JP5597929B2 - 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷速度を向上した画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成プログラムに関する。
従来より、所定の印刷データを出力するPC(Personal Computer)などの情報処理装置に接続され、情報処理装置から出力された印刷データを所定の印刷用紙に印刷する電子写真方式やインクジェット方式やサーマル方式などを利用したプリンタなどの画像形成装置が知られている。近年、そのような画像形成装置では、ユーザの精神的ストレスなどを緩和するため、印刷速度の改善が図られている。
そのような印刷速度を改善する技術としては、例えば特許文献1に開示されるような画像形成装置が知られている。特許文献1に開示されている画像形成装置では、印刷用紙検出センサにより印刷中の印刷用紙の後端が検知されると、印刷用紙を保持している給紙トレイから次のページの印刷用紙を事前に決められた位置に先行給紙している。換言すると、特許文献1に開示されている画像形成装置では、印刷用紙の後端の検知を次のページの印刷用紙の給紙タイミングとしている。
しかしながら、そのような画像形成装置の印刷用紙検出センサは、構造上の制限から、給紙トレイに対してある程度離間して設けられている。その結果、従来の画像形成装置では、印刷中の印刷用紙と次に給紙予定の印刷用紙との間隔(以下、給紙間隔と称する)が、最も短くとも印刷用紙検出センサと給紙トレイとの間の距離分だけ離間してしまい、印刷用紙の給紙間隔をさらに狭めて印刷速度の向上を図ることが困難になっている。
近年では、印刷速度をさらに向上するため、例えばPCなどにインストールされているプリンタドライバを介して、印刷データの印刷先となる印刷用紙の用紙サイズなどをユーザが予め設定し、設定された用紙サイズに含まれる印刷用紙の長さ(以下、用紙長と称する)に基づいて、用紙長が短いほど給紙間隔が短くなるように給紙間隔を決定している。これにより、印刷中の印刷用紙の後端の検知を待たずとも、次のページの印刷用紙を先行給紙することが可能となり、印刷速度を向上することが可能となっている。
従来の画像形成装置では、プリンタドライバで例えばB5(257mm×182mm)サイズを設定した場合、その用紙長257mmに基づいて給紙タイミングが決定されていた。しかしながら、実際には次のページの印刷用紙としてA4(297mm×210mm)サイズの印刷用紙が給紙トレイから給紙されようとした場合、B5サイズに基づいた給紙タイミングで実際にはA4サイズの印刷用紙が給紙されてしまうため、紙詰まりを誘発する虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷速度を向上しつつ紙詰まりを回避することの可能な画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、紙トレイに収容される印刷用紙を所定の給紙タイミングに基づいて給紙する給紙手段と、前記給紙手段により前記給紙トレイから給紙される印刷用紙を搬送する搬送手段と、所定の情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、前記搬送手段により搬送される印刷用紙への印刷を実行する印刷実行手段と、前記印刷実行手段による印刷実行後の印刷用紙の排紙先である排紙トレイと、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報の入力を第1の用紙情報として受け付ける入力手段と、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第2の用紙情報として格納している用紙情報格納手段と、前記第1の用紙情報を、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第1の長さとし、前記第2の用紙情報を、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第2の長さとして、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いて給紙タイミングを決定する給紙タイミング決定手段と、前記給紙トレイに収容されている印刷用紙の搬送方向の長さを検知する用紙情報検知手段と、を備え、前記給紙タイミング決定手段は、前記第1の長さと前記第2の長さとが異なり、且つ前記用紙情報検知手段が前記印刷用紙の搬送方向の長さを検知している間に、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いた給紙タイミングに到達しなかった場合、前記用紙情報検知手段が検知した前記印刷用紙の搬送方向の長さを用いて前記給紙タイミングを決定することを特徴とする。
また、本発明は、所定の印刷データを出力すると共に、自装置が当該印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第1の用紙情報として出力する情報処理装置と、画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、前記画像形成装置は、給紙トレイに収容される印刷用紙を所定の給紙タイミングに基づいて給紙する給紙手段と、前記給紙手段により前記給紙トレイから給紙される印刷用紙を搬送する搬送手段と、所定の情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、前記搬送手段により搬送される印刷用紙への印刷を実行する印刷実行手段と、前記印刷実行手段による印刷実行後の印刷用紙の排紙先である排紙トレイと、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報の入力を第1の用紙情報として受け付ける入力手段と、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第2の用紙情報として格納している用紙情報格納手段と、前記第1の用紙情報を、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第1の長さとし、前記第2の用紙情報を、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第2の長さとして、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いて給紙タイミングを決定する給紙タイミング決定手段と、前記給紙トレイに収容されている印刷用紙の搬送方向の長さを検知する用紙情報検知手段と、を備え、前記給紙タイミング決定手段は、前記第1の長さと前記第2の長さとが異なり、且つ前記用紙情報検知手段が前記印刷用紙の搬送方向の長さを検知している間に、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いた給紙タイミングに到達しなかった場合、前記用紙情報検知手段が検知した前記印刷用紙の搬送方向の長さを用いて前記給紙タイミングを決定することを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータを、所定の印刷データを出力する情報処理装置が当該印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報の入力を第1の用紙情報として受け付ける入力手段と、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第2の用紙情報として格納している用紙情報格納手段と、前記第1の用紙情報を、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第1の長さとし、前記第2の用紙情報を、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第2の長さとして、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いて給紙タイミングを決定する給紙タイミング決定手段と、給紙トレイに収容されている印刷用紙の搬送方向の長さを検知する用紙情報検知手段と、して機能させるための画像形成プログラムであって、前記給紙タイミング決定手段は、前記第1の長さと前記第2の長さとが異なり、且つ前記用紙情報検知手段が前記印刷用紙の搬送方向の長さを検知している間に、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いた給紙タイミングに到達しなかった場合、前記用紙情報検知手段が検知した前記印刷用紙の搬送方向の長さを用いて前記給紙タイミングを決定することを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置が指定している用紙情報と画像形成装置が指定している用紙情報とに基づいて給紙トレイに収容されている印刷用紙の給紙タイミングを決定しているので、印刷速度を向上しつつ紙詰まりを回避することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の画像形成システムの構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、図1に示す制御部の構成を概略的に示すブロック図である。 