WO2023277119A1 - 水栓 - Google Patents

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孝一 森住
秀和 安田
良和 高橋
功 根岸
善太 丸山
拓麻 川島
Original Assignee
パナソニックホールディングス株式会社
日本サーモスタット株式会社
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    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
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    • E03C1/02Plumbing installations for fresh water
    • E03C1/04Water-basin installations specially adapted to wash-basins or baths
    • E03C1/044Water-basin installations specially adapted to wash-basins or baths having a heating or cooling apparatus in the supply line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K11/00Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
    • F16K11/02Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit
    • F16K11/04Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only lift valves
    • F16K11/052Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only lift valves with pivoted closure members, e.g. butterfly valves

Abstract

本開示の一態様の水栓は、湯及び水を混合する湯水混合弁と、湯水混合弁で混合した湯水の吐水量を変更する切替弁と、湯水混合弁と切替弁とが軸方向に並んで内部に取り付けられ、湯水混合弁に連通する湯流入口、切替弁に連通する水流入口、及び湯流入口と水流入口との間において、切替弁に連通するシャワー吐水口及びカラン吐水口を形成した主管部と、を備え、切替弁の外周面は、シャワー吐水口と連通するシャワー流出口と、カラン吐水口と連通するカラン流出口と、を形成し、シャワー流出口は、カラン流出口よりも軸方向における湯水混合弁に近い側に設けられる。

Description

水栓
 本開示は、水栓に関する。
 従来の水栓には、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1には、湯水混合弁及び切替弁を収納する水栓本体部と、水栓本体部を収納する金属管とを有する構造が記載されている。
特開2003-268825号公報
 しかしながら、従来の水栓においては、金属製の水栓本体部自体に湯、水の内部流路を設けて、水栓本体部が複雑な構造を有することから、水栓本体部の製造が難しい場合がある。このため、水栓の設計自由度を向上させるという観点において、未だ改善の余地があると言える。
 したがって、本開示の目的は、上記課題を解決することにあって、設計自由度を向上できる水栓を提供することにある。
 本開示の一態様の水栓は、湯及び水を混合する湯水混合弁と、湯水混合弁で混合した湯水の吐水量を変更する切替弁と、湯水混合弁と切替弁とが軸方向に並んで内部に取り付けられ、湯水混合弁に連通する湯流入口、切替弁に連通する水流入口、及び湯流入口と水流入口との間において、切替弁に連通するシャワー吐水口及びカラン吐水口を形成した主管部と、を備え、切替弁の外周面は、シャワー吐水口と連通するシャワー流出口と、カラン吐水口と連通するカラン流出口と、を形成し、シャワー流出口は、カラン流出口よりも軸方向における湯水混合弁に近い側に設けられる。
 本開示に係る水栓によれば、水栓の設計自由度を向上できる。
本開示の実施形態に係る水栓の斜視図 図1と異なる方向から見た水栓の斜視図 水栓ユニットの分解図 水栓本体部の分解図 水栓本体部の斜視図 図5と異なる方向から見た水栓本体部の斜視図 水栓本体部の断面図 主管部内部の概略構成を示す斜視図 湯水混合弁の斜視図 切替弁の斜視図 主管部内部の概略構成を示す斜視図 主管部内部の概略構成を示す斜視図 切替弁の展開図 図9AのA-A線に沿った切替弁における断面図 第1領域と第3領域を囲むパッキンの斜視図 水栓における流れを示す横断面図 水栓における流れを示す縦断面図
[実施形態]
 以下に、本開示に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によって本開示が限定されるものではない。
 図1は、本開示の実施形態に係る水栓1の斜視図である。図2は、図1と異なる方向から見た本開示の実施形態に係る水栓の斜視図である。以下、図において、X、Y、Z方向は、それぞれ、水栓1の前後方向、左右方向、上下方向を示す。
 本実施形態において、水栓1は、浴室の壁面に取り付けられる水栓である。
 図1及び図2に示すように、水栓1は、水栓ユニット2と、接続部材3と、ハンドルユニット4とを備える。水栓ユニット2は、吐水を行うためのユニットである。本実施形態の水栓ユニット2は、シャワー吐水とカラン吐水を行う機能を有する。
