JP2005098797A - 単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法及び測定装置 - Google Patents

単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法及び測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な光学的な構成で単一気泡の形状と上昇速度を同時に測定できる測定法と測定装置。
【解決手段】 気泡塔1と、その底部に設けられた気泡発生装置3と、気泡塔1の所定高さ位置に設けられた測定部10とからなり、測定部10は、垂直方向に所定の距離だけ離れた第1水平面、第2水平面を設定し、それら水平面内の直交するx軸とy軸を定義するとき、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡Bのx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第1光学的外径測定手段11と、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡Bのy軸方向への投影像からx軸方向の外径を求める第2光学的外径測定手段12と、第2水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第3光学的外径測定手段13とから構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法及び測定装置に関し、特に、液体中を上昇する単一気泡の3次元形状と上昇速度を光学的に測定する方法とそのための装置に関するものである。
気体と液体の反応、例えば培養液中に酸素を溶かす反応において、液体中を上昇する気泡の形状と上昇速度を正確に測定することが重要である。
従来は、静止写真、デジタル写真、アナログ映画撮影、ビデオ撮影、高速度ビデオ撮影等により、上昇中の気泡の形状を撮影し、写真等のアナログ情報の場合は、現像・焼付により印画紙に気泡の画像を印刷し、その輪郭をなぞる等の方法により気泡形状を測定していた。デジタルカメラやデジタルビデオ画像が使われるようになってからは、得られた画像をコンピュータ画面に映し出し、画像の中から気泡の部分と液体の部分との境界を探す等の方法により、幾分処理方法は向上した。しかし、これらの方法では、実寸に換算するために予めスケールとなる物体を画像に写し込まなければならないことや、得られた画像から必要な部分をトリミングあるいはそれに準じた作業を作業者が行わなければならない等、撮影してから気泡の形状データを実際に得るまでに要する時間と手間がかなりかかる。その結果、人為的な誤差の発生や、多数の測定には時間がかかること、自動的測定システムへの応用が難しい等の問題が大きい。
また、従来の方法は、気泡を1つの方向から撮影して、気泡を球あるいは楕円体と考えて取り扱っているため、実際の気泡の形状とは誤差が発生してしまい、気泡の表面積を正しく測定することはできなかった。
ところで、従来、円筒体等の外径を光学的に測定する方法として、被測定物に平行光を照射し、その平行光が被測定物によって遮られる影をCCDやリニア・フォトダイオード・アレイ等の1次元受光センサーで受光し、その1次元受光センサーを電気的に走査して影に対応する受光部の数をカウントして被測定物の外径を求めることが行われている(特許文献1、特許文献2等)。また、レーザビームを平面内で相互に平行に走査移動させ、被測定物によってその相互に平行に走査移動されるレーザビームが被測定物によって遮断されるタイミングを検出して被測定物の外径を求めることも行われている(特許文献3、特許文献4等)。
特開平5−40015号公報 特開平8−247725号公報 特開平5−18717号公報 特開平9−210638公報 Kagaku Kogaku,25(4),254-264(1961)
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラやビデオカメラ等の撮影装置を使わずに簡単な光学的な構成で気泡の形状と上昇速度を同時に測定できる単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法と測定装置を提供することである。