図3は、図1に示す画像形成装置のより詳細な構成を示す側面断面図である。 図4は、図3に示す画像形成装置の一部を示す上面断面図である。 図5は、記録ヘッドのノズルの一例を示す図である。 図6は、給紙タイミングについて説明するための説明図である。 図7は、第1の実施の形態の給紙タイミング決定処理を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施の形態の給紙タイミング決定処理を示すフローチャートである。 図9は、第3の実施の形態の給紙タイミング決定処理を示すフローチャートである。 図10は、第4の実施の形態の給紙タイミング決定処理を示すフローチャートである。 図11は、第5の実施の形態の給紙タイミング決定処理を示すフローチャートである。 図12は、第1〜第5の実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置および画像形成システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変更実施の形態が可能である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムを図1〜図7に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、画像形成装置を適用した例として、例えば電子写真方式やインクジェット方式やサーマル方式などを利用したプリンタを説明する。また、画像形成システムを適用した例として、PC(Personal Computer)と、PCに接続されたプリンタと、から構成されるシステムを説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成システムの構成を概略的に示すブロック図である。画像形成システム10は、情報処理装置11と、USB(Universal Serial Bus)経由で情報処理装置11に接続されている画像形成装置12と、を備える。
情報処理装置11は、例えばCPUやメモリやI/O(Input/Output)などの一般的なハードウェア資源(非図示)を有している。また、情報処理装置11には、Windows(登録商標)などのOS(オペレーティング・システム)や画像形成装置12を動作させるためのプリンタドライバや文書作成ソフトウェアなどの一般的なソフトウェア資源(非図示)がインストールされている。そのように構成された情報処理装置11は、任意のソフトウェアにより生成されたデータの印刷要求をユーザから受け取ると、プリンタドライバを起動する。その後、ユーザにより、起動されたプリンタドライバを介して、任意の用紙情報(以下、第1の用紙サイズと称する)が指定される。そして、情報処理装置11は、プリンタドライバを介して、生成されたデータに対応する印刷データと、第1の用紙サイズとを画像形成装置12へ出力する。
画像形成装置12は、操作パネル121と、用紙サイズ格納部122と、印刷実行部123と、制御部124と、を備えており、情報処理装置11から出力される印刷データを所定の印刷用紙へ印刷するものである。操作パネル121は、例えば画像形成装置12の表面に設けられており、ユーザは操作パネル121を介して任意の用紙情報(以下、第2の用紙サイズと称する)を指定する。そして、設定された第2の用紙サイズは、制御部124により用紙サイズ格納部122に格納される。印刷実行部123は、詳しくは後述するが、制御部124の制御に基づいた印刷処理を実行する。
なお、ここでいう第1の用紙サイズの指定とは、給紙トレイに保持されている印刷用紙の用紙サイズと思われる用紙サイズを、プリンタドライバを介してユーザが指定することをいう。また、ここでいう第2の用紙サイズの指定とは、後述する給紙トレイに保持されている印刷用紙の用紙サイズと思われる用紙サイズを、操作パネル121を介してユーザが指定することをいう。なお、第1の用紙サイズは、必ずしも給紙トレイに保持されている実際の印刷用紙の用紙サイズと同一であるとは限らない。これは、プリンタドライバを介して任意の用紙サイズの指定が可能であるため、例えばユーザが実際に給紙トレイに収容されている印刷用紙の用紙サイズとは異なる用紙サイズを誤って指定してしまう虞があるからである。また、第2の用紙サイズも、同様の理由から、必ずしも給紙トレイに保持されている実際の印刷用紙の用紙サイズと同一であるとは限らない。さらには、同様の理由から、第1の用紙サイズと第2の用紙サイズとは必ずしも同一であるとは限らない。
次に、図2を参照して、制御部124について説明する。図2は、制御部124の構成を概略的に示すブロック図である。制御部124は、入力部1241と、給紙タイミング決定部1242と、印刷制御部1243と、を備える。
入力部1241は、情報処理装置11から出力される印刷データおよび第1の用紙サイズの入力を受け付ける。また、入力部1241は、操作パネル121を介してユーザが指定する第2の用紙サイズの入力を受け付けると共に、入力された第2の用紙サイズを用紙サイズ格納部122へ格納する。給紙タイミング決定部1242は、第1の用紙サイズおよび第2の用紙サイズに基づいて後述する給紙タイミング決定処理を行い、給紙トレイに収容されている印刷用紙の給紙タイミングを決定し、決定された給紙タイミングを印刷制御部1243へ出力する。印刷制御部1243は、印刷データおよび給紙タイミングに基づいて後述する印刷制御処理を行い、印刷実行部123を制御する。その結果、印刷実行部123は、印刷データを印刷用紙へ印刷することとなる。なお、ここでいう給紙タイミングとは、印刷中の印刷用紙と、その次に給紙予定の印刷用紙(以下、次紙と称する)との間隔(以下、給紙間隔と称する)を決定するものであり、先に給紙された印刷用紙に対して、次紙の給紙をどのタイミングで行うのかを示すものである。
次に、画像形成装置12の構成についてより詳細に説明する。図3は、画像形成装置12の構成を概略的に示す側面断面図である。なお、説明の簡単のため、図3では、図1に示される操作パネル121と、用紙サイズ格納部122と、制御部124とを省略する。画像形成装置12は、略筐体形状を有しており、その底部に設けられる給紙トレイ125と、給紙トレイ125の鉛直方向上方に設けられる印刷部126と、給紙トレイ125の鉛直方向上方に設けられており、且つ印刷部126の水平方向側方に設けられている排紙トレイ129と、を備える。
給紙トレイ125は、画像形成装置12に対して着脱可能に設けられており、印刷用紙Pを保持するものである。より具体的には、給紙トレイ125は、用紙積載部1251を有しており、印刷用紙Pは、用紙積載部1251上に略水平に積載されている。なお、用紙積載部1251は、図示しないバネなどにより略鉛直方向上方へ押し上げられる。
印刷部126は、給紙トレイ125に収容されている印刷用紙Pを排紙トレイ128まで搬送すると共に、搬送中の印刷用紙への印刷を実行するものであり、排紙コロ1261と、第1の搬送ガイド1262と、分離パッド1263と、搬送ローラ1264と、テンションローラ1265と、搬送ベルト1266と、帯電ローラ1267と、カウンタローラ1268と、第2の搬送ガイド1269と、先端加圧コロ1270と、分離爪1271と、排紙ローラ1272と、排紙コロ1273と、ガイドロッド1274と、ステー1275と、キャリッジ1276と、記録ヘッド1277と、を備える。
