JP3061541B2 - 二重管構造の吐水管 - Google Patents
二重管構造の吐水管Info
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- JP3061541B2 JP3061541B2 JP6287273A JP28727394A JP3061541B2 JP 3061541 B2 JP3061541 B2 JP 3061541B2 JP 6287273 A JP6287273 A JP 6287273A JP 28727394 A JP28727394 A JP 28727394A JP 3061541 B2 JP3061541 B2 JP 3061541B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は吐水管本体の中心部に
内管を有する二重管構造の吐水管に関する。
内管を有する二重管構造の吐水管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吐水管先端の吐出口に浄水器を後
付けで取り付け、吐水管からの吐水をその浄水器に通し
て浄化した上で使用することが行われている。一方、浄
水器を吐水管から離れた位置且つ隠れた位置に配設し、
水栓本体からの水を導水管を通じて浄水器に導き、ここ
で浄化した上で再び水栓本体に戻し、更に水栓の吐水管
を通じてその先端の吐出口より吐水させる、いわゆるビ
ルトインタイプの浄水器も広く用いられている。
付けで取り付け、吐水管からの吐水をその浄水器に通し
て浄化した上で使用することが行われている。一方、浄
水器を吐水管から離れた位置且つ隠れた位置に配設し、
水栓本体からの水を導水管を通じて浄水器に導き、ここ
で浄化した上で再び水栓本体に戻し、更に水栓の吐水管
を通じてその先端の吐出口より吐水させる、いわゆるビ
ルトインタイプの浄水器も広く用いられている。
【0003】この場合において、浄水器にて浄化した水
を吐水管に直接流入させ、かかる吐水管内部を流通させ
た上で先端の吐出口より吐出させるようにすると、せっ
かく浄水器で浄化した浄水が吐水管内部に残っている水
道水と混合してしまい、浄水の純粋度が損なわれてしま
う問題を生ずる。そこで吐水管内部に浄水のみを独立に
通すための内管を設けるといったことが行われている。
を吐水管に直接流入させ、かかる吐水管内部を流通させ
た上で先端の吐出口より吐出させるようにすると、せっ
かく浄水器で浄化した浄水が吐水管内部に残っている水
道水と混合してしまい、浄水の純粋度が損なわれてしま
う問題を生ずる。そこで吐水管内部に浄水のみを独立に
通すための内管を設けるといったことが行われている。
【0004】而してこのように吐水管の内部に内管を挿
入・配置する場合において、吐水管本体の先端部に金属
製の筒状体を鑞付けにて固着し、その筒状体の内部に内
管の先端部を嵌入状態で鑞付け・固着した上で、吐水管
本体にキャップを被せて用いるといったことが考えられ
ているが、このようにした場合、組付作業に多大の手間
を要し、またコストも高いものとなる問題がある。
入・配置する場合において、吐水管本体の先端部に金属
製の筒状体を鑞付けにて固着し、その筒状体の内部に内
管の先端部を嵌入状態で鑞付け・固着した上で、吐水管
本体にキャップを被せて用いるといったことが考えられ
ているが、このようにした場合、組付作業に多大の手間
を要し、またコストも高いものとなる問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、吐水管本体の内部に、該吐水管本体内の水道
水の主通路とは独立した第二液の主通路を内部に形成す
るための内管を挿入して成る二重管構造の吐水管におい
て、(A)該吐水管本体の先端の開口より該吐水管本体
内部に嵌入される部材であって、(イ)後端部において
前記内管の先端部に液密に嵌合し、自身の内部に該内管
内部の第二液の主通路に連続する延長通路を形成すると
ともに、自身の外部と前記吐水管本体との間に前記水道
水の主通路の延長通路を形成する筒状部と、(ロ)該筒
状部の後端部において軸直角方向に延び出し、外周面に
おいて該吐水管本体の内面に嵌合するプレート状ないし
ブロック状の後側の第一の吐水管嵌合部と、(ハ)該吐
水管本体の先端開口位置に位置して該開口内に嵌め合わ
され、該開口を閉じるプレート状ないしブロック状の前
側の第二の吐水管嵌合部と、(ニ)それら筒状部及び後
側の第一の吐水管嵌合部と、前側の第二の吐水管嵌合部
とを前後に連結する連結部とを備え、且つ前記第一の吐
水管嵌合部には水道水の主通路と延長通路とを連通させ
る連通穴が設けられるとともに、前記第二の吐水管嵌合
部には前記吐水管本体の先端面に当接して該吐水管本体
に対する軸方向位置を規定するストッパ部が形成され、
更に前記筒状部には先端側に前記第二液の吐出用の開口
が設けられて成る分岐スリーブと、(B)有底筒状形態
をなし、前記吐水管本体の先端部に外嵌された吐水管キ
ャップと、(C)該吐水管本体及び吐水管キャップの下
部位に設けられた貫通の透孔を挿通する状態に嵌め込ま
れて前記分岐スリーブに係合させられ、以てそれら分岐
スリーブ及び吐水管キャップの抜止めを成すとともに、
前記水道水の延長通路及び第二液の延長通路の各液を自
身のガイド通路を通じてそれら吐水管本体及び吐水管キ
ャップの透孔にて形成される吐出口に導くガイド部材と
を含んでいることを特徴とする(請求項1)。
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、吐水管本体の内部に、該吐水管本体内の水道
水の主通路とは独立した第二液の主通路を内部に形成す
るための内管を挿入して成る二重管構造の吐水管におい
て、(A)該吐水管本体の先端の開口より該吐水管本体
内部に嵌入される部材であって、(イ)後端部において
前記内管の先端部に液密に嵌合し、自身の内部に該内管
内部の第二液の主通路に連続する延長通路を形成すると
ともに、自身の外部と前記吐水管本体との間に前記水道
水の主通路の延長通路を形成する筒状部と、(ロ)該筒
状部の後端部において軸直角方向に延び出し、外周面に
おいて該吐水管本体の内面に嵌合するプレート状ないし
ブロック状の後側の第一の吐水管嵌合部と、(ハ)該吐
水管本体の先端開口位置に位置して該開口内に嵌め合わ
され、該開口を閉じるプレート状ないしブロック状の前
側の第二の吐水管嵌合部と、(ニ)それら筒状部及び後
側の第一の吐水管嵌合部と、前側の第二の吐水管嵌合部
とを前後に連結する連結部とを備え、且つ前記第一の吐
水管嵌合部には水道水の主通路と延長通路とを連通させ
る連通穴が設けられるとともに、前記第二の吐水管嵌合
部には前記吐水管本体の先端面に当接して該吐水管本体
に対する軸方向位置を規定するストッパ部が形成され、
