JP2001107406A - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JP2001107406A
JP2001107406A JP28544599A JP28544599A JP2001107406A JP 2001107406 A JP2001107406 A JP 2001107406A JP 28544599 A JP28544599 A JP 28544599A JP 28544599 A JP28544599 A JP 28544599A JP 2001107406 A JP2001107406 A JP 2001107406A
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明 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上流側に止水栓を設けない場合にも、レバー
による吐水の温度調整が簡単となり、かつ吐水の最大流
量を減少させることができる湯水混合栓を提供する。 【解決手段】 レバー6を左右に回動させることで吐水
の温度調整を行い、レバー6を上下に回動させることで
吐水の流量調整を行う湯水混合栓Dであって、前記レバ
ー6の左右の回動を規制する段階を五段階以上設けると
ともに、前記レバー6の上下の回動を制限する制限手段
89’によって、吐水の最大流量を規定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯水混合栓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レバーを左右に回動させることで吐水の
温度調整を行い、レバーを上下に回動させることで吐水
の流量調整を行うとともに、水および湯の流量調整機構
を内蔵しない湯水混合栓(主に、縦付きの湯水混合栓な
ど)の設置には、従来、その上流側に、止水栓を設ける
施工を行っていた。ところが、このような施工を行う
と、コストが上昇するという問題があった。
【0003】そのため、前記湯水混合栓の設置に際し
て、前記止水栓を設けないケースが、近年、増加傾向に
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成で
は、前記止水栓による水および湯の相対的な流量調整が
不可能となるため、たとえば、前記レバーを正面に向け
たときに吐水の温度が適温となるという調整を行うこと
ができなくなり、レバーによる温度調整が困難となっ
た。また、前記止水栓による水、湯それぞれの最大流量
を減少させるという調整が不可能となるため、湯水混合
栓からの吐水の最大流量が必要以上に大きくなる場合が
あり、あやまってレバーを操作するなどして、不意に湯
水混合栓からの吐水量が最大になると、激しく水が吐出
され、危険であるとともに、節水などの妨げになるおそ
れがあった。
【0005】本発明は上述の事柄に留意してなされたも
ので、その目的は、上流側に止水栓を設けない場合に
も、レバーによる吐水の温度調整が簡単となり、かつ吐
水の最大流量を減少させることができる湯水混合栓を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の湯水混合栓は、レバーを左右に回動させる
ことで吐水の温度調整を行い、レバーを上下に回動させ
ることで吐水の流量調整を行う湯水混合栓であって、前
記レバーの左右の回動を規制する段階を五段階以上設け
るとともに、前記レバーの上下の回動を制限する制限手
段によって、吐水の最大流量を規定する(請求項1)。
【0007】また、湯流路、水流路および混合水流路を
有し、上部に上下方向の軸心回りに回動可能なガイドが
設けられたほぼ円筒状のケース体と、このケース体の内
部に設けられた弁体と、前記ケース体の上方へ突出して
前記弁体を操作可能とするとともに前記ガイドに枢着さ
れるレバーとを備え、前記ケース体の上部外周面に縦溝
または係合片を形成する一方、前記縦溝または係合片に
対応する係合片または縦溝を内周面に形成したリング体
