JP7222198B2 - 湯水混合水栓 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、湯水混合水栓に関する。
従来、湯水の混合量および吐水量を調節して吐水口から湯水を吐出する湯水混合水栓において金属製の筒状の外郭部材に樹脂製の内部流路部材が挿入された構造が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002-228040号公報
ところで、筒状の外郭部材に樹脂製の内部流路部材が挿入された構造においては、外郭部材と内部流路部材との間に流路の一部が形成されるため、外郭部材と内部流路部材との間にシール部材が必要となる。外郭部材と内部流路部材との間にシール部材がある場合、水密性を保つためにはシール部材を適切なしめ代で圧縮する必要がある。換言すれば、組み付ける際にシール部材を圧縮する必要がある。このとき、シール部材の圧縮方向は、外郭部材と内部流路部材との接触面方向、つまり、管(外郭部材)の径方向である。一方で、内部流路部材の挿入方向は、外郭部材の軸方向であり、圧縮方向と挿入方向が異なることから、組み立て性が極端に低下してしまうという課題を抱えていた。
また、外郭部材と内部流路部材との間に流路の一部が形成されるため、外郭部材を鉛などの有害金属を含有する合金で形成した場合に、全世界的に厳格化傾向にある溶出規制に適応できないおそれがある。
実施形態の一態様は、有害金属の溶出を抑制しながら、組み立て性を向上させることができる湯水混合水栓を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る湯水混合水栓は、外郭を形成する金属製の筒状の外郭部材と、前記外郭部材に挿入され、内部に流路が形成される樹脂製の内部流路部材とを備え、前記内部流路部材は、それぞれの供給源から供給される水および湯を混合する湯水混合部と該湯水混合部で混合された湯水の流量を調整する流量調整部とが設けられる本体と、前記本体の外周面に取り付けられ、前記本体に取り付けられた状態において該本体の前記外周面との間に前記流路の一部を形成して当該内部流路部材で前記流路を完結させる蓋体とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、内部流路部材で流路を完結させているため、内部流路部材が外郭部材に収容された状態で外郭部材と水とが接することがない。このため、外郭部材と内部流路部材との間をシール部材などでシールする必要がない。このように、外郭部材と水とが接しないことで有害金属の溶出を抑制しながら、内部流路部材の挿入時にシール部材の圧縮なども不要なため、組み立て性を向上させることができる。
また、内部流路部材で流路を完結させようとすると、流路が複雑化して金型の抜きなどの製造上の問題により内部流路部材の径が太くなり、水栓全体が大型化してしまうおそれがあるが、内部流路部材を本体と蓋体という2つの部材で構成することで、製造上の問題による大型化を抑えることができる。
また、前記蓋体は、前記本体に取り付けられた状態で前記内部流路部材の径方向に規制されることを特徴とする。
かかる構成によれば、本体に取り付けられた状態で蓋体が内部流路部材の径方向に規制されることで、蓋体が外れるのを防止することができる。
また、前記本体と前記蓋体との間の流路は、前記本体の前記外周面に形成された凹部を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、本体と蓋体との間の流路を簡素な構成で形成することができる。
また、前記蓋体は、一方の係合部を有し、前記本体は、前記蓋体が当該本体に取り付けられた状態で前記一方の係合部と係合する他方の係合部を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、一方および他方の係合部が係合することで、本体に対して蓋体が位置決めされ、蓋体を正しい位置に容易に取り付けることができる。
また、前記本体と前記蓋体との間に設けられるシール部材をさらに備え、前記シール部材は、前記内部流路部材の径方向について位置ずれが許容されることを特徴とする。
かかる構成によれば、内部流路部材の径方向について位置ずれが許容され、たとえば、蓋体が流路における水圧により内部流路部材の径方向の外向きへ移動した場合でもシール性を確保することができる。これにより、水栓の外部へ水などが漏れ出すのを防止することができる。
実施形態の一態様によれば、組み立て性を向上させることができる。
