JP2011056784A - 画像記録装置、及び画像記録装置の制御方法 - Google Patents

画像記録装置、及び画像記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構成が大規模にならずにインクボトル交換後のインク温度調整による画像記録再開までの時間を短くすることが可能な画像記録装置及びその制御方法を提供することを課題とする。
【解決手段】インクボトル42を交換する際、インク供給駆動部10を閉鎖する。これによりインクボトル42交換時にもインク循環機構2内のインクは循環させることが出来、温度制御を行うことが出来る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、紙やフィルム等の記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット方式の画像記録装置に関し、特に画像記録装置のインク温度調整及びインク循環の制御に関する。
プリンタ、コピー機、FAX等の画像記録装置の記録方式としてインクジェット方式が知られている。
このインクジェット方式の画像記録装置では、画像記録を行う記録媒体を記録ヘッドが備える複数のノズルに対向配置させ、ノズルからインクを記録媒体へ吐出することで、文字や画像を記録する。
このような画像記録装置に使用されるインクは、温度によって粘性が変化するため、インク温度の違いで、インク滴の形状や吐出量が異なる。インク滴の形状や吐出量のばらつきは、インクの粘性変化が小さい場合は殆ど問題とならないが、インクの粘性変化が大きい場合は、記録媒体上に記録処理された画像の記録品質の劣化、例えば濃度ムラや色差が目立つようになる。
また、このような画像記録装置では、インク温度が記録処理可能な所定の温度範囲外(推奨範囲外の温度)であると、ノズルからのインクの吐出が不安定となる。そして、ノズルから吐出されて記録媒体に着弾して定着する主インク滴の他に、サテライトなインク滴(想定されない小さなインク滴)や、インクが噴霧状に吐出される状態となったインクミストなども生じ、画像記録装置を汚してしまう虞がある。
さらに、このような画像記録装置では、例えばインクの温度が所定の温度範囲よりも上昇し過ぎた場合、インクの物性が変化することもあり好ましくない。
そのため、このような画像記録装置では、ノズルからのインク吐出を安定化させるために、インクの温度を所定の温度範囲内にしておく必要がある。
画像記録装置のインク温度調整を行う技術に関しては、例えば特許文献1にインクジェットプリンタのインク温度調整方法が開示されている。
この特許文献1のインクジェットプリンタでは、画像記録に用いるインクタンクの他に切替え可能な予備インクタンクを設け、それぞれインク温度を調整可能としておく。そしてインクタンクからインクを供給しているときでも予備インクタンクのインク温度調整を行っておく。これにより、インクタンク交換時にインクタンクから予備のインクタンクに切替えても、画像記録に用いられるインクの温度は所定の温度範囲内に保つことが出来、連続的な印刷運転を可能となる。
特開平11−286117号公報
特許文献1に開示されているインクジェットプリンタでは、2つのインクタンクを持ち、この2つのインクタンク双方共インク温度調整を行う構成となっている。また、各インクタンクはそれぞれインクを供給するためのインクボトルを備え、適宜交換可能な構成とされている。そして一方のインクタンクを用いて印刷を行っている間に、もう一方のインクタンク内のインク温度を調整しておく。これにより一方のインクタンク内のインクが無くなり、インクタンクに接続されているインクボトルを交換した場合でも、既にインク温度が調整されたもう一方インクタンクからインクを供給することで、連続的な印刷を可能となる。
これにより、インクボトルの交換が終了し、交換後のインクボトルから補給されたインクが設定温度になるまでの期間を待つ必要がなくなる。
しかし、この特許文献1の装置では、同じ機能を有する2組のインクタンクとインクボトルを必要とする構成のため、装置が大型かつ複雑になる。
また印刷に使用していないインクタンクについても常時インク温度調整を行う必要があるため、消費電力量が増加してしまう。
そこで本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、構成が大規模にならずにインクボトル交換後のインク温度調整による画像記録再開までの時間を短くすることが可能な画像記録装置及びその制御方法を提供することを課題とする。
また新しいインクボトルから供給されたインクによってインク経路内のインク温度が画像記録可能なインク温度から逸脱することを防止することができる画像記録装置及びその制御方法を提供することを課題とする。
本画像記録装置は、インクを吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、前記インクを循環させるインク循環経路と、前記インク循環経路内のインクを吐出して記録媒体に画像記録を行う記録ヘッドと、前記インク循環経路に供給するインクを貯蔵するインクボトルと、前記インクボトルと前記インク循環経路の間を開放/閉鎖を切り替えるインク供給駆動部と、前記インクボトルを交換する際、前記インク供給駆動部を閉鎖すると共に前記インク循環経路内のインクの循環を停止しないインク循環制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本画像記録装置の制御方法は、インクを吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録装置における制御方法において、前記インクをインク循環経路内で循環させ、前記インク循環経路に供給するインクを貯蔵するインクボトルを交換する際、前記インクボトルと前記インク循環経路の間を閉鎖すると共に、前記インク循環経路内のインクの循環を停止しない、ことを特徴とする。
本発明によれば、インクボトル交換後直ちに画像記録を行えるので、画像記録処理のスループットが向上する。
またインクボトル交換時にもインク温度調整を継続し、インクボトル交換の間にインク温度が画像記録可能なインク温度から逸脱することを防止することで、インクボトル交換後のインク温度調整による画像記録再開までの時間が長くならない。
さらに、インクボトル交換時に周辺温度に応じてインク経路内のインク温度を調整しておくことで、新しいインクボトルから供給されたインクによりインク経路内のインク温度が画像記録可能なインク温度から逸脱することを防止し、画像記録再開時に記録品質を保った画像記録に最適なインク温度にすることができる。