を取り付けて、前記ケース体に対するガイドの左右方向
の回動を規制する段階を設けると共に、前記ガイドの上
部に溝または係合片を設ける一方、レバーにはガイドの
溝または係合片に対応する係合片または溝を設けた係合
部材が取り付けられて、前記レバーの上下方向の回動を
規制する段階を設けており、前記レバーの左右方向の回
動によって混合水流路に流出する混合水の温度を調節
し、上下方向の回動によって流量を調節するシングルレ
バー式湯水混合栓であって、前記レバーの左右方向の回
動を規制する段階が五段階以上設けられており、また、
前記レバーの上下方向の回動可能範囲を制限する制限手
段を具備しているとしてもよい(請求項2)。
【0008】また、前記制限手段が、前記レバーの上部
に接続されるハンドルを上下方向に貫通するビスを、前
記ガイドに離接させる手段であるとしてもよく(請求項
3)、前記制限手段が、前記リング体の抜け止めを防止
する抜け止め部材の上面に設けられた突起部からなると
してもよい(請求項4)。
【0009】また、上流側に止水栓が設けられておら
ず、前記レバー以外に湯および水の流量調整機構を有し
ていないとしてもよい(請求項5)。
【0010】上記の構成により、上流側に止水栓を設け
ない場合にも、レバーによる吐水の温度調整が簡単とな
り、かつ吐水の最大流量を減少させることができる湯水
混合栓を提供することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を、図を
参照しながら説明する。図1および図2は、本発明の第
一実施例に係る湯水混合栓Dの構成を概略的に示す斜視
図および縦断面図である。M1 は給水主管、M2 は給湯
設備であり、給湯設備M2 には、給水主管M1 からの分
岐管M3 が接続されている。そして、給水主管M1 と給
湯設備M2 からの給湯主管M4 とを屋内に引き込んで、
それぞれを給湯用と給水用の配管用ヘッダーHa、Hb
に接続している。
【0012】シングルレバー式の湯水混合栓Dは、上流
部に湯流路1aと、水流路1bを有しており、この湯流
路1aおよび水流路1bは、それぞれ湯供給管1Aおよ
び水供給管1Bに、たとえば螺着などによって接続され
ている。また、前記湯供給管1Aおよび水供給管1Bの
上流端は、それぞれ給湯用ヘッダーHaおよび給水用ヘ
ッダーHbに接続されている。なお、前記湯供給管1A
から湯流路1aまでの間および水供給管1Bから水流路
2bまでの間には、止水栓は設けられていない。また、
湯水混合栓Dは、その下部に設けられた取り付け手段
T’によって、取り付け台Tの上面に固定される。
【0013】図3は、湯水混合栓Dの要部の構成を概略
的に示す要部拡大縦断面図である。前記湯水混合栓D
は、前記湯流路1a、水流路1bから導入する湯水を混
合するためのカートリッジ2を内蔵して、このカートリ
ッジ2を湯水混合栓Dから取外し交換可能に構成されて
いる。
【0014】また、前記カートリッジ2は、ケース体2
0内に、アタッチメント(図示せず)を介して前記湯流
路1a,水流路1bのそれぞれに連通される弁孔3a,
3b(図7、図8参照)と湯水混合水流路1cに連通さ
れる混合水用弁孔3cとが開設された固定ディスク3、
この固定ディスク3に水密状態に摺動自在に上載された
可動ディスク4、この可動ディスク4の上方に設けられ
た合成樹脂材よりなるガイド5、およびガイド5に回動
自在でかつ傾動可能に枢支され上部に突出するレバー6
を設けており、このカートリッジ2の上部から突出した
レバー6にハンドル7を固定している。
【0015】そして、前記ハンドル7の操作によって前
記カートリッジ2内の可動ディスク4の回動および平行
移動を自在に行え、湯水混合栓Dは、ハンドル7の傾動
操作によって混合水の吐出流量を適宜に調節でき、その
回動操作によって湯水の混合割合を適宜に調節できるよ
うに構成にされている。
【0016】また、前記ガイド5には、その外周の適所
に一体的に係止突起を形成し、この係止突起がカートリ
ッジ2のケース体20の内周面に形成された係止溝に嵌
