JP3308144B2 - シングルレバー式の混合栓 - Google Patents

シングルレバー式の混合栓

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JP3308144B2
JP3308144B2 JP30977295A JP30977295A JP3308144B2 JP 3308144 B2 JP3308144 B2 JP 3308144B2 JP 30977295 A JP30977295 A JP 30977295A JP 30977295 A JP30977295 A JP 30977295A JP 3308144 B2 JP3308144 B2 JP 3308144B2
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明 西岡
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株式会社三栄水栓製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シングルレバー式
の混合栓に係り、詳しくは二次側に電磁弁を有する電気
洗濯機や先止め式の浄水器等を接続して使用されるシン
グルレバー式の混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】二次側に開閉弁を設けて使用されるシン
グルレバー式の混合栓は、従来、例えば図9および図1
0に示すように構成されていた。すなわち、湯、水の流
入側にそれぞれ連通される湯、水用の弁孔と混合水の吐
出側に連通される混合水用の弁孔とが互いに隣り合わせ
で開設されて、ロアーディスク15上に設けられるセラ
ミック製の固定弁体16と、前記固定弁体16に摺動自
在に重合配置されるセラミック製の可動ディスク18お
よびこの可動ディスク18上にあって該可動ディスク1
8を保持する合成樹脂製のサポート部材19から構成さ
れる可動弁体17とがユニットケース10に内蔵され、
前記可動弁体17には前記可動ディスク18とサポート
部材19とにわたって、前記湯、水用の弁孔から導入さ
れた湯、水を前記混合水用の弁孔に流出させるための内
部流路cが形成され、前記サポート部材19に係合され
た単一のレバー21によって可動弁体17が固定弁体1
6上で摺動されてこの内部流路cの前記湯、水用の弁孔
に対する連通量が調整されるように構成され、上述のロ
アーディスク15には、図10に示すように、前記固定
弁体16の湯用弁孔28〔図11(A)参照〕、水用弁
孔および混合水用弁孔とそれぞれ対応する湯流入孔2
3、水流入孔24および混合水流出孔25が開設され、
その各開孔にそれぞれパッキンP1 ,P2 ,P3 が嵌装
されるとともに、そのロアーディスク15の外周には、
ユニットケース10の内壁に密接するOリング48が嵌
装されていた。なお、符号1は本体、22はレバー21
を操作するハンドルである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、例えば電気洗
濯機に接続されるシングルレバー式の混合栓では、二次
側の開閉弁が開いた状態では、図11(A)に示すよう
に、混合水90による二次側の圧力と、例えば湯流入孔
23を流れる湯91による一次側の圧力とが略同じであ
るけれども、レバーハンドル22を常時開放しているの
で、二次側の開閉弁を閉じたときに、二次側、つまり電
気洗濯機が閉止状態になることがある。このようなとき
には、二次側の圧力が一次側よりも高くなり、ロアーデ
ィスク15に嵌装させたパッキンP1 ,P2 ,P3 を収
縮させるような圧力が作用し、パッキンP1 ,P2 ,P
3 が収縮変形して(図11(B),(C)参照)シール
性が低下し、混合水90がパッキン側面を通過して、レ
バー21の基部あたりから外に漏れ出るようなトラブル
が発生することがあった。
【0004】また、そのロアーディスク15とユニット
ケース10との間をシールしているOリング48から混
合水がユニットケース内へ漏れ出ることもあった。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
