JP2009291959A - 液滴吐出装置、画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明では、無駄な送液を抑制した上で、液体供給経路に空気が混入しても装置を不具合なく稼動させる機能を持たせた液滴吐出装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る液滴吐出装置は、ヘッドタンクと、ヘッドタンク内を大気圧に開放するための開放弁を制御する開放弁制御手段と、メインタンクからヘッドタンクに液体を供給する液体供給手段と、液体供給手段により液体の供給を行う際に、液体の供給経路内に配置した2本の電極ピン間の電位差を検出する電位差検出手段と、電位差検出手段により検出される電位差に関する情報に基づいて、ヘッドタンクに供給される液体に混入している気泡の量を検出する気泡量検出手段とを有する液滴吐出装置であって、開放弁制御手段は、気泡量検出手段により検出される気泡の量が第1の閾値より多くなった場合、開放弁を閉じることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、メインタンクからヘッドタンクへ液体を供給し、該液体に係る液滴を吐出する装置に関する技術であって、該液体に混入した気泡の量に基づいて、該ヘッドタンクが備える大気開放弁の制御を行う技術に関する。
一般に、プリンタ/ファックス/コピア或いはこれらの機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを用いて、媒体を搬送しながら、記録液の液滴を用紙に付着させて画像形成を行なう液体吐出方式の画像形成部を搭載したものが知られている。
このような液体(液滴)吐出方式の画像形成装置において、記録ヘッドに対して記録液を供給する方式には、記録ヘッドを搭載するキャリッジに記録液を収容した記録液収容手段である記録液カートリッジを着脱自在に装着し、この記録液カートリッジから記録ヘッドに記録液を供給する方式と、キャリッジ上に記録ヘッドに記録液を供給する第2液体収容手段である小容量のヘッドタンクを搭載し、第1液体収容手段である大容量の記録液カートリッジ(メインタンク)を装置本体側に交換可能に装着し、ヘッドタンクに装置本体側の記録液カートリッジから記録液(インク)を補充供給する方式とが知られている。
少なくとも2つの液体収容手段を用いる液体供給装置にあっては、メインの第1液体収容手段の液体がない状態で第2液体収容手段に対し、供給ポンプを駆動して液体を補充供給する動作を行うが、このとき、第2液体収容手段の液量が規定量になるまで供給ポンプは駆動され続け、予め定めた時間供給ポンプを駆動しても第2液体収容手段の液量が規定量になったことを検出できなければ、第1液体収容手段が空であることになるので、第1液体収容手段の交換を指示することになる。
しかしながら、このように、供給ポンプを所定時間駆動しても第2液体収容手段の液量が規定量になったことを検出できないときに第1液体収容手段が空であると検出するようにした場合、第1液体収容手段が空であるにもかかわらず供給ポンプが駆動されている状態が生じ、このとき、供給ポンプ内の圧力は負の圧力が過剰に増加して行くことになり、第1液体収容手段の指示が出るときには供給ポンプ内は強い負圧状態となっている。
この段階で、第1液体収容手段を交換した場合、第1液体収容手段と供給ポンプとを接続する部分(例えばゴム栓と中空針のジョイント)が外されることになり、第1液体収容手段を外した瞬間に負圧になっている供給ポンプ内に空気が吸い込まれてしまう。そして、供給ポンプに吸い込んでしまった空気は抜けること無く、新たな第1液体収容手段が装着され供給動作が始まると、空気はチューブを通って第2液体収容手段に送られ、送られた空気は、第2液体収容手段内の液面で泡状となり、また泡が増大して行くこととなってしまう。
この第2液体収容手段内の泡は、第2液体収容手段の液面を検出するセンサを誤作動させることがある。そのため、第2液体収容手段を大気に開放した状態で液体の補充供給を行うと、大気開放機構からの液漏れが生じたり、大気開放機構を構成する弁手段が汚れて作動不良になったり、緩慢なリークを生じさせるという問題がある。また、カートリッジ交換時に供給ポンプが吸い込んでしまう気泡以外でも、例えば、インク供給経路での経時による透気により気泡が混入する場合なども上述のような問題を引き起こす。
そこで、上記のような問題を解決するために、特許文献1では、インク供給経路に空気が混入した可能性が高い場合、エア混入フラグをセットし、供給経路内にある空気をインクと共にヘッドタンクに送り込む処理を行い、ヘッドタンク内の泡が消えるまで、ヘッドタンクが大気に開放された状態でのインク供給を制限するという技術が開示されている。
特開2007−223230号公報
しかし、上記技術においては、インク供給経路に空気が混入したか否かを実測するための手段を備えていないため、実際には空気が混入していない場合であっても、無駄にインクを送液してしまう可能性があるという問題点がある。
そこで、本発明では、無駄な送液を抑制した上で、液体供給経路に空気が混入しても装置を不具合なく稼動させる機能を持たせた液滴吐出装置、画像家性装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液滴吐出装置は、液滴を吐出する液体吐出ヘッドに液体を供給するヘッドタンクと、ヘッドタンク内を大気圧に開放するための開放弁を開閉する開放弁制御手段と、液体を貯蔵するメインタンクからヘッドタンクに液体を供給する液体供給手段と、液体供給手段により液体の供給を行う際に、液体の供給経路内に配置した2本の電極ピン間の電位差を検出する電位差検出手段と、電位差検出手段により検出される電位差に関する情報に基づいて、ヘッドタンクに供給される液体に混入している気泡の量を検出する気泡量検出手段とを有する液滴吐出装置であって、開放弁制御手段は、気泡量検出手段により検出される気泡の量が第1の閾値より多くなった場合、開放弁を閉じることを特徴とする。
上記液滴吐出装置の一形態において、気泡量検出手段は、電位差検出手段により検出される電位差を積算した値に基づいて、気泡の量を検出することを特徴とする。
上記液滴吐出装置の一形態において、気泡量検出手段は、電位差検出手段により検出される電位差が第3の閾値より大きくなっている期間に基づいて、気泡の量を検出することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記液滴吐出装置を備えることを特徴とする。
一方、本発明に係る液滴吐出装置の他形態では、液滴を吐出する液体吐出ヘッドに液体を供給するヘッドタンクと、ヘッドタンク内を大気圧に開放するための開放弁を開閉する開放弁制御手段と、液体を貯蔵するメインタンクから前記ヘッドタンクに液体を供給する液体供給手段と、液体供給手段により供給される前記液体に関する光の透過量を検出する光透過量検出手段と、光透過量検出手段により検出される前記透過量に関する情報に基づいて、ヘッドタンクに供給される液体に混入している気泡の量を検出する気泡量検出手段とを有する液滴吐出装置であって、開放弁制御手段は、気泡量検出手段により検出される気泡の量が第2の閾値より多くなった場合、開放弁を閉じることを特徴とする。