第1の実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成を示す図である。 第1及び第2の実施形態に係る画像記録装置におけるインク循環機構、インク供給機構、及び画像記録部の配置例を示す図である。 インク循環動作時のインク循環制御部によるインク循環駆動部とインク供給駆動部に対する制御を示す図である。 インク無し状態、またはインクボトル交換時のインク循環動作において、第1液面センサ及び第2液面センサの状態に応じた、インク循環制御部によるインク循環駆動部とインク供給駆動部の制御を示す図である。 第1の実施形態の画像記録装置がインク無し状態時に制御部が行う制御処理内容を示すフローチャートである。 第2の実施形態の画像記録装置の概念的な構成を示す図である。 第2の実施形態の画像記録装置1bにおいて、制御部がインク無し状態と判定したときにインク温度制御部が行う処理を示すフローチャートである。 (a)はサブルーチンSUB_1を、(b)はサブルーチンSUB_2を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお以下の例では、本実施形態の画像記録装置がフルライン型のインクジェット方式のカラープリンタとして構成した場合を例として説明する。
フルライン型のインクジェット方式のカラープリンタでは、記録媒体が搬送される搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に、インク吐出のための複数のノズルを形成した記録ヘッドが、副走査方向に離間して、インク色毎に配設されている。そして画像記録を行う記録媒体を記録ヘッドが備える複数のノズルに対向配置させ、ノズルから各色のインクを記録媒体へ吐出することで、文字や画像を記録してゆく。
なお本実施形態の画像記録装置はフルライン型に限定されるものではなくインクジェット方式であれば、他のタイプのものであっても良い。また単色の画像記録を行う画像記録装置であっても良い。
図1は、第1の実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成を示している。また図2は、第1及び後述する第2の実施形態に係る画像記録装置におけるインク循環機構、インク供給機構、及び画像記録部の配置例を示している。
尚、図2には、記録媒体を供給する供給部、供給された記録媒体を搬送する搬送機構、画像記録された記録媒体を搬出する排出部、及び記録ヘッドの回復処理を行う回復部等の通常の画像記録装置が備えている構成は図示を省略している。
図1に示す画像記録装置1aは、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4種類の色のインクを用いて記録媒体に画像を記録する。なお、図2においては、代表的に1色のインクに関わるインク循環経路の構成を示している。
図1の画像記録装置1aは、記録媒体が搬送経路を搬送される過程で、複数のノズルを有する記録ヘッド17−1至乃17−n(ただし、nは1から6の整数)から記録媒体へインクを吐出して記録処理を行う。
図1の画像記録装置1aは、制御部20、インク循環機構2、インク供給機構9、画像記録部15、及び表示部25を備えている。ここで、制御部20は、画像記録装置1a全体の制御を行う。インク循環機構2は、インクを循環し記録ヘッドへインク供給を行う。インク供給機構9は、インクボトルからインク循環機構2へインク供給を行う。画像記録部15は、記録媒体に画像を記録する。
制御部20は、制御機能及び演算機能を有しているMPU(Micro Processor Unit:演算処理装置)からなる図示しない処理回路と、制御プログラムを格納していると共に、装置の制御に関する設定値等を保存している不揮発性メモリ、及び画像記録情報を一時的に記憶しておく例えばRAM(Random Access Memory)の機能を有する記憶部23と、を有している。制御部20は、MPUが制御プログラムを記憶部23の不揮発性領域内から読み出して実行することにより、画像記録装置1aの各構成要素の制御を行う。このとき、制御部20は、インク温度制御部21、及びインク循環制御部22としても機能する。
なお、MPUに制御プログラムを実行させることで制御部20をインク温度制御部21、及びインク循環制御部22として機能させる代わりに、MPUによって制御される信号処理回路(ハードウェア)としてインク温度制御部21、及びインク循環制御部22を構成して制御部20に備えるようにしてもよい。
インク循環機構2は、第1タンク3、第2タンク4、第1液面検出部5、第2液面検出部6、インク循環駆動部7、及びインク冷却駆動部8を備えている。
さらにインク循環機構2は、インク供給経路31、第1タンクインク流入経路32、第1タンクインク流出経路33、第2タンクインク流入経路34、第2タンクインク流出経路35、第1インクバス36、第2インクバス37、記録ヘッドインク流入経路38、記録ヘッドインク流出経路39、第1タンク大気開放経路40、第2タンク大気開放経路41、第1タンク大気開放電磁弁43、第2タンク大気開放電磁弁44、及び圧力調整部45を備えている。
第2タンク4は第1タンク3より高い位置に設けられ、第2タンク4内のインクは、重力によって、第2タンクインク流出経路35、第1インクバス36、及び第2インクバス37、第1タンクインク流入経路32を介して、第1タンク3内に流入する。
インク循環機構2内では、第1タンク3、第2タンクインク流入経路34、第2タンク4、第2タンクインク流出経路35、第1インクバス36、第2インクバス37、記録ヘッドインク流入経路38、記録ヘッド17、記録ヘッドインク流出経路39、及び第1タンクインク流入経路32によってインク循環経路が構成されている。このインク循環経路内のインクは、インク循環駆動部7の動作等によってインク循環経路内を循環する。
第1タンク3には、インク供給経路31、第1タンクインク流入経路32、及び第1タンクインク流出経路33が接続されている。そして第1タンク3内へは、インク供給機構9及び第2インクバス37側から、それぞれインク供給経路31、及び第1タンクインク流入経路32を通じてインクが流入する。また第1タンク内3のインクは、第1タンクインク流出経路33を通じてインク循環駆動部7側へ流出する。
また第1タンク3には、第1タンク3内の圧力を調整するために、第1タンク大気開放経路40と、第1タンク大気開放電磁弁43が接続されており、第1タンク大気開放経路40の先には圧力調整部45が取り付けられている。そして制御部20の制御指示によって第1タンク大気開放電磁弁43を開くと、第1タンク3内の圧力は大気圧に開放される。
第2タンク4には、第2タンクインク流入経路34と第2タンクインク流出経路35が接続されている。第2タンク4には、インクが、インク循環駆動部7から第2タンクインク流入経路34を通じて流入し、また第2タンクインク流出経路35を通じて第1インクバス36へ流出する。
また、第2タンク4には、第2タンク4内の圧力を調整するために、第2タンク大気開放経路41と第2タンク大気開放電磁弁44が接続されている。そして制御部20の制御指示によって第2タンク大気開放電磁弁44を開くと、第2タンク4内の圧力は大気圧に開放される。
