JP2013166118A - 粘着性物質捕集設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着性物質捕集設備においてプレコート剤配管に対するメンテナンスの負担を軽減するとともに、プレコート剤搬送に要する動力を低減する。
【解決手段】プレコート剤Pを新剤供給部21からプレコート剤ノズル11に搬送する分岐配管構造の搬送配管23、及び、除去剤受入部14に受け入れた使用済プレコート剤P′をプレコート剤ノズル11に再送する再送配管25を設ける構成において、ノズルグループ毎の再送配管25を、搬送配管23における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間、又は、搬送配管23における最も下流側の分岐管部とプレコート剤ノズル11との間で搬送配管23に接続する。
【選択図】図5

Description

本発明は粘着性物質捕集設備に関し、詳しくは、
被処理ガスに含まれる粘着性物質を捕集するフィルタと、
このフィルタに被処理ガスを導く導風路に配置されて、この導風路を通過する被処理ガスに対して粉体状のプレコート剤を噴出する複数のプレコート剤ノズルと、
プレコート剤を新剤供給部から前記プレコート剤ノズルに搬送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる搬送配管と、
前記フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を受け入れる除去剤受入部とを備えるとともに、
この除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる再送手段を備えている粘着性物質捕集設備に関する。
この捕集設備では、導風路を通じてフィルタに導く被処理ガスに対して、複数のプレコート剤ノズルからの噴出により粉体状のプレコート剤を混合し、この混合により、被処理ガスのフィルタ通過過程でフィルタ表面に被処理ガス中のプレコート剤を堆積させて、プレコート剤の堆積層であるプレコート層をフィルタ表面に形成する。
これにより、捕集対象である被処理ガス中の粘着性物質をフィルタ表面上のプレコート層に捕捉させるようにして、フィルタ表面に対する粘着性物質の直接の粘着を防止した状態で、被処理ガス中の粘着性物質をフィルタにより捕集する。
また、この捕集設備では、フィルタから除去されて除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤をプレコート剤ノズルに再送してプレコート剤ノズルから噴出させる再送手段を装備することで、フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を有効に再使用して新鮮プレコート剤の消費量を節減する。
ところで従来、この種の粘着性物質捕集設備の例として、特許文献1のFig1に示される塗装ブース用の塗料ミスト捕集設備がある。
この塗料ミスト捕集設備では、塗装室からの排出空気を被処理ガスとし、その排出空気に含まれる塗料ミストを捕集対象の粘着性物質として、プレコート剤ノズルからの噴出により粉体状のプレコート剤を塗装室からの排出空気に混合し、この混合後の排出空気をフィルタに導くことで、排出空気中の塗料ミストをフィルタ表面上のプレコート層に捕捉させる状態でフィルタにより捕集する。
また、プレコート剤を搬送して複数のプレコート剤ノズルから噴出させる搬送配管は、供給タンクや供給ホッパなどの新剤供給部から供給される未使用の新鮮プレコート剤を配管中における分岐管部での分流により複数のプレコート剤ノズルに対して並列的に分配する分岐配管構造にし、これにより、複数のプレコート剤ノズルに対する新剤供給部を共通化して、プレコート剤補給などの設備管理を容易にしている。
そしてまた、フィルタから除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を再送して再び複数のプレコート剤ノズルから噴出させる再送手段については、除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を導く再送配管を上記した分岐配管構造の搬送配管における最上流部(換言すれば、搬送配管における最も上流側の分岐管部よりも上流側の箇所)に接続することで構成している。
即ち、この捕集設備では、新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤、及び、除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤のいずれについても、それらプレコート剤を分岐配管構造とした上記搬送配管の上流端から下流端にわたる全体に対して通過させることで、それらプレコート剤を搬送配管中の分岐管部での分流により複数のプレコート剤ノズルに分配する搬送形態を採っている。
DE4211465 A1
しかし、特許文献1のFig1に示される上記の如き従来設備では、配管内の各部(特に分岐管部や屈折管部)でプレコート剤が堆積し易くて、その堆積が原因でプレコート剤の搬送障害を生じ易く、また、通過プレコート剤との接触による配管内面(特に分岐管部や屈折管部の内面)の摩損も生じ易く、この為、配管メンテナンスの負担が大きい問題があった。
さらに、プレコート剤ノズルに至るまでのプレコート剤の管内通過抵抗が大きいことで、また、上記したプレコート剤の配管内各部での堆積により通過抵抗がさらに増大することもあって、再送を含めたプレコート剤の搬送に大きな動力を要し運転コストが嵩む問題もあった。
そしてまた、上記したプレコート剤の配管内各部での堆積によりプレコート剤ノズルからのプレコート剤の噴出量が減少したり、プレコート剤の噴出そのものが不安定になったりすることで、フィルタ表面でのプレコート層の形成が不良になる問題もあった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な搬送形態を採用することで上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は、粘着性物質捕集設備に係り、その特徴は、
被処理ガスに含まれる粘着性物質を捕集するフィルタと、
このフィルタに被処理ガスを導く導風路に配置されて、この導風路を通過する被処理ガスに対して粉体状のプレコート剤を噴出する複数のプレコート剤ノズルと、
プレコート剤を新剤供給部から前記プレコート剤ノズルに搬送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる搬送配管と、
前記フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を受け入れる除去剤受入部とを備えるとともに、
この除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる再送手段を備えている粘着性物質捕集設備であって、
前記搬送配管が、前記新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤を配管中における分岐管部での分流により複数の前記プレコート剤ノズルに対して並列的に分配する分岐配管構造であるのに対し、
前記再送手段を構成するのに、
複数の前記プレコート剤ノズルを複数のノズルグループにグループ分けし、
前記除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送する再送配管を前記ノズルグループ毎に設け、
これらノズルグループ毎の再送配管を、前記搬送配管における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間、又は、前記搬送配管における最も下流側の分岐管部と前記プレコート剤ノズルとの間で前記搬送配管に接続して、対応するノズルグループの前記プレコート剤ノズルに連通させてある点にある。
つまり、この構成では、新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤については、先述の従来設備と同様、分岐配管構造とした搬送配管の上流端から下流端にわたる全体に対して通過させることで、搬送配管中の分岐管部での分流により新鮮プレコート剤を複数のプレコート剤ノズルに分配する。
これに対し、フィルタから除去されて除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤については、搬送配管における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間に接続した、又は、搬送配管における最も下流側の分岐管部とプレコート剤ノズルとの間に接続した複数のノズルグループ毎の再送配管を通じて複数のプレコート剤ノズルに再送する。
したがって、ノズルグループ毎の再送配管を搬送配管における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間に接続する前者の場合でも、搬送配管における再送配管接続部より上流側の全ての分岐管部に対する通過を省いて、プレコート剤ノズルに至るまでの使用済プレコート剤の分岐管部通過数を低減した短絡状態で、使用済プレコート剤を複数のプレコート剤ノズルに再送することができる。
また、ノズルグループ毎の再送配管を搬送配管における最も下流側の分岐管部とプレコート剤ノズルとの間に接続する後者の場合では、搬送配管中の全ての分岐管部に対する通過を省いて、プレコート剤ノズルに至るまでに使用済プレコート剤を分岐管部に通過させることのない短絡状態で、使用済プレコート剤を複数のプレコート剤ノズルに再送することができる。
これらのことから、上記構成によれば、新鮮プレコート剤及び使用済プレコート剤のいずれも分岐配管構造とした搬送配管の全体に通過させる先述の従来設備に比べ、新鮮プレコート剤の搬送及び使用済プレコート剤の再送を含む全運転工程を通じたプレコート剤のプレコート剤ノズルに至るまでの平均的な分岐管部通過数を低減することができ、また、それに伴い、全運転工程を通じたプレコート剤のプレコート剤ノズルに至るまでの平均的な管内通過距離や平均的な屈折管部通過数なども併せて低減することができる。
つまり、トーナメント表の如きシンメトリカルな枝分れ構造の搬送配管(図6参照)を通じてプレコート剤を16個のプレコート剤ノズルに分配して噴出させる場合、新鮮プレコート剤及び使用済プレコート剤のいずれも搬送配管の上流端から下流端にわたる全体に通過させてプレコート剤ノズルに送給する従来設備では、その搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送において末端の各プレコート剤ノズルに至るまでの新鮮プレコート剤の分岐管部通過数は4回となり、同様に、その搬送配管を通じた使用済プレコート剤の再送において末端の各プレコート剤ノズルに至るまでの使用済プレコート剤の分岐管部通過数も当然4回となり、新鮮プレコート剤の搬送及び使用済プレコート剤の再送を含む全運転工程を通じたプレコート剤のプレコート剤ノズルに至るまでの平均的な分岐管部通過数も4回[=(4回+4回)/2]となる。
