JP2013159070A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクエンド後の長期間放置により記録ヘッドのノズルにインクが固着するリスクを回避する。
【解決手段】画像形成制御手段130が駆動手段133を制御し、記録ヘッド24にサブタンク26から供給されるインクを吐出させて記録媒体に画像を形成し、そのサブタンク26にインクカートリッジによるメインタンク9からインクを補給させる。そのインクカートリッジ9内のインクのエンド状態を第1検知手段131が検知すると、それを表示手段82に表示させ、その後、操作手段81から緊急画像形成の指示を受けた場合に、サブタンク26内に残存するインクで緊急画像形成を実施するが、その緊急画像形成を最初に実施する際に、その開始時刻を記憶しておき、その後再び緊急画像形成の指示を受けたとき、その時の現在時刻と記憶している開始時刻との差が所定時間以上であった場合には、緊急画像形成を実施しない。
【選択図】 図5

Description

この発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、特にインクジェット方式の画像形成装置に関する。
インクジェット方式の画像形成装置は、インクを吐出する複数のノズルが高密度に形成された小型の記録ヘッド(印字ヘッド)を用いて、記録紙等の記録媒体にインクを吐出して、高精細な画像を形成することができるインクジェット記録装置である。
また、小型の記録ヘッドを複数配置して各記録ヘッドから異なる色のインクを吐出させることによって、容易にカラー画像を形成することもできる。
インクジェット方式の画像形成装置は、このような利点を有するので、業務用や家庭用のプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等、種々の画像出力装置に用いられている。
このような従来のインクジェット方式の画像形成装置では、一般に、装置本体に着脱可能に装着され、それぞれ各色のインクを収容するインクカートリッジによるインクタンクから、キャリッジに取り付けられた各色の記録ヘッドに各色のインクを供給する。
そして、そのインクタンク(インクカートリッジ)内のインクがなくなるとインクエンドを表示して、ユーザにインクカートリッジの交換を促し、その後、新たなインクカートリッジに交換されるまで画像形成動作を停止する。
しかし、このようなインクジェット方式の画像形成装置では、インクエンドが表示された際に、ユーザが交換用のインクカートリッジを所有していない場合には、交換用のインクカートリッジを入手するまで、全く画像形成(印刷)を行うことができないという問題があった。
そこで、特許文献1に記載されているインクジェット方式の画像形成装置では、各色のインクをそれぞれ収容するインクカートリッジによるメインタンクと、キャリッジに搭載された各色用のサブタンクとを設け、その各メインタンクから各サブタンクにインクを供給し、その各サブタンクから各記録ヘッドに各色のインクを供給するようにしている。
そして、メインタンク(インクカートリッジ)内のインクがなくなるとインクエンドを表示して、ユーザにインクカートリッジの交換を促すが、その後ユーザが所定の操作によって画像形成の継続を選択した場合には、サブタンク内のインクを使用して緊急画像形成をすることを可能にしている。
しかしながら、このようにメインタンク(インクカートリッジ)内のインクがなくなってインクエンドを表示した後も、サブタンク内のインクで緊急画像形成が可能なインクジェット方式の画像形成装置においても、インクエンド状態で長期間放置されてしまう可能性があり、それによって記録ヘッドのノズルにインクが固着してしまうリスクがあるという問題があった。
この発明は、上述したようなインクジェット方式の画像形成装置において、インクエンド表示後に、サブタンク内のインクでの緊急画像形成が可能な状態を継続している状況において、インクエンド後の長期間放置により記録ヘッドのノズルにインクが固着するリスクを回避することを目的とする。
この発明による画像形成装置は、記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成する機構と、その記録ヘッドに供給するインクを保持するサブタンクと、そのサブタンクに供給するインクを保持する着脱可能なインクカートリッジと、そのインクカートリッジ内のインクのエンド状態を検知する検知手段と、その検知手段によって上記インクカートリッジ内のインクがエンド状態であることを検知したときにそれを表示する表示手段と、上記検知手段によってインクカートリッジ内のインクがエンド状態であることを検知した後に、画像形成を継続する緊急画像形成の指示を受けた場合に、上記サブタンク内に残存するインクで緊急画像形成を実施させる制御手段とを備えた画像形成装置である。
そして、上記の目的を達成するため、上記制御手段が上記緊急画像形成を最初に実施させる際に、その開始時刻を取得して記憶する手段と、その最初の緊急画像形成が完了した後、上記インクカートリッジ内のインクがエンド状態のままで緊急画像形成の指示を受けたとき、その時の現在時刻を取得する手段と、その取得した現在時刻と上記開始時刻との差が所定時間以上になった場合には、上記サブタンク内に残存するインクでの緊急画像形成を実施しないと判断する手段とを有することを特徴とする。
この発明によれば、インクジェット方式の画像形成装置において、インクカートリッジ内のインクがエンド状態になった後も、サブタンク内のインクでの緊急画像形成を可能にするが、その状態で長期間放置されることにより記録ヘッドのノズルにインクが固着して回復不能になるリスクを回避することができる。
この発明による画像形成装置の一実施形態であるインクジェットプリンタを前方側から見た外観斜視図である。 同じくそのインクジェットプリンタ内の機構部を示す側断面図である。 同じくその要部の平面図である。 同じくそのインクジェットプリンタにおける制御部及びその制御系の構成例を示すブロック図である。 同じくそのインクジェットプリンタによるこの発明に係わる機能を説明するための機能ブロック図である。
図1〜図5に示したインクジェットプリンタによる画像形成処理の第1実施例の流れを示すフローチャートである。 同じくその画像形成処理の第2実施例の流れを示す図6の右半部に相当するフローチャートである。 同じくその画像形成処理の第3実施例の流れを示す図6の右半部に相当するフローチャートである。 同じくその画像形成処理の第4実施例の流れを示すフローチャートである。 図6〜図9におけるステップS8,S9及びS14,S15の部分に代わるフローチャートである。
インクエンドで緊急画像形成が可能な場合の図1の表示器18による表示例を示す図である。 インクエンドで緊急画像形成が可能な場合のホスト装置のディスプレイによる表示例を示す図である。 インクエンドで緊急画像形成が可能な残り時間を表示する場合の図1の表示器18による表示例を示す図である。 インクエンドで緊急画像形成が可能な残り時間を表示する場合のホスト装置のディスプレイによる表示例を示す図である。
インクエンドで時間超過のため緊急画像形成が不可能な場合の図1の表示器18による表示例を示す図である。 インクエンドで時間超過のため緊急画像形成が不可能な場合のホスト装置のディスプレイによる表示例を示す図である。 完全インクエンドで緊急画像形成が不可能な場合の図1の表示器18による表示例を示す図である。 完全インクエンドで緊急画像形成が不可能な場合のホスト装置のディスプレイによる表示例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔一実施形態であるプリンタの概略構成〕
図1は、この発明による画像形成装置の一実施形態であるインクジェットプリンタ(「インクジェット記録装置」とも称す)を前方側から見た外観斜視図である。
このインクジェットプリンタ(以下単に「プリンタ」と云う)は、装置本体1と、その装置本体1にそれぞれ着脱自在に装着される給紙トレイ2及び排紙トレイ3とを備えている。
給紙トレイ2には、インク滴によって文字や図形等の画像を形成し得る記録媒体として、一般に用紙を積載して収納する。排紙トレイ3上には、画像が記録(形成)された記録媒体である用紙をストックする。また、装置本体1の上部には、内部の機構部を覆う上カバー4を開閉可能に設けている。
この装置本体1の上面を形成する上カバー4の表面は略平坦な面に形成し、さらに、上カバー4の中央部には、内部の機構部を外部から視認することができる透明又は半透明の部材からなる窓部材5を取り付けている。
