JPH09159037A - シングルレバー式湯水混合栓 - Google Patents

シングルレバー式湯水混合栓

Info

Publication number
JPH09159037A
JPH09159037A JP31665595A JP31665595A JPH09159037A JP H09159037 A JPH09159037 A JP H09159037A JP 31665595 A JP31665595 A JP 31665595A JP 31665595 A JP31665595 A JP 31665595A JP H09159037 A JPH09159037 A JP H09159037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hot water
lever
movable
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31665595A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Ishihara
準 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANEI SUISEN SEISAKUSHO KK
Aisan Industry Co Ltd
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
SANEI SUISEN SEISAKUSHO KK
Aisan Industry Co Ltd
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANEI SUISEN SEISAKUSHO KK, Aisan Industry Co Ltd, SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd filed Critical SANEI SUISEN SEISAKUSHO KK
Priority to JP31665595A priority Critical patent/JPH09159037A/ja
Publication of JPH09159037A publication Critical patent/JPH09159037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動弁体の構造を単純にする。泡や騒音の発
生を軽減することで可動弁体の整流板をなくす。 【解決手段】 可動弁体はセラミック材の可動ディスク
56で構成され、その上面の四角形の凹部56bに操作
用のレバー53の先端継手部53bが嵌入している。レ
バー53を図示左右に傾動することで混合水の量を、回
動することで温度を調節する。下方から上方に向かって
固定ディスク57の湯・水流入口を通過した湯・水は、
可動ディスクの切欠部56cで混合され、図示右方へ緩
やかに90度向きを変えて流れる。そして、ボデー51
の温水出口51dから吐出し、水栓本体62に案内され
て下方に向きを変える。矢印Aは流れの様子を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシングルレバー式湯
水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】シングルレバー式湯水混合栓の湯水混合
装置として、特開平6−129553号公報に記載され
ているように、湯、水の流入側に夫々連通される湯、水
用の弁孔と混合水の吐出側に連通される混合水用の弁孔
とが互いに隣り合わせで開設されたセラミック製の固定
弁体と、前記固定弁体に摺動自在に重合配置されるセラ
ミック製の可動ディスクとこの可動ディスク上にあって
該可動ディスクを保持する合成樹脂製のサポート部材と
から構成される可動弁体と、この可動弁体には前記可動
ディスクとサポート部材とにわたって、前記湯、水用の
弁孔から導入された湯、水を前記混合水用の弁孔に流出
させるための内部流路が形成され、前記サポート部材に
係合されたレバーによって可動弁体が固定弁体上で摺動
されてこの内部流路の前記湯、水用の弁孔に対する連通
量が調整される混合栓の湯水混合装置において、前記
湯、水用弁孔用側から混合水用弁孔側に向かう方向に
湯、水を案内する複数枚の整流体が前記内部流路内に臨
んで、前記サポート部材に一体に形成されているものが
公知である。
【0003】この従来技術の構造を図13〜図18に基
づいて説明する。図14、図15に示されるように、混
合水栓の本体1は仕切り壁2によって上方の弁室3と下
方の湯室4、水室5及び吐水孔6とに区画されていて、
この仕切り壁2には、湯流入口7と水流入口8と混合水
流出口9とがそれぞれ開設されている。前記混合水栓の
本体1の弁室3内にはユニットケース10が、この弁室
3とは水密的で、且つ、着脱可能に配置される。
【0004】また前記湯流入口7には湯流通孔11を備
えた湯連通用のアタッチメント12が、水流入口8には
水流通孔13を備えた水連通用のアタッチメント14が
