JP5962228B2 - 湯水混合水栓装置 - Google Patents

湯水混合水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5962228B2
JP5962228B2 JP2012126820A JP2012126820A JP5962228B2 JP 5962228 B2 JP5962228 B2 JP 5962228B2 JP 2012126820 A JP2012126820 A JP 2012126820A JP 2012126820 A JP2012126820 A JP 2012126820A JP 5962228 B2 JP5962228 B2 JP 5962228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hot
passage hole
water passage
valve unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012126820A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013249687A (ja
Inventor
博雄 幸泉
博雄 幸泉
健策 戸高
健策 戸高
祐紀 神
祐紀 神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2012126820A priority Critical patent/JP5962228B2/ja
Publication of JP2013249687A publication Critical patent/JP2013249687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5962228B2 publication Critical patent/JP5962228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

本発明は、シングルレバー式の湯水混合水栓装置に関する。
従来から、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水を混合して湯水を吐止水する湯水混合水栓装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、給湯源から供給される湯が通過する通湯路と給水源から供給される水が通過する通水路を内部に形成すると共に、これらの通湯路及び通水路のそれぞれを通過させて弁ユニットの混合室内で混合された湯水を吐水口に流出させる湯水混合路を内部に形成する通水路形成部材を備え、これらを本体カバーによって覆うことによって、湯水混合水栓装置を形成しているものが知られている。
特開平8−302771号公報
このような湯水混合水栓装置において、冬場の夜間などの気温が低下する際には、湯水混合水栓内部に蓄積された水分が凍結することで膨張し、湯水混合バルブユニットや、湯水混合水栓装置の配管、シール部材を破壊してしまうという問題が生じる。
従来、このような課題を解決する為には、湯水混合水栓内部に溜まった湯水を予め抜くことによって、内部に蓄積した水分の凍結による湯水混合水栓装置の破壊を防止することが行われている。
本発明は、冬場の夜間などの気温が低下する場合においても、水抜きなどの操作を行わなくとも、湯水混合水栓装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、シングルレバー式の湯水混合水栓装置であって、供給された湯・水を混合、通・止水する湯水混合バルブユニットと、前記湯水混合バルブユニットへ湯・水を送水する通水孔、通湯孔を有する本体と、前記湯水混合バルブユニットと、前記通水孔、前記通湯孔との間を水密にシールするシール部材と、前記通水孔、前記通湯孔の周囲に形成され、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に非シール状態となる為の圧抜きスペースと、を備え、前記シール部材は、弾性部材により構成されており、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、前記シール部材が変形して、前記通水孔、前記通湯孔の外方向に拡径され、前記シール部材の少なくとも一部が前記圧抜きスペースへ移動して非シール状態となることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、通水孔、通湯孔内部に水分が蓄積した状態で気温が低下し、凍結・膨張することでシール部材にかかる圧力が増大した場合であっても、湯水混合バルブユニットと通水孔、通湯孔との間をシールしているシール部材の少なくとも一部が圧抜きスペースへ移動して非シール状態となる為に、水の膨張による圧力が抜けることでき、通水孔、通湯孔を有する本体部材や、湯水混合バルブユニットが破損してしまうことを防止することが可能となる。
また、このように構成された本発明においては、Oリングや複数のOリングが連なったような異形のパッキンを用い、本体や湯水混合バルブユニットの耐久圧力よりも、弾性部材の変形に要する力を小さく設定することで、確実に非シール状態とすることが可能となる。
本発明において、好ましくは更に、前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方に圧抜きスペースが設けられており、前記本体および前記湯水混合バルブユニットの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられており、前記圧抜きスペースが設けられている部材に設けられた立壁のほうが短い。
