JP2006142575A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成で、着脱可能な廃インクタンクを取り外す際のインク漏れを防止することができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にするとともに、装置本体から廃インクタンクへ至る廃インク経路をインク透過可能な膜体で仕切るか、あるいは装置本体から廃インクタンクへ至る廃インク経路を遮断部材で開閉可能にする。さらには、廃インクタンクを取り外したときには、これを検知して、廃インクを廃インクタンクへ送り込むポンプ手段の動作を停止させる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、記録時に騒音がほとんど生じず、高速で様々な記録媒体に記録が可能である。このようなことから、インクジェット記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録機構を担う装置として広く採用されている。
近年、カラーインクジェット記録装置においても、画質に銀塩写真並の美しさ及び品位が求められてきている。これを表現するための手法の一つとして、記録用紙等の記録媒体の全面に画像を記録する「4辺フチナシ記録」があり、これを実現するために記録媒体より若干大きい面積の画像を形成することが行われている。そのため、記録媒体からはみ出たインク(廃インク)を装置本体内で受け止めて溜めておく必要がある。また、記録ヘッドに形成されるインク吐出口は非常に小径であり、吐出口周辺のインク乾燥やごみ付着、あるいは吐出口の目詰まりなどに起因するインク吐出不良を回避するために、インクを周期的に吐出(予備吐出) したり、吐出口から強制的にインクを吸引することが行われており、このような場合にも、装置本体内に廃インクが生じることになる。
これらの廃インクは装置本体外へ廃却することが困難であるため、装置本体内に貯蔵することが行われている。この貯蔵手段として、繊維質のインク吸収体を有する廃インクタンクを装置本体に装着し、該インク吸収体の毛管現象を利用して廃インクを吸収保持させることが行われている。このような貯蔵手段によって、液体であるインクが外部へ流出することを防止している。
特開2004−195857
しかしながら、上記の廃インク吸収体の領域は記録装置本来の機能にとっては不要不急のものであり、本来なら極力小さくして記録装置全体をコンパクトにすべきものである。これに対し、最近のように写真画質の画像形成の頻度が増大するのに伴い、記録用紙単位面積あたりのインク吐出量が文章記録の場合に比べて増加してきていることから、単位枚数当たりの予備吐出頻度も増大しており、装置本体内で発生する廃インク量も増大の傾向にある。このように装置本体のコンパクト化と写真画質の画像記録とは相反する状況にあり、大きな技術的課題になっている。
このような課題に対する解決策の一つとして、廃インクを吸収するための吸収体を交換可能な形態にして装置本体に装着するものがある。この場合、ユーザが簡単に交換できるように、吸収体を装填した廃インクタンクを使用し、廃インクタンクが満杯になったときに交換することが好ましい。そして、交換時期を明確にした設計にし、廃インクが装置の外側に垂れ出すことがないようにする必要がある。その理由は、これらインクが外部へ漏れ出すと家庭の絨毯や家具を汚すことになることから、このようなユーザが非常に嫌う事象は絶対に回避する必要があるためである。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡単かつ安価な構成で、着脱可能な廃インクタンクを取り外す際のインク漏れを防止することができるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明によるインクジェット記録装置は、上記目的を達成するため、インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段と、廃インクを溜めておく廃インクタンクと、を備え、前記廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、装置本体から前記廃インクタンクへ至る廃インク経路をインク透過可能な膜体で仕切ることを特徴とする。
別の本発明によるインクジェット記録装置は、上記目的を達成するため、インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段と、廃インクを溜めておく廃インクタンクと、を備え、前記廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、装置本体から前記廃インクタンクへ至る廃インク経路を遮断部材で開閉可能にすることを特徴とする。
