JP2005144767A - 画像形成装置 - Google Patents

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康正 三原
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峰 森下
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Abstract

【課題】 ノズルの使用頻度を正確に把握するために、判定処理回数が多くなったり、メモリ容量が増加したりする。
【解決手段】 インク吐出量記憶手段212には前回空吐出してから今回空吐出するまで期間内における1スキャンあたりのインク吐出量を記憶し、空吐出制御手段207がインク吐出量記憶手段212に記憶されたインク吐出量が多いときには空吐出間隔を短くし、インク吐出量が少ないときには空吐出間隔を長く設定して、次の空吐出動作を行なわせる。
【選択図】 図5

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出して画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファクシミリ/複写機の複合機などの各種画像形成装置において、記録液を吐出する液滴吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えたものにあっては、記録液を吐出する記録ヘッドの性能を維持回復する機能が不可欠である。
このヘッドの性能維持回復機能の一つとして、印字待機時や高温、低湿環境下での印字、あるいは低頻度の印字によってノズル(吐出口)内で記録液が増粘してノズルの目詰まりを生じるおそれがある場合に対処するため、定期的にノズルから記録(画像形成)に寄与しない液滴を吐出することによって、増粘した記録液を排出するようにする空吐出動作が行なわれる。
特開2002−283564号公報
しかしながら、必要以上に空吐出を行なうことは、記録液の消費量を増やし、印刷速度の低下にもつながるため、空吐出量、空吐出間隔を必要最小限に抑える必要がある。
そこで、従来、例えば、特許文献1に開示されているように、一定時間間隔で空吐出を行うプリンタにおいて、空吐出が不要なビットイメージパターン(黒べた等)を予め定めておき、印字するデータが空吐出不要なビットイメージパターンであるときには所定回数空吐出を禁止するようにしたものがある。
特開平05−185605号公報
また、特許文献2に開示されているように、所定時間内にインク吐出口から記録液が吐出されているときには空吐出を行なわず、所定時間内にインク吐出口から吐出されていなかった場合で、前回の空吐出タイミングで空吐出していなかったときに空吐出を行なうようにしたものがある。
特許第02786296号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、印字するデータが空吐出不要なビットイメージパターンであるか否かの判定を行なって所定回数空吐出を禁止するようにした場合、ノズルの使用頻度を正確に把握するためには、判定用パターンを多くしなければならない。その結果、メモリ容量が増加するだけでなく、判定処理に時間がかかることになる。一方、メモリ容量や判定処理に要する時間を抑えるためには、判定の精度が低下することになる。
また、特許文献2に記載のように、所定時間内にインク吐出口から記録液が吐出されているか否かの判定を行なって、所定時間内に記録液が吐出されていれば空吐出を行なわないようにする場合、ノズルの使用頻度を正確に把握するためには、サンプリング時間(判定から次の判定までの時間間隔)を短くしなければならず、そのため、判定処理回数が多くなり、判定処理回数を少なくすると、判定の精度が低下することになる。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ノズルの使用頻度をより正確に把握して適切な空吐出を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、記録ヘッドからの液滴の吐出状況を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された空吐出状況に基づいて空吐出動作を制御する空吐出制御手段とを備えたものである。
ここで、記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の吐出量を記憶し、空吐出制御手段は吐出量が少ないときは空吐出間隔を短くし、吐出量が多いときは空吐出間隔を長くする構成とすることができる。
あるいは、記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の吐出量を記憶し、空吐出制御手段は吐出量が少ないときは空吐出量を多くし、吐出量が多いときは空吐出量を少なくする構成とすることができる。
これらの場合、所定時間内で吐出された記録液の吐出量は記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの吐出量であることが好ましい。
また、記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の滴数を記憶し、空吐出制御手段は滴数が少ないときは空吐出間隔を短くし、滴数が多いときは空吐出間隔を長くする構成とすることができる。
あるいは、記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の滴数を記憶し、空吐出制御手段は滴数が少ないときは空吐出量を多くし、滴数が多いときは空吐出量を少なくする構成とすることができる。
これらの場合、所定時間内で吐出された記録液の滴数は記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの滴数であることが好ましい。
さらに、記憶手段には所定時間内で液滴を吐出していない非吐出間隔を記憶し、空吐出制御手段は非吐出間隔が長いときは空吐出間隔を短くし、非吐出間隔が短いときは空吐出間隔を長くする構成とすることができる。
あるいは、記憶手段には所定時間内で液滴を吐出していない非吐出間隔を記憶し、空吐出制御手段は非吐出間隔が長いときは空吐出量を多くし、非吐出間隔が短いときは空吐出量を少なくする構成とすることができる。