上記液滴吐出手段の一形態において、気泡量検出手段は、光透過量検出手段により検出される透過量を積算した値に基づいて、気泡の量を検出することを特徴とする。
上記液滴吐出手段の一形態において、気泡量検出手段は、光透過量検出手段により検出される透過量が第4の閾値より大きくなっている期間に基づいて、気泡の量を検出することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記液滴吐出装置を備えることを特徴とする。
したがって、本発明では、無駄な送液を抑制した上で、液体供給経路に空気が混入しても装置を不具合なく稼動させる機能を持たせた液滴吐出装置、画像形成装置を提供することができる。
無駄な送液を抑制した上で、液体供給経路に空気が混入しても装置を不具合なく稼動させる機能を持たせた液滴吐出装置、画像形成装置を提供することができる。
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<本実施の形態に係る画像形成装置の動作概要>
図1は、本発明に係る液滴吐出装置を備える画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。
さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、メインタンクであるインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このカートリッジ装填部4には、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ(メインタンク)10」という)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。
また、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成としている。また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について、図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の概要を示す側面模式的説明図、図3は同じく要部平面説明図である。フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架した主ガイド部材である主ガイドロッド31と従ガイドロッド32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図3で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向(用紙送り方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。なお、各色の液滴を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ33には、各記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク35を搭載している。この各色のヘッドタンク35には各色の可撓性を有する供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。このカートリッジ装填4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための送液手段である供給ポンプユニット24が設けられている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。
また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。
さらに、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向に周回移動する。さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。さらに、図3で示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a−82d(区別しないときは「キャップ82」という)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b−82dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着してワイパークリーナ85で除去されたインク、空吐出受け94に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図3で示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。
また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について、図4を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係る制御を行うための手段を兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302を備えている。そして、主制御部301は、通信回路300から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙42に画像を形成するために、キャリッジ33を主走査方向に移動させる主走査モータを主走査モータ駆動回路303を介して、用紙42を送る副走査モータを副走査モータ304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
また、主制御部301には、キャリッジ23の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ23の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ23の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ23に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ23の位置を検出する。
主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ24を回転駆動させて、キャリッジ23を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。
副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ58を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。