更に前記筒状部には先端側に前記第二液の吐出用の開口
が設けられて成る分岐スリーブと、(B)有底筒状形態
をなし、前記吐水管本体の先端部に外嵌された吐水管キ
ャップと、(C)該吐水管本体及び吐水管キャップの下
部位に設けられた貫通の透孔を挿通する状態に嵌め込ま
れて前記分岐スリーブに係合させられ、以てそれら分岐
スリーブ及び吐水管キャップの抜止めを成すとともに、
前記水道水の延長通路及び第二液の延長通路の各液を自
身のガイド通路を通じてそれら吐水管本体及び吐水管キ
ャップの透孔にて形成される吐出口に導くガイド部材と
を含んでいることを特徴とする(請求項1)。
【0006】本願の別の発明は、請求項1の吐水管にお
いて、前記分岐スリーブにおける筒状部が前記第二の吐
水管嵌合部まで延び出して該第二の吐水管嵌合部に連結
され、以て該筒状部が前記連結部を兼ねているととも
に、該筒状部の下部位に前記第二液の吐出用の開口が形
成され、該開口に前記ガイド部材が挿入・係合されて該
分岐スリーブが抜止めされるとともに、前記第二の吐水
管嵌合部に該筒状部の内部に連通する開口が形成されて
おり、更に前記有底筒状形態の吐水管キャップの底部の
中心部に、該第二の吐水管嵌合部の開口内に嵌入して該
開口を閉鎖する栓体部が設けられていることを特徴とす
る(請求項2)。
いて、前記分岐スリーブにおける筒状部が前記第二の吐
水管嵌合部まで延び出して該第二の吐水管嵌合部に連結
され、以て該筒状部が前記連結部を兼ねているととも
に、該筒状部の下部位に前記第二液の吐出用の開口が形
成され、該開口に前記ガイド部材が挿入・係合されて該
分岐スリーブが抜止めされるとともに、前記第二の吐水
管嵌合部に該筒状部の内部に連通する開口が形成されて
おり、更に前記有底筒状形態の吐水管キャップの底部の
中心部に、該第二の吐水管嵌合部の開口内に嵌入して該
開口を閉鎖する栓体部が設けられていることを特徴とす
る(請求項2)。
【0007】本願の更に別の発明は、請求項1の吐水管
において、前記筒状部の先端面が前記第二の吐水管嵌合
部より所定距離後側に離れた位置に位置しており、該先
端面に前記第二液の吐出用の開口が形成されているとと
もに、前記第一の吐水管嵌合部と第二の吐水管嵌合部と
が、それらの外周部において軸方向に延びる、連結部と
しての連結アームにて連結されており、且つ前記ガイド
部材が前記筒状部の先端と該第二の吐水管嵌合部との間
に挿入されて前記分岐スリーブに係合させられているこ
とを特徴とする(請求項3)。
において、前記筒状部の先端面が前記第二の吐水管嵌合
部より所定距離後側に離れた位置に位置しており、該先
端面に前記第二液の吐出用の開口が形成されているとと
もに、前記第一の吐水管嵌合部と第二の吐水管嵌合部と
が、それらの外周部において軸方向に延びる、連結部と
しての連結アームにて連結されており、且つ前記ガイド
部材が前記筒状部の先端と該第二の吐水管嵌合部との間
に挿入されて前記分岐スリーブに係合させられているこ
とを特徴とする(請求項3)。
【0008】本願の更に別の発明は、請求項1,2又は
3の吐水管において、前記分岐スリーブにおける第二の
吐水管嵌合部と前記吐水管キャップとの一方に回転方向
の位置決め用の凹部が設けられる一方、他方に該凹部に
係入する係入突起が設けられ、それらの係合作用に基づ
いて前記分岐スリーブと吐水管キャップとの相対回転方
向位置が規定されていることを特徴とする(請求項
4)。
3の吐水管において、前記分岐スリーブにおける第二の
吐水管嵌合部と前記吐水管キャップとの一方に回転方向
の位置決め用の凹部が設けられる一方、他方に該凹部に
係入する係入突起が設けられ、それらの係合作用に基づ
いて前記分岐スリーブと吐水管キャップとの相対回転方
向位置が規定されていることを特徴とする(請求項
4)。
【0009】本願の更に別の発明は、請求項2の吐水管
において、前記分岐スリーブにおける第二の吐水管嵌合
部と前記吐水管キャップにおける栓体部との一方に回転
方向の位置決め用の凹部が設けられる一方、他方に該凹
部に係入する係入突起が設けられ、それらの係合作用に
基づいて前記分岐スリーブと吐水管キャップとの相対回
転方向位置が規定されていることを特徴とする(請求項
5)。
において、前記分岐スリーブにおける第二の吐水管嵌合
部と前記吐水管キャップにおける栓体部との一方に回転
方向の位置決め用の凹部が設けられる一方、他方に該凹
部に係入する係入突起が設けられ、それらの係合作用に
基づいて前記分岐スリーブと吐水管キャップとの相対回
転方向位置が規定されていることを特徴とする(請求項
5)。
【0010】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4又は5の吐水管において、前記第一の吐水管嵌合
部における連通穴がその上半分の位置に形成され、下半
分が閉鎖構造とされていることを特徴とする(請求項
6)。
3,4又は5の吐水管において、前記第一の吐水管嵌合
部における連通穴がその上半分の位置に形成され、下半
分が閉鎖構造とされていることを特徴とする(請求項
6)。
【0011】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5又は6の吐水管において、前記第二液が水道
水を浄化器にて浄化した後の浄水であることを特徴とす
る(請求項7)。
3,4,5又は6の吐水管において、前記第二液が水道
水を浄化器にて浄化した後の浄水であることを特徴とす
る(請求項7)。
【0012】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、先ず吐水管本体の先端開口側から分岐スリーブを嵌
入させた上、その外側から吐水管キャップを吐水管本体
に外嵌し、更に吐水管本体及び吐水管キャップにおける
吐出口形成用の透孔にガイド部材を挿入してこれを分岐
スリーブに係合させ、分岐スリーブと吐水管キャップと
の抜止めをなすようにしたものである。
は、先ず吐水管本体の先端開口側から分岐スリーブを嵌
入させた上、その外側から吐水管キャップを吐水管本体
に外嵌し、更に吐水管本体及び吐水管キャップにおける
吐出口形成用の透孔にガイド部材を挿入してこれを分岐
スリーブに係合させ、分岐スリーブと吐水管キャップと
の抜止めをなすようにしたものである。
【0013】本発明の吐水管においては、内管を通じて
送られてきた第二液は分岐スリーブにおける筒状部内の
延長通路内に流れ込んだ後、筒状部の開口及びガイド部
材のガイド通路を経て吐出口に至り、ここより外部に吐
出される。
送られてきた第二液は分岐スリーブにおける筒状部内の
延長通路内に流れ込んだ後、筒状部の開口及びガイド部
材のガイド通路を経て吐出口に至り、ここより外部に吐
出される。
【0014】一方、水道水は内管の外側の主通路を通じ