合することにより、このガイド5の回転範囲に限界が設
けられている。つまり前記ハンドル7の回動範囲は冷水
から熱湯までの操作範囲に限定され、必要以上に回転し
ないように構成されている。
【0017】前記カートリッジ2の内部は略円筒状に形
成されており、その内部にガイド5が回動自在に挿入さ
れている。また、ガイド5には、金属材よりなるレバー
6が支点6aを中心に枢支されており、そのレバー6の
下端が可動ディスク4の上部に設けられた凹部4aに係
入し、その上端には合成樹脂材よりなる操作用のハンド
ル7が固定されている。なお、前記ガイド5の前後部に
は、それぞれレバー6の前後両端が当接可能な当接部
5’が設けられている。
【0018】つまり、ハンドル7を上下方向に回動操作
することにより、図3において前記可動ディスク4の下
面に形成された略楕円形の湯水混合流路4cを左右方向
に平行移動して、湯水の流量を調節できる。また、ハン
ドル7の左右方向の回動操作により湯水混合流路4cを
左右方向に回動操作して湯水の混合比を調節できるよう
に構成されている。
【0019】図4は前記カートリッジ2の要部の構成を
示す分解斜視図、図5はその縦断面図、図6は平面断面
図である。以下、これらの図を参照しながら本発明のシ
ングルレバー式湯水混合栓の中心部を成すカートリッジ
2の構成を説明する。
【0020】20はカートリッジ2のケース体であり、
このケース体20の上部外周面にはそれぞれ対称位置
に、たとえば7対の縦溝21、21…が等間隔に形成さ
れている。
【0021】ガイド5の外周面には、一対の周溝59、
59が形成されている。また、ガイド5の上部には前記
ハンドル7の左右方向と平行な方向に、例えば3対の溝
55、56、57が形成されている。
【0022】8は略逆L字状の断面を持つリング体であ
り、ほぼ円筒状の側面部80と、この側面部80の上端
に連設されるほぼ円形状の平面部85とを有するたとえ
ば樹脂などの弾性変形可能な材料からなる一体成形品で
ある。
【0023】前記側面部80には、前記縦溝21、21
…にそれぞれ対応する係合片81、81…が形成されて
おり、各係合片81、81…の周囲には略Π字状の切欠
き84が形成されている。そして、リング体8は、前記
ガイド5をケース体20に組み込んだあとに、ケース体
20の外周を覆うようにして取り付けられる。
【0024】前記平面部85の内周面には例えば2ヶ所
に回転防止用の係合片85’、85’が形成されてお
り、これがガイド5の上部外周面に設けられた嵌合溝5
8と嵌合して、このリング体8をガイド5に対して回転
不能に着脱できるように構成されている。
【0025】したがって、ガイド5にリング体8を装着
した状態でカートリッジ2を組み立てることにより、前
記係合片81、81…が前記縦溝21、21…に係合す
る位置において、レバー6の左右方向の回動を規制する
ことができる。
【0026】89は前記周溝59に嵌合する抜け止め部
材であり、ガイド5をケース本体20に組み込み、リン
グ体8をケース本体20の上面に取り付けた状態でリン
グ体8がケース本体20から抜けることがないように係
止するための部材である。
【0027】9は、カートリッジ2を組み立てた状態
で、レバー6の上方から装着される係合部材であり、例
えば樹脂などによって形成された枠体90と、この枠体
90の下面に装着される金属の板材95によって構成さ
れている。この枠体90および板材95には何れもその
中心部に、前記レバー6を嵌入するための開口部91お
よび96が形成されており、板材95には一対の折曲部
97が形成されている。また、前記枠体90の下部は、
ガイド5の上端部の円弧とほぼ同じ大きさの弧を描く一
対のガイド当接面となっている。
【0028】前記係合部材9をレバー6に装着してカー
トリッジ2を組み立てることにより、前記折曲部97が
ガイド5の溝55,56,57に係合する係合片とな
り、レバー6の上下方向の回動を規制できる。このよう
に、各溝55,56,57に対応する折曲部97が金属
板95’の折曲によって形成されているので、この折曲