 接続部材3は、水栓ユニット2に対して、浴室の壁面に設けられる湯供給源及び水供給源(図示せず)を接続する部材である。接続部材3は、湯を供給する湯供給管31と、水を供給する水供給管32と、を備える。湯供給管31は、湯供給源から供給される湯を通水する流路を内部に形成する管状部材である。水供給管32は、水供給源から供給される水を通水する流路を内部に形成する管状部材である。
 本実施形態においては、湯供給管31及び水供給管32は、図2に示すように水栓ユニット2の背面において、水栓ユニット2の中心に対して対称な位置に接続される。水栓ユニット2の中心とは、軸方向(Y方向)に沿った水栓ユニット2の両端の間の中心を意味する。
 ハンドルユニット4は、水栓ユニット2の吐水方法を変更可能にするユニットである。ハンドルユニット4は、温調ハンドル4Aと、切替ハンドル4Bとを備える。温調ハンドル4Aは、湯水の混合度合いを調整するためのハンドルであり、後述する湯水混合弁10の回転位置を変更する。切替ハンドル4Bは、吐水量および吐水方向を調整するためのハンドルであり、後述する切替弁11の回転位置を変更する。
 図3は、図1の水栓ユニット2の一部を分解した斜視図である。図3に示すように、水栓ユニット2は、水栓本体部5と、保温材6と、前面カバー7と、背面カバー8と、エルボ9とを備える。
 水栓本体部5は、水栓ユニット2の本体を構成する部材である。水栓本体部5は、前述した湯供給管31(図2)から供給される湯と水供給管32(図2)から供給される水を混合する機能を有する。水栓本体部5は、保温材6に覆われる。
 保温材6は、水栓本体部5の外周部を覆うことで、水栓本体部5の内部の水が凍結することを防止するための部材である。水栓本体部5および保温材6は、前面カバー7及び背面カバー8に覆われる。
 前面カバー7及び背面カバー8は、水栓本体部5および保温材6を覆うように構成され、水栓1の外観を形成する。背面カバー8は、複数の開口81、82、83を形成する。具体的には、エルボ9を接続するための開口81と、湯供給管31を接続するための開口82と、水供給管32を接続するための開口83とが形成される。
 図4は、水栓本体部5の分解図である。
 図4に示すように、水栓本体部5は、湯水混合弁10と、切替弁11とを収容する。水栓本体部5には、一方側の端部から湯水混合弁10が挿入して取り付けられ、他方側の端部から切替弁11が挿入して取り付けられる。
 湯水混合弁10は、湯と水の混合割合を調整するための弁である。湯水混合弁10は、サーモカートリッジとも呼ばれる。切替弁11は、湯水混合弁10で混合された湯水の吐水量及び吐水方向を変更するための部材である。本実施形態の切替弁11は、湯水の吐水方向をシャワー吐水とカラン吐水との間で変更する。湯水混合弁10の端部には温調ハンドル4A(図2)と係り合うギア部40Aが取り付けられる。切替弁11の端部には切替ハンドル4B(図2)と係り合うギア部40Bが取り付けられる。
 水栓1は、湯水混合弁10及び切替弁11を備えるサーモスタット式水栓である。
 次に、図5~図7を用いて水栓本体部5についてより詳細に説明する。図5は、水栓本体部5の斜視図であり、図6は、図5と異なる方向から見た水栓本体部5の斜視図である。図7は水栓本体部5の断面図である。
 図5~図7に示す水栓本体部5は、樹脂により一体に形成される。水栓本体部5は、例えば、射出成形によりPPS樹脂(PPS-GF30)により形成される。
 図5及び図6に示すように、水栓本体部5は、主管部12と、湯供給用枝管部13と、水供給用枝管部14と、シャワー吐水用枝管部15と、カラン吐水用枝管部16とを備える。
 主管部12は、前述した湯水混合弁10及び切替弁11を内部に収容する部材であり、筒状に形成される。図4に示すように、主管部12には、湯水混合弁10と切替弁11とが軸方向K(Y方向)に並んで内部に嵌合して取り付けられる。主管部12の内壁は、湯水混合弁10と切替弁11とを内包する空間を形成し、軸方向K(Y方向)に沿って延びている。主管部12の軸方向K(Y方向)の両端部には、湯水混合弁10及び切替弁11を挿入するための開口50、51がそれぞれ形成される。当該両端部には、キャップ部材33を取り付けるためのねじ溝21が形成される。キャップ部材33は、湯水混合弁10及び切替弁11の脱落を防止するための部材である。
 主管部12の外周面には、複数の凹部が形成される。複数の凹部は、主管部12と保温材6の間の熱伝導を抑制する断熱機能を有し、保温材6による主管部12の保温機能を補助する。
 図5に示すように、主管部12の両端部における外周には、リブ22が設けられる。リブ22は、ねじ溝21に隣接しており、ねじ溝21よりも主管部12の中心寄りで周方向に延在する。ねじ溝21及びリブ22は、主管部12と、樹脂により一体に形成される。
 また、図7に示すように、主管部12の内周面S2には、リブ23が設けられる。リブ23は、湯水混合弁10と切替弁11とを仕切るように、湯水混合弁10と切替弁11との間に周方向Lに延在して形成される。リブ23には、湯水混合弁10と切替弁11とが当接され、主管部12に対する湯水混合弁10と切替弁11との位置合わせが行われる。リブ23は、主管部12と、樹脂により一体に形成される。
 金型を用いた樹脂成形のために、主管部12の内周面S2は、軸方向Kの中心側から端部側に向かって外側に僅かに広がるように傾斜してもよい(例えば傾斜角度が0.2~0.5度)。
 また、主管部12の内周面S2には、湯流入口20A、水流入口20B、シャワー吐水口20C及びカラン吐水口20Dが形成される。