また、装置本体1の前カバーで形成される前面6は、上カバー4の前端部から斜め下後方に向かって傾斜している形状にしている。したがって、装置本体1の上面を広く活用することができる。
さらに、装置本体1の前面6の一端部側(給紙トレイ2の側方)には、前面6から装置本体1の前方側に突き出し、上カバー4よりも低くなったカートリッジ装填部7を有している。そのカートリッジ装填部7の上面には、後述する各種の操作ボタンや、液晶ディスプレイ(LCD)による表示器18などを設けた操作表示部8を備えている。
このカートリッジ装填部7には、色の異なる記録液(インク)、例えば、黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ9k,9c,9m,9y(以下、色を区別しないときは総称して「インクカートリッジ9」という)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能にしている。
インクカートリッジ9k,9c,9m,9yには、それぞれのインクに係る各種の情報であるインク情報を格納するIDチップ(図示を省略)を備えている。
また、このカートリッジ装填部7の前面側には、インクカートリッジ9を着脱するときに開く前カバー10を開閉可能に設けている。各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yは、縦置き状態で横方向に並べて装填される。
そして、前カバー10は、閉じた状態でカートリッジ装填部7内に装填されている各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yを外部から視認することができるように、全体が透明又は半透明の部材で形成されている。
なお、各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yを外部から視認することができれば、前カバー10の一部だけが透明又は半透明の部材で形成されていてもよい。
また、操作表示部8には、各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色(黒、シアン、マゼンタ、及びイエロー)の残量表示部11k,11c,11m,11y(以下、色を区別しないときは「残量表示部11」という。)を配置している。
この残量表示部11は、例えば対応するインクカートリッジ9に収容されたインクの色と同じ色(但し黒インクに対しては例えば白色)で発光するLEDで構成し、例えば、点滅でインクニアーエンドを、点灯でインクエンドを表示する。
また、残量表示部11の平面形状は液滴形状(涙形状)として、インクに関係する表示であることをユーザがイメージで認識できるようにするとよい。
なお、後述するように、各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yのインク残量及びインクエンドを表示器18に表示するようにした場合には、上記残量表示部11を省略してもよい。
なお、操作表示部8には、電源ボタン12、緊急画像形成を指示するための緊急印刷ボタン13、キャンセルボタン14等も配置している。また、上記残量表示部11、電源ボタン12、緊急印刷ボタン13、及びキャンセルボタン14の近傍には、ユーザが認識できるようにそれぞれ「インク残量表示」、「電源」、「緊急印刷」、「キャンセル」の各文字も付記するとよい。
給紙トレイ2は、用紙を収納(スタック)するトレイ本体と、このトレイ本体の上部を覆う透明又は半透明の部材からなるトレイカバーとを備えている。
そして、給紙トレイ2のトレイ本体の前面壁部にはスタックされた用紙を視認することができるための覗き窓15を形成している。この覗き窓15は切欠部で形成するとよい。
また、給紙トレイ2のトレイカバーの横方向(図1では用紙送り方向に直交する左右方向)の中央部前面側には排紙トレイ3を下側から支えるトレイ支え部16を立ち上げて設けている。
これによって、大きなサイズ、例えばA3サイズの用紙を使用する場合の排紙スタック性を向上することができる。
さらに、給紙トレイ2のトレイカバーの横方向の両端部には、用紙送り方向に沿ってリブ17を形成している。
このように、排紙トレイ3の下側に位置する給紙トレイ2のトレイカバー上にリブ17を設けることによって、排紙トレイ3に排紙される用紙の両端部が下方向に撓んだ場合でも、リブ17によって横方向へのズレを規制することができる。
〔プリンタの機構部の説明〕
次に、このプリンタの機構部の一例を説明する。
図2は、図1に示したプリンタ内の機構部を示す側断面図であり、その断面を図1における左側から見た図であって、給紙トレイ2と排紙トレイ3は破断して一部分だけ示している。図3は、図1及び図2に示したプリンタの機構部の要部を示す平面図である。
このプリンタの機構部は、図3に示すフレーム20を構成する左右の側板20a,20bに横架したガイド部材であるガイドロッド21と図2に示すステー22とで、キャリッジ23を図1に示した装置本体1内に保持している。そのキャリッジ23は、後述する主走査モータとタイミングベルト機構等によって、図3に矢示Xで示す主走査方向に移動走査される。
このキャリッジ23には、前述したように、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド24を、それぞれ複数のノズルによるノズル列を主走査方向と直交する方向(副走査方向)に配列して、その各インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
その記録ヘッド24は、例えば、図3に示すように、黒(K)のインク滴を吐出する記録ヘッド24k、シアン(C)のインク滴を吐出する記録ヘッド24c、マゼンタ(M)のインク滴を吐出する記録ヘッド24m、及びイエロー(Y)のインク滴を吐出する記録ヘッド24yとで構成されている。色を区別しないときは総称して「記録ヘッド24」という。
記録ヘッド24を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものを使用できる。
しかし、記録ヘッドの構成は上述した例に限られるものではなく、一つまたは複数の色のインク滴を吐出する一つまたは複数のノズル列を有する記録ヘッドを、一つまたは複数用いて構成することができる。
この記録ヘッド24にはドライバICを搭載しており、図1乃至図3では図示を省略した制御部との間で、図3のハーネス(フレキシブルプリントケーブル)25を介してデータのやり取りが可能に接続されている。
また、キャリッジ23には、記録ヘッド24に各色のインクを供給するための各色のインクを保持するサブタンク26を搭載している。
そのサブタンク26は、例えば、図3に示すように、黒(B)インクのサブタンク26k、シアン(C)インクのサブタンク26c、マゼンタ(M)インクのサブタンク26m、及びイエロー(Y)インクのサブタンク26yの4つから構成されている。色を区別しないときは総称して「サブタンク26」という。
この各色のサブタンク26には、図3に示すように、前述したカートリッジ装填部7に装着された各色のインクを保持するインクカートリッジ9k,9c,9m,9yから、各色用のインク供給チューブ27を介して各色のインクがそれぞれ補充供給される。この実施例では、このカートリッジ装填部7に着脱可能な各色のインクカートリッジ9k,9c,9m,9yがメインタンクである。
なお、このカートリッジ装填部7には、各インクカートリッジ9内のインクを送液するための供給ポンプユニット28が設けられている。また、インク供給チューブ27は這い回しの途中で、フレーム20を構成する後板20cにホルダ29を用いて固定保持されている。さらに、そのインク供給チューブ27はキャリッジ23上でも、固定リブ30を用いて固定されている。
一方、図2に示すように、給紙トレイ2の用紙積載部(昇降板)31上に積載した用紙Pを給紙するための給紙部として、矢示方向に回転して用紙積載部31から用紙Pを1枚ずつ給送する給紙コロ(半月コロ)32と、その給紙コロ32に対向する摩擦係数の大きな部材からなる分離パッド33とを備えている。その分離パッド33は、給紙コロ32側に押し付けられている。