主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介して維持回復機構81のモータを回転駆動することにより、前述したようにキャップ82の昇降、ワイパーブレード83の昇降、吸引ポンプの駆動などを行わせる。主制御部301は、供給ポンプ用駆動回路311を介して供給ユニット24のポンプを駆動するための駆動モータ(供給モータ)を駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からヘッドタンク35に対してインクを補充供給する(充填する)。
このとき、主制御部301は、ヘッドタンク35が満タン状態にあることを検知するヘッドタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいて補充供給(充填動作)を制御する。この場合、ヘッドタンク35の大気開放機構204を開状態にして充填を行う大気開放充填、大気開放機構204を閉じたまま充填を行う通常充填がある。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路314を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ316に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行って、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)315に格納保持する。また、主制御部301には、環境温度、環境湿度を検知する環境センサ313からの検知信号が入力される。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、上述した画像データをシリアルデータでヘッド駆動回路310に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッド駆動回路310に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路310に対して出力する。
ヘッド駆動回路310は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部302から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド34の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
次に、この画像形成装置における記録ヘッド34に記録液であるインクを供給する液体供給装置について、図5を参照して説明する。なお、図5は、同液体供給装置の模式的説明図である。メインタンクであるインクカートリッジ10は、カートリッジケース101内に液体であるインクを収容した可撓性を有するインク袋102を収納してなり、このインク袋102には内部のインクを供給するためのインク供給口部103を備えている。このインク供給口部103は内部にゴムなどの弾性部材を有している。
ヘッドタンク35は、インク200を収容するタンクケース202と、図示しない負圧発生手段、例えば、フィルムと弾性部材からなる負圧発生機構と、タンクケース202内を大気に開放するための大気解放機構204とを備え、タンクケース202の下部には記録ヘッド34が取り付けられ、またタンクケース202の上部には収容されたインク200の液面が所定の位置になったことを検知する2本の検知電極などで構成した満タン検知手段(ヘッドタンク満タンセンサ)312を備えている。
供給ポンプユニット24は、インクカートリッジ10のインクをヘッドタンク35に給送するための供給ポンプ241と、供給ポンプ241のピストン242を図5で上下方向(矢示方向)に往復移動させるためのカム243、カム243を回転させるギヤ244及びこのギヤ244を回転駆動させるギヤ247をモータ軸245aに取り付けたポンプ駆動手段である駆動モータ245などを備え、供給ポンプ241に設けた中空針246をインクカートリッジ10のインク袋102のインク供給口部103内の弾性部材(例えばゴム栓)に差し込むことによって、供給ポンプ241内とインク袋102内とをジョイントする。
この供給ポンプ241の作動/停止を制御するための制御手段である主制御部301は、ヘッドタンク35に対してインクカートリッジ10からインクを供給するとき、ヘッドタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいてインク供給モータ駆動回路311を介して駆動モータ305の回転駆動及び停止を制御する。そして、この液体供給装置においては、供給チューブ36の一端部は、送液手段である供給ポンプ241に対し、供給ポンプ241の液体供給方向(図4でピストンロッド242の往復移動方向と同じ)に沿う方向でジョイント部249によって接続している。
次に、この液体供給装置において、ヘッドタンク35に記録液(インク)を充填するとき、所定時間が経過するまで供給ポンプ241を作動させてもヘッドタンク35が満タンにならないときにインクカートリッジ10のインクが無いと扱う処理を行う場合の空気(エアー)の混入について説明する。
インクカートリッジ10のインク袋102が空の状態では吸い出すものが無くなることで、供給ポンプ241を駆動し続けていると供給ポンプ241内の圧力は負の圧力(負圧)が増加して行くことになる。そのため、インクカートリッジ10の交換指示が出るときには、供給ポンプ241内は強い負圧状態となっている。
この状態において、インクカートリッジ10を交換するために、一時的にインク供給口部103のゴム栓と供給ポンプ241の中空針246のジョイントが外されることになり、外した瞬間、供給ポンプ241内への空気の吸い込みが始まる。吸い込んでしまった空気は供給ポンプ241からヘッドタンク35までの供給経路は閉じた経路であるために抜けることが無く、新たなインクカートリッジ10が装着され供給動作が始まると、空気はチューブ36を通ってヘッドタンク35に送られることになる。
このようにしてヘッドタンク35内に送られた空気は、図6で示すように、ヘッドタンク35内のインク液面で気泡Bとなり、また更に供給動作が進むと気泡Bが増大して行くこととなる。このヘッドタンク35内の気泡Bは、インクの検知手段203の検知結果を誤らせ、ヘッドタンク35に対して大気開放機構204を開いた状態で充填動作を行ったときに、満タンが検知されずに、インクが大気開放機構204から外部に漏れ出し、記録ヘッド34を汚したり、記録ヘッド34を故障させたりすることがある。
<本実施の形態に係る画像形成装置の動作原理>
図7を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置(液滴吐出装置)の動作原理について説明する。図7は、本実施の形態に係る画像形成装置1の動作原理を説明するための図である。画像形成装置1は、開放弁制御手段110、液体供給手段120、電位差検出手段130、電位差積算手段140、第1の期間計測手段150、光透過量検出手段160、光透過量積算手段170、第2の期間計測手段180、気泡量検出手段190、メインタンク10、ヘッドタンク35を有する。