二次側からユニットケース内への漏水防止を図ったシン
グルレバー式の混合栓を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、本発明は、湯、水の流入側にそれぞれ連通される
湯、水用の弁孔と混合水の吐出側に連通される混合水用
の弁孔とが互いに隣り合わせで開設されてロアーディス
ク上に設けられるセラミック製の固定弁体と、前記固定
弁体に摺動自在に重合配置されるセラミック製の可動デ
ィスクとこの可動ディスク上にあって該可動ディスクを
保持する合成樹脂製のサポート部材とから構成される可
動弁体とがユニットケースに内蔵され、前記可動弁体に
は前記可動ディスクとサポート部材とにわたって、前記
湯、水用の弁孔から導入された湯、水を前記混合水用の
弁孔に流出させるための内部流路が形成され、前記サポ
ート部材に係合された単一のレバーによって可動弁体が
固定弁体上で摺動されてこの内部流路の前記湯、水用の
弁孔に対する連通量が調整されるシングルレバー式の混
合栓において、前記ロアーディスクには、前記固定弁体
の湯用弁孔、水用弁孔および混合水用弁孔とそれぞれ対
応する湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔が開設さ
れ、この湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔に弾性
部材よりなる環状パッキンがそれぞれ嵌装され、更に、
前記湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔に嵌装され
た環状パッキンが、環状凹部によって形成された内側フ
ランジを上下に有し、前記環状凹部に嵌込まれた環状パ
ッキン変形防止用のリングは、その外周面が前記環状凹
部の周面との間に隙間を有して前記環状凹部の周面に当
接すると共に、その 内周面が上下の前記内側フランジの
周面と面一になるよう形成されていることを特徴として
いる。
【0007】すなわち、本発明では、ロアーディスクに
開設された湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔に嵌
装される部材を、従来のように弾性部材よりなる環状パ
ッキンだけではなく、湯流入孔、水流入孔および混合水
流出孔に嵌装された前記環状パッキンと、この環状パッ
キンの内周面に形成された縦断面略コ字型の環状凹部に
嵌込まれた環状パッキン変形防止用のリングとより構成
したので、このリングによって環状パッキンの変形が抑
制される。すなわち、環状パッキン変形防止用のリング
により、一次側の圧力(内圧)による環状パッキンの収
縮変形を防止するだけではなく、二次側の圧力が一次側
の圧力より高くなっても(環状パッキンに外圧が加わっ
ても)、環状パッキンの収縮変形を防止できて高いシー
ル効果が得られる。しかも、環状パッキン変形防止用の
リングによって環状パッキンが保形されるので、一層高
いシール効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明のシングルレバー式
の混合栓の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に
説明する。図1および図2は、合成樹脂材よりなるロア
ーディスク15(図参照)に開設された湯流入孔2
3、水流入孔24および混合水流出孔25にそれぞれ嵌
装された嵌込部材100を示している。この嵌込部材1
00は、合成ゴム(弾性部材)よりなる環状パッキン8
0と、環状パッキン80に嵌込まれた環状パッキン変形
防止用の合成樹脂、金属等よりなるリング82とから構
成されている。
【0009】更に、環状パッキン80の内周面に縦断面
略コ字型の環状凹部81が形成されていると共に、環状
パッキン80は、環状凹部81によって形成された内側
フランジ80a,80bを上下に有する一方、前記リン
グ82は、その外周面が環状凹部81の周面に当接する
と共に、その内周面Lが上下の前記内側フランジ80
a,80bの周面M,Nと面一になるよう形成されてい
る。
【0010】また、環状パッキン80の外周面には、環
状突起83,83が上下複数段形成され、環状パッキン