そして、この給紙部から1枚ずつ分離されて給紙される用紙Pを記録ヘッド24の下方へ送り込むための搬送部として、用紙Pを静電吸着して記録ヘッド24に対向する位置で搬送するための搬送ベルト34を備えている。さらに、給紙部からガイド35を介して送られる用紙Pを搬送ベルト34との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ36と、図2において略鉛直上方に送られる用紙Pを略90°方向転換させて、搬送ベルト34上に倣わせるための搬送ガイド37と、押さえ部材38で搬送ベルト34側に押付けられた先端加圧コロ39も備えている。
また、搬送ベルト34の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ40を備えている。
ここで、搬送ベルト34は無端状であり、搬送ローラ41とテンションローラ42との間に掛け渡され、後述する副走査モータによって搬送ローラ41が矢示方向に回転されることにより、図3に矢示Yで示す副走査方向に周回移動(以下「回動」と云う)する。
この搬送ベルト34は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の純粋な樹脂材、例えば、ETFE(熱可塑性フッ素樹脂)ピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(例えば、中抵抗層又はアース層)とを有している。
一方、図2に示す帯電ローラ40は、搬送ベルト34の表面を帯電させるための帯電手段であり、搬送ベルト34の表層に接触して、搬送ベルト34の回動に従って連れ回り(従動回転)する。さらに、搬送ベルト34に対して加圧力を与えるように、その軸の両端に所定の押圧力をかけている。
また、搬送ローラ41はアースローラの役目も担っており、搬送ベルト34の中抵抗層(裏層)と接触しており、それを接地する。
また、搬送ベルト34の裏側には、記録ヘッド24による印刷領域に対応してガイド部材43を配置している。
このガイド部材43は、上面が搬送ベルト34を支持する2つのローラ(搬送ローラ41とテンションローラ42)に共通の外接線よりも記録ヘッド24側に突出している。
これにより、搬送ベルト34は印刷領域ではガイド部材43の上面によって押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
さらに、記録ヘッド24で記録された用紙Pを排紙するための排紙部として、搬送ベルト34から用紙Pを分離するための分離爪52と、排紙ローラ53及び排紙コロ54とを備え、排紙ローラ53の下方に排紙トレイ3を備えている。
ここで、排紙ローラ53と排紙コロ54との間から排紙トレイ3までの高さは、排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には、両面給紙ユニット44が着脱自在に装着されている。
この両面給紙ユニット44は、両面印刷時に、搬送ベルト34の逆方向回転で戻される用紙を取り込んで反転させ、再度先端加圧コロ39と搬送ベルト34との間に給紙する機能を有する。
また、この両面給紙ユニット44の上面には、手差しの用紙を給紙するための手差し給紙部45が設けられている。
一方、図3に示すように、キャリッジ23の走査方向の一方側(右側)の非印字領域には、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するための図3の維持回復機構部46を配置している。
この維持回復機構部46には、記録ヘッド24の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)47a〜47d(区別しないときは「キャップ47」と総称する)と、そのノズル面を拭取る(ワイピングする)ためのブレード部材であるワイパーブレード48と、増粘したインクを排出するために、記録に寄与しないインク滴を吐出させる空吐出を行うときのインク滴を受ける空吐出受け49などを備えている。
ここでは、キャップ47aを吸引及び保湿用キャップにし、他のキャップ47b〜47dは保湿用キャップのみにしている。
また、キャリッジ23の走査方向の他方側(図3では左側)の非印刷領域には、記録中などに増粘したインクを排出するために、記録に寄与しないインク滴を吐出させる空吐出を行うときのインク滴を受ける空吐出受け50を配置している。この空吐出受け50には記録ヘッド24のノズル配列方向に沿った開口部51を設けている。
このように構成したこの実施形態のプリンタにおいては、図2に示した給紙トレイ2から用紙Pが1枚ずつ分離給紙され、その用紙Pがガイド35によって同図中で略鉛直上方に案内され、さらに搬送ベルト34とカウンタローラ36との間に挟まれて搬送される。その後、先端を搬送ガイド37で案内されて、先端加圧コロ39で搬送ベルト34に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図4によって後述する制御部によって、ACバイアス供給部から帯電ローラ40に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返す交番電圧が印加され、搬送ベルト34が交番する帯電電圧パターン、すなわち、回動方向である副走査方向に、プラスとマイナスの電荷が所定の幅で帯状に交互に生じたものとなる。
このプラスとマイナスに交互に帯電した搬送ベルト34上に用紙Pが給紙されると、その用紙Pにも静電誘導によって、搬送ベルト34の帯電極性と反対極性のプラスとマイナスに交互に帯電が生じる。そのため、用紙Pが搬送ベルト34に静電引力によって吸着されると共に、相対的な位置ずれが生じることなく、その搬送ベルト34の回動によって用紙Pが副走査方向に正確に搬送される。
そこで、キャリッジ23を主走査方向へ移動させながら、画像信号に応じて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙Pにインク滴を吐出してノズル数に応じた複数行分の画像を記録し、その用紙Pを所定量搬送した後、次の複数行の記録を行う。
そして、記録終了信号又は用紙Pの後端が記録領域の副走査端に達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙Pを排紙トレイ3に排紙する。
また、印刷(記録)待機中はキャリッジ23は維持回復機構部46側に移動されて、キャップ47で記録ヘッド24がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインクの乾燥によるインクの吐出不良を防止する。
さらに、キャップ47で記録ヘッド24をキャッピングした状態で、図示を省略した吸引ポンプによってノズルからインクを吸引(これを「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘したインクや気泡を排出する回復動作を行う。
また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これらによって、記録ヘッド24の安定した吐出性能を維持する。
〔プリンタの制御部の説明〕
次に、このインクジェットプリンタにおける制御部(コントローラ)及びその制御系の構成例を図4によって説明する。
制御部100は、上述したプリンタ全体の制御を司る制御手段であり、中央処理装置であるCPU101、プログラム及び固定データを格納するメモリであるROM102、画像データ等のデータメモリであるRAM103、不揮発性メモリであるNVRAM104、ホストインタフェース(ホストI/F)105、入出力部(I/O)106等からなるマイクロコンピュータを備えている。このCPU101を主とするマイクロコンピュータは、後述するこの発明に関する判断や処理等も行う。
さらに、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他プリンタ全体を制御するための入出力信号を処理する特定用途用集積回路であるASIC107を備えている。ホストI/F105は、印刷データ(画像形成ジョブデータ)を送信するパーソナルコンピュータ等のホスト装置とのデータ信号の送受を行う。
これらの各部は、CPUバス110によって相互にデータや信号の遣り取りが可能に接続されている。また、図1に示した操作表示部8もCPUバス110に接続されている。
さらに、CPUバス110に接続された制御用バス120に、駆動波形生成部121と、ヘッドドライバ122と、主走査モータ駆動部123と、副走査モータ駆動部124と、ACバイアス供給部125と、現在時刻を取得するためのリアルタイムクロック(RTC)60とが接続されている。これらの各部は、いずれもCPU101によって制御されて動作する。リアルタイムクロック60は、年月日を含む現在の時刻を示す情報を出力するデジタル電子時計に相当する。
