JP2008307690A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファクシミリ印字のときの印字品質を向上する。
【解決手段】印刷データがFAX受信データか否かを判定する(ステップ503)。FAXデータなら、前の印刷開始時からの時間PrTimeと比較する値のClthにAthreshを、それ以外ならClthにBthrethを代入する。ここでAthresh < Bthreshとしておく。次に、このClthを前述したPrTimeと比較し(ステップ506)、ここでPrTimeがClthよりも大きければ印刷停止を行う。PrTimeがClthよりもおおきくなければページ間の判定処理(ステップ507)を実行する。判定処理507以降の処理は、N回目のページ間で印刷を停止する(ステップ508)。印刷停止中に、ヘッドの回復動作509を実行してから、印刷の再開を許可する。
【選択図】図18

Description

本発明は、プリンタ機能とファクシミリ(以下、FAXと称する)機能を備えた、インクジェット記録装置からなる画像形成装置および画像形成方法に関する。
従来、インクジェット記録装置においては、記録ヘッドのメンテナンスのために、用紙外の位置にてインクを吐出する空吐出、ヘッドにキャップを付けて行うインクと気泡との吸引、記録ヘッド表面を拭き取るワイピング、といったヘッド回復処理が行われている。その一例として、特許文献1に記載の「インクジェット記録装置」がある。このインクジェット記録装置は、待機時間を計測する手段を設け、所定の待機時間が経過すると記録ヘッドの回復動作を行うように構成したので、液滴の吐出不良を生じることなく、良好で安定な記録が可能となる。
特開平2−92548号公報
しかしながら、上述した従来技術では、プリンタ、FAX、複写装置等で構成されている複合機に適用した場合、FAX送信時に相手先のインクジェット記録装置の記録ヘッドが使用可能な状態(ヘッド回復処理がなされているか)の判断がつかず、送信先のインクジェット記録装置では印刷ができていない可能性があった。例えば、FAXの場合、基本的には送信側は受信側の環境などを確認もすることはなく、受信側が複合機としてのインクジェットプリンタを使用しているかどうかも確認もすることはない。その結果、送信側に、受信側のFAXからデータ受信が正しくできたと通知がきたなら、受信側の印刷時に記録ヘッドに支障が発生し正常に印刷できない場合であっても、送信側としては受信側がデータを受け取って正常に印刷して出力していると考えるケースもでてくる。
このように、受信先が複合機としてインクジェットを使用している場合には、上述したようにヘッドの状態が悪く適正な印刷ができていない可能性もある。ところで、ヘッド回復処理は、予め定めた時間の経過毎、あるいは予め定めた印刷量の印刷終了毎に行われる。この場合、印刷動作を中断してヘッド回復処理を行うわけにはいかないので、予め定めた時間の経過後は、印刷開始直前に、ヘッド回復処理を行うようにしている。あるいは、予め定めた印刷量の印刷終了後は、すべてのジョブについて印刷が終了したらその時点で、印刷中のページが終了したら、次のページの印刷前にヘッド回復処理を行うようにしている。
つまり、複合機の場合、ユーザが印字品質を確認できるのは、プリンタとして使用する場合と、複写機として使用する場合だけであり、FAX受信の場合、送信者は印字品質を確認することができない。そこで、本発明は、送信者が印字品質を確認できないFAX受信の場合の印字品質の信頼性を向上することができる、インクジェット記録装置からなる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とした。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、少なくともプリンタ機能とファクシミリ機能とを備えるとともに、ノズルからインク液滴を吐出して印刷を行う記録ヘッドと、前回の記録の開始時間から次の記録開始までの時間を計測する記録開始後経過時間計測手段と、前記記録ヘッドの回復処理を行うメンテナンスユニットと、前記メンテナンスユニットに対してヘッド回復処理指令を出力するヘッド回復駆動制御部とを有するインクジェット記録装置からなる画像形成装置において、印刷データが入力されたときそのデータがどの機能の要求であるかを判別する機能種別判別手段と、機能種別ごとにメンテナンスユニットの動作間隔を指定した閾値であってファクシミリ機能の閾値を他の機能の閾値よりも小さくした閾値が格納された記憶手段とを備え、印刷データが入力されると前記機能種別判別手段により機能種別を判別し、前記記録開始後経過時間計測手段によって計測された時間と前記記憶手段の該当する機能種別の閾値とを比較し、計測時間が閾値を超えた場合に、前記ヘッド回復駆動制御部はヘッド回復処理指令を出力することを特徴とする。なお、インク種類が2種類以上の場合に、インク種ごとに異なる閾値を設定することが好ましい。