なお、インク供給経路31、第1タンクインク流入経路32、第1タンクインク流出経路33、第2タンクインク流入経路34、第2タンクインク流出経路35、第1タンク大気開放経路40、及び第2タンク大気開放経路41は、いわゆるチューブで構成される。
第1液面検出部5、及び第2液面検出部6は、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ又は静電容量型センサ等で構成され、それぞれ第1タンク3、及び第2タンク4内のインク量が所定量あるか否かを検出して制御部20に出力する。
インク循環駆動部7は、第1タンク3内のインクを第2タンク4へ移動させるものであり、いわゆるポンプで構成される。
インク冷却駆動部8は、第2タンクインク流入経路34の途中にあり、第2タンクインク流入経路34内を通るインクを冷却するためのもので、いわゆるファンで構成される。なお、インクの冷却効率を上げるために、第2タンクインク流入経路34上に放熱フィンを設け、この放熱フィンにインク冷却駆動部8の風を当てる様に構成しても良い。
第1インクバス36は、複数の記録ヘッド17−1至乃17−nにインクを分配するものである。第1インクバス36には、第2タンクインク流出経路35を通じて第2タンク4側からインクが流入し、複数の記録ヘッドインク流入経路38により複数の記録ヘッド17へインクを供給する。
第2インクバス37は、複数の記録ヘッド17−1至乃17−nからインクを回収するものである。第2インクバス37には、複数の記録ヘッド17−1至乃17−nから記録ヘッドインク流出経路39を通じてインクが流入し、第1タンクインク流入経路32を通じて第1タンク3側へインクを流出する。
なお、第1インクバス36と、第2インクバス37は、いわゆる樹脂等で構成される。また記録ヘッドインク流入経路38と記録ヘッドインク流出経路39は、いわゆるチューブで構成される。
圧力調整部45は、不図示の空気調整室を拡張、収縮させることにより、第1タンク3内の圧力を変更するもので、いわゆる伸縮部材とモータにより構成される。
インク供給機構9は、インク供給駆動部10、インクボトル検出部11、インクボトル接合部30、及びインクボトル42を備えている。
インク供給駆動部10は、インクボトル42と第1タンク3を繋ぐインク補給経路31の間にあり、インクボトル42のインクを適宜第1タンク3に供給するものであり、いわゆる電磁弁である。制御部20は、第1液面検出部5、及び第2液面検出部6から通知される第1タンク3及び第2タンク4内のインク量を示す情報に応じて、このインク供給駆動部10を開放し、インクボトル42のインクを適宜第1タンク3に供給する。
インクボトル検出部11は、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ、又は静電容量型センサ等で構成され、インクボトル接合部30にインクボトル42が接続されているか否かを検出する。
インクボトル42は、補給用のインクで満たされたボトルで、第1タンク3にインクを補給するために備えられる。インクボトル42は、ユーザにより交換可能となっている。
画像記録部15は、記録ヘッド駆動部16、記録ヘッド17、及び温度検出部18を備えている。なお1色あたりに複数の記録ヘッド17を備える構成の場合は、記録ヘッド駆動部16、及び温度検出部18も記録ヘッド17と同じ数だけ備える構成となる。
記録ヘッド駆動部16は、制御部20からの記録データに基づいた制御信号により、記録ヘッド17の各ノズルを個々に駆動する駆動信号を記録ヘッド17に出力する。記録ヘッド17は、インクを吐出する複数のノズルが直線的に且つ、設計上の記録媒体の最大幅を越える長さに配列され、記録ヘッド駆動部16からの駆動信号によりノズルを個々に駆動してインクを吐出する。温度検出部18は、記録ヘッド17内のインク温度を検出するものであり、いわゆるサーミスタである。
制御部20は、インク循環機構2、インク供給機構9、及び画像記録部15をそれぞれ制御して、記録媒体に対して記録処理を行わせる。また制御部20は、インク温度制御部21、インク循環制御部22、及び記憶部23を少なくとも備えている。
インク温度制御部21は、温度検出部18で検出したインク温度に応じて、インク循環機構2内のインク温度を制御する。例えば、温度検出部18で検出した温度が、記録品質が保てる最低温度よりも低いときには、インク温度制御部21は、インクを吐出しない程度の駆動信号を記録ヘッド駆動部16に通知する。すると記録ヘッド駆動部16は、通知された駆動信号で記録ヘッド17をインクが吐出しない程度に駆動する(以後、この動作をインク加温動作という)ことで、記録ヘッド17、及び記録ヘッド17内のインクを加熱し、インク温度を上昇させる。逆に温度検出部18で検出した温度が、記録品質が保てる最高温度よりも高いときには、インク温度制御部21は、インク冷却駆動部8を駆動し(以後、この動作をインク冷却動作という)、第2タンクインク流入経路34を流れるインク温度を降下させる。
なお、温度検出部18で検出したインク温度に応じてインク加温動作、またはインク冷却動作のいずれかを行うことをインク温度調整動作という。
インク循環制御部22は、インク循環機構2及びインク供給機構9内のインク量を、第1液面センサ5、第2液面センサ6及びインクボトル検出部11の検出信号に基づいて制御する。このインク循環制御部22による制御の詳細については後述する。
記憶部23は、画像記録情報を一時的に記憶しておく、例えばRAMで構成される領域を備えるメモリである。また記憶部23は、ROMやフラッシュメモリ等で構成される不揮発性領域を備え、この不揮発性領域に画像記録装置1aを制御するのに用いる制御プログラムや各種設定を記憶している。
この記憶部23の不揮発性領域内の制御プログラムを制御部20のMPUが実行することにより、制御部20がインク温度制御部21やインク循環制御部22として機能する。
なおインク温度制御部21やインク循環制御部22は上記したソフトウエア的手法によって実現するのではなく、制御部20のMPUによって制御される信号処理回路をロジック回路で組むことによりハードウエア的手法によって実現してもよい。
上位装置24は、画像記録装置1aの外部機器として、例えばLAN(Local Area Network)等を介して接続される。この上位装置24は、画像記録装置1aに記録処理を行わせるユーザによって操作されるコンピュータに相当し、画像記録装置1aに対し、記録処理を指示するジョブ情報を送る。
このジョブ情報には、記録媒体に対し記録処理を行う際の記録データ、記録処理を行う記録媒体のサイズ、記録媒体に対し記録処理を行う際の主走査方向、及び副走査方向における余白値の指定情報、及び記録処理を行う記録媒体の枚数の指定情報が含まれる。画像記録装置1aの制御部20は、上位装置24から通知されたジョブ情報を受け取ると、このジョブ情報を画像記録情報として記憶部23に記憶させておく。