なお、図3に示した維持回復機構部46の動作を制御する部分は、ここでは図示を省略している。
リニアエンコーダ63は、主走査モータ61によって移動されるキャリッジ23の移動量及び移動速度に応じた検知信号を出力し、ホイールエンコーダ64は、副走査モータ62によって回動される搬送ベルト34の移動量及び移動速度に応じた検知信号を出力する。
この制御部100は、ホスト装置のプリンタドライバから印刷データ等を通信ケーブルあるいはネットワークを介してホストI/F105によって受信する。ホスト装置は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取装置、あるいはデジタルカメラなどの撮像装置など、このプリンタに画像形成(印刷)をさせる装置である。
ホストI/F105が印刷データ等を受信すると、CPU101がホストI/F105に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC107によって必要な画像処理及びデータの並び替え処理等を行い、その画像データ(ドットパターンデータ)をクロック信号に同期してヘッドドライバ122にシリアルデータで出力する。
なお、画像を出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM102にフォントデータを格納しておいて、このプリンタの制御部100で行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開して、このプリンタの制御部100に転送するようにしてもよい。ここでは、プリンタドライバで行うようにしている。
駆動波形生成部121は、ROM102に格納されてCPU101で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1つの駆動パルスあるいは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ122に対して出力する。
ヘッドドライバ122は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、そのレジスト値をラッチするラッチ回路と、そのラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、そのレベルシフタでON/OFFが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含む。
そして、そのアナログスイッチアレイのON/OFFを制御することによって、駆動波形生成部121から与えられる駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド24の圧力発生手段に印加する。それによって、記録ヘッド24を駆動して所要のインク滴を吐出させる。
主走査モータ駆動部123は、主走査モータ61を駆動してキャリッジ23を主走査方向へ往復移動させる。
副走査モータ駆動部124は、副走査モータ62を駆動して、図2及び図3に示した搬送ローラ41を回転させ、搬送ベルト34を前述したように用紙を副走査方向へ間欠的に搬送し得るように回動させる。
ACバイアス供給部125は、帯電ローラ40に対して供給するACバイアスのON/OFF制御を行うことによって、搬送ベルト34上の帯電パターンを制御し、搬送ベルト34を帯電させて用紙を静電吸着可能にする。
〔この発明に係わる機能説明〕
次に、この実施形態のプリンタによるこの発明に係わる機能を、図5に示す機能ブロック図によって説明する。図5において、図1及び図3と対応する部分には同一の符号を付している。
図5において、画像形成制御手段130は、図4に示した制御部100の駆動波形生成部121とヘッドドライバ122を除く各部に相当し、駆動手段133が駆動波形生成部121とヘッドドライバ122に相当する。
そして、画像形成制御手段130によって駆動手段133を前述したように画像データに応じて制御し、駆動手段133が各記録ヘッド24k,24c,24m,24y(総称して記録ヘッド24)を駆動して、K,C,M,Yの各サブタンク26k,26c,26m,26y(総称してサブタンク26)内に保持する各色のインクを選択的に吐出させる。
画像形成制御手段130はまた、図4に示した主走査モータ61、副走査モータ62、及び帯電ローラ40等も制御し、キャリッジ23を主走査方向へ移動させ、用紙を副走査方向へ搬送して、その用紙に各色のインクによるカラー画像を形成する。
K,C,M,Yの各メインタンク9k,9c,9m,9y(総称してメインタンク9)は、図1及び図3に示したインクカートリッジ9k,9c,9m,9y(総称してインクカートリッジ9)であるが、以下の説明ではメインタンクとも称す。
第1検知手段131は、K,C,M,Yの各インクカートリッジであるメインタンク9k,9c,9m,9y内のインクエンド状態を検知する。この第1検知手段131が、インクカートリッジ内のインクのエンド状態を検知する検知手段である。
この第1検知手段131として、実際に物理的に各メインタンク9のインクエンドを検知するセンサを設けてもよいが、この実施形態では、図4に示したCPU101等によるソフト処理によって検知するようにしている。
例えば、各色のメインタンク9k,9c,9m,9y毎に、それぞれ新たにインクカートリッジが装填されたときにリセットされるソフトカウンタによって、画像形成時の各色別の画素(ドット)数を累積カウントする。そして、そのカウント値と1ドット当りのインク吐出量との積で算出されるインク使用量が、インクカートリッジ内の初期インク量に相当する量に達したときに、その色のメインタンク9のインクエンドと判断する。
インクカートリッジ装填時に、対応する色のサブタンク26内のインクが空の状態、あるいは後述する緊急画像形成に使用されて減少しており、画像形成開始前に初期補給した場合は、その初期補給した量だけインクエンドと判断する初期インク量の値を減らしておく。
第2検知手段132は、K,C,M,Yの各サブタンク26k,26c,26m,26y内のインクエンド状態を検知する。この第2検知手段132としても、実際に物理的に各サブタンク26内のインクエンド状態を検知するセンサを設けてもよいが、この実施形態では、やはり図4に示したCPU101等によるソフト処理によって検知するようにしている。
例えば、各サブタンク26k,26c,26m,26y毎にその中にインクが規定量だけ満たされたときにリセットされるソフトカウンタによって、画像形成時の各色別の画素(ドット)数を累積カウントする。そして、そのカウント値と1ドット当りのインク吐出量との積で算出されるインク使用量が所定量になる毎に、対応するメインタンク(インクカートリッジ)9からその所定量のインクを補給させ、そのカウント値をリセットする。
しかし、対応するメインタンク9がインクエンドになってサブタンク26にインクが補給されなくなると、そのサブタンク26に関するカウント値はリセットされなくなる。その後に、後述する緊急画像形成によってインクが使用されると、さらにカウント値が増加する。そして、そのカウント値がインクエンドの限界値に達すると、その色のサブタンクのインクエンドと判断する。
時間計測手段65は、後述する緊急画像形成を最初に開始したときからの時間を計測するための手段であり、図4におけるリアルタイムクロック60に相当する。
操作手段81は、図1に示した操作表示部8に設けた電源ボタン12、緊急印刷ボタン13、キャンセルボタン14等に相当し、緊急印刷ボタン13の押下操作によって、インクエンド状態でも画像形成を継続する緊急画像形成の指示をすることができる。
表示手段82は、その操作表示部8の残量表示部11k,11c,11m,11y及び/又は表示器18に相当し、第1検知手段によってメインタンク9のいずれかのインクがエンド状態になったことが検知されたときに、それを表示してインクカートリッジの交換を促すとともに、緊急画像形成が可能か否か等のメッセージも表示する。
この操作手段81及び表示手段82として、このプリンタに有線又は無線LAN等によって通信可能に接続され、印刷データを送信して画像形成を指示するパーソナルコンピュータ等のホスト装置におけるディスプレイ等の表示部とキーボードやポインティングデバイス等の操作部を利用することもできる。