このように構成された本発明においては、シール部材の移動・変形にとって文字通り障壁となる部材が存在しないため、より確実に非シール状態へ移行することが可能となる。
本発明において、シングルレバー式の湯水混合水栓装置であって、供給された湯・水を混合、通・止水する湯水混合バルブユニットと、前記湯水混合バルブユニットへ湯・水を送水する通水孔、通湯孔を有する本体と、を備え、前記湯水混合バルブユニットと、前記通水孔、前記通湯孔との間をシール部材によって水密にシールし、前記通水孔、前記通湯孔の周囲に、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、前記シール部材が移動して非シール状態となる為の圧抜きスペースを、前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方に有し、前記本体および前記湯水混合バルブユニットの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられており、前記圧抜きスペースが設けられている部材に設けられた立壁のほうが短い。

このように構成された本発明においては、通水孔、通湯孔内部に水分が蓄積した状態で気温が低下し、凍結・膨張することでシール部材にかかる圧力が増大した場合であっても、湯水混合バルブユニットと通水孔、通湯孔との間をシールしているシール部材の少なくとも一部が圧抜きスペースへ移動して非シール状態となる為に、水の膨張による圧力が抜けることでき、通水孔、通湯孔を有する本体部材や、湯水混合バルブユニットが破損してしまうことを防止することが可能となる。
また、このように構成された本発明においては、シール部材の移動・変形にとって文字通り障壁となる部材が存在しないため、より確実に非シール状態へ移行することが可能となる。
本発明において、好ましくは更に、前記圧抜きスペースが前記本体に設けられている。
このように構成された本発明においては、一般的な湯水混合バルブユニットを用いながら、寒冷地などで使用した場合であっても、本体部材や湯水混合バルブユニットの破損を抑制することが可能となる。
本発明において、シングルレバー式の湯水混合水栓装置であって、供給された湯・水を混合、通・止水する湯水混合バルブユニットと、前記湯水混合バルブユニットへ湯・水を送水する通水孔、通湯孔を有する本体と、を備え、前記湯水混合バルブユニットと、前記通水孔、前記通湯孔との間をシール部材によって水密にシールし、前記通水孔、前記通湯孔の周囲に、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、前記シール部材が移動して非シール状態となる為の圧抜きスペースを有し、前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方のみの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられている。
このように構成された本発明においては、通水孔、通湯孔内部に水分が蓄積した状態で気温が低下し、凍結・膨張することでシール部材にかかる圧力が増大した場合であっても、湯水混合バルブユニットと通水孔、通湯孔との間をシールしているシール部材の少なくとも一部が圧抜きスペースへ移動して非シール状態となる為に、水の膨張による圧力が抜けることでき、通水孔、通湯孔を有する本体部材や、湯水混合バルブユニットが破損してしまうことを防止することが可能となる。
また、このように構成された本発明においては、二つある立壁のうち、短いほうの側に圧抜きスペースが設けられることになるため、より非シール状態へ移行しやすくなり、本体部材や湯水混合バルブユニットの破損を抑制しやすくなる。
本発明において、好ましくは更に、前記シール部材が弾性部材により構成されており、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に変形することによって、非シール状態となる。
このように構成された本発明においては、Oリングや複数のOリングが連なったような異形のパッキンを用い、本体や湯水混合バルブユニットの耐久圧力よりも、弾性部材の変形に要する力を小さく設定することで、確実に非シール状態とすることが可能となる。
本発明において、好ましくは更に、前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方のみの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられている。
このように構成された本発明においては、二つある立壁のうち、短いほうの側に圧抜きスペースが設けられることになるため、より非シール状態へ移行しやすくなり、本体部材や湯水混合バルブユニットの破損を抑制しやすくなる。
