JP2007062240A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の出力側電流及び電源の温度に基づいて印刷速度を変更する手段を備え、電源を限界まで制御しながら使用することを可能とし、小型化、低コスト化を図るとともに、電流増大、温度上昇が生じても印刷を継続する。
【解決手段】電流検出回路からの検出電流値、温度検出回路からの検出温度を取得し、検出電流値I、検出温度Tが危険電流値Id以上又は危険温度Td以上か否かをチェックして、電流値I又は温度Tが危険領域に入っている(検出電流値I≧Id又は検出温度T≧Td)ときには、モータ駆動部に対する駆動制御信号を変更して主走査モータ及び副走査モータを駆動することで、電源の過電流を抑制するように印刷速度(キャリッジ移動速度及び用紙送り速度の少なくともいずれか)を低下する。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に電源の過電流を防止した画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファックス/複写機複合機等の各種画像形成装置としては、例えば、インクなどの記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドによって被記録媒体(以下「用紙」ともいうが、材質を紙に限定するものではなく、また、記録媒体、記録紙、転写材などとも称されるものも同義である。)に画像を形成(記録、印刷、印字、印写も同義で使用する。)するインクジェット記録方式の画像形成装置や電子写真方式の画像形成装置などがある。
例えば、インクジェット記録方式の画像形成装置おいて、特許文献1には温度に応じて記録ヘッドに印加する駆動波形を変更すること、印刷モードに応じてキャリッジの移動速度を異ならせることなどが記載されている。
特開2003−11351号公報
また、特許文献2には、画像データに応じてインク滴を吐出する記録ヘッドを備え、装置内に設けられた温度センサにより検出される装置内温度が第1の温度領域内の場合、プリント開始コマンドを受け付けず、表示手段により第1の警告表示を行い、更に記録動作中に温度センサにより検出される温度が第1の温度領域よりも高い第2の温度領域に入った場合は、記録動作を中断するとともに前記表示手段により前記第1の警告表示と異なる第2の警告表示を行うことが記載されている。
ところで、インクジェット記録方式の画像形成装置においては、高密度記録化、高速化に伴って記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドのアクチュエータ素子数が増加していることから、同時に多数のアクチュエータ素子を駆動するときに多くの突入電流が必要となる。特に、低温環境下ではインク粘度が高くなって大きな吐出出力を要することから、より多くの突入電流が必要となって、電源供給回路の高出力化が必須となっている。その結果、電源供給回路の構成が複雑になり、コストが高く、またスペースの確保が難しくなっている。
この場合、上記特許文献に記載されているように温度を検出して記録ヘッドに対する駆動波形を制御するだけでは、突入電流の許容範囲を広げなければならず、電源の小型化、低コスト化を図ることはできないという課題がある。
また、記録動作中に温度センサにより検出される温度が第1の温度領域よりも高い第2の温度領域に入った場合は、記録動作を中断するようにした場合、ユーザーが求めている印刷枚数の印刷を行うことができない場合が生じるという課題がある。すなわち、たとえばインクジェット記録装置では、用紙の種類や、記録速度等に関し種々の記録モードがあるが、記録モードによっては、たとえばモータの昇温速度が大きいため、記録動作の中断を行なうようにしても、連続で記録を行うと、すぐに記録不能なほどに高温となり、記録を中断せざるを得なくなる場合が多々生じて、ユーザーが求めている印刷枚数の印刷を行うことができないことがある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、電源の小型化、低コスト化を図れるとともに、電流の増大、温度上昇が生じても印刷を継続可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、電源の出力側電流及び電源の温度に基づいて印刷速度を変更する手段を備えている構成とした。
ここで、電源の出力側電流及び温度のいずれか一方が予め定めた電流値又は温度になったときには印刷速度を低下することが好ましい。この場合、電源の出力側電流及び温度が予め定めた電源が過電流になる電流値又は温度より小さくなったときには、変更後の印刷速度を変更前の印刷速度に復帰させることが好ましい。
を特徴とする画像形成装置。