一方、上記構成を採用して、複数のノズルグループ毎の再送配管を上記シンメトリカルな枝分れ構造の搬送配管における下流端から2段目の上流側分岐管部と最も下流側の分岐管部との間に接続した設備では、搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送において末端の各プレコート剤ノズルに至るまでの新鮮プレコート剤の分岐管部通過数は従来設備と同じ4回であるが、再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送において末端の各プレコート剤ノズルに至るまでの使用済プレコート剤の分岐管部通過数は、各再送配管を通過した使用済プレコート剤を配管兼用部としての搬送配管における最も下流側の分岐管部に通過させるだけの1回となり、新鮮プレコート剤の搬送及び使用済プレコート剤の再送を含む全運転工程を通じたプレコート剤のプレコート剤ノズルに至るまでの平均的な分岐管部通過数は2.5回[=(4回+1回)/2]に低減され、このような分岐管部通過数の平均値低減効果は、搬送配管がシンメトリカルな枝分れ構造以外の分岐配管構造である場合にも上記構成の採用をもって得ることができる。
そして、このように全運転工程を通じた分岐管部通過数の平均値を低減し得る分、また、それに伴い全運転工程を通じた管内通過距離の平均値や屈折管部通過数の平均値なども低減し得ることとも相俟って、配管内各部でのプレコート剤の堆積や配管内面の摩損あるいは大きな管内通過抵抗などに原因する従来設備における先述の如き問題を効果的に解消することができ、これにより、配管メンテナンスの負担を効果的に軽減することができ、また、再送を含むプレコート剤の搬送に要する動力も効果的に低減して運転コストを安価にすることができ、そしたまた、フィルタ表面に形成するプレコート層についても均一で良好なプレコート層を一層安定的に形成することができる。
なお、上記構成の実施において、複数のプレコート剤ノズルを複数のノズルグループにグループ分けするのに、各ノズルグループにおけるプレコート剤ノズルの数は単数ないし複数のいずれであってもよい。
また、ノズルグループ毎の再送配管は、分岐配管構造の搬送配管における何段目かの上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間で搬送配管に接続する配管形態、あるいは、分岐配管構造の搬送配管における最も下流側の分岐管部とプレコート剤ノズルとの間で搬送配管に接続する配管形態のいずれを採用してもよく、場合によっては、一部の再送配管については前者の配管形態を採り、残りの再送配管については後者の配管形態を採るようにしてもよい。
新鮮プレコート剤を搬送する搬送配管は配管中に複数の分岐管部を装備するものに限らず、配管中に単数の分岐管部を装備するものであってもよく、また、フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を受け入れる除去剤受入部の数も単数に限らず、例えば、複数のプレコート剤ノズルのグループ分けに対応させてノズルグループ毎の除去剤受入部を設けるようにしてもよい。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送をON/OFF操作する搬送発停手段を設けるとともに、
前記再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送をON/OFF操作する再送発停手段を設けてある点にある。
この構成によれば、搬送発停手段によるON/OFF操作、及び、再送発停手段によるON/OFF操作により、先ず設備の運転初期には、再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送を停止した状態で、搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送を行い、これにより、複数のプレコート剤ノズルから新鮮プレコート剤を噴出させて、フィルタ表面に新鮮プレコート剤からなるプレコート層を形成することができる。
そして、その後、粘着性物質の捕集が進んで粘着性物質をある程度含む状態になったプレコート層(即ち、粘着性物質混じりのプレコート剤)がフィルタから除去されて除去剤受入部に受け入れられることで、除去剤受入部に使用済プレコート剤が貯留された状態になると、再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送を開始し、これにより、使用済プレコート剤を利用した捕集運転として、除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を再び複数のプレコート剤ノズルから噴出させて、使用済プレコート剤からなるプレコート層をフィルタ表面に形成し、このプレコート層に被処理ガス中の粘着性物質を捕捉させる形態での捕集運転を継続することができる。
即ち、上記構成によれば、新鮮プレコート剤を用いる捕集運転と使用済プレコート剤を利用する捕集運転との切り換えを適切に行って、捕集運転を円滑に進めることができる。
なお、上記構成の実施において、再送配管を通じて使用済プレコート剤を再送する運転工程では、搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送を停止して、使用済プレコート剤のみをプレコート剤ノズルから噴出させる運転形態、あるいは、再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送に伴い搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送も実施して、使用済プレコート剤を新鮮プレコート剤との混合状態でプレコート剤ノズルから噴出させる運転形態のいずれを採用してもよい。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を回収部に搬送する回収配管を設けるとともに、
この回収配管を通じた使用済プレコート剤の前記回収部への回収搬送をON/OFF操作する回収搬送発停手段を設けてある点にある。
この構成によれば、除去剤受入部に受け入れる使用済プレコート剤の粘着性物質含有割合が高くなって、その使用済プレコート剤を再使用することが難しくなったとき、その再使用不能な使用済プレコート剤を除去剤受入部への受け入れに続き上記回収配管を通じた回収搬送により回収部に回収することができ、これにより、その後の新鮮プレコート剤を用いる捕集運転及びそれに続く使用済プレコート剤を利用する捕集運転への移行を適切に行なうことができる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記回収配管を前記再送配管から分岐し、
使用済プレコート剤に対する搬送用ガスを前記再送配管の上流側端部に供給する再送兼回収用の送気手段を設けてある点にある。
この構成によれば、除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を再送配管を通じてプレコート剤ノズルに再送する運転工程、及び、除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を回収配管を通じて回収部に回収搬送する運転工程のいずれにおいても、使用済プレコート剤を再送兼回収用の送気手段から再送配管の上流側端部に供給する搬送用ガスに載せて管内搬送することができ、これにより、再送用の送気手段及び回収用の送気手段を各別に装備するのに比べ、設備を簡素化して設備コストを低減することができる。
本発明の第5特徴構成は、粘着性物質捕集設備に係り、その特徴は、
被処理ガスに含まれる粘着性物質を捕集するフィルタと、
このフィルタに被処理ガスを導く導風路に配置されて、この導風路を通過する被処理ガスに対して粉体状のプレコート剤を噴出する複数のプレコート剤ノズルと、
プレコート剤を新剤供給部から前記プレコート剤ノズルに搬送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる搬送配管と、
前記フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を受け入れる除去剤受入部とを備えるとともに、
この除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる再送手段を備えている粘着性物質捕集設備であって、
前記再送手段を構成するのに、
前記フィルタを第1フィルタ部と第2フィルタ部とに区分けし、
複数の前記プレコート剤ノズルを、前記第1フィルタ部に導く被処理ガスに対してプレコート剤を噴出する第1ノズルグループと、前記第2フィルタ部に導く被処理ガスに対してプレコート剤を噴出する第2ノズルグループとにグループ分けするとともに、
前記除去剤受入部を、前記第1フィルタ部から除去された使用済プレコート剤を受け入れる第1除去剤受入部と、前記第2フィルタ部から除去された使用済プレコート剤を受け入れる第2除去剤受入部とに分割し、
前記搬送配管は、前記新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤を前記第1ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに搬送する構成にし、
前記第1除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記第2ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに再送する再送配管を設けてある点にある。
この構成では、新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤については、搬送配管を通じて複数のプレコート剤ノズルのうち第1フィルタ部用の第1ノズルグループのプレコート剤ノズルにのみ搬送し、続いて、第1フィルタ部から除去されて第1除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤については、再送配管を通じて複数のプレコート剤ノズルのうち第2フィルタ部用の第2ノズルグループのプレコート剤ノズルにのみ再送する
従って、各ノズルグループにおけるプレコート剤ノズルの数が複数で第1ノズルグループに対する搬送配管や第2ノズルグループに対する再送配管の夫々に幾つかの分岐管部の装備が必要であるとしても、それら搬送配管や再送配管の各々における分岐管部数は、新鮮プレコート剤及び使用済プレコート剤のいずれも分岐配管構造の搬送配管を通じてのみ全てのプレコート剤ノズルに分配する先述の従来設備における搬送配管の分岐管部数より少なくすることができる。
このことにより、上記構成によれば、前述した第1特徴構成と同様、先述の従来設備に比べ、新鮮プレコート剤の搬送及び使用済プレコート剤の再送を含む全運転工程を通じたプレコート剤のプレコート剤ノズルに至るまでの平均的な分岐管部通過数を低減することができ、また、それに伴い、全運転工程を通じたプレコート剤のプレコート剤ノズルに至るまでの平均的な管内通過距離や平均的な屈折管部通過数なども併せて低減することができる。
そして、このように全運転工程を通じた分岐管部通過数の平均値を低減し得る分、また、それに伴い全運転工程を通じた管内通過距離の平均値や屈折管部通過数の平均値なども低減し得ることとも相俟って、配管内各部でのプレコート剤の堆積や配管内面の摩損あるいは大きな管内通過抵抗などに原因する従来設備における先述の如き問題を効果的に解消することができ、これにより、配管メンテナンスの負担を効果的に軽減することができ、また、再送を含むプレコート剤の搬送に要する動力も効果的に低減して運転コストを安価にすることができ、そしてまた、フィルタ表面に形成するプレコート層についても均一で良好なプレコート層を一層安定的に形成することができる。
