JP2010036482A - 画像形成装置及び液体収容容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】タンク内の液面高さを検知するために複数本の検知電極を並べて配置すると実装スペースが増大する。
【解決手段】記録ヘッド34に供給するインク200を収容するサブタンク35は3つの検知電極208a、208b、208cが取付けられ、3つの検知電極のうちの2つの検知電極は、円筒状の中空検知電極208cと、この中空検知電極208c内に絶縁部材208dで絶縁されて配設された円柱状の柱状電極208bとで構成されている。
【選択図】図7
【解決手段】記録ヘッド34に供給するインク200を収容するサブタンク35は3つの検知電極208a、208b、208cが取付けられ、3つの検知電極のうちの2つの検知電極は、円筒状の中空検知電極208cと、この中空検知電極208c内に絶縁部材208dで絶縁されて配設された円柱状の柱状電極208bとで構成されている。
【選択図】図7
Description
本発明は画像形成装置及び液体収容容器に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッド及び記録ヘッドにインクを供給するタンクを備える画像形成装置及び画像形成装置で使用するインクを収容する液体収容容器に関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、インクの液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを備え、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、インク滴を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を吐出する)ことをも意味する。また、「インク」とは、所謂インクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる液体の総称として用いる。
このような画像形成装置において、記録ヘッドにインクを供給するサブタンク(ヘッドタンク、バッファタンクとも称される。)を備え、記録ヘッドのノズルからのインクの染み出しやダレを防止するために負圧を発生する負圧形成機能(機構)をサブタンクに持たせ、サブタンク内の負圧の異常を検知したとき、例えば空気が流入したときには当該負圧を正常な状態に戻す負圧回復動作(負圧再形成動作)を行うようにしたものが知られている。
特開2007−015153号公報
サブタンク内への空気の流入は、サブタンクを大気開放する大気開放機構の弁手段などに微小な異物が挟まる等した場合などに、時間を掛けてサブタンク内部に空気が侵入する空気漏れないしスローリークが発生する。また、サブタンクで記録ヘッドにインクを供給する場合には、装置本体側からサブタンクにインクを供給するための供給チューブとの連結部や供給チューブそのものなどから空気が混入、浸透し易くなる。
従来、サブタンクに対する空気の流入を検知する手段としてはサブタンク内の液面レベルと検知する手段が用いられている。サブタンク内の液面を検知する構成としては、特許文献2に記載されているように最高レベル検知電極と基準レベル検知電極と最低レベル検知電極を検出する3本の電極と、各電極のグランド電極の計4本の電極を備えたもの、特許文献3に記載されているように、2本の検知電極を備えて、液面レベルと電極に流れる電流量を検知するものなどが知られている。なお、2本の検知電極を用いるものは特許文献1にも記載されている。
特開平4−261860号公報
特開平2−165963号公報
上述したように、従来の画像形成装置では、サブタンク内に2本の電極ピンを配設し、電極ピンにインクが接触するか否かによって変化する電流値に基づいて、サブタンク内が所定のインク残量になったこと、あるいは、所定の空気量以上になったことを検出するようにしている。
この場合、2本の電極ピンがインクに浸かっている状態では、電極ピン間を流れる電流の変化量は液面レベルの変化量に対して微小なため、オン/オフ的な検知は可能であっても、液面レベルの変化量を検出することは困難であるという課題がある。
そこで、上述した特許文献2に記載されているように、長さの異なる3本以上の電極ピンを使用して複数段階の液面レベルを検出することも行われているが、電極ピンの本数が増えることで、サブタンクにおける電極ピンの実装スペースが拡大するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、検知電極の実装スペースの増大を抑えつつ、複数の検知電極を配置できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンク内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、
前記少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、前記中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である
構成とした。