図1は、湯水混合水栓の斜視図である。 図2は、湯水混合水栓の正面図である。 図3は、図2におけるIII-III断面図である。 図4Aは、流路の説明図(その1)である。 図4Bは、流路の説明図(その2)である。 図5は、内部流路ユニットの斜視図である。 図6は、内部流路部材の分解斜視図である。 図7は、蓋体の斜視図である。 図8は、蓋体のシール構造の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する湯水混合水栓の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<湯水混合水栓1の全体構成>
まず、図1~図3を参照して湯水混合水栓1の全体構成について説明する。図1は、湯水混合水栓1の斜視図である。図2は、湯水混合水栓1の正面図である。図3は、図2におけるIII-III断面図である。なお、図1~図3には、説明の便宜上、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。直交座標系は、他の図にも図示している場合がある。
直交座標系は、X軸の正方向を「左方」と規定し、X軸の負方向を「右方」と規定し、Y軸の正方向を「前方」と規定し、Y軸の負方向を「後方」と規定している。また、直交座標系は、Z軸の正方向を「上方」と規定し、Z軸の負方向を「下方」と規定している。このため、以下の説明では、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
図1~図3に示すように、湯水混合水栓1は、外郭部材2と、温度調整ハンドル3と、流量調整ハンドル4と、内部流路ユニット5と、吐水管6と、ハンドシャワー(不図示)とを備える。湯水混合水栓1は、吐水管6またはハンドシャワーから、水および湯を混合した混合水、または水を吐水する。
外郭部材2は、円筒状であり、水栓本体の外郭を形成し、左右方向に延設される。外郭部材2は、金属製の部材で構成される。外郭部材2は、左右方向に直交する断面が円形の内周面2aを有する。外郭部材2の軸方向は、左右方向に一致する。なお、外郭部材2の外形は、円筒状に限らず、たとえば、矩形状でもよい。
外郭部材2には、後述する内部流路ユニット5が挿入される。外郭部材2には、下方から吐水管6を内部流路ユニット5に取り付けるための挿入孔が左右方向における中央付近に形成される。外郭部材2には、後方からハンドシャワーのシャワーホース7を内部流路ユニット5に取り付けるための挿入孔が左右方向における中央付近に形成される。
外郭部材2の左右いずれか一方の端部(たとえば、左端部)には、後方から給湯管8が取り付けられる。外郭部材2の左右いずれか他方の端部(たとえば、右端部)には、後方から給水管9が取り付けられる。
また、外郭部材2の左右いずれか一方の端部(たとえば、左端部)には、温度調整ハンドル3が取り付けられる。また、外郭部材2の左右いずれか他方の端部(たとえば、右端部)には、流量調整ハンドル4が取り付けられる。
温度調整ハンドル3は、外郭部材2に対して左右方向の軸(外郭部材2の中心軸)まわりに回動可能に取り付けられる。温度調整ハンドル3は、回動位置に応じて吐水管6またはハンドシャワーから吐水される流体の種類を、水または混合水に切り替える。具体的には、温度調整ハンドル3は、水に湯を混合するか否かを切り替える。温度調整ハンドル3は、吐水管6またはハンドシャワーから混合水を吐水する場合に、回動位置に応じて混合水の温度を設定する。
流量調整ハンドル4は、外郭部材2に対して左右方向の軸まわりに回動可能に取り付けられる。流量調整ハンドル4は、回動位置に応じて、水または混合水の吐水先を、吐水管6またはハンドシャワーに切り替える。流量調整ハンドル4は、回動位置に応じて、吐水管6またはハンドシャワーから吐水される水または混合水の流量を調整する。
<内部流路ユニット5>
次に、図3~図5を参照して内部流路ユニット5について説明する。図4Aおよび図4Bは、流路Rの説明図である。なお、図4Bは、図4AにおけるA部拡大図である。図4Bには、水導入流路Rbの第2流路Rb2を示している。図5は、内部流路ユニット5の斜視図である。
内部流路ユニット5は、給水管9から供給される水を、外郭部材2の内周面2aと、内部流路ユニット5の外周面(後述する内部流路部材50の本体51の外周面51a)との間を通さずに流すユニットである。すなわち、内部流路ユニット5は、内部で流路Rを完結させたユニットである。図3に示すように、内部流路ユニット5は、内部流路部材50と、温度調整機構(湯水混合部60)と、流量調整機構(流量調整部70)とを備える。