次に、画像記録装置1aで行われるインク循環動作、及びインク補給動作について詳細に説明する。
制御部20は、上位装置24よりジョブ情報が通知されると、記録ヘッド17からインクを吐出するための準備として、インク循環動作を開始する。
このインク循環動作として、まず制御部20は、第1タンク3の第1タンク大気開放電磁弁43を閉鎖して、圧力調整部45の不図示のモータにより不図示の空気調整室を拡張することにより第1タンク3内の圧力を負圧にする。また同時に制御部20は、第2タンク4の第2タンク大気開放電磁弁44を開放する。これにより、第2タンク4内のインクは、記録ヘッド17を経由して第1タンク3内に流れ込む。そして、インク循環機構2内の圧力は画像記録動作に適した負圧状態となり、記録ヘッド17のノズル孔にあるインクには、内側に球面状に凹むメニスカスが形成され、画像記録可能状態となる。
この状態が継続すると、第1タンク3内のインク量が増加し、第2タンク4内のインク量が減少する。制御部20のインク循環制御部22は、両タンクのインク量を適量に保つために、第1液面センサ5、及び第2液面センサ6の出力状態に基づいて、インク循環駆動部7とインク供給駆動部10を動作させる。
図3は、このインク循環動作時の制御部20のインク循環制御部22によるインク循環駆動部7とインク供給駆動部10に対する制御を示す図である。
なお図3において、第1液面検出部5及び第2液面検出部6の検知出力状態がOFFのときは、それぞれ第1タンク3及び第2タンク4内のインク量が所定量になっていないことを示し、逆にONのときにはインク量が所定量になっていることを示す。
また図3において、インク循環駆動部7が駆動とは、第1タンク3のインクを第1タンクインク流出経路33及び第2タンクインク流入経路34を通じて第2タンク4へ送液を行っている状態である。またインク循環駆動部7が停止とは、上記インクの送液を行っていない状態である。
さらに図3において、インク供給駆動部10が開放とは、インクボトル42のインクが、インク供給経路31を通じて第1タンク3へ供給されている状態である。また、インク供給駆動部10が閉鎖とは、インクボトル42のインクが、インク供給経路31を通じて第1タンク3へ供給されていない状態である。
図3において、第1液面センサ5及び第2液面センサ6が共にONのとき、または第1液面センサ5がOFF、第2液面センサ6がONのときには、インク循環駆動部7を停止し、インク供給駆動部10を閉鎖する。また第1液面センサ5がON、第2液面センサ6がOFFのときには、インク循環駆動部7を駆動し、インク供給駆動部10を閉鎖する。また、第1液面センサ5がOFF、第2液面センサ6がOFFのときには、インク循環駆動部7を停止し、インク供給駆動部10を開放する。
以上のようにインク循環駆動部7とインク供給駆動部10を制御することにより、画像記録処理により記録ヘッド17からインクを吐出しても、適宜インクボトル42からインクを供給される。したがってインク循環機構2内のインク量は、適量に維持される。
なお画像記録処理が終了したときには、インク循環制御部22はインク循環機構2内のインクのインク循環動作を停止させるが、このときに、第1タンク3の第1タンク大気開放電磁弁43を開放して、第1タンク3内を大気圧状態にする。また、第2タンク4の第2タンク大気開放電磁弁44は閉鎖して、第2タンク4内を大気と遮断する。また、圧力調整部45の不図示のモータにより不図示の空気調整室を初期状態に戻す。
次に、本実施形態の画像記録装置1aにおけるインク温度制御について説明する。
前述したように、インクジェット方式の画像記録装置1aで使用されるインクは、温度によって粘性が変化することが知られている。そのためインク温度の違いで、インク滴の形状や吐出量が異なり、インク温度は記録品質に影響を与える。よって画像記録装置1aでは、インクを画像記録に適した温度域に調整して画像記録を行う必要がある。
本実施形態の画像記録装置1aでは、記録品質が保てる最低温度を画像記録可能最低温度Tpmin、記録品質が保てる最高温度を画像記録可能最高温度Tpmax、画像記録可能最低温度Tpminと画像記録可能最高温度Tpmaxの中間値を画像記録最適温度Tp 、画像記録可能最低温度Tpminから画像記録可能最高温度Tpmaxまでの温度範囲を画像記録可能温度域とする。
まず、画像記録装置1aが起動され、記録ヘッド17の温度検出部18によるインク温度取得が可能になり、さらに、インク循環動作の実行が可能になった時点から、インクの温度調整動作を開始する。
例えば、温度検出部18で取得したインク温度Tが画像記録可能最適温度Tpより低いときは、インクを加温する必要がある。制御部20のインク温度制御部21は、インクを加温するために、前述のようにインク加温動作を実行するが、記録ヘッド17近傍のインクのみが加温されることになり、インク循環機構2内のインク全体は加温されない。そのため加温動作を行うときは、インク循環制御部22がインク循環動作を実行し、インク循環機構2内のインクを循環させることで、記録ヘッド17内にインクを送液し、インク循環機構2内のインク全体を加温する。そして、インク温度Tを画像記録最適温度Tpに近づけるようにする。
また温度検出部18で取得したインク温度Tが画像記録可能最適温度Tpより高いときは、インクを冷却する必要がある。インク循環制御部22は、インクを冷却するために、前述のようにインク冷却動作を実行するが、この状態では、第2タンクインク流入経路34内のインクのみが冷却されることになり、インク循環機構2内のインク全体は冷却されない。そのため冷却動作を行うときは、インク循環制御部22がインク循環動作を実行し、インク循環機構2内のインクを循環させることで、第2タンクインク流入経路34内にインクを送液し、インク循環機構2内のインク全体を冷却させる。そして、インク温度Tを画像記録最適温度Tp に近づけるようにする。
そのため、本実施形態の画像記憶装置1aにおいては、画像記録時以外でも、インク温度調整動作時にはインク循環動作を行うことになる。
なお、上述の説明では、画像記録可能最適温度Tpを基準として加温動作や冷却動作を実行しているが、例えば、画像記録可能最適温度Tpと画像記録可能最低温度Tpminの中間温度より低かったら加温動作を開始する、また、画像記録可能最適温度Tpと画像記録可能最高温度Tpmaxの中間温度より高かったら冷却動作を開始するように加温動作と冷却動作の開始温度に幅を持たせてもよい。
次に、本実施形態の画像記録装置1aにおけるインクボトル42の交換時のインク温度制御について説明する。
画像記録処理を開始すると、記録ヘッド17から適宜インクが吐出され、インク循環機構2内のインクが減少する。これに応じて、前述した通りインクボトル42から適宜インクが供給されるが、インクボトル42内のインクが無くなると、インク循環機構2内のインクは減少したままとなる。