給紙コロ1261は、給紙トレイ125に保持されている印刷用紙Pの表面の一端の上方に設けられている。印刷用紙Pの表面は、用紙積載部1251が略鉛直上方へ押し上げられることにより、給紙コロ1261に接触する。給紙コロ1261に接触した印刷用紙Pは、給紙コロ1261の回転力により給紙トレイ125から用紙積載部1251と略平行する方向へ送り出される。なお、給紙コロ1261は、所定の駆動モータを有する図示しない給紙機構駆動部に接続されており、これにより所定の回転力が付与されて回転するものである。
給紙トレイ125に保持されている印刷用紙Pが送り出される方向には、第1のガイド部材1262が設けられている。第1のガイド部材1262は、給紙トレイ125から送り出された印刷用紙Pを略鉛直上方に向けて案内する。
印刷用紙Pは、給紙トレイ1261から第1のガイド部材1262に向けて送り出される際、給紙コロ1261と、給紙コロ1261に対向する位置に設けられている分離パッド1263との間を通過する。分離パッド1263は、印刷用紙間の摩擦係数と比較して大きい摩擦係数を有している。これにより、給紙トレイ125から印刷用紙が2枚同時に送り出された場合、2枚目の印刷用紙を1枚目の印刷用紙から引き剥がすことができ、印刷用紙を1枚ずつ印刷部126へ供給することが可能になる。なお、1枚目の印刷用紙の供給が完了すると、2枚目の印刷用紙の表面が給紙コロ1261に接触する。これにより、給紙トレイ125に保持されている複数枚の印刷用紙は、1枚ずつ印刷部126へ供給されることとなる。
第1のガイド部材1262の略鉛直上方には、搬送ローラ1264が設けられており、搬送ローラ1264に対して水平方向右方にはテンションローラ1265が設けられている。なお、搬送ローラ1264とテンションローラ1265との回転軸は互いに対して略平行である。搬送ローラ1264とテンションローラ1265との間には、輪状の無端状ベルトである搬送ベルト1266が張られた状態で掛け渡されている。搬送ベルト1266の幅は、印刷用紙Pの幅よりも大きい。なお、この「幅」の方向とは、搬送ローラ1264またはテンションローラ1265の回転軸方向としても定義される。これに対して、以下の説明における印刷用紙Pの「長さ」の方向とは、幅の方向に垂直であり、印刷用紙Pの搬送方向として定義される。
搬送ベルト1266は、搬送ローラ1264などの回転力により搬送方向(図3に向かって時計回り)に周回し、印刷用紙Pを略水平方向右方(以下、副走査方向と称する)へ搬送する。なお、搬送ローラ1264など搬送ベルト1266を周回させる構成は、所定の駆動モータを有する図示しない搬送ベルト駆動部に接続されており、これにより所定の回転力が付与されている。なお、以下の説明において、搬送ベルト1266の表面とは、輪状の搬送ベルト1266の外表面のことをいい、搬送ベルト1266の裏面とは、輪状の搬送ベルト1266の内表面のことをいうものとする。また、搬送ベルト1266の搬送面とは、印刷用紙Pを搬送し、略水平方向右向きに移動する搬送ベルト1266の外表面のことをいうものとする。
搬送ベルト1266は、例えば抵抗制御を行っていない純粋な40μm程度の樹脂材から形成されている。なお、搬送ベルト1266の表面は、例えばETFE(熱溶解性フッ素樹脂)ピュア材で形成されており、印刷用紙吸着面として機能する。また、搬送ベルト1266の裏面は、例えば表面と同材質から形成されており、カーボンによる抵抗制御が行われている。搬送ローラ1264は接地されており、その結果、搬送ローラ1264に接触する搬送ベルト1266の裏面も接地されることとなる。
搬送ベルト1266の近傍には、帯電ローラ1267が、搬送ベルト1266の表面の一部において搬送ベルト1266の幅方向全域に渡って接触するように設けられている。また、帯電ローラ1267は、搬送ベルト1266の回動に従動して回転するように設けられている。なお、帯電ローラ1267には、加圧力として回転軸の両端に所定の押圧力が付加されている。このようにして設けられた帯電ローラ1267は、搬送ベルト1266の表面を帯電する。より具体的には、帯電ローラ1267は、図示しないACバイアス供給部に接続されており、ACバイアス供給部により、プラス電圧とマイナス電圧とが交互に供給される。その結果、帯電ローラ1267は、搬送ベルト1266をプラス電荷とマイナス電荷とで交互に帯電する。これにより、搬送ベルト1266の表面には、搬送ベルト1266の周回方向に、プラス電荷の帯とマイナス電荷の帯とが交互に形成されるので、印刷用紙Pを搬送ベルト1266の表面に静電吸着することが可能となる。なお、印刷用紙Pの吸着手法は上述のものに限定されず、例えば搬送ベルト1266の表面と裏面との気圧差を利用した吸着手法など任意の吸着手法を用いることが可能である。
第1のガイド部材1262の略鉛直方向上方であって、搬送ローラ1264の近傍には、カウンタローラ1268と、第2のガイド部材1269と、先端加圧コロ1279と、が設けられている。これらの構成は、第1のガイド部材1262により略鉛直方向上方へ搬送された印刷用紙Pを、搬送ベルト1266に沿って副走査方向に向けて案内するためのものである。より具体的には、第1のガイド部材1262により略鉛直方向上方に案内された印刷用紙Pは、搬送ローラ1264近傍で搬送ベルト1266とカウンタローラ1268との間に挟まれ、カウンタローラ1268と搬送ベルト1266とによりさらに略鉛直上方に送り出される。そして、送り出された印刷用紙Pは、第2のガイド部材1269により搬送ベルト1266に沿って案内され、印刷用紙Pの先端は、先端加圧コロ1270により搬送ベルト1266に押し付けられる。これにより、印刷用紙は適切に搬送ベルト1266に静電吸着され、副走査方向へ搬送されることとなる。
テンションローラ1265の近傍には、分離爪1271と、排紙ローラ1272と、排紙コロ1273と、が設けられている。より具体的には、分離爪1271は、テンションローラ1265に対して略鉛直方向上方に、搬送ベルト1266の表面に接触するように設けられており、印刷された印刷用紙Pを搬送ベルト1266から分離する。排紙ローラ1272は、搬送ベルト1266の搬送方向最遠部近傍に、テンションローラ1265と略平行、すなわちその回転軸がテンションローラ1265の回転軸に略平行となるように設けられている。排紙ローラ1272は、図示しないモータ等によりテンションローラ1265と同一方向へ回転する。搬送ベルト1266から分離された印刷用紙Pは、排紙ローラ1272と排紙コロ1273との間を通過し、排紙ローラ1272の回転力によって給紙トレイ128へ排出される。
排紙トレイ128は、排紙ローラ1272に対して水平方向右方に設けられている。排紙ローラ1272により排紙された印刷用紙Pは、排紙トレイ1272上に略水平に積載される。
搬送ベルト1266の搬送面上方には、後述するガイドロッド1274およびステー1275の延伸方向(以下、主走査方向と称する)に摺動自在なキャリッジ1276が設けられている。なお、キャリッジ1276は、所定の駆動モータを有する図示しないキャリッジ駆動部に接続されており、それにより主走査方向へ走査される。キャリッジ1276には、インク滴を吐出する図示しない液滴吐出ヘッドを有する記録ヘッド1277が搬送ベルト1266の搬送面に対向するように設けてある。搬送ベルト1266の間には、記録ヘッド1277に対向する位置に第4のガイド部材1278が設けられている。第4のガイド部材1278は、その上面が搬送ローラ1264の鉛直方向最上部とテンションローラ1265の鉛直方向最上部とを結ぶ接線よりも記録ヘッド1277側に突出して設けられており、搬送ベルト1266の高精度な平面性を維持している。
次に、図4を参照して、キャリッジ1276についてより詳細に説明する。図4は、画像形成装置12の一部構成を概略的に示す上面断面図である。なお、図4では、説明の簡単のため、排紙ローラ1272などの印刷用紙の排紙にかかる構成を省略する。
キャリッジ1276の主走査方向への移動を案内するガイドロッド1274は、画像形成装置12の側板12aおよび12bに横架されている。