内部流路部材50は、本体51と、蓋体52と、シール部材53とを備える。本体51は、外郭部材2の内周面2aにあわせて、円筒状に形成される。本体51の内部には、温度調整機構である湯水混合部60と、流量調整機構である流量調整部70とが設けられる。蓋体52は、本体51の外周面51aに取り付けられる。シール部材53は、本体51と蓋体52との間に設けられる。なお、内部流路部材50については、図6および図7を用いて後述する。
湯水混合部60は、それぞれの供給源から供給される水と湯とを混合する。湯水混合部60は、感温ばね61と、バイアスばね62と、弁体63と、ライナ64と、スピンドル65とを備える。
感温ばね61は、左右方向の中央側に設けられた第1支持ケース66に収容される。感温ばね61は、温度に応じてばね定数が変化するばねであり、たとえば、形状記憶合金によって構成される。感温ばね61は、後述する弁体63を左右いずれか一方(左方)に向けて付勢する。
バイアスばね62は、第1支持ケース66よりも左方に設けられた第2支持ケース67に収容される。バイアスばね62は、後述する吐水流路Rc(図4A参照)に設けられる。バイアスばね62は、温度に対してばね定数がほぼ一定のばねである。バイアスばね62は、弁体63を左右いずれか他方(右方)に向けて付勢する。
弁体63は、第1支持ケース66と第2支持ケース67との間に設けられる。弁体63は、左右方向に摺動可能となるように、隔離壁68を介して本体51に支持される。隔離壁68は、後述する湯導入流路Raと水導入流路Rbとを左右方向において隔離する。弁体63には、左右方向に貫通する貫通孔(不図示)が形成される。
弁体63は、感温ばね61の付勢力とバイアスばね62の付勢力とに応じて左右方向に移動し、湯導入流路Raと吐水流路Rcとの連通状態を調整する。具体的には、弁体63は、感温ばね61の付勢力がバイアスばね62の付勢力よりも大きい場合には、左方に移動する。弁体63が左方に移動し、第1支持ケース66に当接すると、湯導入流路Raと吐水流路Rcとの連通が遮断され、湯が吐水流路Rcに流入しなくなる。
また、弁体63は、バイアスばね62の付勢力が感温ばね61の付勢力よりも大きい場合には、右方に移動する。たとえば、弁体63が第1支持ケース66に当接した状態から、バイアスばね62の付勢力が大きくなり、第1支持ケース66から離間すると、湯導入流路Raと吐水流路Rcとが連通し、湯が吐水流路Rcに流入する。
弁体63は、第1支持ケース66から離間した状態では、感温ばね61の付勢力とバイアスばね62の付勢力とが釣り合う位置に保持される。弁体63と第1支持ケース66との距離が長くなるほど、吐水流路Rcに流入する湯量が多くなる。また、弁体63と第1支持ケース66との距離が長くなるほど、弁体63と第2支持ケース67との距離が短くなり、吐水流路Rcに流入する水量が少なくなる。
ライナ64は、バイアスばね62の弁体63とは反対側の端部に当接し、スピンドル65を介して温度調整ハンドル3に接続される。スピンドル65は、第2支持ケース67に回動可能に支持され、温度調整ハンドル3の回動運動をライナ64の左右方向における直進運動に変換する。このため、ライナ64は、温度調整ハンドル3の回動に応じて左右方向に移動する。
湯水混合部60では、温度調整ハンドル3の回動位置にあわせて、ライナ64が左右方向に移動する。すなわち、湯水混合部60は、温度調整ハンドル3の回動位置にあわせて、感温ばね61の付勢力とバイアスばね62の付勢力とが釣り合う位置に弁体の位置を変更することができる。これにより、湯水混合部60は、混合水を吐水する場合に、混合水の温度を温度調整ハンドル3の回動位置に応じた設定温度とすることができる。
また、混合水を吐水する場合に、たとえば、湯の温度が変わり混合水の温度が変化すると、混合水の温度に応じて感温ばね61が伸縮し、弁体63が左右方向に移動し、弁体63の釣り合い位置が自動的に変更される。これにより、吐水流路Rcに流入する湯量および水量が調整され、混合水の温度が自動的に調整される。
流量調整部70は、回動軸71と、切替弁72とを備える。回動軸71は、支持ケース73に収容され、支持ケース73に回動可能に支持される。回動軸71は、左右いずれか一方の端部が(右端部)が流量調整ハンドル4に接続され、他方の端部が切替弁72に接続される。
切替弁72は、吐水流路Rcに設けられる。切替弁72は、有底の円筒状であり、流量調整ハンドルの回動にあわせて回動し、本体51の内周面51bにおいて摺動する。切替弁72は、本体51に形成された2つの開口、すなわち、第1開口511および第2開口(不図示)へ向かうように設けられる。ここで、第1開口511は、たとえば、シャワーホース7へ通じる吐水口であり、第2開口は、たとえば、吐水管6へ通じる吐水口である。
また、切替弁72には、連通口(不図示)が形成される。流量調整ハンドル4の回動にあわせて切替弁72が回動することで、連通口は、第1開口511または第2開口と連通する。