上述した本発明に係る画像形成装置において、所定時間とは所定回数目に実施した空吐出から別の所定回数目に実施した空吐出までの時間であることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置によれば、記録ヘッドの吐出口からの液滴の吐出状況を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された空吐出状況に基づいて空吐出動作を制御する空吐出制御手段を備えたので、より正確に吐出口(ノズル)の使用頻度を把握することができて、より適切な空吐出動作を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の一例を示す同画像形成装置を前方側から見た斜視説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1と、装置本体1に装着した用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備え、さらに、装置本体1の前面4の一端部側には、前面4から前方側に突き出し、上面5よりも低くなったカートリッジ装填部6を有し、このカートリッジ装填部6の上面に操作キーや表示器などの操作部7を配置している。カートリッジ装填部6には液体補充手段としての液体保管用タンク(メインタンク)であるインクカートリッジ10の脱着を行うための開閉可能な前カバー8を有している。
次に、この画像形成装置の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の全体構成を説明する概略構成図、図3は同機構部の要部平面説明図である。
図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド11とステー12とでキャリッジ13を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって図3で矢示方向に移動走査する。
このキャリッジ13には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド14を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド14を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できるが、ここでは圧電アクチュエータ(圧電素子)をエネルギー発生手段に用いたヘッドを搭載している。また、記録ヘッド14としては各色の液滴を吐出するための複数のノズル列を有する1つのインクジェットヘッドで構成することもできる。
また、キャリッジ13には、記録ヘッド14に各色のインクを供給するための各色の液体容器であるサブタンク15を搭載している。このサブタンク15にはインク供給チューブ16を介して前述した各色のメインタンク(インクカートリッジ)10からインクが補充供給される。ここで、メインタンク10は、それぞれ各色に対応してイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインクを収容しているが、ブラックインクを収容するメインタンク10は、他のカラーインクを収容するメインタンク10よりもインクの収容容量を大きくしている。
一方、給紙トレイ3の用紙積載部(圧板)21上に積載した用紙22を給紙するための給紙部として、用紙積載部21から用紙22を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)23及び給紙コロ23に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド24を備え、この分離パッド24は給紙コロ23側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙22を記録ヘッド14の下方側で搬送するための搬送部として、用紙22を静電吸着して搬送するための搬送ベルト31と、給紙部からガイド25を介して送られる用紙22を搬送ベルト31との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ32と、略鉛直上方に送られる用紙22を略90°方向転換させて搬送ベルト31上に倣わせるための搬送ガイド33と、押さえ部材34で搬送ベルト31側に付勢された先端加圧コロ35とを備えている。また、搬送ベルト31表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ36を備えている。
ここで、搬送ベルト31は、無端状ベルトであり、搬送ローラ37とテンションローラ38との間に掛け渡されて、図3のベルト搬送方向に周回するように構成している。帯電ローラ36は、搬送ベルト31の表層に接触し、搬送ベルト31の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、搬送ベルト31の裏側には、記録ヘッド14による印写領域に対応してガイド部材41を配置している。このガイド部材41は、上面が搬送ベルト31を支持する2つのローラ(搬送ローラ37とテンションローラ38)の接線よりも記録ヘッド14側に突出している。これにより、搬送ベルト31は印写領域ではガイド部材41の上面にて押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
さらに、記録ヘッド14で記録された用紙22を排紙するための排紙部として、搬送ベルト31から用紙22を分離するための分離爪51と、排紙ローラ52及び排紙コロ53とを備え、排紙ローラ52の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ52と排紙コロ53との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面給紙ユニット61が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット61は搬送ベルト31の逆方向回転で戻される用紙22を取り込んで反転させて再度カウンタローラ32と搬送ベルト11との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット61の上面には手差し給紙部62を設けている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ13の走査方向の一方の非印字領域には、記録ヘッド14のノズルの状態を維持し、回復するための信頼性維持手段である維持回復機構(以下「サブシステム」という。)71を配置し、他方の非印字領域には空吐出受け部材81を配置している。
