JP2013022838A - 気泡検査システム、および気泡検査方法 - Google Patents

気泡検査システム、および気泡検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡が壁面に接触するとともに互いに接触した状態であっても高精度かつ迅速に気泡を検出検査することが可能な気泡検査システムを提供する。
【解決手段】インクタンク302の壁面360に光を照射する照明装置353と、壁面360に対向する位置で壁面360への光の照射に対する反射光を受光することによって複数の気泡の2次元画像を撮像するカメラ352と、カメラ352に接続されている画像処理装置354と、を有し、画像処理装置354が、カメラ352から転送された2次元画像を、複数の気泡を個々に分離した2次元の気泡分離画像に変換する気泡抽出部355と、2次元画像および気泡分離画像を用いて壁面360から見た各気泡の面積を算出し、算出した各気泡の面積を各気泡の体積に換算し、換算した各気泡の体積の合計値が規定値以下であるか否か検査する検査部356と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インク吐出による記録を行うインクジェット記録装置に搭載されるインクタンクにインクとともに収容された気泡を検査する気泡検査システム、および気泡検査方法に関する。
記録装置には、インク吐出による記録を行うインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置には、一般的に、インクを収容可能なインクタンクが搭載されている。図8は、一般的なインクジェット記録装置に搭載されるインクタンクの外観を示す斜視図である。図9は、図8に示すインクタンクの内部構造を示す断面図である。図7(a)に示す4つのインクタンク302は、インクジェットヘッドカートリッジ301のタンクホルダ303に着脱可能に取り付けられる(図8(b)参照)。各インクタンク302は、共通の構造を有するので、以下、任意の1つを例にとってその内部構造を説明する。図9に示すように、インクタンク302は、中空の箱部材310と、隔壁313と、蓋部材314と、インク吸収体収容室311内に収容されたインク吸収体315とを有する。隔壁313は、箱部材310の内部空間を、インク吸収体収容室311とインク収容室312とに二分する。蓋部材314は、インク吸収体収容室311及びインク収容室312を閉塞する。インク吸収体収容室311の底面には、インク吸収体収容室311の内外に連通するインク供給口321が形成されている。インク供給口321の周囲にはインク供給筒320が形成されている。隔壁313の下部には、インク吸収体収容室311とインク収容室312とを連通させる連通口323が形成されている。インク収容室312内に収容されているインクは、インク吸収体収容室311へ移動し、インク吸収体315に吸収される。インク吸収体315に吸収されたインクは、インク吸収筒320の内側に挿入されているジョイント部材324を介してインク供給口321からインクジェットヘッド304(図8参照)へ供給される。インクジェットヘッド304は、供給されたインクを記録媒体に向かって吐出する。
上述したインクタンク302において、製造直後のインク収容室312には注入条件等により気泡がインクとともに収容される可能性がある。この気泡が大きい場合、減圧環境でインクタンク302の開封を行ったときに気泡が膨張してインクが大気連通口351から漏れる可能性がある。そのため、インク漏れの可能性があるインクタンク製品を市場に流出させないためにも気泡の大きさを測定することが重要となる。インクタンクに収容された気泡の大きさを測定する方法として、目視により壁面に接触した気泡径を測定する方法がある。また、特許文献1には、インクタンクに対し斜め上方向から光を照射し、気泡部分からの反射光を1つのカメラで受光して気泡の2次元画像を撮像する気泡検査装置が開示されている。この気泡検査装置は、その2次元画像から抽出した気泡を理想的な球とみなして気泡の大きさを測定している。
特開平4−359106号公報
しかし、インクタンクに複数の気泡が存在する場合、上述した従来の気泡検出方法では気泡の大きさを正確に測定することは困難である。なぜなら、同一体積の気泡でも、気泡の個数および各気泡の大きさによって、壁面に接触する部分の気泡面積は異なるからである。そのため、上述した目視による気泡径測定方法のように壁面に接触した気泡径を測定する場合、1個の気泡の場合なら正確に気泡径を測定することは可能だが、複数の気泡が存在すると誤差を生む。そのため、複数の気泡がインクタンクに存在する場合に高精度に気泡の大きさを測定するためには、各気泡の面積(径)を体積に換算することが望ましい。複数の気泡がインクタンクに存在する場合、複数の気泡が合体して1個の気泡に戻るのを待ってから気泡径を測定することも可能だが、それでは測定に多くの時間を要する。