さらに別の本発明は、上記目的を達成するため、インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段と、廃インクを溜めておく廃インクタンクと、廃インクを前記廃インクタンクへ送り込むポンプ手段と、を備え、前記廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、前記廃インクタンクを取り外した状態では前記ポンプ手段の動作を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成で、着脱可能な廃インクタンクを取り外す際のインク漏れを防止することができるインクジェット記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明によるインクジェット記録装置の第1の実施形態の外観を示す模式的斜視図であり、図示のように、装置本体の前面には操作パネル1が設けられ、装置本体の内部構成は上ケース2と下ケース3によってカバーされている。上ケース2の後上部には給紙トレイ4が開閉可能に装着されている。
図2は図1のインクジェット記録装置で上ケースを外して内部構成を示す模式的斜視図である。図2において、開いた給紙トレイ4に積載された記録用紙等の記録媒体(不図示)は、給紙装置5によって1枚ずつ分離されて記録部6に給送されていく。記録部6においては、キャリッジ8に搭載された記録ヘッド(記録手段)7から記録媒体へインクを吐出して画像を記録していく。キャリッジ8はガイド軸9に沿って往復移動可能に案内支持されている。すなわち、キャリッジ8の移動(主走査)に同期して記録情報を基づく記録ヘッド7の駆動を行うことで、記録媒体に対する1ライン分の記録を行い、1ライン分の記録が終了したところで搬送ローラ10を駆動して記録媒体を所定ピッチだけ副走査方向に紙送りし、その後、次のラインの記録を行う。このような1ライン分の記録と所定ピッチの紙送りを交互に繰り返すことにより、記録媒体の全域に対する画像記録が行われる。
図3は図2のインクジェット記録装置において、記録ヘッドを搭載したキャリッジからなるキャリッジユニットを取り外した状態を示す模式的斜視図であり、図4は図3のインクジェット記録装置において下ケースに回復機構部のみを残した状態を示す模式的斜視図である。図3及び図4において、キャリッジ8の移動範囲内であって記録動作領域を外れた位置(例えば記録ヘッド7の待機位置)には、記録ヘッド7の正常なインク吐出性能を維持回復するためのメンテナンス機能を有する回復機構部11が配設されている。回復機構部11には、インク吐出部を保護するとともにインク蒸発を抑制するためのキャップ12、並びにインク吐出部をキャッピングしたキャップ12内に負圧を発生させて吐出口からインクを強制吸引(吸引回復)するためのポンプ13が設けられている。さらに、インク吐出部を拭き取り清掃するためのワイパー(不図示)も設けられる。また、記録を目的としないインク滴をキャップ12内に吐出する予備吐出も行われる。
上記の吸引回復や予備吐出によってキャップ12内に排出された廃インクは、ポンプ13を介して、装置本体に装着された廃インクタンク内へ導入され、回収される。図5はインクジェット記録装置の底部(下ケース3)に廃インクタンク14が装着された状態を下方から見た模式的斜視図であり、図6は図5のインクジェット記録装置において廃インクタンク14を外した状態を示す模式的斜視図である。図5及び図6において、廃インクタンク14は装置本体の底部に設けられた凹部50内に着脱可能に嵌合されている。ここには図示されていないが、装置本体に廃インクタンクを装着する際に該廃インクタンクを所定位置に固定するための保持機構が設けられており、この保持機構をユーザが操作することにより、廃インクタンクを着脱できるように構成されている。
図7は図6中の廃インクタンク14の模式的斜視図であり、図8は図7の廃インクタンクをその開口部15を通る左右方向の鉛直面で断面して矢印51方向から見た模式的縦断面図である。図7及び図8において、廃インクタンク14の一部には、上面に開口する開口部15が形成されており、該開口部15の近傍の所定位置には先端がテーパ形状にされた上向きの突起部16が設けられている。廃インクタンク14の内部にはインク吸収体17が充填状態で詰められており、該吸収体17の一部が開口部15で外部へ露呈している。そのため、外部から開口部15を通して廃インクを取り込み、取り込んだ廃インクを毛管現象で吸い込んでインク吸収体17内に保持(回収)するようになっている。