部97が容易に摩耗することがなく、いつまでも良好な
位置規制を行える。
【0029】上記のように構成されたシングルレバー式
湯水混合栓1のカートリッジ2は、縦溝21、21…と
係合片81の係合によって、ハンドル7の左右方向の回
動を5段階に規制することができ、溝55,56,57
と係合片97の係合によって、ハンドル7の上下方向の
回動を3段階に規制することができる。
【0030】つまり、合成樹脂などから成る一体形成可
能な小型のリング体8および係合部材9を取り付けて、
ケース体20およびガイド5にそれぞれこれらリング体
8と係合部材9に対応した縦溝21、21…および5
5,56,57を形成するという極めて簡潔でかつ場所
を取らない構成によって、シングルレバー式湯水混合栓
1のハンドル7の上下左右方向の回動をそれぞれ5段階
および3段階に規制することができる。なお、前記ハン
ドル7の左右方向の回動および上下方向の回動に対する
規制は、それぞれ6段階以上および4段階以上としても
よい。
【0031】本実施例では湯水混合栓1の湯水の混合部
分をカートリッジ2としており、既に詳述したように上
下左右方向の回動を規制する構成は極めてコンパクトで
あるので、このカートリッジ2の外形は従来の湯水混合
栓1のカートリッジと変わることがなく、これを従来の
湯水混合栓1のカートリッジと取り替えることによっ
て、既存の装置を利用したまま本発明を実施することも
可能となる。
【0032】そして、係合片81が縦溝21に係合され
るときは、常に二つ以上の係合片81がそれぞれ縦溝2
1、21…に係合される位置にあるように構成してある
ので、それぞれの係合片81と縦溝21との係合は弱く
ても、2か所以上で同時に係合されるため、各係合の2
倍以上の力によって回動を規制することができる。ゆえ
に、各係合片81にかかる力を小さくすることができ、
その摩耗を最小限に抑えることができるので、いつまで
も良好な位置規制を行える。
【0033】図7は、本発明のシングルレバー式湯水混
合栓1のハンドル7の操作と可動ディスク4の動き(す
なわち、湯水混合弁の動き)を示す平面図である。この
図7を図4、図6と共に参照しながら、ハンドル7の上
下左右方向の回動とその位置規制について説明する。
【0034】図7(A)は前記ハンドル7を中央位置で
最大限に下げた状態を示しており、この状態で、前記係
合片81は縦溝21に係合し(図6参照)、折曲部97
は溝55に係合している(図4参照)。このとき、可動
ディスク4の湯水混合流路4cは弁孔3a,3bの何れ
にも重なっていないので、混合水弁孔3c側に湯水が流
れることはない。そして、この状態で前記係合片81お
よび折曲部97はそれぞれ縦溝21および溝55に係合
しているので、ハンドル7の回動は適度の強さで規制さ
れている。
【0035】次に、ハンドル7を上方に持ち上げるよう
に力を加え、これを規制する力を越えると、ハンドル7
は図7(B)のように上方向に回動し、前記折曲部97
は溝56に係合する。同時に、可動ディスク4はレバー
6の働きで摺動して、手前に移動し、前記湯水混合流路
4cが湯用弁孔3aと水用弁孔3bの両方に同じ割合で
少し重なるようになる。
【0036】そして、さらにハンドル7を上方に持ち上
げるように力を加え、これを規制する力を越えると、ハ
ンドル7は図7(D)のように上方向に回動し、前記折
曲部97は溝57に係合する。同時に、可動ディスク4
はレバー6の働きで摺動して、手前に移動し、前記湯水
混合流路4cが湯用弁孔3aと水用弁孔3bの両方に同
じ割合で最も広く重なるようになる。
【0037】ここで、前記抜け止め部材89の上面に側
面視ほぼ逆L字形状の突起部89’からなる制限手段を
設けると、レバー6が前記突起部89’に当接すること
によって、たとえばレバー6の折曲部97が溝57に係
合することが防止され、同時に、ハンドル7の上方向へ
の移動可能範囲も小さくなる。そして、可動ディスク4
の手前側への移動可能範囲は、図7(C)に示すよう
に、前記制限手段を設けない場合(図7(D)参照)に
比べて小さくなる。そのため、湯水混合栓Dからの吐水