本発明に係る画像形成方法は、少なくともプリンタ機能とファクシミリ機能とを備え、ノズルからインク液滴を吐出して印刷を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドの回復処理を行うメンテナンスユニットとを有するインクジェット記録装置を用いた画像形成方法であって、前回の記録の開始時間から次の記録開始までの時間を計測する記録開始後経過時間計測ステップと、前記メンテナンスユニットに対してヘッド回復処理指令を出力するヘッド回復駆動制御ステップと、印刷データが入力されたときそのデータがどの機能の要求であるかを判別する機能種別判別ステップとを備え、予め、機能種別ごとにメンテナンスユニットの動作間隔を指定した閾値であってファクシミリ機能の閾値を他の機能の閾値よりも小さくした閾値を記憶手段に格納しておき、印刷データが入力されると前記機能種別判別ステップにより機能種別を判別し、次いで前記記録開始後経過時間計測ステップによって計測された時間と前記記憶手段の該当する機能種別の閾値とを比較し、計測時間が閾値を超えた場合に前記ヘッド回復駆動制御ステップによりヘッド回復処理指令を出力することを特徴とする。
以上述べたように本発明によれば、FAX機能を備えた複合機において、FAXによる印字出力をする場合は、他の機能の印字出力の場合よりも短い間隔で記録ヘッドの回復処理が実施されるため、送信元がインクジェット記録装置のヘッド状態を把握していなくても、より確実に印字出力することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図である。このインクジェット記録装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体1の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このカートリッジ装填部4には、色の異なる記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成としている。
また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
次に、このインクジェット記録装置の内部構成の概要及び機構部について図2、図3、図4、図5を参照して説明する。なお、図2は同内部構成の概要を示す側面模式的説明図、図3は同じく平面模式的説明図、図4は同機構部の全体構成を説明する側面概略構成図、図5は同機構部の要部平面説明図である。図4及び図5を参照して、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ201(図3)によってタイミングベルト202を介して図5で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。また、キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク35を搭載している。この各色のヘッドタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。
なお、このカートリッジ装填4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット24が設けられ、また、インク供給チューブ36は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。
この搬送ベルト51は、副走査モータ205(図3参照)によって駆動ベルト204を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図4のベルト搬送方向に周回移動する。さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ62と排紙コロ63との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。さらに、図5に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着してワイパークリーナ85で除去されたインク、空吐出受け84に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図5に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。なお維持回復機構は上記だけでなく表1のように、負圧発生箇所と負圧発生手段の組み合わせによって、5つのタイプに分かれる。
Figure 2008307690