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンク内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、
前記少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、前記中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である
構成とした。
ここで、前記サブタンク内の液面の検出結果に基づいて前記サブタンク内の空気量が所定量以上か否かを検出し、前記サブタンク内の空気量が所定量以上のときには前記サブタンクの負圧形成動作を行う構成とできる。
この場合、前回の負圧形成動作実施時から予め定めた所定時間が経過したときに、前記サブタンク内の空気量が所定量以上になったか否かの検出動作を行う構成とできる。
また、前記サブタンク内の空気量が所定量以上になったことを検出した時刻が予め定めた所定の時間帯内でないときには前記負圧形成動作を行わない構成とできる。
また、前記記録ヘッドから吐出した滴の滴量の計数結果に基づいて前記サブタンク内の空気量が所定量以上か否かを検出し、前記サブタンク内の空気量が所定量以上のときには前記サブタンクの負圧形成動作を行う構成とできる。
また、装置の電源投入時、省エネモードからの復帰時、印刷動作直後の少なくともいずれかで前記サブタンク内の空気量が所定量以上か否かを検出する構成とできる。
本発明に係る液体収容容器は、
記録ヘッドに供給するインクを収容するタンク本体と、
前記タンク本体内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、
前記少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、前記中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である
構成とした。
記録ヘッドに供給するインクを収容するタンク本体と、
前記タンク本体内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、
前記少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、前記中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、液滴を吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、サブタンク内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である構成としたので、検知電極の実装スペースの増大を抑えつつ、複数の検知電極を配置できる。
本発明に係る液体収容容器によれば、記録ヘッドに供給するインクを収容するタンク本体と、
タンク本体内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である構成としたので、検知電極の実装スペースの増大を抑えつつ、複数の検知電極を配置できる。
タンク本体内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である構成としたので、検知電極の実装スペースの増大を抑えつつ、複数の検知電極を配置できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのサブタンクであるサブタンク35a、35b(区別しないときは「サブタンク35」という。)を搭載している。このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、サブタンク35の一例について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同サブタンクの1つのヘッド分の模式的正面説明図、図4は同じく上面説明図、図5は同じく側面説明図である。
サブタンク35は、インク200を保持するインク収容部202を形成する一側部が開口したタンクケース(タンク本体)201を有し、このタンクケース201の開口部は可撓性フィルム203で密閉してインク収容部202を形成し、タンクケース201内に配置した弾性部材としてバネ204によってフィルム203を常時外方へ付勢している。これにより、タンクケース201のフィルム203がバネ204によって外方への付勢力が作用しているので、タンクケース201内のインク残量が減少することによって負圧が発生する。
サブタンク35は、インク200を保持するインク収容部202を形成する一側部が開口したタンクケース(タンク本体)201を有し、このタンクケース201の開口部は可撓性フィルム203で密閉してインク収容部202を形成し、タンクケース201内に配置した弾性部材としてバネ204によってフィルム203を常時外方へ付勢している。これにより、タンクケース201のフィルム203がバネ204によって外方への付勢力が作用しているので、タンクケース201内のインク残量が減少することによって負圧が発生する。
また、タンクケース201の外側には、一端部を揺動可能に支持されたフィラからなる変位部材205がフィルム203に接着などで固定され、フィルム203の動きに連動して変位部材205が変位するので、装置本体側に配置された光学センサ301によって変位部材205の変位量を検知することによりサブタンク35内のインク残量などを検知することができる。
