JP3080356B2 - 吐水管 - Google Patents

吐水管

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JP3080356B2
JP3080356B2 JP07203834A JP20383495A JP3080356B2 JP 3080356 B2 JP3080356 B2 JP 3080356B2 JP 07203834 A JP07203834 A JP 07203834A JP 20383495 A JP20383495 A JP 20383495A JP 3080356 B2 JP3080356 B2 JP 3080356B2
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雅昭 永田
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は吐水管に関し、詳
しくは吐水管本体部の内部に水道水通路と、水道水通路
とは独立した第二液通路とを有し、それらを通じて送ら
れた水道水と第二液とを吐水管先端部より吐出可能なも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吐水管先端部の吐出口に浄水器を
後付けで取り付け、吐水管からの吐水をその浄水器に通
して浄化した上で使用することが行われている。一方、
浄水器を吐水管から離れた位置且つ隠れた位置に配設
し、水栓本体からの水を導管を通じて浄水器に導き、こ
こで浄化した上で再び水栓本体に戻し、更に水栓の吐水
管を通じてその先端部の吐出口より吐水させる、いわゆ
るビルトインタイプの浄水器も広く用いられている。
【0003】この場合において、浄水器にて浄化した水
を吐水管に直接流入させ、かかる吐水管内部を流通させ
た上で、先端部の吐出口より吐出させるようにすると、
せっかく浄水器で浄化した浄水が吐水管内部に残ってい
る水道水と混合してしまい、浄水の純粋度が損なわれて
しまう問題を生ずる。
【0004】そこで吐水管内部に浄水のみを独立に通す
ための内管を設けるといったことが考えられている(実
開平7−12664号)。図12はその一例を示してい
る。同図において、300は二重管構造の吐水管であっ
て、吐水管本管302の内部に内管304が挿入配置さ
れている。そしてこの内管304の外側に水道水の通路
306が、また内側に水道水の通路306とは独立した
浄水の通路308がそれぞれ形成されている。
【0005】吐水管本管302の先端は開口形状とされ
ていて、その開口部より、管状部310を有する端部部
材312の後端部が嵌入されている。この端部部材31
2の管状部310には、内管304の先端部がこれを軸
方向に貫通する状態で嵌合されている。
【0006】この端部部材312の外面には、吐水管キ
ャップ314が嵌合されている。吐水管キャップ314
は先端部が袋状に形成されていて内部に浄水の吐出室3
16を有しており、更にこの吐出室316に連通する状
態で浄水の吐出口318が下向きに形成されている。
尚、吐水管キャップ314はその基端が吐水管本管30
2の先端に接合されており、また端部部材312と吐水
管キャップ314とはビス315にて互いに固定されて
いる。
【0007】端部部材312の下部位には水道水の出口
320が形成されており、通路306を通じて送られて
きた水道水がこの出口320を経由して、吐水管キャッ
プ314に形成された下向きの吐出口322より吐出さ
れるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの吐水管3
00の場合、水道水の吐出口322と浄水の吐出口31
8とが別々に設けられているために、吐出口322から
吐出されたものが水道水であること、また吐出口318
から吐出されたものが浄水であることを使用者が直ちに
認識することができる利点がある反面、吐水管先端部の
外観が煩雑化する問題があり、また吐水管キャップ31
4に対して浄水の圧力及び水道水の圧力が軸方向に直接
的に作用する構造となっていることから、吐水管キャッ
プ314の接着固定力が弱くなった場合等において、吐
水管キャップ314が浄水又は水道水の圧力により外れ
てしまう恐れがあり、例えば熱湯を吐出している場合に
おいて、吐水管キャップ314が外れると好ましくない
事態を招く。
【0009】これに対し、吐水管先端部の同一個所から
水道水及び浄水を吐出させるようになした場合、吐水管
先端部の外観をすっきりとした美観の良好なものとなす
ことができ、また加えて吐水管先端部の構造を、吐水管