また、印刷速度の変更を当該1ラインの印刷が終了した後に行なうことが好ましい。あるいは、印刷速度の変更を当該頁の印刷が終了した後に行なうことが好ましい。さらに、印刷速度の変更を当該1ラインの印刷が終了した後に行なうか、当該頁の印刷が終了した後に行なうかを設定可能であることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置によれば、電源の出力側電流及び電源の温度に基づいて印刷速度を変更する手段を備えているので、電源を限界まで制御しながら使用することが可能になって、小型化、低コスト化を図ることができるとともに、電流増大、温度上昇が生じても印刷を継続することができて生産性の低下を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とガイドレール2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ4で駆動プーリ6Aと従動プーリ6Bとの間に張架したタイミングベルト5を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ3には、例えば、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる4個の記録ヘッド7y、7c、7m、7k(色を区別しないときは「記録ヘッド7」という。)を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド7を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて記録液の膜沸騰を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインク(液体)を吐出するためのエネルギー発生手段(圧力発生手段)として備えたものなどを使用できる。なお、異なる色を吐出する複数のノズル列を備えた1又は複数の液滴吐出ヘッドで記録ヘッドを構成することもできる。
キャリッジ3には、記録ヘッド7に各色のインクを供給するための各色のサブタンク8を搭載している。このサブタンク8にはインク供給チューブ9を介して図示しないメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13及び給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙12を記録ヘッド7の下方側で搬送するため、用紙12を静電吸着して搬送するための搬送ベルト21と、給紙部からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された押さえコロ25とを備えている。また、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ26を備えている。
ここで、搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、搬送ローラ27とテンションローラ28との間に掛け渡されて、副走査モータ31からタイミングベルト32及びタイミングローラ33を介して搬送ローラ27が回転されることで、図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト21の裏面側には記録ヘッド7による画像形成領域に対応してガイド部材29を配置している。また、帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置されている。
また、図2に示すように、搬送ローラ27の軸には、スリット円板34を取り付け、このスリット円板34のスリットを検知するセンサ35を設けて、これらのスリット円板34及びセンサ35によってロータリエンコーダ36を構成している。
さらに、記録ヘッド7で記録された用紙12を排紙するための排紙部として、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離爪51と、排紙ローラ52及び排紙コロ53と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ54とを備えている。
また、背部には両面給紙ユニット55が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット55は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
さらに、図2に示すように、キャリッジ3の走査方向の一方側の非印字領域には、記録ヘッド7のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構56を配置している。
この維持回復機56は、記録ヘッド7の各ノズル面をキャピングするための各キャップ57と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード58と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け59などを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙12が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙12はガイド15で案内され、搬送ベルト21とカウンタローラ22との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド23で案内されて押さえコロ25で搬送ベルト21に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部によってACバイアス供給部から帯電ローラ26に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト21が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト21上に用紙12が給送されると、用紙12が搬送ベルト21に静電力で吸着され、搬送ベルト21の周回移動によって用紙12が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を往路及び復路方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド7を駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙12を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙トレイ54に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト21を逆回転させることで、記録済みの用紙12を両面給紙ユニット55内に送り込み、用紙12を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル21上に搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ54に排紙する
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ3は維持回復機構55側に移動されて、キャップ57で記録ヘッド7のノズル面がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ57で記録ヘッド7をキャッピングした状態でノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行い、この回復動作によって記録ヘッド7のノズル面に付着したインクを清掃除去するためにワイパーブレード58でワイピングを行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド7の安定した吐出性能を維持する。
そこで、この画像形成装置における電源及び制御部について図3のブロック図を参照して説明する。
この制御部100は、この装置全体の制御を司るCPU、CPUが実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM、画像データ等を一時格納するRAM、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ、画像データに対する各種信号処理、並び替えなどの画像処理、画像データの転送などのDMAを含み、その他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/Fなどを含む主制御部101を備えている。
また、データを格納するためのデータメモリ102と、記録ヘッド7を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド7の圧力発生手段を選択駆動させる印字データ及びそれに伴う各種データを記録ヘッド7側のヘッドドライバに出力するヘッド駆動制御部103と、主走査モータ4、副走査モータ31を駆動するためのモータ駆動部104、帯電ローラ26にACバイアスを供給するACバイアス供給部105などを備えている。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホストのプリンタドライバが生成した印刷データ等をケーブル或いはネットを介して受信し、印刷データを読み出して解析し、必要な画像処理、データの並び替え処理等を行って、ヘッド駆動制御部103に転送し、ヘッド駆動制御部103からヘッドドライバに印字データや駆動波形を出力する。
ヘッド駆動制御部103の駆動波形生成部は、ROMに格納されて読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバに対して出力して記録ヘッド7の各圧力発生手段を駆動する。
モータ駆動部104は、主制御部101側から与えられる目標値とキャリッジ3の移動を検出する図示しないリニアエンコーダからの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ4を駆動し、また、主制御部101側から与えられる目標値とホイールエンコーダ36からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ31を駆動する。
そして、この制御部100などに電源電圧を供給する電源(PSU:電極供給回路)110には、電源110の温度を検出する温度検出素子111を備え、この温度検出素子111の出力に基づいて温度検出回路112によって電源温度を検出し、この検出結果を主制御部101に入力している。
また、電源110の二次側電源線に流れる電流を検出する電流検出回路113を備え、この電流検出回路113の検出結果を主制御部101に入力している。
データメモリ102には電源110の温度が過電流が流れるおそれがある予め定めた検出温度の値(これを「危険温度td」という。)のデータ、電源110の二次側電源線に過電流が流れるおそれがある予め定めた検出電流の値(これを「危険電流値Id」という。)のデータを格納している(主制御部101の不揮発性メモリに格納することもできる。)。
そこで、この制御部における電源温度及び電流に基づく印字速度の変更制御に関して図4及び図5を参照して説明する。
