JP2011144888A - レバーフロート式ドレントラップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 常開開口の開口面積を変化できるようにする。
【解決手段】 本体3と蓋体4からなるケーシングで入口1と弁室6と出口2を形成し、弁室6と出口2を連通する第1弁口7及び第2弁口8を開けた弁座9を弁室6の下部に形成する。揺動軸10の周りに回転するレバー11にフロート12を連結すると共に弁座9に離着座する第1及び第2弁体18,19を連結する。第1及び第2弁体18,19が弁座9に着座することを防止するストッパ部材20を弁室6内に配置して弁座9と第1及び第2弁体18,19の間に常開開口22,23を設ける。ケーシングの外部からねじ進退操作可能に設けた操作部材24にストッパ部材20を固定し、操作部材24のねじ進退操作によりストッパ部材20を変位せしめて常開開口22,23の開口面積を変化させると共に第1及び第2弁体18,19を全開状態に保持する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体3と蓋体4からなるケーシングで入口1と弁室6と出口2を形成し、弁室6と出口2を連通する第1弁口7及び第2弁口8を開けた弁座9を弁室6の下部に形成する。揺動軸10の周りに回転するレバー11にフロート12を連結すると共に弁座9に離着座する第1及び第2弁体18,19を連結する。第1及び第2弁体18,19が弁座9に着座することを防止するストッパ部材20を弁室6内に配置して弁座9と第1及び第2弁体18,19の間に常開開口22,23を設ける。ケーシングの外部からねじ進退操作可能に設けた操作部材24にストッパ部材20を固定し、操作部材24のねじ進退操作によりストッパ部材20を変位せしめて常開開口22,23の開口面積を変化させると共に第1及び第2弁体18,19を全開状態に保持する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蒸気配管系や圧縮空気配管系やガス配管系に発生するドレンをフロートを用いて自動的に排出するレバーフロート式ドレントラップに関する。
従来のフロート式ドレントラップは、例えば特許文献1に開示されている。これは、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座を弁室の下部に形成し、弁室内にフロートを収容し、弁室内の液位に応じて浮上降下するフロートが直接にあるいはレバーを介して弁体が弁座に離着座して弁口を開閉することによりドレンを自動的に排出するものにおいて、弁座のシール面に複数の切欠きを設けることにより弁座とフロートあるいは弁体の間に常開開口を形成したものである。この常開開口の開口面積は蒸気の漏出を防止するために配管系の送気時に発生するドレンを排出しきれない大きさに形成される。
上記従来のフロート式ドレントラップにおいては、常開開口の開口面積が一定であるために、配管系の送気時に発生するドレン量が多い箇所で使用される場合には、常開開口から排出できるドレン量が少ない問題点があった。
したがって本発明が解決しようとする課題は、常開開口の開口面積を変化させることのできるレバーフロート式ドレントラップを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明のレバーフロート式ドレントラップは、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座を弁室の下部に形成し、弁室内にフロートを収容し、弁室内の液位に応じて浮上降下するフロートでレバーを介して弁体が弁座に離着座して弁口を開閉することによりドレンを自動的に排出するものにおいて、弁体が弁座に着座することを防止するストッパ部材を弁室内に配置して弁座と弁体の間に弁座のシール面の全面に渡る常開開口を設け、ケーシングの外部からねじ進退操作可能に設けた操作部材にストッパ部材を固定し、操作部材のねじ進退操作によりストッパ部材を変位せしめて常開開口の開口面積を変化させると共に弁体を全開状態に保持することを特徴とするものである。
本発明のレバーフロート式ドレントラップは、弁体が弁座に着座することを防止するストッパ部材を弁室内に配置して弁座と弁体の間に弁座のシール面の全面に渡る常開開口を設け、ケーシングの外部からねじ進退操作可能に設けた操作部材にストッパ部材を固定し、操作部材のねじ進退操作によりストッパ部材を変位せしめて常開開口の開口面積を変化させると共に弁体を全開状態に保持するものである。そのため、操作部材のねじ進退操作によりストッパ部材を変位せしめることにより、常開開口の開口面積を変化させたり、弁体を全開状態に保持したりすることができる。そのため、常開開口の開口面積を変化させることにより、配管系の送気時に発生するドレン量が多い箇所で使用される場合には、常開開口から排出できるドレン量を多くすることができるという効果を奏する。また、弁体を全開状態に保持することにより、輸送時にフロートがケーシングの内壁に衝突したり弁体が弁座に衝突したりすることを防止してフロートや弁体の損傷を防止することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。レバーフロート式ドレントラップは、入口1と出口2を有する本体3に蓋体4をボルト5で締結して内部に弁室6を有するケーシングを構成する。弁室6と出口2を連通する第1弁口7及び第2弁口8を有する弁座9を弁室6の下部の本体3に図示しないねじにより取り付ける。入口1は弁室6の下部に開口し、出口2は第1弁口7及び第2弁口8を介して弁室6の下部に開口する。
弁室6内の弁座9に揺動軸10を支持し、揺動軸10にレバー11を回転可能に連結する。レバー11の左端部に弁室6内の液位に応じて浮上降下する中空球形のフロート12を連結する。レバー11の揺動軸10の右側に揺動軸10と平行な連結軸13を支持し、連結軸13に連結板14の上部を回転可能に連結する。連結板14の下部は弁体15の弁棒16の上端部に支持された揺動軸10と平行な弁軸17に回転可能に連結する。