キャップに対して浄水又は水道水の圧力が直接的に軸方
向に作用しない構造とすることが比較的容易である反
面、同一個所から水道水と浄水とが吐出されることか
ら、吐出水が浄水であるか又は水道水であるかを使用者
が認識できないといった問題が生ずる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明の吐水管は、吐水管本体部の内部に水道水通路と
該水道水通路とは独立した浄水等の第二液通路とが形成
されるとともに、先端部に水道水の吐出口と第二液の吐
出口とが設けられた形態の吐水管であって、前記第二液
吐出口が、外部に突き出した突出位置と内部に全体的に
引き込んだ引込位置との間で出入可能とされていること
を特徴とする(請求項1)。
【0011】本願の別の発明の吐水管は、請求項1にお
いて、前記第二液吐出口に前記第二液の圧力を前記突出
方向に受ける受圧部が設けられているとともに、該第二
液吐出口がばね部材にて前記引込方向に付勢されてお
り、該第二液吐出口が第二液の吐出圧力にて前記突出位
置に突出運動させられることを特徴とする(請求項
2)。
【0012】本願の更に別の発明の吐水管は、請求項1
又は2において、前記水道水吐出口と第二液吐出口とが
同軸状に設けられるとともに該水道水吐出口の下端開口
部に、中心部に嵌合穴部を有する整流メッシュが配設さ
れ、前記第二液吐出口の引込位置が、該引込位置におい
て該第二液吐出口の下端部を該嵌合穴部に嵌合させる位
置に定められていることを特徴とする(請求項3)。
【0013】本願の更に別の発明の吐水管は、請求項3
において、前記整流メッシュの中心部にメッシュ状の筒
状部が起立状に設けられていて、該筒状部の内側が前記
嵌合穴部とされ、引込状態において前記第二液吐出口の
下端部が該筒状部の上端部に嵌合するように前記引込位
置が定められていることを特徴とする(請求項4)。
【0014】本願の更に別の発明の吐水管は、請求項3
又は4において、前記第二液吐出口の下端部に筒状のメ
ッシュ部が形成され、該メッシュ部が前記引込位置にお
いて前記嵌合穴部に嵌合するようになされていることを
特徴とする(請求項5)。
【0015】本願の更に別の発明の吐水管は、請求項
1,2,3,4又は5において、前記吐水管本体部が外
管と内管との二重管構造とされ、該内管の内側に前記第
二液通路が、また該内管と外管との間に水道水通路が形
成されているとともに、それら内管及び外管のそれぞれ
に下向きの第二液出口及び水道水出口が同軸状に形成さ
れ、該水道水出口が前記水道水吐出口に連絡されるとと
もに、該第二液出口にガイド筒が接続されたうえ該ガイ
ド筒内に可動筒が上下に摺動可能に嵌合され、該可動筒
によって前記第二液吐出口が形成されていることを特徴
とする(請求項6)。
【0016】本願の更に別の発明の吐水管は、請求項6
において、前記ガイド筒が外周面側に水道水の通路を形
成するものとされているとともに該外周面に沿って整流
片が上下方向に形成されていることを特徴とする(請求
項7)。
【0017】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、浄水等の第二液吐出口を外部に突き出した突出位置
と内部に引き込んだ引込位置との間で出入可能となした
もので、本発明によれば、第二液吐出口を外部に突き出
させた状態において第二液吐出口より浄水等第二液を吐
出させることができ、また第二液の非吐出時にはこれを
引込状態とすることができる。これにより使用者は、第
二液の吐出操作を行った場合において吐水管先端部から
第二液が確実に吐出されていることを目視にて認識する
ことができ、安心して第二液を使うことができる。
【0018】請求項2の発明は、第二液吐出口に第二液
の圧力を受ける受圧部を設けるとともにばね部材にて第
二液吐出口を引込方向に付勢したもので、本発明によれ
ば、第二液吐出時にその第二液の圧力によって自動的に
第二液吐出口を突出位置まで突出運動させることができ
る利点が得られる。
【0019】請求項3の発明は、水道水吐出口と第二液
吐出口とを同軸状となすとともに水道水吐出口の下端開
口部に整流メッシュを設けてその中心部に嵌合穴部を形
成し、そして第二液吐出口が引込状態となったときに第
二液吐出口の下端部がその嵌合穴部に嵌合状態となるよ
うにしたもので、本発明によれば、その嵌合穴部を通じ
て第二液吐出口を出し入れすることができるとともに、
第二液吐出口を引込状態とした上で水道水を吐出した場
合において、水道水の吐出停止時に吐水管内部の水道水
がぽた落ちするのを防止することができる。即ち水道水
