JP2009143131A - 画像記録装置、その装置によるインク循環方法及びそのプログラム - Google Patents

画像記録装置、その装置によるインク循環方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インクの回収時間やインク回収後に再度インク経路を満たす時間を短縮することが可能な画像記録装置、その装置によるインク循環方法及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】情報入力部2から入力された特定条件を満たすと、循環経路内のインクは第1の貯留部14内の上流側タンクに回収される。またインク回収時には、上流側タンク内を負圧にし、自然落下のみより早くインクを回収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノズル列からインクを吐出して画像記録を行うインクジェット方式の画像記録装置についての技術に関し、特にインクの循環経路中にノズル列を有する場合のインクの循環についての技術に関する。
従来、紙等の記録媒体に対して記録処理(記録データを記録)する画像記録装置としては、例えばインクジェット方式のフルライン型カラープリンタが知られている。
このフルライン型カラープリンタは、記録媒体が搬送される搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に、記録媒体の幅以上の長さに亘って形成された複数のノズルからなるノズル列(記録ヘッド)をインク色毎に配設している。そしてこのノズル列からインクの液滴を吐出することによって記録媒体に画像を記録する。
近年のインクジェット式の画像記録装置においては、ノズル列内部の温度上昇を抑えること、もしくは、インクの不吐出を軽減させることを目的として、ノズル列からインクを吐出させる動作を行いながらノズル列内をインクが循環する構成とすることが知られている。
インクジェット式の画像記録装置では、記録処理が長時間行われなかった場合に、インク経路内でインクの滞留や、その部分でインクの沈降、又はインクの溶媒である水分の蒸発が発生し、結果インク経路内でのインク粘度が上昇(増粘)する場合がある。
このようなインク経路内でのインク増粘は、ノズルに目詰まりを発生させ、記録処理の際にインクが吐出されない、又は適正なインク滴が吐出されない等の不具合を発生させる。
このような不具合を解決する技術としては、インクを回収、及び循環させる方式が知られている。
例えば特許文献1のインクジェット記録装置には、非自給式ポンプによりインクをサブインクタンクに供給し、記録処理の終了により、非自給式ポンプを停止することにより、サブインクタンクと貯留タンクの高低差によりインクの自然落下を発生させ、装置下部に配設された貯留タンクにインクを回収する方法が開示されている。
特許文献1のインクジェット方式の画像記録装置は、記録処理時において、非自給式ポンプにより、貯留タンクから、ノズル列にインクを供給する第1のサブインクタンクと、ノズル列からインクを回収する第2のサブインクタンクに同時にインクを送液する。
これら第1、第2のサブインクタンクに送液されたインクは、サブインクタンク間の高低差により、第1のサブインクタンクからノズル列を通り第2のサブインクタンクへ送液されることにより、ノズル列内をインクが循環する。
特許文献1のインクジェット式の画像記録装置は、記録処理を終了すると非自給式ポンプを停止する。これにより、第1、第2のサブインクタンクに滞留しているインクは、自然落下により貯留タンクに回収される。
このように、特許文献1のインクジェット式の画像記録装置では、記録処理の開始によりインク経路にインクが送られ、記録処理の終了により、インク経路内のインクが貯留タンクに回収される。これにより、特許文献1のインクジェット式の画像記録装置では、インク経路内でのインクの滞留を防止することにより、インク増粘を防止し、インク滴の適正な吐出を確保している。
特開2006−88696号公報
しかしながら、特許文献1のインクジェット式の画像記録装置は、インクの回収を自然落下のみで行っており、インク回収に時間がかかる。そのため、例えばノズル列を交換する場合等においては、短時間でインクを回収できないという課題がある。
また、特許文献1のインクジェット記録装置には、記録処理が終了するとインクが回収されるため、再び記録処理を開始する際にはまずインクを送液し、その後インク経路を満たさなければならないという課題がある。
