水栓35
0によれば、第1実施例における湯水混合水栓10や第
2実施例における湯水混合水栓310の備える上記した
種々の効果、例えば高級感を備えた湯水混合水栓の製造
工程の簡略化や外部ケーシング360と水栓本体部18
とが非接触の部分の収納空間361に存在する空気によ
る断熱等の効果を奏することができる。
【0077】更に、第3実施例の湯水混合水栓350で
は、鋳型成形した外部ケーシング360とこれに収納・
保持固定される水栓本体部18との間に弾性リング36
2を介在させた。これにより、給水管や給湯管から湯や
水が通路に脈動して流入し水栓本体部18が振動して
も、第3実施例の湯水混合水栓350では、この振動を
弾性リング362で吸収して水栓本体部18を保持する
ことすることができる。この結果、第3実施例の湯水混
合水栓350によれば、水栓本体部18の振動に起因す
る不具合、例えば外部ケーシング360との接触による
破損等を回避することができる。
【0078】また、第3実施例の湯水混合水栓350に
おける弾性リング362は、外部ケーシング360と水
栓本体部18との間に介在し両者に密着しているので、
この弾性リング362を介して水栓本体部18をその外
部から補強することができる。なお、第3実施例の湯水
混合水栓350にあっても、第1,第2実施例の湯水混
合水栓10,310と同様に、〜の効果を奏するこ
とができる。
【0079】次に、上記した実施例の湯水混合水栓の変
形例について説明する。図7に示すように、この変形例
では、第3実施例の湯水混合水栓350における水栓本
体部18外周に嵌め込まれた弾性リング362に換え
て、外部ケーシング360および水栓本体部18に内外
接即ち密着して外部ケーシング360,水栓本体部18
に嵌め込まれる弾性キャップ363を用いた。このよう
にすることで、上記した第3実施例の湯水混合水栓35
0の有する種々の効果を奏することができる。しかも、
この弾性キャップ363を用いることで、弾性リング3
62を水栓本体部18の外周に嵌め込むための溝加工が
不要となるので、その製造工程を簡略化することができ
る。また、水栓本体部18をその両端で収納空間361
に保持するので、水栓本体部18を固定するための作業
が外部ケーシング360の端部のみで行なえるため容易
となる。この場合、弾性キャップ363を、既述したエ
ンジニアリングプラスチックを用いて射出成形した樹脂
製キャップとすることもできる。更には、弾性キャップ
363外部ケーシング360および水栓本体部18と広
い範囲に亘って密着するので、水栓本体部18をより効
果的に補強することができる。
【0080】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0081】例えば、上記各実施例では湯水混合水栓に
ついて説明したが、水或いは湯のみを吐水する水栓は勿
論、石鹸水,薬剤水,ムース,アルコール,食塩水など
の流体を吐水する水栓であってもよい。また、この場合
には流体の吐水・止水の切換および吐水量の調整を必要
とするに過ぎないので、外部ケーシング16を一方が閉
塞したものとすることもできる。
【0082】また、水栓本体部18をSMAによる感温
ばね92(感温素子)を用いて混合湯水の温度制御を行
なう構成としたが、水栓本体部18をワックスエレメン
トを用いる構成とすることもできる。もとより、感温素
子による温度制御を行なわない構成であってもかまわな
い。また、湯水混合水栓10をカラン14のみから吐水
する構成としたが、カランとシャワーの選択吐水が可能
な構成や、カランに換えてシャワーからのみ吐水する構
成とすることもできる。
【0083】更に、上記した実施例では、図5に示すよ
うに、外部ケーシング316にリブ320,321を設
けるに当たり、外部ケーシング316の上下にリブ32
0,321を備え付けた。しかし、外部ケーシング31
6の収納空間317内に、水栓本体部318の左右にリ
ブを設けることもできる。この場合には、このリブの内
部を水栓本体部の水入り口,湯入り口に連通させ、水栓
本体部への入り口とし、このリブを経て水栓本体部に湯
や水を供給することもできる。或いは、リブ320,3