て吐水管本体内部を送られ、そして連通穴を経由して筒
状部の外側の延長通路内に流れ込み、更にガイド部材の
ガイド通路を通じて吐出口に至り、これより外部に吐出
される。
て吐水管本体内部を送られ、そして連通穴を経由して筒
状部の外側の延長通路内に流れ込み、更にガイド部材の
ガイド通路を通じて吐出口に至り、これより外部に吐出
される。
【0015】本発明の吐水管においては、分岐スリー
ブ,吐水管キャップ,ガイド部材をそれぞれ吐水管本体
内面,吐水管本体外面,吐水管本体及び吐水管キャップ
の透孔に順に嵌め込んで行くだけで、簡単に内管内の第
二液の主通路,内管外の水道水の主通路から吐出口に至
る第二液の通路及び水道水の通路を形成できる。
ブ,吐水管キャップ,ガイド部材をそれぞれ吐水管本体
内面,吐水管本体外面,吐水管本体及び吐水管キャップ
の透孔に順に嵌め込んで行くだけで、簡単に内管内の第
二液の主通路,内管外の水道水の主通路から吐出口に至
る第二液の通路及び水道水の通路を形成できる。
【0016】従って本発明によれば、極めて簡単に二重
管構造の吐水管を組み付けることができ、コストも安価
に抑えることができる。また吐水管が二重管構造である
ことから、吐水管内部において水道水と第二液とが混合
するのを良好に防止することができる。
管構造の吐水管を組み付けることができ、コストも安価
に抑えることができる。また吐水管が二重管構造である
ことから、吐水管内部において水道水と第二液とが混合
するのを良好に防止することができる。
【0017】請求項2の発明は、分岐スリーブにおける
筒状部を第二の吐水管嵌合部まで延ばしてこれに連結
し、かかる筒状部をもって第一の吐水管嵌合部と第二の
吐水管嵌合部とを連結する連結部を兼用させるようにな
し、そして筒状部の下部位に第二液の吐出用の開口を形
成して、そこにガイド部材を挿入・係合させるようにし
たもので、本発明によれば分岐スリーブを簡単な構造と
できるとともに強度の強いものとすることができる。
筒状部を第二の吐水管嵌合部まで延ばしてこれに連結
し、かかる筒状部をもって第一の吐水管嵌合部と第二の
吐水管嵌合部とを連結する連結部を兼用させるようにな
し、そして筒状部の下部位に第二液の吐出用の開口を形
成して、そこにガイド部材を挿入・係合させるようにし
たもので、本発明によれば分岐スリーブを簡単な構造と
できるとともに強度の強いものとすることができる。
【0018】尚、分岐スリーブにおける第二の吐水管嵌
合部は、これを閉鎖構造となすこともできるが、本発明
では第二の吐水管嵌合部に、筒状部内に連通する開口を
形成し、これを吐水管キャップの底部に設けた栓体部に
て閉鎖するようにしている。
合部は、これを閉鎖構造となすこともできるが、本発明
では第二の吐水管嵌合部に、筒状部内に連通する開口を
形成し、これを吐水管キャップの底部に設けた栓体部に
て閉鎖するようにしている。
【0019】このようにした場合、かかる栓体部を利用
して分岐スリーブと吐水管キャップとに、相対回転方向
位置を規定する位置決機構を簡単に設けることができ
る。即ち、分岐スリーブにおける第二の吐水管嵌合部と
栓体部との一方に位置決め用の凹部を、他方に係入突起
を設け、それらの係合作用に基づいて、分岐スリーブと
吐水管キャップとを回転方向に位置決めすることができ
る(請求項5)。
して分岐スリーブと吐水管キャップとに、相対回転方向
位置を規定する位置決機構を簡単に設けることができ
る。即ち、分岐スリーブにおける第二の吐水管嵌合部と
栓体部との一方に位置決め用の凹部を、他方に係入突起
を設け、それらの係合作用に基づいて、分岐スリーブと
吐水管キャップとを回転方向に位置決めすることができ
る(請求項5)。
【0020】而してこのように分岐スリーブと吐水管キ
ャップとに回転方向位置を規定する位置決機構を設けた
場合、分岐スリーブを吐水管本体に嵌入させた状態で、
その外側から吐水管キャップを嵌め、その状態で吐水管
キャップを適正位置まで回転移動させることで、自動的
に吐水管本体内部の分岐スリーブを適正位置まで回転さ
せることができる(請求項4)。
ャップとに回転方向位置を規定する位置決機構を設けた
場合、分岐スリーブを吐水管本体に嵌入させた状態で、
その外側から吐水管キャップを嵌め、その状態で吐水管
キャップを適正位置まで回転移動させることで、自動的
に吐水管本体内部の分岐スリーブを適正位置まで回転さ
せることができる(請求項4)。
【0021】請求項3の発明は、分岐スリーブにおける
筒状部の先端を第二の吐水管嵌合部よりも一定距離離れ
た位置に位置させ、その先端面に第二液の吐出用の開口
を形成する一方、第一の吐水管嵌合部と第二の吐水管嵌
合部とを連結アームにて連結し、そして筒状部の先端と
第二の吐水管嵌合部との間にガイド部材を挿入して係合
させるようにしたもので、本発明によれば、分岐スリー
ブを吐水管本体内部に嵌入させた状態において、ガイド
部材をかかる分岐スリーブに対して容易に係合させるこ
とができる。
筒状部の先端を第二の吐水管嵌合部よりも一定距離離れ
た位置に位置させ、その先端面に第二液の吐出用の開口
を形成する一方、第一の吐水管嵌合部と第二の吐水管嵌
合部とを連結アームにて連結し、そして筒状部の先端と
第二の吐水管嵌合部との間にガイド部材を挿入して係合
させるようにしたもので、本発明によれば、分岐スリー
ブを吐水管本体内部に嵌入させた状態において、ガイド
部材をかかる分岐スリーブに対して容易に係合させるこ
とができる。
【0022】尚、この請求項3の発明においても、分岐
スリーブと吐水管キャップとに回転方向の位置を規定す
る位置決機構を設けるようにするのが望ましく、この場
合において前記と同様の効果が得られる。
スリーブと吐水管キャップとに回転方向の位置を規定す
る位置決機構を設けるようにするのが望ましく、この場
合において前記と同様の効果が得られる。
【0023】請求項6の発明は、前記第一の吐水管嵌合
部における上半分の位置に、水道水の主通路と延長通路
とを連通させる連通穴を設け、第一の吐水管嵌合部にお
ける下半分は閉鎖構造となしたもので、本発明によれ
ば、内管及び分岐スリーブにおける筒状部内の通路を通
じて送られてきた第二液が、第一の吐水管嵌合部におけ
る下半分を通じて吐水管本体に入り込むのを防止でき
る。
部における上半分の位置に、水道水の主通路と延長通路
とを連通させる連通穴を設け、第一の吐水管嵌合部にお
ける下半分は閉鎖構造となしたもので、本発明によれ
ば、内管及び分岐スリーブにおける筒状部内の通路を通
じて送られてきた第二液が、第一の吐水管嵌合部におけ
る下半分を通じて吐水管本体に入り込むのを防止でき
る。
【0024】上記請求項1ないし6の発明は、浄水器で
浄化した水を吐水管における内管を通じて流出させる場
合に適用して特に効果の大きいものである。
浄化した水を吐水管における内管を通じて流出させる場