搬送ベルト1266の搬送面に対向するキャリッジ1276底部に設けられている記録ヘッド1277は、イエロー(Y)色のインク滴を吐出する液滴吐出ノズルを有する記録ヘッド1277aと、シアン(C)色のインク滴を吐出する液滴吐出ノズルを有する記録ヘッド1277bと、マゼンタ(M)色のインク滴を吐出する液滴吐出ノズルを有する記録ヘッド1277cと、ブラック(Bk)色のインク滴を吐出する液滴吐出ノズルを有する記録ヘッド1277dと、から構成されている。記録ヘッド1277a〜dは、キャリッジ1276の底部において、主走査方向へ隣接して配設されており、各液滴吐出ノズルのインク滴吐出方向は、搬送ベルト1266の搬送面に向かう方向にある。なお、各液滴吐出ノズルは、例えば図5に示すように、複数のノズルから構成されていても良い。
記録ヘッド1277a〜dは、インク滴を吐出するために所定の圧力を発生させる構成を、その構成を駆動するドライバICと共に、図示しない記録ヘッド駆動部として備えている。なお、そのような圧力を発生させる構成としては、圧電素子などの圧電アクチュエータや、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータや、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータや、静電力を用いるアクチュエータなどが挙げられる。なお、記録ヘッド1277a〜dを同時に駆動した場合、記録ヘッド1277a〜d間のクロストークの影響により記録品位が低下したり、一時的に大電流が必要になったりする場合がある。よって、本実施の形態では、記録ヘッド1277a〜dを、互いに時間的に相違して駆動することが可能である。
キャリッジ1276には、各記録ヘッド1277a〜dから吐出される各色インクを貯蔵する図示しないサブタンクが搭載されている。また、サブタンクは、図示しないインク供給チューブを介して、画像形成装置12の所定位置に設けられているカートリッジ装填部に装着されているインクカートリッジにより補充される。なお、カートリッジ装填部には、インクをサブタンクへ送液するための図示しない供給ポンプなどが設けられている。
キャリッジ1276の走査方向一方側の非印刷領域には、維持機構1278が設けられている。維持機構1278は、記録ヘッド1277の各液滴吐出ノズル面をキャッピングするためのキャップ部材1278a〜dと、液滴吐出ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード1279と、増粘したインクを排出して記録に寄与しないインク滴を吐出させる空吐出を行う際にインク滴を受ける空吐出受け1280と、を備える。キャリッジ1276は、例えば印刷待機中において、主走査方向へ移動されて維持機構1278に対向する位置に配置される。そして、各液滴吐出ノズル面は、それぞれキャップ部材1278a〜dによりキャッピングされる。これにより、各液滴吐出ノズルを湿潤状態に維持することが可能となり、インクの乾燥に起因したインクの吐出不良を防止することが可能となる。なお、キャッピング中において、図示しない吸引ポンプを用いて各液滴吐出ノズルからインク液を吸引し、増粘したインク滴や気泡を排出させても良い。また、例えば印刷開始前や印刷中に印刷に寄与しないインク液を空吐出させても良い。なお、上述の維持動作で生じたインクの廃液やキャップ1278a〜dに排出されたインクやワイパーブレード1279に付着してワイパークリーナで除去されたインクや空吐出受け1280に空吐出されたインクは、図示しない廃液タンクに回収されて保持される。
キャリッジ1276の走査方向他方側の非印刷領域には、印刷中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しないインク滴を吐出させる空吐出を行う際にインク滴を受ける空吐出受け1281が設けられている。この空吐出受け1281には、各記録ヘッド1277a〜dに対応して開口1281a〜dが設けられている。
なお、画像形成装置12は、図示しない両面ユニットを着脱可能に有していても良い。両面ユニットは、印刷用紙Pの両面への印刷を可能とするものである。より具体的には、両面ユニットは、搬送ベルト1266の逆回転により印刷部126から取り出される印刷用紙Pを取り込み、その印刷面の裏面に再度印刷できるように印刷用紙の裏表を変えて、再度印刷部126に給紙するものである。また、画像形成装置12は、ファン等を有していても良く、ファンの起動により、装置内温度を低下させるように構成しても良い。
次に、上述の構成と照らし合わせて画像形成装置12による印刷処理について説明する。上述の図示しない給紙機構駆動部や搬送ベルト駆動部やキャリッジ駆動部や記録ヘッド駆動部などは、図1に示す印刷実行部123を構成するものであり、それらの構成は、印刷制御部1243により制御されるものである。印刷制御部1243は、ユーザからの印刷要求に応じて給紙機構駆動部を制御し、その結果、給紙トレイ125に保持されている印刷用紙Pは給紙トレイ125から印刷部126へ給紙される。また、印刷制御部1243は、搬送ベルト駆動部やキャリッジ駆動部や記録ヘッド駆動部などを制御し、その結果、キャリッジ1276の主走査方向への移動や記録ヘッド1277からのインクの吐出などが行われる。より具体的には、印刷制御部1243の制御により、停止している印刷用紙Pにインク滴が吐出されて印刷用紙Pの1行分が印刷され、その後、印刷用紙Pが所定距離搬送され、印刷用紙Pの次の行が印刷される。これにより、印刷用紙Pへの印刷が行われる。さらに、印刷制御部1243は、給紙タイミング決定部1242が決定した給紙タイミングに基づいて給紙機構駆動部を制御し、その結果、給紙トレイ125に保持されている次紙が後述する所定の給紙タイミングで印刷部126に給紙される。
次に、図6を参照して、給紙トレイ125に保持されている印刷用紙の給紙タイミングについて説明する。図6は、印刷用紙Pの給紙について説明するための説明図である。なお、図6において、符号Sは印刷用紙Pの仮想搬送経路を示す。印刷用紙Pの搬送経路は、実際には図3に示されるように略鉛直方向に向かったり略水平方向に向かったりと多岐に亘っているが、説明の簡単のため、直線状に示すものとする。また、図6において、符号1282は印刷用紙の後端を検知する後端センサであり、符号1283は印刷用紙の先端を検知して印刷開始のタイミングを検知するレジストセンサである。なお、これらの構成については、説明の簡単のため、図3などにおいて省略している。
従来の画像形成装置では、後端センサ1282による印刷用紙の後端の検知を給紙タイミングとしており、先に給紙された印刷用紙の後端を検知した時点で次紙の給紙を開始していた。しかしながら、これでは先に給紙された印刷用紙と次紙とが給紙コロ1261から後端センサ1282までの距離分離間してしまい、給紙間隔を、給紙コロ1261から後端センサ1282までの距離以下に設定することが困難であった。なお、理論上、後端センサ1282を給紙コロ1261に近い位置に設けてこの距離を減少させることは可能ではあるものの、画像形成装置の構造上、後端センサ1282を給紙コロ1261に近い位置に設けることは実質困難であった。
そこで、先に給紙された印刷用紙の先端をレジストセンサ1283で検知した際、下記式(1)に基づいて給紙距離Distを算出し、印刷用紙を算出された給紙距離Dist搬送した後に、次の印刷用紙の給紙を開始することによって、給紙間隔を狭めることが知られていた。
Dist=E+A−C−B (1)
なお、上記式(1)において、Eは印刷用紙の搬送方向における長さ(以下、用紙長と称する)であり、Aは搬送経路上における所望の給紙間隔であり、Cは搬送経路上における後端センサ1282とレジストセンサ1283との間の距離であり、Bは搬送経路上における給紙コロ1261から後端センサ1282までの距離である。
上述の画像形成装置では、給紙距離Distを算出する際、印刷用紙の用紙長を式(1)に代入することが要求されるが、そのような用紙長は、通常、画像形成装置に接続されているPC等の情報処理装置にインストールされているプリンタドライバなどを介してユーザにより指定される用紙サイズ等に対応したものである。しかしながら、そのような画像形成装置では、給紙タイミングが情報処理装置側で指定される用紙長のみに基づいて算出されていることから、紙詰まりなどの不具合を誘発している。例えば、情報処理装置側で、プリンタドライバを介して、印刷用紙複数枚分に亘る印刷データの印刷要求を受け付けると同時に、印刷データの印刷先としてB5サイズの印刷用紙を指定したとする。その一方、画像形成装置側では、例えば給紙トレイにB5サイズおよびA4サイズの印刷用紙が混同して保持されており、実際に給紙される印刷用紙の最初の数ページとしてB5サイズの印刷用紙が給紙される一方、印刷途中でA4サイズの印刷用紙が給紙されるとする。この場合、画像形成装置は、印刷途中において、実際にはA4サイズの印刷用紙の給紙が開始されているにも関わらず、その給紙タイミングをB5サイズに基づいて算出しているため、先に給紙されているB5サイズの印刷用紙と、次に給紙されるA4サイズの印刷用紙との給紙間隔が必要以上に狭く、または給紙間隔がない状態で次紙が給紙されてしまい、紙詰まりを誘発してしまう。