21を外部ケーシング316に一体に設けたが、外側ケ
ーシング50に設けることもできる。
【0084】また、弾性リング362に替えて、水栓本
体部と略同一長さの筒状の弾性体を、外部ケーシングと
水栓本体部との間に介在させて、この弾性体をその内外
周の全周に亘り外部ケーシングおよびと水栓本体部と密
着するよう構成することもできる。
【0085】更に、上記した各実施例では、外部ケーシ
ングを一体のものとして鋳造形成した場合について説明
したが、外部ケーシングを上下或いは左右の各ピースに
分割可能なものとしてこの各ピースを鋳造形成し、両ピ
ースを接合することで外部ケーシングとなるよう構成す
ることもできる。この場合には、各ピースの接合前にお
いて内部部材を収納し、その後両ピースを接合すればよ
いことから、内部部材の組み付けが容易となる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の水栓
では、水栓の外観をなす外部ケーシングは鋳型成形品で
ありながら、この外部ケーシングの内部においては、流
体の入口および出口とこれらを連通する通路とを備える
内部部材を単に収納空間に収納・保持できればよい。し
かも、外部ケーシングの鋳型成形を通して、水栓として
の外観形状を収納空間の形状に拘わらず形成できるの
で、水栓設置場所や施設に応じて種々の異形形状を取り
得る水栓にあっても、シール性の確保や水,湯等の通路
形成のための機械加工が不要となる。この結果、請求項
1記載の水栓によれば、高級感を備えた水栓の製造工程
の簡略化を図ることができる。
【0087】また、外部ケーシングの内部においては単
に内部部材を収納できればよいことから、請求項1記載
の水栓では、内部部材を外部ケーシングの内部において
鋳肌のまま収納することができる。この結果、請求項1
記載の水栓によれば、内部部材の収納のための外部ケー
シング内部の機械加工が一切必要ないので水栓の製造工
程をより一層簡略化することができる。しかも、鋳肌の
ままとしておくことができるので、耐食性を向上させる
こともできる。更には、供給された流体を吐水するに当
たり、外部ケーシングの鋳肌の内周壁面を流体に一切晒
さないので、耐食性を高めることができる。
【0088】加えて、外部ケーシングの形状を、流体の
通路形成等に左右されることなく変更することが可能で
ある。このため、請求項1記載の水栓では、外部ケーシ
ングの設計の自由度を拡大することができる。よって、
請求項1記載の水栓によれば、高級感を備えた水栓の外
観(意匠)の多様化を図ることができる。更に、外部ケ
ーシングの形状に拘らず内部部材を共通化することも可
能であることから、請求項1記載の水栓によれば、部材
の共通化を通してコストダウンを図ることができる。
【0089】請求項2記載の水栓では、内部部材の弁装
置とその駆動部とを外部ケーシングの連絡口を経て連絡
した。よって、請求項2記載の水栓によれば、内部部材
の弁装置の駆動部を外部ケーシングの側から操作するこ
とで、内部部材の通路に流れる流体に対して、流体の流
れの停止,切り換え,2種以上の流体の混合,その混合
比の調節,流速並びに流量の調節等の種々の制御をする
ことができる。
【0090】請求項3記載の水栓では、外部ケーシング
の脚部を流体の供給管に固定して当該供給管と一体化す
ることができるので、この脚自体で、あるいは供給管自
体でこの水栓を壁面等に固定支持することができる。こ
のため、外部ケーシングに収納された内部部材には水栓
固定のための力を掛けることがなく、水栓固定に際して
内部部材に損傷を招かない。
【0091】請求項4記載の水栓では、外部ケーシング
に収納・保持される内部部材を、通路を流れる流体を制
御する弁装置を備えるものとし、内部部材の弁装置とそ
の駆動部とを外部ケーシングの連絡口を経て連絡した。
よって、請求項4記載の水栓によっても、内部部材の弁
装置の駆動部を外部ケーシングの側から操作すること
で、内部部材の通路に流れる流体に対して、流体の流れ
の停止,切り換え,2種以上の流体の混合,その混合比
の調節,流速並びに流量の調節等の種々の制御をするこ
とができる。
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る湯水混合水栓10の