また、図10に示すように、互いに接触した複数の気泡350がインクタンク302の壁面360に接触した場合、特許文献1に開示された装置で気泡350の大きさを測定すると、複数の気泡350が1つの塊(気泡)として捉えられてしまう可能性がある。この場合、上述した体積換算を行うときに誤差の発生が懸念される。
本発明は、インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡が壁面に接触するとともに互いに接触した状態であっても、高精度かつ迅速に気泡を検査することが可能な気泡検査システム、および気泡検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の気泡検査システムは、インクタンクの壁面に接触するとともに互いに接触した状態で前記インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡を検査する気泡検査システムにおいて、前記壁面に光を照射する照明装置と、前記壁面に対向する位置で前記壁面への前記光の照射に対する反射光を受光することによって前記複数の気泡の2次元画像を撮像するカメラと、前記カメラに接続されている画像処理装置と、を有し、前記画像処理装置が、前記カメラから転送された前記2次元画像を、前記複数の気泡を個々に分離した気泡分離画像に変換する気泡抽出部と、前記2次元画像および前記気泡分離画像を用いて前記壁面から見た各気泡の面積を算出し、算出した各気泡の面積を各気泡の体積に換算し、換算した各気泡の体積の合計値が予め設定された規定値以下であるか否か検査する検査部と、を有する。
上記目的を達成するため、本発明の気泡検査方法は、インクタンクの壁面に接触するとともに互いに接触した状態で前記インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡を検査する気泡検査方法において、前記壁面に光を照射し、前記壁面に対向する位置で前記光の照射に対する反射光を受光することによって前記複数の気泡の2次元画像を撮像する第1のステップと、前記第1のステップで撮像した2次元画像を、前記複数の気泡を個々に分離した気泡分離画像に変換し、前記2次元画像および前記気泡分離画像を用いて前記壁面から見た各気泡の面積を算出し、算出した各気泡の面積を各気泡の体積に換算し、換算した各気泡の体積の合計値が予め設定された規定値を超えているか否か検査する第2のステップと、を有する。
本発明によれば、インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡が壁面に接触するとともに互いに接触した状態であっても、高精度かつ迅速に気泡を検査することが可能となる。
本発明の気泡検査システムの一実施形態を示す図である。 実施形態1の画像処理の内容を説明するための図である 実施形態1の気泡検査の手順を示すフローチャートである。 実施形態2の画像処理の内容を説明するための図である 収縮処理の内容を説明するための図である。 実施形態3の気泡検査システムの電気的な構成を示すブロック図である。 実施形態3の気泡検査システムにおいて、画像処理装置に転送される画像を示す図である。 一般的なインクジェット記録装置に搭載されるインクタンクの外観を示す斜視図である。 図8に示すインクタンクの内部構造を示す断面図である。 図8に示すインクタンクに複数の気泡がインクとともに収容されている状態を示す断面図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の気泡検査システムの一実施形態を示す図である。図1に示す気泡検査システム300は、照明装置353と、カメラ352と、画像処理装置354と、を有する。照明装置353は、インクタンク302のインク収容室312の壁面360(上面)に光を照射する。壁面360には、互いに接触した2つの気泡350A、350Bが接触している。カメラ352は、壁面360への光の照射に対する反射光を受光することによって気泡350A、350Bの2次元画像を撮像する。画像処理装置354は、カメラ352に接続されている。
本実施形態では、照明装置353には、カメラ352が気泡350の輪郭を正確に捉えるために高輝度LEDを光源とするスポットタイプ照明が選定されている。照明装置353の照明色には、様々なインク色に対応できるように白色照明が選定されている。照明装置353の照射方向は、カメラ352が明度不足かつハレーションを起こさずに気泡350を撮像できるようにするため、斜め下方向に設定されている。カメラ352には、気泡360を高精度且つ高速に撮像するために、200万画素1/8型デジタルCCDカラーカメラが選定されている。なお、壁面360の乱反射対策として、照明装置353及びカメラ352の前面に偏光板を使用することが有効である。