合に適用して特に効果の大きいものである。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において、10はカウンター12に取り
付けられたシングルレバー式の湯水混合水栓で水栓本体
14を有し、この水栓本体14に対して給水管16,給
湯管18より水,湯が供給されるようになっている。供
給された水と湯とはここで混合された上、吐水管20内
部を流れ、その先端の吐出口22より吐出される。尚、
24は吐水管キャップとしての樹脂製の断熱キャップで
ある。
説明する。図2において、10はカウンター12に取り
付けられたシングルレバー式の湯水混合水栓で水栓本体
14を有し、この水栓本体14に対して給水管16,給
湯管18より水,湯が供給されるようになっている。供
給された水と湯とはここで混合された上、吐水管20内
部を流れ、その先端の吐出口22より吐出される。尚、
24は吐水管キャップとしての樹脂製の断熱キャップで
ある。
【0026】図3に示しているように、水栓本体14は
金属製の、全体として筒状をなす部材であって内部が隔
壁にて複数に分画されている。そしてその分画隔壁によ
って、水栓本体14内部に流入側水通路26及び流入側
湯通路28が上下向きに形成されている。
金属製の、全体として筒状をなす部材であって内部が隔
壁にて複数に分画されている。そしてその分画隔壁によ
って、水栓本体14内部に流入側水通路26及び流入側
湯通路28が上下向きに形成されている。
【0027】給水管16,給湯管18を通じて水栓本体
14に供給された水と湯とは、これら水通路26及び湯
通路28内部を上向きに流れ、そしてシングルレバー3
0の操作に基づいて、水栓本体14の上部に設けられた
弁部32でそれら水と湯とが所定比率で混合された後、
流出側通路34に至り、更に出口36から吐水管20内
部に流出して同吐水管20内部を送られ、その先端の吐
出口22から外部に吐出される。
14に供給された水と湯とは、これら水通路26及び湯
通路28内部を上向きに流れ、そしてシングルレバー3
0の操作に基づいて、水栓本体14の上部に設けられた
弁部32でそれら水と湯とが所定比率で混合された後、
流出側通路34に至り、更に出口36から吐水管20内
部に流出して同吐水管20内部を送られ、その先端の吐
出口22から外部に吐出される。
【0028】図2において、38は水栓10から離れた
位置に設けられた、水道水を浄化するための浄水器で、
一対の導管40,42がこの浄水器38から延び出して
いる。一方の導管40は、水栓本体14の内部且つ下部
に形成された供給通路44(図3(B)参照)に接続さ
れており、また他方の導管42は、同じく水栓本体14
の内部且つ下部に形成された浄水通路46に接続されて
いる。これら供給通路44及び浄水通路46は隔壁によ
って仕切られている。
位置に設けられた、水道水を浄化するための浄水器で、
一対の導管40,42がこの浄水器38から延び出して
いる。一方の導管40は、水栓本体14の内部且つ下部
に形成された供給通路44(図3(B)参照)に接続さ
れており、また他方の導管42は、同じく水栓本体14
の内部且つ下部に形成された浄水通路46に接続されて
いる。これら供給通路44及び浄水通路46は隔壁によ
って仕切られている。
【0029】供給通路44は、前記流入側水通路26に
隣接して配置されており且つ隔壁にて仕切られている。
而してこれら供給通路44及び水通路26を仕切る隔壁
には開口48が形成されており、その開口48が、開閉
弁50によって開閉されるようになっている。ここで開
閉弁50は、ハンドル51の回転操作に基づいて軸方向
にねじ送りで進退させられ、以て開口48を開閉する。
隣接して配置されており且つ隔壁にて仕切られている。
而してこれら供給通路44及び水通路26を仕切る隔壁
には開口48が形成されており、その開口48が、開閉
弁50によって開閉されるようになっている。ここで開
閉弁50は、ハンドル51の回転操作に基づいて軸方向
にねじ送りで進退させられ、以て開口48を開閉する。
【0030】本例においては、シングルレバー30の操
作によって弁部32を閉じた状態としておいて開閉弁5
0を開放状態とすると、給水管16を通じて水通路26
内に送られた水が、開口48より供給通路44へと流入
し、そして導管40を通じて浄水器38に送られる。そ
してここで水道水が浄化された上、導管42を通じて水
栓本体14内部の浄水通路46内に送られる。
作によって弁部32を閉じた状態としておいて開閉弁5
0を開放状態とすると、給水管16を通じて水通路26
内に送られた水が、開口48より供給通路44へと流入
し、そして導管40を通じて浄水器38に送られる。そ
してここで水道水が浄化された上、導管42を通じて水
栓本体14内部の浄水通路46内に送られる。
【0031】前記吐水管20の内部には、図3に示して
いるように浄水器38で浄化された浄水のみを単独で流
通させる内管52が挿入・配置されており、その基端が
上記水栓本体14内部の浄水通路46の出口54に接続
されている。
いるように浄水器38で浄化された浄水のみを単独で流
通させる内管52が挿入・配置されており、その基端が
上記水栓本体14内部の浄水通路46の出口54に接続
されている。
【0032】図1は吐水管20の先端部の構造を示して
いる。この図において56は吐水管本体で、内部に内管
52が挿入・配置されており、その内管52の内部に、
前記浄水の主通路58が形成されている。また内管52
の外側且つ吐水管本体56の内側に、水道水の主通路6
0が形成されている。
いる。この図において56は吐水管本体で、内部に内管
52が挿入・配置されており、その内管52の内部に、
前記浄水の主通路58が形成されている。また内管52
の外側且つ吐水管本体56の内側に、水道水の主通路6
0が形成されている。
【0033】この吐水管本体56の先端部には、開口側
から分岐スリーブ(この例では樹脂製)62が内部に挿
入され、更にその外側から前記断熱キャップ24が吐水
管本体56に対して外嵌されている。分岐スリーブ62
は、吐水管本体56の中心部に位置する円筒形状の筒状
部64を有している。この筒状部64は、その内側に前
記内管52内の主通路58に連続する浄水の延長通路7
4を形成し、またその外側に水道水の主通路60に連続
する延長通路76を形成するもので、その後端部に内管
52の先端部が嵌入されている。
から分岐スリーブ(この例では樹脂製)62が内部に挿
入され、更にその外側から前記断熱キャップ24が吐水
管本体56に対して外嵌されている。分岐スリーブ62
は、吐水管本体56の中心部に位置する円筒形状の筒状
部64を有している。この筒状部64は、その内側に前
記内管52内の主通路58に連続する浄水の延長通路7
4を形成し、またその外側に水道水の主通路60に連続