 湯流入口20Aは、湯供給源から主管部12に湯を流入させるための開口であり、湯供給用枝管部13(図6)と主管部12とを連通させる。湯流入口20Aは、湯水混合弁10(図4)の周囲に形成され、湯水混合弁10の外周面と対向する。水流入口20Bは、水供給源から主管部12に水を流入させるための開口であり、水供給用枝管部14(図6)と主管部12とを連通させる。水流入口20Bは、切替弁11(図4)の周囲に形成され、切替弁11の外周面と対向する。
 シャワー吐水口20Cは、主管部12から湯水をシャワー吐水するための開口であり、主管部12とシャワー吐水用枝管部15(図6)とを連通させる。シャワー吐水口20Cは、軸方向Kにおける湯流入口20Aと水流入口20Bとの間に形成される。シャワー吐水口20Cは、切替弁11(図4)の周囲に形成され、切替弁11の外周面と対向する。本実施形態において、シャワー吐水口20Cは、主管部12の両端部の間の中心に形成される。
 カラン吐水口20Dは、主管部12から湯水をカラン吐水するための開口であり、主管部12とカラン吐水用枝管部16(図6)とを連通させる。カラン吐水口20Dは、シャワー吐水口20Cと同様に、湯流入口20Aと水流入口20Bとの間に形成される。本実施形態において、カラン吐水口20Dは、周方向Lにおいてシャワー吐水口20Cと並び、主管部12の両端部の間の中心に形成される。カラン吐水口20Dは、シャワー吐水口20Cと同様に切替弁11(図4)の周囲に形成され、切替弁11の外周面と対向する。
 図6に戻ると、湯供給用枝管部13は、主管部12の湯流入口20Aを含む位置から分岐して、浴室の壁に向かって(X方向に)延びる管状部材である。湯供給用枝管部13は、湯流入口20Aから第1接続口30Aまで延びており、第1接続口30Aには湯供給管31(図2)が接続される。
 水供給用枝管部14は、主管部12の水流入口20Bを含む位置から分岐して、浴室の壁に向かって(X方向に)延びる管状の部材である。水供給用枝管部14は、水流入口20Bから第2接続口30Bまで延びており、第2接続口30Bには水供給管32(図2)が接続される。
 湯供給用枝管部13及び水供給用枝管部14は、主管部12において、軸方向Kに間隔を空けて設けられる。また、湯供給用枝管部13と水供給用枝管部14との間には、シャワー吐水用枝管部15が形成される。シャワー吐水用枝管部15は、主管部12のシャワー吐水口20Cを含む位置から分岐して、浴室の壁に向かって(X方向)延びる管状の部材である。シャワー吐水用枝管部15は主管部12の軸方向Kにおける中心に設けられている。シャワー吐水用枝管部15は、壁側に形成される第3接続口30Cから湯水を吐水する流路を内部に形成する。本実施形態では、シャワー吐水用枝管部15は、シャワー吐水を行うための吐水管である。
 シャワー吐水用枝管部15の第3接続口30Cにはエルボ9が取り付けられる。シャワー吐水用枝管部15は、エルボ9を介して、図示しないシャワーホースに接続される。
 さらに、シャワー吐水用枝管部15と周方向Lに並んで、カラン吐水用枝管部16が形成される。カラン吐水用枝管部16は、主管部12のカラン吐水口20D(図7)を含む位置から分岐して、浴室の床(-Z方向)に向かって延びる管状の部材である。カラン吐水用枝管部16は、シャワー吐水用枝管部15と同様に、主管部12の中心に設けられている。カラン吐水用枝管部16は、床側に形成される第4接続口30Dから湯水を吐水する流路を内部に形成する。本実施形態では、カラン吐水用枝管部16は、カラン吐水を行う吐水管である。
 また、カラン吐水用枝管部16には、整流部16A(図4)が取り付けられる。整流部16Aは、カラン吐水する水を整流するための部材である。
 主管部12にはさらに、湯供給用枝管部13から分岐して、圧逃し用枝管部17が形成される。圧逃し用枝管部17は、水栓本体部5内の圧力を外側に逃がすための管部であり、圧逃し弁(図示せず)が取り付けられる。圧逃がし弁は、圧逃し用枝管部17の内部圧力が所定圧力以上となったときに自動で開放される弁であり、圧逃し用枝管部17の内部圧力が過剰に高くなることを防止する。
 主管部12にはさらに、水供給用枝管部14から分岐して、水抜き用枝管部18が形成される。水抜き用枝管部18は、水栓本体部5の内部の水を抜くための管部であり、水抜き栓(図示せず)が取り付けられる。水抜き栓を開放して排水することで、水栓本体部5の内部の水が凍結することを防止することができる。
 次に、図8Aから図8Eを用いて主管部12の内部の構造についてより詳細に説明する。図8Aは、主管部内部の概略構成を示す斜視図である。図8Bは、湯水混合弁10の斜視図である。図8Cは、切替弁11の斜視図である。図8Dは、図8Aと異なる方向から見た主管部内部の概略構成を示す斜視図である。図8Eは、図8A及び図8Dと異なる方向から見た主管部内部の概略構成を示す斜視図である。後述するが、図8Aは第2領域P2を示し、図8Dは第1領域P1を示し、図8Eは第3領域P3を示す。
 図8Aに示すように、湯水混合弁10は、第1軸方向K1に向かって切替弁11に差し込まれ、湯水混合弁10と切替弁11とは互いに連結固定される。湯水混合弁10と切替弁11との連結部分にはOリング(図示せず)が設けられ、互いに封止される。
 図8Bに示すように、湯水混合弁10は内部流路R0を形成し、図8Cに示すように切替弁11は内部流路R1を形成する。湯水混合弁10と切替弁11とは互いに連結されているため、内部流路R0と内部流路R1とは連通し、内部流路R0、R1において、湯水は、第1軸方向K1に沿って湯水混合弁10から切替弁11に向かって流れる。このような構成によって、湯水混合弁10において混合された湯水は、湯水混合弁10から切替弁11に流れ、例えば使用者によって選択されている吐水方法によって、切替弁11から吐水される。