制御部20は、第2液面検出部6の出力状態が所定時間経過してもOFFから変化しないことから、インク無し状態にあると判断する。なおここでのインク無し状態とは、インク循環機構2内のインクが全て無くなっている状態ではなく、画像記録に適したインク量を下回った状態であり、画像記録動作は実行できないが、インク循環動作は可能である状態を示す。
このようなインク無し状態となると、画像記録装置1aは、画像記録動作を停止し、インク無しによるインクボトル42の交換をユーザに報知する。これを受けてユーザは、インクボトル42を交換する。このインクボトル42交換時に、インク循環動作及びインク温度調整動作を停止してしまうと、例えば画像記録装置1aの周辺温度が低いと、インク循環機構2内のインク温度が低下することになる。
インクボトル42交換後の画像記録再開時に、温度検出部18で取得したインク温度Tが画像記録可能最低温度Tpminを下回ってしまったときには、再度インク加温動作を実行してから画像記録動作を再開することになる。このため画像記録動作再開までの時間が長くなり、スループットの低下を招いてしまう。
この点に対処するため本実施形態の画像記録装置1aでは、インク無し状態を検出し、インクボトル42の交換を行う際にも、インク循環動作及びインク温度調整動作は継続する。これにより、インクボトル42を交換時においても温度検出部18によるインク温度を画像記録最適温度Tpに近づけておくことで、インクボトル42交換後の画像記録動作の再開時に遅延が生じるのを防ぐ。
ただし、インク無し状態のときは、インク循環機構2内のインク量は減少している。そのため、インクボトル42が装着されていないときに図3に示す第1液面検出部5がOFFかつ第2液面検出部6がOFFのときの動作である、インク供給駆動部10の駆動(開放)を実行してしまうと、インクの代わりに空気が第1タンク3内に入ってしまう。これにより、インク循環機構2内が負圧状態から大気圧状態となり、記録ヘッド17のノズルのメニスカスが破壊され、ノズルからインクが垂れ、装置内がインクで汚れてしまう。
これを避けるために、インク循環機構2内のインクがインク無し状態時、またはインクボトル42交換時のインク循環動作では、図3に示す第1液面検出部5がOFF、かつ第2液面検出部6がOFFのときの動作である、インク供給駆動部10を駆動(開放)ではなく停止(閉鎖)に変更することで、第1タンク3内に空気が入ることを防止する。
図4は、本実施形態における、インク無し状態、またはインクボトル交換時のインク循環動作において、第1液面センサ5及び第2液面センサ6の状態に応じた、インク循環駆動部7とインク供給駆動部10の制御を示す図である。
図4は、第1液面センサ5がOFF、第2液面センサ6がOFFのときには、インク循環駆動部7を停止し、インク供給駆動部10を閉鎖する点以外は、図3と同じである。
なおインクボトル42交換後に所定時間インク補給動作を行ってもインク循環機構2内のインク量が適量にならない場合には、交換したインクボトル42に十分なインクが入っていなかったとして、制御部20は、再度インク無し状態であると判断する。そして制御部20は、インクボトル42の交換をユーザに報知する。
なお、第1液面センサ5、第2液面センサ6が共にOFFで、制御部20がインク無し状態と判定したとき、ユーザによってインクボトルの交換が行われるが、このとき第1液面センサ5や第2液面センサ6の出力状態が変化してもインク供給駆動部10は閉じられたままである。例えば第1液面センサ5や第2液面センサ6が共にOFF状態で、インク循環駆動部7が停止していても、重力によって第2タンク4内のインクが第1タンク3に移動し、やがて第1液面センサ5はONとなりインク循環駆動部7が駆動する。このようなときにおいてもインク供給駆動部10は閉じられたままである。したがって、インクボトル42を交換している間にインク循環動作及びインク温度調整動作を行っても、インク循環機構2に空気が入ることを防止することが出来る。
図5は、第1の実施形態の画像記録装置1aがインク無し状態時に制御部20が行う制御処理内容を示すフローチャートである。
図5に示した処理は、記憶部23の不揮発性領域に予め格納しておいた制御プログラムをMPUが読み出して実行することにより実現される。制御部20は、この制御プログラムをMPUが実行することで、インク循環制御部22として機能する。
この図5の処理は、制御部20がインク無し状態移行後に行う。制御部20は、記憶部23内にインク無し状態であるかどうかを示すフラグを備え、インク無し状態に移行する際はこのフラグをONにし、インク無し状態を解除する場合には、このフラグをOFFにする。
図5の処理が開始されると、まず制御部20は、ステップS1において、図4の第1液面センサ5及び第2液面センサ6が共にOFFのときに示すように、インク供給駆動部10の動作を停止する。
次に制御部20は、ステップS2において、上述した方法でインクボトル42が交換されたか否かを判定し、インクボトル42が交換されるまで待つ(ステップS2、NO)。
そしてユーザがインクボトル42を交換すると(ステップS2、YES)、制御部20は、ステップS3において、フラグをOFFにしてインク無し状態を解除する。
次に制御部20は、ステップS4において、インク供給駆動部10を開放する。
そして制御部20は、ステップS5において、インク補給動作が終了したか否かを判定する処理を行う。この処理では、第1液面検出部5の出力がOFFからONに変化するかどうかによって、インク補給動作が終了したかどうかを決定する。そして、第1液面検出部5の出力がONとなれば、制御部20は、インク補給動作が終了したと判定し、第1液面検出部5の出力がONとならなければ、インク補給動作が終了していないと判定する。
次に制御部20は、ステップS5において、インク補給動作が終了していると判定したならば(ステップS5、YES)、制御部20は本処理を終了し、制御部20はインク補給動作が終了していないと判定したならば(ステップS5、NO)、処理をステップS6に移す。
次に制御部20は、ステップS6において、インク補給動作が所定時間継続したか否か、言い換えればステップS4でインク供給駆動部10を開放してから所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間継続していないならば(ステップS6、NO)、処理をステップS5に戻す。また、制御部20は、ステップS6でインク補給動作が所定時間経過したと判定したならば(ステップS6、YES)、ステップS7として、制御部20はフラグをONにしてインク無し状態に移行後、本処理を終了する。
このように、第1の画像記録装置1aによれば、インク無し状態、及びインクボトル交換時にもインク循環動作、及びインク温度調整動作を継続する。これにより、画像記録動作の再開時にインク温度が画像記録可能温度域外にならないようにし、画像記録動作の再開遅延を防ぐことができる。
次に第2の実施形態の画像記録装置について説明する。
図6は、第2の実施形態の画像記録装置1bの概念的な構成を示す図である。