する延長通路76を形成するもので、その後端部に内管
52の先端部が嵌入されている。
【0034】ここで内管52の先端部は、Oリング溝6
6に装着されたOリング68を介して筒状部64の内周
面に嵌合しており、それらの間が水密にシールされてい
る。尚、吐水管本体56においてもOリング溝70が形
成されていてそこにOリング72が装着され、吐水管本
体56と断熱キャップ24との嵌合部が、このOリング
72によって水密にシールされている。
6に装着されたOリング68を介して筒状部64の内周
面に嵌合しており、それらの間が水密にシールされてい
る。尚、吐水管本体56においてもOリング溝70が形
成されていてそこにOリング72が装着され、吐水管本
体56と断熱キャップ24との嵌合部が、このOリング
72によって水密にシールされている。
【0035】上記筒状部64の後端部からは、第一の吐
水管嵌合部78が軸直角方向に延び出しており、また前
端部からは第二の吐水管嵌合部80が軸直角方向に延び
出している。第一の吐水管嵌合部78は、軸直角方向の
プレート状部82と、その外周端において軸方向に延び
る短い円筒部84とを有しており、その円筒部84の外
周面が吐水管本体56の内面に嵌合している。
水管嵌合部78が軸直角方向に延び出しており、また前
端部からは第二の吐水管嵌合部80が軸直角方向に延び
出している。第一の吐水管嵌合部78は、軸直角方向の
プレート状部82と、その外周端において軸方向に延び
る短い円筒部84とを有しており、その円筒部84の外
周面が吐水管本体56の内面に嵌合している。
【0036】この第一の吐水管嵌合部78には、その上
半分の位置において連通穴86が形成されており、この
連通穴86によって水道水の主通路60と延長通路76
とが連通させられている。尚、第一の吐水管嵌合部78
における下側部分は閉鎖構造とされている。
半分の位置において連通穴86が形成されており、この
連通穴86によって水道水の主通路60と延長通路76
とが連通させられている。尚、第一の吐水管嵌合部78
における下側部分は閉鎖構造とされている。
【0037】一方、第二の吐水管嵌合部80は軸直角方
向のプレート状部88を有しており、その外周面におい
て吐水管本体56の内面に嵌合している。このプレート
状部88の前端からは更にストッパ部90が軸直角方向
外方に延び出しており、このストッパ部90が吐水管本
体56の先端面に当接することによって、分岐スリーブ
62全体の吐水管本体56への嵌入量が規定されてい
る。
向のプレート状部88を有しており、その外周面におい
て吐水管本体56の内面に嵌合している。このプレート
状部88の前端からは更にストッパ部90が軸直角方向
外方に延び出しており、このストッパ部90が吐水管本
体56の先端面に当接することによって、分岐スリーブ
62全体の吐水管本体56への嵌入量が規定されてい
る。
【0038】尚、上記筒状部64の下部位には、浄水を
吐出するための円形の開口92が形成されている。また
第二の吐水管嵌合部80には、筒状部64の内部に連通
する開口94が形成されている。
吐出するための円形の開口92が形成されている。また
第二の吐水管嵌合部80には、筒状部64の内部に連通
する開口94が形成されている。
【0039】上記の説明から明らかなように、本例にお
いては筒状部64が第二の吐水管嵌合部80まで延び出
していてこれに連結され、以てかかる筒状部64が、第
一の吐水管嵌合部78と第二の吐水管嵌合部80とを連
結する連結部を兼ねている。
いては筒状部64が第二の吐水管嵌合部80まで延び出
していてこれに連結され、以てかかる筒状部64が、第
一の吐水管嵌合部78と第二の吐水管嵌合部80とを連
結する連結部を兼ねている。
【0040】前記断熱キャップ24は樹脂製且つ有底円
筒状の部材であって、その底部96の内面中心部に栓体
部98が図1(A)中右向きに突出状に形成されてお
り、この栓体部98の先端部が、第二の吐水管嵌合部8
0の開口94に嵌入し、同開口を閉鎖している。尚、栓
体部98は中心部に中空部100を有する中空形状をな
しており、また外周面はテーパ形状をなしている。
筒状の部材であって、その底部96の内面中心部に栓体
部98が図1(A)中右向きに突出状に形成されてお
り、この栓体部98の先端部が、第二の吐水管嵌合部8
0の開口94に嵌入し、同開口を閉鎖している。尚、栓
体部98は中心部に中空部100を有する中空形状をな
しており、また外周面はテーパ形状をなしている。
【0041】この栓体部98の外周面には、軸直角方向
に突出する係入突起102が形成されており、この係入
突起102が、分岐スリーブ62における第二の吐水管
嵌合部80の先端面に形成された凹部104に係入され
ている。そしてそれら係入突起102と凹部104との
係合作用に基づいて、分岐スリーブ62と断熱キャップ
24との回転方向の位置が規定されている。
に突出する係入突起102が形成されており、この係入
突起102が、分岐スリーブ62における第二の吐水管
嵌合部80の先端面に形成された凹部104に係入され
ている。そしてそれら係入突起102と凹部104との
係合作用に基づいて、分岐スリーブ62と断熱キャップ
24との回転方向の位置が規定されている。
【0042】前記吐水管本体56及び断熱キャップ24
の下部位、且つ分岐スリーブ62の開口92の下側位置
には、吐出口22を形成するための貫通の透孔106及
び108が設けられており、そしてこれら透孔106,
108にガイド部材110が下側から挿通された上、か
かるガイド部材110が分岐スリーブ62における筒状
部64の開口92内部に挿入されている。ここでガイド
部材110は、上端が筒状部64の内面に当接する位置
まで挿入されている。
の下部位、且つ分岐スリーブ62の開口92の下側位置
には、吐出口22を形成するための貫通の透孔106及
び108が設けられており、そしてこれら透孔106,
108にガイド部材110が下側から挿通された上、か
かるガイド部材110が分岐スリーブ62における筒状
部64の開口92内部に挿入されている。ここでガイド
部材110は、上端が筒状部64の内面に当接する位置
まで挿入されている。
【0043】上記筒状部64における開口92及び吐水
管本体56,断熱キャップ24における各透孔106,
108は、それぞれガイド部材110の軸直角方向寸法
と略同等とされており、以てかかるガイド部材110の
挿入によって、分岐スリーブ62と断熱キャップ24と
が、吐水管本体56及び内管52から抜止めされてい
る。
管本体56,断熱キャップ24における各透孔106,
108は、それぞれガイド部材110の軸直角方向寸法
と略同等とされており、以てかかるガイド部材110の
挿入によって、分岐スリーブ62と断熱キャップ24と
が、吐水管本体56及び内管52から抜止めされてい
