JP2019173797A - 湯水混合バルブ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような場合、湯水混合水栓のハンドルに回転方向の衝撃が加わった場合、湯水混合バルブ装置のレバーに過剰な力が作用し、結果として、レバーガイドが破損してしまうという恐れがあった。
本発明によれば、レバーガイドが、第一回転規制部と、第二回転規制部の二箇所と接触することによって、回転操作角度が規制されることになる。これにより、レバーガイドや、回転規制部に発生する負荷を分散させることが可能となり、全体として強度を増すことが出来るようになる。
第一回転規制部と、第二回転規制部が、周方向で対向する位置に設けられていることによって、レバーガイドや、回転規制部が設けられるケーシングの変形を抑制することが出来るようになり、結果として強度を更に増すことが出来るようになる。
第一回転規制部と、第二回転規制部は本来であれば、同時に接触することが一番好ましい。しかしながら、実際の製造においては、部品にはかならずばらつきが発生するため、工業的に生産された湯水混合バルブ装置において、全て同時に接触させることは不可能である。第一回転規制部と、第二回転規制部と、を比較した場合、第一回転規制部のほうが、力が発生するレバーに遠い位置に存在している。規制部と、レバーから遠いほど、ケーシング部材にはねじれの力が加わることになり、強度的に不利となる。もし、第一の角度規制部と、レバーガイドが先に接触した場合、本来であれば分散されるはずの力が、全て第一の角度規制部に加わることになり、ケーシング歩合には大きなねじれの力が加わってしまう。したがって、第一回転規制部よりも僅かに先に、第二回転規制部と接触させることによって、ケーシングに大きなねじれの力が発生することを抑制でき、結果として強度を更に増すことが出来るようになる。
ケーシングの上部では、レバーガイドに指示されたレバーが傾動するスペースが必要になる。このとき、レバーが傾く側に、第二回転規制部を設けてしまうと、第二回転規制部と、傾いてきたレバーが接触してしまい、レバーの傾き範囲が制限されてしまうことになる。一方、レバーの傾き範囲を確保しようとすると、第二回転規制部のサイズが制限されることになり、強度が担保できなくなってしまう。そこで、第二回転規制部を、レバーが傾くのと逆側に設けることによって、レバーの傾き範囲を制限することなく、十分なサイズの第二回転規制部を設けることが出来るようになる。
湯水混合バルブ装置においては、混合された湯水が固定弁体を通じて、バルブ装置の下方に混合水を吐水する所謂クローズドタイプと、固定弁体を介さずにバルブ装置の外部に放出する所謂オープンタイプとが存在する。(特許文献1に記載の湯水混合バルブ装置はオープンタイプである)クローズドタイプにおいては、吐水口以外の場所から水が漏れると問題になる為、上部ケーシング部材と下部ケーシング部材との間にシール部材が必要となる。当然ながらシールを行うためにはスペースが必要となるが、バルブ装置全体の径を小さくしようとすると、シール箇所は、径が必要な弁体のない位置、すなわち固定弁体より下側に持ってくることが好ましい。すると、必然的に上部ケーシングユニットが固定弁体の下側まで延びることになる。
このように構成することによって、クリックユニットで回転規制を行うことが出来るようになり、全体をコンパクトに構成することが出来るようになる。
本発明における湯水混合バルブ装置1は湯水混合水栓10に組み込まれた状態で利用され、流入する湯・水の混合、吐水、止水を調整することが出来る、所謂シングルレバーカトリッジと呼ばれるバルブ装置である。
図5に示すようにレバー2を回転させると、クリックユニット34のうち、クリックガイド342及びクリックバネ344と、これらに挟持されたクリックボール346がレバー2と一体的に回転する構造となっている。このとき、クリック本体340は上部ケーシング部材30と一緒に固定された状態となる。つまり、クリックガイド342及びクリックバネ344と、これらに挟持されたクリックボール346が、クリック本体340に対して相対的に回転する状態となるのである
10 湯水混合水栓
12 ハンドル
2 レバー
20 レバーガイド
22 ピン
3 ケーシング
30 上部ケーシング部材
32 下部ケーシング部材
34 クリックユニット
340 クリック本体
3400 ボール溝
3402 クリック突起
342 クリックガイド
3420 穴
344 クリックバネ
346 クリックボール
40 可動弁体
42 固定弁体
420 湯流入穴
422 水流入穴
44 バルブガイド
60 第一回転規制部
62 第二回転規制部
Claims (7)
- 湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置であって、
前記湯水混合水栓の吐水口の上流側に設けられたケーシングと、
前記ケーシング内に固定され、給湯源から供給された湯が流入する通湯路及び給水源から供給された水が通過する通水路が形成された固定弁体と、
前記ケーシング内に配置されて前記固定弁体に対して摺動することにより前記固定弁体の通湯路及び通水路を開閉する可動弁体と、
一端部を操作されることによって、その回転傾動を前記可動弁体に伝えるレバーと、
前記レバーの一部を傾動可能に支持するレバーガイドと、を備え、
前記レバーガイドと接触して、回転を規制する第一回転規制部を、前記ケーシングの内周面に、
レバーガイドと接触して回転を規制する第二回転規制部を、前記ケーシングの上部に、夫々設けたことを特徴とする湯水混合バルブ装置。 - 前記第一回転規制部と、前記第二回転規制部が、前記レバーガイドの回転周方向で対向する位置に設けられている請求項1に記載の湯水混合バルブ装置。
- 前記第一回転規制部よりも先に、前記第二回転規制部が接触する請求項1乃至2のいずれか一項に湯水混合バルブ装置。
- 前記第二回転規制部が、レバーが傾動する方向と逆側に設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に湯水混合バルブ装置。
- 前記ケーシングが上部ケーシング部材と、下部ケーシング部材から構成されており、
前記上部ケーシング部材と、前記下部ケーシング部材との間が、固定弁体よりも下方で水密にシールされており、
前記第一回転規制部が、上部ケーシング部材に形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に湯水混合バルブ装置。 - 前記レバーの回転方向操作に応じて、使用者に節度感を付与するクリックユニットを、前記ケーシングの上方に備え、
前記第二回転規制部が、クリックユニットに設けられた請求項1乃至5のいずれか一項に湯水混合バルブ装置。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載の湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018060185A JP2019173797A (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 湯水混合バルブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018060185A JP2019173797A (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 湯水混合バルブ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019173797A true JP2019173797A (ja) | 2019-10-10 |
Family
ID=68168420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018060185A Pending JP2019173797A (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 湯水混合バルブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019173797A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09133231A (ja) * | 1995-11-03 | 1997-05-20 | Sanei Suisen Seisakusho:Kk | シングルレバー式の混合栓 |
JPH1078161A (ja) * | 1996-07-10 | 1998-03-24 | Inax Corp | シングルレバー式水栓 |
JP2004092217A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Toto Ltd | シングルレバー混合水栓用クリック機構及びクリック機構を備えるシングルレバー混合水栓 |
JP2016113856A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 憲一 畑 | 湯水混合栓 |
-
2018
- 2018-03-27 JP JP2018060185A patent/JP2019173797A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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JPH09133231A (ja) * | 1995-11-03 | 1997-05-20 | Sanei Suisen Seisakusho:Kk | シングルレバー式の混合栓 |
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JP2016113856A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 憲一 畑 | 湯水混合栓 |
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