の吐水停止時の水切りを良好となすことができる。
【0020】請求項4の発明は、上記整流メッシュの中
心部にメッシュ状の筒状部を起立状に設け、その筒状部
の内側の嵌合穴部に対して、引込位置にある第二液吐出
口の下端部を嵌合するようになしたもので、本発明によ
れば、水道水の吐出時に水道水がメッシュ状の筒状部を
通って整流メッシュの中心部まで流れ込むことができる
ため、水道水の吐出流をドーナツ形の流れとすることな
く、一本のまとまった流束となすことができ、更に請求
項3と同様に、水道水のぽた落ちを防止することができ
る。
【0021】請求項5の発明は、第二液吐出口の下端部
に筒状のメッシュ部を形成し、引込位置においてその筒
状のメッシュ部が上記嵌合穴部に嵌合するようになした
もので、本発明においても、第二液吐出口の筒状のメッ
シュ部を通過して水道水が整流メッシュの中心部まで流
れ込むことができるため、水道水の吐出流がドーナツ流
となることを回避し、一本のまとまった流束となすこと
ができ、更に請求項3又は4と同様に、水道水のぽた落
ちを防止することができる。
【0022】請求項6の発明は、吐水管本体部を二重管
構造とした上、外管と内管のそれぞれに水道水出口及び
第二液出口を同軸状に形成し、そしてその第二液出口に
対してガイド筒を接続した上、そのガイド筒内部に可動
筒を上下摺動可能に嵌合し、その可動筒によって第二液
吐出口を構成するようになしたもので、本発明によれ
ば、吐水管本体部に水道水通路と第二液通路とを容易に
形成することができるとともに、第二液吐出口を容易に
出入可能とすることができる。
【0023】請求項7の発明は、上記ガイド筒が外周面
側において水道水の通路を形成するものとなすととも
に、その外周面に沿って整流片を上下方向に形成したも
ので、本発明によれば、そのガイド筒によって上記可動
筒を上下案内できるとともに、外周面側に水道水の通路
を同時に形成でき、また整流片によって水道水の流れを
整えた上で、水道水吐出口から吐出させることができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面に基づ
いて詳しく説明する。図2において、10はカウンター
12に取り付けられたシングルレバー式の湯水混合水栓
で、水栓本体14を有し、この水栓本体14に対して給
水管16,給湯管18より水,湯が供給されるようにな
っている。供給された水と湯とはここで混合された上、
吐水管20内部を流れ、その先端の吐出口(水道水吐出
口)22より吐出される。尚、24は吐水管キャップと
しての樹脂製の断熱キャップである。
【0025】図3に示しているように、水栓本体14は
金属製のもので内部が隔壁にて複数に分画されている。
そして分画隔壁によって水栓本体14内部に、水と湯と
を供給する一対の流入通路26が上下向きに形成されて
いる。
【0026】給水管16,給湯管18を通じて水栓本体
14に供給された水と湯とは、これら流入通路26内部
を上向きに流れ、そしてシングルレバー28の操作に基
づいて、水栓本体14の上部に設けられた弁部(図示省
略)でそれら水と湯とが所定比率で混合された後、流出
通路30側に至り、更に出口32から吐水管20内部に
流出して同吐水管20内部を送られ、その先端部の水道
水吐出口22から外部に吐出される。
【0027】図2において、34は水栓10から離れた
位置に設けられた水道水を浄化するための浄水器で、一
対の導管36,38がこの浄水器34から延び出してい
る。図3に示しているように一方の導管36は水栓本体
14の内部且つ下部に形成された供給通路40に接続さ
れており、また他方の導管38は、同じく水栓本体14
の内部に形成された浄水通路42に接続されている。こ
れら供給通路40及び浄水通路42は隔壁によって仕切
られている。
【0028】上記供給通路40は、水栓本体14の内部
において連絡通路43を介して水側の流入通路26に連
絡されている。この連絡通路43上には、図4(A)に
示しているように隔壁が設けられていて、その隔壁に開
口44が形成され、その開口44が開閉弁46によって
開閉されるようになっている。ここで開閉弁46はハン
ドル48の回転操作に基づいて軸方向にねじ送りで進退
させられ、以て開口44を開閉する。
【0029】本例においては、シングルレバー28の操
作によって弁部を閉じた状態としておいて開閉弁46を
開放状態とすると、給水管16を通じて流入通路26内
に送られた水が開口44より供給通路40へと流入し、
そして導管36を通じて浄水器34に送られる。そして
ここで水道水が浄化された上、導管38を通じて水栓本