それぞれ嵌合されている。
【0005】前記ユニットケース10は、底が開放され
ているとともに、下端内周面には周方向に所定の間隔を
置いて周長が異なる複数個の係合凹入10aが形成され
ていて(図16)、此のユニットケース10内にはその
下位側から順に、ロアーディスク15、固定弁体16、
この固定弁体16上に密接して摺動自在並びに回転自在
に載置される可動弁体17を構成する可動ディスク18
とサポート部材19、そしてディスクガイド20とが内
蔵され、このディスクガイド20に枢着されたレバー2
1の上端が操作用のレバーハンドル22に連結されてい
る。
【0006】また、上方開口10b下の肩部10cには
周方向所定間隔を置いて外方に突設された係合突片10
dが一体に形成されていて、前記本体1の開口1aに穿
設された係合切欠き1bに嵌合されて両者の嵌合相対位
置が規制される。
【0007】図16に示されるように、前記ロアーディ
スク15は、プラスチックを素材にして形成されてい
て、その底壁には円形の湯、水流入孔23、24と混合
水流出孔25とが穿設されているとともに、各孔にはパ
ッキング材26が嵌挿されていて、底壁の周縁全長にわ
たって上方への立ち上がり壁27が一体に形成され、前
記固定弁体16が嵌合される。
【0008】また、周壁27の下端外周面には前記ユニ
ットケース10の係合凹入10aに嵌合されて両者の相
対嵌合位置を規定するための突片15aが一体に突設さ
れているとともに、周壁の内面には周方向の複数箇所に
係合凸条15bが一体に突設されている。
【0009】前記固定弁体16は、セラミックを素材に
して形成され、裏面側の開口形状が円形に形成されると
ともに、表面側の開口形状が長円形に形成された、湯用
弁孔28と水用弁孔29、そして混合水用弁孔30とが
穿設される。また、その外周面で前記ロアーディスク1
5に形成された係合凸条15bと周方向同等の位置に係
合凹入16aが一体に形成されて、前記ロアーディスク
15がこの固定弁体16に嵌合されたときに前記係合凸
条15bが係合凹入16aに嵌合されて両者の相対嵌合
位置が規制される。
【0010】前記ロアーディスク15は、前記アタッチ
メント12、14上に直に配置されてユニットケース1
0内の最下位に嵌合配設され、本体1に形成された湯流
入口7、水流入口8に前記アタッチメント12、14の
湯流通孔11と水流通孔13を介して前記湯流入孔2
3、水流入孔24が直接に接続され、また混合水流出口
9には混合水流出孔25が連通される。
【0011】さらに前記固定弁体16の湯、水用弁孔2
8、29及び混合水用弁孔30がそれぞれ前記ロアーデ
ィスク15に形成された湯、水流入孔23、24と混合
水流出孔25とに直接に接続されることによって、湯流
入流路a、水流入流路bそして混合水流出流路cが形成
される(図17)。
【0012】前記可動弁体17の可動ディスク18は、
前記固定弁体16と同様にセラミックを素材として形成
され、中央部には前記固定弁体16の混合用弁孔30に
常に連通され、且つ、湯用弁孔28と水用弁孔29とに
選択的に連通される長孔31が穿設されているととも
に、周縁には上方へ立ち上がった周壁32が一体に形成
されている。またこの周壁32上周面には周方向所定の
間隔を置いて該可動弁体17の軸芯線を中心にした対象
位置に切欠き段部33が形成されている。
【0013】前記可動弁体17のサポート部材19は、
図13、16に示されるように、プラスチックを素材に
して形成されるもので、中央部に裏面に前記可動ディス
ク18の周壁32内部にパッキング34を介して水密的
に嵌合される円板状の嵌合体35が一体に突設されてい
る。更にこの嵌合体35の中央部には前記可動ディスク
17の長孔31と同様な大きさの凹陥部36が形成さ
れ、この凹陥部36にはキャビテーションを防止して消
音を図る整流体の一例である整流フィン37が一体に形
成されている。
【0014】この整流フィン37は、前記可動ディスク
17の長孔31の長軸方向に直交する方向に所定間隔が
開けられ、且つ、凹陥部36の長軸方向の全長にわたる
長さを備えて複数枚(図例では5枚)配設される。これ
ら整流フィン37の下方突出縁は前記嵌合体35の裏面
よりも外方に突設される寸法に設定されていて、その突
出量の具体的な寸法は、サポート部材19が可動ディス
ク18に嵌合されたときに、前記整流フィン37が前記
長孔31内に嵌入され、且つその突出縁がこの長孔31
の下約1/4を残す程度に設定されている。
【0015】従って、前記長孔31とこの凹陥部36と
によって、可動弁体17が開弁位置において、前記湯流
入流路a、水流入流路bの一方または双方が混合水流出
流路cに連通されるための内部流路dが形成され、この
内部流路d内に整流フィン37が配置されることにな
る。
【0016】また、前記サポート部材19の表面側には
前記凹陥部36の長軸方向と平行で互いに所定の間隔を
置いて一対のガイド凸条38が、また周縁には前記可動
ディスク17の周壁32に形成された切欠き段部33に
嵌合されてこの可動ディスク14とサポート部材19と
の所定の相対嵌合位置を規制するための突子39が夫々