液体供給手段120は、メインタンク10で貯蔵される液体をヘッドタンク35に供給する。
電位差検出手段130は、液体供給手段120により液体を供給する際の供給経路内に設置した2本の電極ピン205間の電位差を計測(検出)し、該電位差を時系列データとして出力する。例えば、電位差検出手段130は、図8で示すようなヘッドタンク35において、液体供給経路内のヘッドタンク35近傍に電極ピン205を、間隔を開けて2本配置し、該2本の電極ピン205間に交流電圧を印加した場合の電位差を計測する。これは、液体(インク)が導電性を備える性質を利用して、該液体に含まれる気泡の量を検出するものである。すなわち、液体(インク)に気泡が含まれない場合は、上記電極ピン205間の電位差は小さな値となる一方、液体(インク)に気泡が含まれる場合は、気泡が非導電性を有するため、上記電極ピン205間の電位差は相対的に大きくなるという性質を利用して、該液体に含まれる気泡の量を検出するものである。
電位差積算手段140は、電位差検出手段130により検出された電位差を積算する。ここで図10は、電位差検出手段130により検出された電位差の時系列データのグラフであり、該グラフは縦軸を電極ピン205間の電位差とし、横軸を液体供給手段120により液体を送液した時間とするものである。図10で示すような電位差積算手段140が送液時間t10まで電位差を積算した値(図10中の斜線部分の面積)は、送液時間t10までに供給した液体(インク)に混入している気泡の量と相関関係を有する。
第1の期間計測手段150は、電位差検出手段130により検出された電位差が所定の閾値(第3の閾値)より大きくなっている期間を計測する。ここで図11は、電位差検出手段130により検出された電位差の時系列データのグラフであり、該グラフは縦軸を電極ピン205間の電位差とし、横軸を液体供給手段120により液体(インク)を送液した時間とするものである。図11で示すように、送液時間がt11である場合において、電位差検出手段130により検出された電位差が予め定めた閾値(第3の閾値)より大きくなっている期間T11は、送液時間t11までに供給した液体(インク)に混入している気泡の量と相関関係を有する。
光透過量検出手段160は、液体供給手段120により供給される液体(インク)に関して、光の透過量を検出し、該透過量を時系列データとして出力する。例えば、光透過量検出手段160は、図9で示すようなヘッドタンク35において、上記透過量を検出するためのセンサ(発光手段と受光手段で構成される透過型センサ)207を、ヘッドタンク35直上の透明材で作られた供給経路206を挟み込むように設置し、該供給経路206を通過する液体(インク)に関して、光の透過量を計測する。これは、インクは光を透過させ難いため、液体(インク)に気泡が含まれない場合は、上記の光透過量は小さくなる一方、液体(インク)に気泡が含まれる場合は、上記の光透過量は相対的に大きくなるという性質を利用して、該液体に含まれる気泡の量を検出するものである。
光透過量積算手段170は、光透過量検出手段160により検出された光透過量を積算する。ここで図12は、光透過量検出手段160により検出された光透過量の時系列データのグラフであり、該グラフは縦軸を光の透過量とし、横軸を液体供給手段120により液体を送液した時間とするものである。図12で示すように、光透過量積算手段170が送液時間t12まで電位差を積算した値(図12中の斜線部分の面積)は、送液時間t12までに供給した液体(インク)に混入している気泡の量と相関関係を有する。
第2の期間計測手段180は、光透過量検出手段160により検出された透過量が所定の閾値(第4の閾値)より大きくなっている期間を計測する。ここで図13は、光透過量検出手段160により検出された電位差の時系列データのグラフであり、該グラフは縦軸を光の透過量とし、横軸を液体供給手段120により液体(インク)を送液した時間とするものである。図13で示すように、光透過量検出手段160により検出された光透過量が予め定めた所定の閾値(第4の閾値)より大きくなっている期間T13は、送液時間t13までに供給した液体(インク)に混入している気泡の量と相関関係を有する。
気泡量検出手段190は、電位差積算手段140、第1の期間計測手段150、光透過量積算手段170、第2の期間計測手段180の各手段により積算された値、又は計測された期間に基づいて、ヘッドタンク35に供給される液体(インク)に混入している気泡の量を検出する。具体的には、気泡量検出手段190は、電位差積算手段140、第1の期間計測手段150、光透過量積算手段170、第2の期間計測手段180の各手段により積算された値、又は計測された期間を、ヘッドタンク35に供給された液体(インク)に混入している気泡の量と見なす。このような処理を行う技術的な背景は、ヘッドタンク35に供給される液体(インク)に混入している気泡の量と、電位差積算手段140、第1の期間計測手段150、光透過量積算手段170、第2の期間計測手段180の各手段により積算された値、又は計測された期間とは、相関関係を有するからである。
開放弁制御手段110は、ヘッドタンク35内を大気圧に開放するための開放弁の開け閉めの制御を行う。図8、図9はそれぞれヘッドタンク35の一例を示す図であるが、例えば、開放弁制御手段110は、図8、9中の大気開放機構204が備える大気開放弁の開閉を制御し、当該制御によって、ヘッドタンク35は大気圧に開放された状態となったり、大気圧に開放されない状態となったりする。
また、開放弁制御手段110は、気泡量検出手段190により検出される気泡の量が予め定めた閾値(第1の閾値、第2の閾値)より多くなった場合に、上記開放弁を閉じる制御を行い、それに伴ってヘッドタンク35は大気圧に開放されない状態となる。ここで、気泡量検出手段190により検出される気泡の量とは、気泡量検出手段190は、電位差積算手段140、第1の期間計測手段150、光透過量積算手段170、第2の期間計測手段180の各手段により積算された値又は計測された期間とし、上記閾値は、積算された値又は計測された期間に関するものとする。送液された液体(インク)に混入している気泡の量を計測し、当該計測した気泡の量に基づいて大気開放弁の開閉を制御することで、大気開放弁(大気開放機構204)からインク気泡が排出されることを防止することができる。
<本実施の形態に係る画像形成装置の処理例>
(1)電位差データを積算して、インクに含まれる気泡の量を検出する処理について
図14を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置(液滴吐出装置)による処理例を説明する。図14は、本実施の形態に係る画像形成装置1による処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ヘッドタンク35に送液されたインク200に含まれる気泡の量を、電極ピン205間の電位差データを積算した値を利用して検出する処理について説明する。