このプリンタによる画像形成(印刷)は、制御手段である画像形成制御手段130が駆動手段133及び図2から図4に示した各部を制御して実行する。そして、駆動手段133が、図2、図3に示したキャリッジ23に搭載された各記録ヘッド24k,24c,24m,24yを駆動して、各サブタンク26k,26c,26m,26yから供給される各色のインクを選択的に吐出させることによって、記録媒体である用紙上にインク滴による画像を形成する。
このように画像形成をすることによって、各サブタンク26k,26c,26m,26y内のインクが消費され、それぞれ一定量消費されたことを第2検知手段132が検知すると、対応するメインタンク9k,9c,9m,9yから同じ色のインクを補給する。それによって、各メインタンク9k,9c,9m,9y内のインクも徐々に消費されていく。
その結果、メインタンク9k,9c,9m,9y内のいずれかのインクがエンド状態になると、第1検知手段131がインクエンドになったことを検知する。
それによって画像形成制御手段130は、画像形成中の用紙の画像を形成し終った時点で画像形成動作を停止して、表示手段82にインクエンドである旨を、どの色のインクがインクエンドであるかも分かるように表示する。例えば、図1に示した操作表示部8において、残量表示部11中のインクエンドになったインク色の残量表示部のLEDを点灯したり、LCDによる表示器18に文字や図形でインクエンドを表示する。
このようにインクエンドになったことが表示されると、通常はユーザがインクエンドになったインクカートリッジを交換する必要がある。しかし、ユーザが交換するインクカートリッジを所有しておらず、かつ、緊急性を有する画像形成であるために、画像形成の継続を所望する場合には、緊急画像形成を行えるようにする。
その場合、ユーザが操作手段81から、例えば前述した図1に示した操作表示部8における緊急印刷ボタン13を押すことによって、緊急画像形成をさせる指示を出すと、画像形成制御手段130は、サブタンク26k,26c,26m,26y内のインクを用いて画像形成を継続するように制御する。
このとき、メインタンク9内にもインクがある色のインクは、サブタンク26内のインクが消費されると順次補給されるが、メインタンク9がインクエンドの色のインクはサブタンク26内のインクが消費されても補給されないため、サブタンク26内に保持するインク量が次第に減少していく。
画像形成を行わないときには、キャリッジ23が図3に示した維持回復機構部46に対応するホームポジション(待機位置)に移動し、各記録ヘッド24k,24c,24m,24yのノズル面がキャップ部材47a〜47dによってキャッピングされ、空気に触れないようにして乾燥が防止される。
しかし、少なくとも1個のサブタンク26にメインタンク9からインクが補給されなくなるインクエンド状態で、長期間に亘って緊急画像形成が可能な状態を継続していると、サブタンク26内のインクが少ない状態で緊急画像形成時に記録ヘッド24のノズル面が空気に触れるために、ノズル内のインクが固着したり高粘度になったりして回復不能になる恐れがある。
そのため、このプリンタでは緊急画像形成が可能な時間を決めておき、最初に緊急画像形成を開始した時刻からその決められた所定時間が経過すると、サブタンク26内のインクを使用する緊急画像形成を実施できなくする。それによって、インクエンド状態での画像形成が長期間実施されるのを回避する。
〔画像形成処理の実施例〕
ここで、この発明による画像形成装置の一実施形態である図1〜図5によって説明したインクジェットプリンタによる画像形成処理の複数の実施例を、図6〜図10に示すフローチャートと、図11〜図18に示す表示例とによって詳細に説明する。
図6〜図10は、上述したプリンタの図5に示した画像形成制御手段130と、第1、第2検知手段131,132及び駆動手段133等に相当する、図4に示した制御手段である制御部100によって実行する画像形成処理の各実施例の流れを示すフローチャートである。これらの図において、同じ処理内容のステップには同一のステップ符号を付している。なお、図6における端子A同士は接続され、図7及び図8の端子Aは図6の左側の端子Aと接続されることを意味する。
図11、図13、図15及び図17は、図1の表示器18によるインクエンドの各種表示例を示す図であり、図12、図14、図16及び図18は、このプリンタを使用するホスト装置のディスプレイ(モニタ画面)によるインクエンドの各種表示例を示す図である。
〔第1実施例〕
まず、図6、図10に示すフローチャートと図11、図12及び図17、図18に示す表示例によって、このプリンタによる画像形成処理の第1実施例を説明する。
このプリンタにネットワーク等を介して接続されているパーソナルコンピュータ等のホスト装置のプリンタドライバから、印刷指令とそのジョブである印刷データを、このプリンタの図4に示した制御部100が受信すると、図6に示すフローチャートの処理を開始する。
まず、ステップS1でインクエンドか否かを判断する。それ以前にメインタンク9k,9c,9m,9yのいずれかがインクエンド状態になっていると、メモリにインクエンドが記憶されている。例えば、図4に示したNVRAM104にインクエンドフラグを立てておく。それをCPU101がチェックして、インクエンドか否かを判断する。
このステップS1でインクエンドであると判断すれば、右側のステップS10へ進むが、インクエンドではないと判断すれば、ステップS2へ進んでジョブの画像形成(印刷)を実行する。そして、1頁(用紙1枚)の画像形成が終る毎に第1検知手段131のソフトカウンタをチェックして、ステップS3でメインタンク9k,9c,9m,9yのいずれかのインクエンドを検知しているか否かを判断する。
インクエンドを検知していないと判断すると、ステップS4へ進んでジョブの画像形成が完了したか否かを判断し、完了していればこのフローチャートの処理を終了する。しかし、完了していなければステップS2へ戻って次の頁の画像形成を行う。このようにして、ジョブの画像形成が完了するまで、ステップS2からS3,S4を経てステップS2へ戻るループの処理を繰り返して、順次各頁の画像形成を実行する。
その途中でメインタンク9k,9c,9m,9yのいずれかがインクエンドになると、ステップS3でメインタンクでのインクエンドを検知していると判断して、ステップS5でインクエンド表示を行う。
それは、例えば図1に示した操作表示部8におけるLCDによる表示器18に、図11の(A)に示すように、インクカートリッジの交換を促す「インクヲコウカンシテクダサイ」のメッセージとともに、K,C,M,Yのどの色のインクがなくなったかを示すパターンを表示する。この例では、黒(K)インクがなくなったことを表示している。まだインクエンドでない色については、全て同じ正方形の黒又は各インク色のパターンを表示しているが、メインタンク9内のインク残量に比例して各バターンの高さを変えて、インク残量も表示することもできる。
また、図11の(B)に示すように、「キンキュウインサツカノウ」のメッセージを表示して、緊急印刷(緊急画像形成)が可能であることを知らせる。そのため、(A)の表示と(B)の表示を所定の周期で交互に行う。
あるいは、図1に示した操作表示部8における残量表示部11k,11c,11m,11yのうち、インクエンドになったインク色の残量表示部を点灯させてインクエンドを表示し、表示器18には図11の(B)に示した「キンキュウインサツカノウ」のメッセージだけを表示するようにしてもよい。
あるいはまた、印刷指令と印刷データを送信したホスト装置のディスプレイ(ステータスモニタ)に、図12に示すような表示を行わせることもできる。この例では、第1の表示部D1にインクエンドであることと、インクカートリッジを交換する際の操作箇所とを示す画像を表示する。そして、第2の表示部D2に、どの色のインクがなくなったのかを明示すると共に、他の色のインク残量も示すパターンを表示する。この例では、マゼンタ(M)のインクがなくなったことを表示している。
さらに、第3の表示部D3に、インクカートリッジの交換を促し、その交換手順を簡単に説明するとともに、サブタンクのインクにより緊急印刷が可能である旨のメッセージを表示する。そして、緊急印刷ボタンB1をクリック可能に表示する。
ステップS5でこのようなインクエンド表示を行った後、ステップS6で緊急画像形成の指示が出されたか否かを判断し、その指示が出されなければステップS5へ戻ってインクエンドの表示を継続する。緊急画像形成の指示は、例えば図1に示した操作表示部8における緊急印刷ボタン13が押されるか、図12に示したホスト装置のディスプレイの画面上の緊急印刷ボタンB1が、ポインティングデバイス等でクリックされると出される。