負圧発生箇所は、インクタンクと一体化しているか、分離しているか、であり、負圧発生手段は、負圧発生手段が吸収体か、バネなど取り付けられた袋か、水頭差を利用したものか、であるが本発明ではいずれも用いることができる。
以下、5つのタイプを順に説明する。
(1)Aタイプ(負圧発生部分とタンクが分離/負圧発生は吸収体)
図6にAタイプの一例を示す。(a)は毛管力発生部材収納容器と液体供給容器とが取り外された状態を示す断面図、(b)は毛管力発生部材収納容器と液体供給容器とが接続された状態を示す断面図である。インクタンク1は、毛管力発生部材収納室としての毛管力発生部材収納容器10と、インク収納室としての液体供給容器30とにより構成されており、液体供給容器30は気液交換通路14a,14bを介して毛管力発生部材収納容器10に対し分離可能な構成となっている。
毛管力発生部材収納容器10は、液体を吐出口から吐出して記録を行なう記録ヘッド部等の外部へインク(処理液などの液体を含む)を供給するインク供給口12を有する筺体11と、筺体11の内部に収納されるポリプロピレンとポリエチレン等の混紡繊維により構成される毛管力発生部材13と、毛管力発生部材13と接するとともに液体供給容器30から液体を導入するための連通部用開口18を備えている。筺体11はさらに、内部に収納した毛管力発生部材13と外気とを連通させるための大気連通口15を備えており、この大気連通口15の近傍には筺体11内面から突出したリブにより形成されたバッファ空間16が設けられている。
一方、液体供給容器30は、筺体31内に直接インクを収容しており、毛管力発生部材収納容器10の連通部用開口18a,18bと接続し、筐体31内部(液体収納部)に収容された液体を毛管力発生部材収納容器10へ導出するためのインク導出口32a,32bを備えている。本形態においては、インク導出口32a,32bが筐体31から突出しており、毛管力発生部材収納容器10に設けられた連通部用開口18a,18bにインク導入口32a,32bが接続されることで、液体供給容器30と毛管力発生部材収納容器10との連通部が形成され、液体供給容器30の液体収納部はこの連通部を除いて外気に対して実質的な密閉空間を形成する。
ここで、インク導出部32a,32bと連通部用開口18との接続部分には、例えばOリングなどのシール部材37が設けられており、接続部からのインク漏れ及び大気の導入を防止している。また、インク導出口32a,32bには、液体供給容器30を毛管力発生部材収納容器10に接続する前にインク導出口32a,32bから内部に収容したインクの漏出を防ぐための密閉手段となるフィルム38が貼り付けられており、図中F方向に引っ張ることによりインク導出口32a,32bから剥離させることができる。
(2)Bタイプ(負圧発生部分とタンクが一体型/負圧発生は吸収体)
図7にBタイプの一例を示す。図7に示すように、箱状の記録ヘッドH1001の下面の一側部側に記録素子基板H1100が設けられている。また、記録ヘッドH1001には、ジョイントが設けられており、このジョイントには、記録素子基板1100に向かって延在するインク流路H1501が形成されている。
このような記録ヘッドカートリッジにおけるインクの流れとして、ブラックのインク用のインクタンクH1900を例にとって説明する。インクタンクH1900内のインクはそのインク供給口及びジョイントを介して記録ヘッドH1001内に供給される。この記録ヘッドH1001内に供給されたインクはインク流路H1501を介して第1のプレートH1200に供給され、さらに、第1のプレートH1200から記録素子基板H1100のインク供給口H1102に供給される。
(3)Cタイプ(負圧発生部分とタンクが一体型/負圧発生はバネ)
図8および図9にCタイプの一例を示す。これらの図に示すように、圧力板109はその全体がシート106の凸形状の頂部の面に接続しており、これにより、この頂部の形状を常に平面に保ち、また、この部分を他のシート106の部分よりも剛性の高い部分としている。バネユニット112を有する本実施形態のインクタンクは、図9(a)に示すようにインクタンクのインク量が減少すると、図9(b)に示すように、バネユニット112の圧力板109を介してバネユニット112全体によって変形が制御されていないシート106の可動部172が最初にくぼみ始め、それに伴ってバネユニット112のバネ107が徐々に縮みはじめる。
このシート106の変形では、バネユニット112の圧力板109はシート106に接着されているため、図9(b)〜(c)に示すように、平行に変化して最終的に、図9(d)に示すように、完全につぶれた状態となる。これに対し図10(a)〜(d)のようなバネを有さないタイプは比較的好ましくない。凸形状は有するものの、バネユニットを用いないシート単体によるインクタンクがインク量の減少に伴って変形する過程を示す図である。