また、タンクケース201の上部には、インクカートリッジ10からインクを供給するための供給口209があり、インク供給チューブ36に接続されている。また、タンクケース201の側部には、サブタンク35内を大気に開放する大気開放機構207が設けられている。この大気開放機構207は、サブタンク35内に連通する大気開放路207aを開閉する弁体207b及びこの弁体207bを閉弁状態に付勢するスプリング207c、弁体207bを押圧する押圧部材207dなどを備え、装置本体側の大気開放ソレノイド302によって押圧部材207dを介して弁体207bを押すことで開弁されて、サブタンク35内に大気開放状態(大気に連通した状態)になる。
また、タンクケース201には、内部のインクの液面高さを検知する3つの検知電極208a、208b、208cが取り付けられている。これら検知電極ピン208a、208b、208cによってインク液面の変位を検知してサブタンク35内(タンクケース201内)の空気量を検出することができる。この点の詳細については後述する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司る本発明に係る制御を行う手段を兼ねるCPU511と、CPU511が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
この制御部500は、この装置全体の制御を司る本発明に係る制御を行う手段を兼ねるCPU511と、CPU511が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81の維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511、サブタンク35の大気開放機構207を開閉する大気開放ソレノイド302を駆動するソレノイド駆動部512などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド7の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド7を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ制御部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。また、I/O部513に入力されるセンサ群515には、前述したサブタンク35の変位部材205を検知する光学センサ206、検知電極208a、208b、208cからの信号なども入力される。
次に、本発明に係る液体収容容器としてのサブタンクの第1実施形態について図7ないし図9を参照して説明する。なお、図7はサブタンクの模式的説明図、図8は同サブタンクの検知電極構成の説明図、図9は同じく検知電極構成の斜視説明図である。
サブタンク35には、前述したように、3つの検知電極208a、208b、208cが取付けられている。これらの3つの検知電極のうちの2つの検知電極は、円筒状(円筒状に限らず、中空状であればよい。)の中空検知電極208cと、この中空検知電極208c内に絶縁部材208dで絶縁されて配設された円柱状(円柱に限らず、柱状又は筒状でもよい。)の柱状電極208bとで構成されている。
サブタンク35には、前述したように、3つの検知電極208a、208b、208cが取付けられている。これらの3つの検知電極のうちの2つの検知電極は、円筒状(円筒状に限らず、中空状であればよい。)の中空検知電極208cと、この中空検知電極208c内に絶縁部材208dで絶縁されて配設された円柱状(円柱に限らず、柱状又は筒状でもよい。)の柱状電極208bとで構成されている。
ここで、検知電極208aと柱状検知電極208bはそれぞれの下端のサブタンク35内における高さ位置が同じになるように配置され、中空検知電極208cはその下端が検知電極208a及び柱状検知電極208bの下端よりも高い位置になるように配置されている。また、樹脂部材208は例えば樹脂材料で形成された支持部材である。
このように構成したサブタンク35の検知電極208aをグランド電位に接続し、検知電極208b、208cに所定の電圧Vccを印加した状態で、検知電極208a、208c間が導通しているときにはインク200の液面200aが検知電極208cの下端よりも高い位置にあることを検出できる。また、検知電極208a、208b間が導通していないときにはインク200の液面200aが検知電極208bの下端よりも低い位置にあることを検出できる。
これにより、正常な負圧状態において、印刷によるインク消費が伴っても検知電極208a、208b間は導通状態が維持されるように制御している状態で、スローリークが発生してサブタンク35内の空気量が所定量以上になると、インク液面が検知電極208a、208bの下端より低下すると、インク液面が検知電極208a、208b間が非導通状態になるので、検知電極208a、208b間の導通状態を検知することによって空気量が所定量以上になったこと、すなわち、スローリークが発生していることを検出できる。