本発明の湯水混合水栓装置によれば、冬場の夜間のような室温の低い環境下で使用する場合にも水抜きなどの操作をすることなく、破損を抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す背面断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の台座部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びねじ部材を示す斜視図である。 図2のVII−VII線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びナットホルダ部材を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置のナットホルダ部材を示す平面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の湯水混合バルブユニット、円筒部材、押さえ部材及びビス部材を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置における異形パッキン39の取付の様子を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置における異形パッキン39の脱落の様子を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置1は、給湯源(図示せず)から供給される湯と給水源(図示せず)から供給される水を混合し、1つの操作ハンドル2を操作することにより湯水の流量と温度を調整した湯水をスパウト4の吐水口4aから吐止水することができる、いわゆる、シングルレバー式の湯水混合水栓装置である。
すなわち、湯水混合水栓装置1は、台所のシンク又は洗面台のカウンター6上に配置され、操作ハンドル2を上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水を吐水状態に設定することができるようになっており、操作ハンドル2をより上方に回動させた位置に設定する程、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の流量を大きく設定することができるようになっている。一方、操作ハンドル2を下方(図1に示されている矢印「閉」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水を止水状態に設定することができるようになっている。
また、操作ハンドル2を図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「C」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を低温側に設定することができるようになっている。一方、操作ハンドル2を図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「H」の方向)に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を高温側に設定することができるようになっている。
また、スパウト4は、その基端部に形成されて湯水混合水栓装置1の内部構造の一部(詳細は後述する台座部材8及び通水路形成部材10の一部)の外周を取り囲むカバー部4bを備え、このカバー部4bは、湯水混合水栓装置1の鉛直方向に延びる中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)及び図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動可能になっており、スパウト4の全体を湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に旋回することができるようになっている。
つぎに、図2〜図10により、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の内部構造について説明する。
図2は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す背面断面図であり、図3は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す側面断面図であり、図4は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置を示す分解斜視図である。
図2〜図4に示すように、湯水混合水栓装置1は、カウンター6を上下方向に貫く取付穴6aの上縁に密封して取り付けられるシートパッキン12と、このシートパッキン12の上面に取り付けられた金属製の台座部材8と、馬蹄形状の固定金具14と、この固定金具14に締結される締付金具16と、台座部材8の上方に取り付けられる樹脂製の通水路形成部材10と、この通水路形成部材10を台座部材8上に固定する一対のねじ部材18と、この通水路形成部材10の上方に取り付けられる湯水混合バルブユニット20と、この湯水混合バルブユニット20の外周を取り囲む円筒部材22と、この円筒部材22の内側に取り付けられるほぼ円環状の押さえ部材24と、この押さえ部材24の3箇所に形成された取付孔24aのそれぞれに取り付けられるビス部材26と、円筒部材22の外周を取り囲む本体カバー28とを備えている。
つぎに、図5は、本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の台座部材を示す斜視図である。
図2〜図5に示すように、湯水混合水栓装置1の台座部材8は、カウンター6の取付穴6aの表側(上側)に取り付けられたシートパッキン12を介して常時カウンター6の上面よりも上側に位置し、カウンター6の取付穴6aの上方を覆っている。また、台材部材8は、カウンター6の裏側(下側)から取り付けられた固定金具14と共にカウンター6を挟み込んだ状態で締付金具16を締め付けることにより、カウンター6上に固定されるようになっている。また、万一、樹脂製の通水路形成部材10が破損して漏水した場合であっても、台座部材8とカウンター6の取付穴6aとの間がシートパッキン12により密封されているため、漏水をカウンター6上のみに留め、漏水がカウンターの取付穴から台座部材8の下方に漏出することを防ぐことができ、早期に漏水を発見しやすくすることができるようになっている。