そこで本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、インクの回収時間やインク回収後に再度インク経路を満たす時間を短縮することが可能な画像記録装置、その装置によるインク循環方法及びそのプログラムの提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様のひとつである画像記録装置は、インク循環経路中に配設された複数のノズルから形成されるノズル列からインクを吐出させて記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置において、インク循環経路中において上流側に配設される第1の貯留部と、インク循環経路中において第1の貯留部に対して下流側に配設される第2の貯留部と、特定条件を満たしたときノズル列及び当該ノズル列との経路内のインクを第1の貯留部に回収する処理の制御を行い、記録処理を開始するときにインク循環経路を当該インクで満たすための処理の制御を行わせるインク循環制御部と、を備える、ことを特徴とする。
また、本発明の別の態様のひとつであるインク循環方法は、インク循環経路中に配設され、複数のノズルから形成されるノズル列にインクを吐出させて記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置によるインク循環方法であって、特定条件を満たしたときノズル列及び当該ノズル列との経路内のインクを第1の貯留部に回収し、記録処理を開始するときにインク循環経路を当該インクで満たす、ことを特徴とする。
本発明のさらなる別の態様のひとつであるプログラムは、インク循環経路中に配設され、複数のノズルから形成されるノズル列にインクを吐出させて記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置によるインク循環の制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、特定条件を満たしたときノズル列及び当該ノズル列との経路内のインクを第1の貯留部に回収する処理と、記録処理を開始するときにインク循環経路を当該インクで満たすための処理と、を演算処理装置に行わせる、ことを特徴とする。
本発明によれば、インクの回収時間やインク回収後に再度インク経路を満たす時間を短縮することが可能な画像記線装置、その装置によるインク循環方法及びそのプログラムを提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像記録装置の概念的なブロック構成を示している。
画像記録装置1は、図1に示されるように、情報入力部2、給送部3、記録媒体搬送部6、画像記録部10、制御部16、及びインク循環部13を少なくとも備える構成となっている。
情報入力部2は、例えば操作パネルとし、ユーザにインク回収処理の開始タイミングを設定させる。なおこのインク回収のタイミング設定は、画像記録装置1に接続された不図示の上位装置から行っても良い。
給送部3は、記録を行う記録媒体を記録媒体搬送部6に給送するもので、例えば複数枚の記録媒体を載置収容する給送トレイ5と、制御部16からの指示に基づいて給送トレイ5内の記録媒体を給送する給送機構4を備える構成となっている。
記録媒体搬送部6は、画像記録部10の下方に配置され、給送部3により給送された記録媒体を載置搬送する搬送部材7、制御部16の駆動指示により搬送部材7を駆動する搬送駆動部8、及び搬送される記録媒体の搬送距離情報(移動距離情報)を生成し、画像記録部10のノズル列12によるインク吐出のタイミングを決定するための搬送情報生成部9を備えている。
画像記録部10は、例えば記録処理のためのインクを吐出する複数のノズルより形成された少なくとも1つのノズル列12、及び制御部16の駆動指示によりノズル列12の複数のノズルをそれぞれ駆動するノズル列駆動部11を備えている。
画像記録部10は、搬送情報生成部9からの記録媒体の搬送距離情報により、ノズル列12からインクを吐出して、記録処理を行う。
インク循環部13は、予めインクが充填される第1の貯留部14、及び第2の貯留部15を備える。これらの詳細な構成は後述する。
制御部16は、特には図示していないが制御機能及び演算機能を有するMPU(演算処理装置)等による処理回路、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び不揮発性メモリ等からなる記憶部17と、本実施形態における画像記録装置1で行われるインクの循環方法を実現するインク循環制御部18を少なくとも備える構成となっている。