S10で画像形成装置1が、大気開放を伴うインクの供給処理を開始する。当該処理の開始は、ユーザによる開始操作に基づき開始する形態でも良く、一定時間毎に開始する形態としても良く、ヘッドタンク35内のインク量に応じて自動的に開始する形態としても良い。
S20で開放弁制御手段110が、ヘッドタンク35内を大気圧に開放するための開放弁を開き、ヘッドタンク35を大気圧に開放する(ヘッドタンク35内を大気に連通させる)。
S30で液体供給手段120が、インクを貯蔵するメインタンク10からヘッドタンク35に、インクを供給する。例えば、液体供給手段120が、インク供給ポンプ241を駆動させ、メインタンク10からヘッドタンク35にインク200を供給する。
S40で電位差検出手段130が、液体供給手段120によりインク200をヘッドタンク35に供給する際の供給経路内に配置した2本の電極ピン205間の電位差を検出し、該電位差の時系列データを出力する。例えば、図8で示すように、上記2本の電極ピン205はインク供給経路内のヘッドタンク35近傍に間隔を開けて配置し、電位差検出手段130は該電極ピン205間に交流電圧を印加した場合の電位差を計測する。
さらに、S40で電位差積算手段140が、電位差検出手段130により検出された電極ピン205間の電位差データを、現在の送液時間まで積算した値(積算データ)を出力する。例えば、図10で示すように電位差積算手段140は、現在の送液時間がt10である場合、送液時間t10までの積算データ(図10中の斜線部分の面積と等しい)を出力する。
次に、気泡量検出手段190が、電位差積算手段140により出力される積算データに基づいて、液体供給手段120によりヘッドタンク35へ供給されたインク200に含まれる気泡の量を検出する。ここで、気泡量検出手段190は、上記積算データを、液体供給手段120によりヘッドタンク35へ供給されたインク200に混入している気泡の量と見なすものとする。
そしてS40で、気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第1の閾値)以上である場合(S40でYesの場合)、S50で液体供給手段120がヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S60で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S70で画像形成装置1は、予め定めた所定の時間だけ待機した後、電位差積算手段140の積算データをリセットして(ゼロにしても良いし、予め定める所定値としても良い)、S20における処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。ここで、S70以降における画像形成装置1の処理は、上記説明の処理に限られず、例えば、ヘッドタンク35内の負圧回復動作を行った後、大気開放弁を閉じた状態で液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良く、また、該負圧回復動作無しで、かつ、大気開放弁を閉じた状態で、液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良い。つまり、S70以降におけるインク供給再開の前処理として適当な処理であれば他の形態でも良い。
一方、S40で気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第1の閾値)より少ない場合(S40でNoの場合)、S80でインク検知手段203が、ヘッドタンク35に必要量のインク200が供給されたか否かを判定する。そして、インク検知手段203が、必要な量のインクを供給したと判定した場合(S80でYesの場合)、S90で液体供給手段120が、ヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S100で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S110で画像形成装置1が、大気開放を伴うインクの供給処理を終了する。
他方、S80でインク検知手段203が、必要な量のインクを供給したと判定しない場合(S80でNoの場合)、S30の処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。
上記のような処理を行うことで、ヘッドタンク35へ供給されるインク200に含まれる気泡の量を実測し、この実測値に基づいて大気開放弁の開閉を制御することで、該開放弁からのインクの噴きこぼれ、回り込み(垂れ)を防止することができる。
また、ここでの処理においては、気泡の混入総量は、送液開始から送液終了までの総量を記録し、送液終了後は気泡混入量をゼロにリセットすることを想定しているが、ヘッドタンク35内に混入した気泡はすぐには消えないため、上記気泡の混入総量及び次回の送液開始時と前回の送液終了時との経過時間に応じて、気泡量検出手段190(次回送液時)が検出する気泡量の初期値を設定する形態としても良い。つまり、前回送液終了時からの経過時間が十分に長い場合はヘッドタンク35内の気泡混入量はゼロと設定し、前回送液終了時からの経過時間が短い場合、ヘッドタンク35内には前回送液終了時の気泡が残っているとする手法である。
(2)電位差データが閾値を超える期間に基づいて、インクに含まれる気泡の量を検出する処理について
図15を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置(液滴吐出装置)による処理例を説明する。図15は、本実施の形態に係る画像形成装置1による処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ヘッドタンク35に送液されたインク200に含まれる気泡の量を、電極ピン205間の電位差データが閾値より大きくなる期間を利用して検出する処理について説明する。
S210で画像形成装置1が、大気開放を伴うインク200の供給処理を開始する。当該処理の開始は、ユーザによる開始操作に基づき開始する形態でも良く、一定時間毎に開始する形態としても良く、ヘッドタンク35内のインク量に応じて自動的に開始する形態としても良い。
S220で開放弁制御手段110が、ヘッドタンク35内を大気圧に開放するための開放弁を開き、ヘッドタンク35を大気圧に開放する(ヘッドタンク35内を大気に連通させる)。
S230で液体供給手段120が、インクを貯蔵するメインタンク10からヘッドタンク35に、インク200を供給する。例えば、液体供給手段120が、インク供給ポンプ241を駆動させ、メインタンク10からヘッドタンク35にインク200を供給する。
S240で電位差検出手段130が、液体供給手段120によりインクをヘッドタンク35に供給する際の供給経路内に配置した2本の電極ピン205間の電位差を検出し、該電位差の時系列データを出力する。例えば、図8で示すように、上記2本の電極ピン205はインク供給経路内のヘッドタンク35近傍に間隔を開けて配置し、電位差検出手段130は該電極ピン205間に交流電圧を印加した場合の電位差を計測する。