弁体15は第1弁口7を下方の出口2側から開閉する第1弁体18と、第2弁口8を下方の弁室6側から開閉する第2弁体19と、第1弁体18と第2弁体19を連結する弁棒16とから構成する。レバー11の右端部の上にレバー11の上面が当接して第1弁体18及び第2弁体19が弁座9に着座することを防止するストッパ部材20を配置することにより、弁座9と第1弁体18及び第2弁体19の間に弁座9のシール面の全面に渡る常開開口22,23を設ける。レバー11がストッパ部材20に当接したときの常開開口22,23の開口面積は蒸気の漏出を防止するために配管系の送気時に発生するドレンを排出しきれない大きさに形成する。ストッパ部材20を操作部材24に固定する。操作部材24の上部は本体3の上壁部を貫通して外部に突出する。操作部材24は本体3のねじ孔25に対する本体3の外部からのねじ進退操作によりストッパ部材20を上下に変位させる。本体3のねじ孔25の後方部位に本体3の内周面と操作部材24の外周面との間に環状のシール部材26を配置し、本体3に押圧部材27を螺入してシール部材26を押圧することにより本体3と操作部材24の間を水密状態に保つ。操作部材24の上端に操作部材を回転操作するハンドルを固定する。常開開口22,23から排出できるドレン量を多くする場合は、図1に示す状態から操作部材24をねじ込むことによりストッパ部材20を下方に変位させる。また、図3に示すように操作部材24を更にねじ込むことによりストッパ部材20を更に下方に変位させて第2弁体19を本体3の保持部21に当接させて第1弁体18及び第2弁体19を全開状態に保持することにより、輸送時にフロート12や第1弁体18及び第2弁座19が損傷することを防止できる。
上記のレバーフロート式ドレントラップの動作は次の通りである。弁室6内の液位が低い場合は、図1に示すようにフロート12は降下し、レバー11がストッパ部材20に当接して第1弁体18及び第2弁体19が弁座9に着座することを防止している。これにより、弁座9と第1弁体18及び第2弁体19の間に弁座9のシール面の全面に渡る常開開口22,23を形成して、弁室6のドレンを常開開口22,23から第1弁口7及び第2弁口8を通して出口2に排出する。弁室6内に流入するドレンが多くなり弁室6内の液位が上昇すると、図2に示すようにフロート12が上動してレバー11が揺動軸10を中心に時計回り方向に回転する。このレバー11の回転により、連結棒14を介して弁体15が下動して第1弁体18及び第2弁体19が弁座9から更に離間して、弁室6のドレンを第1弁口7及び第2弁口8を通して出口2に排出する。
ドレンの排出により弁室6内の液位が低下すると、図1に示すようにフロート12が下動してレバー11が揺動軸10を中心に反時計回り方向に回転する。このレバー11の回転により、連結棒14を介して弁体15が上動して第1弁体18及び第2弁体19が第1弁口7及び第2弁口8に近づく。そして、レバー11がストッパ部材20に当接することにより、第1弁体18及び第2弁体19が弁座9に着座することを防止し、弁座9と第1弁体18及び第2弁体19の間に弁座9のシール面の全面に渡る常開開口22,23を形成して、弁室6のドレンを常開隙間22,23から第1弁口7及び第2弁口8を通して出口2に排出する。
上記の実施の形態においては、ストッパ部材にレバーが当接するものを例示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、ストッパ部材にフロートあるいは弁体を当接させることもできる。
本発明は、蒸気配管系や圧縮空気配管系やガス配管系に発生するドレンをフロートを用いて自動的に排出するレバーフロート式ドレントラップに利用することができる。
1 入口
2 出口
3 本体
4 蓋体
6 弁室
7 第1弁口
8 第2弁口
9 弁座
10 揺動軸
11 レバー
12 フロート
15 弁体
16 弁棒
18 第1弁体
19 第2弁体
20 ストッパ部材
21 保持部
22,23 常開開口
24 操作部材
2 出口
3 本体
4 蓋体
6 弁室
7 第1弁口
8 第2弁口
9 弁座
10 揺動軸
11 レバー
12 フロート
15 弁体
16 弁棒
18 第1弁体
19 第2弁体
20 ストッパ部材
21 保持部
22,23 常開開口
24 操作部材
Claims (1)
- ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座を弁室の下部に形成し、弁室内にフロートを収容し、弁室内の液位に応じて浮上降下するフロートでレバーを介して弁体が弁座に離着座して弁口を開閉することによりドレンを自動的に排出するものにおいて、弁体が弁座に着座することを防止するストッパ部材を弁室内に配置して弁座と弁体の間に弁座のシール面の全面に渡る常開開口を設け、ケーシングの外部からねじ進退操作可能に設けた操作部材にストッパ部材を固定し、操作部材のねじ進退操作によりストッパ部材を変位せしめて常開開口の開口面積を変化させると共に弁体を全開状態に保持することを特徴とするレバーフロート式ドレントラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010006837A JP2011144888A (ja) | 2010-01-15 | 2010-01-15 | レバーフロート式ドレントラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010006837A JP2011144888A (ja) | 2010-01-15 | 2010-01-15 | レバーフロート式ドレントラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011144888A true JP2011144888A (ja) | 2011-07-28 |
Family
ID=44459918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010006837A Pending JP2011144888A (ja) | 2010-01-15 | 2010-01-15 | レバーフロート式ドレントラップ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011144888A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029296A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Tlv Co Ltd | ドレン流量計 |
-
2010
- 2010-01-15 JP JP2010006837A patent/JP2011144888A/ja active Pending
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JP2014029296A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Tlv Co Ltd | ドレン流量計 |
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