なおインク循環制御部18は、専用のハードウエアにより信号処理回路として構築しても、記憶部17内のプログラムを制御部16内の不図示の演算処理装置が実行することによってソフトウエア的に実現されるものとして構成しても良い。
記憶部17には、所定の記憶領域に、画像記録装置1の制御処理を演算処理装置に行わせるための制御プログラムや記録処理のための記録データやインク回収処理の実施タイミングを記憶するものである。なおインク回収処理の実施タイミングは、例えばノズル列12から最後にインクが吐出してからの経過時間とする。
次に、本実施形態のインク回収処理及びインク経路にインクを満たす処理に係わる、インク循環部の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係わるインク循環部の構成例が示されている。
インク循環部13を構成する第1の貯留部14は、上流側タンク14a、第1の経路14b、第4の経路14c、負圧生成部経路14d及び負圧生成部14eよりなる。また第2の貯留部15Aは、下流側タンク15a、第3の経路15b、第1の弁経路15c、第1の弁15d、第2の経路15e、液面検出部15f、供給/圧送部15g、第5の経路15h及び第2の弁15kよりなる。
インク循環部13の上流側に、ノズル列12より低い位置に設けられた上流側タンク14aは、インク循環部13に充填されている全てのインクを回収し収容できる容量となるように構成されている。
上流側タンク14aには、上流側タンク14a内に負圧を発生させる負圧生成部14eが、負圧生成部経路14dにより上流側タンク14aの上部に連通されている。
インク循環部13の下流側に、ノズル列12より高い位置に設けられた下流側タンク15aは、画像記録が連続した場合においてもノズル列12に安定してインクを送液できる容量となるように構成され、第2の経路15eを介してノズル列12と連通されている。なお、第2の経路15eは、下流側タンク15aの下部に連通されていることが望ましい。
さらに、下流側タンク15aの上部には、インク回収時に下流側タンク15aを大気開放する第1の弁15dが、第1の弁経路15cにより連通されている。
また下流側タンク15aには、収容されているインクの残量を検知する液面検出部15fが連通されている。
液面検出部15fは、例えばフロートを下流側タンク15a内に配設し、その位置を検知することによりインク液面位置を検知できるように構成されている。
次に、画像記録時のインク循環部13のインク循環処理について説明する。
上流側タンク14aに収容されているインクは、画像記録中に、インク循環制御部18が動作し、上流側タンク14aと、下流側タンク15aと、ノズル列12の間を循環する。
インク循環制御部18は、インクの循環を開始するために、まず第1の弁15dを閉じ、第2の弁15kを大気側からインク循環側に切り替える。
次に、インク循環制御部18は、負圧生成部14eを駆動し、上流側タンク14a内に負圧を生成すると同時に、供給/圧送部15gを駆動する。これにより、上流側タンク14aに収容されているインクは、第1の経路14b、第2の弁15k、第2のインク経路15h、供給/圧送部15g、及び第3の経路15bを介して下流側タンク15aに送液される。
下流側タンク15aに送液されたインクは、下流側タンク15aと、ノズル列12、及び上流側タンク14aの高低差と、上流側タンク14aに負圧生成部14eにより生成された負圧により、一部ノズル列12から吐出されながら、上流側タンク14aに送液される。
なお、ノズル列12からの吐出により、インク循環部13のインクは減少するが、不図示のインクタンクから必要に応じて上流側タンク14aに供給される。
次に、第1の実施形態のインク循環部13を備えた画像記録装置1のインク回収処理について図3のインク循環制御部18が行う処理を示すフローチャートを用いて説明する。
同図の処理は、制御部16の演算処理装置が記憶部17内の制御プログラムを実行することによって実現される。
まずステップS1の処理で、制御部16は、記録処理の開始を判断する。この記録処理の開始の判断は、制御部16が、不図示の上位装置から画像記録のジョブが来るのを認識する、あるいは画像記録装置1のユーザが情報入力部2から画像記録の指示を行ったのを認識することによって行われる。
そしてステップS1の判断の結果、記録処理の開始であれば(ステップS1、Yes)、ステップS8に処理を移し、記録処理の開始でなければ(ステップS1、No)、ステップS2に処理を移す。
