JP2011056772A - 画像形成装置、画像形成システム、画像形成プログラムおよびそれを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥待ち時間が設定されているときにページ間でメンテナンスが必要となった場合でも、メンテナンス実施後にユーザが不必要に待つことなく印刷を再開する。
【解決手段】乾燥待ち時間を設定できる設定手段と、乾燥待ち時間のカウント開始と同時に記録ヘッドのメンテナンスの実行を開始する記録ヘッド維持手段と、乾燥待ち時間と、メンテナンスに要する時間と、記録ヘッドのノズルがキャップされない状態で放置可能な許容時間であるキャップタイマ時間との時間の長短を判断し、該判断結果に基づいて印刷動作の再開時点を決定する判断手段とを備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム、画像形成プログラムおよびそれを記録した記録媒体に関する。さらに詳述すると、乾燥待ち時間の設定が可能な画像形成装置、画像形成システム、画像形成プログラムおよびそれを記録した記録媒体に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、色材の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む装置を用いて、記録媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録用紙、転写材、記録紙なども同義で使用する)を搬送しながら、液体としての色材(以下、記録液、インクともいう)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる)を行なう、いわゆるインクジェット方式の画像形成装置がある。
インクジェット方式の画像形成装置により連続印刷を行う場合において、特にインクが乾燥しにくい環境下における場合や、インクを多量に使うベタ画像等を印刷した場合等においては、排紙トレイに排紙された紙に吐出されたインクが乾かないまま、次の紙が排紙されたり、両面印刷の場合は両面ユニットに給紙されたりする。そのため、乾ききっていないインクが紙や搬送装置でこすれるため、紙面がインクで汚れてしまうという問題があった。
このような問題に対して、乾燥待ち時間(待機時間)を設定可能とし、排紙トレイに先行用紙が排紙された後、ユーザが設定した乾燥待ち時間を待機してから、次の給紙を開始することにより、汚れを防止する技術が提案されている。
この乾燥待ち時間を設定可能とする技術であって、例えば、特許文献1には、待機時間内に収まるように装置のメンテナンス処理を実行するインクジェット記録装置が開示されている。
しかしながら、従来のように、排紙トレイに先行用紙が排紙された後、ユーザが設定した乾燥待ち時間を待機してから次の印字を開始する技術では、ページ間でヘッドのメンテナンスが必要となった場合、メンテナンス時間により先行用紙のインクが乾燥する時間が十分取れているにもかかわらず、メンテナンスを実行完了後から乾燥待ちをする為、必要以上に待ち時間が生じるという問題があった。
これに対し、上記特許文献1に記載の技術では、待機時間内に収まるように装置の維持処理を実行することにより、上記課題の解決を図っている。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、単に、乾燥待ち時間とその間に実施可能なメンテナンス処理を選択的に実行するものであって、本来必要なメンテナンス処理が実行されない状態が継続し、ヘッドコンディションが十分に回復できずメンテナンス処理の実効が図れないという問題があった。
そこで本発明は、乾燥待ち時間が設定されているときにページ間でメンテナンスが必要となった場合でも、設定された乾燥待ち時間と、メンテナンスに必要な時間と、ヘッドのノズルがキャップされない状態で放置可能な許容時間であるキャップタイマ時間との時間の長短を比較して、この比較結果により印刷動作の再開時点を決定することにより、メンテナンス実施後にユーザが不必要に待つことなく印刷を再開することができる画像形成装置、画像形成システム、画像形成プログラムおよびそれを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、記録媒体の排紙完了から次の記録媒体の給紙開始まで、および/または記録媒体の排紙完了から該記録媒体の裏面の再給紙開始までの待ち時間を設定できる設定手段と、待ち時間のカウント開始と同時に記録ヘッドのメンテナンスの実行を開始する記録ヘッド維持手段と、待ち時間と、メンテナンスに要するメンテナンス時間と、記録ヘッドのノズルがキャップされない状態で放置可能な許容時間であるキャップタイマ時間との時間の長短を判断し、該判断結果に基づいてメンテナンス実行後の印刷動作の再開時点を決定する判断手段とを備えたものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、判断手段は、待ち時間がキャップタイマ時間より短い場合であって、かつ、メンテナンス時間が待ち時間より長い場合に、メンテナンスを終了後に印刷動作を再開するