JP4841217B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は画像形成装置に関し、特に廃液タンクを着脱自在に装着する画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いて、記録紙等の被記録媒体(以下「用紙」と称するが、材質を紙に限定するものではなく、記録媒体、転写紙、転写材、被記録材などとも称される。)に記録液としてのインク滴を吐出して記録(画像形成、印写、印字、印刷なども同義語で使用する。)を行なうものである。
このようなインクジェット記録装置における記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルから用紙に吐出させて記録を行なう関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えている。
そこで、インクジェット記録装置には、非記録時に記録ヘッドのノズルを封止するためのキャッピング手段と、必要に応じてノズル形成面を清掃するワイピング部材が備えられ、また、記録に寄与しない空吐出を行なう空吐出受けを備えている。キャッピング手段は、ノズルのインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズルに目詰まりなどが生じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズルからインクを吸引排出(ヘッド吸引)させてノズルの目詰まりを解消する機能をも備えている。
記録ヘッドの目詰まり解消のために行なうインクの強制的な吸引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれており、例えば記録装置の長時間の休止後に記録を再開する場合や、記録中の所定間隔ごとや、ユーザーが記録状態の不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合などに実行され、記録ヘッドからインクを排出させた後にゴムなどの弾性部材からなるワイピング部材により、記録ヘッドのノズル面(ノズルが形成された面)を払拭する清浄化操作が伴われる。また、記録中には所要のタイミングで空吐出が行なわれる。
そして、上述したクリーニング操作に伴ってキャッピング手段内に排出された記録ヘッドからの廃液は、吸引ポンプの駆動により廃液タンクに廃棄することができるように構成されている。この廃液タンクには、一般に多孔質材料により構成された廃液吸収材が収納されており、この廃液吸収材によって廃液を吸収した形で保持するようになされている。
ところで、このような廃液吸収材を収納した廃液タンクは、一般的に記録装置の寿命の間で廃棄される廃液の全量を受容する容量が確保されている。したがって、廃液タンクとしては比較的大容量のものが用いられ、記録装置本体の例えば下底部に大きな体積を占めた状態で配置されている。そのため、より小型化を図ろうとするこの種の記録装置に制約を与えるという問題を抱えている。
そこで、特許文献1、2、3に記載されているように、廃液タンクを交換可能にした画像形成装置が知られている。
特開2005−088419号公報 特開2002−029065号公報 特開2003−127433号公報
また、特許文献4には廃液を再利用するようにした画像形成装置が記載されている。
特開2004−195799号公報
しかしながら、上述したように廃液を生じるヘッド吸引などの維持回復動作や空吐出は記録動作前や記録動作中にも行なわれるため、廃液タンクを交換可能にしたときには、維持回復動作前や維持回復動作中、あるいは、記録動作中に、廃液タンクが抜かれた場合は廃液が装置内に排出されて装置内の各部に付着しまうことになるという課題がある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対して記録液を供給するサブタンクと、
前記サブタンクに供給する記録液を収容するメインタンクと、
少なくとも、前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングする吸引キャップと、前記吸引キャップに接続された吸引手段と、を有し、前記記録ヘッドの性能を維持する維持回復動作を行なう維持回復機構と、
前記維持回復機構による維持回復動作で生じる廃液を収納する、装置本体に交換可能に装着される廃液タンクと、
前記廃液タンクの有無を検出する廃液タンク有無検出手段と、
前記廃液タンク有無検出手段の検出結果に応じて前記維持回復機構による維持回復動作を制御する手段と、を備え、
前記制御する手段は、
前記維持回復動作では前記メインタンクから前記サブタンクに対して液体を供給させる供給動作と、前記吸引キャップで前記ノズル面をキャッピングさせて前記ノズルから液体を吸引させるヘッド吸引動作と、を行なわせ、
前記維持回復動作前に、前記廃液タンク無しが検出されたときには前記維持回復動作を行なわず、
前記維持回復動作中で、前記供給動作後に前記廃液タンク無しが検出されたときには、前記ヘッド吸引動作を行なわせる
構成とした。
ここで、前記制御する手段は、前記維持回復動作で前記ヘッド吸引動作を開始させた後、前記廃液タンク無しが検出されたときには、前記ヘッド吸引動作を中断する構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、維持回復動作前に、廃液タンク無しが検出されたときには維持回復動作を行なわず、維持回復動作中で、供給動作後に廃液タンク無しが検出されたときには、ヘッド吸引動作を行なわせる構成としたので、装置内に廃液が排出されることを防止できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の一例を示す同画像形成装置を前方側から見た斜視説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体1の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このカートリッジ装填部4には、色の異なる記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。
また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
次に、この画像形成装置の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の全体構成を説明する概略構成図、図3は同機構部の要部平面説明図である。