次にステップS2の処理で、制御部16は、情報入力部2より制御部16にインク回収処理の開始タイミング設定がされるまで待機する(ステップS2、No)。そしてインク回収処理の開始タイミング設定がされると(ステップS2、Yes)、ステップS3に処理を移す。このインク回収処理の開始タイミングの設定とは、例えば最後の画像記録が終了してから24時間後にインク回収処理を開始する等の第1の貯留部14へのインク回収処理を開始するタイミング条件の設定である。
なおこのインク回収処理の開始タイミングの設定は、本フロー内ではなく、画像記録を開始する前に事前に行っておく構成としても良い。
次にステップS3の処理で、制御部16は、ステップS2で設定されたインク回収処理開始タイミングとなるまで待機する(ステップS3、No)。
そしてインク回収処理開始タイミングとなったならば(ステップS3、Yes)、ステップS4として、制御部16は、インクの回収処理を行う。このインクの回収処理では、具体的にはまず第1の弁15dを閉じる。次に第2の弁15kを大気解放に切り替える。そして次に負圧生成部14eにより上流側タンク14a内を負圧にする。そして同時に供給/圧送部15gを駆動し、下流側タンク15aに空気を送り込む。
このインク回収処理が行われると、下流側タンク15aや各経路内のインクが上流側タンク14aに回収されてゆく。
次に制御部16は、ステップS5として、液面検出部15fを監視し、下流側タンク15a内のインクがなくなるまで待機する(ステップS5、No)。
そして下流側タンク15a内のインクがなくなったことを液面検出部15fから通知されたなら(ステップS5、Yes)、制御部16は、ステップS6として第1の弁15dを大気解放すると共に供給/圧送部15gを停止する。
次に制御部16は、ステップS7の処理として、ステップS5までの処理後に、第2の経路15e、ノズル列12、第5のインク経路14cに残留するインクを回収するために、負圧生成部14eを所定時間駆動する(ステップS7、No)。そして所定時間がたったら負圧生成部14eを止め(ステップS7、Yes)、インク回収処理を終了する。
またステップS1において、制御部16は記録処理開始と判断した場合は(ステップS1、Yes)、ステップS8に処理を移し、下流側タンク15aに画像記録処理を行えるだけのインクがあるかを液面検出部15fからの通知から判断する。そしてその結果、下流側タンク15aにインクが特定量ある場合は(ステップS8、Yes)、本処理を終了し、インクが無い場合は(ステップS8、No)、ステップS9に処理を移す。
ステップS9の処理においては、制御部16は、インク循環部13にインクを満たすため、第1の弁15dを閉じ、第2の弁15kを第1の経路14b側に切り替える。そして、負圧生成部14eを駆動し、上流側タンク14aに負圧を生成する。また同時に供給/圧送部15gを駆動し、上流側タンク14aから下流側タンク15aにインクを供給する。これにより上流側タンク14aに回収されていたインクが下流タンク15a、ノズル列12、各経路14b、14c、15b、15e、15hにインクを満たす。
なお第2の弁15kは3方弁で、経路14bと経路15hを接続している状態と、経路14bを閉じ、経路15hを大気開放している状態とを切り替えるものである。
次に、制御部16は、ステップS10の処理として、液面検出部15fを監視し、下流側タンク15aのインクが所定の液面高さに達するまで待機する(ステップS10、No)。そしてインクが所定の液面高さに達した場合(ステップS10、Yes)、インク回収処理を終了する。
このように第1の実施形態に係わるインク循環部13では、画像記録が終了するとインク循環部13内のインクは上流側タンク14aに集められる。したがって画像記録を長期間行わなくてもインクの粘度が上昇することは無い。また上流側タンク14a内を負圧にしてインクを上流側タンク14aに回収するので、自然落下のみによる回収より早くインクの回収を行うことが出来る。
更に、インクの回収処理は、画像記録処理が完了してから一定時間経過するまではインクの回収を行わないので、長期に時間が経過した場合以外、記録処理開始までに時間がかからない。
次に第2の実施形態に係わるインク循環部13について説明する。
図4は、第2の実施形態のインク循環部13の第2の貯留部15Bを示す図である。
なお第2の実施形態のインク循環部13は、第2の貯留部15B以外の構成部分は基本的に図2と変わりは無い。
図4において、第2の貯留部15Bは、図2の第1の貯留部15Aと比較すると、図4の第2の貯留部15Bは新たに第3の弁15iが第2の経路15e上に設けられている。