 図8Bに示すように、湯水混合弁10は、外周面S0において、内部流路R0に通ずる湯流入口10A及び水流入口10Bを形成する。湯流入口10Aは、湯流入口20A(図7)と内部流路R0とを連通させて、湯水混合弁10に湯を導入するための開口である。水流入口10Bは、水流入口20B(図7)と内部流路R0とを連通させて、湯水混合弁10に水を導入するための開口である。湯流入口10Aと水流入口10Bの間にはOリング(図示せず)が設けられ、互いに封止される。
 湯流入口10Aと水流入口10Bの開口面積はそれぞれ、ハンドルユニット4(図1)を操作することで変更することができる。このような構成によって、湯水混合弁10は任意の湯と水との割合において湯水を混合できる。
 一方で、図8C、図8D及び図8Eに示すように、切替弁11は、外周面S1において、シャワー流出口11A(図8D)及びカラン流出口11B(図8E)を形成する。シャワー流出口11A、カラン流出口11Bはそれぞれ内部の内部流路R1(図8C)に連通し、湯水混合弁10から流れてきた湯水を切替弁11の外側に流出させる。
 図8Dに示すシャワー流出口11Aは、内部流路R1(図8C)をシャワー吐水口20C(図7)に連通させて、切替弁11からシャワー吐水用枝管部15(図5、図6)に湯水を流出させるための開口である。図8Eに示すカラン流出口11Bは、カラン吐水口20D(図7)と内部流路R1(図8C)とを連通させて、切替弁11から湯水をカラン吐水用枝管部16(図7)に流出させるための開口である。シャワー流出口11Aは後述の第1領域P1に形成され、カラン流出口11Bは後述の第3領域P3に形成される。
 図8Dと図8Eを比較すると、シャワー流出口11Aは、カラン流出口11Bよりも、水栓本体部5(図示せず)の軸方向Kの中心、即ち両端に位置するギア部40A、40Bの間の中心の近くにある。本実施形態において、シャワー流出口11Aは、シャワー吐水口20C(図7)と対向するように、水栓本体部5の中心における切替弁11の外周面S1に形成される。
 図8Aに戻ると、切替弁11の外周面S1は、周方向Lに沿って3つの領域P1、P2、P3を形成する。第1領域P1は、シャワー流出口11A(図8D)を形成し、第2領域P2は、外周流路R2を形成し、第3領域P3は、カラン流出口11B(図8E)を形成する。
 第2領域P2に形成される外周流路R2は、水流入口20B(図7)に連通し、水流入口20Bから主管部12(図7)に流入した水を湯水混合弁10に向かって流す流路である。
 また、第1領域P1、第3領域P3、及び第2領域P2は、周方向Lに沿って順に並ぶ。周方向Lは、第1軸方向K1から見て、反時計周りの方向である。第2領域P2は、周方向Lに沿って、第3領域P3と第1領域P1との両方に隣接して設けられている。また、第1領域P1と第3領域P3とは、軸方向Kに沿って境界を形成する。
 第2領域P2にはフィン44が形成される。
 ここで、図9A、図9B及び図10を参照しながら、領域P1~P3およびパッキン42について、より詳細に説明する。図9Aは、切替弁11の領域P1~P3の展開図である。図9Bは図9AのA-A線に沿った断面図である。図10はパッキン42の斜視図である。
 領域P1~P3はそれぞれ、パッキン42によって仕切られる。パッキン42は、図9Bに示す切替弁11の凹部41Aに嵌め込まれて取り付けられる。凹部41Aは切替弁11の外周面S1の突出壁41によって形成される。
 図10に示すように、本実施形態のパッキン42は、第1領域P1を囲む部分42Aと、第3領域P3を囲む部分42Bとを有する。第1領域P1を囲み第3領域P3を囲むことで、第1領域P1と第3領域P3を互いに仕切るとともに、第1領域P1と第3領域P3の外側にある第2領域P2を第1領域P1、第3領域P3に対して仕切る。そのため、第2領域P2において、壁構造またはパッキン42を別途設けることなく、それぞれの領域P1~P3を隔離することができる。
 本実施形態のパッキン42は、部分42A、42Bを連続的に形成した一体的なパッキンである。このようなパッキン42を用いることで、部分42A、42Bを独立して設ける場合に比べて部品点数を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
 部分42Aによって囲まれる第1領域P1と、部分42Bによって囲まれる第3領域P3とは、パッキン42の中心部分42Cに沿って、互いに隣接している。また、パッキン42が一体的に形成されるため、第1領域P1と第3領域P3とに亘って、凹部41A(図9B)は連続的に形成される。
 図9Aに示すように、第1領域P1の面積は、シャワー流出口11Aの開口面積より広い。同様に、第3領域P3の面積は、カラン流出口11Bの開口面積より広い。このような構成によって、領域P1、P3において、湯水の流量を維持することができる。
 さらに、第1領域P1においてシャワー流出口11Aを形成する部分は、他の部分に比べて周方向Lに長い。具体的には、シャワー流出口11Aを形成する部分は、長さL1に対して、長さL1よりも長い長さL2を有する。同様に、第3領域P3においてカラン流出口11Bを形成する部分の長さL4は、他の部分の長さL3に比べて周方向Lに長い。このような構成によって、特に流出口11A,11Bの周囲において、吐水される湯水に対する抵抗をさらに減少させることができ、湯水をスムーズに流出させることができる。
 図9Bに示すように、第1領域P1及び第3領域P3は、切替弁11の外周面S1に形成される突出壁41によってそれぞれ画定される。突出壁41は、切替弁11の外周面S1から突出した部分であり、突出壁41には、パッキン42をはめ込むための凹部41Aが形成される。
 一方で、第2領域P2には、フィン44が形成される。図9A及び図9Bに示すように、フィン44は、外周面S1から突出するリブであり、軸方向Kに沿って形成される。フィン44は、主管部12の内周面S2(図7)と、第2領域P2における切替弁11の外周面S1との間隔を維持する機能を有し、ガタつきを抑制する。さらに、図9Aに示すように、フィン44は軸方向Kに延びることで、第2領域P2を流れる水を第2軸方向K2に沿って流す整流機能も有する。