図示しない左右の側板間に横架したガイド部材であるガイドロッド21とステー22とでキャリッジ23を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ24によって駆動プーリ25と従動プーリ26間に架け渡したタイミングベルト27を介して図3で矢示方向(キャリッジ走査方向:主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ23には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド31k、31c、31m、31y(区別しないときは「記録ヘッド31」という。)を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド31を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ23には、記録ヘッド31に各色のインクを供給するための各色のサブタンク32を搭載している。この各色のサブタンク32には各色のインク供給チューブを介して、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給送手段である給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド31の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド31に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。この搬送ベルト51は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
そして、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。なお、搬送ローラ52はアースローラの役目も担っており、搬送ベルト51の中抵抗層(裏層)と接触配置され接地している。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド31による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。このガイド部材57は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ52とテンションローラ53)の接線よりも記録ヘッド35側に突出させることで搬送ベルト51の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト51は、副走査モータ58によって駆動ベルト59及びプーリ60を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
さらに、記録ヘッド31で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド31のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド31の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着して空吐出受け84に回収されたインク、空吐出受け84に空吐出されたインクは、廃液タンク100に排出されて収容される。
また、キャリッジ23の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド31のノズル列方向に沿った開口89a〜89dを設けている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部によってACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド31を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ23は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド31がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド31をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド31の安定した吐出性能を維持する。
ここで、維持回復機構81の一例について図4及び図5を参照して説明する。なお、図4は維持回復機構の模式的正面説明図、図5は同維持回復機構の斜視説明図である。
維持回復機構81のフレーム200には、前述した各記録ヘッド31のノズル面31aをそれぞれキャッピングするキャップ82a、82bを保持するキャップホルダ201Aと、キャップ82c、82dを保持するキャップホルダ201Bと、ノズル面31aをワワイピング(払拭)して清浄化するワイピング部材であるワイパーブレード83と、空吐出受け84と、キャリッジロック部材87(図4では省略)とがそれぞれ昇降可能に保持されている。ここで、キャップ82はキャップホルダ201A、201Bとの間に設けた弾性部材202によって上方(キャッピング方向)に付勢され、記録ヘッド31のノズル面31に当接するとキャップ用弾性部材202が縮み、ノズル面31aにキャップ82を密着させるようにしている。
また、キャップホルダ201A、201B(区別しないときには「キャップホルダ201」という。)の下方にはフレーム200にカム軸205を回転可能に配置し、このカム軸205は図示しない駆動モータによってギヤ206を介して回転される。そして、カム軸205にはキャップホルダ201A、201Bを昇降させるためのキャップカム211A、211B(区別しないときには「キャップカム211」という。)と、ワイパーブレード83を昇降させるためのワイパーカム212と、キャリッジロック部材87を昇降させる図示しないキャリッジロックカムなどをそれぞれ設けている。
したがって、カム軸205を回転することによってキャップカム211が回転して、キャップホルダ201がキャップ82を伴って上昇してキャップ82によって記録ヘッド31のノズル面31aに当接してキャッピングし、またキャップホルダ201がキャップ82を伴って下降してキャップ82によって記録ヘッド31のノズル面31aから離間する接離動作を行なうことができる。
また、カム軸205を回転させるための図示しない駆動モータによって駆動されるチューブポンプなどの吸引ポンプ207を設け、吸引用キャップ82aにチューブ207を接続して、記録ヘッド31のノズル面31aをキャップ82aでキャッピングした状態で吸引ポンプ207を駆動することで、記録ヘッド31のノズルから記録液が強制吸引され(ノズル吸引)、キャップ82a内に排出された記録液の廃液は吸引ポンプ207からチューブ208を介して下方の廃液タンク100に投下される。また、空吐出動作によって空吐出受け84に排出された記録液の廃液もそのまま下方の廃液タンク100に投下される。