この第3の弁15iは3方弁で、第2の経路15eを貫通させている状態と、第2の経路15eの下流側タンク15a側を閉じ、ノズル列12側を大気解放する状態を切り替えるものである。
インク回収時にこの第3の弁15iを大気開放側に切り替えることにより、第2の実施形態のインク循環部13は、上流側タンク14aと下流側タンク15aの両方にインクを溜める。
そのため第1の実施形態より早くインクの回収処理を行うことが出来る。またインクの回収後に画像記録を再開する際も、既に下流側タンク15aにインクが溜まっているので、第1の実施形態より早く画像記録を開始することが出来る。
次に、第2の実施形態のインク循環部13を備えた画像記録装置1のインク回収処理について図1のインク循環制御部18が行う処理を示すフローチャートを用いて説明する。
同図の処理は、制御部16の演算処理装置が記憶部17内の制御プログラムを実行することによって実現される。
まずステップS21の処理で、制御部16は、記録処理の開始を判断する。この記録処理の開始の判断は、制御部16が、図3のステップS1と同様、不図示の上位装置から画像記録のジョブが来るのを認識する、あるいは画像記録装置1のユーザが情報入力部2から画像記録の指示を行ったのを認識することによって行われる。
そしてステップS21の判断の結果、記録処理の開始であれば(ステップS21、Yes)、ステップS28に処理を移し、記録処理の開始でなければ(ステップS21、No)、ステップS22に処理を移す。
次にステップS22の処理で、制御部16は、情報入力部2より制御部16にインク回収処理の開始タイミング設定がされるまで待機する(ステップS22、No)。そしてインク回収処理の開始タイミング設定がされると(ステップS22、Yes)、ステップS23に処理を移す。
次にステップS23の処理で、制御部16は、ステップS22で設定されたインク回収処理開始タイミングとなるまで待機する(ステップS23、No)。
そしてインク回収処理開始タイミングとなったならば(ステップS23、Yes)、ステップS24として、制御部16は、インクの回収処理を行う。このインクの回収処理では、第2の実施形態のインク循環制御部18では、まず第1の弁15dを閉じる。次に第2の弁第2の弁15kを大気解放に切り替える。そして次に負圧生成部14eにより上流側タンク14a内を負圧にする。そして同時に第3の弁15i大気開放に切り替える。これによりノズル列12、第2の経路15e及び第1の経路14bのインクが上流側タンクに回収されてゆく。
次に制御部16は、ステップS25として、インクを回収するのに十分な所定時間がたつのを待つ(ステップS25、No)。
そして所定時間が過ぎたら(ステップS25、Yes)、制御部16は、ステップS26、第2の経路15e、ノズル列12、第5のインク経路14cに残留するインクを回収するために、負圧生成部14eを所定時間駆動する(ステップS26、No)。そして所定時間がたったら負圧生成部14eを止め(ステップS26、Yes)、インク回収処理を終了する。
またステップS21において、制御部16は記録処理開始と判断した場合は(ステップS21、Yes)、ステップS27に処理を移し、下流側タンク15aに画像記録処理を行えるだけのインクがあるかを液面検出部15fからの通知から判断する。そしてその結果、下流側タンク15aにインクが特定量ある場合は(ステップS27、Yes)、本処理を終了し、インクが無い場合は(ステップS27、No)、ステップS28に処理を移す。
ステップS28の処理においては、制御部16は、インク循環部13にインクを満たすため、第1の弁15dを閉じ、第2の弁15kを第1の経路14b側に切り替え、また第3の弁15iを第2の経路15e側に切り替える。そして、負圧生成部14eを駆動し、上流側タンク14aに負圧を生成する。また同時に供給/圧送部15gを駆動し、上流側タンク14aから下流側タンク15aにインクを供給する。これにより上流側タンク14aに回収されていたインクが下流タンク15a、ノズル列12、各経路14b、14c、15b、15e、15hにインクを満たす。
次に、制御部16は、ステップS29の処理として、液面検出部15fを監視し、下流側タンク15aのインクが所定の液面高さに達するまで待機する(ステップS29、No)。そしてインクが所定の液面高さに達した場合(ステップS29、Yes)、インク回収処理を終了する。