さらに、S240で第1の期間計測手段150が、電位差検出手段130により検出された電極ピン205間の電位差データが閾値(第3の閾値)より大きくなる期間を計測し、該期間データを出力する。例えば、図11で示すように第1の期間計測手段150は、現在の送液時間がt11である場合、電位差データが閾値より大きくなっている期間T11を出力する。
次に、気泡量検出手段190が、第1の期間計測手段150により出力される期間データに基づいて、液体供給手段120によりヘッドタンク35へ供給されたインク200に含まれる気泡の量を検出する。ここで、気泡量検出手段190は、上記期間データを、液体供給手段120によりヘッドタンク35に供給されたインク200に含まれる気泡の量と見なすものとする。
そしてS240で、気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第1の閾値)以上である場合(S240でYesの場合)、S250で液体供給手段120がヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S260で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S270で画像形成装置1は、予め定めた所定の時間だけ待機した後、第1の期間計測手段150の期間データをリセットして(ゼロにしても良いし、予め定める所定値としても良い)、S220における処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。ここで、S270以降における画像形成装置1の処理は、上記説明の処理に限られず、例えば、ヘッドタンク35内の負圧回復動作を行った後、大気開放弁を閉じた状態で液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良く、また、該負圧回復動作無しで、かつ、大気開放弁を閉じた状態で、液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良い。つまり、S270以降におけるインク供給再開の前処理として適当な処理であれば他の形態でも良い。
一方、S240で気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第1の閾値)より少ない場合(S240でNoの場合)、S280でインク検知手段203が、ヘッドタンク35に必要量のインク200が供給されたか否かを判定する。そして、インク検知手段203が、必要な量のインク200を供給したと判定した場合(S280でYesの場合)、S290で液体供給手段120が、ヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S300で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S310で画像形成装置1が、大気開放を伴うインクの供給処理を終了する。
他方、S280でインク検知手段203が、必要な量のインク200を供給したと判定しない場合(S280でNoの場合)、S230の処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。
上記のような処理を行うことで、ヘッドタンク35へ供給されるインク200に含まれる気泡の量を実測し、この実測値に基づいて大気開放弁の開閉を制御することで、該開放弁からのインクの噴きこぼれ、回り込み(垂れ)を防止することができる。また、電位差データを積算する処理に比べると、比較的単純な処理によってインク200に混入する気泡の量を判定することができる。
(3)光透過量データを積算して、インクに含まれる気泡の量を検出する処理について
図16を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置(液滴吐出装置)による処理例を説明する。図16は、本実施の形態に係る画像形成装置1による処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ヘッドタンク35に送液されたインク200に含まれる気泡の量を、インクに関する光透過量データを積算した値を利用して検出する処理について説明する。
S410で画像形成装置1が、大気開放を伴うインク200の供給処理を開始する。当該処理の開始は、ユーザによる開始操作に基づき開始する形態でも良く、一定時間毎に開始する形態としても良く、ヘッドタンク35内のインク量に応じて自動的に開始する形態としても良い。
S420で開放弁制御手段110が、ヘッドタンク35内を大気圧に開放するための開放弁を開き、ヘッドタンク35を大気圧に開放する(ヘッドタンク35内を大気に連通させる)。
S430で液体供給手段120が、インク200を貯蔵するメインタンク10からヘッドタンク35に、インク200を供給する。例えば、液体供給手段120が、インク供給ポンプ241を駆動させ、メインタンク10からヘッドタンク35にインク200を供給する。
S440で光透過量検出手段160が、液体供給手段120によりヘッドタンク35に供給されるインク200の光透過量を検出し、該光透過量の時系列データを出力する。例えば、図9で示すように、上記の光透過量を検出するためのセンサ(発光手段と受光手段で構成される透過型センサ)207を、ヘッドタンク35直上の透明材で作られたインク供給経路206を挟み込むように設置し、該インク供給経路206を通過するインクに対して発光手段から照射される光(レーザ光等)を受光手段で検出し、該検出された光の大きさに基づいてインク200の光透過量を計測する。
さらに、S440で光透過量積算手段170が、光透過量検出手段160により検出された光透過量のデータを、現在の送液時間まで積算した値(積算データ)を出力する。例えば、図12で示すように光透過量積算手段170は、現在の送液時間がt12である場合、送液時間t12までの積算データ(図12中の斜線部分の面積と等しい)を出力する。
次に、気泡量検出手段190が、光透過量積算手段170により出力される積算データに基づいて、液体供給手段120によりヘッドタンク35へ供給されたインク200に含まれる気泡の量を検出する。ここで、気泡量検出手段190は、上記積算データを、液体供給手段120によりヘッドタンク35に供給されたインク200に含まれる気泡の量と見なすものとする。
そしてS440で、気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第2の閾値)以上である場合(S440でYesの場合)、S450で液体供給手段120がヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S460で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S470で画像形成装置1は、予め定めた所定の時間だけ待機した後、光透過量積算手段170の積算データをリセットして(ゼロにしても良いし、予め定める所定値としても良い)、S420における処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。ここで、S470以降における画像形成装置1の処理は、上記説明の処理に限られず、例えば、ヘッドタンク35内の負圧回復動作を行った後、大気開放弁を閉じた状態で液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良く、また、該負圧回復動作無しで、かつ、大気開放弁を閉じた状態で、液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良い。つまり、S470以降におけるインク供給再開の前処理として適当な処理であれば他の形態でも良い。