この廃液タンク100は、例えば、図6に示すように、タンクケース本体(容器本体)101と、このケース本体101内に収納した液体状の廃液を吸収する積層体からなる吸収部材(吸収体)102と、ケース本体101の上部を覆う蓋部材103を備えている。
この廃液タンク100には、前述した維持回復機構81から排出される廃液が、蓋部材103に設けた廃液投入口104に投入(供給)される。そして、この廃液投入口104を介して廃液が投入される部位に対応して、吸収部材102を設けない部分を形成することで、ケース本体101の底面を露出させた空間105を形成している。これにより、廃液を吸収部材102に直接投入しないで、空間105を通じてケース本体101の底面に直接到達させることができ、廃液中の流動性が少なく粘度が高いものは空間105内に堆積させて収容できるようにするとともに、空間105に投入された廃液中の流動性の高い液体は吸収部材102で吸収できるようにする。
また、ケース本体101には空間105の側壁面を仕切る仕切り部であるリブ107を形成している。これにより、吸収部材102の一部102aが空間105に臨むことになり、この一部102aの壁面部分からしか液体状の廃液が吸収部材102に浸透しなくなる。
そして、この廃液タンク100の一端部外面には取っ手110を設け、図3において、矢示方向に挿入し、あるいは、抜くことによって、装置本体に対して、交換可能に装着できるようにしている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図7を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係る維持回復動作の中断/再開、記録動作の中断/再開に係わる制御をする手段などを兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
そして、主制御部301は、通信回路300から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、主走査モータ24や副走査モータ58を主走査モータ駆動回路303及び副走査モータ304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行なう。
また、主制御部301には、キャリッジ23の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ23の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ23の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ23に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ23の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ201を回転駆動させて、キャリッジ23を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ205を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介して維持回復機構81の図示しない前述したモータを回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパーブレード83の昇降、吸引ポンプ207の駆動などを行なわせる。
主制御部301は、インク供給モータ駆動回路311を介して供給ユニットのポンプを駆動するためのインク供給モータを駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からサブタンク42に対してインクを補充供給する。このとき、主制御部301には、サブタンク42が満タン状態にあることを検知するサブタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいて補充供給を制御する。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路314を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ115k、115c、115m、115yに記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行なって、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)315に格納保持する。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド41の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路310に与える。
ヘッド駆動回路310は、印刷制御部302からの印刷データに基づいて記録ヘッド31の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
また、主制御部301には、廃液タンク100が装置本体に装着されているか否か、詰まり、廃液タンク100の有無を検出する廃液タンク有無検出回路313からの検出信号が入力され、次に説明するように、この検出信号に基づいて、維持回復動作や記録動作の中断、再開の制御を行なう。
そこで、主制御部301が行なう廃液タンクの有無に伴う処理について図8以降を参照して説明する。
先ず、図8を参照して維持回復(機能回復)動作時の廃液タンク有無検出時の制御について説明する。まず、機能回復動作の開始に当たって、廃液タンク有無検出回路313からの検出信号に基づいて廃液タンク100が装置本体に装着されている(廃液タンク有)か否かを判別する。
このとき、廃液タンク無であれば、廃液タンク100が装着されるまで待機する。この判別処理によって廃液タンク100が無い場合は機能回復動作を実行しない制御をしている。したがって、廃液タンク100が装着されていない状態で機能回復動作を行なって装置本体内に廃液をダイレクトに排出して装置本体内を汚すことなどがなくなる。
そして、廃液タンク100が有る場合にはインクカートリッジ10からサブタンク42に対するインク供給動作を行い、その後、再度廃液タンク100の有無を判別する。