流量調整ハンドル4が所定の止水位置にある場合には、連通口は、第1開口511および第2開口とは連通しない。このため、流量調整ハンドル4が所定の止水位置にある場合には、水または混合水は、吐水管6およびハンドシャワーから吐水されない。
また、流量調整ハンドル4が、止水位置から後方に向けて回動した場合には、たとえば、連通口が第1開口511(シャワーホース7へ通じる吐水口)と連通する。これにより、水または混合水は、第1開口511からシャワーホース7に流入し、ハンドシャワーから吐水される。
また、流量調整ハンドル4が、止水位置から前方に向けて回動した場合には、たとえば、連通口が第2開口(吐水管6へ通じる吐水口)と連通する。これにより、水または混合水は、第2開口から吐水管6に流入し、吐水管6から吐水される。
切替弁72は、流量調整ハンドル4の回動位置に応じて連通口と、第1開口511または第2開口とが連通する面積を変更することができる。すなわち、流量調整部70は、流量調整ハンドル4の回動位置にあわせて、吐水管6またはハンドシャワーから吐水される水または混合水の流量を調整することができる。
図4Aおよび図4Bに示すように、内部流路ユニット5には、湯W1、水W2または混合水W3が流れる流路R(図3参照)が形成される。すなわち、流路Rは、湯導入流路Raと、水導入流路Rbと、吐水流路Rcとを備える。
湯導入流路Raは、第1接続部材11を介して給湯管8から供給された湯W1が流れる。湯導入流路Raは、本体51と、湯水混合部60の弁体63と、第1支持ケース66と、第2支持ケース67と、隔離壁68(いずれも、図3参照)とによって形成される。
水導入流路Rbは、第2接続部材12を介して給水管9から供給された水W2が流れる。水導入流路Rbは、第1流路Rb1と、第2流路Rb2と、第3流路Rb3とを備える。第1流路Rb1は、本体51と、流量調整部70の支持ケース73(いずれも、図3参照)とによって形成され、第2接続部材12から水W2が流入する。
第2流路Rb2は、第1流路Rb1および第3流路Rb3と連通する。第2流路Rb2は、本体51の外周面51aにおける前方の中央付近に形成された凹部512と、凹部512を覆う蓋体52の内周面52aとによって形成される。
第2流路Rb2は、凹部512の左右いずれか一方(右方)の底部に形成された流入孔513を介して第1流路Rb1と連通し、第1流路Rb1から水W2が流入する。また、第2流路Rb2は、凹部512の左右いずれか他方(左方)の底部に形成された流出孔514を介して第3流路Rb3と連通し、第3流路Rb3に水W2を流出させる。
第3流路Rb3は、本体51と、湯水混合部60の第1支持ケース66と、弁体63と、隔離壁68(いずれも、図3参照)とによって形成される。第3流路Rb3は、左右方向において隔離壁68を挟んで湯導入流路Raと隣り合うように形成される。
吐水流路Rcは、湯導入流路Raや水導入流路Rbよりも本体51の径方向の内側に、湯水混合部60の第1支持ケース66、第2支持ケース67などによって形成される。吐水流路Rcは、水導入流路Rbの第3流路Rb3と連通し、第3流路Rb3から水が流入する。
また、吐水流路Rcは、温度調整ハンドル3の回動に応じた湯水混合部60の弁の移動によって湯導入流路Raと連通可能である。吐水流路Rcは、湯導入流路Raと連通し、湯導入流路Raから湯W1が流入した場合には、水W2と湯W1とを混合し、混合水W3を生成する。
吐水流路Rcは、左右方向の中央付近で本体51に形成された第1開口511を介してシャワーホース7と連通可能である。また、吐水流路Rcは、左右方向の中央付近で本体51に形成された第2開口(不図示)を介して吐水管6と連通可能である。また、吐水流路Rcには、第1開口511や第2開口を開閉する、上記した切替弁72が設けられる。
なお、湯導入流路Ra、水導入流路Rbおよび吐水流路Rcを構成する部材には、各流路Ra,Rb,Rcから水などが漏れないようにシール部材が設けられている。
また、図5に示すように、内部流路ユニット5は、外郭部材2に挿入される。ここで、「挿入」とは、内部流路ユニット5を、外郭部材2の内周面2aから摩擦抵抗を受けながら外郭部材2の軸方向に押し込むことをいう。蓋体52は、内部流路ユニット5が外郭部材2に挿入された状態では、内部流路部材50の本体51の外周面51a上において外郭部材2の内周面2aによって本体51の径方向の内側に向けて押さえ付けられ、本体51の径方向の外側への移動が規制されている。
<内部流路部材50>