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、判断手段は、待ち時間がキャップタイマ時間より短い場合であって、かつ、メンテナンス時間が待ち時間以下の場合に、メンテナンスを終了後に、メンテナンス時間後の待ち時間の残り時間を、ノズルがキャップされない状態で待機し、待ち時間経過後に印刷動作を再開するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、判断手段は、待ち時間がキャップタイマ時間以上の場合であって、かつ、メンテナンス時間が待ち時間より長い場合に、メンテナンスを終了後に印刷動作を再開するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、判断手段は、待ち時間がキャップタイマ時間以上の場合であって、かつ、メンテナンス時間が待ち時間以下の場合に、メンテナンスを終了後に、メンテナンス時間後の待ち時間の残り時間を、ノズルをキャッピングした状態で待機し、待ち時間経過後に印刷動作を再開するものである。
また、請求項6に記載の画像形成システムは、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置と、該画像形成装置に印刷ジョブを送信する情報処理装置からなるものである。
また、請求項7に記載の画像形成プログラムは、記録媒体の排紙完了から次の記録媒体の給紙開始まで、および/または記録媒体の排紙完了から該記録媒体の裏面の再給紙開始までの待ち時間を設定できる設定手段と、待ち時間のカウント開始と同時に記録ヘッドのメンテナンスの実行を開始する記録ヘッド維持手段とを備えた画像形成装置に、待ち時間と、メンテナンスに要するメンテナンス時間と、記録ヘッドのノズルがキャップされない状態で放置可能な許容時間であるキャップタイマ時間との時間の長短を判断させ、該判断結果に基づいてメンテナンス実行後の印刷動作を再開させる処理を実行させるものである。
また、請求項8に記載の記録媒体は、請求項7に記載の画像形成プログラムを実行可能に記録したものである。
本発明によれば、乾燥待ち時間が設定されているときにページ間でメンテナンスが必要となった場合でも、メンテナンス実施後にユーザが不必要に待つことなく印刷を再開することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施態様の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 画像形成装置の機構部の全体構成を説明する平面図である。 画像形成装置の制御部の一例を示すブロック図である。 画像形成システムの構成例である。 画像形成システムにおける情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 乾燥待ち時間を設定して2ページ印刷する場合の処理を示すフローチャートである。 印刷設定初期画面の一例を示す。 初期設定タブが選択された印刷設定画面の一例を示す。 乾燥待ち時間設定画面の一例を示す。 ヘルプ画面の一例を示す。 乾燥待ち時間を設定し、かつ、ページ間メンテナンスを実行して2ページ印刷する場合の処理を示すフローチャートである。 乾燥待ち時間、キャップタイマ時間およびページ間メンテナンス時間と、印刷再開時点との関係を示す模式図の一例である(第1の実施形態)。 乾燥待ち時間、キャップタイマ時間およびページ間メンテナンス時間と、印刷再開時点との関係を示す模式図の他の例である(第2の実施形態)。 乾燥待ち時間、キャップタイマ時間およびページ間メンテナンス時間と、印刷再開時点との関係を示す模式図の他の例である(第3の実施形態)。 乾燥待ち時間、キャップタイマ時間およびページ間メンテナンス時間と、印刷再開時点との関係を示す模式図の他の例である(第4の実施形態)。
以下、本発明に係る構成を図1から図15に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(画像形成装置の構成)
図1は本発明に係る画像形成装置の一態様であるインクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図、図2はインクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する平面図である。
図1および図2を参照して、このインクジェット記録装置1の内部構成の概要及び機構部について説明する。フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって同じく図示しないタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、図示したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、全てのインク吐出口を同時に駆動させる以外に、時間的に分割して駆動させることができる。全てのインク吐出口を同時に駆動させると、各インク吐出口間のクロストークの影響による記録品位の低下や、一時的に大電流が必要になることにより電源の大容量化などの不利益が生じる場合があるが、時分割駆動することでこれらの不利益を避けることができる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。
キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。この各色のサブタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、カートリッジ装填部であるカートリッジホルダ4に装着された各色のインクカートリッジ10k,10c,10m,10y(区別しないときは「インクカートリッジ10」という)から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジホルダ4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ユニット24が設けられ、また、インク供給チューブ36は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び該給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。この搬送ベルト51は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、ETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
そして、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。なお、搬送ローラ52はアースローラの役目も担っており、搬送ベルト51の中抵抗層(裏層)と接触配置され接地している。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。このガイド部材57は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ52とテンションローラ53)の接線よりも記録ヘッド34側に突出させることで搬送ベルト51の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによって搬送ローラ52が回転駆動されることによって搬送ベルト51が図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ62と排紙コロ63との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置しており、維持回復機構81の下には廃液タンク90が配置しており維持回復機構81にて回収されたインクを収集する。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液のうち、キャップ82に排出されたインクは廃液タンク90に排出されて収容され、ワイパーブレード83に付着してワイパークリーナで除去されたインクおよび空吐出受け84に空吐出されたインクはその直下に配置した図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
さらに、装置本体1の内部後方側にはホストとの間でデータを送受するためのUSBなどの通信回路部(インタフェース)が設けられるとともに、この画像形成装置全体の制御を司る制御部を構成する制御回路基板が設けられている。
このように構成したインクジェット記録装置1においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によってACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。このときに排出されるインクは、廃液タンク90に蓄積される。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
(制御部の構成)
次に、画像形成装置の制御部の概要について説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置(インクジェット記録装置)の制御部200の概要を示すブロック図である。なお、制御部200は、以下に述べるように、画像形成装置を判断手段(CPU201、ASIC205等)、設定手段(ROM202、RAM203、操作パネル216等)、記録ヘッド維持手段(印刷制御部207等)として機能させる。
この制御部200は、記録用紙42の搬送動作及び記録ヘッド34の移動動作に関する制御を司る手段を兼ねた、画像形成装置全体の制御を司るCPU201と、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを備えている。