 ここで、図11A及び図11Bを参照しながら、水栓1におけるシャワー流出口11Aとカラン流出口11Bとの配置についてより詳細に説明する。
 図11Aは、本開示の実施形態に係る水栓における流れを示す横断面図である。図11Bは、本開示の実施形態に係る水栓における流れを示す縦断面図である。
 図11Aに示すように、切替弁11は、主管部12の内部に収容され、パッキン42によって、切替弁11の外周面S1と主管部12の内周面S2とは間隔を形成する。パッキン42が主管部12の内周面S2に当接することで、第1領域P1及び第3領域P3は水密に封止される。
 図11Aに示すように、シャワー流出口11Aはシャワー吐水口20Cと周方向Lにおいて重なる。そのため、軸方向Kに沿って測定されるシャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cとの間の第1距離D1は0である。切替弁11がシャワー吐水用の回転位置に位置するとき、切替弁11の内部流路R1は、シャワー流出口11A及びシャワー吐水口20Cを介して、シャワー吐水用枝管部15に形成される流路と連通する。この状態において、図11Aにおいて示していないが、カラン吐水口20Dは、カラン流出口11Bが形成される部分とは異なる切替弁11の外周面S1と対向する。
 図11Bに示すように、カラン流出口11Bはカラン吐水口20Dより湯水混合弁10から軸方向Kに離れて形成される。したがって、カラン流出口11Bはカラン吐水口20Dと対向せず、カラン吐水口20Dより水栓1の端部側に形成される。軸方向Kに沿って測定されるカラン流出口11Bとカラン吐水口20Dとの間の第2距離D2は0より大きく、即ち第1距離D1(図11A)より大きい。
 上述の構成を踏まえて、切替弁11における水及び湯水の流れについて説明する。
 図11Aに示すように、湯供給用枝管部13を通じて主管部12に流入する湯は、矢印Aに沿って、湯流入口20Aから、湯水混合弁10の内部の内部流路R0に流入する。
 また、水供給用枝管部14を通じて主管部12に流入する水は、矢印Bに沿って、水流入口20Bから、切替弁11の第2領域P2に流入する。水は、図11Bに示すように、切替弁11の外周面S1の第2領域P2と、主管部12の内周面S2とによって形成される外周流路R2を、湯水混合弁10に向かって第2軸方向K2に流れる。
 外周流路R2は、下流端において、湯水混合弁10の第4領域P4(図8A)と主管部12の内周面S2とによって形成される外周流路R3と連通している。第4領域P4には、水流入口10Bが形成される。よって、水は、外周流路R2から外周流路R3に流入して、湯水混合弁10の水流入口10Bを通じて、内部流路R0に流入する。
 図11Bに示すように、湯水混合弁10の内部流路R0において、湯と水が混合される。混合された湯水は、矢印Cに沿って第1軸方向K1に流れ、湯水混合弁10の内部流路R0から、切替弁11の内部流路R1に流入する。
 切替弁11の内部流路R1に流入した湯水の流れは、ハンドルユニット4の切替ハンドル4B(図2)において選択されている吐水方法によって変更される。
 まず、切替ハンドル4B(図2)において、シャワー吐水が選択されている場合について説明する。シャワー吐水が選択されている場合、図8Dに示した第1領域P1はシャワー吐水口20Cに対向する回転位置にあり、図11Aに示すように、第1領域P1のシャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cが互いに連通する。一方、図8Eに示した第3領域P3はシャワー吐水口20C、カラン吐水口20Dのいずれにも対向しない回転位置にあり、第3領域P3のカラン流出口11Bとカラン吐水口20Dは互いに連通しない。
 図11Aに示すように、湯水は、矢印Dに沿って、切替弁11の内部流路R1から、シャワー流出口11Aを通じて、第1領域P1に流入する。第1領域P1がパッキン42に封止されているため、他の領域P2、P3への湯水の流入は抑制される。
 また、本実施形態では、シャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cとは対向しているため(すなわちD1=0)、シャワー流出口11Aから流出した湯水は、矢印Dに沿って、シャワー吐水用枝管部15に直接流入する。これにより、シャワー流出口11Aからシャワー吐水口20Cへ湯水が流れる際の流路抵抗を減らし、シャワー流量の低減を抑制することができるその後、湯水は、シャワー吐水用枝管部15に接続されるシャワーホースを介して、シャワーヘッドから吐水される。
 続いて、切替ハンドル4B(図2)において、カラン吐水が選択されている場合を検討する。カラン吐水が選択されている場合、ハンドルユニット4の操作によって、切替弁11の向きは、シャワー吐水が選択されている場合における切替弁11の向きと異なる。具体的には、カラン吐水が選択されている場合、図8Eに示した第3領域P3はカラン吐水口20Dに対向する回転位置にあり、図11Bに示すように、第3領域P3のカラン流出口11Bとカラン吐水口20Dとは互いに連通する。一方で、図8Dに示した第1領域P1はシャワー吐水口20Cに対向しない回転位置にあり、第1領域P1のシャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cが互いに連通しない。