なお図6においては、第1の実施形態の画像記録装置1aと共通の構成要素には図1に示した符号と同一符号を付している。また以下の説明では、第1の実施形態の画像記録装置1aと異なる部分のみを説明する。
図6と図1とを対比すると明らかなように、第2の実施形態の画像記録装置1bでは、第1の実施形態の画像記録装置1aの構成に周辺温度検出部12を加えた構成となっている。
周辺温度検出部12は、画像記録装置1bの周辺温度を検出するもので、いわゆるサーミスタである。
上述した第1の実施形態の画像記録装置1aでは、制御部20がインク無し状態、及びインクボトル交換時にもインク循環動作、及びインク温度調整動作を継続し、インク温度を画像記録最適温度Tp に近づけている。これにより、第1の実施形態の画像記録装置1aでは、画像記録動作の再開時にインク温度が画像記録可能温度域外にならないようにし、画像記録動作の再開遅延を防いでいた。
しかし、交換後のインクボトル42内のインク温度Tb とインク循環機構2内のインク温度Tとで温度差が大きいときには、交換したインクボトル42内のインクが第1タンク3を経由してインク循環機構2内に流れ込むと、インク循環機構2内のインク温度Tが大きく変化して、画像記録可能温度域外になる可能性がある。
そこで、第2の実施形態の画像記録装置1bでは、インクボトル42交換時にインク循環動作、及びインク温度調整動作を継続する場合に、インク温度調整での目標インク温度を周辺温度に応じて変更する。これにより、交換後のインクボトル42からインク循環経路内にインクが供給されても、インク循環経路内のインク温度を画像記録可能温度域内に維持することができる。
以下に第2の実施形態の画像記録装置1bのインク温度制御部21によって行われる、インクボトル42を交換したときのインク温度調整制御について説明する。
制御部20は、インク無し状態と判断すると、第1の実施形態のときと同様に、インク循環動作及びインク温度調整を継続すると共に、表示部24によってユーザにインクボトル交換を促す。また第2の実施形態においては、インク温度制御部21は、周辺温度検出部12から通知される画像記録装置1bの周辺温度Tn を検出し、周辺温度Tn の値に応じて、目標とするインク温度Ta を変更する。
例えば、画像記録最適温度Tp より周辺温度Tn が低いときには、目標とするインク温度Ta を画像記録最適温度Tp より高めに設定し、インク加温動作を実行する。逆に、画像記録最適温度Tp より周辺温度Tn が高いときには、目標とするインク温度Ta を画像記録最適温度Tp より低めに設定し、インク冷却動作を実行する。
目標とするインク温度Ta の決定方法については、例えば、予め実験によりインク無し時のインク循環機構2内のインク量Vinとインクボトル交換後に供給されるインク量Vsup を求めて記憶部23に記憶しておく。このインク量Vin、Vsub と周辺温度Tn 、画像記録最適温度Tp 、及び目標とするインク温度Ta の関係は(1)式で表すことができる。(1)式を目標とするインク温度Taで解くと(2)式になるので、(2)式を用いてインク温度Taを計算で求める。
Tp=(Ta×Vin+Tn ×Vsup)÷(Vin+Vsup )・・・(1)
Ta={Tp×(Vin+Vsup)−Tn×Vsup}÷Vin・・・(2)
また、(2)式に基づいたテーブルを予め記憶部23に記憶しておき、インク温度制御部21が目標とするインク温度Ta を求める際、周辺温度Tn と画像記録最適温度Tp でこのテーブルを参照するように構成しても良い。
なお、インク粘度の急激な変化やインク物性の変化を防ぐために、目標とするインク温度Ta が画像記録可能温度域より低いときには、目標とするインク温度Ta を画像記録可能温度域温度Tpminとする。また目標とするインク温度Ta が画像記録可能温度域より高いときには、目標とするインク温度Ta を画像記録可能最高温度Tpmaxとする。
また、インクボトル42の交換が完了してインク補給動作を開始した後は、過剰なインク加温やインク冷却を防止するために、インク温度Tが目標とするインク温度Ta に到達していなくても、インク温度制御部21は次のように制御を行う。
インク温度制御部21は、インク温度Tが画像記録最適温度Tp より低く、かつ目標とするインク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以上のときには、インク加温動作を実行する。また、インク温度Tが画像記録最適温度Tp より高く、かつ目標とするインク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以下のときには、インク冷却動作を実行する。
これにより、インク補給動作終了時のインク温度Tを画像記録最適温度Tp にすることができる。
なお第2の実施形態において、制御部20がインク無し状態と判定したときに行う制御処理のシーケンスは、図5に示した第1の実施形態の場合と同じであるので、その説明は省略する。
図7は、第2の実施形態の画像記録装置1bにおいて制御部20がインク無し状態と判定したときにインク温度制御部21が行う処理を示すフローチャートである。
図7に示した処理は、制御部20の記憶部23の不揮発性領域に予め格納しておいた制御プログラムをMPUが読み出して実行することにより実現されるものである。制御部20は、この制御プログラムをMPUが実行することで、制御部20はインク温度制御部21として機能する。
図7の処理が開始されると、まず制御部20はステップS21において、周辺温度検出部12から画像記録装置1bの周辺温度Tn を取得する。そして制御部20は、ステップS22において、ステップS21で取得した周辺温度Tn と画像記録最適温度Tp を用いて、(2)式から目標とするインク温度Ta を決定する。
次に制御部20は、ステップS23において、現在のインク温度TがステップS22で求めた目標インク温度Ta と同じか否かを判定する。その結果、2つの温度が同じと判断した場合(ステップS23、YES)は、ステップS24のサブルーチンSUB_1を実行し、2つの温度が異なると判断した場合(ステップS23、NO)は、ステップS25のサブルーチンSUB_2を行う。
図8(a)は、図7のサブルーチンSUB_1を示すフローチャートである。
このサブルーチンSUB_1は、インク温度調整動作を停止する処理を行うサブルーチンである。
同図の処理に入ると、まず制御部20は、ステップSa1において、現在インク加温動作若しくはインク冷却動作(以下まとめてインク温度調整動作という)を実行中か否かを判定する。その結果、インク温度調整動作を実行中であるならば(ステップSa1、YES)、ステップSa2においてインク温度調整動作を停止し、インク温度調整動作を実行中でないならば(ステップSa1、NO)、ステップSa2をスキップして、図7の処理に戻る。
図8(b)は、図7のサブルーチンSUB_2を示すフローチャートである。