このように第2の実施形態に係わるインク循環部13では、画像記録が終了するとインク循環部13内のインクは上流側タンク14aと下流側タンク14aに集められる。したがって画像記録を長期間行わなくてもインクの粘度が上昇することは無い。また上流側タンク14a内を負圧にしてインクを上流側タンク14aに回収するので、自然落下のみによる回収より早くインクの回収を行うことが出来る。また第2の実施形態では下流側タンク15aにもインクが残っているので、第1の実施形態より早くインク回収後の画像記録の再開を実現することが出来る。
更に、インクの回収処理は、画像記録処理が完了してから一定時間経過するまではインクの回収を行わないので、長期に時間が経過した場合以外、記録処理開始までに時間がかからない。
以上説明したように、本実施形態の画像記録装置1によれば、インク回収処理においてインク循環用の機構を使用することにより、インク回収処理時間を短縮することができる。
さらに、インク回収処理開始タイミングを適切に設定することにより、不用意なインク回収を防止でき、間欠的に画像記録が実行されたとしても、インク経路へのインク再供給が発生せず、スループットの低下を防止することができる。
さらに、本実施形態の画像記録装置1によれば、情報入力部2から直接インク回収動作処理開始を指示できる構成とすることにより、製造時、輸送時、サービス対応時等、インクを回収したい場合に、そのインク回収時間を短縮することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
本実施形態に係る画像記録装置の概念的なブロック構成を示す図である。 第1の実施形態に係わるインク循環部の構成例を模式的に示す図である。 第1の実施形態のインク循環部を備えた画像記録装置のインク回収処理についてインク循環制御部が行う処理を示すフローチャートを用いて説明する図である。 第2の実施形態に係わるインク循環部の構成例を模式的に示す図である。 第2の実施形態のインク循環部を備えた画像記録装置のインク回収処理についてインク循環制御部が行う処理を示すフローチャートを用いて説明する図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 情報入力部
3 給送部
4 給送機構
5 給送トレイ
6 記録媒体搬送部
7 搬送部材
8 搬送駆動部
9 搬送情報生成部
10 画像記録部
11 ノズル列駆動部
12 ノズル列
13 インク循環部
14 第1の貯留部
14a 上流側タンク
14b 第1の経路
14c 第4の経路
14d 負圧生成部経路
14e 負圧生成部
15 第2の貯留部
15a 下流側タンク
15b 第3の経路
15c 第1の弁経路
15d 第1の弁
15e 第2の経路
15f 液面検出部
15g 供給/圧送部
15h 第5の経路
15i 第3の弁
15k 第2の弁
16 制御部
17 記憶部

Claims (11)

  1. インク循環経路中に配設された複数のノズルから形成されるノズル列からインクを吐出させて記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置において、
    前記インク循環経路中において上流側に配設される第1の貯留部と、
    前記インク循環経路中において前記第1の貯留部に対して下流側に配設される第2の貯留部と、
    特定条件を満たしたとき前記ノズル列及び当該ノズル列との経路内のインクを前記第1の貯留部に回収する処理の制御を行い、前記記録処理を開始するときに前記インク循環経路を当該インクで満たすための処理の制御を行わせるインク循環制御部と、
    を備える、ことを特徴とする画像記録装置。
  2. ユーザ入力指示を設定するための情報入力部をさらに備え、前記特定条件は前記情報入力部から入力された、最後に前記記録処理を行ってからの経過時間を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記インク循環制御部を当該制御部の演算処理装置が実行するプログラムとして記憶する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、ユーザ入力指示により設定される情報を記憶するための記憶部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記第1の貯留部は、
    上流側タンクと、
    一方を前記上流側タンクに、他方を前記第2の貯留部に連通する第1の経路と、
    一方を前記上流側タンクに、他方を前記ノズル列に連通する第4の経路と、
    前記制御部からの指示に基づいて前記上流側タンクを負圧にする負圧生成部と、
    を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  6. 前記第2の貯留部は、