次に、図6および図7を参照して内部流路部材50について説明する。図6は、内部流路部材50の分解斜視図である。図7は、蓋体52の斜視図である。図6に示し、かつ、上記したように、内部流路部材50は、樹脂製の部材であり、本体51と、蓋体52と、シール部材53とを備える。本体51は、円筒状であり、外周面51aにはリブ状の凸部515が設けられる。凸部515には、たとえば、本体51の周方向に延びたもの、本体51の軸方向に延びたものがある。
本体51には、外周面51aの左右方向の中央付近に凹部512が形成される。凹部512は、長手方向が左右方向に沿った矩形状である。凹部512の内面(以下、「底面」という)512aには、左右いずれか一方(右方)に水の流入孔513が形成され、左右いずれか他方(左方)に水の流出孔514が形成される。上記したように、流入孔513から凹部512に流入した水は、左右方向に流れて流出孔514から流出する。
また、凹部512の底面512aには、左右方向の中央付近に係合凸部516が設けられる。係合凸部516は、長手方向が左右方向に沿った略矩形のブロック状である。このように、係合凸部516の長手方向が左右方向に沿っていることで、係合凸部516は水の流れを妨げにくいものとなる。係合凸部516は、後述する蓋体52が取り付けられる場合に、蓋体52の筒部521と係合する。
本体51の外周面51aにおける凹部512の周辺には、突起部517が設けられる。なお、本体51は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などのような強度の高い樹脂で形成されることが好ましい。
蓋体52は、本体51の外周面51aにおいて凹部512を覆うように本体51に取り付けられる。蓋体52は、板状であり、本体51に取り付けられた状態で本体51の外周面51aにあわせて湾曲している。蓋体52は、本体51に取り付けられた状態で凹部512を覆うことで、本体51の外周面51aとの間に、流路R(図3参照)の一部である水導入流路Rbの第2流路Rb2(図4B参照)を形成する。
図7に示すように、蓋体52は、左右方向の中央付近に筒部521が設けられる。筒部521は、蓋体52が本体51に取り付けられる場合に、凹部512の係合凸部516が筒部521に嵌入されることで、係合凸部516と係合する。すなわち、筒部521は、一方の係合部(「係合凹部」ともいう)であり、他方の係合部である係合凸部516と係合することで、本体51に対して蓋体52を位置決めする。なお、一方の係合部と他方の係合部とは、凹凸が逆に構成されてもよく、本体51に筒部(係合凹部)が設けられ、蓋体52に係合凸部が設けられてもよい。
蓋体52の外周縁には、蓋体52の外側へ向けて延びた腕部522が設けられる。腕部522は、孔522aを有する。腕部522は、蓋体52が本体51に取り付けられる場合に本体51の突起部517が孔522aに入ることで、本体51に蓋体52保持する。なお、蓋体52は、高強度が好ましい本体51とは異なり、強度の弱い樹脂で形成されてもよい。
図6に示すように、シール部材53は、軟質の樹脂製であり、環状に形成される、また、シール部材53は、断面が円形状である。シール部材53は、上記したように、本体51と蓋体52との間に設けられ、本体51の外周面51a(凹部512)と蓋体52の内周面52aとの間をシールする。シール部材53は、蓋体52の内周縁に取り付けられる。
また、シール部材53は、内部流路部材50の径方向について位置ずれが許容される。すなわち、シール部材53は、本体51に蓋体52が取り付けられた状態において内部流路部材50の径方向に移動しても、シール性が確保される。
<蓋体52のシール構造>
ここで、図8を参照して蓋体52のシール構造について説明する。図8は、蓋体52のシール構造の説明図である。図8には、本体51、蓋体52およびシール部材53の断面を模式的に示している。
図8に示すように、蓋体52が本体51に取り付けられた状態で、シール部材53は、凹部512の底面512aとの間、凹部512の内側面512bとの間をそれぞれシールしている。また、シール部材53は、図中における二点破線で示すように、蓋体52が内部流路部材50の径方向に移動しても、凹部512の内側面512bとの間をシールしている。
このように、内部流路部材50の径方向についてシール部材53の位置ずれが許容されることで、たとえば、蓋体52が第2流路Rb2(図4B参照)における水圧により内部流路部材50の径方向の外向きへ移動した場合でもシール性を確保することができる。これにより、水栓の外部へ水または混合水が漏れ出すのを防止することができる。