図9は図4における矢印18方向から見た回復機構部11の側面断面図であり、図10は図9中の範囲19を拡大して示す部分拡大側面断面図である。図9及び図10において、前述の強制吸引や予備吐出によりキャップ12内に溜められた廃インクは、チューブ20を通して該チューブと一体の部位に形成された出口端(排出口)21へ送られる。その途中のポンプ手段(チューブポンプ)13の内部には2つの押圧コロ53が配設されている。不図示の駆動手段によって、押圧コロ53でチューブ20を押しつぶした状態で該押圧コロ53を矢印52方向へ回動させることで、該チューブ20をしごくことにより、チューブ20内のインクは出口端21へ向けて送り出されていく。
チューブ20の出口端21に到達し該出口端から排出された廃インクは、下ケース3に形成された円筒状の導入部22を通して下方へ自由落下する。この廃インク導入部22は廃インクタンク14の開口部15に嵌合されており、該導入部22の下端開口面には多孔質材料で形成されたインク膜(透過膜)23が張り付けられている。このインク膜23は多数の微細な孔を有する材料で形成されている。そして、廃インクタンク14が装着されて使用される通常状態では、導入部22に導入されたインクはインク膜23に染み込んで該インク膜を通過することができる。このインク膜23は、廃インクタンク14が装着された状態では、その開口部15に挿入(嵌合)され、廃インクタンク14内のインク吸収体17と密着接続(密接)するようになっている。このような接続により、上方から導入(落下)されるインクは、廃インクタンク14内のインク吸収体17の内部に送られて回収される。
図11は記録装置の底部に形成された廃インク導入部22を廃インクタンク14が取り外された状態で示す模式的部分平面図であり、図12は図11中の線12−12に沿って廃インク導入部22を断面した模式的部分縦断面図である。図9〜図12において、一方、上記インク膜23は、廃インクタンク14が取り外されたような状態などにおいてチューブ20の出口端21から少量滴下したようなインクなど、廃インクタンク14のインク吸収体17と密接していないときに導入部22等を通して付着されるインクについては、これを一時的に保持することができ、保持したインクを下方に垂れ落とすことがない機能を有している。
図1〜図12を参照して説明した第1の実施形態によれば、インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段7と、廃インクを溜めておく廃インクタンク14と、を備え、廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、装置本体から廃インクタンクへ至る廃インク経路をインク透過可能な膜体23で仕切るように構成したので、簡単かつ安価な構成で、廃インクタンクを取り外したときのインク垂れを無くすことができ、着脱可能な廃インクタンクを取り外す際のインク漏れを防止することができるインクジェット記録装置が提供される。
図13は、本発明によるインクジェット記録装置の第2の実施形態において、下ケースに回復機構部のみを残した状態を示す模式的斜視図である。図14は図13中の範囲25を拡大してシャッタ機構の閉じた状態を示す模式的部分斜視図であり、図15は図14のシャッタ機構の開けた状態を示す模式的部分斜視図である。本実施形態は、前述の第1の実施形態において、前述のインク膜23に代えて以下に説明するシャッタ機構を備えたものである。図13〜図15において、装着された廃インクタンク14の開口部15に嵌合される円筒状の廃インク導入部22は、揺動(回動)可能な板状のシャッタ26によって開閉可能になっている。
遮断部材であるシャッタ26は、軸27を中心に回動可能に軸支されるとともに、シャッタばね28によって図示時計回り方向(閉じ方向)に付勢されている。このシャッタ26は図14に示すようにストッパ29に当接することで廃インク導入部22を閉鎖する閉じ位置に保持されている。図14に示すようなシャッタ26が閉じられる状態では、廃インクタンク14は装着されておらず、シャッタばね28の付勢力によって遮断部材であるシャッタ26で廃インク導入部22の上端開口面に位置させて該廃インク導入部22を閉じる。それによって、装置本体側のチューブ20の出口端21から廃インクタンク14へ至る廃インク経路は開閉可能に遮断されることになる。つまり、シャッタ26は廃インク導入部材22の上端開口面の全体を覆うことで、チューブ20からの廃インクが導入部22を通して垂れ出すことを防止している。