さらに、図2〜図5に示すように、台座部材8においては、給湯源(図示せず)から延びる給湯ホース30が接続され且つこの給湯ホース30から供給される湯が通過する通湯孔8aが形成されている。また、給水源(図示せず)から延びる給湯ホース30が接続され且つ給水ホース32から供給される水が通過する通水孔8bが形成されている。また、給湯ホース30の接続部30a及び給水ホース32の接続部32aは、それぞれに対応する台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bに平パッキン34を介して接続されている。
つぎに、図6は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びねじ部材を示す斜視図であり、図7は図2のVII−VII線に沿った断面図であり、図8は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の通水路形成部材及びナットホルダ部材を示す分解斜視図である。
図2〜図8に示すように、湯水混合水栓装置1の樹脂製の通水路形成部材10は、台座部材8の上方に取り付けられた状態で台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bのそれぞれと連通する通湯路10a及び通水路10bを内部にそれぞれ形成すると共に、これらの通湯路10a及び通水路10bのそれぞれを通過させて湯水混合バルブユニット20の湯水混合室20a内で混合された湯水をスパウト4に流出させる湯水混合路10cを内部に形成している。
また、図2〜図8に示すように、樹脂製の通水路形成部材10には、上下方向に貫くように貫通孔10dが形成されており、これらの貫通孔10dのそれぞれにねじ部材18を挿入し、台座部材8に形成された雌ねじ孔8cにねじ部材18の下端部を螺合させることにより、通水路形成部材10と台座部材8とを締結することができるようになっている。
また、図2〜図4に示すように、樹脂製の通水路形成部材10と台座部材8とが接続された状態では、通水路形成部材10の給湯路10a及び給水路10bとそれぞれに対応する台座部材8の通湯孔8a及び通水孔8bとの接続部は、Oリング36が取り付けられて液密的にシールされている。
つぎに、図9は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置のナットホルダ部材を示す平面図であり、図10は本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置の湯水混合バルブユニット、円筒部材、押さえ部材及びビス部材を示す分解斜視図である。
図6〜図10に示すように、通水路形成部材10の外周には、樹脂製のナットホルダ部材38が着脱可能に取り付けられている。このナットホルダ部材38は、その一部に切欠き38aが形成されたほぼ円環形状であり、三箇所に金属製のナット40が固定されている。
また、ナットホルダ部材38は、通水路形成部材10にナットホルダ部材38を着脱する際、切欠き38aの水平方向の幅が伸縮するように弾性変形可能であり、ナットホルダ部材38の全体について、樹脂製の通水路形成部材10に対して着脱可能な弾性を保持しつつ、剛性を備えた材料で形成されている。なお、図9に示すナットホルダ部材38においては、弾性変形前後のそれぞれの状態を実線及び破線でそれぞれ示している。
さらに、通水路形成部材10の外周にナットホルダ部材38が取り付けられた状態では、通水路形成部材10の上面の三箇所から下方に延びるように形成された3つのビス取付孔10eのそれぞれが、ナットホルダ部材38のナット40の取付孔40aのそれぞれと上下方向に対向して互いに一致するようになっている。
また、図2〜図10に示すように、押さえ部材24の取付孔24aに取り付けられたビス部材26のそれぞれは、通水路形成部材10の各ビス取付孔10eを貫いてナットホルダ部材38の各ナット40に螺合されるようになっている。さらに、ビス部材26が、樹脂製の通水路形成部材10とは別部材であるナットホルダ部材38の金属製のナット40に締結されるため、ビス部材26が樹脂製の通水路形成部材10に直接的に締結される場合に比べて締結強度を高めることができるようになっている。また、ビス部材26がナット40に締結された状態では、押さえ部材24が、円筒部材22の内周側の中間部分よりも上方に形成されて内方に突出する保持部22aの上面に上方から押し付けられ、円筒部材22が通水路形成部材10に対して固定されるようになっている。
さらに、図2〜図9に示すように、ナットホルダ部材38を通水路形成部材10に取り付けた状態では、ナットホルダ部材38の外周面が通水路形成部材10の外周面(外径)よりも外側に突出し、このナットホルダ部材38の外周部の下面がスパウト4のカバー部4bの上端に当接しており、スパウト4のカバー部4bの上下方向の移動が規制されるようになっている。
また、スパウト4のカバー部4bの内周面と通水路形成部材10の外周面との間には、所定の隙間が形成され、この隙間により、スパウト4のカバー部4bが湯水混合水栓装置1の鉛直方向に延びる中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)及び図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動可能になっている。さらに、スパウト4のカバー部4bの内周面と通水路形成部材10の外周面との間の隙間により、万一、樹脂製の通水路形成部材10が破損して通水路形成部材10の外部に漏水が生じたとしても、この隙間がカウンター6上への漏水の抜け道となり、漏水がスパウト4のカバー部4bの下部からカウンター6上に流出し、早期に漏水を発見しやすくすることができるようになっている。