体14内部の浄水通路42内に送られる(図4(B)参
照)。
【0030】前記吐水管20の内部には、図3に示して
いるように浄水器34で浄化された浄水のみを単独で流
通させるための内管50が挿入配置されており、その内
管50の主構成体である内管本体51の基端が上記水栓
本体14内部の浄水通路42の出口52に接続されてい
る。そして浄水は浄水吐出口102より吐出される。
【0031】図1は吐水管20の先端部の構造を示して
いる。図に示しているように、本例において吐水管20
の本体部は外管54とその内部に配置された内管50と
の二重管構造とされている。そしてその内管50の内側
に前記浄水通路56が形成され、また内管50の外側且
つ外管54の内側に水道水通路58が形成されている。
【0032】外管54は金属製のもので、先端側の部分
を構成する先端部金具60と、これより後側の外管本体
62とが別体構成とされており、それらが軸方向に鑞付
け等にて接合されて外管54全体が構成されている。
【0033】ここで先端部金具60は、外管本体62よ
りもほぼその全体が細く形成されており、その後端の軸
直角方向に突出したフランジ部64が外管本体62の内
部に嵌入された上、位置決部材66を介して外管本体6
2の段付部68に当接させられている。
【0034】位置決部材66は図5にも示しているよう
に全体としてリング状をなす部材であって、外側リング
70と、内側リング72と、それらを連結する連結部7
4とから成っている。そして外側リング70が外管本体
62の内面に嵌合し、また内側リング72が内管本体5
1の先端部外面に嵌合し、以て内管本体51の先端部を
外管本体62と同軸位置に位置決め・保持している。こ
の位置決部材66は、外管本体62の段付部68と先端
部金具60のフランジ部64とにより軸方向に挾み込ま
れた状態で外管本体62の内側に装着されている。
【0035】外管54は先端が開口形状とされており、
その開口部から、全体として管状をなす端部部材76が
外管54内に挿入されている。ここで端部部材76は樹
脂製とされている。この端部部材76は、管状部78
と、管状部78の先端において軸直角方向に配向形成さ
れた閉鎖部80とを有しており、その閉鎖部80におい
て外管54の先端開口部を閉鎖する状態で外管54内に
挿入されている。
【0036】管状部78の後端は開口形状とされてい
て、その後端開口部より前記内管本体51の先端部が管
状部78内部に嵌入させられている。本例においては、
内管本体51と端部部材76における管状部78とによ
って内管50が構成されている。
【0037】上記閉鎖部80の外周部からは、更に、短
い円筒部86が前方に延び出している。円筒部86の先
端には外向きの鍔状部88が形成されていて、この鍔状
部88が外管54の先端に当接し、端部部材76の嵌入
量を規定している。
【0038】この円筒部86には、また、複数(この例
では2つ)の弾性係合爪90が形成されており、この弾
性係合爪90が、外管54に形成された係合凹部92に
係合している。そしてこれら弾性係合爪90と係合凹部
92との係合作用に基づいて、端部部材76が外管54
に対して軸方向に固定されている。尚、94は円筒部8
6に形成された補強リブである。
【0039】円筒部86には、図5に示しているように
周方向所定位置において、鍔状部88から後向きに突出
する突起110が形成されており、この突起110が先
端部金具60の周方向の対応する位置に形成された切欠
112内に係入している。そしてこれら突起110と切
欠112との係合作用に基づいて端部部材76と先端部
金具60、つまり外管54との回転方向位置が規定され
ている。
【0040】上記吐水管キャップとしての樹脂製の断熱
キャップ24は、全体として筒状且つ先端部が袋状を成
しており、その後端の開口部を通じて外管54の外面
に、具体的には先端部金具60の外面にOリング96を
介して実質上隙間なく水密に外嵌されている。
【0041】断熱キャップ24には、その下部位に円筒
部98が下向きに突出状に一体成形されており、その円
筒部98の下端部に吐出口キャップ100がねじ込み固
定されている。即ちこれら円筒部98,吐出口キャップ
100により、吐水管20先端部における水道水吐出口
22が形成されている。ここで水道水吐出口22の内側
で且つ同軸状に浄水吐出口102が配置されている(図
1,図3参照)。
【0042】上記端部部材76における管状部78は、
閉鎖部80に近接した後側の部分が上向きに凹陥してお
り、その凹陥部104に浄水出口106が下向きに形成
されている。尚、浄水出口106は管状部78に一体形