の最大流量は小さくなるように規定されることとなる。
【0038】この動作を行うとき、前記係合片81は縦
溝21に常に係合したままの状態である一方、折曲部9
7と溝55の係合のみが解除され、この折曲部97は、
半開状態のときに一旦溝56に係合し、ちょうど半開状
態であることを利用者は認識できる。このときさらに力
を加えると、折曲部97と溝56の係合は解除され、湯
水混合栓Dからの吐水量は前記制限手段によって規定さ
れた最大流量となり、それ以上ハンドル7は上方向に回
動しなくなる。また、このハンドル操作を行うときに左
右方向に余計な力が加えてしまうことがあったとして
も、左右方向の回動は係合片81と縦溝21との係合で
規制されているので、利用者は湯水の流量を変化させよ
うとして不本意にもその温度を変化させてしまうことが
ない。
【0039】そして、図8(C)に示すように、湯水混
合栓Dからの吐水が規定された最大流量となっている状
態で、今度はハンドル7を左方向に回動するように力を
加えたときには、前記レバー6と突起部89’とは常に
当接したままの状態で、係合片81と縦溝21との係合
が解除され、係合片81は左隣の縦溝21と係合するよ
うになる。つまり、図8(B)に示すように、可動ディ
スク4がレバー6の働きで回動し、前記湯水混合流路4
cに重なる湯用弁孔3aと水用弁孔3bとの割合は、湯
用弁孔3aの方が大きくなる。
【0040】さらに、ハンドル7を左方向に回動するよ
うに力を加えたときには、前記レバー6と突起部89’
とは常に当接したままの状態で、係合片81と縦溝21
との係合が解除され、係合片81はもう一つ左隣の縦溝
21と係合するようになる。つまり、図8(A)に示す
ように、可動ディスク4がレバー6の働きで回動し、前
記湯水混合流路4cが湯用弁孔3aのみを混合水弁孔3
cと連通させるようになり、混合水弁孔3c側には熱湯
のみが供給される。
【0041】また逆に、ハンドル7を右方向に回動する
ように力を加えたときには、前記レバー6と突起部8
9’とは常に当接したままの状態で、係合片81と縦溝
21との係合が解除され、係合片81は右隣の縦溝51
と係合するようになる。つまり図8(D)に示すよう
に、可動ディスク4がレバー6の働きで回動し、前記湯
水混合流路4cに重なる湯用弁孔3aと水用弁孔3bと
の割合は、水用弁孔3bの方が大きくなる。
【0042】さらに、ハンドル7を右方向に回動するよ
うに力を加えたときには、前記レバー6と突起部89’
とは常に当接したままの状態で、係合片81と縦溝21
との係合が解除され、係合片81はもう一つ右隣の縦溝
21と係合するようになる。つまり、図8(E)に示す
ように、可動ディスク4がレバー6の働きで回動し、前
記湯水混合流路4cが水用弁孔3bのみを混合水弁孔3
cと連通させるようになり、混合水弁孔3c側には冷水
が全開で供給されるようになる。
【0043】図9は、本発明の第二実施例に係る湯水混
合栓D2 の構成を概略的に示す要部拡大縦断面図であ
る。なお、上記実施例に示したものと同一の部材につい
ては、同じ符号を付し、その説明を省略する。湯水混合
栓D2 の構成および効果は、上記第一実施例のものとほ
とんど同じであるが、相違点は、前記制限手段が、抜け
止め部材89の上面に設けられた突起部89’からなる
のではなく、ハンドル7を上下方向に貫通するビスBか
らなる点である。なお、湯水混合栓D2 の抜け止め部材
89の上面には、前記突起部89’は設けられていな
い。
【0044】前記ビスBは、ハンドル7の後部に上下方
向に設けられた雌ねじ部71にねじ込み可能な雄ねじ部
72を有しており、ビスBを軸心回りに回動操作するこ
とで、ハンドル7の上下方向に進退させることができ
る。そして、ビスBを下方向へ進ませると、前記ガイド
5の当接部5’に当接することになる。このようにガイ
ド5の当接部5’に当接した状態のビスBは、つっかえ
棒となり、レバー6が後ろ側へ移動することを阻止する
ようになる。つまり、ビスBの下端部を、ガイド5の当
接部5’に接近させることにより、レバー6の後ろ側へ