よって、本実施の形態の画像形成システム10では、情報処理装置11で指定されている第1の用紙サイズに加えて、画像形成装置12で指定されている第2の用紙サイズをも考慮して、次紙の給紙タイミングを決定している。これにより、印刷速度の向上を維持しつつ、紙詰まりの発生を抑制することを可能としている。
次に、本実施の形態の給紙タイミング決定部1242が行う給紙タイミング決定処理について説明する。図7は、給紙タイミング決定処理を示すフローチャートである。給紙タイミング決定部124は、入力部1241が第1の用紙サイズの入力を受け付けると、第1の用紙サイズから第1の用紙長を取得する(ステップS10)。また、給紙タイミング決定部1242は、用紙サイズ格納部122を参照し、用紙サイズ格納部122に格納されている第2の用紙サイズから第2の用紙長を読み出す(ステップS11)。
次に、給紙タイミング決定部1242は、第1の用紙長と第2の用紙長とを比較し、第1の用紙長が第2の用紙長以下であるか否かを判断する(ステップS12)。その結果、給紙タイミング決定部1242は、第1の用紙長が第2の用紙長以下ではないと判断した場合(ステップS12−No)、第1の用紙長に基づいて給紙タイミングを算出する(ステップS13)。一方、給紙タイミング決定部1242は、第1の用紙長が第2の用紙長以下であると判断した場合(ステップS12−Yes)、第2の用紙長に基づいた給紙タイミングを算出する(ステップS14)。そして、給紙タイミング決定部1242は、ステップS13またはステップS14の処理の後、算出した給紙タイミングを次紙の給紙タイミングとして決定する(ステップS15)。これにより、給紙タイミング決定部1242による給紙タイミング決定処理は完了する。
なお、ここでいう用紙長に基づいた給紙タイミングの算出とは、例えば上記式(1)に基づいた給紙タイミングの算出のことをいう。より具体的には、例えばステップS13において第1の用紙長に基づいた給紙タイミングを算出する場合、第1の用紙長を式(1)の用紙長Eに代入して給紙距離Distを算出する。また、例えばステップS14において第2の用紙長に基づいた給紙タイミングを算出する場合、第2の用紙長を式(1)の用紙長Eに代入して給紙距離Distを算出する。換言すると、算出された給紙タイミングは、式(1)を用いて算出される給紙距離Distに相当するものである。
印刷制御部1243は、ステップS15により給紙タイミングが決定されると、レジストセンサ1283が給紙タイミングを検知したか否かを判断する。より具体的には、印刷制御部1243は、レジストセンサ1283が給紙距離Distを検知したか否かを判断する。そして、印刷制御部1243は、レジストセンサ1283が給紙距離Distを検知したと判断した場合、給紙機構駆動部を制御して、次紙の給紙を開始する。
以上のように、本実施の形態では、情報処理装置が指定している用紙長と、画像形成装置が指定している用紙長とのうちのいずれか長いほうに基づいて次紙の給紙タイミングを決定している。これにより、次紙として実際に給紙される印刷用紙の用紙サイズと、給紙タイミングを決定するために用いられる用紙サイズとが相違することに起因した紙詰まりを抑制することが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムを図8に基づいて説明する。第2の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムは、給紙タイミング決定部が実行する給紙タイミング決定処理についてのみ第1の実施の形態の画像形成装置および画像形成システムと異なる。よって、第1の実施の形態と同様の名称および符号を付した構成要素は、以下で特に言及しない限り、第1の実施の形態と同様の構造、機能を有するものである。
給紙タイミング決定部1242は、ステップS11の処理の後、第1の用紙長と第2の用紙長とが同一であるか否かを判断する(ステップS21)。その結果、給紙タイミング決定部1242は、第1の用紙長と第2の用紙長とが同一であると判断した場合(ステップS21−No)、第1の用紙長を用いて給紙タイミングを算出し(ステップS22)、算出した給紙タイミングを次紙の給紙タイミングとして決定する(ステップS23)。これにより、給紙タイミング決定処理は終了する。
一方、給紙タイミング決定部1242は、ステップS21の処理の結果、第1の用紙長と第2の用紙長とが同一ではないと判断した場合(ステップS21−Yes)、後端センサ1282による印刷用紙の後端の検知時を次紙の給紙タイミングとして決定する(ステップS24)。これにより、給紙タイミング決定処理は終了する。
その後、印刷制御部1243は、ステップS23により給紙タイミングが決定されると、レジストセンサ1283により給紙距離Distが経過したか否かを判断し、給紙距離Distが経過した際に次紙の給紙を開始するよう給紙機構駆動部を制御する。一方、印刷制御部1243は、ステップS24により給紙タイミングが決定されると、後端センサ1282により印刷中の印刷用紙の後端が検知されたか否かを判断し、後端検知時に次紙の給紙を開始するよう給紙機構駆動部を制御する。
以上のように、本実施の形態では、第1の用紙長と第2の用紙長とが異なっていた場合、情報処理装置および画像形成装置において指定している用紙長に基づいた給紙タイミングが紙詰まりを誘発させる虞があると判断し、印刷用紙の後端検出時を次紙の給紙タイミングとして決定している。これにより、紙詰まりなどの不具合を抑制することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムを図9に基づいて説明する。第3の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムは、給紙タイミング決定部が実行する給紙タイミング決定処理についてのみ第1および第2の実施の形態の画像形成装置および画像形成システムと異なる。よって、第1および第2の実施の形態と同様の名称および符号を付した構成要素は、以下で特に言及しない限り、第1および第2の実施の形態と同様の構造、機能を有するものである。
給紙タイミング決定部1242は、ステップS21の処理の結果、第1の用紙長と第2の用紙長とが異なると判断した場合(ステップS21−Yes)、印刷用紙の用紙長を取得する(ステップS31)。なお、ここでいう印刷長の取得とは、印刷用紙の搬送経路上に設けられた所定の用紙長検知センサにより印刷用紙の搬送方向における用紙長を取得することをいう。この場合、給紙タイミング決定部1242は、給紙機構駆動部および搬送ベルト駆動部を制御し、印刷用紙を1枚給紙して搬送させる。その結果、用紙長検知センサは、搬送中の印刷用紙の先端と後端とを検出し、用紙長を取得する。給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙全体が用紙長検知センサを通過して印刷用紙の先端と後端とが検出され、検出結果に基づいて用紙長が検出されると、その用紙長を用いて給紙タイミングを算出する(ステップS32)。その後、給紙タイミング決定部1242は、算出された給紙タイミングを次紙の給紙タイミングとして決定する(ステップS23)。これにより、給紙タイミング決定処理を終了する。
印刷制御部1243は、第1および第2の実施の形態の印刷制御部1243と同様にして、ステップS23において給紙タイミングが決定されると、レジストセンサ1283により給紙距離Distが経過したか否かを判断し、給紙距離Distが経過した際に次紙の給紙を開始するよう給紙機構駆動部を制御する。