また、制御部200は、ホスト側とのデータ及び信号の送受を行うためのホストI/F206と、記録ヘッド34を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド34の圧力発生手段を選択駆動させる画像データ及びそれに伴う各種データをヘッドドライバ208に出力する印刷制御部207と、主走査モータ218を駆動するための主走査モータ駆動部209と、副走査モータ210を駆動するための副走査モータ駆動部211と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部212と、リニアエンコーダ213及びホイールエンコーダ214からの検出パルス、並びにその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O215などを備えている。
さらに、制御部200には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル216(表示部)が接続されている。
制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト装置(情報処理装置、外部装置)のプリンタドライバ217が生成した印刷データ等を、ケーブル或いはネットワークを介してホストI/F206で受信する。
そして、制御部200のCPU201は、ホストI/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行って印刷制御部207に転送し、印刷制御部207から所要のタイミングでヘッドドライバ208に画像データや駆動波形を出力する。
なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えば、ROM202にフォントデータを格納して行っても、ホスト側のプリンタドライバ217で画像データをビットマップデータに展開して画像形成装置に転送するようにしても良い。
印刷制御部207の駆動波形生成部(図示せず)は、ROM202に格納されてCPU201で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1つの駆動パルスあるいは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を、ヘッドドライバ208に対して出力する。
ヘッドドライバ208は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいて、印刷制御部207の駆動波形生成部から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、選択的に記録ヘッド34の圧力発生手段に対して印加することで記録ヘッドを駆動する。なお、このヘッドドライバ208は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド34の圧力発生手段に印加する。
(画像形成システムの構成) 本実施形態に係る画像形成装置を、図4に示すように情報処理装置としてのパーソナルコンピュータと接続して画像形成システム(印刷システム)を構成することも好ましい。本実施形態では、画像形成システム300は、印刷データ及び当該印刷データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するホスト装置である情報処理装置(ホストPC)の一例としてのパーソナルコンピュータ301と、印刷データを印刷する画像形成装置の一例としてのプリンタ装置(プリンタ)302とが、接続手段としてのケーブル303を介して接続されて構築されている。
パーソナルコンピュータ301は、例えば、作成した文書に対応した印刷データ及びこの文書印刷するために設定した印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置302に送出する。
一方、プリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って印刷データの印刷を行う。具体的には,プリンタ装置302は,印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(例えば、用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる印刷データを紙などのメディアに印刷する。
図5は、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ301の概略構成を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ301は、データを入力するための入力部310と、ディスプレイなどの表示部311と、データ通信を行うための通信部312と、装置全体の制御を司る制御手段としてのCPU313と、CPU313のワークエリアとして使用されるRAM314と、記録媒体のデータのリード/ライトを行う記録媒体ドライブ装置315と、CPU313を動作させるための各種プログラム等を記憶した記録媒体316と、音声を出力する音声出力部317とから構成されている。
入力部310は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部311の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、ユーザがCPU313に操作指示を与えるためや、データを入力するためのユーザインターフェースである。