さらに、図2〜図10に示すように、押さえ部材24の中央穴24aの周縁は、円筒部材22の保持部22aの内周縁よりも内側に突出しており、押さえ部材24が湯水混合バルブユニット20のケーシング部材42の段部42aに当接し、湯水混合バルブユニット20が通水路形成部材10の上面に固定されるようになっている。
図11に示すように、樹脂製の通水路形成部材10と湯水混合バルブユニット20とが接続された状態では、通水路形成部材10の給湯路10a及び給水路10bとそれぞれに対応する湯水混合バルブユニット20との接続部は、異形パッキン39が取り付けられて液密的にシールされている。
このとき、異形パッキン39は湯水混合バルブユニット20の下面に形成された異形パッキン保持部(図示せず)に保持された状態となる。上方より湯水混合バルブユニット20を接続することで、通水路形成部材10のパッキン載置部10fに異形パッキン39が載る形となり、両者の間は液密的にシールされることになる。本実施例においては、パッキン載置部10fは一様に平面として構成されているが、パッキン載置部10fに異形パッキン39を位置決めするための壁面を設けることも出来る。この場合、壁面の高さは異形パッキン39の厚みや通水路形成部材10と湯水混合バルブユニット20との距離よりも低いことが好ましい。
図12に、内部の水分が凍結した際のシール部材である異形パッキン39の動きを模式的に示す。
内部の水分が凍結していない、通常の状態においては、図12(a)に示すように異形パッキン39は通水路形成部材10の通湯路10a、通水路10b、湯水混合路10cの周囲にそれぞれ載った状態で位置している。通湯路10aおよび通水路10bは、通常の使用状態においては常に湯・水で満たされた状態となっており、異形パッキン39には常に外側へ水圧が掛かる状態となっているが、通水路形成部材10と湯水混合バルブユニット20との締結により上下から挟みこまれることで、脱落しないように保持されている。
内部の水分が凍結した状態の模式図を図12(b)に示す。内部の水分が凍結することで膨張し、異形パッキン39にはそれぞれの中心から、貫通孔10dの方向へ拡張しようとする力が作用することになる。異形パッキン39は、自身に作用する力によって外方向へ拡経され、その一部が貫通孔10d(圧抜きスペース)へ脱落する状態となる。この状態に達すると、通湯路10a及び通水路10bと湯水混合バルブユニット20との間のシールは破られ、内部の水分は貫通孔10dへとはみ出すことが可能になる。これにより、通湯路10a、通水路10dを形成する通水路形成部材10や湯水混合バルブユニット20に水分の凍結・膨張の圧力が作用することで破壊されるという問題を回避することが出来る。
本実施例においては、圧抜きスペースを通水路形成部材10に設けたが、湯水混合バルブユニット20側に圧抜きスペースを設けてもよく、通水路形成部材10と湯水混合バルブユニット20の双方に設けてもよい。
さらに、図2〜図4に示すように、本体カバー28の上方の開口部28bにおいては、湯水混合バルブユニット20の可動弁体44を操作する湯水混合バルブユニット20の操作軸部材46が上方に貫いた状態となっており、この操作軸部材46に操作ハンドル2の軸受け部2aが固定して取り付けられている。
つぎに、図2〜図4及び図10に示すように、本実施形態の湯水混合水栓装置1に組み込まれている湯水混合バルブユニット20の構造については、周知の湯水混合バルブユニットの構造と同様であるため、詳細な説明は省略するが、湯水混合バルブユニット20は、ケーシング部材42と、このケーシング部材42の下端に固定されて固定弁体48を下側から固定する固定弁体保持部材50と、固定弁体48と、この固定弁体48の上部に摺動及び回転可能に配置された可動弁体44と、この可動弁体44の可動を操作する操作軸部材46によって構成されている。
また、図2及び図3に示すように、固定弁体保持部材50には、通水路形成部材10の通湯路10aから供給される湯と通水路形成部材10の通水路10bから供給される水の各々が流入する通湯路50a及び通水路50bがそれぞれ形成されている。これらの通湯路50a及び通水路50bのそれぞれを通過した湯と水は、固定弁体48及び可動弁体44を介して通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれと湯水混合路10cとを連通させる湯水混合室20aで混合され、この混合された湯水の流量と温度が調整されるようになっている。湯水混合室20aで調整された湯水は、固定弁体保持部材50に形成されている湯水混合路50cから通水路形成部材10の湯水混合路10cへ流出するようになっている。さらに、通水路形成部材10の湯水混合路10c内の湯水は、スパウト4の流入口4cから吐水口4aに向って流れるようになっている。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による湯水混合水栓装置1の動作(作用)について説明する。
湯水混合水栓装置1を使用する際、図1に示すように、操作ハンドル2を矢印「開」の方向に引き上げ、必要に応じて、操作ハンドル2を矢印H又は矢印Cの方向に回動操作を行うと、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれと湯水混合路10cとが連通するように可動弁体44が摺動及び又は回転移動し、通水路形成部材10の通湯路10a及び通水路10bのそれぞれから湯と水が流出し、固定弁体保持部材50の通湯路50a及び通水路50bを経て湯水混合室20a内に流入する。そして、この湯水混合室20a内で混合されて所定の流量で所定の温度に調整された湯水は、固定弁体保持部材50の湯水混合路50cを経て通水路形成部材10の湯水混合路10cからスパウト4の流入口4cに流入し、吐水口4aから吐水される。