一方、廃インクタンク14が装置本体に装着された場合には、図15に示すように、廃インクタンク14に設けられた突起部16が下ケース3の開口を通して遮断部材26に接触し、該突起部16の先端テーパ部の作用によって遮断部材(シャッタ)26をシャッタばね28のばね力に抗して反時計回りに回動させる。これによって、廃インク導入部22の上端開口面が開放され、廃インクタンク14内のインク吸収体17は開口部15を通して外部へ露呈されることになる。この状態で、チューブ20の出口端21から排出される廃インクは導入部22を通して廃インクタンク14内へ導入され、インク吸収体17に吸収され回収される。
この図15の状態から廃インクタンク14を装置本体から取り外すと、遮断部材であるシャッタ材26はシャッタばね28の作用によって再び図14の閉じ状態になる。図14の閉じ状態においては、チューブ20の排出口21から廃インクが滴下した場合でも、廃インクはシャッタ26で受け止められ、外部へ垂れ出すようなことはない。なお、本実施形態では、遮断部材であるシャッタ26の開閉動作を廃インクタンク14の着脱に機械的に連動させるように構成したが、これは、例えば、モータあるいはソレノイド等の駆動源によって開閉動作を行うように構成しても良い。その場合は、後述する廃インクタンク装着を検出する検出手段を設け、廃インクタンクの着脱に連動させてシャッタの開閉動作を行うことが好ましい。
図16は廃インクタンクの着脱を検出するための検知スイッチ40を下ケース3の下側から見た模式的部分斜視図であり、図17は図16の検知スイッチ40を上方から見た模式的部分斜視図である。図16に示すように、廃インクタンク14の装着の有無を検出するための検知スイッチ40の検知レバー部(接触子)が下ケース3の孔から下方へ突出している。そこで、廃インクタンク14を装着すると、この検知レバー部を廃インクタンク14が押圧することで装着状態を検知できるようになっている。
図13〜図17で説明した第2の実施形態によれば、インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段7と、廃インクを溜めておく廃インクタンク14と、を備え、廃インクタンク14を装置本体に対して着脱可能にし、装置本体側の回復機構部11から廃インクタンク14へ至る廃インク経路を遮断部材26で開閉可能にする構成としたので、前述の第1の実施形態の場合と同様、簡単かつ安価な構成で、廃インクタンクを取り外したときのインク垂れを無くすことができ、着脱可能な廃インクタンクを取り外す際のインク漏れを防止することができるインクジェット記録装置が提供される。
図18は、本発明を適用したインクジェット記録装置の全体の制御系の構成を示すブロック図である。図18において、インクジェット記録装置は、ホストコンピュータ400と接続して用いることができ、ホストコンピュータ400から指令信号や画像データを受信して該画像データに応じた画像を記録することができる。前記画像データは、記録すべき文字や画像などのデータ信号からなる。一方、インクジェット記録装置からは、正しくデータが転送されているか否かを確認するデータ、あるいは記録装置の動作状態を知らせるデータなどがホストコンピュータ400へ返信される。
また、前記画像データは、ホストコンピュータの他に、記録装置に直接接続されているデジタルカメラ412やメモリーカード413からも取り込める構成になっている。この場合、全部同時に接続することも可能であり、これらのうちの1つにのみ接続して使用することも可能であり、さらには、ワイヤレス手段による接続も可能である。ホストコンピュータ400、デジタルカメラ412、メモリーカード413等から受信した記録データは、インクジェット記録装置の受信バッファ401に入力される。
インクジェット記録装置は制御部402を備えている。制御部402には、受信バッファ401に入力されたデータに基づいて記録動作を統括制御するCPU402aが設けられている。また、制御部402には、受信バッファ401に入力された画像データの処理を行い、圧縮された画像データの解凍やカラー記録の各色間の境界や空白を検知することで、記録のためのデータを生成する画像処理部402bが設けられている。この制御部402には、受信した画像データなどを一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)から構成されるメモリ部403や各部のコントロール部404、406、408、410などが接続されている。