なお、上記構成の実施において、第1ノズルグループとするプレコート剤ノズルの数、及び、第2ノズルグループとするプレコート剤ノズルの数は夫々、単数又は複数のいずれであってもよい。
また、第1ノズルグループと第2ノズルグループとからなるグループ対を複数対設けるように複数のプレコート剤ノズルをグループ分けして、それら複数対のグループ対の各々について上記構成を採るようにしてもよい。
フィルタを第1フィルタ部と第2フィルタ部とに区分するのに、1つのフィルタを第1フィルタ部とするフィルタ領域と第2フィルタ部とするフィルタ領域とに領域分けして、第1フィルタ部及び第2フィルタ部を構成する形態、あるいは、複数のフィルタを第1フィルタ部とするフィルタと第2フィルタとするフィルタとにグループ分けして、第1フィルタ部及び第2フィルタ部を構成する形態のいずれを採用してもよい。
本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第1フィルタ部から除去されて前記第1除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤をその第1ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに再び再送する第1循環再送配管を設けてある点にある。
この構成によれば、第1ノズルグループのプレコート剤ノズルから噴出させて第1フィルタ部で使用した使用済プレコート剤を第1除去剤受入部に受け入れた後、その使用済プレコート剤を再送配管を通じて第2ノズルグループのプレコート剤ノズルに再送するのに先立ち、第1循環再送配管を通じた再送により第1ノズルグループのプレコート剤ノズルから再び噴出させて、第1フィルタ部で繰り返して再使用することができる。
そして、この第1循環再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送を停止した後、又は、この第1循環再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送に併行して、再送配管を通じた第2ノズルグループへの使用済プレコート剤の再送を実施することにより、第1フィルタ部で再使用した使用済プレコート剤をさらに第2ノズルグループのプレコート剤ノズルからも噴出させて第2フィルタ部でも再使用することができ、これにより、使用済プレコート剤を一層効果的に再利用することができて、新鮮プレコート剤の消費量をさらに効果的に節減することができる。
なお、上記構成の実施においては、搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の第1ノズルグループへの搬送をON/OFF操作する搬送発停手段を設けるのが望ましい。また、再送配管を通じた使用済プレコート剤の第2ノズルグループへの再送をON/OFF操作する再送発停手段、及び、第1循環再送配管を通じた使用済プレコート剤の第1ノズルグループへの再送をON/OFF操作する第1循環再送発停手段を設けるのが更に望ましい。
本発明の第7特徴構成は、第5又は第6特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2フィルタ部から除去されて前記第2除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤をその第2ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに再び再送する第2循環再送配管を設けてある点にある。
この構成によれば、再送配管を通じた再送により第2ノズルグループのプレコート剤ノズルから噴出させて第2フィルタ部で再使用した使用済プレコート剤を、第2除去剤受入部に受け入れた後、第2循環再送配管を通じた再送により再び第2ノズルグループのプレコート剤ノズルから噴出させて、第2フィルタ部で繰り返して再使用することができ、これにより、使用済プレコート剤を一層効果的に再利用することができて、新鮮プレコート剤の消費量をさらに効果的に節減することができる。
なお、上記構成の実施においては、再送配管を通じた使用済プレコート剤の第2ノズルグループへの再送をON/OFF操作する再送発停手段、及び、第2循環再送配管を通じた使用済プレコート剤の第2ノズルグループへの再送をON/OFF操作する第2循環再送発停手段を設けるのが望ましい。
本発明の第8特徴構成は、第5〜第7特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2フィルタ部から除去されて前記第2除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を回収部に搬送する回収配管を設けるとともに、
この回収配管を通じた使用済プレコート剤の前記回収部への回収搬送をON/OFF操作する回収搬送発停手段を設けてある点にある。
この構成によれば、前述の第3特徴構成と同様、第2除去剤受入部に受け入れる使用済プレコート剤の粘着性物質含有割合が高くなって、その使用済プレコート剤を更に再使用することが難しくなったとき、その再使用不能な使用済プレコート剤を第2除去剤受入部への受け入れに続き上記回収配管を通じた回収搬送により回収部に回収することができ、これにより、その後の新鮮プレコート剤を用いる第1フィルタ部での捕集運転及びそれに続く使用済プレコート剤を利用する第2フィルタ部での捕集運転を円滑に継続することができる。
なお、上記構成の実施においては、前述の第4特徴構成と同様、回収配管を第2循環再送配管から分岐するとともに、使用済プレコート剤に対する搬送用ガスを第2循環再送配管の上流側端部に供給する再送兼回収用の送気手段を設ける構成を採用してもよい。
即ち、この構成を採用すれば、第2除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を第2循環再送配管を通じてプレコート剤ノズルに再送する工程、及び、第2除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を回収配管を通じて回収部に回収搬送する工程のいずれにおいても、使用済プレコート剤を再送兼回収用の送気手段から第2循環再送配管の上流側端部に供給される搬送用ガスに載せて管内搬送することができ、これにより、再送用の送気手段及び回収用の送気手段を各別に装備するのに比べ、設備を簡素化して設備コストを低減することができる。
本発明の第9特徴構成は、第5〜第8特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第1ノズルグループと前記第2ノズルグループとからなるグループ対の複数対を、前段の前記グループ対における前記第2ノズルグループが後段の前記グループ対における前記第1ノズルグループとなる前後段関係にして直列状態に連ねてある点にある。
この構成によれば、再送配管を通じた再送により使用済プレコート剤を第2ノズルグループのプレコート剤ノズルから噴出させて再使用することを、直列状態に連ねた複数のグループ対において繰り返すことができ、これにより、使用済プレコート剤の有効利用をさらに効果的に促進することができる。
本発明の第10特徴構成は、第1〜第9特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記プレコート剤ノズルの配置部において前記導風路の上壁部に、導風路横幅方向視で下向きに開口し、かつ、導風路横幅方向に連続して延びる滞留用凹部を形成し、
前記プレコート剤ノズルは、プレコート剤を搬送用ガスとともに前記滞留用凹部の奥部内面に向けて噴出させる姿勢で導風路横幅方向における所定箇所に配置してある点にある。
この構成によれば、滞留用凹部の奥部内面に向けてプレコート剤ノズルから粉体状のプレコート剤を搬送用ガスとともに噴出することにより、導風路における被処理ガスの流れが滞留用凹部の下向き開口の近傍を通過することとも相俟って、滞留用凹部において噴出プレコート剤を伴う気体の適当時間にわたる渦流的な滞留を生じさせることができ、この渦流的な滞留により、導風路横幅方向に連続する滞留用凹部において、攪拌を伴いながら粉体状のプレコート剤をプレコート剤ノズルの配置相当箇所から導風路横幅方向へ拡散させることができる。
そして、このようにプレコート剤を導風路横幅方向へ拡散させながら、その拡散したプレコート剤を滞留用凹部の下向き開口から導風路における被処理ガスの通過流に徐々に取り込ませることができ、これにより、導風路を通じてフィルタに導く被処理ガスに対してプレコート剤を導風路横幅方向において均一な分散状態で混合することができ、ひいては、前述の第1又は第5特徴構成によりプレコート剤ノズルからのプレコート剤の噴出を従来設備に比べ一層安定化し得ることとも相俟って、一層均一で良好なプレコート層をフィルタ表面に形成することができる。
塗装ブースの横断面図 図1におけるII−II線矢視図 流入口の拡大断面図 図3におけるIV−IV線矢視図 プレコート剤配管の概略全体図 搬送配管の構造図 第1分岐管部の拡大図 第2分岐管部の拡大図 第3分岐管部の拡大図 第4分岐管部の拡大図 第2実施形態を示すプレコート剤配管の概略配管図
〔第1実施形態〕
図1は塗装ブースを示し、この塗装ブースは、室内において被塗物1(本例では自動車ボディ)を塗装ガンにより塗装する塗装室2を備え、この塗装室2には被塗物1を搬送する搬送装置3を装備してある。
塗装室2は被塗物1の搬送方向(図1における奥行き方向)に延びるトンネル状の室内空間を有し、この塗装室2にはトンネル状の室内全体に対して温湿度調整した換気用空気SAが天井部2aから供給される。
塗装室2の下方には、塗装室2と同じく被塗物1の搬送方向に延びる排気室4を形成してあり、この排気室4は、塗装室2に対する換気用空気SAの供給に伴い塗装室2から格子床2bを通じて下向きに排出される排出空気EAを受け入れる。
この排出空気EAには塗装室2でのオーバースプレーで生じた浮遊塗料ミストが含まれており、塗装室2の天井部2aから換気用空気SAを供給するのに伴い、ピストン流的に塗装室2の室内空気EAを下方の排気室4へ排出し、これにより、塗装室2において生じる浮遊塗料ミストを迅速かつ確実に塗装室2から排除して、被塗物1の塗装品質を高く保つとともに塗装室2の作業環境を良好に保つ。
図1、図2に示すように、排気室4の両横外側には夫々、塗料ミスト捕集設備の主要装置であるフィルタ装置5を被塗物1の搬送方向である塗装ブース長手方向に並べて配置してあり、塗装室2からの排出空気EAを被処理ガスとし、その排出空気EAに含まれる塗料ミストを捕集対象物質として、排気室4に流入した塗装室2からの排出空気EAをこれらフィルタ装置5に通過させることで、排出空気EA中に含まれる塗料ミストをフィルタ装置5により捕集して排出空気EAを浄化する。
フィルタ装置5で浄化された排出空気EAは、各フィルタ装置5の上部に接続した排気ダクト6を通じて排気ファン7により外部へ排出(又は、換気用空気SAとして空調機を通じ塗装室2へ還送)する。
各フィルタ装置5には、複数のバグフィルタ8を垂下姿勢で並列配置して内装してあり、また、各フィルタ装置5における排気室側の装置側壁を兼ねる排気室4の側壁4aには、塗料ミストを含む排出空気EAを排気室4からフィルタ装置5に導入してバグフィルタ8に導く導風路として、横幅方向に延びる横偏平形状の2つの流入口10を形成してあり、これら2つの流入口10はそれらの横幅方向(即ち、塗装ブース長手方向)に一列に並べて形成してある。