ここで、エアーリーク(スローリーク)とは、図10に示すように、サブタンク35の大気開放機構207などから経時的に空気が進入し、サブタンク35内の負圧が崩れて、インク液面が低下する現象である。負圧が崩れると、噴射曲がり、噴射ばらつき、サブタンク内への気泡混入による滴吐出不能(ノズル抜けと称される。)などが生じるので、エアーリークを検出することが要請される。
この場合、図10に示すように、検知電極を2本構成とすると、2本の検知電極208a、208bがインクに浸かっている状態(両電極208a、208bが導通している状態)からインク液面が低下して2本の検知電極208a、208b間が非導通になることで、空気量が所定量以上になったことを検知できるものの、インク消費によってインク液面が2本の検知電極208a、208bの下端よりも低下した場合でもサブタンク35内の空気量が所定量以下になった(エアーリークが発生した)と検出されてしまうことになる。
そこで、図11に示すように、検知電極を3本構成とすれば、検知電極208aと相対的に短い(高さ位置が高い)検知電極208cによってインク残量が所定量以上あることを検知し、同じ高さ位置の検知電極208a、208bでエアーリークを検知することができる。
ところが、このように検知電極を3本構成にすると、2本構成の場合よりも検知電極の実装スペースが増大し、サブタンクの小型化、画像形成装置の小型化の妨げになる。
そこで、上述したように、検知電極を3本構成にしつつ、そのうちの2本の検知電極を2重構造で配置することによって、3つの検知電極を別個に並べて配置する場合に比べて、検知電極の実装スペースを小さくすることができる。
このように、少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である構成とすることで、検知電極の実装スペースを増大を抑えつつ、複数の検知電極を配置できる。なお、3つ以上の検知電極を配置する場合に、3重以上の多重構造とすることもできる。
次に、この画像形成装置におけるサブタンク35の負圧形成(負圧調整)動作について図12に示すフロー図を参照して説明する。
負圧調整動作は、大気開放弁207を開いてサブタンク35内を大気に開放し、検知電極208a、208cがインク200で導通するまでインクカートリッジ10からサブタンク35にインクを供給した後、大気開放弁207を閉じ、維持回復機構81のキャップ82aで記録ヘッド34のノズル面をキャッピングして図示しない吸引ポンプを駆動して記録ヘッド34のノズルから所要量のインクの吸引(ノズル吸引)を行う。
負圧調整動作は、大気開放弁207を開いてサブタンク35内を大気に開放し、検知電極208a、208cがインク200で導通するまでインクカートリッジ10からサブタンク35にインクを供給した後、大気開放弁207を閉じ、維持回復機構81のキャップ82aで記録ヘッド34のノズル面をキャッピングして図示しない吸引ポンプを駆動して記録ヘッド34のノズルから所要量のインクの吸引(ノズル吸引)を行う。
このノズル吸引によってサブタンク35のフィルム203がばね204の付勢力に抗してタンクケース201側に引かれるが、ノズル吸引が終了すると、ばね204の付勢力(復元力)によってフィルム203が外方に押されるので、サブタンク35の内圧が低下して負圧状態になる。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第1実施例について図13のフロー図を参照して説明する。
ここでは、上述したサブタンク35の負圧調整動作を行った後、RTC(リアルタイムクロック)からサブタンクの負圧調整動作時の時刻を読取り、内部のメモリに記憶する。その後、RTCから現在時刻を読み取り、最終負圧調整動作実施(前回の負圧調整動作実施)からの経過時間が予め定めた所定時間(一定時間)T以上であるか否かを判別する。
ここでは、上述したサブタンク35の負圧調整動作を行った後、RTC(リアルタイムクロック)からサブタンクの負圧調整動作時の時刻を読取り、内部のメモリに記憶する。その後、RTCから現在時刻を読み取り、最終負圧調整動作実施(前回の負圧調整動作実施)からの経過時間が予め定めた所定時間(一定時間)T以上であるか否かを判別する。
このとき、前回の負圧調整動作実施から一定時間T以上経過していれば、検知電極208a、208bを使用したエアーリーク検知動作(サブタンク35内の空気量が所定量以上になったことを検知する動作)を実施して、負圧が異常か(エアーリークが発生しているか)否かを判別し、負圧が異常であれば、サブタンクの負圧調整動作を行う。
つまり、サブタンク35のエアーリークは、通常、装置を長期間使用しない状況下で発生する。つまり、装置が使用されている間はサブタンク35内のインクが消費されて検知電極208a、208cで検知されると、インクカートリッジ10からサブタンク35にインクの補充供給を行う(大気解放機構207を閉じた状態で)ため、エアーリークは発生し難い。
そのため、例えば、常時、エアーリークの検知を行うと、制御部500を構成するCPU501の負荷が重くなり、スループットが低下することになる。そこで、前回の負圧調整動作の実施から所定時間(例えば10分間)が経過したときにエアーリークの検知を行うようにすることで、スループットの低下を防止することができる。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第2実施例について図14のフロー図を参照して説明する。