る。
【0044】上記ガイド部材110は、図4に明らかに
示しているように十字状に交わる4枚の羽根片112を
有するもので、それら羽根片112の間において、浄水
及び水道水を吐出口22に導くガイド通路114を有し
ている。また各羽根片112には、その各上端面から下
向きに延びる切欠116が形成されている。このガイド
部材110は、分岐スリーブ62及び断熱キャップ24
の抜止めをなすとともに、浄水及び水道水の流れを整え
て吐出口22に導く作用も有している。
示しているように十字状に交わる4枚の羽根片112を
有するもので、それら羽根片112の間において、浄水
及び水道水を吐出口22に導くガイド通路114を有し
ている。また各羽根片112には、その各上端面から下
向きに延びる切欠116が形成されている。このガイド
部材110は、分岐スリーブ62及び断熱キャップ24
の抜止めをなすとともに、浄水及び水道水の流れを整え
て吐出口22に導く作用も有している。
【0045】上記ガイド部材110の下側には、リング
状且つ横断面形状が波打状をなす整流部材118が配置
され、更にその下側に図1(A)に示すリング状パッキ
ン120を介して整流網122が配置され、そしてその
下側から吐出口キャップ124が、断熱キャップ24に
おける円筒部外周面にねじ込み固定されている。
状且つ横断面形状が波打状をなす整流部材118が配置
され、更にその下側に図1(A)に示すリング状パッキ
ン120を介して整流網122が配置され、そしてその
下側から吐出口キャップ124が、断熱キャップ24に
おける円筒部外周面にねじ込み固定されている。
【0046】本例の吐水管20においては、内管52の
内部の主通路58に導かれた浄水は、分岐スリーブ62
における筒状部64内の延長通路74に流れ込んだ後、
ガイド部材110の切欠116を経てガイド部材110
のガイド通路114内に流れ込み、そしてそのガイド通
路114を伝って下向きに流れた後、更に整流部材11
8,整流網122により整流されて、吐出口22から外
部に吐出される。
内部の主通路58に導かれた浄水は、分岐スリーブ62
における筒状部64内の延長通路74に流れ込んだ後、
ガイド部材110の切欠116を経てガイド部材110
のガイド通路114内に流れ込み、そしてそのガイド通
路114を伝って下向きに流れた後、更に整流部材11
8,整流網122により整流されて、吐出口22から外
部に吐出される。
【0047】また内管52の外側の主通路60を通じて
吐水管20内部を送られてきた水道水は、分岐スリーブ
62における連通穴86を経由して延長通路76内に流
れ込み、更に筒状部64を回り込むようにしてガイド部
材110のガイド通路114内に流れ込み、そしてその
ガイド通路114を伝って下向きに流れた後、整流部材
118,整流網122を経て、吐出口22から吐出され
る。
吐水管20内部を送られてきた水道水は、分岐スリーブ
62における連通穴86を経由して延長通路76内に流
れ込み、更に筒状部64を回り込むようにしてガイド部
材110のガイド通路114内に流れ込み、そしてその
ガイド通路114を伝って下向きに流れた後、整流部材
118,整流網122を経て、吐出口22から吐出され
る。
【0048】次に本例の吐水管20の組付手順を説明す
る。先ず吐水管本体56の先端開口側から分岐スリーブ
62を嵌入させ、その後断熱キャップ24を吐水管本体
56にOリング72を介して水密に外嵌する。この状態
で断熱キャップ24をある程度回転させると、その途中
で断熱キャップ24の係入突起102と分岐スリーブ6
2側の凹部104とが係合し、その後断熱キャップ24
を回転操作すると、それらが一体で回転するようにな
る。
る。先ず吐水管本体56の先端開口側から分岐スリーブ
62を嵌入させ、その後断熱キャップ24を吐水管本体
56にOリング72を介して水密に外嵌する。この状態
で断熱キャップ24をある程度回転させると、その途中
で断熱キャップ24の係入突起102と分岐スリーブ6
2側の凹部104とが係合し、その後断熱キャップ24
を回転操作すると、それらが一体で回転するようにな
る。
【0049】従って断熱キャップ24を適正位置に位置
させると自動的に分岐スリーブ62も適正位置に位置さ
せられる。そしてこの状態において、分岐スリーブ62
における筒状部64の開口92及び断熱キャップ24に
おける透孔108が、吐水管本体56における透孔10
6に丁度合致する。
させると自動的に分岐スリーブ62も適正位置に位置さ
せられる。そしてこの状態において、分岐スリーブ62
における筒状部64の開口92及び断熱キャップ24に
おける透孔108が、吐水管本体56における透孔10
6に丁度合致する。
【0050】この状態で下側からガイド部材110を断
熱キャップ24の透孔108及び吐水管本体56の透孔
106に下側から上向きに挿入し、そして更にこれを分
岐スリーブ62における筒状部64の開口92内部に挿
入する。而してガイド部材110を挿入した時点で、分
岐スリーブ62及び断熱キャップ24が吐水管本体56
及び内管52から抜止めされる。
熱キャップ24の透孔108及び吐水管本体56の透孔
106に下側から上向きに挿入し、そして更にこれを分
岐スリーブ62における筒状部64の開口92内部に挿
入する。而してガイド部材110を挿入した時点で、分
岐スリーブ62及び断熱キャップ24が吐水管本体56
及び内管52から抜止めされる。
【0051】その後ガイド部材110の下側に整流部材
118及びパッキン120,整流網122をセットした
状態で、吐出口キャップ124をねじ込むことにより吐
水管20の組付けが完了する。
118及びパッキン120,整流網122をセットした
状態で、吐出口キャップ124をねじ込むことにより吐
水管20の組付けが完了する。
【0052】上記のように本例においては、吐水管本体
56に対して先ず分岐スリーブ62を嵌入させ、更にそ
の後に断熱キャップ24を嵌め込んだ上でガイド部材1
10を挿入し、更に整流部材118,パッキン120,
整流網122を介して吐出口キャップ124を嵌め込む
だけで簡単に吐水管20先端部の組付けを行うことがで
き、且つ各部材は安価な部材であるためコストを低廉に
抑えることができる。
56に対して先ず分岐スリーブ62を嵌入させ、更にそ
の後に断熱キャップ24を嵌め込んだ上でガイド部材1
10を挿入し、更に整流部材118,パッキン120,
整流網122を介して吐出口キャップ124を嵌め込む
だけで簡単に吐水管20先端部の組付けを行うことがで
き、且つ各部材は安価な部材であるためコストを低廉に
抑えることができる。
【0053】本例においては、分岐スリーブ62の第一
の吐水管嵌合部78における連通穴86が上半分の位置
にのみ設けてあり、第一の吐水管嵌合部78の下側部分