メカコントロール部404は、キャリッジモータや搬送モータなどのメカ部405を駆動制御する。センサ/SWコントロール部406は、廃インクタンク14の装着を検出する検知スイッチ40(図16、図17)を含む、各種のセンサ及びSW(スイッチ)部407からの信号を処理する。表示素子コントロール部408は、表示パネル群のLEDや液晶表示素子などを含む表示素子部409を制御する。記録ヘッドコントロール部410は記録ヘッド411(図2の記録ヘッド7)を制御する。これら各コントロール部は、制御部402からの指令に基づいて動作し、必要に応じて制御部402にフィードバック信号などを返信する。例えば、記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド411の状態を示す温度情報などを制御部402に送る。
図19は、本発明によるインクジェット記録装置の第3の実施形態の動作シーケンスを示すフローチャートである。本実施形態は、前述の回復機構部11を備えたインクジェット記録装置において、廃インクタンク14の装着の有無を検出するための検知スイッチ40を用いて図19に示すような一連の動作を行うものである。図19において、ステップS1で処理動作を開始し、ステップS2で検知スイッチ40がオンであるか否かを判別する。検知スイッチ40がオフ(廃インクタンクなし)である場合は、ステップS3へ進んで、回復機構部11のポンプ13を駆動するモータ(回復系モータ)の動作を停止させる。この状態を検知スイッチ40がオンになるまで維持する。その理由は、スイッチオフは廃インクタンク14が外されている状態を示しており、この状態ではインク排出を停止させることが好ましいからである。
ステップS2で検知スイッチ40がオン(廃インクタンク装着)であるときは、廃インクタンク14が装着されていることから、チューブ20等からのインク排出を行っても良く、そのため、ステップS4へ進み、回復系モータを必要に応じて動作させる通常の回復動作を行う。ステップS4で回復動作を行った後、ステップS5で一連の処理を終了させる。
図16〜図19を用いて説明した第3の実施形態によれば、インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段7と、廃インクを溜めておく廃インクタンク14と、廃インクを廃インクタンクへ送り込むポンプ手段13と、を備え、廃インクタンク14を装置本体に対して着脱可能にし、廃インクタンク14を取り外した状態ではポンプ手段13の動作を停止させる構成としたので、前述の第1及び第2の実施形態の場合と同様、簡単かつ安価な構成で、廃インクタンクを取り外したときのインク垂れを無くすことができ、着脱可能な廃インクタンクを取り外す際のインク漏れを防止できるインクジェット記録装置が提供される。
以上説明した実施形態においては、廃インクタンクを装置本体から外したときにインク漏れを起こさないようにするためのいくつかの手段が提案されている。すなわち、第1の手段として、着脱可能に装着される廃インクタンク14と装置本体に設けられる廃インク排出部21との接合部(廃インクの経路)に、インクが染み込むことで廃インクを通過させるが、インク滴(しずく滴)の場合は、これを受け止めて一時的に垂れ落ちを防止することができるインク膜(透過膜)23を設ける構成が採られている。
第2の手段として、着脱可能に装着される廃インクタンク14と装置本体に設けられる廃インク排出部21との間(廃インクの経路)に、開閉可能な遮断部材であるシャッタ26を設け、廃インクタンク14が外されたときにシャッタ26を閉じる構成が採られている。
さらに、第3の手段として、回復機構部11を備えたインクジェット記録装置において廃インクタンク14の装着状態を検出する検知手段(検知スイッチ)40を設け、廃インクタンク14が外されたときには外れた時には回復機構部11の吸引回復処理用のポンプ13の動作を停止させることで、廃インクの排出を停止するように制御する制御手段を設ける構成が採られている。
本発明の実施に際しては、これら第1〜第3の手段は、全て同時に実施しても良く、いずれか1つ又は2つを実施しても良く、コストや効果などとの兼ね合いで自由に選定することができる。そして、以上のような構成によって、廃インクタンクを交換する際のインク漏れを効果的に低減することができ、簡単かつ安価な構成で着脱可能な廃インクタンクを使用する場合のインク漏れの問題を解決したインクジェット記録装置が提供される。
なお、以上の実施形態では、記録ヘッドの主走査と記録媒体の副走査で記録していくシリアル記録装置の場合を例示したが、本発明は副走査のみで記録していくライン記録装置においても同様に適用でき、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、インクジェット記録装置であれば、単色又は複数色で記録する1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