即ち、各フィルタ装置5の上部に接続した排気ダクト6を通じて排気ファン7により付与される吸引力により、被処理ガスとしての排出空気EAを排気室4から横偏平形状の流入口10を通じ各フィルタ装置5に流入させてバグフィルタ8に通過させ、これにより、捕集対象物質である排出空気EA中の塗料ミストをバグフィルタ8により捕集する。
捕集対象物質である塗料ミストは粘着性を有することから、各フィルタ装置5の2つの流入口10には夫々、プレコート剤ノズル11を装備してあり、このプレコート剤ノズル11により、流入口10を通過する排出空気EAに粉体状のプレコート剤Pを混合する。
つまり、粉体状のプレコート剤Pを混合した排出空気EAをバグフィルタ8に通過させることにより、バグフィルタ8の表面にプレコート剤Pの堆積層であるプレコート層(プレコート剤Pからなる被覆層)を形成し、このプレコート層に塗料ミストを捕捉させる形態で排出空気EA中の塗料ミストをバグフィルタ8により捕集する。
なお、この塗料ミスト捕集によりプレコート層は排出空気EA中の塗料ミストが分散状態で混じったプレコート剤Pの堆積層になる。
並置したフィルタ装置5の夫々における横偏平形状の2つの流入口10は、ブース長手方向に一列に並べた状態で排気室4の両側壁4a夫々の下端部に形成してあり、これにより、塗装室2から排気室4に下向きに流入する排出空気EAは、図中矢印で示す如くブース横幅方向で大きく2流に分流し、そして、それら2流の排出空気EAは、ブース長手方向において均一な気流状態を保ちながら、排気室両側壁4a夫々の下端部に位置する流入口10に向かい排気室4内を斜行して排気室4の底壁4b近くで各フィルタ装置5の流入口10に偏りなく吸入される。
図3に示すように、フィルタ装置5の各流入口10における上壁部には、流入口10の横幅方向視(塗装ブース長手方向視)において下向きに開口する断面形状の滞留用凹部12を形成してあり、この滞留用凹部12は、流入口10の横幅方向に連続させた状態で各流入口10の全幅にわたって形成してある。
流入口10における排出空気EAの通過方向において、滞留用凹部12の上流側の端縁部は、排気室4の側壁4aに連なる縦姿勢の上流側垂れ壁12aにし、同様に、この滞留用凹部12の下流側端縁部は、縦姿勢の下流側垂れ壁12bにしてある。
また、流入口10の下壁部には、上壁部の滞留用凹部12に対して対向し、かつ、流入口10における排出空気EAの通過方向において下流側ほど低くなる傾斜底13を形成してあり、この傾斜底13も流入口10の横幅方向に連続させた状態で各流入口10の全幅にわたって形成してある。
そして、流入口10における排出空気EAの通過方向において、傾斜底13の上流側端縁部は、滞留用凹部12の上流側垂れ壁12aに向かって立ち上がる縦姿勢の上流側立上り壁13aにしてある。
各流入口10は全体として上壁部の滞留用凹部12と下壁部の傾斜底13と両側壁部とからなる筒構造にしてあり、滞留用凹部12の上流側垂れ壁12aとその下方に位置する傾斜底13の上流側立上り壁13aとの間を筒構造の上流側開口10aとし、滞留用凹部12の下流側垂れ壁12bとその下方に位置する傾斜底13の下流側端縁部13bとの間を筒構造の下流側開口10bとしている。
また、この筒構造において、下流側垂れ壁12bは上流側垂れ壁12aより低位置に配置し、これにより、下流側開口10bは上流側開口10aより低位にしてある。
このような構造にした流入口10において、プレコート剤ノズル11は、各流入口10の長手方向である横幅方向の中央箇所から滞留用凹部12の奥部内面に向けてプレコート剤Pを搬送用空気Aとともに噴出する状態に配置してある。
つまり、流入口10における排出空気EAの流れが滞留用凹部12の下向き開口の近傍を通過する状況の下で、上記の如くプレコート剤ノズル11により滞留用凹部12の奥部内面に向けて粉体状のプレコート剤Pを搬送用空気Aとともに噴出することにより、図中塗り潰しの矢印で示す如くプレコート剤Pを伴う空気流の適当時間にわたる渦流的な滞留を滞留用凹部12において生じさせる。
そして、この渦流的な滞留による攪拌を伴いながら噴出プレコート剤Pを滞留用凹部12において流入口10の横幅方向へ拡散させ、その拡散したプレコート剤Pを滞留用凹部12の下向き開口から流入口10における排出空気EAの通過流に徐々に取り込ませる状態にし、これにより、排出空気EAに対しプレコート剤Pを流入口10の横幅方向において均一な分散状態で混合する。
また、滞留用凹部12の上流側垂れ壁12a及び下流側垂れ壁12bの夫々により滞留用凹部12における拡散状態のプレコート剤Pを空気流とともに下向きに案内し、これにより、プレコート剤Pを流入口10の高さ方向(短辺方向)についても効果的に分散させる。
さらに、下流側垂れ壁12bによる案内で形成した下向き流により流入口10における排出空気EAの通過流を適度に斜め下向きに向き変化させて、排出空気EAの通過流に取り込んだプレコート剤Pの一部を傾斜底13の下流側部分に至らせ、このように傾斜底13の下流側部分に至らせたプレコート剤Pを、上流側立上り壁13aの影響で傾斜底13上に形成される渦流的な滞留により傾斜底13上に拡げた状態に保持し、これにより、プレコート剤層を傾斜底13上に安定的に形成して、傾斜底13への塗料ミストの付着も防止する。
そしてまた、上記の如く流入口10の筒構造における下流側開口10bを上流側開口10aよりも低位置にすることで、流入口10を斜め下向きに通過させた排出空気EAを斜め下向きから上向きへ大きく向き変化させて上方のバグフィルタ8に向わせるようにし、このことでも、排出空気EAに混合したプレコート剤Pの排出空気EA中での拡散を一層促進する。
フィルタ装置5の各流入口10についてさらに詳述すると、滞留用凹部12には、その上底部を形成するほぼ水平姿勢の上底壁面12cを備えさせるとともに、排出空気通過方向の上流側ほど低くなる傾斜姿勢で上底壁面12cの排出空気通過方向における上流側端と上流側垂れ壁12aの基端とにわたる上流側傾斜底壁面12d、並びに、排出空気通過方向の下流側ほど低くなる傾斜姿勢で上底壁面12cの排出空気通過方向における下流側端と下流側垂れ壁12bの基端とにわたる下流側傾斜底壁面12eを備えさせてある。
プレコート剤ノズル11の噴出口11aは、流入口10における排出空気EAの通過方向において滞留用凹部12の中央部よりも下流側寄りの位置に配置してあり、具体的には、この噴出口11aは、プレコート剤P及び搬送用空気Aを滞留用凹部12の下流側傾斜底壁面12eに沿わせる状態で、滞留用凹部12の奥部内面(即ち、上底壁面12c)に向けて斜め上向きに噴出する状態に配置してある。
即ち、プレコート剤ノズル11から下流側傾斜底壁面12eに沿わせて斜め上向きに噴出したプレコート剤P及び搬送用空気Aを、上底壁面12c、上流側傾斜底壁面12d、並びに、上流側垂れ壁12aの夫々により案内することで、滞留用凹部12の下向き開口近くを通過する排出空気EAの流れとも相俟って、前述の渦流的な滞留域を滞留用凹部12における上流側部分において効果的に生じさせ、これにより、流入口10における排出空気EAの通過流にプレコート剤Pを混入する箇所を滞留用凹部12の上流端側へ偏らせて、混入後のプレコート剤Pの拡散時間を極力大きく確保する。
滞留用凹部12の上流側傾斜壁面12dにおける上流側垂れ壁12aの近傍箇所には、下方に向かって滞留用凹部12内に突出する拡散補助突起12fを備えさせてあり、この拡散補助突起12fの下方への突出寸法は、上流側垂れ壁12aの下方への延出寸法より十分に小さくしてある。
即ち、上記の如く渦流的な滞留域を滞留用凹部12における上流側部分において効果的に生じさせることにおいて、プレコート剤ノズル11から噴出したプレコート剤P及び搬送用空気Aの一部を上流側傾斜底壁面12dによる案内下において拡散補助突起12fに衝突させることで、プレコート剤Pの流入口横幅方向への拡散を助長し、これにより、渦流的な滞留による攪拌を伴う滞留用凹部12でのプレコート剤Pの流入口横幅方向へ拡散をさらに効果的に促進する。
なお、この拡散補助突起12fは、流入口10の横幅方向においてプレコート剤ノズル11の配置箇所に対応する箇所にのみ設ける形態、あるいは、プレコート剤ノズル11の配置箇所に対応する箇所から流入口横幅方向へ連続に延びる状態に設ける形態のいずれを採用してもよい。
図3及び図4に示すように、プレコート剤ノズル11には、縦姿勢の三角板状体からなる拡散補助具11Xを取り付けてあり、この拡散補助具11Xは、その上半部が排出空気通過方向で下流側垂れ壁12bを貫通して滞留用凹部12の内部に突出する状態に、かつ、下半部が下流側垂れ壁12bの下方で排出空気通過方向に延びる状態に配置してある。
拡散補助具11Xの前縁部ea(即ち、三角板状体の排出空気通過方向における上流側板縁部)は、排出空気通過方向の上流側に向かって尖るナイフエッジ構造にしてあり、また、この拡散補助具11Xの下縁部ebも下方側に向かって尖るナイフエッジ構造にしてある。
この拡散補助具11Xは、その存在により、流入口10における通過排出空気EA、及び、滞留用凹部12においてプレコート剤Pを伴う状態で渦流的に滞留する空気を、流入口10の横幅方向における一方側と他方側とへの向き変化を伴う状態で分流し、この分流に伴う通過排出空気EA及び渦流的滞留空気の向き変化により、滞留用凹部12でのプレコート剤Pの流入口横幅方向への拡散を一層促進し、また、プレコート剤Pを滞留用凹部12から排出空気EAの通過流に取り込ませる過程でのプレコート剤Pの拡散も促進する。
拡散補助具11Xは、流入口10における上部側にのみ配置してあり、これにより、流入口10の上部側では排出空気EAを向き変化を伴う状態で分流させながらも、流入口10の全体としては通過排出空気EAの流入口部横幅方向での均一性及び一体性を極力良好に維持する。
また、この拡散補助具11Xは、プレコート剤ノズル11の噴出口11aと同様、排出空気EAの通過方向において滞留用凹部12の中央部より下流側寄りに配置してあり、これにより、拡散補助具11Xより上流側の箇所で滞留用凹部12から排出空気EAの通過流にプレコート剤Pを十分に取り込ませて、そのようにプレコート剤Pを十分に取り込んだ後の通過排出空気EAに対して拡散補助具11Xを分流作用させるようにしてある。
図2,図5に示すように、各フィルタ装置5の内部においてバグフィルタ8の下方で流入口10の下流側開口10bより低い装置底部には、逆錐形状の2つの回収用ホッパ14を2つの流入口10に対応させてブース長手方向に並べた状態で設けてあり、これら回収用ホッパ14夫々の下端部には使用済プレコート剤の取出口14aを設けてある。
また、各フィルタ装置5には、バグフィルタ8に対して排出空気EAの通過方向とは逆向きの逆洗状態で圧縮空気をパルス的に作用させる剥離装置15を装備してあり、この剥離装置15を適時作動させることで、塗料濃度がある程度高くなったバグフィルタ表面のプレコート層をバグフィルタ8から剥離させ、その剥離プレコート層の構成材である塗料混じりのプレコート剤P′(即ち、バグフィルタ8から除去された使用済プレコート剤を除去剤受入部としての下方の回収用ホッパ14に受け入れる。
この回収用ホッパ14の入口部には、流入口10の下流側開口10bより低い位置で回収用ホッパ14を上方から覆う状態に配置したグレーチング構造やルーバ構造などの舞い上がり防止具16を設けてあり、この舞い上がり防止具16は、上方のバグフィルタ8から落下する塗料混じりの使用済プレコート剤P′の下方への通過は許容しながら、回収用ホッパ14に堆積した使用済プレコート剤P′が流入口10からの流入空気流により舞い上げられることを防止する。