上記目的を達成する本発明の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法は、垂直方向をz軸、水平方向の直交する2方向をx軸とy軸と定義し、垂直方向に所定距離離れた第1水平面と第2水平面を設定し、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第1光学的外径測定手段と、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のy軸方向への投影像からx軸方向の外径を求める第2光学的外径測定手段と、第2水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第3光学的外径測定手段とを用いて、第1光学的外径測定手段又は第3光学的外径測定手段が上昇する気泡の所定の長さの外径を測定してから第3光学的外径測定手段又は第1光学的外径測定手段が上昇する気泡の同じ所定の長さの外径を測定するまでの時間差から気泡の上昇速度を求め、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のその水平面で切られる断面のy軸方向の外径とx軸方向の外径を第1光学的外径測定手段と第2光学的外径測定手段とで同時に求め、その水平断面の気泡の形状を、求められた長い方の外径を長軸、短い方の外径を短軸とする楕円で近似し、第1水平面を垂直に横切って気泡が上昇する間に、このy軸方向の外径とx軸方向の外径の同時測定を複数回行い、各回の測定結果から求められる各水平断面の楕円形状と、測定間の時間差と求められた上昇速度とから換算される水平断面間の距離とから気泡の3次元形状を求めることを特徴とする方法である。
この場合、第1光学的外径測定手段、第2光学的外径測定手段、第3光学的外径測定手段は、何れも、水平方向へ平行光を照射する平行光照射手段と受光部が水平方向に配列されてなる1次元受光センサーとからなるものであっても、径の小さな平行光束を水平平面内で相互に平行に走査移動させ、気泡によってその相互に平行に走査移動される径の小さな平行光束が遮断されるタイミングを検出して気泡の水平断面内の外径を求めるものであってもよい。
また、z軸方向の複数の位置に、第1光学的外径測定手段と、第2光学的外径測定手段と、第3光学的外径測定手段とからなる測定部を配置し、それぞれの測定部で、気泡の上昇速度と、気泡の3次元形状を求めるようにしてもよい。
本発明の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定装置は、透明な容器からなりその中に所定の液体が満たされる気泡塔と、前記気泡塔の底部に設けられ液体中に所定体積の気泡を発生させる気泡発生装置と、前記気泡塔の所定高さ位置に設けられた測定部とからなり、前記測定部は、垂直方向に所定の距離だけ離れた第1水平面、第2水平面を設定し、かつ、それら水平面内の直交する2方向をx軸とy軸と定義するとき、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第1光学的外径測定手段と、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のy軸方向への投影像からx軸方向の外径を求める第2光学的外径測定手段と、第2水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第3光学的外径測定手段とから構成されていることを特徴とするものである。
この場合、第1光学的外径測定手段、第2光学的外径測定手段、第3光学的外径測定手段は、何れも、水平方向へ平行光を照射する平行光照射手段と受光部が水平方向に配列されてなる1次元受光センサーとからなるものであってもよい。
本発明の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法及び測定装置においては、気泡の3次元形状を得る過程が単純になり、気泡の3次元形状、体積、表面積の測定精度及び処理時間が著しく短縮される。そのため、多数の測定を短時間で行うことができ、測定結果の信頼性が著しく向上する。また、従来は別々の実験操作によって測定されていた気泡形状の測定と気泡上昇速度の測定が同時に行え、測定対象となる気泡が同一であるため、測定結果の信頼性が高くなる。