以上のように、本実施の形態では、第1の用紙長と第2の用紙長とが異なっていた場合、情報処理装置および画像形成装置が指定している用紙長に基づいた給紙タイミングが紙詰まりを誘発させる虞があると判断し、給紙トレイに収容されている実際の印刷用紙の用紙長を取得してから、取得した用紙長を用いて次紙の給紙タイミングを決定することとしている。これにより、紙詰まりなどの不具合を改善することが可能となる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムを図10に基づいて説明する。第4の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムは、給紙タイミング決定部が実行する給紙タイミング決定処理についてのみ第1〜第3の実施の形態の画像形成装置および画像形成システムと異なる。よって、第1〜第3の実施の形態と同様の名称および符号を付した構成要素は、以下で特に言及しない限り、第1〜第3の実施の形態と同様の構造、機能を有するものである。
給紙タイミング決定部1242は、ステップS21の処理の結果、第1の用紙長と第2の用紙長とが異なると判断した場合(ステップS21−Yes)、ステップS12〜ステップS15の処理を行い、第1の用紙長および第2の用紙長のうちのいずれか長いほうを用いて給紙タイミングを決定する。次に、給紙タイミング決定部1242は、印刷制御部1243に対して、印刷用紙1枚の用紙長の取得を開始することを要求する。その結果、印刷制御部1243は、第3の実施の形態と同様に、給紙機構駆動部、搬送ベルト駆動部および用紙長検知センサを用いて、印刷用紙1枚の用紙長の検出を開始する(ステップS41)。
その後、給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚の用紙長を取得している間に、決定された給紙タイミングに到達したか否かを判断する(ステップS42)。より具体的には、給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚の用紙長を取得している間に、レジストセンサ1283がステップS14またはステップ15で算出された給紙距離Distを検知したか否かを判断する。その結果、給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚分の用紙長の確定前、換言すると印刷用紙1枚分の用紙長を取得中に、算出された給紙タイミングに到達していないと判断した場合(ステップS42−No)、用紙長の取得を続行して用紙長を確定する(ステップS31)。そして、給紙タイミング決定部1242は、取得した用紙長を用いて給紙距離を算出し(ステップS32)、算出された給紙距離を次紙の給紙タイミングとして決定し(ステップS23)、給紙タイミング決定処理を終了する。一方、給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚分の用紙長の確定前に給紙距離に到達したと判断した場合(ステップS42−Yes)、給紙タイミング決定処理を終了する。
印刷制御部1243は、給紙タイミング決定処理の結果、第1〜第3の実施の形態の印刷制御部1243と同様にして、レジストセンサ1283により給紙距離Distが経過したか否かを判断し、給紙距離Distが経過した際に次紙の給紙を開始するよう給紙機構駆動部を制御する。
以上のように、本実施の形態では、第1の用紙長と第2の用紙長とが異なっていた場合、印刷用紙1枚分の用紙長の確定前において、第1の用紙長と第2の用紙長とのうちのいずれか長いほうに基づいた給紙タイミングに到達したか否かを判断している。そして、用紙長の確定前に給紙タイミングに到達した場合、その給紙タイミングに基づいて給紙を開始している。これにより、紙詰まりなどの不具合を改善しつつ、印刷用紙を順次給紙することが可能となる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムを図11に基づいて説明する。第5の実施の形態にかかる画像形成装置および画像形成システムは、給紙タイミング決定部が実行する給紙タイミング決定処理についてのみ第1〜第4の実施の形態の画像形成装置および画像形成システムと異なる。よって、第1〜第4の実施の形態と同様の名称および符号を付した構成要素は、以下で特に言及しない限り、第1〜第4の実施の形態と同様の構造、機能を有するものである。
給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚分の用紙長の取得を開始すると(ステップS41)、印刷用紙1枚分の用紙長の取得が完了する前または用紙長が確定する前において印刷中の印刷用紙の後端を後端センサ1282で検知したか否かを判断する(ステップS51)。その結果、給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚分の用紙長の取得完了前または確定前に、後端を検知したと判断した場合(ステップS51−Yes)、後端を検知した時間(すなわち現在時間)を次紙の給紙タイミングとして決定し(ステップS52)、給紙タイミング決定処理を終了する。一方、給紙タイミング決定部1242は、印刷用紙1枚分の用紙長の取得完了前または確定前に、後端を検知しなかったと判断した場合(ステップS51−No)、第1の用紙長および第2の用紙長のうちのいずれか長いほうに基づいて給紙距離を算出し(ステップS12〜S14)、算出された給紙距離に基づいて給紙タイミングを決定して(ステップS23)、給紙タイミング決定処理を終了する。
その後、印刷制御部1243は、第1〜第4の実施の形態の印刷制御部1243と同様にして、給紙タイミングが決定されると、レジストセンサ1283により給紙距離Distが経過したか否かを判断し、給紙距離Distが経過した際に次紙の給紙を開始するよう給紙機構駆動部を制御する。
以上のように、本実施の形態では、第1の用紙長と第2の用紙長とが異なっていた場合、印刷用紙1枚分の用紙長を取得し、用紙長の取得中に、印刷用紙の後端が検知されたか否かを判断している。そして、用紙長の取得中に印刷用紙の後端が検知されたと判断した場合、即座に次紙の給紙を開始している。これにより、紙詰まりなどの不具合を改善しつつ、印刷用紙を順次給紙することが可能となる。
なお、第2〜第5の実施の形態では、第1の用紙長と第2の用紙長とが同一であった場合、第1の用紙長を用いて給紙距離を算出しているが、第2の用紙長を用いて給紙距離を算出しても良い。
また、第3〜第5の実施の形態では、搬送経路上に設けられた用紙長検知センサにより印刷用紙1枚の用紙長を取得しているが、これに代えて印刷用紙1枚の用紙幅を取得する用紙幅検知センサを搬送経路上に設けても良い。通常、印刷用紙の縦横の長さは互いに対して一意的に定められており、例えばA4サイズの印刷用紙では縦横の長さが297mm×210mmの関係を有しており、B5サイズの印刷用紙では257mm×182の関係を有している。よって、例えば実際に給紙される印刷用紙の用紙サイズがA4(297mm×210mm)であり、その長手方向が搬送方向であった場合、用紙幅検知センサは、用紙幅210mmを検知し、検知した用紙幅に基づいて用紙長297mmを認識し、認識した用紙長に基づいて給紙距離を算出する。これにより、用紙幅に基づいて給紙タイミングを決定することが可能となる。なお、そのような用紙幅検知センサは、キャリッジ上に設けられていても良い。この場合、用紙幅検知センサは、キャリッジの主走査に伴い印刷用紙の用紙幅の両端を検知して用紙幅を検出することとなる。
また、第1〜第5の実施の形態の画像形成システムにおいて、画像形成装置と情報処理装置とはUSB経由で接続されていたが、例えばLAN(Local Area Network)経由やBluetooth(登録商標)経由など、各種有線/無線経由で接続されていても良い。
また、第1〜第5の実施の形態では、画像形成システムを適用した例として、プリンタと、プリンタに接続されたPCとを備えるシステムについて説明したが、例えばスキャナやファクシミリなど連続印刷を行う任意の機器と、所定の印刷データを出力し、任意の機器に接続される携帯型端末などと、を備えるシステムに対しても有用である。また、第1〜第5の実施の形態の画像形成装置を、プリンタ機能に加え、さらにコピー機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうちの少なくとも2つの機能を有する複合機などにも適用することが可能である。
また、第1〜第5の実施の形態の画像形成システムでは、プリンタドライバを介して第1の用紙サイズが指定されていると共に、操作パネルを介して第2の用紙サイズが設定されているが、プリンタドライバを介して第1の用紙長が指定されていても良く、また操作パネルを介して第2の用紙長が指定されていても良い。また、用紙長に代えて用紙幅が指定されていても良い。なお、この場合、用紙幅に対応する用紙長を特定して給紙タイミング決定処理を行う。