また、スパウト4の吐水口4aの水平方向の位置を変更したい場合には、スパウト4のカバー部4bを湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に図1に示されている右方向(図1に示されている矢印「R」の方向)又は図1に示されている左方向(図1に示されている矢印「L」の方向)に回動させ、スパウト4の全体を湯水混合水栓装置1の中心軸線Aを中心に旋回させる。
1 湯水混合水栓装置
2 操作ハンドル
2a 軸受部
4 スパウト
4a 吐水口
4b カバー部(カバー部材)
4c 流入口
6 カウンター
6a カウンターの取付穴
8 台座部材
8a 通湯孔
8b 通水孔
8c 雌ねじ孔
8d 台座中心部材
8e 台座周辺部竿
8f 給湯ホース貫通孔
8g 給水ホース貫通孔
10 通水路形成部材
10a 通湯路
10b 通水路
10c 湯水混合路
10d 貫通孔(圧抜きスペース)
10e ビス取付孔
12 シートパッキン
14 固定金具
16 締付金具
18 ねじ部材
20 湯水混合バルブユニット
20a 湯水混合室
22 円筒部材
22a 保持部
22b 保持部の内周縁
22c キー溝
24 押さえ部材
24a 取付孔
24b 中央穴
26 ビス部材
28 本体カバー
28a 係止突起
28b 開口部
30 給湯ホース(給湯源)
30a 接続部
32 給水ホース(給水源)
32a 接続部
34、35 平パッキン
36、37 Oリング
38 ナットホルダ部材
38a 切欠き
39 異形パッキン
40 ナット
40a 取付孔
42 ケーシング部材
42a 段部
44 可動弁体
46 操作軸部材
48 固定弁体
50 固定弁体保持部材
50a 通湯路
50b 通水路
50c 湯水混合路

Claims (7)

  1. シングルレバー式の湯水混合水栓装置であって、
    供給された湯・水を混合、通・止水する湯水混合バルブユニットと、
    前記湯水混合バルブユニットへ湯・水を送水する通水孔、通湯孔を有する本体と
    記湯水混合バルブユニットと、前記通水孔、前記通湯孔との間を水密にシールするシール部材と、
    前記通水孔、前記通湯孔の周囲に形成され、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、前記シール部材が移動して非シール状態となる為の圧抜きスペースと、を備え、
    前記シール部材は、弾性部材により構成されており、
    前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、
    前記シール部材が変形して、前記通水孔、前記通湯孔の外方向に拡径され、前記シール部材の少なくとも一部が前記圧抜きスペースへ移動して非シール状態となることを特徴とする湯水混合水栓装置。
  2. 前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方に圧抜きスペースが設けられており、
    前記本体および前記湯水混合バルブユニットの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられており、
    前記圧抜きスペースが設けられている部材に設けられた立壁のほうが短いことを特徴とする請求項1に記載の湯水混合水栓装置。
  3. シングルレバー式の湯水混合水栓装置であって、
    供給された湯・水を混合、通・止水する湯水混合バルブユニットと、
    前記湯水混合バルブユニットへ湯・水を送水する通水孔、通湯孔を有する本体と、を備え、
    前記湯水混合バルブユニットと、前記通水孔、前記通湯孔との間をシール部材によって水密にシールし、
    前記通水孔、前記通湯孔の周囲に、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、前記シール部材が移動して非シール状態となる為の圧抜きスペースを、前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方に有し、
    前記本体および前記湯水混合バルブユニットの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられており、
    前記圧抜きスペースが設けられている部材に設けられた立壁のほうが短いことを特徴とする湯水混合水栓装置。
  4. 前記圧抜きスペースが前記本体に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の湯水混合水栓装置。
  5. シングルレバー式の湯水混合水栓装置であって、
    供給された湯・水を混合、通・止水する湯水混合バルブユニットと、
    前記湯水混合バルブユニットへ湯・水を送水する通水孔、通湯孔を有する本体と、を備え、
    前記湯水混合バルブユニットと、前記通水孔、前記通湯孔との間をシール部材によって水密にシールし、
    前記通水孔、前記通湯孔の周囲に、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に、前記シール部材が移動して非シール状態となる為の圧抜きスペースを有し、 前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方のみの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられていることを特徴とする湯水混合水栓装置。