の移動可能範囲およびハンドル7の上方向への移動可能
範囲を小さくすることができ、湯水混合栓D2 からの吐
水の最大流量を小さくするように規定することが可能と
なる。なお、下方向に進んだビスBの当接する位置は、
ガイド5の当接部5’に限るものではなく、たとえば前
記抜け止め部材89の上面や、リング体8の後部上面な
どとしてもよい。また、前記ビスBの操作は、ビスBの
頭部をドライバーなどで回動操作するようにしてもよい
が、特に、人の指などで回動操作が可能となるように、
ビスBの頭部をつまみねじなどとして形成するようにす
れば、使用性が増す。
【0045】上記のように、本発明の湯水混合栓D、D
2 によれば、湯水の混合比だけを変化させたい場合や、
湯水の流量だけを変化させたい場合に、余計な力を加え
てしまうことがあったとしても、そのような誤操作に影
響されることがなく、使い勝手がよい。
【0046】なお、上記各実施例においては、ハンドル
7の上下方向の回動を3段階(全開、半開、全閉)と
し、左右方向の回動を等間隔に5段階としているが、本
発明はこれに限られるものでなく、前記係合片81、折
曲部97の数または縦溝21、21…、溝55〜57の
数を多くすることによって、その段階を任意に設定可能
である。
【0047】例えば、上下左右方向にさらに多くして、
湯水の混合比を複数段階に変更できるようにしてもよ
く、湯水の流量も複数の段階に切り換えられるようにし
てもよい。
【0048】特に、上記湯水混合栓D、D2 が上流側に
止水栓を有しておらず、かつ前記レバー6以外に湯およ
び水の流量調整機構を有していない場合には、レバー6
を正面に移動させても、湯水混合栓D、D2 からの吐水
の温度が適温とならない可能性があるが、このときで
も、前記ハンドル7の左右方向の回動を規制する段階を
5段階としていることから、ハンドル7の左右方向の回
動角度を示すための目安の数が十分となり、温度調整の
ための操作が簡単となる。
【0049】また、同じく上記湯水混合栓D、D2 が上
流側に止水栓を有しておらず、かつ前記レバー6以外に
湯および水の流量調整機構を有していない場合には、ハ
ンドル7を上限まで上げると、吐水が最大流量となる
が、この最大流量を調整することができなくなり、必要
以上に最大流量が大きくなるおそれがある。しかし、前
記制限手段である抜け止め部材89の突起部89’やビ
スBなどを用いることによって、前記最大流量を規定す
ることができ、上述のような問題を容易に解決すること
が可能となる。そして、止水栓および流量調整機構を設
けないことにより、コストダウンをはかることができ
る。
【0050】なお、上記湯水混合栓D、D2 が上流側に
止水栓を有しているか、または前記レバー6以外に湯お
よび水の流量調整機構を有している場合であっても、湯
や水の流量が一時的に変化することがあるため、上記の
構成からなる湯水混合栓D、D2 を用いれば、湯や水の
流量の一時的な変化に対応することができ、より快適に
湯水混合栓を使用することが可能となる。また、上記湯
水混合栓D、D2 を用いれば、節水ができ、たとえば子
どもなどがいたずらなどで湯水混合栓を触り、不必要に
水を出すなどのおそれがある場合には、前記制限手段を
用いて、吐水の最大流量を小さめに規定することによ
り、被害を少なくすることができる。
【0051】本実施例ではケース体20側に縦溝21、
21…、ガイド5側に溝55〜57を形成し、リング体
8および係合部材9側に係合片81および折曲部97を
設けているが、反対に、ケース体20およびガイド5側
に係合片を設けて、リング体および係合部材側に溝を設
けてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したような構成からなる本発明
によって、レバーによる吐水の温度調整が簡単となり、
かつ吐水の最大流量を減少させることができる湯水混合
栓を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る湯水混合栓の構成を
概略的に示す斜視図である。
【図2】上記実施例の構成を概略的に示す縦断面図であ