サブシステム71には、記録ヘッド14のノズル面をキャピングするためのキャッピング手段であるキャップ部材72a、72b、72c、72dと、ノズル面をワイピングするためのワイピング手段であるワイパーブレード73と、空吐出される液滴を受ける空吐出受け部74などを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙22が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙22はガイド25で案内され、搬送ベルト31とカウンタローラ32との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド33で案内されて先端加圧コロ35で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ36に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト31が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト31上に用紙22が給送されると、用紙22が搬送ベルト31に静電的に吸着され、搬送ベルト31の周回移動によって用紙22が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ13を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド14を駆動することにより、停止している用紙22にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙22を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙22の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙22を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ13はサブシステム37側に移動されて、キャップ72a〜72dで記録ヘッド14をキャッピングされ、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止し、また、記録開始前、記録途中などに記録に寄与しないインク滴を空吐出受け部74あるいは空吐出受け81に向けて吐出する空吐出動作を行って安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図7を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部80は、装置全体の制御を司る空吐出制御手段を兼ねたCPU81と、CPU81が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM82と、画像データ等を一時格納するRAM83と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)84と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC85とを備えている。
また、この制御部は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F86と、記録ヘッド14を駆動制御するためのヘッド駆動制御部87及びヘッドドライバ88と、主走査モータ90を駆動するための主走査モータ駆動部91と、副走査モータ92を駆動するための副走査モータ駆動部93、サブシステム71のモータ94を駆動するためのサブシステム駆動部95と、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O96などを備えている。この制御部80には、この装置に必要な情報の入力及び表示をおこなうための操作パネル97(操作部7)が接続されている。
制御部80は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F86で受信する。
そして、CPU81は、I/F86に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC85にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部87に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM82にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部87は、記録ヘッド14の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ88にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ88に送出する。
このヘッド駆動制御部87は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM82で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ88は、ヘッド駆動制御部87からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部87からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド14のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
次に、この画像形成装置における空吐出動作に係わる部分について図5の機能ブロック説明図をも参照して説明する。