本発明の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法の基本原理は、垂直方向をz軸、水平方向の直交する2方向をx軸とy軸と定義するときに、垂直方向に所定距離離れた第1水平面と第2水平面を設定し、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第1光学的外径測定手段と、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のy軸方向への投影像からx軸方向の外径を求める第2光学的外径測定手段と、第2水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第3光学的外径測定手段とを設けて、第1光学的外径測定手段又は第3光学的外径測定手段が上昇する気泡の所定の長さの外径を測定してから第3光学的外径測定手段又は第1光学的外径測定手段が上昇する気泡の同じ所定の長さの外径を測定するまでの時間差から気泡の上昇速度を求め、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のその水平面で切られる断面のy軸方向の外径とx軸方向の外径を第1光学的外径測定手段と第2光学的外径測定手段とで同時に求め、その水平断面の気泡の形状を、求められた長い方の外径を長軸、短い方の外径を短軸とする楕円で近似し、第1水平面を垂直に横切って気泡が上昇する間に、このy軸方向の外径とx軸方向の外径の同時測定を複数回行い、各回の測定結果から求められる各水平断面の楕円形状と、測定間の時間差と求められた上昇速度とから換算される水平断面間の距離とから気泡の3次元形状を求めるようにする方法である。
このための測定装置の全体構成を図1の斜視図に示す。この装置は、透明な容器からなりその中に所定の液体2で満たされる気泡塔1と、気泡塔2の底部に設けられ液体2中に所定体積の気泡Bを発生させる気泡発生装置3と、気泡塔2の所定高さ位置に設けられた3台の光学的水平外径測定装置11、12、13からなる測定部10とからなる。測定部10において、垂直方向(z軸方向)に距離Lだけ離れた2つの水平面を設定したとき、下側の水平面を第1水平面、上側の水平面を第2水平面とする。下側の第1水平面にはx軸方向に第1光学的水平外径測定装置11が向くように、y軸方向に第2光学的水平外径測定装置12が向くように配置され、上側の水平面には、第1光学的水平外径測定装置11と同様にx軸方向に向くように第3光学的水平外径測定装置13が配置されている。
また、気泡発生装置3は、シリンジ(注射器)32と、その出力パイプに接続された弁33と、弁33を経た気体を導き先端が回転可能な導管34と、導管34が内部に開放して接続された半球状の回転カップ31とからなり、シリンジ32で所定量の気体を弁33と導管34とを通して回転カップ31内に充填し、回転カップ31の開口を上部に回転開放することにより、所定量の気体からなる気泡Bを気泡塔2の下部で発生させる。
ここで、第1光学的水平外径測定装置11、第2光学的水平外径測定装置12、第3光学的水平外径測定装置13は同じ構成のもので、例えば、平行光照射装置15と、その平行光照射装置15に対向して配置され、1次元受光部が水平方向を向くように設置された1次元受光センサー16とからなる。以下、これら3台の光学的水平外径測定装置11、12、13によって気泡Bの水平方向の外径を測定する原理を説明する。
図2は、光学的水平外径測定装置11、12、13の平面図であり、平行光照射装置15は、半導体レーザ等の光源17とコリメートレンズ18とからなり、光源17からの発散光はコリメートレンズ18によって水平方向に進む平行光19に変換され、平行光19は1次元受光センサー16に向けて照射される。ここで、この平行光19の照射方向は、第1光学的水平外径測定装置11と第3光学的水平外径測定装置13においてはx軸方向に設定され、第2光学的水平外径測定装置12においてはy軸方向に設定される。
1次元受光センサー16は、多数のフォトダイオードが平行光19と直交する水平方向に1列配置されたリニア・フォトダイオード・アレイ又は画素が水平方向に1列配置された1次元CCD20で構成され、1次元方向の各受光部は平行光照射装置15からの平行光19を受光すると、それぞれ受光電圧を出力し、この各受光部の受光電圧は一定周期で走査されてパルス信号をビデオ信号として出力する。そのため、図2のように図面と直角な方向(垂直方向)に気泡Bが平行光照射装置15と1次元受光センサー16の間に達すると、平行光照射装置15からの平行光19の中の気泡Bで遮光された影部分21については、1次元CCD20のこの遮光部分に対応する受光部の受光電圧は得られず、その他の部分の受光部からは受光電圧が得られる。したがって、1次元CCD20から出力される出力信号の中、ロウレベルのビット数を計数することにより、平行光19が気泡Bで遮光された受光部の数が求められる。また、求められたビット数と各受光部の間隔から、平行光19が遮光された影部分21の長さ、すなわち、その水平断面の平行光19の照射方向と直交する方向の外径を求めることができる。
3台の光学的水平外径測定装置11、12、13それぞれの平行光照射装置15と1次元受光センサー16とは、それぞれの制御装置41、42、43に接続されていて、1次元受光センサー16に向けて平行光19を照射するように制御すると共に、1次元受光センサー16からのビデオ信号を受けて平行光19が気泡Bで遮光された影部分21の長さ(外径)データを各走査周期について出力するようになっている。そして、制御装置41、42、43から出力される各走査周期の外径データはデータアキュムレータ44に集められ、コンピュータ45でその集められたデータに基づいて、以下のようして気泡Bの上昇速度と3次元形状が求められ、気泡Bの体積と表面積が求められる。
以上のような構成において、3台の光学的水平外径測定装置11、12、13は所定時間間隔で1次元受光センサー16を高速に走査している。気泡発生装置3で所定量の気体からなる気泡Bを気泡塔2の下部で発生させると、その気泡Bが気泡塔2中を上昇して行き、図1の構成では、最初に第1光学的水平外径測定装置11と第2光学的水平外径測定装置12が気泡Bの頂部を検出する。次いで、第3光学的水平外径測定装置13がその気泡Bの頂部を検出する。その間の時間間隔をΔtとすると、第1光学的水平外径測定装置11と第2光学的水平外径測定装置12が配置された第1水平面と、第3光学的水平外径測定装置13が配置された第1水平面との間隔がLであるので、気泡Bの上昇速度uは、
u=L/Δt ・・・(1)
で求まる。
また、第1光学的水平外径測定装置11と第2光学的水平外径測定装置12は同時に時間間隔cでそれぞれy軸方向、x軸方向の上昇速度uで上昇する気泡Bの第1水平面で切られる断面の外径2ai 、2bi を測定している。ここで、下付きの“i”はi番目の測定によって得られる数値を示している。そして、i番目の測定とi+1番目の測定とで切り出される気泡Bのスライス片の厚さΔzは、
Δz=uc ・・・(2)
となる。第1水平面で切られる気泡Bの断面形状を、測定された外径2ai 、2bi の中の長い方、例えば2ai を長軸、短い方、例えば2bi を短軸とする楕円で近似すると、上記ai 、bi 、Δzは図3のように示される。すなわち、気泡Bが、高さΔzで、長軸、短軸2ai と2bi の楕円の底面を持つ楕円錐台の重ね合わせで近似され、気泡Bの3次元形状が求められる。
ここで、各楕円錐台の高さzにおける楕円の長半径、短半径az 、bz は次のように計算される。
z =ai +(ai+1 −ai )z/Δz ・・・(3)
z =bi +(bi+1 −bi )z/Δz ・・・(4)
各楕円錐台の体積Vi は、z=0からz=Δzまで楕円の面積を積分して次のように求まる。
Δz
i =∫ π√{2(az 2 +bz 2 )}dz ・・・(5)

したがって、気泡Bの体積Vは、Vi の総和をとって次のように求まる。
n−1
V= Σ Vi ・・・(6)
i=1
また、楕円錐台の側面の表面積は、半径az を持つ円錐台の側面の表面積と半径bz を持つ円錐台の側面の表面積との平均で近似できるので、気泡Bの表面積Sは、次のようにして求まる。
n−1
S= Σ [π(ai+1 +ai )√{(ai+1 −ai 2 +Δz2
i=1
+π(bi+1 +bi )√{(bi+1 −bi 2 +Δz2 }]/2
・・・(7)
以上のような計算を3台の光学的水平外径測定装置11、12、13で得られたデータに基づいてコンピュータ45で行うことにより、気泡Bの上昇速度uと、図3のような気泡Bの3次元形状とが求められ、それに基づいて気泡Bの体積Vと表面積Sも求まる。
ここで、本発明による気泡の3次元形状の測定結果の具体例を図4に示す。この例は、液体として50wt%のイソプロピルアルコールを用いており、気泡を空気とし、その体積Vを0.0218cm3 から5.44cm3 まで変えた場合の気泡のx軸方向(実線)及びy軸方向(点線)の形状を示す。この結果から、気泡の体積Vが例えばV=0.0218cm3 の場合は、気泡は楕円体となるが、気泡の体積Vが0.9cm3 を越えると、気泡はきのこ笠状に変化し、気泡の体積Vが0.543〜2.13cm3 の範囲では上昇する気泡の振動により直交する2方向の形状が一致しないことが分かる。
また、図5に、本発明による測定法で測定した気泡表面積Sと、従来の球近似法、楕円近似法(非特許文献1)で計算した気泡表面積Sとの比較例を示す。