主制御部101は、電流検出回路113からの検出電流値、温度検出回路112からの検出温度を取得し、検出電流値I、検出温度Tがデータメモリ102に格納されている危険電流値Id以上又は危険温度Td以上か否かをチェックして、電流値I又は温度Tが電源110が過電流になるおそれがある領域、即ち危険領域に入っている(検出電流値I≧Id又は検出温度T≧Td)か否かを判別する。
例えば、図5に示すように、電源110が過電流になるおそれが生じるときの電流値Iを危険電流値Idとし、電源110が過電流になるおそれが生じるときの温度Tを危険温度Tdとして予め設定してデータメモリ102に格納している。この場合、電源110が過電流になるときの電流値や温度にはそれぞれ幅があるが、ここでは、印刷速度を変更する基準として、印刷速度を変更すれば過電流を抑制(防止)できるときの電流値、温度である。
ここで、検出した電流値I及び温度Tのいずれか一方でも危険領域に入っているときには、モータ駆動部104に対する駆動制御信号を変更して主走査モータ4及び副走査モータ31を駆動することで、電源110の過電流を抑制するように印刷速度(キャリッジ移動速度及び用紙送り速度の少なくともいずれか)を変更(低下)する。
このように、電源の出力側電流及び温度に基づいて印刷速度を変更することで、電源を限界まで制御しながら使用することが可能になって、小型化、低コスト化を図ることができるようになる。また、印刷速度を変更する(低下させる)ことで、電源の出力側電流を抑制することができて電流、温度の上昇を抑えた状態で印刷を継続することができ、生産性の低下を抑制することができる。
次に、電源の出力側電流及び温度に基づいて印刷モードを変更する印刷モード変更処理の一例について図6を参照して説明する。
ここでも、主制御部101は、電流検出回路113からの検出電流値I、温度検出回路112からの検出温度Tを取得し、検出電流値I、検出温度Tがデータメモリ102に格納されている危険電流値Id以上又は危険温度Td以上か否かをチェックして、電流I又は温度Tが危険領域に入っている(検出電流値≧Id又は検出温度≧Td)か否かを判別する。
そして、検出した電流値I及び温度Tのいずれか一方でも危険領域に入っているときには、印刷モードを自動的に変更して印刷を続行する続行モードを含む自動制御モードが設定されているか否かを判別する。
ここで、自動制御モードが設定されているときには、先ず、ユーザーに対して印刷モードを変更する旨を出力する。この印刷モードを変更する旨の出力は、ホスト側のプリンタドライバを介して表示させるようにすることもできるし、この画像形成装置本体の表示部を用いて表示させるようにすることもできる。
その後、印刷速度を変更する、つまりモータ速度を低下して印刷速度を低下するとともに、検出した電流値I及び温度Tがいずれも危険電流値Id、危険温度Tdより小さくなるように変化する(図5の安全動作領域に入る)駆動波形を記録ヘッド7に与える印刷モードに変更して、印刷を続行する。
これに対して、自動制御モードが設定されていないときには、ユーザーに対し、現在の印刷モードを変更して印刷を続行する続行モード、及び、一旦印刷動作を中止(キャンセル)して電流値及び温度が安全動作領域に復帰したときに印刷を行う中止モードのいずれを選択するかをホスト側のプリンタドライバを介して表示させ、これに対応して入力されるモードの指定結果を取り込んで、指定された結果が続行モード(印刷継続)か否(中止モード)かを判別する。
このとき、指定された結果が印刷継続であれば、上述したように、モータの速度を低下して印刷速度を下げるとともに、電流及び温度が低下する(安全領域になる)駆動波形を記録ヘッド7に印加する印刷モードに変更する処理を行い、印刷継続でなければ(中止であれば)、印刷中止処理を行う。
つまり、例えば高速印刷中に、温度、電流が過電流を生じさせる状態になったことを検知した場合には、画質は落ちるが印刷を継続するために、モータの速度を低下するとともに、記録ヘッドに与える駆動波形を制御(流れる電流が少なくなるように制御)する印刷モードに変更することで、生産性の低下を抑制しつつ印刷を継続することができるようになる。
この場合、事前にユーザーに対して危険領域に達したので印刷モードを変更する旨を出力(例えば表示)させることによって、途中で印刷モードが変更になったこと、例えば画質が低下することをユーザーが予め知ることができるようになる。
したがってまた、印刷モードを変更して印刷を続行するか、当該印刷モードによる印刷を中止(キャンセル)するかを予めユーザーが選択できるようにしておくことで、ユーザーが急いで印刷を継続するか、あるいは、画質を懸念し、高画質等を必要とする印刷物を、時間をかけて出力するかを選択できるようになり、ユーザーにとっての利便性が向上する。
この場合、印刷モードを変更して印刷を続行するか、当該印刷モードにおける印刷を中止(キャンセル)するかを、印刷モードを変更しなければならない状態になったとき、すなわち危険領域に入った段階でユーザーが選択指定可能とすることによって、ユーザーが、印刷モードが自動で切り替わっても良いと判断した場合にはそのまま印刷モードを変更して印刷を続行するか、印刷を中止するかを、そのときの状況に応じて選べるようになる。
次に、印刷モード変更処理の他の例について図7及び図8を参照して説明する。