一体に設けられているとともに、前記ガイド凸条38の
間で表面の中央部には丸孔19aが陥設されている。
【0017】更に、前記ディスクガイド20は、図1
5、16に示されるように、プラスチックを素材として
形成されるもので、外周の適所に一体に形成された係止
突起40がユニットケース10の内面に形成された内溝
41に嵌合されて一定量回動自在に構成されているとと
もに、下面には凹溝42が一体に形成されていて、ここ
に前記サポート部材19のガイド凸条38が摺動自在に
嵌挿される一方、その中央の貫通孔43内に前記レバー
21がピン44を介して軸支され、このレバー21の下
端突子21aが前記サポート部材19の丸孔19a内に
嵌合されるように構成されている。
【0018】前記のように構成されたユニットケース1
0は本体1の弁室3内に挿入された後、本体1の開口1
aの内面に形成された雌ねじ部1cに螺合されるユニッ
トケース押え45でその肩部10cが下方に押さえられ
ることによって、ロアーディスク15が前記アタッチメ
ント12、14上面に圧接される。
【0019】また、前記ユニットケース押え45の雄ね
じ部45aの上方部分には、本体1の弁室3内に嵌合さ
れた内部の弁要素を保護するための合成樹脂製のカバー
46が螺合されている。
【0020】尚、図18に示されるように、前記ディス
クガイド20の貫通孔43の内壁の内、前記レバー21
の支軸用のピン44の軸線方向と平行な側の壁面は、こ
のレバー21の前後方向の揺動が可能なように、前記支
軸用のピン44の軸芯部分に対応する位置を中心に上半
分は上拡がりに、また下半分は裾拡がりに形成されてい
るとともに、ピン44の軸芯部分に対応する壁面にはピ
ン44側に突出されて前記レバー21の軸支部分に一体
に形成された部分円弧面21bに摺接される突条47が
一体に形成され、止水を司るように構成されている。
【0021】また、前記アタッチメント12、14の前
記湯流入口7と水流入口8とに嵌挿される部位、前記ロ
アーディスク15の立ち上がり壁27の周面、更にユニ
ットケース10の外周面で本体1の口部内面に接当する
部位には夫々パッキング48が取付けられている。
【0022】上記構造において、レバーハンドル22が
本体1に対して上下及び左右に旋回作動されることによ
って、固定弁体16上で可動弁体17の可動ディスク1
8が摺動され、混合水の吐出が行われる。
【0023】図15において、固定弁体16の湯、水用
弁孔28、29は可動弁体17の可動ディスク18の底
壁によって遮断されて湯室4及び水室5からの給水、給
湯は行われず、止水状態にある。
【0024】ここで、操作用のレバーハンドル22を上
方に押し上げると、レバー21が、図15において、反
時計方向に回動されてディスクガイド20を介して可動
弁体17が直線的に前方側(図中右側)に押し動かされ
る。この可動弁体17の移動により、可動ディスク18
の長孔31が固定弁体16の湯、水用弁孔28、29の
開口域に同時に達して湯、水流入流路a、bが開かれ、
水及び湯が湯、水用弁孔28、29から前記内部流路d
内に流入し、混合水用弁孔30から本体1の弁室3を介
して混合水流出口9を通って吐出管(図外)から吐出さ
れる。
【0025】次に、操作用のレバーハンドル22を一方
に旋回させると、ディスクガイド20により可動弁体1
7が回転され、固定弁体16の水用弁孔29のみが可動
弁体17の可動ディスク18の前記長孔31に整合さ
れ、且つ、湯用弁孔は可動ディスク18で閉止された水
のみが前記内部流路d内に流入し、混合水用弁孔30か
ら本体1の弁室3を介して混合水流出口9を通って吐出
管(図外)から吐出される。
【0026】逆に、操作用のレバーハンドル22を他方
に旋回させると、ディスクガイド20により可動弁体1
7が、先とは逆の方向に回転され、固定弁体16の湯用
弁孔28のみが可動弁体17の可動ディスク18の前記
長孔31に整合され、且つ、水用弁孔29は可動ディス
ク18で閉止され湯のみが前記内部流路d内に流入し、
混合水用弁孔30から本体1の弁室3を介して混合水流
出口9を通って吐出管(図外)から吐出される。
【0027】また、水または湯のみの供給時に、操作用
のレバーハンドル22を上方に適宜量押し上げると、可
動弁体17が本体1の前方側に押し動かされ、可動ディ
スク18の長孔31と湯用弁孔28または水用弁孔29
との整合開度が減少し、流量が低下される。
【0028】更に、操作用のレバーハンドル22の右及
び左への旋回量を調整して、可動ディスク18の長孔3
1と固定弁体16の湯用弁孔28並びに水用弁孔29と
の夫々の整合開度を調整することによって、湯、水の供
給量が変わり混合水の温度が適宜に設定され、且つ、操
作用のレバーハンドル22の上下方向の回動操作によっ
て、可動ディスク18の長孔31と固定弁体16の湯用
弁孔28並びに水用弁孔29との夫々の整合開度の相対
的な比率は一定のままで、夫々の整合開度量を調整する
ことによって、湯、水の流量が適宜に変更される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
機械的強度が低い可動ディスク18が破損しないよう