以上説明したように、実施形態に係る湯水混合水栓1によれば、内部流路部材50で流路Rを完結させているため、内部流路部材50が外郭部材2に挿入された状態で外郭部材2と水とが接することがない。このため、外郭部材2と内部流路部材50との間をシール部材などでシールする必要がない。このように、外郭部材2と水とが接しないことで有害金属の溶出を抑制しながら、組み立て時、すなわち、内部流路部材50の挿入時にシール部材の圧縮なども不要なため、組み立て性を向上させることができる。
また、内部流路部材50で流路Rを完結させようとすると、流路Rが複雑化して金型の抜きなどの製造上の問題により内部流路部材50の径が太くなり、水栓全体が大型化してしまうおそれがあるが、内部流路部材50を本体51と本体51に対して別部材である蓋体52という2つの部材で構成することで、製造上の問題による大型化を抑えることができる。
また、本体51と蓋体52との間の水導入流路Rbの第2流路Rb2における水圧により蓋体52が本体51から外れてしまうおそれがあるが、本体51に取り付けられた状態で蓋体52が内部流路部材50の径方向に規制されることで、蓋体52が外れるのを防止することができる。
また、本体51と蓋体52との間の水導入流路Rbの第2流路Rb2が本体51の外周面51aに形成された凹部512により形成されることで、第2流路Rb2を簡素な構成で形成することができる。
また、本体51側における凹部512の係合凸部516と蓋体52側における筒部521とが係合することで、本体51に対して蓋体52が位置決めされ、蓋体52を正しい位置に容易に取り付けることができる。
なお、上記した実施形態では、水導入流路Rbの第2流路Rb2が、本体51の外周面51aの凹部512と、蓋体52の内周面52aとによって形成されるが、たとえば、蓋体52側に左右方向に延びた流路が形成され、かかる流路を第2流路Rb2として用いてもよい。
また、上記した実施形態では、内部流路ユニット5に対して、左方の給湯管8から湯が供給され、右方の給水管から水が供給されるが、たとえば、右方から水が供給され、左方から湯が供給される構成でもよい。この場合、本体51の凹部512と蓋体52の内周面52aとによって形成される流路には湯が流れる。
また、上記した実施形態では、吐水流路Rcに設けられた切替弁72と連通する第1開口511および第2開口(不図示)が正面視において略同一の軸上に並んで配置されるが、第1開口511および第2開口が左右方向にずれて配置されてもよい。この場合、切替弁72は、第1開口511および第2開口の両方と連通可能なように左右方向に延在するようになる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 湯水混合水栓
2 外郭部材
50 内部流路部材
51 本体
51a 外周面
512 凹部
516 他方の係合部
52 蓋体
521 一方の係合部
53 シール部材
60 湯水混合部
70 流量調整部
R 流路

Claims (5)

  1. 外郭を形成する金属製の筒状の外郭部材と、
    前記外郭部材に挿入され、内部に流路が形成される樹脂製の内部流路部材と
    を備え、
    前記内部流路部材は、
    それぞれの供給源から供給される水および湯を混合する湯水混合部と該湯水混合部で混合された湯水の流量を調整する流量調整部とが設けられる本体と、
    前記本体の外周面に対して径方向に取り付けられ、前記本体に取り付けられた状態において該本体の前記外周面との間に前記流路の一部を形成して当該内部流路部材で前記流路を完結させる蓋体と
    を備えることを特徴とする湯水混合水栓。
  2. 前記蓋体は、前記本体に取り付けられた状態で前記内部流路部材の径方向に規制されることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合水栓。
  3. 前記本体と前記蓋体との間の流路は、前記本体の前記外周面に形成された凹部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の湯水混合水栓。
  4. 前記蓋体は、一方の係合部を有し、
    前記本体は、前記蓋体が当該本体に取り付けられた状態で前記一方の係合部と係合する他方の係合部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の湯水混合水栓。
  5. 前記本体と前記蓋体との間に設けられるシール部材をさらに備え、
    前記シール部材は、前記内部流路部材の径方向について位置ずれが許容されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の湯水混合水栓。
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