このサブルーチンSUB_2は、インク温度調整動作を開始する処理を行うサブルーチンである。
同図の処理に入ると、まず制御部20は、ステップSb1において、現在インク温度調整動作を停止中か否かを判定する。その結果、インク温度調整動作を停止中であるならば(ステップSb1、YES)、ステップSa2においてインク温度調整動作を開始し、インク温度調整動作を実行中であるならば(ステップSb1、NO)、ステップSb2をスキップして、図7の処理に戻る。
次に制御部20は、図7のステップS26として、インク補給動作を開始したか否かを判定する。インク供給駆動部10を開放し、インク補給動作を開始していなければ(ステップS26、NO)、処理をステップS23に戻す。
次に制御部20は、ステップS26において、インク補給動作を開始したと判定したならば(ステップS26、YES)、次に制御部20は、ステップS27において、温度検出部18が検出した記録ヘッド17内のインク温度が画像記録最適温度Tp より低いか否かを判定する。
制御部20は、ステップS27の判定結果、温度検出部18が検出した記録ヘッド17内のインク温度が画像記録最適温度Tp より低いと判定したならば(ステップS27、YES)、次に制御部20は、ステップS28においてステップS22で決定した目標インク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以上であるか否かを判定する。
制御部20は、ステップS28の判定の結果、目標インク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以上であると判定したならば(ステップS28、YES)、次に制御部20は、ステップS29において、上述したインク温度調整動作を開始する処理を行うサブルーチンSUB_2を実行する。また制御部20は、ステップS28において、目標インク温度Ta が画像記録最適温度Tp 未満であると判定したならば(ステップS28、NO)、ステップS30において、上述したインク温度調整動作を停止する処理を行うサブルーチンSUB_1を実行する。
一方制御部20は、ステップS27において、温度検出部18が検出した記録ヘッド17内のインク温度が画像記録最適温度Tp と同じ若しくは高いと判定したならば(ステップS27、NO)、次に制御部20は、ステップS31において、周辺温度検出部12が検出したインク温度が画像記録最適温度Tp より高いか否かを判定する。
このステップS31の判定の結果、制御部20は、温度検出部12が検出したインク温度が画像記録最適温度Tp と同じと判定したならば(ステップS31、NO)、ステップS30において上述したサブルーチンSUB_1の処理を行う。また制御部20は、ステップS31の判定において、温度検出部12が検出したインク温度が画像記録最適温度Tp より高いと判定したならば(ステップS31、YES)、次に制御部20は、ステップS32として、目標インク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以下か否かを判定する。その結果、制御部20は、目標インク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以下と判定したならば(ステップS32、YES)、ステップS33において上述したサブルーチンSUB_2を行う。また制御部20は、目標インク温度Ta が画像記録最適温度Tp 以下でないと判定したならば(ステップS32、NO)、ステップS30において上述したサブルーチンSUB_1を行う。
ステップS29、S30、若しくはS33のサブルーチン処理が終了すると、制御部20は、ステップS34において、第1液面検出部5及び第2液面検出部6の出力のうち何れかがONとなり、インク供給駆動部10が閉鎖され、インク補給動作が終了したか否かを判定する。その結果、制御部20は、インク補給動作が終了していないと判断したならば(ステップS34、NO)、処理をステップS27に戻し、インク補給動作が終了したと判定したならば本処理を終了する。
以上説明したように、第2の実施形態の画像記録装置1bによれば、インクボトル42を交換してインクを補給するときに、第1の実施形態の画像記録装置1aと同様インク循環動作、及びインク温度調整動作を継続する。そしてこのインク温度調整動作で用いる目標インク温度Ta を周辺温度検出部12が検出した周辺温度Tn に応じて変更する。これにより、インク循環機構2内のインクの温度が交換後のインクボトル42内のインクの温度と差が大きくても、インク循環機構2内のインク温度が画像記録可能温度域外になることを防ぐことができる。
以上のように本実施形態の画像記録装置によれば、インクボトル交換後の画像記録再開直ちに画像記録を行えるので、画像記録処理のスループットが向上する。またその実現も制御部の変更のみを行えば良く、装置の規模が大きくなることはない。
またインクボトル交換時にもインク温度調整を継続し、インクボトル交換の間にインク温度が画像記録可能なインク温度から逸脱することを防止することで、インクボトル交換後のインク温度調整による画像記録再開までの時間が長くならない。
さらに、インクボトル交換時に周辺温度に応じてインク経路内のインク温度を調整しておくことで、新しいインクボトルから供給されたインクによりインク経路内のインク温度が画像記録可能なインク温度から逸脱することを防止し、画像記録再開時に記録品質を保った画像記録に最適なインク温度にすることができる。
なお第2の実施形態の画像記録装置1bでは、交換するインクボトル42内のインク温度を周辺温度と同じと見なして周辺温度を検出しているが、インクボトルの温度を直接検出する構成としても良い。
また上記説明では、インクの加温を記録ヘッド17を駆動することによって行い、インクの冷却をファンで構成されたインク冷却駆動部8によって行っている。しかし第1の実施形態の画像記録装置1a及び第2の実施形態の画像記録装置1bは、このような構成に限定されるものではなく、他の方法でインク温度調整動作を行うように構成しても良い。例えばインクの加温は、インク循環機構2内に設けた熱源によって加熱する構成としても良いし、インクの冷却は、インク循環機構2内にヒートシンクやペルチェ素子等の冷却源を設けて冷却する構成としても良い。
また例えば、上記説明では、第1の実施形態の画像記録装置1a及び第2の実施形態の画像記録装置1bは共に第1タンク3及び第2タンク4の2つのインクタンクを備えていた。しかしインク循環機構2内の圧力が負圧状態となり、記録ヘッド17のノズル孔にあるインクが内側に球面状に凹むメニスカスが形成される構成であれば、第1タンク3を削除してインクタンクを1つにし、上記説明のインク経路の一部を変更することができる。
またインク循環機構2内のインク温度は、記録ヘッド17部分に設けられた温度検出部12によって検出する構成となっているが、温度検出部18の配置位置は記録ヘッド17部分に限定されるものではなく、インク循環経路上であれば、他の位置に配置しても良い。