表示部311は、CRTやLCD等により構成され、CPU313から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部312は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル303を介してプリンタ装置302等とデータ通信を行うためのものである。
CPU313は、記録媒体316に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU313には、入力部310、表示部311、通信部312、RAM314、記録媒体ドライブ装置315等が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。
また、CPU313は、入力部310から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部312を介してプリンタ装置302に送出する。
RAM314は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部311の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
記録媒体316は、CPU313が実行可能なOSプログラム(例えば、Microsoft社のオペレーティングシステムWindows(登録商標)XP等)、文書作成用アプリケーションプログラム、プリンタ装置302に対応したプリンタドライバ等の各種プログラムやデータを格納する。なお、記録媒体316としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体を用いることができる。
各種プログラムは、CPU313が読み取り可能なデータ形態で記録媒体316に格納されている。また、各種プログラムは、予め記録媒体316に記録されている場合やインターネット等の通信回線を介してダウンロードされて記録媒体316に格納される場合等がある。
(乾燥待ち時間中のページ間メンテナンス制御)
以下、本実施形態に係る画像形成装置による乾燥待ち時間中のページ間メンテナンス制御について説明する。先ず、乾燥待ち時間を設定し、2ページ印刷する場合の処理を図6のフローチャートに示す。
先ず、ユーザはプリンタドライバ217に乾燥待ち時間を設定する(S101)。ここで乾燥待ち時間は任意の時間(例えば、秒数)を設定することが可能なものである。なお、本実施形態では、画像形成システム300におけるプリンタドライバ217への設定例について説明するが、画像形成装置本体に直接設定するようにしても良い。この場合、画像形成装置の操作パネル216から同様の設定が可能とすれば良い。
図7〜図10を用いてプリンタドライバ217への乾燥待ち時間の設定の具体例を示す。ユーザはホスト側のパーソナルコンピュータ301からプリンタ302の印刷設定画面を開くと、例えば、図7に示すような印刷設定初期画面が表示部311に表示される。この初期画面から初期設定タグ318を選択すると、例えば、図8に示すような設定画面が表示される。さらに、この設定画面から乾燥待ち時間設定319を選択することにより、例えば、図9に示すような乾燥待ち時間設定画面が表示される。
ここで、従来は乾燥待ち時間の設定は両面印刷時のみ行うものであったが、片面印刷の場合においても、インクが乾燥しにくい環境等においては、乾ききっていない排紙トレイ3の上の用紙42を次の用紙42がこすれることで、先端(コバ面)がインクで汚れる場合がある。そこで本実施形態では、図9に示すように、入力欄320,321への値の入力または選択により片面印刷乾燥待ち時間と両面印刷乾燥待ち時間とをそれぞれ設定可能としている。なお、本実施形態では、乾燥待ち時間は、両面印刷の場合には反転準備応答から反転要求の間の時間であり、片面印刷の場合には、排紙応答から給紙要求の間の時間としている。また、乾燥待ち時間は、必ずしも両面、片面の両方の場合に設定する必要はなく、いずれか一方の乾燥待ち時間のみを設定しても良いのは勿論である。また、片面印刷乾燥待ち時間と両面印刷乾燥待ち時間は、図9及び図10に示す例では、1〜20秒の範囲で設定可能としているがその設定範囲は限られるものではなく、またその値は、使用するインク特性、印刷する用紙の種類等に応じて最適な値を選択すれば良く、特に限られるものではない。
なお、図7〜図9に示す設定画面において、ヘルプボタン322,323を選択することにより、例えば、図10に示すような「乾燥待ち時間設定」の説明が表示されるようにしている(図10の例では両面印刷のみ設定可能とした例を示している)。
以上のように乾燥待ち時間の設定(S101)がされた状態で、プリンタドライバ217からプリンタ302に印刷ジョブが送信される(S102)と、1枚目の印刷が開始され、排紙が完了したら(S103)、乾燥待ち時間で設定した時間待機した後(S104:乾燥待ち)、2枚目の印刷が開始する(S105)。なお、図6の例では、片面印刷の場合を説明したが、両面印刷の場合は、1枚目が表面、2枚目が裏面に変わるものである。具体的には、表面の印刷が開始され、両面ユニット71への排紙が完了したら、乾燥待ち時間として設定した時間待機した後、裏面の給紙(記録部への再給紙)が開始する。