    下流側タンクと、
    前記第1の経路に接続され、前記制御部からの指示に基づいて前記上流側タンク内のインクを前記下流側タンクに供給する供給/圧送部と、
    一方を前記下流側タンクに、他方を前記供給/圧送部に連通する第3の経路と、
    前記第1の経路中に設けられ、前記制御部からの指示により前記供給/圧送部側を大気開放する第2の弁と、
    一方を前記下流側タンクに、他方を前記ノズル列に連通する第2の経路と、
    前記制御部からの指示に基づいて、前記下流側タンクを大気開放する第1の弁と、
    前記下流側タンク内の前記インク液面を検出する液面検出部と、
    を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  7. 前記インクを回収する際、前記制御部の指示に基づいて、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁の前記上流タンク側を閉じると共に前記供給/圧送部側を大気開放し、前記負圧生成部が前記上流タンクに負圧を生成し、前記供給/圧送部を駆動し、前記液面検出部が計測する前記下流側タンク内のインクが特定値以下になったら前記第1の弁を大気開放に切り替えると共に、前記供給/圧送部及び前記負圧生成部を停止し、
    前記インク循環経路にインクを満たすとき、前記制御部の指示に基づいて、前記第1の弁及び第1の弁を閉じ、前記第2の弁を前記第1の経路に切り替え、前記負圧生成部が前記上流タンク内を負圧にし、前記供給/圧送部を駆動し、前記液面検出部が計測する前記下流側タンク内のインクが特定値以上になったら前記第1の弁を大気開放に切り替える、ことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記第2の貯留部は、前記第2の経路上に第3の弁を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  9. 前記インクを回収する際、前記制御部の指示に基づいて、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁の前記上流タンク側を閉じると共に前記供給/圧送部側を大気開放し、前記負圧生成部が前記上流タンク内を負圧にし、前記第3の弁の前記下流側タンク側を閉じると共に前記ノズル列側を大気開放し、前記液面検出部が計測する前記下流側タンク内のインクが特定値以下になったら前記負圧生成部を停止し、
    前記インク循環経路にインクを満たすとき、前記制御部の指示に基づいて、前記液面検出部が計測する前記下流側タンク内のインクが特定値以下であったら、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を前記第1の経路に切り替え、前記第3の弁を前記第2の経路に切り替え、前記負圧生成部が前記上流タンク内を負圧にし、前記供給/圧送部を駆動し、前記液面検出部が計測する前記下流側タンク内のインクが特定値以上になったら前記第1の弁を大気開放に切り替える、ことを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  10. インク循環経路中に配設され、複数のノズルから形成されるノズル列にインクを吐出させて記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置によるインク循環方法であって、
    特定条件を満たしたとき前記ノズル列及び当該ノズル列との経路内のインクを前記第1の貯留部に回収し、
    前記記録処理を開始するときに前記インク循環経路を当該インクで満たす、ことを特徴とするインク循環方法。
  11. インク循環経路中に配設され、複数のノズルから形成されるノズル列にインクを吐出させて記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置によるインク循環の制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    特定条件を満たしたとき前記ノズル列及び当該ノズル列との経路内のインクを前記第1の貯留部に回収する処理と、
    前記記録処理を開始するときに前記インク循環経路を当該インクで満たすための処理と、を前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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