このとき、廃液タンク100が無ければ、キャップ82aで記録ヘッド31のノズル面31aをキャッピングした状態で吸引ポンプ207を駆動することによって記録ヘッド31のノズルから強制的に記録液を吸引するヘッド吸引を行い、その後、ワイパーブレード83を上昇させてキャリッジ21を相対移動させることによって記録ヘッド31のノズル面31aをワイパーブレード83で払拭して清浄化するワイピング動作を行い、更に、空吐出受け84に対して空吐出を行なう。
つまり、一般的に、供給動作を行った後は、記録ヘッド31内の負圧が壊れている可能性があるため、負圧が壊れた状態のまま放置した場合、記録ヘッド31内のインクが垂れる可能性があるため、上述した処理を実行することにより、負圧を回復した状態で維持回復動作を中断する。この処理により、機能回復動作中に廃液タンクが抜かれた場合はメンテナンス(機能回復動作)を中断する制御をするようにしている。
一方、廃液タンク有りと判別された場合は、ヘッド吸引を実施した後、再び、廃液タンク100の有無を判別する。
このとき廃液タンク無であれば、廃液タンク100が装着されるまで待機する。この処理により、機能回復動作中に廃液タンクを抜かれた場合はメンテナンスを中断するとともに、機能回復動作中断中に廃液タンクを装着された場合は、メンテナンス動作を再開する制御をする。したがって、維持回復動作中に廃液タンク100が抜かれた場合に維持回復動作に伴って生じる廃液が装置内部に排出されて溢れることを防止できる。
そして、廃液タンク100が装着されて廃液タンク有りになったときには、再度ヘッド吸引を実施し、ワイピング、空吐出を行なった後、維持回復動作を終了する。
なお、空吐出を行なう前には廃液タンク100の有無判別を行なっていないが、これは空吐出での廃液量は微少であるために廃液タンク100が無くとも空吐出受け84で十分受け入れることができるからである。したがって、空吐出での廃液量が無視できないほど多い場合には、空吐出を行なう前には廃液タンク100の有無判別を行なうようにすることが好ましい。
次に、図9を参照して記録動作時の廃液タンク有無検出時の制御について説明する。
まず、印刷動作を開始して、スキャン(走査)を実施するべき画像があるか否かを判別し、スキャン無しであれば、そのまま記録動作を終了する。
一方、スキャン有りであれば、廃液タンク100の有無を判別し、廃液タンク無であれば、廃液タンク100が装着されるまで待機する。この処理により、廃液タンク100がない場合は記録動作を実行しないように制御する。
そして、廃液タンク有りと判別されたときには、スキャン動作を実施して画像を記録し、1スキャン(1主走査:1行分)が終了したときには、次のスキャンの有無を判別し、同様の処理を繰り返す。
これにより、記録動作中に廃液タンク無となったときには記録動作を中断し、記録動作の中断中に廃液タンクが装着されたときには記録動作を再開するように制御する。したがって、記録動作中(印刷中)に所定の間隔で実行されるメンテナンス動作に伴って生じる廃液が装置内部に排出されて溢れることを防止できる。
このように、ここでは、各スキャンごとに廃液タンクの有無の判別を行なうようにしているが、廃液タンクの有無の判別はページ単位で行なうようにすることもできる。つまり、スキャン単位の判別では、廃液タンクが抜かれた場合、1枚の印刷物として不完全な状態で停止することとなる。これに対して、ページ単位で廃液タンクの有無判別を行うことにより、一枚の印刷物として完全な状態で停止することが可能となる。
以上のように、廃液タンクの有無を検出する廃液タンク有無検出手段と、この検出手段により廃液タンク無を検出したときには維持回復動作を行縄内容に制御する手段、或いは記録動作を実行しないように制御する手段を備えることによって、廃液タンクが抜かれた状態で維持回復動作、記録動作が行なわれて、装置内に廃液が排出されることを防止できる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す前方側から見た斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の概略を示す構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同画像形成装置の維持回復機構の模式的正面説明図である。 同じく斜視説明図である。 同画像形成装置の廃液タンクの一例を示す斜視説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部が行なう機能回復動作の説明に供するフロー図である。 同じく記録動作の説明に供するフロー図である。
符号の説明
10…インクカートリッジ
23…キャリッジ
31…記録ヘッド
81…維持回復機構
82…キャップ
83…ワイパーブレード
84…空吐出受け
100…廃液タンク
101…タンクケース本体
102…吸収部材
103…蓋部材
104…廃液投入口
105…空間
313…廃液タンク有無検出回路

Claims (2)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに対して記録液を供給するサブタンクと、
    前記サブタンクに供給する記録液を収容するメインタンクと、
    少なくとも、前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングする吸引キャップと、前記吸引キャップに接続された吸引手段と、を有し、前記記録ヘッドの性能を維持する維持回復動作を行なう維持回復機構と、
    前記維持回復機構による維持回復動作で生じる廃液を収納する、装置本体に交換可能に装着される廃液タンクと、
    前記廃液タンクの有無を検出する廃液タンク有無検出手段と、
    前記廃液タンク有無検出手段の検出結果に応じて前記維持回復機構による維持回復動作を制御する手段と、を備え、
    前記制御する手段は、
    前記維持回復動作では前記メインタンクから前記サブタンクに対して液体を供給させる供給動作と、前記吸引キャップで前記ノズル面をキャッピングさせて前記ノズルから液体を吸引させるヘッド吸引動作と、を行なわせ、
    前記維持回復動作前に、前記廃液タンク無しが検出されたときには前記維持回復動作を行なわず、
    前記維持回復動作中で、前記供給動作後に前記廃液タンク無しが検出されたときには、前記ヘッド吸引動作を行なわせる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御する手段は、前記維持回復動作で前記ヘッド吸引動作を開始させた後、前記廃液タンク無しが検出されたときには、前記ヘッド吸引動作を中断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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