カメラ352に撮像された2次元画像が、画像処理装置354に転送されると、画像処理装置354は、検査エリア抽出、インク―気泡抽出(色抽出)、気泡面積測定(ブロブ処理)等の画像処理を行う。本実施形態では、画像処理の高速化を図るため、画像処理専用DSP(Digital Signal Processing)を搭載したパッケージシステムが選定されている。
図2は、本実施形態の画像処理の内容を説明するための図である。
図2(a)は、インク収容室312の壁面360に垂直な断面を示す断面図である。図2(a)に示すように、本実施形態では、互いに接触している2つの気泡350A、350Bが、壁面360に接触した状態でインクとともにインク収容室312に収容されている。壁面360が半透明または透明の材質であれば可視光照明画像処理装置により上述した状態を観察可能である。壁面360が不透明な材質であれば、X線透過画像検査装置を用いることで観察可能である。図2(a)に示すような状態で、カメラ352がインク収容室312の壁面360(上面)に対向する位置で2次元画像を撮像すると、2次元画像における各画素の階調値は、図2(b)に示すようになる。従来は、画素の階調値がしきい値a(第1のしきい値)よりも大きい気泡領域363の面積を測定することによって気泡の体積を捉えていた。しかし、本実施形態のようにインク収容室312内に気泡同士が接触していた場合、しきい値aに設定した面積測定では気泡350Aと気泡350Bが一つの塊として捉えられてしまう。これでは気泡の体積を算出する場合に大きな誤差が生じる可能性がある。そこで、本実施形態では、画像処理装354の気泡抽出部355が、気泡領域363から、画素の階調値がしきい値aよりも大きいしきい値b(第2のしきい値)を超えている壁面接触領域364、365を抽出する(図2(d)参照)。壁面接触領域364、365は、気泡350A、350Bが壁面360に接触している部分である。
以下、本実施形態の気泡検査方法について説明する。図3は、本実施形態の気泡検査の手順を示すフローチャートである。
図3に示すフローチャートにおいて、まず、画像処理装354の検査部356は、カメラ352が撮像した2次元画像から気泡領域363を検査領域として設定する(ステップS601)。次に、検査部356は、気泡領域363の面積S0(図2(c)参照)を測定する(ステップS602)。次に、気泡抽出部355が、上述したしきい値bによって、図2(c)に示す2次元画像を、図2(d)に示すように気泡350A、350Bが個々に分離された気泡分離画像に変換する。その後、検査部356は、その気泡分離画像に示された壁面接触領域364、365の面積S11、S12を測定する(ステップS603)。本実施形態では、ステップS602、S603において、ブロブ処理(各領域に該当する画素数をカウントする処理)を用いて面積を測定するとともに気泡個数を測定する。次に、検査部356は、壁面360から見た気泡350A、350B各々の実際の面積S1、S2を計算する(ステップS604)。ステップ603で測定した面積S11、S12は、壁面360に接触している部分の面積であり実際の面積とは異なるからである。具体的な計算方法としては下記の数式1に示すように、気泡領域363の面積S0に対する壁面接触領域364、365の面積S11、S12の比率を用いる。
Figure 2013022838
次に、検査部356は、ステップS604で算出した各気泡の面積S1、S2を各気泡の体積Vnに換算する(ステップS605)。本実施形態では、気泡350A、350Bの体積を、各気泡の面積S1、S2を底面とする半球体の体積に換算している。具体的には、検査部356は、円の面積を示す面積S1、S2から半径を算出し、算出した半径に基づいて半球体の体積を計算する。次に、検査部356は、ステップS604で換算した体積Vnを合算し、合計値Vを計算する(ステップS606)。次に、検査部356は、合計値Vが、予め設定された規定値以下であるか否か判定する(ステップS607)。
合計値Vが規定値以下である場合に検査部356は良品フラグを立て(ステップS608)、合計値Vが規定値を超えている場合に検査部356は不良品フラグを立てる(ステップS609)ことによって、オペレータに検査結果を報知する。
本実施形態では、カメラ352が撮像した2次元画像から気泡領域363を抽出するためのしきい値aと、気泡領域363から壁面接触領域364,365を抽出するためのしきい値bとを設定することによって気泡分離画像を形成している。そのため、インクタンク302にインクとともに収容された複数の気泡が壁面360に接触するとともに互いに接触した状態であっても、高精度かつ迅速に気泡を検査することが可能となる。
(実施形態2)