は閉鎖構造となっているため、内管52及び分岐スリー
ブ62における延長通路74を通じて送られてきた浄水
が、開口92より流れ出た後筒状部64の下側を図中右
方向に回り込んでも第一の吐水管嵌合部78の下半分を
通過することはできず、従って吐水管本体56内に残っ
ている水道水と混ざり合ってしまうことはない。
の吐水管嵌合部78における連通穴86が上半分の位置
にのみ設けてあり、第一の吐水管嵌合部78の下側部分
は閉鎖構造となっているため、内管52及び分岐スリー
ブ62における延長通路74を通じて送られてきた浄水
が、開口92より流れ出た後筒状部64の下側を図中右
方向に回り込んでも第一の吐水管嵌合部78の下半分を
通過することはできず、従って吐水管本体56内に残っ
ている水道水と混ざり合ってしまうことはない。
【0054】図5は分岐スリーブの他の形態例を示して
いる。図に示しているようにこの例の分岐スリーブ12
6は、筒状部64が短くされていて、その先端面が第二
の吐水管嵌合部128より離れた位置に位置している。
そしてその先端面には浄水を吐出するための開口92が
形成されている。
いる。図に示しているようにこの例の分岐スリーブ12
6は、筒状部64が短くされていて、その先端面が第二
の吐水管嵌合部128より離れた位置に位置している。
そしてその先端面には浄水を吐出するための開口92が
形成されている。
【0055】この分岐スリーブ126においては、第一
の吐水管嵌合部78と第二の吐水管嵌合部128とが、
外周部において軸方向に延びる連結アーム130にて連
結された形態をなしている。
の吐水管嵌合部78と第二の吐水管嵌合部128とが、
外周部において軸方向に延びる連結アーム130にて連
結された形態をなしている。
【0056】その第二の吐水管嵌合部128には、第一
の実施例におけるような開口94は形成されておらず、
全体的に閉鎖構造とされている。その前面には位置決め
用の凹部132が設けられており、その凹部132に対
して、断熱キャップ24側に形成した係入突起134が
係入し、以て分岐スリーブ126と断熱キャップ24と
の回転方向の位置が規定されるようになっている。
の実施例におけるような開口94は形成されておらず、
全体的に閉鎖構造とされている。その前面には位置決め
用の凹部132が設けられており、その凹部132に対
して、断熱キャップ24側に形成した係入突起134が
係入し、以て分岐スリーブ126と断熱キャップ24と
の回転方向の位置が規定されるようになっている。
【0057】本例の分岐スリーブ126の場合、ガイド
部材110が筒状部64の先端と第二の吐水管嵌合部1
28との間に挿入され、かかる分岐スリーブ126に対
して係合させられる。そしてその係合に基づいて、分岐
スリーブ126の吐水管本体56及び内管52からの抜
止めがなされる。
部材110が筒状部64の先端と第二の吐水管嵌合部1
28との間に挿入され、かかる分岐スリーブ126に対
して係合させられる。そしてその係合に基づいて、分岐
スリーブ126の吐水管本体56及び内管52からの抜
止めがなされる。
【0058】本例によれば、分岐スリーブ126を吐水
管本体56内部に嵌入させた状態において、ガイド部材
110を分岐スリーブ126に対して容易に係合させる
ことができる。
管本体56内部に嵌入させた状態において、ガイド部材
110を分岐スリーブ126に対して容易に係合させる
ことができる。
【0059】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明においては、分岐ス
リーブ62と吐水管キャップ24との回転方向の位置決
めを行う凹部104と係入突起102の形態を上例以外
の様々な形態とすることが可能であるし、また凹部10
4と係入突起102との位置を、それらの間で逆転させ
ること、即ち分岐スリーブ62の側に係入突起を設け、
吐水管キャップ24の側に凹部を形成するといったこと
も可能である。
くまで一例示である。例えば本発明においては、分岐ス
リーブ62と吐水管キャップ24との回転方向の位置決
めを行う凹部104と係入突起102の形態を上例以外
の様々な形態とすることが可能であるし、また凹部10
4と係入突起102との位置を、それらの間で逆転させ
ること、即ち分岐スリーブ62の側に係入突起を設け、
吐水管キャップ24の側に凹部を形成するといったこと
も可能である。
【0060】また更にその分岐スリーブを上例以外の種
々形態とすることが可能であるし、また上例では内管5
2内を、浄水器38で浄化した水を通すようにしている
が、場合によってアルカリイオン水その他の液を流通さ
せて、吐水管20先端の吐出口22より吐出させるよう
にすることも可能である。その他本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能
である。
々形態とすることが可能であるし、また上例では内管5
2内を、浄水器38で浄化した水を通すようにしている
が、場合によってアルカリイオン水その他の液を流通さ
せて、吐水管20先端の吐出口22より吐出させるよう
にすることも可能である。その他本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能
である。
【図1】本発明の一実施例である二重管構造の吐水管の
構成を説明する要部拡大断面図である。
構成を説明する要部拡大断面図である。
【図2】図1の吐水管を有する湯水混合水栓を浄水器と
ともに示す全体図である。
ともに示す全体図である。
【図3】同実施例における湯水混合水栓の湯,水及び浄
水の流通経路を示すための一部切欠断面図である。
水の流通経路を示すための一部切欠断面図である。
【図4】同実施例におけるガイド部材及び整流部材の斜
視図である。
視図である。
【図5】本発明の他の実施例の分岐スリーブの斜視図で
ある。
ある。
20 吐水管 22 吐出口 24 断熱キャップ(吐水管キャップ) 38 浄水器 52 内管 56 吐水管本体 58,60 主通路 62,126 分岐スリーブ 64 筒状部 74,76 延長通路 78 第一の吐水管嵌合部 80,128 第二の吐水管嵌合部 82,88 プレート状部 86 連通穴 102,134 係入突起 104,132 位置決用凹部 106,108 透孔 130 連結アーム
Claims (7)
- 【請求項1】 吐水管本体の内部に、該吐水管本体内の
水道水の主通路とは独立した第二液の主通路を内部に形
成するための内管を挿入して成る二重管構造の吐水管に
おいて (A)該吐水管本体の先端の開口より該吐水管本体内部
に嵌入される部材であって、(イ)後端部において前記
内管の先端部に液密に嵌合し、自身の内部に該内管内部
の第二液の主通路に連続する延長通路を形成するととも
に、自身の外部と前記吐水管本体との間に前記水道水の