  6. 前記シール部材が弾性部材により構成されており、前記通水孔、前記通湯孔からの圧力が一定以上となった場合に変形することによって、非シール状態となることを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の湯水混合水栓装置。
  7. 前記本体又は前記湯水混合バルブユニットの何れか一方のみの前記シール部材と接する面の周囲に立壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合水栓装置。
JP2012126820A 2012-06-04 2012-06-04 湯水混合水栓装置 Active JP5962228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126820A JP5962228B2 (ja) 2012-06-04 2012-06-04 湯水混合水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126820A JP5962228B2 (ja) 2012-06-04 2012-06-04 湯水混合水栓装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013249687A JP2013249687A (ja) 2013-12-12
JP5962228B2 true JP5962228B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=49848634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012126820A Active JP5962228B2 (ja) 2012-06-04 2012-06-04 湯水混合水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5962228B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6350004B2 (ja) * 2014-06-20 2018-07-04 Toto株式会社 流量調整弁
CN207111984U (zh) * 2017-08-21 2018-03-16 厦门英仕卫浴有限公司 一种带人性化操作的出水装置的暂停水结构
AU2020448005A1 (en) * 2020-05-14 2023-01-19 Takagi Co., Ltd. Faucet

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4272871B2 (ja) * 2002-10-31 2009-06-03 株式会社ケーブイケー 水栓
JP2005299151A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Hikari Gokin Seisakusho:Kk 湯水抜栓
JP4750623B2 (ja) * 2006-05-25 2011-08-17 アスモ株式会社 ポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013249687A (ja) 2013-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2547177A1 (en) Shutoff valve system with leak detector
US20150114490A1 (en) Water management system
JP5962228B2 (ja) 湯水混合水栓装置
JP6080089B2 (ja) 湯水混合水栓装置
EP3521523B1 (en) Leakage protection device for a toilet flush tank
JP5938399B2 (ja) コントロールバルブの圧力ブリード検査ポート
JP2016142006A (ja) 水栓装置
JP5958879B2 (ja) 湯水混合水栓装置
JP6638642B2 (ja) 通水器具及び給湯装置
JP5065339B2 (ja) スチームトラップ
JP5954689B2 (ja) 湯水混合水栓装置
JP5958880B2 (ja) 湯水混合水栓装置
KR20140083576A (ko) 밸브
JP6667283B2 (ja) 空気弁
JP6021194B2 (ja) 2次側戻り水対策用逆止弁
JP2008202621A (ja) フリーフロート式ドレントラップ
JP5220704B2 (ja) レバーフロート式ドレントラップ
JP4301910B2 (ja) 流水検知装置
JP5507397B2 (ja) レバーフロート式ドレントラップ
KR101301528B1 (ko) 볼 밸브
JP2006081592A (ja) 流水検知装置
KR101300748B1 (ko) 콕크 밸브
JP2011144888A (ja) レバーフロート式ドレントラップ
JP2008175010A (ja) 吐水ヘッド引出式水栓装置
JP2017110698A (ja) 空気弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5962228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150