以下、本実施形態の気泡検査システムについて、実施形態1の気泡検査システム300(図1参照)と相違する点を中心に説明する。図4は、本実施形態の画像処理装置354の画像処理の内容を説明するための図である。
図4(a)は、インク収容室312の壁面360に垂直な断面を示す断面図である。図4(a)に示すように、本実施形態でも実施形態1と同様に、互いに接触している気泡350A及び気泡350Bが、壁面360に接触した状態でインクとともにインク収容室312に収容されている。図4(a)に示すような状態でカメラ352が壁面360に対向する位置で2次元画像を撮像する。すると、本実施形態では、気泡抽出部355が、その2次元画像を、予め設定されたしきい値a(図2(b)参照)によって白色の気泡領域363と黒色のインク領域373とに2値化する(図4(b)参照)。その後、検査部356が、気泡領域の面積S0を測定する。次に、気泡抽出部355は、図4(b)に示す2次元画像に対し、収縮処理を行う。以下、図5を参照して収縮処理について説明する。
本実施形態では、図5に示すように3×3画素のマスク50を使用する。マスク50の注目画素50aを囲む8つの画素に一つでも黒があれば、その注目画素50aを白から黒に変換する。本実施形態では、気泡抽出部355は、このような収縮処理を9回行うことによって、図4(b)に示す2次元画像を図4(d)に示す気泡分離画像に変換する。その後、検査部356が、図4(d)に示す気泡分離画像に示された各気泡の面積S11、S12を測定する。面積S11、S12は、収縮処理されているため、実際の気泡350A、350Bの面積よりも小さく測定される。そのため、実施形態1と同様に上述した数式1を用いて実際の面積S1、S2を計算する。その後、検査部356は、実施形態1で説明したステップS605〜ステップS609の動作を行うことによって、気泡350A、気泡350Bを検査する。
本実施形態では、カメラ352が撮像した2次元画像に対し、予め設定された回数の収縮処理を行うことによって、気泡分離画像を形成している。これによりインクタンク302にインクとともに収容された複数の気泡が壁面360に接触するとともに互いに接触した状態であっても、高精度かつ迅速に気泡を検査することが可能となる。
特に、本実施形態では、壁面360に凹凸があり、その凹凸の影響により実施形態1のように2つのしきい値によって気泡の分離が正常に行えない(気泡領域363から壁面接触領域364を抽出できない)場合に有効である。
本実施形態において、マスク50のサイズ及び収縮処理の回数は、気泡の大きさ、カメラ352の性能に基づいて予め設定されている。本実施形態ではインク領域373を黒色、気泡領域363を白色とし2値化を行っているが、逆の場合(インク領域373を白色、気泡領域363を黒色)には、収縮処理を膨張処理に置き換えることで対応可能である。
(実施形態3)
実施形態1及び実施形態2では、気泡の形状を半球体とみなしてその体積を計算している。しかし、インク及びインク収容室312の物性(接触角・表面張力等)によっては、気泡の形状は、半球体以外の形状になる場合が想定される。
そこで、本実施形態の気泡検査システムは、図6に示すように、撮影装置357をさらに有する。撮影装置357は、インクタンク312の壁面360に垂直な断面を示す断面画像を撮影して画像処理装置354に転送する。図7は、画像処理装置354に転送された画像を示す図である。図7(a)は、カメラ352が撮像した2次元画像である。すなわち、インクタンクを壁面360側から撮像した2次元画像である。一方、図7(b)は、上述した撮影装置357が撮影した断面画像である。図7(a)に示すように、気泡350を壁面360から観察すると真円に見える。一方、気泡350を壁面360に垂直な断面で観察すると、図7(b)に示すように楕円が潰れた形に見える。本実施形態では、気泡の形状を一部が欠けた楕円体とみなし、以下に示す手順により気泡の体積を算出する。
まず、図7(b)に示す断面画像において、図7(a)に示す2次元画像における円の中心に対応する点を原点とし、壁面360に平行な方向に延びる直線をx軸と、壁面360に垂直な方向に延びる直線をy軸とする2次元直交座標系を定義する。この2次元直交座標系において、原点0が長軸と短軸の交点となる楕円の方程式は、楕円の頂点を(±a,0)、(0,±b)と定義すると、下記の数式2に示すように定義される。
Figure 2013022838
次に、図6(b)に示すように楕円上のある座標を(t1,t2)と定義し、図7(a)に示す気泡350の面積Sを求める。面積Sの半径t1は数式1のx、yにt1,t2を代入することで下記の数式3のように表される。
Figure 2013022838
図7(a)に示す気泡350は真円なので、面積Sは、円の面積の公式および数式3を用いて下記の数式4のように表される。