一方、S440で気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第2の閾値)より少ない場合(S440でNoの場合)、S480でインク検知手段203が、ヘッドタンク35に必要量のインク200が供給されたか否かを判定する。そして、インク検知手段203が、必要な量のインク200を供給したと判定した場合(S480でYesの場合)、S490で液体供給手段120が、ヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S500で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S510で画像形成装置1が、大気開放を伴うインクの供給処理を終了する。
他方、S480でインク検知手段203が、必要な量のインク200を供給したと判定しない場合(S480でNoの場合)、S430の処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。
上記のような処理を行うことで、ヘッドタンク35へ供給されるインク200に含まれる気泡の量を実測し、この実測値に基づいて大気開放弁の開閉を制御することで、該開放弁からのインク200の噴きこぼれ、回り込み(垂れ)を防止することができる。また、電極ピン205間の電位差を検出する方法では、インク200の供給経路内に電極ピン205を設置するため、該電極ピン205に気泡が付着し誤検出を起こす可能性があるが、本処理例で用いる透過型センサ207はインク供給経路の外部に設置するため、そのような誤検出の可能性を低減させることができる。
(4)光透過量データが閾値を超える期間に基づいて、インクに含まれる気泡の量を検出する処理について
図17を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置(液滴吐出装置)による処理例を説明する。図17は、本実施の形態に係る画像形成装置1による処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ヘッドタンク35に送液されたインク200に含まれる気泡の量を、インク200の光透過量データが閾値より大きくなる期間を利用して検出する処理について説明する。
S610で画像形成装置1が、大気開放を伴うインク200の供給処理を開始する。当該処理の開始は、ユーザによる開始操作に基づき開始する形態でも良く、一定時間毎に開始する形態としても良く、ヘッドタンク35内のインク量に応じて自動的に開始する形態としても良い。
S620で開放弁制御手段110が、ヘッドタンク35内を大気圧に開放するための開放弁を開き、ヘッドタンク35を大気圧に開放する(ヘッドタンク35内を大気に連通させる)。
S630で液体供給手段120が、インク200を貯蔵するメインタンク10からヘッドタンク35に、インク200を供給する。例えば、液体供給手段120が、インク供給ポンプ241を駆動させ、メインタンク10からヘッドタンク35にインク200を供給する。
S640で光透過量検出手段160が、液体供給手段120によりヘッドタンク35に供給されるインク200の光透過量を検出し、該光透過量の時系列データを出力する。例えば、図9で示すように、上記の光透過量を検出するためのセンサ(発光手段と受光手段で構成される透過型センサ207)を、ヘッドタンク35直上の透明材で作られたインク供給経路206を挟み込むように設置し、該インク供給経路206を通過するインク200に対して発光手段から照射される光(レーザ光等)を受光手段で検出し、該検出された光の大きさに基づいてインク200の光透過量を計測する。
さらに、S640で第2の期間計測手段180が、光透過量検出手段160により検出された光透過量データが閾値(第4の閾値)より大きくなる期間を計測し、該期間データを出力する。例えば、図13で示すように第2の期間計測手段180は、現在の送液時間がt13である場合、光透過量データが閾値より大きくなっている期間T13を出力する。
次に、気泡量検出手段190が、第2の期間計測手段150により出力される期間データに基づいて、ヘッドタンク35へ供給されたインク200に含まれる気泡の量を検出する。ここで、気泡量検出手段190は、上記期間データを、液体供給手段120によりヘッドタンク35に供給されたインク200に含まれる気泡の量と見なすものとする。
そしてS640で、気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第2の閾値)以上である場合(S640でYesの場合)、S650で液体供給手段120がヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S660で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S670で画像形成装置1は、予め定めた所定の時間だけ待機した後、第2の期間計測手段180の期間データをリセットして(ゼロにしても良いし、予め定める所定値としても良い)、S620における処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。ここで、S670以降における画像形成装置1の処理は、上記説明の処理に限られず、例えば、ヘッドタンク35内の負圧回復動作を行った後、大気開放弁を閉じた状態で液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良く、また、該負圧回復動作無しで、かつ、大気開放弁を閉じた状態で、液体供給手段120によるインク200の供給を行っても良い。つまり、S670以降におけるインク供給再開の前処理として適当な処理であれば他の形態でも良い。
一方、S640で気泡量検出手段190により検出される上記気泡の量が予め定めた閾値(第2の閾値)より少ない場合(S640でNoの場合)、S680でインク検知手段203が、ヘッドタンク35に必要量のインク200が供給されたか否かを判定する。そして、インク検知手段203が、必要な量のインク200を供給したと判定した場合(S680でYesの場合)、S690で液体供給手段120が、ヘッドタンク35へのインク供給を停止し(インク供給ポンプ241を停止させる)、S700で開放弁制御手段110が開放弁を閉じ、ヘッドタンク35を大気圧に開放しない状態とする。そして、S710で画像形成装置1が、大気開放を伴うインク200の供給処理を終了する。