ところで、図1の実施例では、水平断面内の気泡Bの外径を計測するための光学的水平外径測定装置11、12、13として、平行光照射装置15と1次元受光センサー16とからなり、気泡Bに平行光19を照射し、その平行光19が気泡Bによって遮られる影を受光部が水平方向に1列配置された1次元受光センサー16で受光して、気泡Bの水平断面内の外径を求めるものであったが、径の小さなレーザビーム(平行光束)を水平平面内で相互に平行に走査移動させ、気泡Bによってその相互に平行に走査移動されるレーザビームが遮断されるタイミングを検出して気泡Bの水平断面内の外径を求めるようにしてもよい(特許文献3、特許文献4等)。
また、図1の実施例では、下側の第1水平面に、第1光学的水平外径測定装置11と第2光学的水平外径測定装置12が配置され、上側の第2水平面に、第3光学的水平外径測定装置13が配置されるとしたが、上側の第2水平面に、第1光学的水平外径測定装置11と第2光学的水平外径測定装置12を配置し、下側の第1水平面に、第3光学的水平外径測定装置13を配置するようにしてもよい。
さらに、気泡塔1中の液体2と気泡Bの相互作用(気泡B中の気体の溶解等)により気泡Bが気泡塔1の垂直方向の位置によって変化する様子を測定するために、気泡塔1の垂直方向の2か所以上の位置に、3台の光学的水平外径測定装置11、12、13からなる測定部10を別々に設けて、それぞれの位置で、気泡Bの上昇速度uと、3次元形状と、体積Vと、表面積Sとを求めるようにしてもよい。
以上のような本発明の測定方法により、気泡の3次元形状を得る過程が単純になり、気泡の3次元形状、体積、表面積の測定精度及び処理時間が著しく短縮される。そのため、多数の測定を短時間で行うことができ、測定結果の信頼性が著しく向上する。また、従来は別々の実験操作によって測定されていた気泡形状の測定と気泡上昇速度の測定が同時に行え、測定対象となる気泡が同一であるため、測定結果の信頼性が高くなる。
また、気泡の形状と上昇速度が同時に測定できるので、気泡形状の変化を解析することにより、液体と気体の密度が予め測定できていれば、液体の粘度及び表面張力(界面張力)を同時に決定することができる。すなわち、密度が既知の溶液の粘度と表面張力を同時に測定することが可能となる。
さらに、気泡界面の3次元的な位置が座標として得られるので、近年盛んなCFD(計算流体力学)ソフトへのデータの移植が非常に容易にかつ直接行うことができるようになる。
本発明の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法を実施するための測定装置の1実施例の全体構成を示す斜視図である。 図1で用いる光学的水平外径測定装置の平面図である。 本発明の方法によって楕円錐台の重ね合わせで近似される気泡のパラメータを示す模式的斜視図である。 本発明による気泡の3次元形状の測定結果の具体例を示す図である。 本発明による測定法で測定した気泡表面積と従来の球近似法、楕円近似法で計算した気泡表面積との比較例を示す図である。
符号の説明
B…気泡
1…気泡塔
2…液体
3…気泡発生装置
10…測定部
11…第1光学的水平外径測定装置
12…第2光学的水平外径測定装置
13…第3光学的水平外径測定装置
15…平行光照射装置
16…1次元受光センサー
17…光源
18…コリメートレンズ
19…平行光
20…1次元CCD
21…影部分
31…回転カップ
32…シリンジ(注射器)
33…弁
34…導管
41、42、43…制御装置
44…データアキュムレータ
45…コンピュータ

Claims (6)

  1. 垂直方向をz軸、水平方向の直交する2方向をx軸とy軸と定義し、垂直方向に所定距離離れた第1水平面と第2水平面を設定し、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第1光学的外径測定手段と、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のy軸方向への投影像からx軸方向の外径を求める第2光学的外径測定手段と、第2水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第3光学的外径測定手段とを用いて、第1光学的外径測定手段又は第3光学的外径測定手段が上昇する気泡の所定の長さの外径を測定してから第3光学的外径測定手段又は第1光学的外径測定手段が上昇する気泡の同じ所定の長さの外径を測定するまでの時間差から気泡の上昇速度を求め、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のその水平面で切られる断面のy軸方向の外径とx軸方向の外径を第1光学的外径測定手段と第2光学的外径測定手段とで同時に求め、その水平断面の気泡の形状を、求められた長い方の外径を長軸、短い方の外径を短軸とする楕円で近似し、第1水平面を垂直に横切って気泡が上昇する間に、このy軸方向の外径とx軸方向の外径の同時測定を複数回行い、各回の測定結果から求められる各水平断面の楕円形状と、測定間の時間差と求められた上昇速度とから換算される水平断面間の距離とから気泡の3次元形状を求めることを特徴とする単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法。