平面図。
【図2】内部機構の詳細を省略した図1のI−I線断面
図。
【図3】図1のII−II線断面図。
【図4】第2実施例に係る湯水混合水栓310の概略斜
視図。
【図5】内部機構の詳細を省略した図4のIII−II
I線に沿った断面図。
【図6】第3実施例に係る湯水混合水栓350の縦断面
図。
【図7】第3実施例に係る湯水混合水栓350の変形例
における縦断面図。
【符号の説明】
10…湯水混合水栓 12…本体部 14…カラン 16…外部ケーシング 18…水栓本体部 20…給水脚金具 40…給湯脚金具 50…外側ケーシング 51…水入り口 52…湯入り口 55…水流路 60…内側ケーシング 70…混合弁カートリッジ 80…温度調節ハンドル 150…切り換え弁カートリッジ 160…切り換えハンドル 172…流路 174…流路 310…湯水混合水栓 316…外部ケーシング 317…収納空間 318…水栓本体部319a,319b… 蓋体 320,321…リブ 322…回り止め部 350…湯水混合水栓 360…外部ケーシング 361…収納空間 362…弾性リング 363…弾性キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−208369(JP,A) 実開 昭63−100566(JP,U) 特公 昭48−92(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 27/00 - 27/12 F16K 11/00 - 11/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された流体を吐水口から吐水する水
    栓であって、 前記流体が流れ込む入口と前記吐水口に繋がる出口と、
    該入口と出口を連通する通路とを有し、前記吐水口から
    の吐水を司る水栓機能を発揮する内部部材と、該内部部材を収納するための収納空間を内部に形成し、
    前記水栓としての外観形状を前記収納空間の形状に拘わ
    らず形成するよう鋳造さ れ、前記内部部材を前記収納空
    に収納・保持する外部ケーシングとを備え、 前記内部部材は、前記通路を流れる流体を制御する弁装
    置を備え、前記供給された流体を、前記外部ケーシング
    の内周壁面に接触させることなく前記入口に導くと共
    に、前記通路を通過した流体を、前記外部ケーシングの
    内周壁面に接触させることなく前記出口から前記吐水口
    に導くよう構成されている水栓。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水栓であって、前記外部ケーシングは、前記収納空間に収納された前記
    内部部材の前記弁装置と該弁装置の駆動部とを連絡する
    連絡口を有する 水栓。
  3. 【請求項3】 供給された流体を吐水口から吐水する水
    栓であって、 前記流体が流れ込む入口と前記吐水口に繋がる出口と、
    該入口と出口を連通する通路とを有し、前記吐水口から
    の吐水を司る水栓機能を発揮する内部部材と、 該内部部材を収納するための収納空間を内部に形成し、
    前記水栓としての外観形状を前記収納空間の形状に拘わ
    らず形成するよう鋳造され、前記内部部材を前記収納空
    間に収納・保持する外部ケーシングとを備え、 前記外部ケーシングは、外部に突出して前記流体の供給
    管への固定部とされる脚部を有し、 該脚部は、前記収納空間に連通すると共に前記内部部材
    の入口又は出口と連通する管路を形成することを特徴と
    する水 栓。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の水栓であって、前記内部部材は、前記通路を流れる流体を制御する弁装
    置を有し、 前記外部ケーシングは、前記収納空間に収納された前記
    内部部材の前記弁装置と該弁装置の駆動部とを連絡する
    連絡口を有する 水栓。
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