80の上面には、環状突起84,84,84が同心円状
に複数個形成され、環状パッキン80の下面にも、環状
突起85,85,85が同心円状に複数個形成されてい
る。
【0011】この環状パッキン80の上面に形成された
環状突起84,84,84によって、環状パッキン80
とロアーディスク15上に設けられるセラミック製の固
定弁体16(図5参照)間のシール効果が得られ、環状
パッキン80の下面に形成された環状突起85,85,
85によって、環状パッキン80と下方の弁室3(図3
参照)間のシール効果が得られる。そして、ロアーディ
スク15の上下面をシールするこれら環状突起84、8
5と環状パッキン80の外周面に形成された環状突起8
3,83とによって、一次側の圧力(内圧)による環状
パッキン80の収縮変形を防止している。そして、環状
パッキン80がこれら環状突起83,84,85を有す
る点は、図11(A)に示されている従来のパッキンP
1 と同一であるが、この実施の形態では、環状パッキン
80の内周面に環状凹部81を形成し、この環状凹部8
1に環状パッキン変形防止用のリング83を嵌込んだ点
に特徴があり、これにより、一次側の圧力(内圧)によ
る環状パッキン80の収縮変形を防止するだけではな
く、二次側の圧力が一次側の圧力より高くなっても、す
なわち、環状パッキン80に外圧が加わっても環状パッ
キン80の収縮変形を防止でき、シール性を保持でき
る。
【0012】このように上述した実施の形態では、環状
パッキン80およびリング83からなる嵌込部材100
自体が変形し難いものである上に、リング83によって
環状パッキン80が保形されるため、高いシール性を確
保することができ、二次側の圧力が一次側の圧力より高
くなったときにも、環状パッキン80が変形を免れ、一
次側(ユニットケース内)への漏水を効果的に防止する
ことができると共に、リング83の内周面Lが、環状パ
ッキン80の上下の内側フランジ80a,80bの周面
M,Nと面一になるよう形成されているので、湯流入、
水流入および混合水流出の際にリング83による流入・
流出路の妨害を回避できる。
【0013】以下、上述した嵌込部材100の作用をよ
り明確にするために、シングルレバー式の混合栓の嵌込
部材100を除く各部材について図3〜図7を用いて具
体的に説明する。
【0014】ロアーディスク15は、その突片15aを
ユニットケース10下部の係合凹入10a(図5参照)
に係合させて、図3に示すように、ユニットケース10
の下部に回動不能に嵌装固定されている。
【0015】そのユニットケース10が収納される混合
水栓の本体1は仕切り壁2によって上方の弁室3と下方
の湯室4、水室5及び吐水孔6とに区画されていて、こ
の仕切り壁2には、湯流入口7と水流入口8と混合水流
出口9とがそれぞれ開設されている。前記混合水栓の本
体1の弁室3内には上述したユニットケース10が、こ
の弁室3とは水密的で、かつ、着脱可能に配置される。
また、図7に示すように、前記湯流入口7には湯流通孔
11を備えた湯連通用のアタッチメント12が、水流入
口8には水流通孔13を備えた水連通用のアタッチメン
ト14がそれぞれ嵌合されている。
【0016】前記ユニットケース10は、底が開放され
ているとともに、下端内周面には周方向に所定の間隔を
置いて周長が異なる複数個の係合凹入10aが形成され
ていて(図5参照)、このユニットケース10内にはそ
の下位側から順に、ロアーディスク15、固定弁体1
6、この固定弁体16上に密接して摺動自在並びに回転
自在に載置される可動弁体17を構成する可動ディスク
18とサポート部材19、そしてディスクガイド20と
が内蔵され、このディスクガイド20に枢着されたレバ
ー21の上端が操作用のレバーハンドル22に連結され
ている。また、ユニットケース10の上方開口10b下
の肩部10cには周方向所定間隔を置いて外方に突設さ
れた係合突片10dが一体に形成されていて、前記本体
1の開口1aに穿設された係合切欠き1bに嵌合されて
両者の嵌合相対位置が規制される。
【0017】図5に示されるように、前記ロアーディス
ク15内には、固定弁体16が嵌合される。そのロアー
ディスク15の周壁の下端外周面には前記ユニットケー