る。
【図3】上記実施例の要部の構成を概略的に示す要部拡
大縦断面図である。
【図4】上記実施例の要部の構成を概略的に示す分解斜
視図である。
【図5】上記実施例の要部の構成を概略的に示す要部拡
大縦断面図である。
【図6】上記実施例の要部の構成を概略的に示す要部拡
大横断面図である。
【図7】(A)〜(D)は、上記実施例の動作を概略的
に示す横断面図である。
【図8】(A)〜(E)は、上記実施例の動作を概略的
に示す横断面図である。
【図9】本発明の第二実施例に係る湯水混合栓の構成を
概略的に示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
6…レバー、89’…制限手段、D…湯水混合栓。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レバーを左右に回動させることで吐水の
    温度調整を行い、レバーを上下に回動させることで吐水
    の流量調整を行う湯水混合栓であって、前記レバーの左
    右の回動を規制する段階を五段階以上設けるとともに、
    前記レバーの上下の回動を制限する制限手段によって、
    吐水の最大流量を規定することを特徴とする湯水混合
    栓。
  2. 【請求項2】 湯流路、水流路および混合水流路を有
    し、上部に上下方向の軸心回りに回動可能なガイドが設
    けられたほぼ円筒状のケース体と、このケース体の内部
    に設けられた弁体と、前記ケース体の上方へ突出して前
    記弁体を操作可能とするとともに前記ガイドに枢着され
    るレバーとを備え、前記ケース体の上部外周面に縦溝ま
    たは係合片を形成する一方、前記縦溝または係合片に対
    応する係合片または縦溝を内周面に形成したリング体を
    取り付けて、前記ケース体に対するガイドの左右方向の
    回動を規制する段階を設けると共に、前記ガイドの上部
    に溝または係合片を設ける一方、レバーにはガイドの溝
    または係合片に対応する係合片または溝を設けた係合部
    材が取り付けられて、前記レバーの上下方向の回動を規
    制する段階を設けており、前記レバーの左右方向の回動
    によって混合水流路に流出する混合水の温度を調節し、
    上下方向の回動によって流量を調節するシングルレバー
    式湯水混合栓であって、前記レバーの左右方向の回動を
    規制する段階が五段階以上設けられており、また、前記
    レバーの上下方向の回動可能範囲を制限する制限手段を
    具備していることを特徴とする湯水混合栓。
  3. 【請求項3】 前記制限手段が、前記レバーの上部に接
    続されるハンドルを上下方向に貫通するビスを、前記ガ
    イドに離接させる手段である請求項2に記載の湯水混合
    栓。
  4. 【請求項4】 前記制限手段が、前記リング体の抜け止
    めを防止する抜け止め部材の上面に設けられた突起部か
    らなる請求項2に記載の湯水混合栓。
  5. 【請求項5】 上流側に止水栓が設けられておらず、前
    記レバー以外に湯および水の流量調整機構を有していな
    い請求項1〜4のいずれかに記載の湯水混合栓。
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JP2006097420A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Tabuchi Corp 湯水混合栓の下部構造
JP2014141797A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Takagi Co Ltd 湯水混合栓
JP2020046067A (ja) * 2018-09-13 2020-03-26 Sanei株式会社 シングルレバー用カートリッジ及びシングルレバー式湯水混合栓
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