Figure 2013022838
最後に、図6(b)に示すように原点0から壁面360までの気泡高さをhと定義すると、気泡350の体積Vは、数式4を−bからhまでの範囲で積分する下記の数式5で表わされる。
Figure 2013022838
数式5において、bの値、hの値は、図7(b)に示す断面画像から検査部356によって求められる。具体的には、検査部356は、図7(b)に示す断面画像の気泡領域の中で最も下方に位置する点と、この点とx軸に対して線対称となる点を抽出し、これら2点間の距離の半分の値をbの値としている。また、検査部356は、上述した気泡領域においてy軸上で最も上方に位置する点(壁面360に接触している点)を抽出し、この点から原点0までの距離をhの値としている。
上記のように検査部356が気泡350の体積Vを計算した後は、実施形態1及び実施形態2と同様に上述したステップS606〜ステップS609の動作が実行される。
本実施形態では撮影装置357としてX線CTを利用した。これは、インクタンク302がインクとの接液性や接合する際の接合性等の条件により不透明で構成される場合を想定したためである。
本実施形態では、気泡350を検査する前に、インクタンク302の壁面360に垂直な断面画像を撮影することによって、気泡350の形状が、一部が欠けた楕円体であることを把握している。そのため、気泡350の形状が半球体以外であっても、高精度かつ迅速に検査することが可能である。
302 インクタンク
352 カメラ
353 照明装置
354 画像処理装置
355 気泡抽出部
356 検査部
360 壁面

Claims (6)

  1. インクタンクの壁面に接触するとともに互いに接触した状態で前記インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡を検査する気泡検査システムにおいて、
    前記壁面に光を照射する照明装置と、
    前記壁面に対向する位置で前記壁面への前記光の照射に対する反射光を受光することによって前記複数の気泡の2次元画像を撮像するカメラと、
    前記カメラに接続されている画像処理装置と、を有し、
    前記画像処理装置が、前記カメラから転送された前記2次元画像を、前記複数の気泡を個々に分離した気泡分離画像に変換する気泡抽出部と、前記2次元画像および前記気泡分離画像を用いて前記壁面から見た各気泡の面積を算出し、算出した各気泡の面積を各気泡の体積に換算し、換算した各気泡の体積の合計値が予め設定された規定値以下であるか否か検査する検査部と、を有することを特徴とする気泡検査システム。
  2. 前記気泡抽出部は、前記2次元画像から、画素の階調値が予め設定された第1のしきい値を超える気泡領域を抽出し、前記気泡領域から、前記画素の前記階調値が前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値を超えた複数の壁面接触領域を抽出することによって前記気泡分離画像を形成し、前記気泡領域の面積と前記複数の壁面接触領域の面積とを用いて前記各気泡の面積を算出する、請求項1に記載の気泡検査システム。
  3. 前記気泡抽出部は、前記2次元画像を、予め設定されたしきい値によって気泡領域とインク領域とに2値化し、2値化した2次元画像に対し、予め設定された回数の収縮処理または膨張処理を行うことによって前記気泡分離画像を形成する、請求項1に記載の気泡検査システム。
  4. 前記検査部は、前記各気泡の体積を、前記壁面に接触している部分を底面とする半球体の体積に換算する、請求項1から3のいずれか1項に記載の気泡検査システム。
  5. 前記インクタンクの前記壁面に垂直な断面を示す断面画像を撮影して前記画像処理装置に転送する撮影装置をさらに有し、
    前記検査部は、前記断面画像を用いて前記各気泡の面積を前記各気泡の体積に換算する、請求項1から3のいずれか1項に記載の気泡検査システム。
  6. インクタンクの壁面に接触するとともに互いに接触した状態で前記インクタンクにインクとともに収容された複数の気泡を検査する気泡検査方法において、
    前記壁面に光を照射し、前記壁面に対向する位置で前記光の照射に対する反射光を受光することによって前記複数の気泡の2次元画像を撮像する第1のステップと、
    前記第1のステップで撮像した2次元画像を、前記複数の気泡を個々に分離した気泡分離画像に変換し、前記2次元画像および前記気泡分離画像を用いて前記壁面から見た各気泡の面積を算出し、算出した各気泡の面積を各気泡の体積に換算し、換算した各気泡の体積の合計値が予め設定された規定値を超えているか否か検査する第2のステップと、
    を有することを特徴とする気泡検査方法。
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