に、レバー21を可動弁体17の樹脂製サポート部材1
9に直接連結して、可動ディスク18をサポート部材1
9を介して間接的にレバー21に連動させている。
【0030】また、湯流入路aや水流入路b内を上昇し
た湯・水は、可動弁体17内で180度向きを変えて反
転して下降するため、反転時の泡・騒音の発生を軽減す
るためにサポート部材19に特別に整流フィンを設ける
必要があった。
【0031】そのため可動弁体17の構造が複雑になる
という問題点があった。そこで、本発明はこのような問
題点を解消できるシングルレバー式湯水混合栓を提供す
ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、混合水の量と混合比を1本の
レバーの操作で加減するようにしたシングルレバー式湯
水混合栓において、レバー(53)の先端継手部(53
b)を可動ディスク(56)に設けた凹部(56b)に
嵌入してレバー(53)と可動ディスク(56)を直接
連結したことを特徴とするシングルレバー式湯水混合栓
である。
【0033】そして、請求項2の発明は、請求項1のシ
ングルレバー式湯水混合栓において、混合水が可動ディ
スク(56)に当って略90°方向を変えて流れること
を特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図1〜
図12に基づいて説明する。これらの図において、51
はボデー、52はボデー51の外周に形成した環状溝に嵌
合したOリング、53は球形部53aを有し、該球形部
53aにより前記ボデー51の球面部とハウジング54
の球面部とにより傾動かつ回動可能に支持されているレ
バーである。
【0035】55は断面形状が図6(b)に示すように
X字形のリング状ゴムパッキン(以下Xリングと略称す
る)で、図1に示すようにボデー51とハウジング54
の間に介装されると共に、レバー53の球形部53aの
外周に弾性的に圧接して温水(混合水)をシールする。
【0036】レバー53の球形部53aの下部先端には
下方に突出する継手部53bが一体的に形成されてい
る。該継手部53bは図1のように側面からみると略円
筒面で、図3のように正面からみると図示左右方向に一
定の幅(長さ)を有する形に形成されている。
【0037】前記ハウジング54は、ボデー51内に回
動可能に嵌合され、後述するようにレバー53をその軸
線回りに回動させて可動ディスク56を回動させると、
ハウジング54が同時に回動する。なお、ハウジング5
4の大径の外周54aがボデー51の大径の内周51a
に、ハウジング54の小径の外周54bがボデー51の
小径の内周51bに回転可能に嵌合すると共に、ハウジ
ング54の外周には二つの係合部54c、54cが形成
されていて、これらの係合部と係合してハウジング54
の回動量(角度)を制限する係止部51cがボデー51
の内周51aから内側に突出形成されている(図9、1
0)。
【0038】56はセラミック材の可動ディスクで、略
小判形の平面形状を有し、上面に四角形の膨出部56a
を備えている。また、中央には上方より刻設した四角い
凹部56bが形成され、組立状態では、この凹部56b
に前記レバー53の先端継手部53bが嵌合している
(図1、3)。
【0039】また、可動ディスク56は前記四角形の膨
出部56aが、ハウジング54の下面内側に形成された
案内溝54d(図1、11参照)に嵌合して図1、11
における図示左右方向に摺動可能になっている。
【0040】図1、11に符号54eで示すのは、案内
溝54dの図示左右の端面で、レバー53を傾動させて
可動ディスク56を前後に移動させたときの移動量を規
制し制限する。
【0041】56cは可動ディスク56の底面に、可動
ディスク56の中心56d(図8参照)から離れて形成
した切欠部で、小判形可動ディスク56の外周長辺部に
沿って延在している。
【0042】57は固定ディスクで、その上面が前記可
動ディスク56の下面に水密的に密接し、互に円滑に摺
動可能に摺接面を研磨したセラミックで形成されてい
る。固定ディスク56も前述のようにセラミックで形成
されている。
【0043】固定ディスク57には上下方向に貫通する
湯流入口57aと水流入口57bとが形成され、両流入
口の各出口は、固定ディスク57の中心57cから離れ
て片寄った位置に開口している。また、湯流入口57a
と水流入口57bの各入口、即ち固定ディスク57の下
面に開口する両入口は、固定ディスクの中心57cから
離れた長円形に形成されている。
【0044】図7で、φは前記両出口の円形の直径を、
Φは前記両入口の長径に近い寸法を示す。なお、図6
で、57d、57dは固定ディスク57の外径の2箇所
に形成した位置決め用の切欠である。
【0045】58はストッパで、レバー53〜固定ディ
スク57等がボデー51に収納された状態で外れないよ
うにするためのもので、ボデー51の底部開口に蓋をす
るようなかたちで、その係合部58c、58cをボデー
11の係合用切欠部51b、51bに係止してボデー5
1にストッパ58を結合する。
【0046】58a、58bはストッパ58の中心から