  2. 第1光学的外径測定手段、第2光学的外径測定手段、第3光学的外径測定手段は、何れも、水平方向へ平行光を照射する平行光照射手段と受光部が水平方向に配列されてなる1次元受光センサーとからなることを特徴とする請求項1記載の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法。
  3. 第1光学的外径測定手段、第2光学的外径測定手段、第3光学的外径測定手段は、何れも、径の小さな平行光束を水平平面内で相互に平行に走査移動させ、気泡によってその相互に平行に走査移動される径の小さな平行光束が遮断されるタイミングを検出して気泡の水平断面内の外径を求めるものからなることを特徴とする請求項1記載の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法。
  4. z軸方向の複数の位置に、第1光学的外径測定手段と、第2光学的外径測定手段と、第3光学的外径測定手段とからなる測定部を配置し、それぞれの測定部で、気泡の上昇速度と、気泡の3次元形状を求めることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法。
  5. 透明な容器からなりその中に所定の液体が満たされる気泡塔と、前記気泡塔の底部に設けられ液体中に所定体積の気泡を発生させる気泡発生装置と、前記気泡塔の所定高さ位置に設けられた測定部とからなり、前記測定部は、垂直方向に所定の距離だけ離れた第1水平面、第2水平面を設定し、かつ、それら水平面内の直交する2方向をx軸とy軸と定義するとき、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第1光学的外径測定手段と、第1水平面を垂直に横切って上昇する気泡のy軸方向への投影像からx軸方向の外径を求める第2光学的外径測定手段と、第2水平面を垂直に横切って上昇する気泡のx軸方向への投影像からy軸方向の外径を求める第3光学的外径測定手段とから構成されていることを特徴とする単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定装置。
  6. 前記第1光学的外径測定手段、前記第2光学的外径測定手段、前記第3光学的外径測定手段は、何れも、水平方向へ平行光を照射する平行光照射手段と受光部が水平方向に配列されてなる1次元受光センサーとからなることを特徴とする請求項5記載の単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101092206B1 (ko) 2009-11-27 2011-12-12 한국전기연구원 고효율 스캔용 센서를 이용한 광 검출 장치 및 방법
JP2012254565A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Canon Inc 気泡体積計測方法および気泡体積計測装置
JP2013022838A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Canon Inc 気泡検査システム、および気泡検査方法
CN103591901A (zh) * 2013-08-22 2014-02-19 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种气液两相流气泡直径检测方法
CN106227975A (zh) * 2016-08-04 2016-12-14 中国核动力研究设计院 海洋条件下流型实验辨识方法
CN115937295A (zh) * 2023-03-09 2023-04-07 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 一种基于集合思想的气泡形状类型判别方法

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