図10に示す比較例では、同図(a)に示すように、シート106単体とフレーム115で構成されるインクタンクは、インクタンクのインクが消費されると、始めにシート106の最も面積の広い部分である平面部170および180が変形し始める。その際、同図(b)に示すように平面部170、180はそれぞれ異なる形状で変化したり、変形に時間差を生じることがある。さらにインクタンクのインク量が減少すると、同図(c)に示すように、シート106の凸形状における稜線171がシート106の平面部分よりも剛性を有するため変形せずに残り、最後に、同図(d)に示すように、その稜線部171が倒れて、平面部170と180が接触し完全に潰れた状態になる。
また、シート106単体とフレーム115から構成される比較例のインクタンクの場合には、インクの消費やその逆の補充によるタンク内圧力の変化が繰り返される場合の形状安定性が比較的低い。つまり、タンクの潰れ方の繰り返し性が悪いため、インクを消費した際に同じ消費量であっても負圧が毎回変化してしまう。また、環境温度やシートの材料や成型による影響を受け易いといえる。
(4)Dタイプ(負圧発生部分とタンクが分離/負圧発生はバネ)
図11にDタイプの一例を示す。インク吐出口2からインクを吐出し記録を行うインクジェットヘッド1と、このインクジェットヘッド1にインクを供給するためのインクタンク30とが、負圧発生容器10を介して接続されて、インク流通可能な経路を構成している。負圧発生容器10は、筐体11と、筐体11の内側に位置し筐体11から剥離可能な内袋12とから構成されている。
負圧発生容器10にはインクジェットヘッド1へインクを供給するためのインク供給口15と、インクタンク30内のインク19を負圧発生容器10内へ吸引するためのインク吸引口14とが設けられている。すなわち、負圧発生容器10は、インク供給口15を介してインクジェットヘッド1と接続されており、インク吸引口14および後述するインク供給管34を介してインクタンク30と接続されている。内袋12の内部にはインク19が収納される。筐体11の一部には、筐体11と内袋12の間の空間を大気と連通させるための大気連通口13が設けられている。
負圧発生容器10は、負圧発生機能を有する、ほぼ多角柱形状の中空容器である。負圧発生容器10は筐体11と内袋12とから構成され、筐体11と内袋12とがそれぞれ剥離可能になっている。内袋12は可撓性を有しており、この内袋12は、内部に収納されたインクの導出に伴い変形可能である。また、大気連通口13が設けられており、大気連通口13を通して内袋12と筐体11との間に大気を導入可能となっている。内袋12は、その内側から順に、耐インク性を有する接液層、弾性率支配層、ガスバリア性に優れたガスバリア層が積層された3層からなり、それぞれの層が接合状態で機能分離されている。
弾性率支配層は、負圧発生容器10の使用温度範囲内で弾性率支配層の弾性率がほぼ一定に保たれるものであり、すなわち、負圧発生容器10の使用温度範囲内で内袋12の弾性率がその弾性率支配層によってほぼ一定に保たれる。内袋12では、中間の層と外側の層とが入れ代わり、弾性率支配層が最も外側の層で、ガスバリア層が中間の層であってもよい。このように内袋12が構成されていることにより、耐インク層、弾性率支配層およびガスバリア層という少ない層構成で内袋12がそれぞれの層の機能を十分に発揮することが可能となり、内袋12の弾性率などの、温度変化に対する影響が少なくなる。
また、内袋12では、使用温度範囲内で負圧発生容器10の負圧を制御するために適した弾性率が確保されるので、負圧発生容器10内のインクに対して内袋12がバッファーの機能を有することとなる。本実施形態においては、内袋12を構成する最も内側の接液層の材質としてポリプロピレンあるいはポリエチレン、中間の弾性率支配層として環状オレフィンコポリマ、最も外側のガスバリア層の材質としてEVOH(EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂)のけん化物)が用いられている。
ここで、弾性率支配層に機能性接着樹脂材料を含ませることで、互いの層間に接着層を特別に備える必要がないため、内袋12の厚みを薄くすることができ、好ましい。筐体11の材質としては、内袋12の最内層と同じポリプロピレンが用いられている。インク吸引口14にはインク供給管34を介してインクタンク30が着脱可能に接続されている。インクタンク30は内部にインク19を収容し、インクタンク30の筐体31の上部には
インクタンク30内を大気と連通するための大気連通口33が設けられている。インクタンク30は、負圧発生容器10に対して、使用状態でインク19の液面が低くなる位置に配されている。インク供給管34の先端は前記インクタンク30の底面に配置されている。
(5)Eタイプ(負圧発生部分とタンクが分離/負圧発生は水頭差)
図12にEタイプの一例を示す。