成された下向きの円筒部にて構成されている。一方、外
管54には浄水出口106よりも大径の水道水出口10
8が、浄水出口106と同軸位置に下向きに形成されて
いる。
【0043】114はガイド筒(ここでは樹脂製)であ
って、筒状のガイド本体115を有している。そしてガ
イド本体115の内面に浄水吐出口102を構成する可
動筒がガイド本体115の内面を案内面として上下に摺
動可能に嵌合されている。このガイド筒114は、上端
部が浄水出口106に対して接続されている。
【0044】このガイド筒114におけるガイド本体1
15の内面には、浄水吐出口102の引込位置及び突出
位置を規定するための上部環状溝116及び下部環状溝
118が形成されており(図6参照)、それぞれの環状
溝116,118に止め輪120,122が嵌め込まれ
ている。ガイド本体115の下端部には、内向きに突出
形成されたフランジ状のばね受部124が形成されてい
る。
【0045】尚、ガイド筒114の下端は、吐出口キャ
ップ100の下端部の内向き鍔状部にて受けられている
2枚の整流メッシュ132に当接している。即ちガイド
筒114は、端部部材76における凹陥部104と整流
メッシュ132との間に挾まれた状態で組付け・保持さ
れている。尚、130はリング状のゴムパッキンであ
る。
【0046】ガイド筒114は、外側に水道水の通路1
26を形成しており、その通路126に沿って、即ち、
ガイド本体115の外面に沿って上下方向に延びる整流
片128が周方向に所定間隔で複数形成されている。
【0047】上記浄水吐出口102は、フランジ部13
8の外周端面がガイド筒114の内周面に、また筒状部
136の外周面がガイド筒114のばね受部124の内
周面にそれぞれ摺動可能に嵌合しており、かかるガイド
筒114によって上下方向に移動案内されるようになっ
ている。
【0048】この浄水吐出口102のフランジ部138
には、圧縮コイルスプリングからなるばね部材142の
上端が当接している。ばね部材142の下端は、ガイド
筒114の下端部のばね受部124に当接しており、浄
水吐出口102に対してばね力を上向きに及ぼしてい
る。即ち浄水吐出口102がばね部材142によって上
向き、つまり引込方向に付勢されている。
【0049】ここで浄水吐出口102は、図1に示して
いるように引込状態においてその下端部が整流メッシュ
132の中心部に形成された嵌合穴部134に嵌合した
状態となるようにその引込位置が予め定められている。
この浄水吐出口102の下端開口部には、浄水の吐出圧
をその突出方向に受ける受圧部としてのメッシュ140
が張設されている。
【0050】次に本例の吐水管20の作用を説明する。
本例においては、端部部材76の管状部78に形成され
た浄水出口106から流出した浄水が、浄水吐出口10
2の内部通路を流通してその下端開口より外部に吐出さ
れる。
【0051】このとき浄水吐出口102は、受圧部とし
てのメッシュ140に作用する浄水の吐出圧に基づいて
ばね部材142の付勢力に抗して下向きに突出運動させ
られる。即ちフランジ部138が止め輪122に当接す
る位置まで水道水吐出口22の外部に突出させられ、そ
の状態で浄水を下端開口より吐出する。
【0052】従って使用者は浄水が確実に吐出されてい
ることを目視にて認識することができ、安心して浄水を
使うことができる。尚、浄水吐出口102の下端のメッ
シュ140は整流機能も備えており、浄水はきれいに整
流された状態で吐出される。
【0053】一方、浄水の吐出を停止すると浄水吐出口
102はばね部材142の付勢力で水道水吐出口22の
内部に全体的に隠れた位置まで引込運動させられる。
【0054】他方水道水の吐出時には、吐水管20内部
の水道水通路58を通じて送られてきた水道水がガイド
筒114の外周面に形成された水道水の通路126を流
通した後、水道水吐出口22より外部に吐出される。こ
のとき、水道水は吐出口22の下端開口部に設けられた
整流メッシュ132によって整流された上で外部に吐出
される。但し本例の場合、整流メッシュ132の中心部
が閉鎖された状態となっているため、水道水の吐出流は
吐出口22の直下において多少ドーナツ流となる。
【0055】本例においては、端部部材76が閉鎖部8
0を備えていてその閉鎖部80によって吐水管20の本
体部における外管54の先端開口部を閉鎖しており、更
にその閉鎖部80の後側の部位において浄水出口106
と水道水出口108とが同軸位置に下向きに設けられて
いるため、吐水管キャップとしての断熱キャップ24に
対して浄水,水道水の圧力が軸方向に作用せず、従って