本発明によるインクジェット記録装置の第1の実施形態の外観を示す模式的斜視図である 図1のインクジェット記録装置で上ケースを外して内部構成を示す模式的斜視図である。 図2のインクジェット記録装置において、記録ヘッドを搭載したキャリッジからなるキャリッジユニットを取り外した状態を示す模式的斜視図である。 図3のインクジェット記録装置において下ケースに回復機構部のみを残した状態を示す模式的斜視図である。 インクジェット記録装置の底部に廃インクタンクが装着された状態を下方から見た模式的斜視図である。 図5のインクジェット記録装置において廃インクタンクを外した状態を示す模式的斜視図である。 図6中の廃インクタンクの模式的斜視図である。 図7の廃インクタンクをその開口部を通る左右方向の鉛直面で断面した模式的縦断面図である。 図4における矢印18方向から見た回復機構部の側面断面図である。 図9中の範囲19を拡大して示す部分拡大側面断面図である。 記録装置の底部に形成された廃インク導入部を廃インクタンクが取り外された状態で示す模式的部分平面図である。 図11中の線12−12に沿って廃インク導入部を断面した模式的部分縦断面図である。 本発明によるインクジェット記録装置の第2の実施形態において下ケースに回復機構部のみを残した状態を示す模式的斜視図である。 図13中のシャッタ機構の閉じた状態を拡大して示す模式的部分斜視図である。 図14のシャッタ機構の開けた状態を示す模式的部分斜視図である。 廃インクタンクの着脱を検出するための検知スイッチを下ケースの下側から見た模式的部分斜視図である。 図16の検知スイッチを上方から見た模式的部分斜視図である。 本発明を適用したインクジェット記録装置の全体の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明によるインクジェット記録装置の第3の実施形態の動作シーケンスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 操作パネル
2 上ケース
3 下ケース
4 給紙トレイ
5 給紙部
6 記録部
7 記録ヘッド(記録手段)
8 キャリッジ
9 ガイド軸
10 搬送ローラ
11 回復機構部
12 キャップ
13 ポンプ
14 廃インクタンク
15 開口部
16 突起部
17 インク吸収体
20 チューブ
21 チューブの排出口(出口端)
22 廃インク導入部
23 インク膜(透過膜、膜体)
26 遮断部材(シャッタ)
27 軸
28 シャッタばね
29 ストッパ
40 検知手段(検知スイッチ)
50 凹部
53 押圧コロ

Claims (5)

  1. インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段と、廃インクを溜めておく廃インクタンクと、を備え、前記廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、装置本体から前記廃インクタンクへ至る廃インク経路をインク透過可能な膜体で仕切ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段と、廃インクを溜めておく廃インクタンクと、を備え、前記廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、装置本体から前記廃インクタンクへ至る廃インク経路を遮断部材で開閉可能にすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記遮断部材は、前記廃インクタンクを装着したときはインクの通過を可能にし、前記廃インクタンクを取り外し時にはインクの通過を遮断することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録手段と、廃インクを溜めておく廃インクタンクと、廃インクを前記廃インクタンクへ送り込むポンプ手段と、を備え、前記廃インクタンクを装置本体に対して着脱可能にし、前記廃インクタンクを取り外した状態では前記ポンプ手段の動作を停止させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記廃インクタンクを装置本体に装着したことを検知する検知手段を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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