作像制御手段202は、印刷命令201に基づいて、キャリッジ制御手段204に印字動作命令203を与え、キャリッジ制御手段204が主走査モータドライバ206に動作データ205を設定することにより主走査モータ90を駆動制御しつつ、ヘッドドライバ209に印刷データ208を設定し、記録ヘッド14のノズル(吐出口)から液滴を吐出させる。なお、作像制御手段202、キャリッジ制御手段204はCPU81で実行するソフトウエアで構成し、主走査モータドライバ206は主走査モータ駆動部91内部で構成され、ヘッドドライバ209はヘッド駆動制御部87及びヘッドドライバ88を含むものである。
インク吐出量記憶手段212は、記録ヘッド14の吐出口(ノズル)からのインク(記録液)の吐出状況を記憶する記憶手段であり、作像制御手段202がヘッドドライバ209に設定する印刷データ208からインク吐出量データ211を取り出して記憶する。なお、インク吐出量記憶手段212はNVRAM84で構成している。
空吐出制御手段207は、インク吐出量記憶手段212からのインク総吐出量データ213および作像制御手段202からの動作状態、スキャン数等の動作データ214に基づいて、最後の空吐出の1回前の空吐出から最後の空吐出実施までの期間での1スキャン当たりのインク吐出量から次の空吐出をするまでの時間を決定し、決定したタイミングでキャリッジ制御手段204に対して空吐出移動命令215を、空吐出データ216をヘッドドライバ209に設定することにより、空吐出動作を行わせる。なお、空吐出制御手段207はCPU81で実行するソフトウエアにて構成している。
次に、このように構成における空吐出制御について図6のフロー図を参照して説明する。
この空吐出制御は印刷開始でエントリーされ、印刷開始から第1回目の空吐出を実施するまでの間隔(空吐出間隔)を設定する。この第1回目の空吐出を実施するまでの間隔は、記録ヘッド14を構成する液滴吐出ヘッドの吐出特性から求められる、インクが固着しない時間とする(例えば10秒とする)。
そして、印刷終了か否かを判別し、印刷終了であれば、そのままこの空吐出制御は終了する。
これに対して、印刷終了でなければ、設定した空吐出間隔に対応する空吐出タイミングになったか否かを判別し、空吐出タイミングでなければ、印刷終了か否かの判別処理に戻る。
そして、空吐出タイミングになった時には空吐出動作を行なわせる。この空吐出動作は、キャリッジ13の記録ヘッド14を空吐出受け81又は空吐出受け部74の位置に移動させて、印刷データとは関係のない(画像形成に寄与しない)吐出を行なうことで実施する。
その後、前回空吐出してから今回空吐出するまで期間内におけるインク吐出量をインク吐出量記憶手段212より取得し、1スキャンあたりのインク吐出量から次の空吐出間隔を設定する。
この空吐出間隔の設定処理では、1スキャンあたりのインク吐出量が多ければ、インクの増粘の可能性が低く、ノズルの状態は良好なので早急な空吐出は必要ないとして、次の空吐出間隔を長く設定し、1スキャンあたりのインク吐出量が少なければ、インクの増粘の可能性がありノズルの状態は良くないので早めの空吐出が必要として、次の空吐出間を短く設定する。
ここで、インク吐出量と空吐出間隔の関係の一例について図7を参照して説明する。
印刷開始t0から第1回目の空吐出(空吐出タイミングt1)までの間隔(空吐出間隔T1)は、ヘッドの吐出特性から求められる、インクが固着しない時間、例えばT1=10秒とし、空吐出間隔T1の期間中のインク吐出量に基づいて次の空吐出間隔(空吐出間隔T2)を設定する。
この例では、空吐出間隔T1の期間中のインク吐出量M1は相対的に多くインクの増粘の可能性は低いので、空吐出間隔T2を長く設定することにより、印刷速度の低下および空吐出によるインクの消費を低減している。
同様にして、空吐出タイミングt2で空吐出を実施後、空吐出間隔T1の期間中の吐出量M1によって決められた空吐出間隔T2期間中のインク吐出量Mに基づいて、次の3回目の空吐出までの空吐出間隔T3を設定する。
この例では、空吐出間隔T2の期間中のインク吐出量M2は少ないのでインクの増粘の可能性がありノズルの状態は良くないので空吐出間隔T3を短く設定することにより、ノズルの目詰まりなどを防止している。
以後同様にして、空吐出タイミングt3で空吐出を実施した後、空吐出間隔T3の期間中のインク吐出量M3に基づいて次の空吐出間隔T4を決定し、空吐出タイミングt4で空吐出を実施した後、空吐出間隔T4の期間中のインク吐出量M4に基づいて次の空吐出間隔T5を決定する、という処理を印刷終了になるまで繰り返す。
次に、インク吐出量と空吐出間隔の関係をより具体的に図8を参照して説明すると、最後の空吐出の1回前の空吐出から最後の空吐出実施までの期間での1スキャンあたりのインク吐出量Mが0(ml)以上Ma(ml)未満のときには次の空吐出間隔TをTa(秒)とし、Ma(ml)以上Mb(ml)未満であればTb(秒)とし、Mb(ml)以上であればTc(秒)としている。なお、Ta<Tb<Tc、Ma<Mbの関係にある。
このように、この例では、記録ヘッドからの液滴の吐出状況として、所定時間内で吐出された記録液の吐出量を記憶し、吐出量が少ないときは空吐出間隔を短くし、吐出量が多いときは空吐出間隔を長くして空吐出動作を行なうことにより、ノズルの状態を的確に把握し、それをもとに最適な空吐出間隔を決定し空吐出を行なう。
これにより、ノズルの目詰まりを防止し、無駄なインクの消費を抑え、かつ効率的な印字が可能になる。
なお、この実施形態においては、n回目(nは整数)の空吐出を行なった場合に、n回目の1回前(=n−1回目)からn回目までの期間の1スキャンあたりのインク吐出量に基づいて、n回目の次の(n+1)回目までの空吐出間隔を決定している。つまり、最後の空吐出の1回前の空吐出から最後の空吐出実施までの期間の所定のスキャン数当たり(ここでは、1スキャン当たり)のインク吐出量に基づいて次の空吐出をするまでの間隔を決定し、その決定したタイミングで空吐出を行なうようにしているが、所定時間内でのインク吐出量に基づいて次の空吐出をするまでの間隔を決定することもできる。