断熱キャップ24がそれらの圧力に基づいて外れたり、
浄水,水道水が前方に飛び出したりしない特長を有して
いる。
【0056】次に図7及び図8は、本発明における別の
実施例を示している。本例においては断熱キャップ24
に下向きに形成された円筒部98と、円筒部98にねじ
込み固定された吐出口キャップ100とによって水道水
吐出口22が形成されている。本例においては、ガイド
筒114の下端部に脚166が周方向に所定間隔で複数
形成されており、それら脚166の間に水道水の通過す
る隙間が形成されている。これら脚166は、下端が整
流メッシュ168の上面に当接させられている。
【0057】他方、整流メッシュ168にはその中心部
にメッシュ状の筒状部170が起立状に設けられてお
り、その筒状部170の内側に嵌合穴部172が形成さ
れている。ここでメッシュ状の筒状部170は、脚16
6の内面に接する状態でそれらの内側に形成されてい
る。
【0058】本例において、浄水吐出口102は引込状
態においてその下端部がメッシュ状の筒状部170の上
端部に嵌合した状態となるようにその引込位置が予め定
められている また一方、突出時にはその下端が水道水吐出口22の外
部に突出した状態となるようにその突出位置が選ばれて
いる。
【0059】本例においては、外管54における先端部
金具60に形成された出口108から流出した水道水
が、ガイド筒114の外側の通路126を流通し、整流
メッシュ168を通して外部に吐出される。
【0060】このとき、ガイド筒114の下端部に形成
された複数の脚166の間の隙間及びメッシュ状の筒状
部170を通って水道水が整流メッシュ168の中心部
に流れ込むため、水道水の吐出流はドーナツ流となるこ
となく、一本のまとまった流束となって吐出される
【0061】本例の吐水管20は、上記実施例と同様、
浄水使用時に浄水吐出口102が水道水吐出口22より
外部に突き出した状態となり、従って使用者は浄水が確
実に吐水されていることを目視にて認識することがで
き、安心して浄水を使うことができる利点を有してい
る。
【0062】次に図9及び図10は、本発明における更
に別の実施例を示している。本例においては、ガイド筒
114の下端部に脚166が周方向に所定間隔で複数形
成されて、以てそれら脚166の間に水道水の通過する
隙間が形成される一方、浄水吐出口102の下端部には
下向きに延びる筒状メッシュ部214が形成されてい
る。
【0063】この筒状メッシュ部214は、図9に示し
ているように引込状態においてその下端部が整流メッシ
ュ132の中心部の嵌合穴部134に嵌合した状態とな
り、浄水吐出口102全体が水道水吐出口22の内部に
引き込んだ状態となるようにされている。
【0064】上記筒状メッシュ部214は、上端がガイ
ド筒114における脚166の付け根位置まで達する高
さとされており、従って水道水の通路126は、ガイド
筒114の複数の脚166の間の隙間と筒状メッシュ部
214とを介して、整流メッシュ132の中心部と連通
した状態となっている。即ち、通路126からの水道水
が浄水吐出口102の筒状メッシュ部214を通して整
流メッシュ132の中心部まで回り込める(流入する)
ようになっている。
【0065】本例の吐水管20は、上記第一及び第二の
実施例と同様、浄水使用時に浄水吐出口102が水道水
吐出口22より外部に突き出した状態となり、従って使
用者は浄水が確実に吐水されていることを目視にて認識
することができ、安心して浄水を使うことができる利点
を有する他、第二の実施例と同様、水道水の吐出時に水
道水が筒状メッシュ部214を通って整流メッシュ13
2の中心部まで流れ込むため、水道水の吐出流がドーナ
ツ流となることなく、一本のまとまった流束となる利点
を有する。
【0066】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明においては、図11
に示しているように浄水吐出口102を構成する可動筒
の下端部に内向き突出状のフランジ部を設けて、これを
浄水の吐出圧力を受ける受圧部146となすことも可能
である。
【0067】また上例においては、第二液として浄水器
34で浄化した浄水を使用しているが、場合によってア
ルカリイオン水その他の液を使用することも可能であ
る。
【0068】更に本発明は他の形態の水栓に対して適用
することも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である吐水管の先端部の
要部拡大断面図である。
【図2】図1の吐水管を有する湯水混合水栓を浄水器と
ともに示す全体図である。