さらに、各フィルタ装置5の内部には、バグフィルタ8どうしの間に位置させた垂れ壁状の横流れ防止板17を設け、この横流れ防止板17によりフィルタ装置5内の上部での気流の横流れを防止することで、各バグフィルタ8の表面に対するプレコート剤Pの堆積を均等化して、各バグフィルタ8に形成するプレコート層を均一化する。
そしてまた、各フィルタ装置5の内部において、装置側壁4a,5aとバグフィルタ群との間など、上昇気流に乗ってプレコート剤Pが上昇し易い箇所には、水平姿勢の返し板18を複数段にわたって設け、これら返し板18によりプレコート剤Pの素通り的な上昇を抑止することでも、各バグフィルタ8に形成するプレコート層を均一化する。
一方、未使用の新鮮プレコート剤Pは、図5に示す如く、ロータリフィーダなどの供給側取出装置20により新剤供給部としての供給タンク21から取り出した後、給送用ファン22から供給される搬送用空気Aに載せて搬送する空気搬送形態で分岐配管構造の搬送配管23を通じて各フィルタ装置5の各流入口10に配置のプレコート剤ノズル11に送給するようにしてある。
この搬送配管23について更に説明すると、図6〜図10に示す如く、搬送配管23のうち最上流側の第1分岐管部K2に至るまでの主管部分に位置する主管域屈折管部K1の出口には、その出口中心軸芯の方向に延びる主管域分散用管部S1を配置してある。
そして、この主管域分散用管部S1には、主管域屈折管部K1の出口と同芯同径の入口を有して、その入口と同芯配置の内部流路が搬送方向下流側(即ち、出口側)ほど漸次的に縮径する同芯型の縮径管部分x1を形成するとともに、それに続いて、この縮径管部分x1の出口と同芯同径の入口を有して、その入口と同芯配置の内部流路が搬送方向下流側ほど漸次的に拡径する同芯型の拡径管部分y1を形成し、これら縮径管部分x1とそれに続く拡径管部分y1との接続組の2組を直列配置で主管域分散用管部S1の上流側部分に備えさせてある。
また、この主管域分散用管部S1の下流側部分には、上記拡径管部分y1の出口と同径同芯の内部流路が直線状に延びる直管部分z1を、縮径管部分x1と拡径管部分y1との2組の直列配置組に続けて備えさせ、この直管部分z1の出口に最上流側の第1分岐管部K2の入口を接続してある。
なお、図6においては、搬送配管23の主管部分に1つの主管域屈折管部K1のみを配置した例を示すが、搬送配管23の主管部分は複数の主管域屈折管部K1が配置されたものであってもよく、その場合、それら複数の主管域屈折管部K1の夫々に対して主管域分散用管部S1を装備するのが望ましい。
搬送配管23のうち最上流側の第1分岐管部K2とそれに続く第2分岐管部K3とが位置する配管部分については、上流側の第1分岐管部K2と、その第1分岐管部K2の各出口中心軸芯の方向に延びる状態で上流側の第1分岐管部K2の各出口に配置した上流側の分散用管部S2と、それら上流側の分散用管部S2夫々の出口に配置した下流側の第2分岐管部K3と、それら第2分岐管部K3の各出口中心軸芯の方向に延びる状態で下流側の第2分岐管部K3夫々の各出口に配置した下流側の分散用管部S3とで単位分岐配管23aを形成し、この単位分岐配管23aにより搬送配管23のうちの第1分岐管部K2とそれに続く第2分岐管部K3とが位置する配管部分を形成してある。
この単位分岐配管23aにおいて第1分岐管部K2の各出口に配置した上流側の分散用管部S2、及び、第2分岐管部K3夫々の各出口に配置した下流側の分散用管部S3の夫々について、それら上流側の分散用管部S2及び下流側の分散用管部S3夫々の上流側部分には、前述した主管域分散用管部S1と同様、各分岐管部K2,K3の各出口と同芯同径の入口を有して、その入口と同芯配置の内部流路が搬送方向下流側ほど漸次的に縮径する同芯型の縮径管部分x2,x3と、この縮径管部分x2,x3の出口と同芯同径の入口を有して、その入口と同芯配置の内部流路が搬送方向下流側ほど漸次的に拡径する同芯型の拡径管部分y2,y3との接続組を形成してある。
また、これら上流側の分散用管部S2及び下流側の分散用管部S3夫々の下流側部分には、これも前述した主管域分散用管部S1と同様、上記拡径管部分y2,y3の出口と同径同芯の内部流路が直線状に延びる直管部分z2,z3を縮径管部分x2,x3と拡径管部分y2,y3との接続組に続けて備えさせ、上流側の分散用管部S2における直管部分z2の出口に第2分岐管部K3の入口を接続し、また、下流側の分散用管部S3における直管部分z3の出口に第3分岐管部K4の入口を接続してある。
つまり、主管域屈折管部K1の出口や第1分岐管部K2の各出口、並びに、それに続く第2分岐管部K3の各出口に上記の如き分散用管部S1,S2,S3を配置することにより、それら屈折管部K1や分岐管部K2,K3においてプレコート剤Pの偏流が生じたとしても、それに続く分散用管部S1,S2,S3の各縮径管部分x1,x2,x3において、偏流状態にある高密度のプレコート剤Pを搬送用空気Aとともに漸次的に縮流する状態で案内し、それらプレコート剤Pと搬送用空気Aとの混合流を各縮径管部分x1,x2,x3の出口中心軸芯と同芯状の流れに整える。
そして、この案内に続き、各分散用管部S1,S2,S3において、各縮径管部分x1,x2,x3の出口と同芯配置で直線状に延びる各直管部分z1,z2,z3の内部流路へ各縮径管部分x1,x2,x3の出口から同芯型の拡径管部分y1,y2,y3を通じて未だ高密度のプレコート剤Pを搬送用空気Aとともに噴出させることで、それら直管部分z1,z2,z3の直線状内部流路においてプレコート剤Pを効果的かつ均一に再分散させるようにしてある。
搬送配管23のうち更に第3分岐管部K4が位置する配管部分については、上流側の第3分岐管部K4と、その第3分岐管部K4の各出口中心軸芯の方向へ直線状に延びる状態で第3分岐管部K4の各出口に配置した直管部分z4と、それら直管部分z4夫々の出口に配置した下流側の屈折管部K5と、それら下流側の屈折管部K5夫々の出口中心軸芯の方向に延びる状態で下流側の屈折管部K5夫々の出口に配置した下流側の分散用管部S5とで簡易型の単位分岐配管23bを形成し、この簡易型の単位分岐配管23bにより搬送配管23のうちの第3分岐管部K4が位置する配管部分を形成してある。
この簡易型の単位分岐配管23bにおいて、下流側の屈折管部K5夫々の出口に配置した下流側の分散用管部S5の上流側部分には、前述した各分散用管部S1,S2,S3と同様、下流側の屈折管部K5の出口と同芯同径の入口を有して、その入口と同芯配置の内部流路が搬送方向下流側ほど漸次的に縮径する同芯型の縮径管部分x5と、この縮径管部分x5の出口と同芯同径の入口を有して、その入口と同芯配置の内部流路が搬送方向下流側ほど漸次的に拡径する同芯型の拡径管部分y5との接続組を形成してある。
また、これら下流側の分散用管部S5の下流側部分には、これも前述した各分散用管部S1,S2,S3と同様、上記拡径管部分y5の出口と同径同芯の内部流路が直線状に延びる直管部分z5を縮径管部分x5と拡径管部分y5との接続組に続けて備えさせ、これら下流側の分散用管部S5における直管部分z5の下流側に第4分岐管部K6の入口を接続してある。
そして更に、これら第4分岐管部K6の各出口中心軸芯の方向に延びる直管状管部z6を第4分岐管部K6夫々の各出口に配置して、それら直管状管部z6夫々の出口に最下流側の屈折管部K7を配置するとともに、これら最下流側の屈折管部K7夫々の出口に端末接続管23dを接続し、これら端末接続管23dの先端を各プレコート剤ノズル11に接続してある。
即ち、この搬送配管23では、基本的にトーナメント表の如きシンメトリカルな枝分れ配管構造を採ることで、各プレコート剤ノズル11に対してプレコート剤Pを均等に分配送給するように、また、供給タンク21を共通化してプレコート剤補給などの設備管理を容易にするようにしており、これに加え、各所の屈折管部K1,K5や分岐管部K2,K3の出口に、同芯型の縮径管部分x1,x2,x3,x5と同芯型の拡径管部分y1,y2,y3,y5との接続組並びにそれに続く直管部分z1,z2,z3,z5を備える分散用管部S1,S2,S3,S5を配置することで、それら分散用管部S1,S2,S3,S5において偏流状態のプレコート剤Pを前述の如く効果的に再分散させるようにしてある。
そして、この再分散により管内における管横断面方向でのプレコート剤Pの分布を極力均一に保つことで、プレコート剤ノズル11からのプレコート剤Pの噴出を安定化するとともに、プレコート剤ノズル11からの噴出流中におけるプレコート剤Pの分布を均一化し、また、複数のプレコート剤ノズル11に対するプレコート剤Pの分配を一層均等化するとともに、管内でのプレコート剤Pの堆積も効果的に防止し、これらのことで、バグフィルタ8の表面において均一で良好なプレコート層が安定的に形成されるように、また、プレコート剤Pの搬送に要する動力や搬送配管23に対するメンテナンスの負担も低減できるようにしてある。
なお、第1分岐管部K2の各出口に配置した分散用管部S2においては、プレコート剤Pの流量が未だ大きいことから、縮径管部分x2とそれに続く拡径管部分y2との接続組を直列配置で2組形成して、プレコート剤Pの再分散を促進するようにしてあるが、第2分岐管部K3夫々の各出口に配置した分散用管部S3、並びに、下流側の屈折管部K5の出口に配置した分散用管部S5においては、上流側での分流によりプレコート剤Pの流量が既に少量になっていることから、縮径管部分x3,x5とそれに続く拡径管部分y3,y5との接続組を一組のみ形成してある。
また、第3分岐管部K4とそれに続く下流側の屈折管部K5とが位置する配管部分には簡易型の単位分岐配管23bを採用して、第3分岐管部K4の各出口に対し、縮径管部分と拡径管部分との接続組を介さず直管部分z4を直接に接続してあるが、場合によっては、第3分岐管部K4の各出口にも、同芯型の縮径管部分x4と同芯型の拡径管部分y4との接続組並びにそれに続く同芯配置の直管部分z4を備える分散用管部S4を配置して、第3分岐管部K4とそれに続く屈折管部K5とが位置する配管部分を、第1分岐管部K2と第2分岐管部K3とが位置する配管部分と同様の単位分岐配管23aにし、これにより、単位分岐配管23aを2階層にわたり連ねた単位分岐配管群により搬送配管23の一部を形成するようにしてもよい。
各分岐管部K2,K3,K4,K6ついては、いずれも、分岐管部K2,K3,K4,K6の入口中心軸芯を含む仮想平面に対して分岐管部K2,K3,K4,K6の各出口を対称に配置した構造(本例では所謂T字型継手構造)にしてあり、また、これら分岐管部K2,K3,K4,K6の入口には、内部流路が搬送方向下流側ほど漸次的に縮径する同芯型の入口側縮径管部分w2,w3,w4,w6を配置してある。
そしてまた、最下流側の第4分岐管部K6を除く分岐管部K2,K3,K4の内部には、分岐管部K2,K3,K4の入口から流入するプレコート剤Pと搬送用空気Aとの混合流の分流を案内し、かつ、分流した混合流の分岐管部出口に向かう向き変化を案内する凸状案内部24a,24bを、各分岐管部K2,K3,K4の入口に対向させて形成してある。
つまり、最下流側の第4分岐管部K6を除く分岐管部K2,K3,K4では、上記の如き分岐管部出口の対称配置と、上記凸状案内部24a,24bによる分流案内及び変向案内とにより、それら分岐管部K2,K3,K4でのプレコート剤Pの分流を一層均等化し、また、それら分岐管部K2,K3,K4でのプレコート剤Pの堆積も一層効果的に防止する。