インク供給装置は、鉛直下向きに配置され、インクを収容するインクタンク22と、インクタンク22から記録ヘッド11にインクを供給するパイプ状の第1の連結部であるインク供給管17と、インクタンク22に大気を導入するパイプ状の第2の連結部である大気開放管26とを有している。
インクタンク22は、例えば、厚さ0.5mm以上のポリエチレン、ポリプロピレン、ノリル等により形成された、容易には変形しない高剛性の筐体からなるものである。インク供給管17は、ステンレス等からなるパイプ状の針部24を含んでおり、この針部24は、インクタンク22の底面に設けられた孔部を塞ぐゴム栓25を貫通してインクタンク22の内部に挿入可能である。同様に、大気開放管26は、ステンレス等からなるパイプ状の針部30を含んでおり、この針部30は、インクタンク22の底面に設けられた孔部を塞ぐゴム栓31を貫通してインクタンク22の内部に挿入可能である。
また、インク供給管17は垂直に立つ針部24の下端で水平方向に折れ曲がり、再び上向きに折れ曲がって記録ヘッド11のサブタンク12の底面付近の側壁からヘッド内部に連結されている。一方、大気開放管26は垂直に立つ針部30の下端で水平方向に折れ曲がり、再び上向きに折れ曲がっている。インクタンク22の底面に設けられている孔部は、未使用のインクタンク22にインクを注入する際には注入口として開放されており、インク注入後にゴム栓25,31により塞がれる。図6に示すように記録装置本体に装着される際に、針部24,30が、それぞれゴム栓25,31を貫通してインクタンク22内部に差し込まれる。
それによって、針部24を含むインク供給管17(第1の連結部)を介して、インクタンク22と記録ヘッド11とが連通するとともに、針部30を含む大気開放管26(第2の連結部)を介して、インクタンク22内部が大気に開放されている。インクタンク22が記録装置本体に装着される前、または記録装置本体から取り外された後は、ゴム栓25,31が孔部を塞ぐので、インクタンク22からインクが流出することはない。このとき、針部24,30によって穴が開けられていても、ゴム栓25,31の弾性によって、針部24が引き抜かれると同時にその穴は塞がれる。
また、本発明のインク供給タンクには、タンク内の状態を無線で知らせる素子を入れることができる。素子の一例としては、インクの状態を検知する検知センサーと、情報を電波信号に変換する電子回路と、電波を発信する発信部を備える。素子の表面は、インクに接しても腐食しないように樹脂などで被覆されていることが好ましい。
さらに、図2及び図3に示すように、装置本体1の内部後方側にはホストとデータを送受するためのUSBや、他のFAXとの間でデータを送受するためのモジューラジャックなどの通信回路部(インタフェース)101が設けられるとともに、この画像形成装置全体の制御を司る制御部を構成する制御回路基板102が設けられている。このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡の排出を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、記録ヘッドのヘッド構成の他の例について図13を参照して説明する。なお、図13は記録ヘッドをノズル面側からみた説明図である。この記録ヘッド134は、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクの各色の液滴を吐出するための、複数のノズル134nからなる4つのノズル列134k、134c、134m、134y(以下、区別しないときは「ノズル列134N」という。)を1つのノズル面134aに形成したヘッドである。
次に、この図13に示すヘッド構成の記録ヘッド134を用いた場合の維持回復機構について図14及び図15を参照して説明する。なお、図14及び図15は同維持回復機構の異なる状態を示す模式的説明図である。この維持回復機構81は、記録ヘッド134のノズル面134aの各ノズル列134k、134c、134m、134yをそれぞれキャッピングする専用のキャップ182k、182c、182m、182yを備え、これらのキャップ182k、182c、182m、182yは1つのキャップホルダ185に保持されている。
また、記録ヘッド134のノズル面134aをワイピング(清掃)するためのワイパーブレード183を備えている。そして、キャップホルダ185及びワイパーブレード183を昇降させるために、維持回復機構駆動用モータ191と、このモータ191で回転されるカム軸192と、カム軸192に取り付けたキャップカム193及びワイパーカム194とを備えている。
この維持回復機構においては、記録ヘッド134のノズル面134aに付着したインクや不純物を取り除くときには、維持回復機構駆動用モータ191を回転させ、図14に示すように、ワイパーカム194を介してワイパーブレード183を上昇させる。この状態で、キャリッジ33を主走査方向に移動させることにより、ワイパーブレード183によって記録ヘッド134のノズル面134aをワイピングして、不純物などを払拭する。