ここでは、上記の例と同様に、検出した電流値及び温度のいずれか一方でも危険領域に入っているときには、モータの速度を低下するとともに、検出した電流値及び温度がいずれも危険電流値Id、危険温度Tdより小さくなる駆動波形を記録ヘッド7に与える印刷モードに自動的に変更するが、その後、検出した電流値及び温度がいずれも危険電流値Id、危険温度Tdより小さくなったとき、ここでは、図8に示すように、危険電流値Id、危険温度Tdに所定のオフセットを与えた安全電流値Ids、安全温度Tds以下になったときには、モータ速度を変更前の速度に復帰させるとともに、印刷モードも変更前の印刷モードに復帰させる処理を行う。
例えば、図8に破線で示すように、電流値I及び温度Tが上昇して、検出した電流値Iが危険電流値Idになったときには一旦モータ速度(印刷速度)、及び、印刷モードを変更して、電流値が危険電流値Idより小さくなるように駆動するが、検出電流値Iが所定の安全電流値Ids(Ids<Id)になったときには、印刷速度、印刷モードを変更前の印刷速度、印刷モードに戻して印刷を続行する。
これによって、印刷を続行する場合でも画像品質が低下する部分を少なくすることができる。
次に、印刷速度の変更、即ちモータの速度変更のタイミングの異なる例について図9ないし図10を参照して説明する。
図9に示す例は、印刷速度変更を行なうときに1ライン印字中であれば、当該1ラインの印字が終了した後印刷速度を低下させる処理を行なう。このように、当該1ラインの印字が終了した後印刷速度を低下させることで、1ライン中で、モータの加速、減速を行なっているときにモータ速度が低下されて画像が乱れることを防止することができる。
図10に示す例は、印刷速度変更を行なうときに1頁印字中であれば、当該1頁の印字が終了した後印刷速度を低下させる処理を行なう。このように、当該1頁の印字が終了した後印刷速度を低下させることで、1頁中で、モータの加速、減速を行なっているときにモータ速度が低下されて画像が乱れることを防止することができる。
図11に示す例は、印刷速度変更を行なうときに1ライン終了後で行なうか、1頁終了後に行なうかを設定可能として、設定された内容に従って上述したように1ライン終了後、又は1頁終了後に印刷速度を低下する処理を行なうようにしたものである。つまり、モータの駆動モードによって制限電流ギリギリまでの到達時間が短い場合もあれば、徐々に制限電流に近づく場合もあるので、各場合に応じて対応できるようにすることで、画質の安定を向上することができる。
なお、上記実施形態では本発明を記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを画像形成手段に用いた画像形成装置に適用した例で説明したが、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置などにも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を説明する側面説明図である。 同じく模式的平面説明図である。 同じく電源及び制御部の概要を説明するブロック説明図である。 同制御部による印刷速度変更処理の一例を示すフロー図である。 同じく電流及び温度の危険領域の説明に供する説明図である。 同じく印刷モード変更処理の説明に供するフロー図である。 同じく印刷モード変更処理の他の例の説明に供するフロー図である。 同じく印刷モード変更処理の他の例の説明に供する説明図である。 印刷速度変更処理の一例の説明に供するフロー図である。 印刷速度変更処理の他の例の説明に供するフロー図である。 印刷速度変更処理の更に他の例の説明に供するフロー図である。
符号の説明
3…キャリッジ
4…主走査モータ
7…記録ヘッド
10…給紙トレイ
12…被記録媒体(用紙)
21…搬送ベルト
101…主制御部
102…データメモリ
103…ヘッド駆動制御部
104…モータ駆動部
110…電源
111…温度検出素子
112…温度検出回路
113…電流検出回路

Claims (6)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備える画像形成装置において、電源の出力側電流及び電源の温度に基づいて印刷速度を変更する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記電源の出力側電流及び温度のいずれか一方が予め定めた前記電流値又は温度になったときには前記印刷速度を低下することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記電源の出力側電流及び温度が前記予め定めた前記電源が過電流になる電流値又は温度より小さくなったときには、前記変更後の印刷速度を変更前の印刷速度に復帰させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記印刷速度の変更を当該1ラインの印刷が終了した後に行なうことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記印刷速度の変更を当該頁の印刷が終了した後に行なうことを特徴とする画像形成装置
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記印刷速度の変更を当該1ラインの印刷が終了した後に行なうか、当該頁の印刷が終了した後に行なうかを設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
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