この場合、記録液の吐出量として記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの吐出量を用いることによって、時間に依存しない吐出量を把握することができて、吐出口の状態をより的確に把握することができる。また、所定時間として空吐出から次の空吐出までの時間を用いることによって、空吐出間のノズル面の変化を的確に把握することができる。
また、記憶手段に記憶されたインク吐出量が少ないときは空吐出間隔を短くし、吐出量が多いときは空吐出間隔を長くする設定を行なうようにしているが、インク吐出量が少ないときは空吐出量を多くし、吐出量が多いときは空吐出量を少なくする設定を行なうようにすることもできる。なお、空吐出量を異ならせる場合、空吐出間隔は一定でも良いし、あるいは、インク吐出量に基づく空吐出間隔の設定と組み合わせることもできる。
さらに、インク吐出量に代えて、記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の滴数、又は記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの記録液の吐出滴数を用いて、滴数が少ないときは空吐出間隔を短くし、滴数が多いときは空吐出間隔を長くする、あるいは、滴数が少ないときは空吐出量を多くし、滴数が多いときは空吐出量を少なくする、ようにすることもできる。
このようにしても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、所定のスキャン数当たりの記録液の吐出滴数を用いることで時間に依存しない滴数を把握することができて、吐出口の状態をより的確に把握することができる。
さらに、所定時間内で液滴を吐出していない非吐出間隔を用いて、非吐出間隔が長いときは空吐出間隔を短くし、非吐出間隔が短いときは空吐出間隔を長くする、あるいは、非吐出間隔が長いときは空吐出量を多くし、非吐出間隔が短いときは空吐出量を少なくする、ようにすることもできる。このようにしても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
このように、ノズルの使用頻度を、記録液の吐出量、吐出滴数、吐出間隔に用いて判断することによって、より正確にノズルの使用頻度を把握することができて、より適切な空吐出動作を行なうことができる。これにより、メモリの使用量を抑え、判定処理に要する時間も短くできる。
なお、本発明は、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができ、また、インク以外の液体である記録液を用いた画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す前方側から見た斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の概略を示す構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概略ブロック説明図である。 同制御部の空吐出動作に係わる部分を機能的に説明するブロック説明図である。 空吐出制御の説明に供するフロー図である。 空吐出制御の具体例の説明に供する説明図である。 インク吐出量と空吐出間隔の具体例の説明に供する説明図である。
符号の説明
13…キャリッジ
14…記録ヘッド
71…サブシステム
74…空吐出受け部
81…空吐出受け
207…空吐出制御手段
212…インク吐出量記憶手段

Claims (8)

  1. 吐出口から記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴を空吐出する空吐出動作を行なう画像形成装置において、前記記録ヘッドの吐出口からの液滴の吐出状況を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された空吐出状況に基づいて空吐出動作を制御する空吐出制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の吐出量又は前記記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの記録液の吐出量を記憶し、前記空吐出制御手段は前記吐出量が少ないときは空吐出間隔を短くし、吐出量が多いときは空吐出間隔を長くすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の吐出量又は前記記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの記録液の吐出量を記憶し、前記空吐出制御手段は前記吐出量が少ないときは空吐出量を多くし、吐出量が多いときは空吐出量を少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の滴数又は前記記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの記録液の吐出滴数を記憶し、前記空吐出制御手段は前記滴数が少ないときは空吐出間隔を短くし、滴数が多いときは空吐出間隔を長くすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には所定時間内で吐出された記録液の滴数又は前記記録ヘッドの所定のスキャン数当たりの記録液の吐出滴数を記憶し、前記空吐出制御手段は前記滴数が少ないときは空吐出量を多くし、滴数が多いときは空吐出量を少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には所定時間内で液滴を吐出していない非吐出間隔を記憶し、前記空吐出制御手段は前記非吐出間隔が長いときは空吐出間隔を短くし、非吐出間隔が短いときは空吐出間隔を長くすることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には所定時間内で液滴を吐出していない非吐出間隔を記憶し、前記空吐出制御手段は前記非吐出間隔が長いときは空吐出量を多くし、非吐出間隔が短いときは空吐出量を少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記所定時間とは所定回数目に実施した空吐出から別の所定回数目に実施した空吐出までの時間であることを特徴とする画像形成装置。

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