ここでは、ユーザから負圧調整モードの設定を受け付ける。負圧調整モードとは、エアーリーク検知時に負圧調整動作を自動的に実施する(これを「負圧調整モードON」とする。)か、手動で実施する(これを「負圧調整モードOFF」とする。)かを指定するモードである。
ここでは、ユーザから負圧調整モードの設定を受け付ける。負圧調整モードとは、エアーリーク検知時に負圧調整動作を自動的に実施する(これを「負圧調整モードON」とする。)か、手動で実施する(これを「負圧調整モードOFF」とする。)かを指定するモードである。
そして、サブタンク35の負圧調整動作を行った後、RTC(リアルタイムクロック)からサブタンクの負圧調整動作時の時刻を読取り、内部のメモリに記憶する。その後、RTCから現在時刻を読み取り、最終負圧調整動作実施(前回の負圧調整動作実施)からの経過時間が予め定めた所定時間(一定時間)T以上であるか否かを判別する。
このとき、前回の負圧調整動作実施から一定時間T以上経過していれば、検知電極208a、208bを使用したエアーリーク検知動作(サブタンク35内の空気量が所定量以上になったことを検知する動作)を実施して、負圧が異常か(エアーリークが発生しているか)否かを判別する。
ここで、負圧が異常であれば、負圧調整モードがONか否かを判別し、負圧調整モードがONであれば、サブタンクの負圧調整動作を行う。
これに対し、負圧調整モードがONでなければ、負圧調整動作を実施するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザから負圧調整動作を実施する旨の指定がなされたときには、サブタンクの負圧調整動作を行う。ユーザから負圧調整動作を実施する旨の指定がなされないときには、所定時間(例えば5時間)の経過を待って再度負圧調整動作を実施するか否かをユーザに問い合わせる処理に戻る。
つまり、サブタンクの負圧調整動作は、大気開放機構207の開閉動作を伴うために異音が発生するおそれがあることから、ユーザの使用環境で負圧調整動作が好ましくないときには、ユーザが指定するまで負圧調整動作を行わないように選択できるようにすることで、異音の発生を防止し、装置の静穏性を向上する。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第3実施例について図15のフロー図を参照して説明する。
ここでは、ユーザから昼間負圧調整禁止モードの設定を受け付ける。昼間負圧調整禁止モードとは、エアーリーク検知時であっても昼間の時間帯(例えば8時から18時までの間)は負圧調整動作を自動的に実施することを禁止する(これを「昼間負圧調整禁止モードON」とする。)か、禁止しない(これを「昼間負圧調整禁止モードOFF」とする。)かを指定するモードである。
ここでは、ユーザから昼間負圧調整禁止モードの設定を受け付ける。昼間負圧調整禁止モードとは、エアーリーク検知時であっても昼間の時間帯(例えば8時から18時までの間)は負圧調整動作を自動的に実施することを禁止する(これを「昼間負圧調整禁止モードON」とする。)か、禁止しない(これを「昼間負圧調整禁止モードOFF」とする。)かを指定するモードである。
そして、サブタンク35の負圧調整動作を行った後、RTC(リアルタイムクロック)からサブタンクの負圧調整動作時の時刻を読取り、内部のメモリに記憶する。その後、RTCから現在時刻を読み取り、最終負圧調整動作実施(前回の負圧調整動作実施)からの経過時間が予め定めた所定時間(一定時間)T以上であるか否かを判別する。
このとき、前回の負圧調整動作実施から一定時間T以上経過していれば、検知電極208a、208bを使用したエアーリーク検知動作(サブタンク35内の空気量が所定量以上になったことを検知する動作)を実施して、負圧が異常か(エアーリークが発生しているか)否かを判別する。
ここで、負圧が異常であれば、昼間負圧調整禁止モードがONか否かを判別し、昼間負圧調整禁止モードがONでなければ、サブタンクの負圧調整動作を行う。
これに対し、昼間負圧調整禁止モードがONであれば、RTCから現在時刻を取得して、現在時刻が予め定めた時間帯である昼間(例えば8時から18時の間)であるか否かを判別し、現在時刻が昼間でなければ(予め定めた時間帯でなければ)負圧調整動作を実施し、現在時刻が昼間であれば(予め定めた時間帯であれば)、負圧調整動作を実施することなく、現在時刻が予め定めた時間帯である昼間でなくなるまで待機する。
つまり、前述したように、サブタンクの負圧調整動作は、大気開放機構207の開閉動作を伴うために異音が発生するおそれがあることから、装置がオフィス環境で使用されるような場合には昼間に負圧調整動作を行わないように設定できるようにすることで、異音の発生を防止し、装置の静穏性を向上する。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第4実施例について図16のフロー図を参照して説明する。
ここでは、ユーザから夜間負圧調整禁止モードの設定を受け付ける。夜間負圧調整禁止モードとは、エアーリーク検知時であっても夜間の時間帯(例えば18時から8時までの間)は負圧調整動作を自動的に実施することを禁止する(これを「夜間負圧調整禁止モードON」とする。)か、禁止しない(これを「夜間負圧調整禁止モードOFF」とする。)かを指定するモードである。