また、各分岐管部K2,K3,K4の入口から流入するプレコート剤Pと搬送用空気Aとの混合流を、同芯型の入口側縮径管部分w2,w3,w4により各分岐管部K2,K3,K4の入口中心軸芯と同芯状の流れに案内して整えることで、上記凸状案内部24a,24bによる分流案内及び変向案内を一層効果的なものにし、このことからも、それら分岐管部K2,K3,K4でのプレコート剤Pの分流を一層均等化し、また、それら分岐管部K2,K3,K4でのプレコート剤Pの堆積も一層効果的に防止する。
なお、分岐管部K2,K3,K4の入口に配置する同芯型の入口側縮径管部分w2,w3,w4は、下流側の分岐管部ほど内部流路の長い縮径管部分にしてある。
また、最上流側の第1分岐管部K2の内部に形成する凸状案内部24aは、分岐管部入口に向かう突入寸法が比較的小さな小山状の凸状案内部にしてあり、これに対し、下流側の第2分岐管部K3及び第3分岐管部K4の内部に形成する凸状案内部24bは、分岐管部入口に向かう突入寸法が大きくて分岐管部K3,K4の内部を分岐管部K3,K4の入口部から2室に区画する仕切壁状の凸状案内部にしてある。
一方、最下流側の第4分岐管部K6は、分岐管部K6の入口中心軸芯を含む仮想平面に対して分岐管部K6の各出口を対称に配置する構造において、上記の如き凸状案内部24a,24bを内部に形成せず、分岐管部K6の内面における入口対向面部(底面部)をそれに連なる各出口内面部と面一状にしてある。
また、第4分岐管部K6の各出口には、それら出口と同径同芯配置の入口に対して出口が管芯方向視で分岐管部K6の入口とは反対側に偏心する偏芯型の縮径管部分x6′を配置し、この偏芯型の縮径管部分x6′の出口に最下流側の屈折管部K7にわたる直管状部分z6を接続してある。
つまり、この直管状部z6を前述の如き分散用管部の直管部分とする形態で、上記偏芯型の縮径管部分x6′と直管状部分z6とにより最下流側の第4分岐管部K6の各出口に配置する偏芯型の分散用管部S6を形成してある。
即ち、最下流側の第4分岐管部K6では、プレコート剤Pと搬送用空気Aとの混合流を入口側縮径管部分w6により縮流した状態で分岐管部K6の内部に流入させて分岐管部K6の内面における入口対向面部に衝突させ、この衝突によるプレコート剤Pの再分散を伴う状態でプレコート剤Pと搬送空気Aとの混合流を分流する。
また、第4分岐管部K6においてプレコート剤Pの偏流が生じることに対し、前述の各分散用管部S1,S2,S3,S5と同様、第4分岐管部K6の各出口に配置した偏芯型の分散用管部S6における偏芯型の縮径管部x6′において偏流状態にある高密度のプレコート剤Pを搬送用空気Aとともに漸次的に縮流する状態で案内し、この案内に続き、偏芯型の分散用管部S6において、偏芯型の縮径管部分x6′の出口と同芯配置で直線状に延びる直管部分z6の内部流路へ偏芯型縮径管部分x6′の出口からプレコート剤Pを搬送用空気Aとともに噴出させることで、その直管部分z6の直線状内部流路においてプレコート剤Pを効果的かつ均一に再分散させる。
そして、このようにプレコート剤Pと搬送用空気Aとの混合流を入口側縮径管部分w6により縮流した状態で分岐管部K6の内面における入口対向面部に衝突させるようにしながらも、第4分岐管部K6の各出口に配置する縮径管部分x6′を偏芯型のものにして、第4分岐管部K6の内面における入口対向面部と管芯方向視で第4分岐管部K6の入口とは反対側に位置する偏芯型縮径管部分x6′の内面部とを面一状にすることで、第4分岐管部K6の内部でのプレコート剤Pの堆積を効果的に防止する。
なお、本例の塗料ミスト捕集装置では、後述の如く、未使用の新鮮プレコート剤Pに代えて各プレコート剤ノズル11に送給する塗料混じりの堆積し易い使用済プレコート剤P′を第4分岐管部K6の上流側近傍箇所(Vs)から搬送配管23に導入することから、使用済のプレコート剤P′を第4分岐管部K6の内面における入口対向面部に衝突させて解し的に再分散させる機能、及び、この衝突にかかわらず第4分岐管部K4の内部での使用済プレコート剤P′の堆積を防止する機能は特に重要である。
搬送配管23中における管接続部(例えば、屈折管部や分岐管部と縮径管部分との接続部など)は、それらの殆どについて、上流側管部の内周面と下流側管部の内周面とがプレコート剤搬送方向で滑らかに連続する状態にして、それら上流側管部と下流側管部とを溶接により接続してあり、これにより、プレコート剤Pの管内での堆積をさらに確実に防止する。
搬送配管23においては、分岐管部K2、K3,K4,K6ごとに搬送方向下流側ほど配管径を小さくすることで管内通過風速をプレコート剤Pの空気搬送に適した風速に維持しており、搬送配管23の各部における配管径は所定の管内通過風速(例えば20〜36m/s(at0℃,1atm)を確保するように決定してある。
また、各分散用管部S1〜S6における直管部分z1〜z6の管長は、縮径管部分x1〜x6の出口からプレコート剤Pの噴出により管内における管横断面方向でのプレコート剤Pの分布が十分に均一化されるのに要する長さにしてあり、これら直管部分z1〜z6の管長の好適例としては、直管部分z1〜z6の内直径Dの15倍から25倍程度の長さ15D〜25Dを挙げることができる。
本例の塗料ミスト捕集装置では、各フィルタ装置5の各流入口10を通過する排出空気EAにプレコート剤Pを混合しながら排出空気EA中の塗料ミストをバグフィルタ8により捕集する塗料ミスト捕集運転として、新剤使用運転と再送剤使用運転とを選択的に実施できるようにしてあり、新剤使用運転では、図中実線の矢印で示す如く、未使用の新鮮プレコート剤Pを供給タンク21から搬送配管23の全体を通じ各プレコート剤ノズル11に分配して、その新鮮プレコート剤Pを各プレコート剤ノズル11からの噴出により各流入口10における通過排出空気EAに混合し、これにより、各フィルタ装置5におけるバグフィルタ8の表面に新鮮プレコート剤Pからなるプレコート層を形成して排出空気EA中の塗料ミストを捕集する。
また、再送剤使用運転では、各フィルタ装置5においてバグフィルタ8から除去されて2つの回収用ホッパ14に受け入れた使用済プレコート剤P′(即ち、新剤使用運転において塗料ミスト捕集に使用したプレコート剤)を図中破線の矢印で示す如く、再送配管25を通じ各プレコート剤ノズル11に再送して、その使用済プレコート剤P′を各プレコート剤ノズル11からの噴出により各流入口10における通過排出空気EAに混合し、これにより、各フィルタ装置5におけるバグフィルタ8の表面に使用済プレコート剤P′からなるプレコート層を形成して排出空気EA中の塗料ミストを捕集する。
この再送剤使用運転についてさらに具体的には、図2,図5,図6に示すように、上記再送配管25はフィルタ装置5毎に装備してあり、各再送配管25の上流側端は各フィルタ装置5における2つの受入ホッパ14の各取出口14aに接続し、さらに、各再送配管25には、使用済プレコート剤P′に対する搬送用空気A′を再送配管25の上流側端に供給する再送兼回収用のファン27を接続してある。
また、これらフィルタ装置5毎の再送配管25は、それらの下流端を前記した分岐配管構造の搬送配管23における最下流側の第4分岐管部K6の上流側近傍箇所に接続することで、対応するフィルタ装置5が備える2つのプレコート剤ノズル11に対して連通させてある。
換言すれば、各フィルタ装置5が備える2個のプレコート剤ノズル11を1つのノズルグループとして、再送配管25は各ノズルグループ毎(即ち、フィルタ装置5毎)に設け、これらノズルグループ毎の再送配管25は、搬送配管23における上流側の第3分岐管部K4と下流側の第4分岐管部K6との間に接続することで、対応ノズルグループのプレコート剤ノズル11(即ち、対応フィルタ装置5のプレコート剤ノズル11)に連通させてある。
そして、搬送配管23における各再送配管25の接続部には、新鮮プレコート剤Pを用いる新剤使用運転と使用済プレコート剤P′を用いる再送剤使用運転とで、それらプレコート剤P,P′の搬送経路を切り換える給送側三方弁Vsを介装してあり、この給送側三方弁Vsは、搬送配管23を通じた新鮮プレコート剤Pの搬送をON/OFF操作する搬送発停手段、及び、再送配管25を通じた使用済プレコート剤P′の再送をON/OFF操作する再送発停手段を構成する。
即ち、搬送配管23を通じて新鮮プレコートPを搬送する新剤運転は、再送配管25を搬送配管23に対する接続部で閉鎖するとともに、搬送配管23における給送側三方弁Vsよりも上流側の配管部分を下流側の兼用配管部分23cに連通させる状態に給送側三方弁Vsを切り換えて実施する。
また、再送配管25を通じて使用済プレコート剤P′を再送する再送剤使用運転は、搬送配管23を再送配管25の接続部で閉鎖するとともに、再送配管25を搬送配管23における給送側三方弁Vsよりも下流側の兼用配管部分23cに連通させる状態に給送側三方弁Vsを切り換えて実施する。
この配管構造により、再送剤使用運転(図中破線の矢印)では、各フィルタ装置5の2つの受入ホッパ14に受け入れた使用済プレコート剤P′をロータリフィーダなどの回収側取出装置26により取出口14aを通じて再送配管25に取り出し、その取り出した使用済プレコート剤P′を再送兼回収用のファン27により供給される搬送用空気A′に載せて搬送する空気搬送形態で再送配管25−後述する回収側三方弁Vr−給送側三方弁Vs−搬送配管23における下流側の兼用配管部分23cを通じて短絡的に各フィルタ装置5のプレコート剤ノズル11に再送して、それらプレコート剤ノズル11から排出空気EAに対して噴出させる。
つまり、新剤使用運転(図中実線の矢印)では、供給タンク21から供給される新鮮プレコート剤Pを分岐配管構造とした搬送配管23の上流端から下流端にわたる全体に対し通過させて各フィルタ装置5のプレコート剤ノズル11に搬送するのに対して、再送剤使用運転では、各フィルタ装置5の受入ホッパ14に受け入れた使用済プレコート剤P′を上記の如くフィルタ装置5毎の再送配管25を通じて短絡的に各フィルタ装置5のプレコート剤ノズル11に再送することで、新剤使用運転及び再生剤使用運転を含む全運転工程を通じたプレコート剤P,P′のプレコート剤ノズル11に至るまでの分岐管部通過数、管内通過距離、屈折管部通過数夫々の平均値を小さくするようにしてある。
そして、このようにプレコート剤ノズル11に至るまでの分岐管部通過数、管内通過距離、屈折管部通過数の平均値を低減することで、配管内各部でのプレコート剤の堆積や通過プレコート剤との接触による配管内面の摩損などに対する配管メンテナンスの負担を軽減するとともに、プレコート剤の管内通過抵抗を低減してプレコート剤の搬送に要する動力を低減し、また、配管内各部でのプレコート剤の堆積などが原因で各プレコート剤ノズル11からのプレコート剤噴出量が減少したり各プレコート剤ノズル11からのプレコート剤噴出そのものが不安定になったりすることを一層効果的に回避する。
フィルタ装置5毎の各再送配管25からは、各フィルタ装置5の受入ホッパ14に受け入れた使用済プレコート剤P′を回収部である回収タンク29に搬送する回収配管28を分岐してあり、各再送配管25における回収配管28の分岐部には、使用済プレコート剤P′を各フィルタ装置5の受入ホッパ14から再送配管25を通じて各プレコート剤ノズル11に再送する再送剤使用運転(図中破線の矢印)と、使用済プレコート剤P′を各フィルタ装置5の受入ホッパ14から回収配管28を通じて回収タンク29に回収搬送する回収運転(図中一点鎖線の矢印)とで、使用済プレコート剤P′の搬送経路を切り換える回収側三方弁Vrを介装してある。
この回収側三方弁Vsは、再送配管25を通じたプレコート剤ノズル11への使用済プレコート剤P′の再送をON/OFF操作する再送発停手段を給送側三方弁Vsとともに構成し、また、回収配管28を通じた回収タンク29への使用済プレコート剤P′の回収搬送をON/OFF操作する回収搬送発停手段を構成する。