次に、本実施形態に係る制御との対比のため、乾燥待ち時間を設定し、さらにページ間でメンテナンスが必要な場合における2ページ印刷する場合の従来の処理を図11のフローチャートに示す。
先ず、ユーザはプリンタドライバ217に乾燥待ち時間を設定する(S201)。次に、プリンタドライバ217からプリンタ302に印刷ジョブが送信される(S202)と、1枚目の印刷が開始され、排紙が完了したら(S203)、ページ間メンテナンスが必要な場合はメンテナンスを実行開始する(S204:メンテナンス)。メンテナンスを実行完了後に乾燥待ち時間で設定した時間待機した後(S205:乾燥待ち)、2枚目の印刷が開始する(S206)。
しかしながら、このような従来の処理フローでは、ページ間でヘッドのメンテナンスが必要となった場合、メンテナンス時間により先行用紙のインクが乾燥する時間が十分取れているにもかかわらず、メンテナンスを実行完了後から乾燥待ちをする為必要以上に待ち時間が生じるという問題があった。このため、連続印刷中の生産性が低下し、ユーザによって不利益となるという問題があった。
そこで本実施形態に係る画像形成装置は、ページ間メンテナンスと乾燥待ちを同時に実行する必要がある場合、乾燥待ち開始と同時にページ間メンテナンスを実施し、さらに、ページ間メンテナンス終了後の動作は、予め設定された「乾燥待ち時間」(「待ち時間」ともいう)とページ間メンテナンスに要する時間(以下、「ページ間メンテナンス時間」という)とキャップタイムタイムアップ時間(以下、単に「キャップタイマ時間」という)との時間の長短を比較して、その比較結果により以下のような制御を行うものである。なお、上記の判断は、CPU201で実行するようにすれば良いが、例えば、ASIC205、プリンタドライバ217で実行するようにしても良い。なお、プリンタドライバ217で判定を行った場合は、その結果をプリンタ側へ送信すれば良い。
ここで、「ページ間メンテナンス」とは、記録ヘッド34のメンテナンスをいい、その詳細は特に限られるものではないが、例えば、ノズルのクリーニング、サブタンク35へのインクの補充等の各動作をいう。また、連続印刷中におけるページ間でのメンテナンスが必要か否かの判断は、ノズル汚れ、サブタンク35のインク量等の検知状況に応じて判断する従来手法によれば良く、特に限られるものではない。なお、本実施形態では、特に記載のない限り片面印刷の場合を例として、先行用紙の印字と次の用紙の印字との間におけるメンテナンス(ページ間メンテナンス)について説明するが、両面印刷の場合についても同様の制御により実施することができる。即ち、「ページ間メンテナンス」には、両面印刷の場合の表面の印字と裏面の印字との間のメンテナンスも含むものとする。
ここで、「キャップタイマ時間」とは、例えば、不図示のタイマにより計測され、印字動作終了後に記録ヘッド34のノズルがキャッピング動作(キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングする以外に、キャッピング状態で実施するノズル吸引などの動作も含んだ一連の動作を指す)がされない状態(アンキャップ状態という)で放置可能な時間の限界をいう。換言すれば、キャップタイマ時間以上、ノズルがアンキャップ状態の場合には、キャッピング動作が開始されるものである。
上述のようにノズルの乾燥によるノズル詰まりを防ぐためには、キャッピング状態であることが好ましいが、連続通紙の場合に都度、キャッピング動作とアンキャップ動作を繰り返すことは制御が煩雑となり、印刷の高速化に資さないため、キャップタイマ時間により、通紙後に次の通紙が行われるかどうかを判断する基準とするものである。すなわち、キャップタイマ時間が経過する場合は連続給紙されないものと判断してキャッピング動作がされるものである。
本実施形態では、図12に示すように、設定された乾燥待ち時間が、キャップタイマ時間より短い場合(乾燥待ち設定時間<キャップタイマ時間)であって、かつ、ページ間メンテナンス時間が乾燥待ち時間より長い場合(ページ間メンテナンス時間>乾燥待ち時間)、ページ間メンテナンスを終了後に、キャッピング動作を実施することなく、すぐに次の印刷動作を再開するものである。
なお、ページ間メンテナンス時間については、メンテナンス種別ごとに固有の時間を保持しておくことでページ間メンテナンスの実行前に、乾燥待ち時間、キャップタイマ時間およびページ間メンテナンス時間(予測時間)から印刷再開時点、キャッピング動作の要否等を判断しても良いし、ページ間メンテナンスの実行後に、乾燥待ち時間、キャップタイマ時間およびページ間メンテナンス時間(実測時間)から印刷再開時点、キャッピング動作の要否等を判断することもできる。
このようにすることにより、ユーザは乾燥待ち時間で設定した時間に対し、ページ間メンテナンスにかかった時間から乾燥待ち時間を引いた時間(図12中のt)だけ余分に待つだけでよくなり、ユーザの不要な待ち時間を低減できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の点についての説明は省略する。