同距離の間隔に対称的に配設されて、ストッパ58を上
下に貫通する孔である。59は長円形の孔59a、59
bを開けた弾性体(ゴム)のパッキンで、ストッパ58
と固定ディスク57の間に密着して装着され、前記スト
ッパ58の孔58aと58bをそれぞれ通過して流入す
る湯と水を長円形の孔59aと59bを介して前記固定
ディスク57の湯流入口57aと水流入口57bに導入
する。
【0047】パッキン59の長円形の孔59a、59b
はストッパ58の孔58a、58bからそれぞれ流入す
る湯と水を、固定ディスク57の湯流入口57aと水流
入口57bの各長円形の入口に少ない流体抵抗(圧損)
で導くためのもので、孔58aと58bが円形の孔であ
るため、その直径よりも大きな長径の長円形の孔59
a、59bをパッキン59に開けて、湯流入口57aと
水流入口57bの下端開口である長円形の各入口にその
大きさと位置を合わせてある。
【0048】60、61はOリングで、ストッパ58の
下面の孔58aと58bの開口部を囲むようにストッパ
58の底面に装着され、図1〜図5のように組立てた湯
水混合栓を図示されてない装置に組付けるときに水密機
能を果たすためのものである。
【0049】なお、ストッパ58は上方に突出する突起
58d、58dを有し(図1、図6参照)、この突起に
前記切欠57d、57dを係合することで、混合栓組立
時における固定ディスク57の向きを決める。
【0050】51dはボデー51に開口する湯水(混合
水)出口である。次に上記構成のシングルレバー式湯水
混合栓の作用を説明する。レバー53が図1〜図4に示
す中立(中央)位置にあるとき、レバー53の軸心X−
Xの延長線上に可動ディスク56の中心56dと固定デ
ィスク57cが位置するように構成部品の相対位置が定
めてある。従って、ストッパ58の孔58aと58b
は、前記軸芯X−Xの延長線上にある固定ディスク57
の中心57cの両側に振り分けされて等距離に配設され
ている。
【0051】レバー53を図1において、球形部53a
を中心として反時計方向に傾動させると、可動ディスク
56が図1において図示右方に直線的に移動して、固定
ディスク57の湯流入口57aと水流入口57bを閉じ
る。
【0052】レバー53を図1において、球形部53a
を中心として時計方向に傾動させると、可動ディスク5
6が図1において図示左方に直線的に移動して、可動デ
ィスク56の切欠部56cが固定ディスク57の湯流入
口57aと水流入口57bの各出口(上部開口)と対向
するため、両流入口57aと57bが全開し、流入した
湯と水が混合し、混合した温水はボデー51の温水出口
51bから流出する。
【0053】レバー53を回動すると、回動方向と回動
量(角度)に応じて湯流入口57aと水流入口57bの
開口比率が変わり、湯・水の混合比が変化し、温水(混
合水)の温度が調節される。
【0054】湯流入口57aと水流入口57bを通って
可動ディスク56の切欠部56cで混合した湯・水(混
合水)は図1で矢印Aに示すように図示右方に90度向
きを変えて、ボデー51の温水出口51dから吐出し、
図1に符号62で示す水栓本体に案内されて下方に向き
を変えて流れる。
【0055】このように、可動弁体としての可動ディス
ク56に当った湯・水は、切欠部56cで緩やかに90
度向きを変えて流れるので、泡の発生や騒音の発生を効
果的に軽減でき、従来技術のような整流板を必要としな
い。
【0056】
【発明の効果】本発明のシングルレバー式混合水栓は上
述のように構成されているので、レバーで可動ディスク
を直接円滑に操作でき、従来技術のような可動ディスク
を保持するための合成樹脂製のサポート部材を介してレ
バーと可動ディスクを連結する必要がない。そのため、
構造が簡単で操作が円滑になる。
【0057】また、請求項2の発明では、さらに、可動
ディスクでの流れの変向がほぼ90度であるため、従来
技術のサポート部材で180度変向するのと比較して泡
や騒音の発生を軽減でき、複雑な整流板を必要としない
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦断側面図である。
【図2】図1の実施例の一部縦断側面図である。
【図3】図1の実施例の縦断正面図である。
【図4】図1の実施例の一部縦断正面図である。
【図5】図4の実施例の横断面図である。
【図6】(a)は図1の実施例の分解斜視図、(b)は
同図(a)のXリングの横断面の一部を示す図である。
【図7】図1の実施例の固定ディスクの側面図である。
【図8】図1の実施例の可動ディスクの図で、(a)は
縦断側面図、(b)は底面図である。
【図9】図1の実施例のボデーの拡大底面図である。
【図10】図1の実施例のハウジングの拡大斜視図であ
る。
【図11】図10のハウジングの底面図である。
【図12】図1の実施例の可動ディスクの拡大斜視図で
ある。
【図13】従来技術の一部を示す拡大縦断正面図であ
る。
【図14】従来技術の縦断背面図である。
【図15】従来技術の拡大縦断側面図である。
【図16】従来技術の主要部の分解斜視図である。
【図17】従来技術の作用の説明図である。