 図11Bに示すように、湯水は、矢印Eに沿って、切替弁11の内部流路R1において、カラン流出口11Bに向かって流れる。このとき、湯水はシャワー流出口11A(図11A)を通過する。即ち、内部流路R1の流れに対して、カラン流出口11Bはシャワー流出口11Aの下流に形成される。湯水は、カラン流出口11Bを通じて、第3領域P3に流入する。第3領域P3もパッキン42に封止されているため、他の領域P1、P2への湯水の流入は抑制される。
 カラン流出口11Bから流出した湯水は、切替弁11の第3領域P3と主管部12の内周面S2とによって形成される外周流路R4を、内部流路R1とは逆方向の第2軸方向K2に、カラン吐水口20Dに向かって流れる。外周流路R4は、カラン流出口11Bからカラン吐水口20Dまで延びる。外周流路R4の長さは、カラン流出口11Bとカラン吐水口20Dとの間の第2距離D2に相当する。カラン流出口11Bからカラン吐水口20Dまで距離があることで流路抵抗が増加するが、カラン吐水の場合はシャワー吐水と異なり最終的な流量が低下しにくい。その後、外周流路R4から流出した湯水は、カラン吐水口20Dを通じてカラン吐水用枝管部16から吐水される。
 上記の説明をまとめて、本開示の特徴を述べる。
 図1、図2に示すように、シャワー吐水用枝管部15とカラン吐水用枝管部16をともに湯供給管31、水供給管32の間に設けて、水栓1の中心側に配置することで、シンメトリー構造をとることができ、水栓1の見栄えを良くすることができる。このような配置をとるために、従来の水栓では、金属製の主管部自体に内部流路を設けて、主管部の中に湯や水を通して流路を構成していた。
 一方で、本開示の水栓1では、シンメトリー構造を採用しながら、主管部12には内部流路を設けず、切替弁11と主管部12の間に流路を形成することで、湯と水を混合するための流路を形成している。具体的には、湯を流入する湯流入口20Aは湯水混合弁10に対向する位置に配置されるのに対して、水を流入する水流入口20Bは切替弁11に対向する位置に配置されるところ、水流入口20Bから湯水混合弁10に向かう外周流路R2を切替弁11と主管部12の間に形成する。より具体的には、湯流入口20Aと水流入口20Bとの間に、外周流路R2を形成する第2領域P2を形成する。第2領域P2は、第1領域P1及び第3領域P3から隔離され、主管部12の内周面S2に対向している。このため、主管部12の内壁に独立した流路を形成せずとも、湯水混合弁10に水を供給する外周流路R2を形成する。そのため、主管部12は簡単な構造を有し、例えば樹脂成形によって形成することが可能になり、水栓1の設計自由度が向上する。
 また、主管部12の内壁に独立した流路を形成せずとも、第1領域P1及び第3領域P3と主管部12の内周面S2とによって吐水用の流路が形成されるため、主管部12において、切替弁11から吐水を行うための流路の省スペース化が可能になる。そのため、カラン側の主管部自体に流路を形成して水栓1の意匠性を損なうことなく、吐水用の外周流路R4を設ける設計が可能になる。
 さらに、領域P1~P3は、周方向Lにおいて隣接して形成される。このような配置によって、切替弁11の寸法を小さくすることができ、軸方向Kにおける水栓1の省スペース化が可能である。水栓1の省スペース化に加えて、主管部12及び水栓本体部5において対称な構造が可能であることによって、水栓1の意匠性を向上させ、水栓1を安定的に取り付けることができる。
 このような設計において、シャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cとを周方向Lにおいて重ねている。これにより、シャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cが軸方向Kにずれて設けられる場合に比べて、シャワー流出口11Aからシャワー吐水口20Cまでの距離を短くすることができ、シャワー吐水される湯水が、切替弁11の外側で流れる距離を短くすることが可能になる。そのため、シャワー吐水において、湯水に対する抵抗を減少させ、流量の低下を抑制できる。シャワー吐水の場合はシャワーヘッドの散水板(図示せず)で流量が絞られて吐水されるため、水栓本体部5等の上流側で流量が低下すると下流側でさらに流量が低下してしまい、流量の低下が問題となりやすい。このため、シャワー吐水の流量低下を抑制する設計を採用することで、シャワー吐水の流量を確保することができる。なお、カラン吐水の場合は流量の低下が問題となりにくいため、カラン流出口11Bとカラン吐水口20Dを軸方向Kにずらして配置している。これにより、シャワー流出口11Aとカラン流出口11Bを軸方向Kにずれた位置に配置して、シャワー流出口11Aを上流側、カラン流出口11Bを下流側に配置できる。また、図9Aに示すように、第1領域P1におけるシャワー流出口11Aを形成する部分と第3領域P3におけるカラン流出口11Bを形成する部分をそれぞれ周方向Lに長く設計できる。このように設計した場合に、第2領域P2が局所的に狭くならないようにして、第2領域P2における水の流れを安定化させることができる。
[効果1]
 実施形態に係る水栓1によれば、以下の効果を奏することができる。
 実施形態に係る水栓1は、湯水混合弁10と、切替弁11と、主管部12と、を備える。湯水混合弁10は、湯及び水を混合する。切替弁11は、湯水混合弁10で混合した湯水の吐水量を変更する。主管部12には、湯水混合弁10と切替弁11とが軸方向に並んで内部に取り付けられる。主管部12は、湯水混合弁10に連通する湯流入口20A、切替弁11に連通する水流入口20B、及び湯流入口20Aと水流入口20Bとの間において、切替弁11に連通する吐水口20Cを形成する。切替弁11の外周面は、吐水口20Cと連通する流出口11Aを含む第1領域P1と、第1領域P1から隔離され、水流入口20Bを通じて湯水混合弁10に向かう水の流れに沿った第2領域P2と、を形成する。