ステップS6で緊急画像形成の指示が出されたと判断すると、ステップS7へ進んで、緊急画像形成を開始した時刻を取得して記憶する。それは、図4に示したCPU101がリアルタイムクロック60から現在の時刻(月日も含む)の情報を取得して、NVRAM104に記憶させる。このステップS7の処理が、「制御手段が緊急画像形成を最初に実施させる際に、その開始時刻を取得して記憶する手段」に相当する。
その後ステップS8で、インクエンドになった色のインクはサブタンク26内のインクだけを使用して画像形成(緊急画像形成)を続行する。そして、1頁(1枚の用紙)の画像を形成する毎に、ステップS9でジョブの画像形成を完了したか否かを判断し、完了すればこのフローチャートの処理を終了する。しかし、完了していなければステップS8へ戻って、次の頁の画像形成を行う。このようにして、ジョブの画像形成を完了するまで、順次残りの各頁の画像形成を実行する。
一方、ステップS1でインクエンドであると判断してステップS10へ進んだ場合は、ステップS5と同様に、操作表示部8における表示器18又はホスト装置のディスプレイに、図11又は図12に示したようなインクエンド表示、すなわち、どの色のインクがなくなったかと緊急印刷が可能であることを知らせる表示を行う。
そして、ステップS11でステップS6と同様に緊急画像形成の指示が出されたか否かを判断し、その指示が出されなければステップS10へ戻ってインクエンドの表示を継続する。緊急画像形成の指示が出されると、ステップS12へ進んで現在時刻を取得して一次記憶する。それは、図4に示したCPU101がリアルタイムクロック60から現在の時刻(月日も含む)の情報を取得して、例えばRAM103に記憶させる。
このステップS12の処理が、「最初の緊急画像形成が完了した後、インクカートリッジ内のインクがエンド状態のままで緊急画像形成の指示を受けたとき、その時の現在時刻を取得する手段」に相当する。
次いで、ステップS13で現在時刻と緊急画像形成開始時刻との差を計算し、その差が予め設定されている所定時間である閾値以上か否かを判断する。その結果、その差が閾値以上でないと判断した場合にのみ、ステップS14に進んでインクエンドになっている色のインクはサブタンク26内のインクだけを使用して画像形成(緊急画像形成)を実行する。
なお、ステップS12で、現在時刻を取得すると同時に緊急画像形成開始時刻との差を計算してしまえば、現在時刻の情報を一時記憶する必要はなくなる。
そして、1頁(1枚の用紙)の画像を形成する毎に、ステップS15でジョブの画像形成が完了したか否かを判断し、完了していればこのフローチャートの処理を終了する。しかし、完了していなければステップS14へ戻って、次の頁の画像形成を行う。このようにして、ジョブの画像形成が完了するまで、順次残りの各頁の画像形成を実行する。
ステップS13で現在時刻と緊急画像形成開始時刻との差が閾値以上であった場合は、緊急画像形成を実施しないと判断して、直ちに処理を終了する。
このステップS13の判断が、「取得した現在時刻と開始時刻との差が所定時間以上になった場合には、サブタンク内に残存するインクでの緊急画像形成を実施しないと判断する手段」に相当する。
この実施例によれば、メインタンク9k,9c,9m,9yのいずれかがインクエンドになっている状態での画像形成(印刷)が、長期間実施されるのを回避することができ、記録ヘッド24がノズルの固着や回復不能な状態になるのを防ぐことができる。
この図6のフローチャートによる説明では、ステップ6及びステップ11において、操作表示部8における緊急印刷ボタン13が押されるか、ホスト装置のディスプレイの画面上の緊急印刷ボタンB1がクリックされたか否かによって、緊急画像形成の指示が出されたか否かを判断し、その指示が出されたと判断した場合にのみ、緊急画像形成を開始するようにしている。
しかし、そのような専用の指示手段及びを設けずに、ステップ6及びステップ11のような判断を省略して、画像形成中にインクエンドになった場合、あるいは印刷指令を受けたときにインクエンド状態(緊急印刷可能な)であった場合には、自動的に緊急画像形成に移行するようにしてもよい。その場合は、操作表示部8における表示器18又はホスト装置のディスプレイに、緊急印刷である旨を表示してユーザに通知するとよい。
また、図6のステップ3によるメインタンクでのインクエンド検知の判断を1頁分の画像形成を終了するごとに行うようにしたが、記録ヘッド24による1スキャン(主走査)ごとに行うようにしてもよい。その場合、1頁の途中でインクエンドを検知したときの処理として、例えば次の2つのパターンが考えれれる。
あります。
(1)印刷中の頁はそのまま排紙し、強制印刷が指示されたらその頁から印刷を再会する。
(2)印刷中の頁はそのまま排紙し、以降の頁の印刷もキャンセルする、そして、強制印刷は新たなジョブを受け付けてから行うようにする。
ところで、この図6のフローチャートには示されていないが、ステップS5又はS10でインクエンド表示を行っているときに、そのインクエンドのインクカートリッジが交換された場合は、その交換を検知してインクエンドフラグをリセットし、その後ステップS2で通常の画像形成を実行する状態になる。
また、ステップS8又はS14でサブタンク内のインクで画像形成を行っているときに、いずれかのサブタンクのインク残量がインクエンドの限界値に達した場合には、画像形成を中止して処理を終了する必要がある。
そのため、図6におけるステップS8,S9又はS14,S15の部分を、図10に示すステップS31〜S34のようにするとよい。
この図10の例では、緊急画像形成を開始する際にまずステップS31で第2検知手段132のソフトカウンタをチェックして、サブタンク26k,26c,26m,26yのいずれかのインク残量がインクエンドの限界値に達してエンド状態(インクエンド)になっているか否かを判断する。
ステップS31でインクエンドになっていなければ、ステップS32へ進んでサブタンク内のインクで画像形成(緊急画像形成)を実施し、1頁(一枚の用紙)の画像を形成する毎にステップS33でジョブの画像形成が完了したか否かを判断する。そして、完了していればこの処理を終了するが、完了していなければステップS31へ戻って、再びサブタンク26k,26c,26m,26yのいずれかがインクエンドになっているか否かを判断する。そして、いずれのサブタンクもインクエンドになっていなければ、ステップS31〜S33をジョブの画像形成が完了するまで繰り返し、完了したら処理を終了する。
しかし、ステップS31でいずれかのサブタンクがインクエンドになっていると判断した場合は、ステップS34で「完全インクエンド」を表示し、緊急画像形成を中止してこの処理を終了する。
その場合の「完全インクエンド」の表示は、例えば、図1に示した操作表示部8における表示器18に、図17の(B)に示す「カンゼンインクエンドノタメ キンキュウインサツフカノウ」のメッセージを、(A)のインクカートリッジの交換を促すメッセージと交互に表示する。
あるいは、図1に示した操作表示部8における残量表示部11k,11c,11m,11yのうち、インクエンドになったインク色の残量表示部を点灯させてインクエンドを表示し、表示器18には図17の(B)に示した「カンゼンインクエンドノタメ キンキュウインサツフカノウ」のメッセージだけを表示するようにしてもよい。
あるいはまた、印刷指令と印刷データを送信したホスト装置のディスプレイに、図18に示すような表示を行わせることもできる。この表示画面で図12に示した表示画面と異なるのは、第3の表示部D3における「サブタンクのインクによる緊急印刷が可能です。」が「完全インクエンドのため緊急印刷は実施できません。」に変わり、緊急印刷ボタンB1をクリック不能にしている点である。
このように「完全インクエンド」を表示する状態になった場合には、それを記憶しておき、インクエンドになったインクカートリッジが交換されるまでは、その後に画像形成の指示を受けた場合は直ちに「完全インクエンド」を表示して、緊急画像形成の指示を受け付けなくするのが望ましい。
〔第2実施例〕
次に、図7によって、このプリンタによる画像形成処理の第2実施例を説明する。
図7は、その画像形成処理の流れを示す図6の右半部に相当するフローチャートであり、図6の処理における最初のステップS1で、インクエンドであった場合の処理である。インクエンドでなかった場合の処理は、図6によって説明した第1実施例と同じである。