【図3】同実施例における湯水混合水栓の湯,水及び浄
水の流通経路を示すための一部切欠断面図である。
【図4】図3における浄水の流通経路を周辺部とともに
示す図である。
【図5】図1に示す吐水管先端部を各構成部品に分解し
て示す分解斜視図である。
【図6】図1における吐水管先端部の吐出口とその周辺
部を構成する各部品を分解して示す分解斜視図である。
【図7】本発明の別の実施例の要部拡大断面図である。
【図8】図7における吐水管先端部を各構成部品に分解
して示す分解斜視図である。
【図9】本発明の更に別の実施例の要部拡大断面図であ
る。
【図10】図9における吐水管先端部を各構成部品に分
解して示す分解斜視図である。
【図11】本発明の別の実施例における浄水吐出口の一
部切欠斜視図である。
【図12】従来の吐水管の要部断面図である。
【符号の説明】
20 吐水管 22 水道水吐出口 50 内管 54 外管 102 浄水吐出口 106 浄水出口 108 水道水出口 114 ガイド筒 126 通路 128 整流片 132,168 整流メッシュ 134,172 嵌合穴部 140 メッシュ 142 ばね部材 146 受圧部 170 筒状部 214 筒状メッシュ部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水管本体部の内部に水道水通路と該水
    道水通路とは独立した浄水等の第二液通路とが形成され
    るとともに、先端部に水道水の吐出口と第二液の吐出口
    とが設けられた形態の吐水管であって前記第二液吐出口
    が、外部に突き出した突出位置と内部に全体的に引き込
    んだ引込位置との間で出入可能とされていることを特徴
    とする吐水管。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第二液吐出口に
    前記第二液の圧力を前記突出方向に受ける受圧部が設け
    られているとともに、該第二液吐出口がばね部材にて前
    記引込方向に付勢されており、該第二液吐出口が第二液
    の吐出圧力にて前記突出位置に突出運動させられること
    を特徴とする吐水管。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記水道水吐
    出口と第二液吐出口とが同軸状に設けられるとともに該
    水道水吐出口の下端開口部に、中心部に嵌合穴部を有す
    る整流メッシュが配設され、前記第二液吐出口の引込位
    置が、該引込位置において該第二液吐出口の下端部を該
    嵌合穴部に嵌合させる位置に定められていることを特徴
    とする吐水管。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記整流メッシュの
    中心部にメッシュ状の筒状部が起立状に設けられてい
    て、該筒状部の内側が前記嵌合穴部とされ、引込状態に
    おいて前記第二液吐出口の下端部が該筒状部の上端部に
    嵌合するように前記引込位置が定められていることを特
    徴とする吐水管。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、前記第二液吐
    出口の下端部に筒状のメッシュ部が形成され、該メッシ
    ュ部が前記引込位置において前記嵌合穴部に嵌合するよ
    うになされていることを特徴とする吐水管。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、
    前記吐水管本体部が外管と内管との二重管構造とされ、
    該内管の内側に前記第二液通路が、また該内管と外管と
    の間に水道水通路が形成されているとともに、それら内
    管及び外管のそれぞれに下向きの第二液出口及び水道水
    出口が同軸状に形成され、該水道水出口が前記水道水吐
    出口に連絡されるとともに、該第二液出口にガイド筒が
    接続されたうえ該ガイド筒内に可動筒が上下に摺動可能
    に嵌合され、該可動筒によって前記第二液吐出口が形成
    されていることを特徴とする吐水管。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ガイド筒が外周
    面側に水道水の通路を形成するものとされているととも
    に該外周面に沿って整流片が上下方向に形成されている
    ことを特徴とする吐水管。
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