また、記録ヘッド134のノズル134nが外気に露呈された状態のまま放置すると、内部のインクが乾燥して増粘、固着し、インク吐出性能が低下してしまうことから、これを防ぐために記録ヘッド134のノズル面134aをキャップ182で覆うときには、維持回復機構駆動用モータ191を回転させ、図15に示すように、キャップカム193を介してキャップ182を上昇させる。これにより、各色のキャップ182が対応するノズル面134aのノズル列134Nを覆うことができ、ノズル134nの乾燥を抑えることができる。さらに、図14及び図15に示す状態から、維持回復機構駆動用モータ191を1/4回転させることで、キャリッジ33が走査可能となり、印刷開始の準備ができる。なお、この維持回復機構は前述した複数ヘッド構成の場合にも同様に適用することができる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図16を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。この制御部300は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係る計測手段、判定手段及び回復駆動動作を制御する手段などを兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。そして、主制御部301は、通信回路101から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、主走査モータ201や副走査モータ205を主走査モータ駆動回路303及び副走査モータ304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行なう。
また、主制御部301には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ201を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ205を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介してモータ191を回転駆動することにより、キャップ182(キャップ82)の昇降、ワイパーブレード183(ワイパーブレード83)の昇降を行なわせる。主制御部301は、インク供給モータ駆動回路311を介して供給ユニット24のポンプを駆動するためのインク供給モータを駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からサブタンク35に対してインクを補充供給する。
主制御部301には、サブタンク35が満タン状態にあることを検知するサブタンク満タンセンサ312からの検知信号、カートリッジ装填部4の前カバー6の開閉を検知するカートリッジカバーセンサ313からの検知信号などが入力される。印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34(記録ヘッド134)の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路310に与える。
ヘッド駆動回路310は、印刷制御部302からの印刷データに基づいて記録ヘッド34(記録ヘッド134)の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
次に、このように構成した画像形成装置における印刷処理について図17を参照して説明する。このフローチャートは主制御部301に格納され、通信回路101を経由して印刷要求を受信した際に実行される印刷処理プログラムである。まず、キャップ82を下降(アンキャップ)させ、印刷の準備をする。その後キャリッジ33を印刷位置まで移動させ、それと同時に搬送用モータ205の駆動を開始する。この状態で給紙コロ43を起動させることで給紙トレイ2にある用紙が給紙され搬送路を移動する。
用紙が印刷位置に到達したら搬送モータ205を停止させる。このときに後述する回復動作起動処理408を実行し、必要に応じて回復動作を実行させる。その後、通信回路101を経由して受信した画像データを印刷制御用マイコン302にセットして描画の準備をする。この状態でキャリッジ33を走査させると、インクの吐出が開始されるように構成されている。キャリッジ33の走査が終了したら、ページ内の印刷終了を判定し、未だ印刷終了でない場合は再度用紙を搬送させ印刷位置到達の判定(406)から繰り返す。
印刷が終了である場合は、排紙トレイ3に向けて用紙を搬送する。未処理のページがある場合は給紙(405)から繰り返し、全ページの印刷が終了した時点で搬送モータ205を停止して印刷を終了させ、キャッピングを行う。