即ち、再送配管25を通じて使用済プレコート剤P′をプレコート剤ノズル11に再送する再送剤使用運転は、回収配管28を再送配管25に対する接続部で閉鎖するとともに、再送配管25における回収側三方弁Vrよりも上流側の配管部分を下流側の配管部分に連通させる状態に回収側三方弁Vsを切り換えて実施する。
また、回収配管28を通じて使用済プレコート剤P′を回収タンク29に搬送する回収運転は、再送配管25を回収配管28の接続部で閉鎖するとともに、回収配管28を再送配管25における回収側三方弁Vrよりも上流側の配管部に連通させる状態に回収側三方弁Vrを切り換えて実施する。
この配管構造により、回収運転(図中一点鎖線の矢印)では、再送剤使用運転(図中破線の矢印)のときと同様、各フィルタ装置5の2つの受入ホッパ14に受け入れた使用済プレコート剤P′を回収側取出装置26により取出口14aを通じて取り出し、その取り出した使用済プレコート剤P′を再送兼回収用のファン27により供給される搬送用空気A′に載せて搬送する空気搬送形態で再送配管25における回収側三方弁Vrよりも上流側の配管部分−回収側三方弁Vr−回収配管28を通じて回収タンク29に搬送する。
なお、この回収運転は、再送剤使用運転の終了に続く次回の新剤使用運転に先立って実施してもよく、あるいは、再送剤使用運転の終了に続く次回の新剤使用運転と併行して実施してもよい。
また、上記の例では、ノズルグループ毎(フィルタ装置5毎)の再送配管25を、搬送配管23における上流側の分岐管部K4と下流側の分岐管部K6との間で搬送配管23に接続して、対応するノズルグループ(対応するフィルタ装置5)のプレコート剤ノズル11に連通させる配管構造を示したが、これに代え、ノズルグループ毎(フィルタ装置5毎)の再送配管25を、搬送配管23における最も下流側の分岐管部K6とプレコート剤ノズル11との間で搬送配管23に接続して、対応するノズルグループ(対応するフィルタ装置5)のプレコート剤ノズル11に連通させる配管構造を採用してもよい。
さらに、上記の例では、新剤使用運転と再送剤使用運転とを交互に択一的に実施する例を示したが、場合によっては、再送剤使用運転において再送配管25を通じ再送される使用済プレコート剤P′に対し給送側三方弁Vsの操作により適当量の新鮮プレコート剤Pを混合し、新鮮プレコート剤Pと使用済プレコート剤P′との混合剤を各プレコート剤ノズル11から噴出させるようにしてもよい。
そして、その場合、回収側三方弁Vrの操作により新鮮プレコート剤Pの混合量に相当する量の使用済プレコート剤P′を回収配管28を通じ回収タンク29の側に抜き取るようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
図1,図2に示す如き塗装ブースにおいて、それに装備する塗料ミスト捕集設備のプレコート剤配管を上述の第1実施形態で示した配管構成に代え、図11に示す如き配管構成にしてもよい。
つまり、図11に示す例では、塗装室2からの排出空気EAに含まれる塗料ミストを捕集する複数のフィルタ装置を、第1フィルタ装置5Aと第2フィルタ装置5Bとに区分し、これに対応させて、第1フィルタ装置5Aが備えるバグフィルタ8Aを第1フィルタ部とし、第2フィルタ装置5Bが備えるバグフィルタ8Bを第2フィルタ部としている。
そして、第1フィルタ装置5Aの各流入口10に配置したプレコート剤ノズル11Aを第1ノズルグループのプレコート剤ノズルとし、第2フィルタ装置5Bの各流入口10に配置したプレコート剤ノズル11Aを第2ノズルグループのプレコート剤ノズルとしている。
また同様に、第1フィルタ装置5Aに装備した受入ホッパ14Aを第1受入ホッパとし、第2フィルタ装置5Bに装備した受入ホッパ14Bを第2受入ホッパとしている。
つまり、複数のフィルタ装置5A,5Bにおけるバグフィルタを、第1フィルタ部8Aと第2フィルタ部8Bとに区分けし、これに伴い、複数のプレコート剤ノズルを、第1フィルタ部8Aに導く排出空気EAに対してプレコート剤Pを噴出する第1ノズルグループのプレコート剤ノズル11Aと、第2フィルタ部8Bに導く排出空気EAに対してプレコート剤P′を噴出する第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bとにグループ分けしている。
また、除去剤受入部として受入ホッパを、第1フィルタ部8Aから除去された使用済プレコート剤P′を受け入れる第1受入ホッパ14Aと、第2フィルタ部8Bから除去された使用済プレコート剤P′を受け入れる第2受入ホッパ14Bとに分割してある。
供給タンク21から取り出した新鮮プレコート剤Pを搬送する搬送配管23は、第1実施形態で示したものと同様、トーナメント表の如きシンメトリカルな枝分れ構造の配管にしてあり、その配管中における分岐管部での分流により新鮮プレコート剤Pを複数のプレコート剤ノズルに分配する。
そして、この搬送配管23における下流端の複数の端末接続管23d(図6参照)は、第1フィルタ装置5Aに装備された第1ノズルグループを形成する複数のプレコート剤ノズル11Aに対して各別に接続してある。
一方、第2フィルタ装置5Bに装備した第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bには、第1フィルタ装置5Aに装備の第1受入ホッパ14Aに受け入れた使用済プレコート剤P′を再送する再送配管25Aを接続してあり、この再送配管25Aは単数又は複数の第1フィルタ装置5Aと同じく単数又は複数の第2フィルタ装置5Bとからなる1つのフィルタ装置対毎に設けてある。
また、このフィルタ装置対毎の再送配管25Aは、接続する第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bの数に応じた分岐数の分岐配管構造にしてあり、これも搬送配管23と同様のトーナメント表の如きシンメトリカルな枝分れ構造にしてある。
この配管構造により、第1フィルタ装置5Aでは、図中実線の矢印で示す如く、搬送配管23を通じ搬送される新鮮プレコート剤Pを第1フィルタ装置5Aに装備の第1ノズルグループのプレコート剤ノズル11Aから噴出させることで、第1フィルタ装置5Aの流入口10を通じて第1フィルタ部8Aに導く排出空気EAに新鮮プレコート剤Pを混合し、これにより、新鮮プレコート剤Pからなるプレコート層を第1フィルタ部8Aの表面に形成して、このプレコート層に捕捉させる形態で排出空気EA中の塗料ミストを第1フィルタ部8Aで捕集する新剤使用運転を行う。
また、第2フィルタ装置5Bでは、図中破線の矢印で示す如く、第1フィルタ部8Aから除去されて第1受入ホッパ14Aに受け入れた使用済プレコート剤P′(即ち、上記新剤使用運転において塗料ミスト捕集に使用したプレコート剤)を再送配管25Aを通じ再送して第2フィルタ装置5Bに装備の第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bから噴出させることで、第2フィルタ装置5Bの流入口10を通じて第2フィルタ部8Bに導く排出空気EAに使用済プレコート剤P′を混合し、これにより、使用済プレコート剤P′からなるプレコート層を第2フィルタ部8Bの表面に形成して、このプレコート層に捕捉させる形態で排出空気EA中の塗料ミストを第2フィルタ部8Aで捕集する再送剤使用運転を行う。
つまり、この配管構造を採用することにより、第1実施形態で示した塗料ミスト捕集設備と同様、新剤使用運転及び再送剤使用運転を含む全運転工程を通じたプレコート剤P,P′のプレコート剤ノズル11A,11Bに至るまでの分岐管部通過数、管内通過距離、屈折管部通過数夫々の平均値を小さくするようにしてある。
27Aは再送配管25Aの上流側端部に接続した再送用のファン27Aであり、第1フィルタ装置5Aの第1受入ホッパ14Aに受け入れた使用済プレコート剤P′を再送配管25Aを通じて第2フィルタ装置5Bに装備の第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bに再送する再送剤使用運転では、再送用ファン27Aから供給される搬送用空気A′に載せて使用済プレコート剤P′を再送する。
第2フィルタ装置5Bについては、第2フィルタ部8Bから除去されて第2受入ホッパ14Bに受け入れた使用済プレコート剤P′を再び第2フィルタ装置5Bに装備した第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bに再送する第2循環再送配管30を装備してあり、この第2循環再送配管30は、再送配管25Aにおける上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間、又は、再送配管25Aにおける最も下流側の分岐管部とプレコート剤ノズル11Bとの間で再送配管25Aに接続することで、対応する第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bに連通させてある。
また、再送配管25Aにおける第2循環再送配管30の接続部には給送側三方弁Vsを介装してあり、この給送側三方弁Vsは、再送配管25Aを通じたプレコート剤ノズル11Bへの使用済プレコート剤P′の再送をON/OFF操作する再送発停手段、及び、第2循環再送配管30を通じたプレコート剤ノズル11Bへの使用済プレコート剤P′の循環再送をON/OFF操作する第2循環再送発停手段を構成する。
つまり、第2フィルタ装置5Bでは、第1フィルタ装置5Aに装備の第1受入ホッパ14Aに受け入れた使用済プレコート剤P′を再送配管25Aを通じ再送して第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bから噴出させる再送剤使用運転(図中破線の矢印)に加えて、図中一点鎖線の矢印で示す如く、第2受入ホッパ14Bに受け入れた使用済プレコート剤P′を第2循環再送配管30を通じ再送して再び第2ノズルグループのプレコート剤ノズル11Bから噴出させる第2循環再送運転も行えるようにしてある。
第2循環再送配管30からは、第2受入ホッパ14Bに受け入れた使用済プレコート剤P′を回収部である回収タンク29に搬送する回収配管28を分岐してあり、その分岐部には回収側三方弁Vrを介装してある。
この回収側三方弁Vrは、第2循環再送配管30を通じたプレコート剤ノズル11Bへの使用済プレコート剤P′の再送をON/OFF操作する第2循環再送発停手段を給送側三方弁Vsとともに構成し、また、回収配管28を通じた回収タンク29への使用済プレコート剤P′の回収搬送をON/OFF操作する回収搬送発停手段を構成する。
また、第2循環再送配管30には、使用済プレコート剤P′に対する搬送用空気A′を第2循環再送配管30の上流側端部に供給する循環再送兼回収用のファン27Bを接続してあり、第2循環再送配管30を通じて使用済プレコート剤P′をプレコート剤ノズル11Bに再送する第2循環再送運転(図中一点鎖線の矢印)及び、回収配管28を通じて使用済プレコート剤P′を回収タンク29に搬送する回収運転(図中二点鎖線の矢印)のいずれにおいても、使用済プレコート剤P′を循環再送兼回収用ファン27Bから供給される搬送用空気A′に載せて搬送する。
なお、上記した第2実施形態の塗料ミスト捕集設備については、図11において破線で示す如く、第1フィルタ装置5Aの第1受入ホッパ14Aに受け入れた使用済プレコート剤P′を再び第1フィルタ装置5Aに装備した第1ノズルグループのプレコート剤ノズル11Aに再送する第1循環再送配管31を装備してもよい。