【図18】従来技術の一部分の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
53 レバー 53b 先端継手部 56 可動ディスク 56b 凹部 56c 切欠部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合水の量と混合比を1本のレバーの操
    作で加減するようにしたシングルレバー式湯水混合栓に
    おいて、 レバーの先端継手部を可動ディスクに設けた凹部に嵌入
    してレバーと可動ディスクを直接連結したことを特徴と
    するシングルレバー式湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 混合水が可動ディスクに当って略90°
    方向を変えて流れることを特徴とする請求項1記載のシ
    ングルレバー式湯水混合栓。
JP31665595A 1995-12-05 1995-12-05 シングルレバー式湯水混合栓 Pending JPH09159037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31665595A JPH09159037A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 シングルレバー式湯水混合栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31665595A JPH09159037A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 シングルレバー式湯水混合栓

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09159037A true JPH09159037A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18079440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31665595A Pending JPH09159037A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 シングルレバー式湯水混合栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09159037A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295950A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Toto Ltd 混合バルブ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295950A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Toto Ltd 混合バルブ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5037509B2 (ja) 給水弁カートリッジ
US5507314A (en) Mixer valve having a ball valve element
JP2008525744A (ja) 水制御弁
WO2017163997A1 (ja) 湯水混合水栓
JP2017172662A (ja) 湯水混合水栓
AU675007B2 (en) Mixer valve having a ball valve element
JP4757315B2 (ja) 切替弁装置
FI103830B (fi) Palloventtiili
KR20070020837A (ko) 수도 밸브 카트리지
JPH09159037A (ja) シングルレバー式湯水混合栓
JP5637925B2 (ja) シングルレバー混合水栓
JP2779792B2 (ja) シングルレバークリック機構
JP2739467B2 (ja) シングルレバー式の混合栓
JP2779793B2 (ja) シングルレバーにおけるクリック機構
KR101039732B1 (ko) 수도밸브 카트리지
US7121303B1 (en) Mixed water faucet
US20060037651A1 (en) Valve for mixing cold and hot water
JP2012092961A5 (ja)
JP3115988B2 (ja) シングルレバー式の湯水混合栓
JPH06129553A (ja) 混合栓の湯水混合装置
JP7380928B2 (ja) 湯水混合水栓
JP5168710B2 (ja) 湯水混合水栓
JP3308144B2 (ja) シングルレバー式の混合栓
JP2549358Y2 (ja) 湯水混合栓用カートリッジ
JP3510407B2 (ja) シングルレバー式湯水混合栓

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020423