第2の実施形態では、図13に示すように、設定された乾燥待ち時間が、キャップタイマ時間より短い場合(乾燥待ち設定時間<キャップタイマ時間)であって、かつ、ページ間メンテナンス時間が乾燥待ち時間以下の場合(ページ間メンテナンス時間≦乾燥待ち時間)、ページ間メンテナンスを終了後に、乾燥待ち時間からページ間メンテナンスに要した時間の残り時間を、キャッピング動作を実施せずにアンキャップ状態で待機し、乾燥待ち時間が経過してから次の印刷動作を再開するものである。
したがって、キャップタイマ時間の経過前に乾燥待ちが終了する為、キャッピングをしなくてもよく、印刷再開することができる。このようにすることにより、ユーザは乾燥待ち時間で設定した時間のみ待つだけでよくなり、ユーザの不要な待ち時間を削減できる。
なお、ページ間メンテナンス時間とキャッピング動作に要する時間(以下、「キャッピング動作時間」という)を合わせた時間が、乾燥待ち時間より短くなる場合は、ページ間メンテナンス後にキャッピング動作を実行することも好ましい。これにより、ヘッドの乾燥をより防ぐことができる。
また、「キャッピング動作時間」は、あらかじめ固有の時間を保持しておいても良いが、メンテナンス終了時におけるキャリッジ33の位置から算出することも好ましい。この場合におけるキャッピング動作に要する時間は、キャリッジ33の現在位置に対応するカウント値と、キャッピング位置のカウント値との差分から距離を算出し、その距離に対応するキャリッジの速度プロファイル情報(予めROM202等に記録されている)から、移動時間を算出すれば良い。
(第3の実施形態)
以下、本発明に係る画像形成装置の第3の実施形態について説明する。なお、第1〜2の実施形態と同様の点についての説明は省略する。
第3の実施形態では、図14に示すように、設定された乾燥待ち時間が、キャップタイマ時間以上の場合(乾燥待ち設定時間≧キャップタイマ時間)であって、かつ、ページ間メンテナンス時間が乾燥待ち時間より長い場合(ページ間メンテナンス時間>乾燥待ち時間)、ページ間メンテナンスを終了後に、キャッピング動作を実施せず、すぐに次の印刷動作を再開するものである。
このようにすることにより、ユーザは乾燥待ち時間で設定した時間に対し、ページ間メンテナンスにかかった時間から乾燥待ち時間を引いた時間(図14中のt)だけ余分に待つだけでよくなり、ユーザの不要な待ち時間を低減できる。
(第4の実施形態)
以下、本発明に係る画像形成装置の第4の実施形態について説明する。なお、第1〜3の実施形態と同様の点についての説明は省略する。
第4の実施形態では、図15に示すように、設定された乾燥待ち時間が、キャップタイマ時間以上の場合(乾燥待ち設定時間≧キャップタイマ時間)であって、かつ、ページ間メンテナンス時間が乾燥待ち時間以下の場合(ページ間メンテナンス時間≦乾燥待ち時間)、ページ間メンテナンスを終了後に、キャッピング動作を実施し、乾燥待ち時間からページ間メンテナンスとキャッピングに要した時間の残りをキャップしたまま待機し、乾燥待ち時間が経過してから次の印刷動作を再開するものである。
このようにすることにより、ユーザは乾燥待ち時間で設定した時間のみ待つだけでよくなり、ユーザの不要な待ち時間を削減できる。
なお、上記の実施形態における乾燥待ち時間とページ間メンテナンス時間とキャップタイマ時間との時間の長短の判断は、ページ間メンテナンスの実行毎に実施する必要はなく、例えば、電源投入後の初回メンテナンス時や各設定値に変更があった場合にのみ判断するものであっても良い。
また、乾燥待ち時間は、排紙応答から給紙要求(または再給紙要求)までの時間をいうものであるので、乾燥待ち時間の終了と同時に印刷動作が開始されるとしても、実際に、キャリッジの所定位置への移動動作等がされ記録ヘッド34からインクが吐出開始されるまでにはタイムラグが生じる。そこで上記第2及び第4の実施形態において、乾燥待ち時間の終了の所定秒前(例えば、1〜2秒前)から、印刷動作を開始することも好ましい。このようにすることにより、乾燥待ち時間の経過から実際のインク吐出開始までの所要時間の短縮を図ることが可能となる。なお、当該制御を行うか否か、乾燥待ち時間終了前に印刷動作を開始する所定秒数は、ユーザが任意に設定可能とすることも好ましい。
以上説明した画像形成装置による乾燥待ち時間中のページ間メンテナンス制御は、プログラム(画像形成プログラム)で実行することもできる。当該画像形成プログラムは、例えば、プリンタドライバ217で実行する構成とすることが好ましい。また、例えばインターネット上からのダウンロードによって提供し、情報処理装置301から画像形成装置302にインストールすることも好ましい。また、画像形成プログラムを画像形成装置302で実行可能に記録した記録媒体(画像形成プログラムを記録した記録媒体)の態様にも適用される。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 装置本体(インクジェット記録装置)
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 カートリッジホルダ
10,10k,10c,10m,10y インクカートリッジ
21 フレーム