他方、S680でインク検知手段203が、必要な量のインク200を供給したと判定しない場合(S680でNoの場合)、S630の処理に移行し、液体供給手段120によりヘッドタンク35へのインク供給が継続される。
上記のような処理を行うことで、ヘッドタンク35へ供給されるインク200に含まれる気泡の量を実測し、この実測値に基づいて大気開放弁の開閉を制御することで、該開放弁からのインクの噴きこぼれ、回り込み(垂れ)を防止することができる。また、光透過量データを積算する処理に比べると、比較的単純な処理によってインク200に混入する気泡の量を判定することができる。
<総括>
本発明では、無駄な送液を抑制した上で、液体供給経路に空気が混入しても装置を不具合なく稼動させる機能を持たせた液滴吐出装置、画像形成装置を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
本実施の形態に係る画像形成装置の前方から見た斜視説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の機構部の要部平面説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における液体供給装置の一例を示す模式的説明図である。 本実施の形態に係る液体供給装置のヘッドタンク内での気泡の発生を説明する説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置(液滴吐出装置)の動作原理を説明するための図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における電極ピンの配置例を説明するための図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における透過型センサの配置例を説明するための図である。 本実施の形態に係る電位差積算手段による処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る第1の期間測定手段による処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る光透過量積算手段による処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る第2の期間測定手段による処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る画像形成装置による大気開放を伴うインク供給処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る画像形成装置による大気開放を伴うインク供給処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る画像形成装置による大気開放を伴うインク供給処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る画像形成装置による大気開放を伴うインク供給処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置(液滴吐出装置)
10 メインタンク
34 記録ヘッド
35 ヘッドタンク
36 液体(インク)供給経路
110 開放弁制御手段
120 液体供給装置
130 電位差検出手段
140 電位差積算手段
150 第1の期間計測手段
160 光透過量検出手段
170 光透過量積算手段
180 第2の期間計測手段
190 気泡量検出手段
200 インク
203 インク検知手段
204 大気開放機構
205 電極ピン
206 透明な液体(インク)供給経路
207 透過型センサ

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する液体吐出ヘッドに液体を供給するヘッドタンクと、
    前記ヘッドタンク内を大気圧に開放するための開放弁を開閉する開放弁制御手段と、
    前記液体を貯蔵するメインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給する液体供給手段と、
    前記液体供給手段により前記液体の供給を行う際に、前記液体の供給経路内に配置した2本の電極ピン間の電位差を検出する電位差検出手段と、
    前記電位差検出手段により検出される前記電位差に関する情報に基づいて、前記ヘッドタンクに供給される前記液体に混入している気泡の量を検出する気泡量検出手段と、を有する液滴吐出装置であって、
    前記開放弁制御手段は、前記気泡量検出手段により検出される前記気泡の量が第1の閾値より多くなった場合、前記開放弁を閉じることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 液滴を吐出する液体吐出ヘッドに液体を供給するヘッドタンクと、
    前記ヘッドタンク内を大気圧に開放するための開放弁を開閉する開放弁制御手段と、
    前記液体を貯蔵するメインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給する液体供給手段と、
    前記液体供給手段により供給される前記液体に関する光の透過量を検出する光透過量検出手段と、
    前記光透過量検出手段により検出される前記透過量に関する情報に基づいて、前記ヘッドタンクに供給される前記液体に混入している気泡の量を検出する気泡量検出手段と、を有する液滴吐出装置であって、
    前記開放弁制御手段は、前記気泡量検出手段により検出される前記気泡の量が第2の閾値より多くなった場合、前記開放弁を閉じることを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 前記気泡量検出手段は、前記電位差検出手段により検出される前記電位差を積算した値に基づいて、前記気泡の量を検出することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記気泡量検出手段は、前記電位差検出手段により検出される前記電位差が第3の閾値より大きくなっている期間に基づいて、前記気泡の量を検出することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記気泡量検出手段は、前記光透過量検出手段により検出される前記透過量を積算した値に基づいて、前記気泡の量を検出することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記気泡量検出手段は、前記光透過量検出手段により検出される前記透過量が第4の閾値より大きくなっている期間に基づいて、前記気泡の量を検出することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一に記載の液滴吐出装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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