主通路の延長通路を形成する筒状部と、(ロ)該筒状部
の後端部において軸直角方向に延び出し、外周面におい
て該吐水管本体の内面に嵌合するプレート状ないしブロ
ック状の後側の第一の吐水管嵌合部と、(ハ)該吐水管
本体の先端開口位置に位置して該開口内に嵌め合わさ
れ、該開口を閉じるプレート状ないしブロック状の前側
の第二の吐水管嵌合部と、(ニ)それら筒状部及び後側
の第一の吐水管嵌合部と、前側の第二の吐水管嵌合部と
を前後に連結する連結部とを備え、且つ前記第一の吐水
管嵌合部には水道水の主通路と延長通路とを連通させる
連通穴が設けられるとともに、前記第二の吐水管嵌合部
には前記吐水管本体の先端面に当接して該吐水管本体に
対する軸方向位置を規定するストッパ部が形成され、更
に前記筒状部には先端側に前記第二液の吐出用の開口が
設けられて成る分岐スリーブと (B)有底筒状形態をなし、前記吐水管本体の先端部に
外嵌された吐水管キャップと (C)該吐水管本体及び吐水管キャップの下部位に設け
られた貫通の透孔を挿通する状態に嵌め込まれて前記分
岐スリーブに係合させられ、以てそれら分岐スリーブ及
び吐水管キャップの抜止めを成すとともに、前記水道水
の延長通路及び第二液の延長通路の各液を自身のガイド
通路を通じてそれら吐水管本体及び吐水管キャップの透
孔にて形成される吐出口に導くガイド部材とを含んでい
ることを特徴とする二重管構造の吐水管。 - 【請求項2】 請求項1の吐水管において、前記分岐ス
リーブにおける筒状部が前記第二の吐水管嵌合部まで延
び出して該第二の吐水管嵌合部に連結され、以て該筒状
部が前記連結部を兼ねているとともに、該筒状部の下部
位に前記第二液の吐出用の開口が形成され、該開口に前
記ガイド部材が挿入・係合されて該分岐スリーブが抜止
めされるとともに、前記第二の吐水管嵌合部に該筒状部
の内部に連通する開口が形成されており、更に前記有底
筒状形態の吐水管キャップの底部の中心部に、該第二の
吐水管嵌合部の開口内に嵌入して該開口を閉鎖する栓体
部が設けられていることを特徴とする二重管構造の吐水
管。 - 【請求項3】 請求項1の吐水管において、前記筒状部
の先端面が前記第二の吐水管嵌合部より所定距離後側に
離れた位置に位置しており、該先端面に前記第二液の吐
出用の開口が形成されているとともに、前記第一の吐水
管嵌合部と第二の吐水管嵌合部とが、それらの外周部に
おいて軸方向に延びる、連結部としての連結アームにて
連結されており、且つ前記ガイド部材が前記筒状部の先
端と該第二の吐水管嵌合部との間に挿入されて前記分岐
スリーブに係合させられていることを特徴とする二重管
構造の吐水管。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3の吐水管において、
前記分岐スリーブにおける第二の吐水管嵌合部と前記吐
水管キャップとの一方に回転方向の位置決め用の凹部が
設けられる一方、他方に該凹部に係入する係入突起が設
けられ、それらの係合作用に基づいて前記分岐スリーブ
と吐水管キャップとの相対回転方向位置が規定されてい
ることを特徴とする二重管構造の吐水管。 - 【請求項5】 請求項2の吐水管において、前記分岐ス
リーブにおける第二の吐水管嵌合部と前記吐水管キャッ
プにおける栓体部との一方に回転方向の位置決め用の凹
部が設けられる一方、他方に該凹部に係入する係入突起
が設けられ、それらの係合作用に基づいて前記分岐スリ
ーブと吐水管キャップとの相対回転方向位置が規定され
ていることを特徴とする二重管構造の吐水管。 - 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5の吐水管に
おいて、前記第一の吐水管嵌合部における連通穴がその
上半分の位置に形成され、下半分が閉鎖構造とされてい
ることを特徴とする二重管構造の吐水管。 - 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6の吐水
管において、前記第二液が水道水を浄水器にて浄化した
後の浄水であることを特徴とする二重管構造の吐水管。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6287273A JP3061541B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 二重管構造の吐水管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6287273A JP3061541B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 二重管構造の吐水管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08120715A JPH08120715A (ja) | 1996-05-14 |
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ID=17715272
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---|---|---|---|
JP6287273A Expired - Fee Related JP3061541B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 二重管構造の吐水管 |
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---|---|
JP (1) | JP3061541B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101844474B1 (ko) | 2017-05-19 | 2018-04-02 | 김종필 | 팝업 밸브 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5260583B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2013-08-14 | 株式会社三栄水栓製作所 | 吐水装置及びその組立て方法 |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP6287273A patent/JP3061541B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101844474B1 (ko) | 2017-05-19 | 2018-04-02 | 김종필 | 팝업 밸브 |
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