次に、印刷処理の過程で実行されるヘッド回復動作起動処理408について図18を参照して説明する。まずヘッドタンク35内のインク残量を検出し、残量が足りない場合などを通知する(ステップ502)。次に、印刷データがFAX受信データであるか否かの判定を実行する(ステップ503)。もしFAXデータなら(ステップ503Yes)、後述する前の印刷開始時からの時間PrTimeと比較する値のClthにAthreshを、それ以外なら(ステップ503No)、ClthにBthrethを代入する。なおこのAthreshとBthreshの関係はAthresh < Bthreshとしておく。
次に、このClthを前述したPrTimeと比較し(ステップ506)、ここでPrTimeがClthよりも大きければ(ステップ506Yes)印刷停止を行う。PrTimeがClthよりもおおきくなければ(ステップ506No)ページ間の判定処理(ステップ507)を実行する。判定処理507以降の処理は、N回目のページ間で印刷を停止するようにしている(ステップ508)。ここでページ間の検出回数Nは、ヘッドタンク35のサイズが1ページ分のインクを蓄えられるものであればN=1を、2ページ分以上のインクを蓄えられるものであればN>2を設定することができる。
印刷停止中は、ヘッドの回復動作509を実行し、印刷の再開を許可する。このヘッド回復動作には、前述したように空吐出やワイピングやヘッド吸引の他にも後述するヘッドタンクの残量検出によって判定された残量に応じてカートリッジからインクを供給する。また使用するインクの種類によって、PrTimeがClthよりも大きい場合に印刷停止して回復動作を行うのを特定のインクだけにし、N回目のページ間で印刷を停止して回復動作を行うのはすべてのインクにする。これはインクの種類は設計時にどのような成分かは決まっているためであり、乾きやすいかどうかはあらかじめわかっているはずなのであらかじめどのインクだけを回復させるかは実験などで決めておくとよい。また成分によってはすべて行うというのでもよい。
次に、ヘッドタンク残量検出501で起動される処理について、図19以降を参照して説明する。まず、吐出量の累積によってヘッドタンク35内のインク残量を検出する方法について図19を参照して説明する。図17で示したインク吐出412の度に吐出したインク量を保持しておき、インク消費量累積値として積算していく、予め決められたヘッドタンク35のインク容量からインク消費量累積値を減算することによって、ヘッドタンク35内に残っているインク量を算出することができる。尚、このとき使用したインク消費量累積値は、図18に示した回復動作509において、ヘッドタンク35にインクが供給されて満タンになる度に、0にリセットされる。
次に、図20を参照して電極センサ312を利用してヘッドタンク35内のインク残量を検出する方法について説明する。ヘッドタンク35内部に配置された、電極センサ312によって得られる電極間抵抗値を段階的に検出し、ヘッドタンク内のインク残量が満レベルまたは、中レベル(印刷継続可能レベル)、少レベル(印刷継続不可能レベル)のいづれであるかを検出する。ここで、電極間抵抗値Rbの値は、図18におけるヘッドタンク内インク残量判定処理502における一定値Mに相当する量をヘッドタンク残量=少レベルとなるように決定することで、電極でのインク残量検出の結果を判定処理503でそのまま使用することもできる。
本発明の実施形態によれば、少なくともプリンタ機能、FAX機能を搭載したインクジェットによる記録装置において、FAXのように送信者が印刷状態を知ることができなくても、機能に応じてヘッド回復を自動的に行わせることで信頼性のある印刷を実施することができる。また、ヘッド回復処理による廃液量をできるだけすくなくすることができる。
また、本実施形態の画像形成装置で実行される情報処理のプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の画像形成装置で実行される情報処理のプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の画像形成装置で実行される情報処理のプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の画像形成装置で実行される情報処理のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の内部構成の概要を示す側面説明図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の内部構成の概要を示す平面説明図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の全体構成を示す側面概略構成図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の要部平面説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 インクタンクにおける負圧発生機構の説明図である。 