さらに、第1〜第5の実施の形態の画像形成システムにおいて、第1の用紙サイズおよび第2の用紙サイズに加えて、例えば用紙の種類などの任意の用紙情報に基づいて給紙タイミングを決定しても良い。これにより、用紙情報を総合的に判断することが可能となり、紙詰まりを抑制することが可能となる。
また、第1〜第5の実施の形態の画像形成システムにおいて、給紙タイミング決定処理を行うか否かを、チェックボックスやプルダウンメニューなどの操作によりプリンタドライバを介して選択可能としても良い。なお、画像形成装置は、給紙タイミング決定処理が行われないように設定された場合、例えば印刷用紙の後端の検出時を給紙タイミングに決定するなど、通常の給紙タイミングを行う。
また、第1〜第5の実施の形態の画像形成システムにおいて、操作パネルを介してユーザにより指定された第2の用紙サイズが用紙サイズ格納部に格納されているが、例えば用紙長検知センサなどの任意の構成によって検知された、給紙トレイに収容されている実際の用紙サイズが格納されていても良い。
第1〜第5の実施の形態の画像形成装置12で実行される画像形成プログラムは、ROM(Read Only Memory)等に組み込まれて提供される。そのような画像形成プログラムは、上述した各部(入力部および給紙タイミング決定部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(Central Processing Unit)がROMなどの記憶媒体から画像形成プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力部および給紙タイミング決定部が主記憶装置上に生成されるようになっている。なお、第1〜第5の実施の形態の画像形成装置12による印刷処理を実行する印刷プログラムは、図示しないHDDなどの記憶媒体に格納されている。そのような印刷プログラムは、上述した印刷制御部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUがHDDなどの記憶媒体から印刷プログラムを読み出して実行することにより印刷制御部が主記憶装置上にロードされ、印刷制御部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以下において、第1〜第5の実施の形態にかかる画像形成装置12のハードウェア構成について、図12を参照してより具体的に説明する。図12は、第1〜第5の実施の形態にかかる画像形成装置12のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置12は、ホストI/F(インタフェース)21、CPU22、ROM(Read Only Memory)23、RAM24、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory)25、操作パネル121、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)26、I/O(Input/Output)27、リニアエンコーダ28、ホイールエンコーダ29、後端センサ1282およびレジストセンサ1283から構成されるコントローラと、記録ヘッド駆動部123a、キャリッジ駆動部123b、ACバイアス供給部123c、搬送ベルト駆動部123dおよび給紙機構駆動部123eから構成される印刷実行部と、を備える。なお、記録ヘッド駆動部123aなどから構成される印刷実行部は、図1に示す印刷実行部123に対応する。なお、図12において、図3等に示される搬送ベルトや給紙トレイなどの構成は省略する。
コントローラと印刷実行部とは、例えばPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続されている。コントローラは、画像形成装置12全体の制御と描画、通信、操作パネル121からの入力を制御するコントローラである。印刷実行部は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、上述の記録ヘッド駆動部123a等に加えて、スキャナ機能などを実現するのに必要なエンジンや、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理機能を実現するのに必要なエンジンなどが含まれていても良い。
ホストI/F21は、図示しない情報処理装置に接続されており、情報処理装置から出力される第1の用紙情報および印刷データの入力を受け付ける。
CPU22は、画像形成装置12の全体制御を行うものであり、ROM23に格納されている各種プログラムをRAM24にロードして実行する。その結果、CPU22は、第1〜第5の実施の形態における入力部1241や給紙タイミング決定部1242や印刷制御部1243として機能し、所定の給紙タイミングに基づいた印刷用紙の給紙や記録ヘッドの移動などに関する制御を行う。より具体的には、CPU22は、画像形成プログラムを実行することによって、給紙タイミング決定部を生成し、生成された給紙タイミング決定部により給紙タイミングを決定する。また、CPU22は、印刷プログラムを実行することによって、印刷制御部を生成し、生成された印刷制御部により記録ヘッド駆動部123a、キャリッジ駆動部123b、ACバイアス供給部123c、搬送ベルト駆動部123dおよび給紙機構駆動部123eを制御する。その結果、印刷用紙への印刷が実現される。また、CPU22は、生成された印刷制御部により、決定された給紙タイミングに基づいて給紙機構駆動部123eを制御する。これにより、所定の給紙タイミングで次紙の給紙を行うことができる。
ROM23は、画像形成プログラムなどの各種プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリである。RAM24は、ROM23から読み出されたプログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
NVRAM25は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、画像形成装置12の電源がオフされている間もデータを保持することができる。なお、第1〜5の実施の形態における用紙サイズ格納部は、NVRAM25に対応するものである。
ASIC26は、印刷データに対する各種信号処理や並び替え等を行う印刷処理その他装置全体を制御するための入出力信号を処理する。
I/O27は、リニアエンコーダ28、ホイールエンコーダ29、後端センサ1282およびレジストセンサ1283からの入力を受け付けるものである。なお、リニアエンコーダ28およびホイールエンコーダ29は、印刷用紙に対するキャリッジの現在位置などを検出して、所望の位置への印刷を可能とするためのものである。
上述の画像形成装置12の構成と照らし合わせて画像形成装置12が実行する印刷処理について説明する。CPU22は、ホストI/F21が受け取った印刷データを読み出して解析する。その後、ASIC26は、その印刷データに対して所定の画像処理やデータ並び替え処理などを行う。次に、CPU22は、所要のタイミングで印刷データに基づいた画像データや1つの駆動パルスまたは複数の駆動パルスで構成される駆動波形などを生成して記録ヘッド駆動部123aやキャリッジ駆動部123bへ出力する。なお、本実施の形態において、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、プリンタドライバで行われるが、例えばROM23にフォントデータを格納して生成しても良く、またはプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開して画像形成装置12に転送するようにしても良い。
その後、記録ヘッド駆動部123aは、シリアルに入力される記録ヘッドの1行分に相当するドットパターンデータに基づいて、CPU22が生成する駆動波形を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッドに印加することで記録ヘッドを駆動する。なお、記録ヘッド駆動部123aは、例えばクロック信号および画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路と、レベル変換回路でオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイなどを含み、アナログスイッチアレイのオン・オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッドへ印加する。これにより、搬送ベルト駆動部123dによる搬送ベルトの駆動などと協動して、印刷用紙への印刷が行われることとなる。