なお、本発明は、第1若しくは第2の実施形態のそれぞれに開示されている複数の構成要素の適宜組み合わせることで種々の実施形態を形成できる。例えば、第1若しくは第2の実施形態に示される全体構成から幾つかの構成要素を削除してもよいし、更に異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 画像記録装置
2 インク循環機構
3 第1タンク
4 第2タンク
5 第1液面センサ
6 第2液面センサ
7 インク循環駆動部
8 インク冷却駆動部
9 インク供給機構
10 インク供給駆動部
11 インクボトル検出部
12 周辺温度検出部
15 画像記録部
16 記録ヘッド駆動部
17 記録ヘッド
18 温度検出部
20 制御部
21 インク温度制御部
22 インク循環制御部
23 記憶部
24 上位装置
25 表示部
30 インクボトル接合部
31 インク供給経路
32 第1タンクインク流入経路
33 第1タンクインク流出経路
34 第2タンクインク流入経路
35 第2タンクインク流出経路
36 第1インクバス
37 第2インクバス
38 記録ヘッドインク流入経路
39 記録ヘッドインク流出経路
40 第1タンク大気開放経路
41 第2タンク大気開放経路
42 インクボトル
43 第1タンク大気開放電磁弁
44 第2タンク大気開放電磁弁
45 圧力調整部

Claims (11)

  1. インクを吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
    前記インクを循環させるインク循環経路と、
    前記インク循環経路内のインクを吐出して記録媒体に画像記録を行う記録ヘッドと、
    前記インク循環経路に供給するインクを貯蔵するインクボトルと、
    前記インクボトルと前記インク循環経路の間を開放/閉鎖を切り替えるインク供給駆動部と、
    前記インクボトルを交換する際、前記インク供給駆動部を閉鎖すると共に前記インク循環経路内のインクの循環を停止しないインク循環制御部と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 演算処理部、及び制御プログラムを予め記憶している記憶部を少なくとも備える制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記演算処理部に前記制御プログラムを実行させることにより、前記インク循環制御部として機能する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記インク循環経路内のインクの温度を制御するインク温度制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記インク循環経路上に設けられ、前記インク循環経路内のインクを加温するインク加温部と、
    前記インク循環経路上に設けられ、前記インク循環経路内のインクを冷却するインク冷却部と、
    を更に備え、
    前記インク温度制御部は、前記インク循環経路内のインクの温度が目標インク温度Tp より低いとき前記インク循環経路内のインクを前記インク加温部によって加温し、前記インク循環経路内のインクの温度が前記目標インク温度Tp より高いとき前記インク循環経路内のインクを前記インク冷却部によって冷却することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記インク加温部は前記記録ヘッドであり、前記インク温度制御部は、前記インク循環経路内のインクを加温するとき、前記記録ヘッドをインクが吐出しない程度に駆動させることによって前記加温を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記インクボトル内のインクの温度に対応する温度Tn を計測する温度検出部を更に備え、
    前記インク温度制御部は、前記目標温度Tp を前記温度検出部による前記温度Tn に基づいて決定することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  7. 前記インク温度制御部は、前記目標温度Tp を、前記温度Tn 、インク無し時の前記インク循環経路内のインク量Vin、前記インクボトル交換後に供給されるインク量Vsup から
    Ta ={Tp×(Vin+Vsup)−Tn×Vsup}÷Vin
    と求めることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記インク循環経路内のインクの量が一定値以下になったことを検出する液面検出部を更に備え、
    前記インク温度制御部は、前記液面検出部が前記インク循環経路内のインクの量が一定値以下になったことを検出した後も、前記インク循環経路内のインクの温度を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置
  9. 前記インク循環経路は、前記インクボトル内のインクが流入する第1タンクと、前記第1タンクより高い位置に設けられた第2タンクと、前記第1タンクと前記第2タンクを接続する第2タンクインク流入経路と、前記第2タンク内のインクを流出する第2タンクインク流出経路と、前記第2タンク流出経路から流出したインクが流入し、当該流入したインクを前記記録ヘッドに流出する第1インクバスと、前記記録ヘッドと、前記記録ヘッドから流出したインクが流入する第2インクバスと、前記第2インクバスから流出したインクを前記第1タンクに流入する第1タンクインク流入経路を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  10. インクを吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録装置における制御方法において、
    前記インクをインク循環経路内で循環させ、
    前記インク循環経路に供給するインクを貯蔵するインクボトルを交換する際、前記インクボトルと前記インク循環経路の間を閉鎖すると共に、前記インク循環経路内のインクの循環を停止しない
    ことを特徴とする画像記録装置の制御方法。
  11. 前記インクボトル内のインクの温度に対応する温度を計測し、
    当該計測結果に基づいて目標インク温度を決定し、
    前記インク循環経路内のインクの温度が前記目標インク温度より低いとき前記インク循環経路内のインクを加温し、前記インク循環経路内のインクの温度が前記目標インク温度より高いとき前記インク循環経路内のインクを冷却することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置の制御方法。
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