この第2実施例では、第1実施例におけるステップS13で緊急画像形成を実行可能かどうかを判定する所定時間の閾値を、ユーザが任意に設定することができるようにした。その閾値の設定は、このプリンタが起動中ならばいつでも可能であり、その設定した閾値(所定時間)は、例えば図4におけるNVRAM104に記憶させておく。
画像形成の指示があったときに、メインタンクのいずれかがインクエンドになっていると図7に示す示す処理に移行するが、図6のステップS10〜S15の処理と相違するのは、ステップS12で現在時刻を取得した後、ステップS16で設定された閾値(所定時間)を取得する点だけである。
したがって、ステップS13では、現在時刻と最初の緊急画像形成開始時刻(図6のステップS7で取得)との差の時間が、設定された閾値(所定時間)以上か否かを判断する。そして、その差が設定された閾値以上でなければ、ステップS14へ進んでサブタンク内のインクで画像形成(緊急画像形成)を実施する。しかし、その差が設定された閾値以上であれば、緊急画像形成を実施せずに処理を終了する。
その他の処理及びインクエンドの表示、ステップS14及びS15の処理を図10に示したステップS31〜S34に変えた場合の処理と「完全インクエンド」の表示なども、前述した第1実施例と同じである。
この第2実施例によれば、ユーザが交換用のインクカートリッジを手に入れるのに時間がかかるなどの、さまざまなユーザ環境に対応することができる。
〔第3実施例〕
次に、図8に示すフローチャートと、図13〜図16の表示例によって、このプリンタによる画像形成処理の第3実施例を説明する。
図8は、その画像形成処理の流れを示す図6の右半部に相当するフローチャートであり、図6の処理における最初のステップS1で、インクエンドであった場合の処理である。インクエンドでなかった場合の処理は、図6によって説明した第1実施例と同じである。
この実施例においては、画像形成の指示があったときに、メインタンクのいずれかがインクエンドになっていると図8に示す示す処理に移行するが、図6のステップS10〜S15の処理と相違するのは、ステップS13の判断がNOの後にステップS17の表示処理を、YESの後にステップS18の表示処理を、それぞれ追加している点である。
したがって、この実施例によれば、ステップS13で現在時刻と最初の緊急画像形成開始時刻(図6のステップS7で取得)との差(時間)が閾値(所定時間)以上か否かを判断し、その差が設定された閾値以上でなければ、ステップS17へ進んで、緊急画像形成が可能な残り時間を表示した後、ステップS14でサブタンク内のインクで画像形成(緊急画像形成)を実施する。しかし、その差が閾値以上であれば、ステップS18へ進んで、最初の緊急画像形成開始からの経過時間が閾値である所定時間を超過していることを表示して、緊急画像形成を実施せずに処理を終了する。
ステップS17における表示は、例えば図1に示した操作表示部8における表示器18に、図13の(B)に示す「キンキュウインサツカノウ ノコリ72h」(72hの部分は残り時間に応じて変わる)のように、緊急画像形成が可能な残り時間を示すメッセージを、(A)のインクカートリッジの交換を促すメッセージと交互に表示する。
あるいは、図1に示した操作表示部8における残量表示部11k,11c,11m,11yのうち、インクエンドになったインク色の残量表示部を点灯させてインクエンドを表示し、表示器18には図17の(B)に示したような緊急画像形成が可能な残り時間を知らせるメッセージだけを表示するようにしてもよい。
あるいはまた、印刷指令と印刷データを送信したホスト装置のディスプレイに、図14に示すような表示を行わせることもできる。この表示画面で図12に示した表示画面と異なるのは、第3の表示部D3における「サブタンクのインクによる緊急印刷が可能です。」が「緊急印刷はあと○○時間だけ実施できます。」(○○の部分は残り時間に応じて変わる)のようになり、緊急印刷ボタンB1を選択済みの反転表示にしている点である。
その他の処理及びインクエンドの表示、ステップS14及びS15の処理を図10に示したステップS31〜S34に変えた場合の処理と「完全インクエンド」の表示なども、前述した第1実施例と同じである。
ステップS18における表示は、例えば操作表示部8における表示器18に、図15の(B)に示す「ジカンチョウカノタメ キンキュウインサツフカノウ」のように、時間超過のため緊急画像形成が不可能なことを示すメッセージを、(A)のインクカートリッジの交換を促すメッセージと交互に表示する。
あるいは、操作表示部8における残量表示部11k,11c,11m,11yのうち、インクエンドになったインク色の残量表示部を点灯させてインクエンドを表示し、表示器18には図15の(B)に示したような時間超過のため緊急画像形成が不可能なことを知らせるメッセージだけを表示するようにしてもよい。
あるいはまた、印刷指令と印刷データを送信したホスト装置のディスプレイに、図16に示すような表示を行わせることもできる。この表示画面で図12に示した表示画面と異なるのは、第3の表示部D3における「サブタンクのインクによる緊急印刷が可能です。」が「所定の時間を超過しているため緊急印刷は実施できません。」になり、緊急印刷ボタンB1は先の選択をキャンセルしてクリック不能になっている点である。
このように、時間超過のため緊急画像形成が不可能なことを表示する状態になった場合には、それを記憶しておき、インクエンドになったインクカートリッジが交換されるまでは、その後に画像形成の指示を受けた場合は、直ちに時間超過のため緊急画像形成が不可能なことを表示して、緊急画像形成の指示を受け付けなくするのが望ましい。
この実施例によれば、緊急画像形成時において、緊急画像形成が可能な残り時間を表示することにより、ユーザに残り時間を伝えることができる。また、最初の緊急画像形成開始からの経過時間が閾値である所定時間を超えている場合には、所定時間が超えているため緊急画像形成ができないことをユーザに伝えることができる。
〔第4実施例〕
次に、図9によってこのプリンタによる画像形成処理の第4実施例を説明する。
図9は、その画像形成処理の流れを示すフローチャートであり、図6のフローチャートと同じ処理及び判断のステップには同一のステップ符号を付してあり、それらの説明は省略する。
図9のフローチャートにおいて第1実施例の図6のフローチャートと異なるのは、ステップS7とステップS8との間に、ステップS21の「インク濃度調整を実施するか」の判断とステップS22の「インク濃度を調整」の処理を挿入した点だけである。なお、図6におけるステップS14,S15は、ステップS8,S9と同じなので、図9ではステップS8,S9にまとめている。
こ第4実施例では、緊急画像形成時において、より多くの用紙に印刷を可能にするために、記録ヘッド24から吐出するインク濃度を低下させることができる。そのために、例えば図1に示した操作表示部8にインク濃度調整の設定用ボタン等を設け、インク濃度調整を実施する設定は、緊急画像形成時でもそれ以前にでもできるようにする。このプリンタを使用するホスト装置からもインク濃度調整を実施する設定及び解除を可能にするとよい。
そこで、この第4実施例では、図9のフローチャートの処理を実行し、画像形成中にメインタンク9のいずれかがインクエンドになって、ステップS5でインクエンド表示を行い、ステップS6で緊急画像形成の指示が出されたと判断し、ステップS7で最初に緊急画像形成を開始した時刻を取得した後、あるいは印刷の指示を受けたときに既にインクエンド状態であった場合に、ステップS13で現在時刻と最初の緊急画像形成開始時刻との差が閾値以上ではないと判断した場合に、ステップS21へ進む。
そのステップS21では、インク濃度調整を実施する設定がなされているか否かによって、インク濃度調整を実施するか否かを判断する。その結果、インク濃度調整を実施しないと判断した場合は、そのままステップS8へ進んで、通常のインク濃度で、サブタンク内のインクで画像形成(緊急画像形成)を実行する。
ステップS21でインク濃度調整を実施すると判断した場合は、ステップS22でインク濃度を調整してステップS8へ進み、低下させたインク濃度で、サブタンク内のインクで画像形成(緊急画像形成)を実行する。
インク濃度の調整は、画像形成時に記録ヘッド24のノズルから吐出させる1回のインク吐出量を減少させる方法と、インク吐出回数を間引いて画素密度を低減する方法などがある。