 このような構成によって、湯流入口20Aと水流入口20Bの間に吐水口20Cを設けてバランス良い配置をとりながら、水流入口20Bから湯水混合弁10に向かう第2領域P2を、第1領域P1とは隔離して切替弁11の外周面に設けている。これにより、主管部12の形状を簡素化しながら、主管部12を有する水栓1の意匠性を向上させることができる。また、水栓1を形成する材料として樹脂も選択できる。したがって、水栓1の設計の自由度を向上させることができる。
 また、実施形態に係る水栓1では、第1領域P1と第2領域P2とは、周方向Lに並んでいる。
 このような構成によって、切替弁11の軸方向Kの長さを小さくすることができるため、主管部12の長さを小さくすることができ、水栓1の軸方向Kの寸法を小さくできる。
 実施形態に係る水栓1は、第1領域P1を囲むように配置され、第1領域P1と第2領域P2を隔離するパッキン42を備える。
 このような構成によって、簡単な構造で第1領域P1と第2領域P2を隔離することができる。また、第2領域P2を囲むパッキンを省略する設計も可能となる。
 実施形態に係る水栓1では、主管部12は、湯流入口20Aと水流入口20Bとの間において、切替弁11に連通するカラン吐水口20Dをさらに形成する。切替弁11の外周面は、第1領域P1及び第2領域P2から隔離され、カラン吐水口20Dと連通するカラン流出口11Bを含む第3領域P3、を形成する。
 このような構成によって、複数の吐水口20C,20Dが形成される構成においても、主管部12の形状を簡素化しながら、主管部12を有する水栓1の意匠性を向上させることができる。
 実施形態に係る水栓1では、第1領域P1と第2領域P2と第3領域P3とは、周方向Lに並んでいる。
 このような構成によって、切替弁11の外周に3つ以上の領域を形成する場合でも、水栓1の軸方向Kの寸法を小さくする設計が可能となる。
 実施形態に係る水栓1は、第1領域P1を囲む部分と第3領域P3を囲む部分とを有し、第1領域P1と第2領域P2と第3領域P3とを隔離するパッキン42を備える。
 このような構成によって、簡単な構造で第1領域P1と第2領域P2と第3領域を互いから隔離することができる。また、第2領域P2を囲むパッキンを省略する設計も可能となる。
 実施形態に係る水栓1では、パッキン42は一体的であり、第1領域P1と第3領域P3とはパッキン42を介して隣接する
 このような構成によって、第1領域P1を封止するパッキンと第3領域P3を封止するパッキンを別々に設ける場合に比べて、水栓1を構成する部品点数を減らすことができる。
 実施形態に係る水栓1では、第1領域P1においてシャワー流出口11Aを形成する部分は他の部分に比べて周方向Lに長い。また、第2領域P2においてカラン流出口11Bを形成する部分は他の部分に比べて周方向Lに長い。
 このような構成によって、流出口11A、11Bの周辺領域は広く取ることで、湯水の流量を確保でき、他の部分は狭くすることで第2領域P2の面積を広くできる。
 実施形態に係る水栓1では、第2領域P2には、主管部12の内周面S2に向かって突出したフィン44が形成される。
 このような構成によって、主管部12に対する切替弁11のガタツキを抑制することができる。
 実施形態に係る水栓1では、湯水混合弁10の外周面は、切替弁11の第2領域P2に連通する第4領域P4を有し、第2領域P2と第4領域P4とが水の外周流路R2,R3を形成する。
 このような構成によって、水が第2領域P2と第4領域P4と形成される外周流路R2,R3に流れるため、主管部12を用いて、湯水混合弁10に向かう水の流れのための別の流路を設けることなく、主管部12の形状を簡素化することができる。
 実施形態に係る水栓1では、主管部12は樹脂により一体に形成される。
 このような構成によって、水栓1を容易に製造できる。
 実施形態に係る水栓1は、湯供給用枝管部13と水供給用枝管部14とをさらに備える。湯供給用枝管部13は、主管部12の湯流入口20Aを含む位置から分岐し、湯供給源(湯供給管31)からの湯を湯流入口20Aへ供給する流路を内部に形成する。水供給用枝管部14は、主管部12の水流入口20Bを含む位置から分岐し、水供給源(水供給管32)からの水を水流入口20Bへ供給する流路を内部に形成する。
 このような構成によって、浴室等の壁に設けられる湯及び水の供給源に主管部12を接続できる。
[効果2]
 実施形態に係る水栓1では、湯水混合弁10と、切替弁11と、主管部12と、を備える。湯水混合弁10は、湯及び水を混合する。切替弁11は、湯水混合弁10で混合した湯水の吐水量を変更する。主管部12には、湯水混合弁10と切替弁11とが軸方向に並んで内部に取り付けられる。主管部12は、湯水混合弁10に連通する湯流入口20A、切替弁11に連通する水流入口20B、及び湯流入口20Aと水流入口20Bとの間において、切替弁11に連通する吐水口20C及びカラン吐水口20Dを形成する。切替弁11の外周面S1は、シャワー吐水口20Cと連通するシャワー流出口11Aと、カラン吐水口20Dと連通するカラン流出口11Bと、を形成する。シャワー流出口11Aは、カラン流出口11Bよりも軸方向Kにおける湯水混合弁10に近い側に設けられる。
 このような構成によって、シャワー流出口11Aからシャワー吐水口20Cへの距離を短くする設計が可能となる。これにより、シャワー流出口11Aからシャワー吐水口20Cへ到達するまでの湯水の抵抗を減少させることができ、シャワー吐水の流量の低減を抑制することができる。
 実施形態に係る水栓1では、シャワー流出口11Aは、切替弁11の内部を流れる湯水の流れ方向において、カラン流出口11Bよりも上流側に位置する。