ス10の係合凹入10aに嵌合されて両者の相対嵌合位
置を規定するための突片15aが一体に突設されている
とともに、周壁の内面には周方向の複数箇所に係合凸条
15bが一体に突設されている。
【0018】前記固定弁体16は、セラミックを素材に
して形成され、裏面側の開口形状が円形に形成されると
ともに、表面側の開口形状が長円形に形成された、湯用
弁孔28と水用弁孔29、そして混合水用弁孔30とが
穿設される。また、その外周面で前記ロアーディスク1
5に形成された係合凸条15bと周方向同等の位置に係
合凹入16aが一体に形成されて、前記ロアーディスク
15がこの固定弁体16に嵌合されたときに前記係合凸
条15bが係合凹入16aに嵌合されて両者の相対嵌合
位置が規制される。
【0019】前記ロアーディスク15は、前記アタッチ
メント12,14上に直に配置されてユニットケース1
0内の最下位に嵌合配設され、本体1に形成された湯流
入口7、水流入口8に前記アタッチメント12,14の
湯流通孔11と水流通孔13(図7参照)を介して前記
湯流入孔23、水流入孔24が直接に接続され、また混
合水流出口9には混合水流出孔25が連通される。さら
に前記固定弁体16の湯、水用弁孔28,29及び混合
水用弁孔30がそれぞれ前記ロアーディスク15に形成
された湯、水流入孔23,24と混合水流出孔25とに
直接に接続されることによって、湯流入流路a、水流入
流路bそして混合水流出流路cが形成される。
【0020】前記可動弁体17の可動ディスク18は、
前記固定弁体16と同様にセラミックを素材にして形成
され、図5に示すように、中央部には前記固定弁体16
の混合水用弁孔30に常に連通され、かつ、湯用弁孔2
8と水用弁孔29とに選択的に連通される長孔31が穿
設されているとともに、周縁には上方へ立ち上がった周
壁32が一体に形成されている。またこの周壁32上周
面には周方向所定の間隔を置いて(図例では該可動弁体
17の軸芯線を中心にした対称位置に)切欠き段部33
が形成されている。
【0021】前記可動弁体17のサポート部材19(図
5参照)は、プラスチックを素材にして形成されるもの
で、中央部の裏面に前記可動ディスク18の周壁32内
部にパッキン34を介して水密的に嵌合される円板状の
嵌合体35が一体に突設されている。更にこの嵌合体3
5の中央部には前記可動ディスク17の長孔31と同様
な大きさの凹陥部36が形成され、この凹陥部36には
キャビテーションを防止して消音を図る整流体の一例で
ある整流フィン37が一体に形成されている。この整流
フィン37は、前記可動ディスク17の長孔31の長軸
方向に直交する方向に所定間隔が開けられ、かつ、凹陥
部36の長軸方向の全長にわたる長さを備えて複数枚
(図例では5枚)配設される。これら整流フィン37の
下方突出縁は前記嵌合体35の裏面よりも外方に突出さ
れる寸法に設定されていて、その突出量の具体的な寸法
は、サポート部材19が可動ディスク18に嵌合された
ときに、前記整流フィン37が前記長孔31内に嵌入さ
れ、かつその突出縁がこの長孔31の下約1/4を残す
程度に設定されている。従って、前記長孔31とこの凹
陥部36とによって、可動弁体17が開弁位置におい
て、前記湯流入流路a、水流入流路bの一方または双方
が混合水流出流路cに連通されるための内部流路dが形
成され、この内部流路d内に整流フィン37が配置され
ることになる。
【0022】尚、この整流フィン37は、図例ではサポ
ート部材19に形成された凹陥部36を介して配置され
る構成であるが、必要に応じて凹陥部36を形成するこ
となく嵌合体35の裏面から直接に突設される構成であ
っても良い。
【0023】また、前記サポート部材19の表面側には
前記凹陥部36の長軸方向と平行で互いに所定の間隔を
置いて一対のガイド凸条38が、また周縁には前記可動
ディスク17の周壁32に形成された切欠き段部33に
嵌合されてこの可動ディスク14とサポート部材19と
の所定の相対嵌合位置を規制するための突子39がそれ
ぞれ一体に設けられているとともに、前記ガイド凸条3
8の間で表面の中央部には丸孔(図示せず)が設けられ
ている。
【0024】更に、前記ディスクガイド20は、図3、