なお、第1〜第5の実施の形態の画像形成装置で実行される画像形成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成しても良い。
また、第1〜第5の実施の形態の画像形成装置で実行される画像形成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の画像形成装置で実行される画像形成プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。これにより、プログラム・バージョンアップ(すなわち、ランニング・チェンジ)にも対応することが可能である。
10 画像形成システム
11 情報処理装置
12 画像形成装置
121 操作パネル
122 用紙サイズ格納部
123 印刷実行部
124 制御部
1241 入力部
1242 給紙タイミング決定部
1243 印刷制御部
125 給紙トレイ
1251 用紙積載部
126 印刷部
1261 排紙コロ
1262 第1の搬送ガイド
1263 分離パッド
1264 搬送ベルト
1265 搬送ローラ
1266 テンションローラ
1267 帯電ローラ
1268 カウンタローラ
1269 第2の搬送ガイド
1270 先端加圧コロ
1271 分離爪
1272 排紙ローラ
1273 排紙コロ
1274 ガイドロッド
1275 ステー
1276 キャリッジ
1277 記録ヘッド
129 排紙トレイ
1282 後端センサ
1283 レジストセンサ
特開2005−63051号公報

Claims (4)

  1. 給紙トレイに収容される印刷用紙を所定の給紙タイミングに基づいて給紙する給紙手段と、前記給紙手段により前記給紙トレイから給紙される印刷用紙を搬送する搬送手段と、所定の情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、前記搬送手段により搬送される印刷用紙への印刷を実行する印刷実行手段と、前記印刷実行手段による印刷実行後の印刷用紙の排紙先である排紙トレイと、
    前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報の入力を第1の用紙情報として受け付ける入力手段と、
    自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第2の用紙情報として格納している用紙情報格納手段と、
    前記第1の用紙情報を、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第1の長さとし、前記第2の用紙情報を、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第2の長さとして、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いて給紙タイミングを決定する給紙タイミング決定手段と、
    前記給紙トレイに収容されている印刷用紙の搬送方向の長さを検知する用紙情報検知手段と、
    を備え、
    前記給紙タイミング決定手段は、前記第1の長さと前記第2の長さとが異なり、且つ前記用紙情報検知手段が前記印刷用紙の搬送方向の長さを検知している間に、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いた給紙タイミングに到達しなかった場合、前記用紙情報検知手段が検知した前記印刷用紙の搬送方向の長さを用いて前記給紙タイミングを決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙情報検知手段は、前記搬送手段により搬送される印刷用紙が通紙することにより、当該印刷用紙の搬送方向における長さを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 所定の印刷データを出力すると共に、自装置が当該印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第1の用紙情報として出力する情報処理装置と、画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、
    給紙トレイに収容される印刷用紙を所定の給紙タイミングに基づいて給紙する給紙手段と、前記給紙手段により前記給紙トレイから給紙される印刷用紙を搬送する搬送手段と、所定の情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、前記搬送手段により搬送される印刷用紙への印刷を実行する印刷実行手段と、前記印刷実行手段による印刷実行後の印刷用紙の排紙先である排紙トレイと、
    前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報の入力を第1の用紙情報として受け付ける入力手段と、
    自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第2の用紙情報として格納している用紙情報格納手段と、
    前記第1の用紙情報を、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第1の長さとし、前記第2の用紙情報を、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第2の長さとして、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いて給紙タイミングを決定する給紙タイミング決定手段と、
    前記給紙トレイに収容されている印刷用紙の搬送方向の長さを検知する用紙情報検知手段と、
    を備え、
    前記給紙タイミング決定手段は、前記第1の長さと前記第2の長さとが異なり、且つ前記用紙情報検知手段が前記印刷用紙の搬送方向の長さを検知している間に、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いた給紙タイミングに到達しなかった場合、前記用紙情報検知手段が検知した前記印刷用紙の搬送方向の長さを用いて前記給紙タイミングを決定する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  4. コンピュータを、
    所定の印刷データを出力する情報処理装置が当該印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報の入力を第1の用紙情報として受け付ける入力手段と、
    自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の用紙情報を第2の用紙情報として格納している用紙情報格納手段と、
    前記第1の用紙情報を、前記情報処理装置が前記印刷データの印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第1の長さとし、前記第2の用紙情報を、自装置が予め印刷先として指定している印刷用紙の搬送方向における長さである第2の長さとして、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いて給紙タイミングを決定する給紙タイミング決定手段と、
    給紙トレイに収容されている印刷用紙の搬送方向の長さを検知する用紙情報検知手段と、
    して機能させるための画像形成プログラムであって、
    前記給紙タイミング決定手段は、前記第1の長さと前記第2の長さとが異なり、且つ前記用紙情報検知手段が前記印刷用紙の搬送方向の長さを検知している間に、前記第1の長さおよび前記第2の長さのうちの長いほうを用いた給紙タイミングに到達しなかった場合、前記用紙情報検知手段が検知した前記印刷用紙の搬送方向の長さを用いて前記給紙タイミングを決定する画像形成プログラム。
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