この実施例によれば、緊急画像形成によって画像形成できる画像量(頁数や用紙枚数)を増加させることができる。
〔変更例等〕
この発明による画像形成装置の一実施形態として、フルカラーのインクジェットプリンタについて説明したが、任意の複数色あるいは単色のインクで画像を形成するインクジェットプリンタでもよい。
その場合、記録ヘッドとサブタンク及びメインタンク(インクカートリッジ)のセットを、使用するインク色の数だけ設ければよい。
また、この発明はプリンタに限らず、複写機やファクシミリ装置、それらの複数の機能を備えたデジタル複合機など、インクジェット方式の各種の画像形成装置に適用できる。
さらに、上述した実施形態構成や機能および画像形成処理の各実施例は、適宜変更や追加をすることができ、各実施例を矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実施することもできることは勿論である。
1:プリンタの装置本体 2:給紙トレイ 3:排紙トレイ 4:上カバー
5:窓部材 6:装置本体の前面 7:カートリッジ装填部 8:操作表示部
9,9k,9c,9m,9y:インクカートリッジ(メインタンク)
10:カートリッジ装填部の前カバー
11,11k,11c,11m,11y:残量表示部 12:電源ボタン
13:緊急印刷ボタン 14:キャンセルボタン 15:覗き窓
16:トレイ支え部 17:リブ 18:表示器 20:フレーム
21:ガイドロッド 22:ステー 23:キャリッジ
24,24k,24c,24m,24y:記録ヘッド 25:ハーネス
26,26k,26c,26m,26y:サブタンク
27:インク供給チューブ 28:供給ポンプユニット 29:ホルダ
30:固定リブ 31:用紙積載部 32:給紙コロ 33:分離パッド
34:搬送ベルト 35:ガイド 36:カウンタローラ 37:搬送ガイド
38:押さえ部材 39:先端加圧コロ 40:帯電ローラ 41:搬送ローラ
42:テンションローラ 43:ガイド部材 44:両面給紙ユニット
45:手差し給紙部 46:維持回復機構部(サブシステム) 47:キャップ
47a〜47d:キャップ部材 48:ワイパーブレード
49、50:空吐出受け 51:空吐出受けの開口部
52:分離爪 53:排紙ローラ 54:排紙コロ
60:リアルタイムクロック(RTC) 61:主走査モータ
62:副走査モータ 63:リニアエンコーダ 64:ホイールエンコーダ
65:時間計測手段 81:操作手段 82:表示手段 100:制御部
101:CPU 102:ROM 103:RAM 104:NVRAM
105:ホストI/F 106:入出力部(I/O) 107:ASIC
110:CPUバス 120:制御用バス 121:駆動波形生成部
122:ヘッドドライバ 123:主走査モータ駆動部
124:副走査モータ駆動部 125:ACバイアス供給部
130:画像形成制御手段 131:第1検知手段
132:第2検知手段 133:駆動手段
特開2011−37028号公報

Claims (10)

  1. 記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成する機構と、
    前記記録ヘッドに供給するインクを保持するサブタンクと、
    前記サブタンクに供給するインクを保持する着脱可能なインクカートリッジと、
    前記インクカートリッジ内のインクのエンド状態を検知する検知手段と、
    該検知手段によって前記インクカートリッジ内のインクがエンド状態であることを検知したときにそれを表示する表示手段と、
    前記検知手段によって前記インクカートリッジ内のインクがエンド状態であることを検知した後に、画像形成を継続する緊急画像形成の指示を受けた場合に、前記サブタンク内に残存するインクで緊急画像形成を実施させる制御手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記制御手段が前記緊急画像形成を最初に実施させる際に、その開始時刻を取得して記憶する手段と、
    前記最初の緊急画像形成が完了した後、前記インクカートリッジ内のインクがエンド状態のままで緊急画像形成の指示を受けたとき、その時の現在時刻を取得する手段と、
    その取得した現在時刻と前記開始時刻との差が所定時間以上になった場合には、前記サブタンク内に残存するインクでの緊急画像形成を実施しないと判断する手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定時間を任意に設定できることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示手段は、前記検知手段によってインクがエンド状態であることが検知されたインクカートリッジの交換を促す表示と、前記緊急画像形成を実施できる場合にはそれを知らせる表示をすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現在時刻と前記開始時刻との差が前記所定時間以上になっていない場合には、前記所定時間から前記差を減算し、前記緊急画像形成が可能な残り時間を算出して前記表示手段に表示させる手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記現在時刻と前記開始時刻との差が前記所定時間以上になった場合に、所定の時間を経過しているため前記緊急画像形成を実施できないことを前記表示手段に表示させる手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記サブタンク内のインクのエンド状態を検知する第2検知手段を設け、
    前記緊急画像形成を実施中に、前記第2検知手段が前記サブタンク内のインクのエンド状態を検知した場合には、前記緊急画像形成を中止することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記第2検知手段が前記サブタンク内のインクのエンド状態を検知した場合には、前記表示手段に完全インクエンド状態であることを表示させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記緊急画像形成を実施する際に前記記録ヘッドから吐出するインク濃度を低下させるインク濃度調整手段を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 複数の記録ヘッドからそれぞれ異なる色のインクを吐出して記録媒体にカラー画像を形成する機構と、
    前記複数の記録ヘッドにそれぞれ供給する前記異なる色のインクを保持する複数のサブタンクと、
    前記複数のサブタンクにそれぞれ供給する前記異なる色のインクを保持する複数の着脱可能なインクカートリッジと、
    前記複数のインクカートリッジ内のインクのエンド状態をそれぞれ検知する検知手段と、
    該検知手段によって前記複数のインクカートリッジのいずれかの色のインクがエンド状態であることを検知したときにそれを表示する表示手段と、
    前記検知手段によって前記複数のインクカートリッジのいずれかの色のインクがエンド状態であることを検知した後に、画像形成を継続する緊急画像形成の指示を受けた場合に、そのエンド状態が検知された色のインクは、その色のインクを保持する前記サブタンク内に残存するインクだけを使用して緊急画像形成を実施させる制御手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記制御手段が前記緊急画像形成を最初に実施させる際に、その開始時刻を取得して記憶する手段と、
    前記最初の緊急画像形成が完了した後、前記複数のインクカートリッジのいずれかの色のインクがエンド状態のままで緊急画像形成の指示を受けたとき、その時の現在時刻を取得する手段と、
    その取得した現在時刻と前記開始時刻との差が所定時間以上になった場合には、前記緊急画像形成を実施しないと判断する手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記表示手段は、前記検知手段によってエンド状態であることが検知された色のインクを保持するインクカートリッジの交換を促す表示と、前記緊急画像形成を実施できる場合にはそれを知らせる表示をすることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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