図5に示されるように、プラスチックを素材にして形成
されるもので、外周の適所に一体に形成された係止突起
40がユニットケース10の内面に形成された内溝41
に嵌合されて一定量回動自在に構成されているととも
に、下面には凹溝42が一体に形成されていて、ここに
前記サポート部材19のガイド凸条38が摺動自在に嵌
挿される一方、その中央の貫通孔43内に前記レバー2
1がピン44を介して軸支され、このレバー21の下端
突子21aが前記サポート部材19の丸孔内に嵌合され
るように構成されている。
【0025】前記のように構成されたユニットケース1
0は本体1の弁室3内に挿入された後、本体1の開口1
aの内面に形成された雌ねじ部1cに螺合されるユニッ
トケース押え45でその肩部10cが下方に押さえられ
ることによって、ロアーディスク15が前記アタッチメ
ント12,14上面に圧接される。
【0026】また、前記ユニットケース押え45の雄ね
じ部45aの上方部分には、本体1の弁室3内に嵌合さ
れた内部の弁要素を保護するための合成樹脂製のカバー
46が螺合されている。
【0027】尚、図3に示されるように、前記ディスク
ガイド20の貫通孔43の内壁のうち、前記レバー21
の支軸用のピン44の軸線方向と平行な側の壁面は、こ
のレバー21の前後方向の揺動が可能なように、前記支
軸用のピン44の軸芯部分に対応する位置を中心に上半
分は上拡がりに、また下半分は裾広がりに形成されてい
るとともに、ピン44の軸芯部分に対応する壁面にはピ
ン44側に突出されて前記レバー21の軸支部分に一体
に形成された部分円弧面21bに摺接される突条(図示
せず)が一体に形成され、止水を司るように構成されて
いる。
【0028】また、前記アタッチメント12,14の前
記湯流入口7と水流入口8とに嵌挿される部位、前記ロ
アーディスク15の立ち上がり壁27の周面、更にユニ
ットケース10の外周面で本体1の口部内面に接当する
部位にはそれぞれOリング48が取付けられている。
【0029】上記のような構成により、レバーハンドル
22が本体1に対して上下及び左右に旋回作動されるこ
とによって、固定弁体16上で可動弁体17の可動ディ
スク18が摺動され、混合水の吐出が行われる。
【0030】そして、図4,6において、シングルレバ
ー式の混合栓の吐水孔6(図3,7参照)には、電気洗
濯機101用のホースHや先止め式の浄水器が接続され
る。この場合、レバーハンドル22を常時開放している
ので、電磁弁を閉じたときに、二次側、つまり電気洗
濯機101側が閉止状態になることがある。
【0031】このようなときには、二次側の圧力が一次
側よりも高くなり、ロアーディスク15に嵌装させた嵌
込部材100を収縮させるような圧力が作用する。しか
し、環状パッキン80の内周面に環状凹部81を形成
し、この環状凹部81に環状パッキン変形防止用のリン
グ83を嵌込んでいるので、嵌込部材100はたやすく
変形することがなく、高いシール効果を維持することが
でき、外部への漏水を効果的に防止できる。
【0032】図8は他の実施の形態を示し、環状パッキ
ン80は、環状凹部81によって形成された内側フラン
ジ80a,80bを上下に有し、環状凹部81に嵌込ま
れた環状パッキン変形防止用のリング83は、その外周
面Pが環状凹部81の周面Qとの間に隙間Rを有して環
状凹部81の周面Qに当接すると共に、その内周面Lが
上下の内側フランジ80a,80bの周面M,Nと面一
になるよう形成されている。
【0033】このような構成により、環状パッキン80
およびリング83からなる嵌込部材0自体が変形し難
いものである上に、リング83によって環状パッキン8
0が保形されるため、高いシール性を確保することがで
き、たとえ二次側の圧力が一次側の圧力よりも高くなっ
た場合にも漏水を免れる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、ロアーディスクに
開設された湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔に嵌
装される部材を、従来のように弾性部材よりなる環状パ
ッキンだけではなく、湯流入孔、水流入孔および混合水
流出孔に嵌装された前記環状パッキンと、この環状パッ