この第1循環再送配管31は、再送配管25Aから分岐して搬送配管23における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間、又は、搬送配管23における最も下流側の分岐管部とプレコート剤ノズル11Aとの間で搬送配管23に接続することで、対応する第1ノズルグループのプレコート剤ノズル11Aに連通させてある。
また、再送配管25Aにおける第1循環再送配管31の分岐部、及び、搬送配管23における第1循環再送配管31の接続部の夫々には、三方弁Vrr,Vssを介装してあり、これら三方弁Vrr,Vssは、第1循環再送配管31を通じたプレコート剤ノズル11Aへの使用済プレコート剤P′の循環再送をON/OFF操作する第1循環再送発停手段を構成する。
つまり、この配管構造を採ることにより、第1フィルタ装置5Aでは、搬送配管23を通じて搬送する新鮮プレコート剤Pを第1ノズルグループのプレコート剤ノズル11Aから噴出させる前記新剤使用運転に加えて、第1受入ホッパ14Aに受け入れた使用済プレコート剤P′を第1循環再送配管31を通じ再送して再び第1ノズルグループのプレコート剤ノズル11Aから噴出させる第1循環再送運転も行えるようにする。
この場合、再送配管25Aを通じて使用済プレコート剤P′を再送する再送剤使用運転、及び、第1循環再送配管31を通じて使用済プレコート剤P′を再送する第1循環再送運転のいずれにおいても、再送配管25Aに接続した再送用ファン27Aから供給される搬送用空気A′に載せて使用済プレコート剤P′を搬送する。
また、上記した第2実施形態の塗料ミスト捕集設備については、第2フィルタ装置5Bに装備する第2循環再送配管30を省略し、第2フィルタ装置5Bの第2受入ホッパ14Bに受け入れた使用済プレコート剤P′はプレコート剤ノズル11Bに再送することなく回収配管28を通じて回収タンク29に回収するようにしてもよい。
〔別実施形態〕
次に別の実施形態を列記する。
上述の第2実施形態で示したプレコート剤配管の配管構成を発展させたものとして、再送配管25Aで関係付ける第1フィルタ装置5Aと第2フィルタ装置5Bとの装置対を複数対設けるようにしてもよい。
また、その場合、第1フィルタ装置5Aと第2フィルタ装置5Bとからなる装置対の複数対を、前段の装置対における第2フィルタ装置5Bが後段の装置対における第1フィルタ装置5Aとなる前後段関係にして直列状態に連ねる構成を採るようにしてもよい。
即ち、この構成では、複数のプレコート剤ノズル11を第1ノズルグループと第2ノズルグループとにグループ分けする構成において、第1ノズルグループと第2ノズルグループとからなるグループ対の複数対を、前段のグループ対における第2ノズルグループが後段のグループ対における第1ノズルグループとなる前後段関係にして直列状態に連ねた構成になる。
導風路の上壁部に滞留用凹部12を設けて、この滞留用凹部12の奥部内面に向けてプレコート剤ノズル11からプレコート剤を噴出する場合、滞留用凹部12はフィルタ装置5における流入口10の上壁部に設けるのに限らず、被処理ガスEAの導風路におけるその他の箇所の上壁部に設けてもよい。
また、横幅方向視で下向きに開口して横幅方向へ連続に延びる滞留用凹部12の具体的断面形状や細部構造なども前述の実施形態で示した断面形状や細部構造に限らず、種々の形状変更や構造変更が可能である。
プレコート剤P,P′の搬送に用いる搬送用ガスA,A′としては、外気や温湿度調整した空気あるいは不活性ガスなど種々のガスを用いることができる。
本発明による粘着性物質捕集設備は塗料ミストの捕集に限らず、ガス中に含まれる種々の粘着性物質の捕集に用いることができ、また、使用するプレコート剤Pも捕集対象の粘着性物質や使用するフィルタの種別などに応じて各種の粉体状物質を使用することができる。
本発明はガス中における粘着性物質の捕集が必要な各種分野において利用することができる。
EA 被処理ガス
8 フィルタ
10 導風路
P,P′ プレコート剤
11 プレコート剤ノズル
21 新剤供給部
23 搬送配管
P′ 使用済プレコート剤
14 除去剤受入部
P 新鮮プレコート剤
25 再送配管
K4 上流側の分岐管部
K6 下流側の分岐管部,最下流側の分岐管部
Vs 搬送発停手段
Vr,Vs 再送発停手段
29 回収部
28 回収配管
Vr 回収搬送発停手段
A′ 搬送用ガス
27 再送兼回収用の送気手段
8A 第1フィルタ部
8B 第2フィルタ部
11A 第1ノズルグループのプレコート剤ノズル
11B 第2ノズルグループのプレコート剤ノズル
14A 第1除去剤受入部
14B 第2除去剤受入部
25A 再送配管
31 第1循環再送配管
30 第2循環再送配管
12 滞留用凹部

Claims (10)

  1. 被処理ガスに含まれる粘着性物質を捕集するフィルタと、
    このフィルタに被処理ガスを導く導風路に配置されて、この導風路を通過する被処理ガスに対して粉体状のプレコート剤を噴出する複数のプレコート剤ノズルと、
    プレコート剤を新剤供給部から前記プレコート剤ノズルに搬送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる搬送配管と、
    前記フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を受け入れる除去剤受入部とを備えるとともに、
    この除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる再送手段を備えている粘着性物質捕集設備であって、
    前記搬送配管が、前記新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤を配管中における分岐管部での分流により複数の前記プレコート剤ノズルに対して並列的に分配する分岐配管構造であるのに対し、
    前記再送手段を構成するのに、
    複数の前記プレコート剤ノズルを複数のノズルグループにグループ分けし、
    前記除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送する再送配管を前記ノズルグループ毎に設け、
    これらノズルグループ毎の再送配管を、前記搬送配管における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部との間、又は、前記搬送配管における最も下流側の分岐管部と前記プレコート剤ノズルとの間で前記搬送配管に接続して、対応するノズルグループの前記プレコート剤ノズルに連通させてある粘着性物質捕集設備。
  2. 前記搬送配管を通じた新鮮プレコート剤の搬送をON/OFF操作する搬送発停手段を設けるとともに、
    前記再送配管を通じた使用済プレコート剤の再送をON/OFF操作する再送発停手段を設けてある請求項1記載の粘着性物質捕集設備。
  3. 前記除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を回収部に搬送する回収配管を設けるとともに、
    この回収配管を通じた使用済プレコート剤の前記回収部への回収搬送をON/OFF操作する回収搬送発停手段を設けてある請求項1又は2に記載の粘着性物質捕集設備。
  4. 前記回収配管を前記再送配管から分岐し、
    使用済プレコート剤に対する搬送用ガスを前記再送配管の上流側端部に供給する再送兼回収用の送気手段を設けてある請求項3記載の粘着性物質捕集設備。
  5. 被処理ガスに含まれる粘着性物質を捕集するフィルタと、
    このフィルタに被処理ガスを導く導風路に配置されて、この導風路を通過する被処理ガスに対して粉体状のプレコート剤を噴出する複数のプレコート剤ノズルと、
    プレコート剤を新剤供給部から前記プレコート剤ノズルに搬送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる搬送配管と、
    前記フィルタから除去された粘着性物質混じりの使用済プレコート剤を受け入れる除去剤受入部とを備えるとともに、
    この除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記プレコート剤ノズルに再送して前記プレコート剤ノズルから噴出させる再送手段を備えている粘着性物質捕集設備であって、
    前記再送手段を構成するのに、
    前記フィルタを第1フィルタ部と第2フィルタ部とに区分けし、
    複数の前記プレコート剤ノズルを、前記第1フィルタ部に導く被処理ガスに対してプレコート剤を噴出する第1ノズルグループと、前記第2フィルタ部に導く被処理ガスに対してプレコート剤を噴出する第2ノズルグループとにグループ分けするとともに、
    前記除去剤受入部を、前記第1フィルタ部から除去された使用済プレコート剤を受け入れる第1除去剤受入部と、前記第2フィルタ部から除去された使用済プレコート剤を受け入れる第2除去剤受入部とに分割し、
    前記搬送配管は、前記新剤供給部から供給される新鮮プレコート剤を前記第1ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに搬送する構成にし、
    前記第1除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を前記第2ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに再送する再送配管を設けてある粘着性物質捕集設備。
  6. 前記第1フィルタ部から除去されて前記第1除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤をその第1ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに再び再送する第1循環再送配管を設けてある請求項5記載の粘着性物質捕集設備。
  7. 前記第2フィルタ部から除去されて前記第2除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤をその第2ノズルグループの前記プレコート剤ノズルに再び再送する第2循環再送配管を設けてある請求項5又は6記載の粘着性物質捕集設備。
  8. 前記第2フィルタ部から除去されて前記第2除去剤受入部に受け入れた使用済プレコート剤を回収部に搬送する回収配管を設けるとともに、
    この回収配管を通じた使用済プレコート剤の前記回収部への回収搬送をON/OFF操作する回収搬送発停手段を設けてある請求項5〜7のいずれか1項に記載の粘着性物質捕集設備。
  9. 前記第1ノズルグループと前記第2ノズルグループとからなるグループ対の複数対を、前段の前記グループ対における前記第2ノズルグループが後段の前記グループ対における前記第1ノズルグループとなる前後段関係にして直列状態に連ねてある請求項5〜8のいずれか1項に記載の粘着性物質捕集設備。
  10. 前記プレコート剤ノズルの配置部において前記導風路の上壁部に、導風路横幅方向視で下向きに開口し、かつ、導風路横幅方向に連続して延びる滞留用凹部を形成し、
    前記プレコート剤ノズルは、プレコート剤を搬送用ガスとともに前記滞留用凹部の奥部内面に向けて噴出させる姿勢で導風路横幅方向における所定箇所に配置してある請求項1〜9のいずれか1項に記載の粘着性物質捕集設備。
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