21A,21B 側板
21C 後板
22 ハーネス
24 供給ユニット
25 係止部材
31 ガイドロッド
32 ステー
33 キャリッジ
34 記録ヘッド
35 サブタンク
36 インク供給チューブ
41 用紙積載部
42 用紙
43 給紙コロ
44 分離パッド
45 ガイド部材
46 カウンタローラ
47 搬送ガイド部材
48 押さえ部材
49 先端加圧コロ
51 搬送ベルト
52 搬送ローラ
53 テンションローラ
56 帯電ローラ
57 ガイド部材
61 分離爪
62 排紙ローラ
63 排紙コロ
71 両面ユニット
72 手差しトレイ
81 維持回復機構
82,82a〜82d キャップ(キャップ部材)
83 ワイパーブレード
84,88 空吐出受け
89 開口
90 廃液タンク
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 NVRAM
205 ASIC
206 ホストI/F
207 印刷制御部
208 ヘッドドライバ
209 主走査モータ駆動部
210 副走査モータ
211 副走査モータ駆動部
212 ACバイアス供給部
213 リニアエンコーダ
214 ホイールエンコーダ
215 I/O
216 操作パネル(表示部)
217 プリンタドライバ
218 主走査モータ
300 画像形成システム
301 情報処理装置(パーソナルコンピュータ)
302 画像形成装置(プリンタ装置)
310 入力部
311 表示部
312 通信部
313 CPU
314 RAM
315 記憶媒体ドライブ装置
316 記録媒体
317 音声出力部
318 初期設定タブ
319 乾燥待ち時間ボタン
320 片面印刷乾燥待ち時間入力欄
321 両面印刷乾燥待ち時間入力欄
322,323 ヘルプボタン
特開2009−56705号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体の排紙完了から次の記録媒体の給紙開始まで、および/または記録媒体の排紙完了から該記録媒体の裏面の再給紙開始までの待ち時間を設定できる設定手段と、
    前記待ち時間のカウント開始と同時に記録ヘッドのメンテナンスの実行を開始する記録ヘッド維持手段と、
    前記待ち時間と、前記メンテナンスに要するメンテナンス時間と、前記記録ヘッドのノズルがキャップされない状態で放置可能な許容時間であるキャップタイマ時間との時間の長短を判断し、該判断結果に基づいて前記メンテナンス実行後の前記印刷動作の再開時点を決定する判断手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判断手段は、前記待ち時間が前記キャップタイマ時間より短い場合であって、かつ、前記メンテナンス時間が前記待ち時間より長い場合に、前記メンテナンスを終了後に印刷動作を再開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断手段は、前記待ち時間が前記キャップタイマ時間より短い場合であって、かつ、前記メンテナンス時間が前記待ち時間以下の場合に、前記メンテナンスを終了後に、前記メンテナンス時間後の前記待ち時間の残り時間を、前記ノズルがキャップされない状態で待機し、前記待ち時間経過後に印刷動作を再開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記判断手段は、前記待ち時間が前記キャップタイマ時間以上の場合であって、かつ、前記メンテナンス時間が前記待ち時間より長い場合に、前記メンテナンスを終了後に印刷動作を再開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断手段は、前記待ち時間が前記キャップタイマ時間以上の場合であって、かつ、前記メンテナンス時間が前記待ち時間以下の場合に、前記メンテナンスを終了後に、前記メンテナンス時間後の前記待ち時間の残り時間を、前記ノズルをキャッピングした状態で待機し、前記待ち時間経過後に印刷動作を再開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置と、該画像形成装置に印刷ジョブを送信する情報処理装置からなることを特徴とする画像形成システム。
  7. 記録媒体の排紙完了から次の記録媒体の給紙開始まで、および/または記録媒体の排紙完了から該記録媒体の裏面の再給紙開始までの待ち時間を設定できる設定手段と、
    前記待ち時間のカウント開始と同時に記録ヘッドのメンテナンスの実行を開始する記録ヘッド維持手段とを備えた画像形成装置に、
    前記待ち時間と、前記メンテナンスに要するメンテナンス時間と、前記記録ヘッドのノズルがキャップされない状態で放置可能な許容時間であるキャップタイマ時間との時間の長短を判断させ、該判断結果に基づいて前記メンテナンス実行後の印刷動作を再開させる処理を実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
  8. 請求項7に記載の画像形成プログラムを実行可能に記録した記録媒体。
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