キンの内周面に形成された縦断面略コ字型の環状凹部に
嵌込まれた環状パッキン変形防止用のリングとより構成
、しかも環状パッキンが、前記環状凹部によって形成
された内側フランジを上下に有し、前記環状凹部に嵌込
まれた前記環状パッキン変形防止用のリングは、その外
周面が前記環状凹部の周面との間に隙間を有して前記環
状凹部の周面に当接すると共に、その内周面が上下の前
記内側フランジの周面と面一になるよう形成したので、
環状パッキンおよび環状パッキン変形防止用のリングか
らなる嵌込部材自体が変形し難いものである上に、前記
リングによって環状パッキンが保形されるため、高いシ
ール性を確保することができ、環状パッキンの変形が抑
制され、高いシール効果が得られるものであり、たとえ
二次側の圧力が一次側の圧力よりも高くなった場合にも
漏水を免れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシングルレバー式の混合栓の実施の一
形態における環状パッキンおよびリングの断面図であ
る。
【図2】上記実施の一形態における環状パッキンおよび
リングの縦断面図である。
【図3】同混合栓の断面図である。
【図4】同混合栓の使用状態を示す図である。
【図5】同混合栓の要部分解斜視図である。
【図6】同混合栓の要部拡大縦断正面図である。
【図7】同混合栓の作用の説明図である。
【図8】本発明のシングルレバー式の混合栓の実施の他
の形態における環状パッキンおよびリングの縦断面図で
ある。
【図9】従来の混合栓の一例を示す縦断面図である。
【図10】同ロアーディスクの斜視図である。
【図11】従来のパッキンの使用状態を説明するための
図である。
【符号の説明】
15…ロアーディスク、16…固定弁体、23…湯流入
孔、24…水流入孔、25…混合水流出孔、28…湯用
弁孔、29…水用弁孔、30…混合水用弁孔、80…弾
性部材よりなる環状パッキン、81…縦断面略コ字型の
環状凹部、82,83…環状パッキン変形防止用のリン
グ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯、水の流入側にそれぞれ連通される
    湯、水用の弁孔と混合水の吐出側に連通される混合水用
    の弁孔とが互いに隣り合わせで開設されてロアーディス
    ク上に設けられるセラミック製の固定弁体と、前記固定
    弁体に摺動自在に重合配置されるセラミック製の可動デ
    ィスクとこの可動ディスク上にあって該可動ディスクを
    保持する合成樹脂製のサポート部材とから構成される可
    動弁体とがユニットケースに内蔵され、前記可動弁体に
    は前記可動ディスクとサポート部材とにわたって、前記
    湯、水用の弁孔から導入された湯、水を前記混合水用の
    弁孔に流出させるための内部流路が形成され、前記サポ
    ート部材に係合された単一のレバーによって可動弁体が
    固定弁体上で摺動されてこの内部流路の前記湯、水用の
    弁孔に対する連通量が調整されるシングルレバー式の混
    合栓において、前記ロアーディスクには、前記固定弁体
    の湯用弁孔、水用弁孔および混合水用弁孔とそれぞれ対
    応する湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔が開設さ
    れ、この湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔に弾性
    部材よりなる環状パッキンがそれぞれ嵌装され、更に、
    前記湯流入孔、水流入孔および混合水流出孔に嵌装され
    た環状パッキンが、環状凹部によって形成された内側フ
    ランジを上下に有し、前記環状凹部に嵌込まれた環状パ
    ッキン変形防止用のリングは、その外周面が前記環状凹
    部の周面との間に隙間を有して前記環状凹部の周面に当
    接すると共に、その内周面が上下の前記内側フランジの
    周面と面一になるよう形成されていることを特徴とする
    シングルレバー式の混合栓。
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