ここでは、ユーザから夜間負圧調整禁止モードの設定を受け付ける。夜間負圧調整禁止モードとは、エアーリーク検知時であっても夜間の時間帯(例えば18時から8時までの間)は負圧調整動作を自動的に実施することを禁止する(これを「夜間負圧調整禁止モードON」とする。)か、禁止しない(これを「夜間負圧調整禁止モードOFF」とする。)かを指定するモードである。
そして、サブタンク35の負圧調整動作を行った後、RTC(リアルタイムクロック)からサブタンクの負圧調整動作時の時刻を読取り、内部のメモリに記憶する。その後、RTCから現在時刻を読み取り、最終負圧調整動作実施(前回の負圧調整動作実施)からの経過時間が予め定めた所定時間(一定時間)T以上であるか否かを判別する。
このとき、前回の負圧調整動作実施から一定時間T以上経過していれば、検知電極208a、208bを使用したエアーリーク検知動作(サブタンク35内の空気量が所定量以上になったことを検知する動作)を実施して、負圧が異常か(エアーリークが発生しているか)否かを判別する。
ここで、負圧が異常であれば、夜間負圧調整禁止モードがONか否かを判別し、夜間負圧調整禁止モードがONでなければ、サブタンクの負圧調整動作を行う。
これに対し、夜間負圧調整禁止モードがONであれば、RTCから現在時刻を取得して、現在時刻が予め定めた時間帯である夜間(例えば18時から8時の間)であるか否かを判別し、現在時刻が夜間でなければ(予め定めた時間帯でなければ)負圧調整動作を実施し、現在時刻が夜間であれば(予め定めた時間帯であれば)、負圧調整動作を実施することなく、現在時刻が予め定めた時間帯である夜間でなくなるまで待機する。
つまり、前述したように、サブタンクの負圧調整動作は、大気開放機構207の開閉動作を伴うために異音が発生するおそれがあることから、装置がパーソナル環境で使用されるような場合には夜間には負圧調整動作を行わないように設定できるようにすることで、異音の発生を防止し、装置の静穏性を向上する。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第5実施例について図17のフロー図を参照して説明する。
まず、インク使用量からサブタンク35内の推定液面高さ変化量を計算し、結果を記憶する。インク使用量は、記録ヘッド34から吐出した液滴の滴量と滴数をカウントすることで得られる。また、サブタンク35の容積と吐出した滴量ごとの滴数のカウント値の合計値から、推定液面高さの変化量は容易に計算できる。
まず、インク使用量からサブタンク35内の推定液面高さ変化量を計算し、結果を記憶する。インク使用量は、記録ヘッド34から吐出した液滴の滴量と滴数をカウントすることで得られる。また、サブタンク35の容積と吐出した滴量ごとの滴数のカウント値の合計値から、推定液面高さの変化量は容易に計算できる。
その後、サブタンク35に最後にインクの補充供給を行ってからの累積インク使用量を判定し、累積インク使用量から液面高さを計算する。そして、計算結果による液面高さが検知電極208bより上であるか否かを判別し、液面高さが検知電極208bより上であるときには負圧異常判定を実施し、検知電極208bより上でないときには負圧異常判定を実施しない。
つまり、実際の装置では印刷動作に伴うインク消費によってサブタンク35内のインク量が減少するので、印刷動作でサブタンク35内のインクが減少してからエアーリーク検知動作を行っても、印刷によるインク消費に伴う液面低下であるか、エアーリークによる液面低下であるのかの判別がつかなくなる。
そこで、インク使用量から得られる液面高さが検知電極208bよりも下方にある場合、検知電極208bではエアーリークと正常なインク液面低下との区別がつかないので、負圧異常の判定を行わないようにすることで、エアーリーク検知動作の精度を向上するようにしている。
次に、インク使用量の計測を行う手段の一例について図18を参照して説明する。なお、図18はインク使用量の計測を画像形成装置内のASICを使用して行う場合のブロック説明図である。
ここでは、印写画像データ生成部701はホスト600側(PCなど)のプリンタドライバ601内で実現され、その他は画像形成装置本体内で実現されるものとする。
ここでは、印写画像データ生成部701はホスト600側(PCなど)のプリンタドライバ601内で実現され、その他は画像形成装置本体内で実現されるものとする。
ホスト600側では、アプリケーションを通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI)が印刷対象となる画像データをプリンタドライバ601に伝達する。伝達された画像データはプリンタドライバ601内で処理されるが、このとき画像データは印写画像データ生成部701において、画像形成装置で処理可能なデータである印写画像データ(画像情報)に変換される。
印写画像データは、画像形成装置内に転送され、記録ヘッド34の圧力発生手段を駆動するヘッド駆動信号を生成する、ヘッド駆動信号生成部702に入力され、印写画像データに含まれているヘッド駆動信号の生成回数及び生成される信号の個々の強さ(液滴の大きさ)に関する情報を画像信号としてインク使用量計算部703に入力する。インク使用量計算部703では、ヘッド駆動信号の生成回数及び強さを元に、記録ヘッド34から吐出されるインク滴の量を検出して、検出したインク量を積算することでインク使用量を算出する。