記録ヘッドをノズル面側からみた説明図である。 記録ヘッド維持回復機構の異なる状態を示す模式的説明図である。 記録ヘッド維持回復機構の異なる状態を示す模式的説明図である。 画像形成装置の制御部の全体構成を示すブロック図である。 画像形成装置の印刷処理を示すフローチャートである。 画像形成装置のヘッド回復動作起動処理を示すフローチャートである。 画像形成装置のヘッドタンク残量検出処理を示すフローチャートである。 画像形成装置のヘッドタンク残量検出処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 カートリッジ装填部
5 操作/表示部
6 前カバー(カートリッジカバー)
10,10k,10c,10m,10y インクカートリッジ
11k,11c,11m,11y 残量表示部
12 電源ボタン
13 用紙送り/印刷再開ボタン
14 キャンセルボタン
21 フレーム
21A,21B,21C 側板
22 ハーネス(フレキシブルプリントケーブル)
25 係止部材
31 ガイドロッド
32 ステー
33 キャリッジ
34 記録ヘッド
35 ヘッドタンク
36 インク供給チューブ
41 用紙積載部(圧板)
42 用紙
43 半月コロ(給紙コロ)
44 分離パッド
45 ガイド部材
46 カウンタローラ
47 搬送ガイド部材
48 押さえ部材
49 先端加圧コロ
51 搬送ベルト
52 搬送ローラ
53 テンションローラ
61 分離爪
62 排紙ローラ
63 排紙コロ
71 両面ユニット
72 手差しトレイ
81 維持回復機構
82,82a〜82d キャップ部材(キャップ)
83 ワイパーブレード
84 空吐出受け
85 ワイパークリーナ
88 空吐出受け
89 開口
201 主走査モータ
202 タイミングベルト
205 副走査モータ
204 駆動ベルト

Claims (3)

  1. 少なくともプリンタ機能とファクシミリ機能とを備えるとともに、ノズルからインク液滴を吐出して印刷を行う記録ヘッドと、前回の記録の開始時間から次の記録開始までの時間を計測する記録開始後経過時間計測手段と、前記記録ヘッドの回復処理を行うメンテナンスユニットと、前記メンテナンスユニットに対してヘッド回復処理指令を出力するヘッド回復駆動制御部とを有するインクジェット記録装置からなる画像形成装置において、
    印刷データが入力されたときそのデータがどの機能の要求であるかを判別する機能種別判別手段と、
    機能種別ごとにメンテナンスユニットの動作間隔を指定した閾値であってファクシミリ機能の閾値を他の機能の閾値よりも小さくした閾値が格納された記憶手段と、
    を備え、
    印刷データが入力されると前記機能種別判別手段により機能種別を判別し、前記記録開始後経過時間計測手段によって計測された時間と前記記憶手段の該当する機能種別の閾値とを比較し、計測時間が閾値を超えた場合に、前記ヘッド回復駆動制御部はヘッド回復処理指令を出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記請求項2に記載の画像形成装置において、
    インク種類が2種類以上の場合に、インク種ごとに異なる閾値を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 少なくともプリンタ機能とファクシミリ機能とを備え、ノズルからインク液滴を吐出して印刷を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドの回復処理を行うメンテナンスユニットと、
    を有するインクジェット記録装置を用いた画像形成方法であって、
    前回の記録の開始時間から次の記録開始までの時間を計測する記録開始後経過時間計測ステップと、
    前記メンテナンスユニットに対してヘッド回復処理指令を出力するヘッド回復駆動制御ステップと、
    印刷データが入力されたときそのデータがどの機能の要求であるかを判別する機能種別判別ステップと、
    を備え、
    予め、機能種別ごとにメンテナンスユニットの動作間隔を指定した閾値であってファクシミリ機能の閾値を他の機能の閾値よりも小さくした閾値を記憶手段に格納しておき、印刷データが入力されると前記機能種別判別ステップにより機能種別を判別し、次いで前記記録開始後経過時間計測ステップによって計測された時間と前記記憶手段の該当する機能種別の閾値とを比較し、計測時間が閾値を超えた場合に前記ヘッド回復駆動制御ステップによりヘッド回復処理指令を出力することを特徴とする画像形成方法。
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