 このような構成によって、切替弁11の内部において、シャワー流出口11Aまで流れる距離を、カラン流出口11Bまでに流れる距離より小さくすることで、湯水に対する抵抗をさらに減少させることができ、シャワー吐水の流量の低減を抑制することができる。
 実施形態に係る水栓1では、軸方向Kに沿って、シャワー吐水口20Cとシャワー流出口11Aとの間の第1距離D1は、カラン吐水口20Dとカラン流出口11Bとの間の第2距離D2より小さい。
 このような構成によって、シャワー吐水の流量の低減をさらに抑制することができる。
 実施形態に係る水栓1では、シャワー流出口11Aは、カラン流出口11Bよりも主管部12の中心側にある。
 このような構成によって、シャワー吐水口20Cを主管部12の中心側に設ける場合、シャワー流出口11Aからシャワー吐水口20Cへの第1距離D1を短くするとともに、水栓1の意匠性を向上させることができる。
 実施形態に係る水栓1では、切替弁11がシャワー吐水用の回転位置に位置したときに、シャワー吐水口20Cとシャワー流出口11Aとが重なる。
 このような構成によって、シャワー吐水口20Cとシャワー流出口11Aとの間において、抵抗を抑制でき、シャワー吐水の流量の低減をさらに抑制することができる。
 実施形態に係る水栓1では、シャワー吐水口20Cとカラン吐水口20Dとは、主管部の周方向Lにおいて重なる。
 このような構成によって、水栓1の意匠性を向上させるとともに、水栓1を安定的に浴室の壁に取り付けることができる。
 なお、「第3領域P3」は「第2領域」と称されてもよい。
 なお、本開示は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、実施形態において、水栓1がシャワー吐水及びカラン吐水を行う水栓であると説明したが、これに限定しない。
 なお、実施形態において、水栓1が樹脂で形成される例について説明したが、これに限定しない。
 なお、実施形態において、シャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cとが対向している(第1距離D1=0)例について説明したが、これに限定しない。軸方向Kにおいて、シャワー流出口11Aとシャワー吐水口20Cとの間に、第1距離D1が形成されてもよい。このような場合であっても、第1距離D1を、カラン流出口11Bとカラン吐水口20Dとの間の第2距離D2よりも小さくすることで、同様の効果を奏することができる。
 なお、実施形態において、シャワー吐水口20Cとカラン吐水口20Dとが周方向Lにおいて重なる例について説明したが、これに限定しない。シャワー吐水口20Cとカラン吐水口20Dとが湯流入口20Aと水流入口20Bとの間に設けられていればよい。このような構造においても、浴室の壁に対して、水栓1を安定的に取り付けることができる。
 本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
 本開示の水栓は、湯水混合弁及び切替弁を備える水栓において有用である。
  1  水栓
  2  水栓ユニット
  3  接続部材
  4  ハンドルユニット
  5  水栓本体部
  6  保温材
  7  前面カバー
  8  背面カバー
 10  湯水混合弁
 11  切替弁
11A  シャワー流出口
11B  カラン流出口
 12  主管部
 13  湯供給用枝管部
 14  水供給用枝管部
 15  シャワー吐水用枝管部
 16  カラン吐水用枝管部
20A  湯流入口
20B  水流入口
20C  シャワー吐水口
20D  カラン吐水口
 41  突出壁
 42  パッキン
 P1~P3  領域
 R0~R1  内部流路
 R2~R4  外周流路

Claims (9)

  1.  湯及び水を混合する湯水混合弁と、
     前記湯水混合弁で混合した湯水の吐水量を変更する切替弁と、
     前記湯水混合弁と前記切替弁とが軸方向に並んで内部に取り付けられ、前記湯水混合弁に連通する湯流入口、前記切替弁に連通する水流入口、及び前記湯流入口と前記水流入口との間において、前記切替弁に連通するシャワー吐水口及びカラン吐水口を形成した主管部と、を備え、
     前記切替弁の外周面は、前記シャワー吐水口と連通するシャワー流出口と、前記カラン吐水口と連通するカラン流出口と、を形成し、
     前記シャワー流出口は、前記カラン流出口よりも前記軸方向における前記湯水混合弁に近い側に設けられる、水栓。
  2.  前記シャワー流出口は、前記切替弁の内部を流れる湯水の流れ方向において、前記カラン流出口よりも上流側に位置する、請求項1に記載の水栓。
  3.  前記軸方向に沿って、前記シャワー吐水口と前記シャワー流出口との間の第1距離は、前記カラン吐水口と前記カラン流出口との間の第2距離より小さい、請求項1または2に記載の水栓。
  4.  前記シャワー流出口は、前記カラン流出口よりも前記主管部の中心側にある、請求項1から3のいずれか一項に記載の水栓。
  5.  前記切替弁がシャワー吐水用の回転位置に位置したときに、前記シャワー吐水口と前記シャワー流出口とが重なる、請求項1から4のいずれか一項に記載の水栓。
  6.  前記切替弁の外周面は、前記シャワー流出口を含む第1領域と、前記第1領域から隔離され、前記カラン流出口を含む第2領域と、を形成する、請求項1から5のいずれか一項に記載の水栓。
  7.  前記第1領域と前記第2領域とは、周方向に並んでいる、請求項6に記載の水栓。
  8.  前記シャワー吐水口と前記カラン吐水口とは、前記主管部の周方向において重なる、請求項1から7のいずれか一項に記載の水栓。
  9.  前記主管部は、樹脂により一体に形成される、請求項1から8のいずれか一項に記載の水栓。
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