なお、このインク消費量(インク使用量)の値は、別途メンテナンス実行判定や、カートリッジの残量の算出、インク使用量を示すカバレッジ量の算出などに使用される。また、異常検知信号は、用紙サイズエラー、紙種エラー、JAMエラー、紙位置エラー、ヘッド駆動信号生成部異常などのエラー判定に用いられる。
このように画像形成装置側でインク使用量を算出することによって、処理速度の高速化を図れ、またホスト側で印刷ジョブを転送したものの画像形成装置側で実際に滴吐出が行われなかったような異常が発生した場合でも正確にインク使用量を算出することができる。
次に、インク使用量の計測を行う手段の他の例について図19を参照して説明する。なお、図19はインク使用量の計測をホスト側で行う場合のブロック説明図である。
つまり、印写画像データ生成部701からの画像信号に基づいてインク使用量を計算するインク使用量計算部704をホスト600側(PCなど)のプリンタドライバ601やその他のプログラムで実現している。
つまり、印写画像データ生成部701からの画像信号に基づいてインク使用量を計算するインク使用量計算部704をホスト600側(PCなど)のプリンタドライバ601やその他のプログラムで実現している。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第6実施例について図20のフロー図を参照して説明する。
ここでは、電源ON(電源投入)されると、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、電源投入動作を開始する。
ここでは、電源ON(電源投入)されると、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、電源投入動作を開始する。
つまり、エアーリークは前述したように装置が長期間放置された場合に発生しやすいので、電源投入時にエアーリーク検知動作とその結果に基づく負圧調整動作を行うことで、サブタンクの負圧異常を低減することができる。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第7実施例について図21のフロー図を参照して説明する。
ここでは、電源ON(電源投入)されると、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、電源投入動作を開始する。
ここでは、電源ON(電源投入)されると、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、電源投入動作を開始する。
その後、省エネモード(装置本体の各部に対する電力供給を低減したモード)に移行し、省エネモードから復帰するときには、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、省エネモードからの復帰動作を開始する。
つまり、電源がONされたままであっても省エネモードに移行して放置された状態では、サブタンク35へのインク補充供給動作が行われない状態が継続してエアーリークが発生する可能性が高くなるので、省エネモードから復帰するときにはエアーリーク検知動作とその結果に基づく負圧調整動作を行うことで、サブタンクの負圧異常を低減することができる。
次に、エアーリークの検知及び負圧調整動作の第8実施例について図22のフロー図を参照して説明する。
ここでは、ホスト600側(PC側)から印刷開始ジョブを受け付けると、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、印刷動作を開始する。
ここでは、ホスト600側(PC側)から印刷開始ジョブを受け付けると、エアーリーク検知動作を実施し、負圧異常があるか否かを判別し、負圧異常があれば、サブタンク35の負圧調整動作を実施した後、印刷動作を開始する。
つまり、印刷開始前にエアーリーク検知動作とその結果に基づく負圧調整動作を行うことで、サブタンクの負圧異常を低減することができる。
次に、本発明に係る液体収容容器としてのサブタンクの第2実施形態について図23及び図24を参照して説明する。なお、図23はサブタンクの模式的説明図、図24は同サブタンクの検知電極構成の斜視説明図である。
この実施形態は、前述した第1実施形態において、検知電極208aの下端と中空検知電極208cの下端との高さ位置をほぼ同じにし、中空検知電極208cの下端の高さ位置よりも柱状検知電極208bの下端の高さ位置を高く配置したものである。
この実施形態は、前述した第1実施形態において、検知電極208aの下端と中空検知電極208cの下端との高さ位置をほぼ同じにし、中空検知電極208cの下端の高さ位置よりも柱状検知電極208bの下端の高さ位置を高く配置したものである。
この場合には、検知電極208aと中空検知電極208cとによってエアーリークを検知する。
次に、本発明に係る液体収容容器としてのサブタンクの第3実施形態について図25及び図26を参照して説明する。なお、図25はサブタンクの模式的説明図、図26は同サブタンクの検知電極構成の斜視説明図である。
この実施形態では、検知電極を2本構成としたものであり、サブタンク35には2つの検知電極308a、308bが取付けられている。これらの2つの検知電極は、円筒状(円筒状に限らず、中空状であればよい。)の中空検知電極308aと、この中空検知電極308c内に絶縁部材308dで絶縁されて配設された円柱状(円柱に限らず、柱状又は筒状でもよい。)の柱状電極308bとで構成されている。
この実施形態では、検知電極を2本構成としたものであり、サブタンク35には2つの検知電極308a、308bが取付けられている。これらの2つの検知電極は、円筒状(円筒状に限らず、中空状であればよい。)の中空検知電極308aと、この中空検知電極308c内に絶縁部材308dで絶縁されて配設された円柱状(円柱に限らず、柱状又は筒状でもよい。)の柱状電極308bとで構成されている。
この構成は、前述したエアーリークの検知は困難であるが、2本の検知電極構成であっても、2本の検知電極を並べて配置する場合に比べて、実装スペースを低減することができる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、プリンタ単機能構成のものに限らず、プリンタ/ファクシミリ/複写などの複合機能を有する画像形成装置であってもよい。また、液体収容容器はサブタンクに限るものではなく、キャリッジに搭載されるインクカートリッジのインク残量検知などにも適用できる。
10…インクカートリッジ
33…キャリッジ
34、34a、34b…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35…サブタンク(サブタンク)
81…維持回復機構
208a、208b、208c、308a、308b…検知電極
33…キャリッジ
34、34a、34b…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35…サブタンク(サブタンク)
81…維持回復機構
208a、208b、208c、308a、308b…検知電極
Claims (7)
- 液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンク内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、
前記少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、前記中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、前記サブタンク内の液面の検出結果に基づいて前記サブタンク内の空気量が所定量以上か否かを検出し、前記サブタンク内の空気量が所定量以上のときには前記サブタンクの負圧形成動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2に記載の画像形成装置において、前回の負圧形成動作実施時から予め定めた所定時間が経過したときに、前記サブタンク内の空気量が所定量以上になったか否かの検出動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項3に記載の画像形成装置において、前記サブタンク内の空気量が所定量以上になったことを検出した時刻が予め定めた所定の時間帯内でないときには前記負圧形成動作を行わないことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2に記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドから吐出した滴の滴量の計数結果に基づいて前記サブタンク内の空気量が所定量以上か否かを検出し、前記サブタンク内の空気量が所定量以上のときには前記サブタンクの負圧形成動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2に記載の画像形成装置において、装置の電源投入時、省エネモードからの復帰時、印刷動作直後の少なくともいずれかで前記サブタンク内の空気量が所定量以上か否かを検出することを特徴とする画像形成装置。
- 記録ヘッドに供給するインクを収容するタンク本体と、
前記タンク本体内の液面を検出する少なくとも2つの検知電極と、を備え、
前記少なくとも2つの検知電極は、中空状の中空電極と、前記中空電極内に絶縁されて配設された柱状又は中空状の電極である
ことを特徴とする液体収容容器。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015229300A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 株式会社リコー | 液体収容容器及び液体塗布装置 |
-
2008
- 2008-08-06 JP JP2008202790A patent/JP2010036482A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015229300A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 株式会社リコー | 液体収容容器及び液体塗布装置 |
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